用語
面舵とか取舵とか何?
面舵は右、取り舵が左へ舵……船版ハンドルを曲げる事を言います。
何でこういう言い方するかと言うと、中国が昔干支である十二支を用いて方角を表ていたから。あそこは羅針盤発祥の地なのでその名残です。
北を子、東を卯、南を午、西を酉って感じで、アナログ時計で言う1~12時の方向を子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥の順番で表現している感じ。
今でも何時の方向に~っていう表現あるじゃない。それが近い。
面も取も十二支関係ないじゃないと思うだろうが、それは訛った結果である。
卯面舵(ウメン舵→ウム舵→オモ舵)から訛った結果が面舵。
同じように酉舵→トリ舵→取り舵である。
「それじゃあ左右逆じゃないか」と思ったそこのあなた、車の回転式ハンドルみたいなやつを想像してはいけない。
昔々の船の後ろについてるギコギコ漕ぐやつあるじゃない。あれの帆船版の舵が前提なのである。
あれ、右に曲げると左に船が曲がるのよ。 左は逆に。
そういった理由。
ちなみに英語だとそれぞれ
面舵=Starboard(side)
取舵=Port(side)
舵板を意味するSteer Board(ステアボード)が右舷にあって、これが訛って右舷側に舵を取ることをStarboard(スターボード)と呼ぶようになったんだとか。
Portは左舷を港側にして接岸することが多かったことに由来する。右舷側にある舵が障害になるから。
訛りのせいで元が良くわからなくなるのはよくあること。
ヨーソローって何?
宜候の略。「よう-そうろう」って読む。
戦場での号令。曲がりたいときに艦長とか航海長とか当直士官とかが操舵員に対して「何度ヨーソロー」って言うんです。
操舵員が指定された角度に曲げてそこに向かってまっすぐになったところで「ヨーソロー何度」と答る。
日本国召喚だと今のところコレ出てきてませんがね。
艦橋って何?
乗組員に指示を出すための指令所。英語だとBrridge(ブリッジ)と呼ぶ。
艦の中央付近にあるでっかい構造物(檣楼とか艦橋構造物とか言われる)の中にある。操舵装置や羅針盤なんかが置いてあって、艦の重要区画の一つです。
が、最近の艦は戦闘指揮機能がCICに移っているため、艦橋は専ら航海のための区画になっています。
CICって何?どうなってるの?
戦闘指揮所(Combat Information Center)のこと。
ここには電子機器の塊である艦の、すべての情報が集ってきます。現代の艦で最も重要な区画で、戦闘中は艦長とかはここにいる。
もちろん内部は完全非公開。日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法施行令第5条の規定で『入るな』とでっかく掲示されてます。
というわけで当然、
新世界技術流出防止法を考慮しなくても異世界の観戦武官たちがここに入っているわけがない。
かといって艦外に居たってこともないと思うので、おそらく艦橋にいたと考えられる。
そっちには指示してる人がいないから
ブルーアイが何が何やらになってるのも当然といえば当然である。
艦種について
軍艦ってみんな戦艦なんでしょ?
合ってるけど違います。
確かに戦闘艦全般を「戦艦」と呼ぶ場合もありますが、基本的にこの呼び方は軍艦の分類の一つとして使われます。
大雑把に説明すると、「最強の大砲を載せてガッチガチに装甲を施した艦」と言えます。滅茶苦茶強そうに聞こえますが、残念ながらこいつらはすでに過去の遺物と化しています。
昔は艦とまともに戦えるのは艦だけでしたが、時代と技術が進むにつれ航空機がどんどん力をつけ、気づけば艦船の宿敵と化していました。
当時の大砲はどう頑張っても射程40kmあたりで限界が来ます。水平線の距離を考えると命中が期待できるのは20kmちょい程度です。対して航空機は100km以上先の空母からどんどん飛んできます。完全にアウトレンジで攻撃を受けるわけです。
「じゃあ撃ち落とせばいいじゃん」と思われるかもしれませんが、当時の対空砲火は千発撃っても命中が出るか出ないかといった代物です。今は
FCSがあるのでちゃんと当たりますが、人力照準だとびっくりするほど当たらんのです。
さらに追い討ちをかけるようにミサイルが登場し、艦砲はサブウェポンへと変化。駆逐艦や
もっと小さい艦艇が長射程と高火力を兼ね備えるようになり、それに伴い戦艦の時代は幕を閉じました。
が、それでも90年代まで生き延びた戦艦も存在します。これにはいろいろと細かい事情が絡んできますが、あくまで「対地攻撃用」として使ったためらしいです。この用途に限って言えば戦艦は非常に高いコストパフォーマンスを誇るとか。
逆に言えばもうそれしか用途ないけど。
従来通りに対艦兵器として使えば、燃料代は高いし攻撃は届かないしで論外です。
…でも、それでも他の艦にはないロマンを秘めているのもまた事実なのです。
それはそれとして、本作では日本が
『戦艦』を新たに配備する予定があるそうです。今のところ詳細は
みのろう先生のみぞ知る状態ですが、なんでも特殊な方法での登場だそうです。
上記のとおり普通の戦艦を作ったところで意味がないので、物語の流れがどう転じるか今後の展開に注目が集まっています。
軍艦の分類はどうなってるの?
ものすごい大雑把に分類すると
- 駆逐艦(DD)-小さめのやつ
- 巡洋艦(C)-軽装備だけど遠くに行けるやつ
- 戦艦(BB)-大口径砲と分厚い装甲を持ったやつ
- 航空母艦(CV)-戦闘機とか載ってるやつ
- 潜水艦(SS)-潜るやつ
- 他各種補助艦艇(新人の訓練用とか兵器の試験用とか武器や燃料の補給担当とか色々ある)
- 巡視船(P)-沿岸警備用のやつ。軍艦じゃないけど一応
となる。もちろんもっと細かい分類はある。(そのまま他所で言うと訂正される可能性があります。だいたいこういうもんなんだという認識程度に)
昔は大砲の大きさとか排水量なんかで分けてたけど、現代は艦種はその保有国の主張次第になってる。
本編で「巡視船」である「しきしま」を、ムーが「戦艦」、ミリシアル帝国が「重巡洋艦」と思い込んだ描写は多分この辺が原因。
ちなみに日本の海上自衛隊の保有している艦は全部駆逐艦に分類されます。「護衛艦」と呼ばれているのは自衛隊特有の事情があってのことです。
全長250メートルもあって空母っぽく見えるのもあるけど空母じゃないのよ? 駆逐艦なんです。いいね?
戦艦を沈めるのにどれくらいの攻撃が必要なの?
超弩級戦艦であれば……日本の扶桑型とか伊勢型とかこの辺にあたります。
大和型の45口径46センチ砲であれば9発。
金剛型の45口径36センチ砲であれば16発。
重巡用の50口径20センチ砲であれば50発。
軽巡用の50口径14センチ砲であれば116発。
このくらい耐えるらしいです。図解・連合艦隊にはそうある。ちなみに徹甲弾です。
戦艦がどれだけ沈みづらいのかがわかると同時に、魚雷がどれだけ怖いのかもわかるかと。
ちなみに海上自衛隊の護衛艦の最大口径は12.7センチで、徹甲弾は艦砲に使っておりません。
海上保安庁だと最大4センチですね。現在はどっちもミリメートル表記なんですが今回は統一ということで一つ。
対艦ミサイルは戦艦には通用しないって本当?
ある意味では本当。でもある意味では嘘。
現代の対艦ミサイルの弾頭は、よく勘違いされるけど榴弾ではなく鉄甲榴弾(小型挺用はHEAT)。だからある程度の装甲貫徹力はある。
しかし対戦艦は想定してないので、ガチガチに固めた戦艦の装甲は破れません。命中しても弾頭そのものが砕けるか、跳ね返されるか、表面で爆発してしまう。
だから、装甲の内側にある機関部とか弾薬庫とか、艦の心臓部を破壊することはできず、致命傷を与えられないわけです。それこそ、核弾頭か現在開発中のシーバスター弾頭でも使わない限り。
核を使わずに戦艦を撃沈しようと思ったら、魚雷を複数命中させるか、装甲貫徹力の大きい大型徹甲爆弾を命中させるしか無い。
とはいえ戦艦といえども、艦全体を装甲化することはできません。そんなことをすれば重量過多でまともに動けなくなります。
特に艦橋などの上部構造物には、装甲らしい装甲を設けることはできません。艦の重心が上がりすぎて、転覆や激しい揺れの原因になるからです。
だから上部構造物は、対艦ミサイルで簡単に壊れる。
そして、上部構造物を壊されるということは、そこに取り付けられたレーダーや照準器や通信アンテナを壊されるということ。
戦艦といえど、レーダーや主砲の照準器を失ったら、もうまともには戦えません。いや、照準器は砲塔にも付いているけれど、そちらが健在だったとしても位置が低いため、射程が大幅に短くなってしまう。
加えて、艦上で対艦ミサイルが爆発したら、火災が発生する確率が大。対艦ミサイルの燃料が残っていたらなおさら。
そして、火災もまた戦闘力を大きく削ぐ要因になる。例として4000トン級の駆逐艦が対艦ミサイルを食らい、弾頭は不発だったけど残燃料が起こした火災で沈んだ、なんてこともあるからバカにできない。
つまり、対艦ミサイルだけで戦艦を沈めるのは非常に困難だけど、戦闘力を奪って撤退に追い込むのは難しくない。仮に生きて帰れたとしても、当分はドックから出られません。
魚雷ってそんなに怖いものなの?
現代の潜水艦用魚雷の射程距離は、少なくとも40kmに達する。加えて誘導魚雷だから、命中率は第二次大戦当時とは比べものにならない。
しかも艦底の下……つまり水の中だね。
こんなところで爆発すると、水が周りにあるじゃない。でも艦はそうでもないと。
爆発は艦のある方に向かって集中するわけ。
更に直接の衝撃波、艦がその集中した爆発で、設計の計算外の負荷がかかる。
こんな感じで、爆発力が無駄なく破壊力になる。
しかも構造的に重要な区画……舵とか機関とか色々なところにダメージです。
そうでなくとも、水に浸かってるところに穴が空くわけだから、そこから水が入ってくるわけで。
とても沈みやすく……そうでなくとも速力落ちるよね。
これが、ミサイルなんかよりも少ない火薬で出来る。だから怖いもんなんです。
魚雷が1発命中すれば、対艦ミサイルが3発命中したくらいの損害が出ると思って良い。
対潜水艦用の小型魚雷ならともかく、潜水艦の撃つ対水上艦用の魚雷なら、駆逐艦ならまず1発で轟沈。戦艦でも5~10発命中すれば沈みます。
しかも水中を進むもんだから、光学式の管制で迎撃は出来ないときた。
魚雷の速度ってどのくらい?
現代のはだいたいのは50ノット前後。ロケット推進で60ノットのがあります。
スーパーキャビテーション魚雷なんかは200ノット以上出る。推力はロケットモーター。
戦時中のは40~45。
ちなみに潜水艦は最新鋭の原潜が水中で35ノットぐらいです。引退したロシア艦には45ノットのがあったそうですが。
もっとも、潜水艦の最高速度は機密中の機密。「そうりゅう型潜水艦」は最大速度が20ノットと公表されていますが
……ヘリコプター搭載護衛艦と一緒に作戦出来るようになってるんですよねぇ……ほぼ確実にコレ以上出るかと。
魚雷って迎撃方法無いの?
魚雷防御手段は今のところデコイです。対魚雷魚雷や対魚雷砲はまだ開発中。
誘導系は音紋に引き寄せられるようになってます。それと同じ音を出しながら進む魚雷があって、それがデコイ。
スクリューが回転すると泡が発生。その泡が潰れる音と、機械音などが複合されて、艦種どころか個艦の癖特定出来るんです。同型でも違う音になる。コレを専門的に解析する音響測定艦なんてのが海自にはあります。ひびき型が二隻。
で、囮ではなく迎撃ですが……
魚雷を魚雷で迎撃するのは「沈黙の艦隊」とか、最近だと「空母いぶき」なんかでよくやってるのを見ますが、あれは乗組員の熟練技術であって魚雷の性能ではない……はずです。どっちにしてもかわぐちかいじ氏の作品ですが。
今のところ標準機能としての対魚雷魚雷は無い。現在アメリカなんかが研究中の段階です。日本も重要なのでやってると思うけど実際のところは不明。
既存の魚雷の中にも、対魚雷用として使用できると言ってるのもありますがね。本当なんだかは不明。
大戦時のは無誘導ばかりで誘導を実用化してたのはドイツぐらいなものなので、基本は避けるです。
で、上記の通りの破壊力なので大体が怖いと……
大和なんかは魚雷が命中してもほとんどの乗組員が気づかなかったなんていうおかしい防御伝説がありますがね……浸水はしてたとは言え……
一方で、大和の最終決戦たる坊ノ岬沖海戦では片舷に傾いてるときにもう片方で被弾してバランス取ろうとして、穴すら空かず傾きを修正できなかったなんてのもあるけど。
海上自衛隊の船って全部イージス艦なんでしょ?
違います。
日本のイージス艦は現状6隻だけ。2017年12月現在、新たに2隻建造中。
イージス艦というのは、後述するイージスシステムを搭載した軍用艦艇全般を指す。つまり搭載してないのも沢山有る。
ちなみに、日本は世界で二番目に多くイージス艦を保有している国で、アメリカ以外で初めてイージス艦を導入した国。
そもそもイージスシステムって何?
空からの脅威から艦隊や国土を守るためのシステムと思っておけば大体あってる。
そもそもイージスシステムというのは、ミサイルを撃ち落とすために生またもの。
現代の戦闘においてはミサイルの速度と射程、精度が技術の進歩とともにどんどん上昇している。飛行機や潜水艦からも発射出来たりものすごい遠くから水面ギリギリを超音速で飛ぶものなどが出現してきた。
飛行機に搭載できるミサイルも増えて同時に数十のミサイル攻撃をもって艦隊を撃破するようなやり方されると、原子力空母に搭載できる戦闘機でもかなり厳しい。
昔はこれに対処するのに、レーダーの数と同数までしか追尾して対応できなかった。それをレーダーの数以上に対応出来るようにしたのがイージスシステム。
そういったこともあり、次のようなことを可能にした。
- 沢山の目標を発見追尾、更にその後どう動くのか予測。
- その目標ごとに脅威度をそれぞれ判断して、優先順位をつける。
- 高い優先順位をつけた目標に対してどの武器で迎撃するか割り当てる。
- 撃墜が必要なコースを計算した上で飛翔すべき位置を入力して、ミサイルを発射する。
- 発射した後に状況が変わるかもしれないので、常に探知・追尾を継続して、必要があれば修正。
流石にコレ全ては一隻では無理。
なのでデータリンク、つまり情報を共有して複数の艦艇でコレをやろうという話になった。これはイージスシステムを搭載していない補助艦艇であっても共有出来る。(数が多くなるとその分イージスシステムを搭載した艦は処理が大変なことになるが)
おそらく
マイラスが「みょうこう」の写真を見て「よくわからないものが沢山ついてる」とか言ってたのはレーダー類を指している。
ただし、イージスシステムは1970年代開発のため最新のシステムに比べ同時迎撃能力など劣ってきている部分もある。
それでも全自動迎撃など他のシステムでは到底真似できない能力を多々持っており、全体的な能力ではまだまだイージスが他のシステムを圧倒していると言って良い。
イージス艦以外って必要なの?
必要なんです。
ルディアスも言ってたけど防衛予算少なめなんです。 召喚世界だとだいぶ増えてるみたいだけど。
ぶっちゃけイージスシステムは防空こそ凄まじいが、対潜は他とあまり変わらない。
さらにものすごい高い。
最新のイージスでない護衛艦あさひ型が建造費約700億円に対して、あたご型は約1500億円ぐらい。
この値段はイージスシステムはアメリカの世界規模の偵察衛星やレーダーサイト、基地、航空機や陸海上戦力からの情報も集積して個艦の探知エリア外の脅威にも対応できる点で他のシステムと一線を画しています。
つまり大量の衛星など軍事ネットワークを構築維持し利用する費用もシステム価格に含まれている。
例えば日本が独自に同じことをやろうとしたら年間数十の偵察衛星を打ち上げ維持しなければならずシステム価格は本体価格よりはるかに高く維持費も莫大なものになります。
さらに運用実績が違う。
一応和製イージスと呼ばれてるのもあるにはあるし、国産レーダーの方がすでに性能が上。同時迎撃も国産のが上回ってます。でも多くのシステムを統合してるのがイージスシステムで、構築の修正って簡単ではないわけで。
いつか上回る日は来るでしょうけど、少なくとも今ではない。
召喚世界ではアメリカが存在しない状態なので、この辺急務になってる。
アメリカのイージス艦が衝突してなんか当たり負けてるように見えるんだけど柔いの?
現在の軍艦はだいたいが避けるとか迎撃するとかそういう方針になってます。よって柔い。というか装甲化してない。
レーダーの塊みたいな状態ですからね……逆に戦車は固くなっておりますが。
だから機銃掃射でも受けるとレーダー類が結構な被害になる。もちろん機銃掃射で大ダメージと呼べる量を打ち込めるとは思えませんが。
ちなみに対戦時の艦艇よりスピードが落ちてたりする。燃費は今のほうが全然良いわけだけど。
理由は迎撃主体だから。
逆に巡視船はそれなりに装甲化してたりします。護衛艦より硬いのがちょくちょく出てきてます。
これは不審船に近づく工程が発生する上に、その不審船が機銃掃射とかしてくるから。ロケットランチャーとかまで出てくる事があるから。
だから巡視船は護衛艦よりも硬い。
もちろん迎撃能力はぜんぜん違うんだけど。
なんで日本は空母持ってないの?
ものすごく予算食うからです。
あと、憲法九条との兼ね合いで「攻撃的空母」を持てないってことになってる。
一応ヘリコプターを多数運用できる護衛艦はありますがあれは対潜哨戒用で攻撃空母ではない。
いずも型やひゅうが型を空母に改装出来ないの?
甲板がジェットエンジンの熱に耐えられないと言われてます。
どのみち召喚世界だと大きさ的に役立たないだろうと言われてる。
いやでもそんなニュースみたんだけど……
多分F-35B周りだろうけど実際どうなんだろうね。よくある観測記事で世論の反応を~ってやつかと。
おそらくは
1:いずも型空母化
2:いずも型にアメリカ海兵隊F-35Bの支援能力を追加
3:滑走路の短い離島とかで短距離離陸可能なF-35Bを導入して運用
の、どれかのうちの、最も過激なやつを漏らしてみたのでは……というのがミリオタ達の推測。
まずいずも型の空母化改修の問題点だが
①熱に耐えられるのか
ワスプ級とかアメリカ級が昔同じ改修やってそのまま運用出来てるのでこれは問題ない。
②弾薬庫は足りるのか。また拡張できるのか。
不明。ヘリコプター14機分を想定して区画を作っていた場合は対空ミサイルが限界。就役期間40年を想定して余裕を作っていたらという希望を持つぐらいしかないんじゃないかな―。
③燃料足りるのか。
固有の航空機燃料タンクはヘリコプター運用を前提としたサイズで1000klほどであると推測。
が、僚艦補給用の3,300klの船舶用燃料タンクはある。これを航空機用に改修できればアメリカ級を超えることになる。
当然補給能力は消えるわけだが。
④そもそも意味あるのか。
やるとしても実験艦であると思われる。
昔あった実例としてはスペインでハリアー運用でヘリ空母のデダロを改修して実験してる。あとイギリスのインヴィンシブル級も。
いずも型でノウハウを得たら……掃海母艦二隻の代替に掃海母艦能力をもたせた多目的艦を建造。そこにF-35Bの搭載が出来るのではないかな―と思われる。というかコレが狙いでは。
いずも型空母化だと空中哨戒任務が限界。新型艦を作るのであれば大きな弾薬庫も用意できるし。
……とまぁ色々とあるわけだが、やるなら哨戒機含んで8機は行けるはず。甲板上だけで8機ね。
この上で離着陸事故救援用のヘリコプタースポットも用意できる。CASっていうんだけど。
これは現在ヘリ待機スポットとして使われてて、空母カブールやらファン・カルロス級と同じような位置にある。
これだったらF-35B16機に哨戒ヘリ6機の系22機搭載の護衛艦になるね。
やはりどう考えても少数機運用の実験艦にするか、アメリカの海兵隊支援にするかのどっちかでしょう。
というかF-35Bは離島運用の方が可能性高いんじゃないかなーと筆者は思う。
で、日本国召喚の世界ではーとなると、16機で何百機も相手しなければならないような事態が十分すぎるほどあり得るわけで……
やるにしても後回しかと。 先に正規空母を建造して、その後でもしかしたら程度に考えておけばよいかと。
護衛艦が全部駆逐艦って……なんか物騒な艦なのね
名前だけです。言いたいことはわかるけど。
昔、水雷艇っていう魚雷を主戦力とする艦があったんです。この艦種を駆逐していったからこの名前になりました。
水雷艇よりは大きいけど巡洋艦よりは小さい中間型という感じ。
魚雷というのは小型艦でも大型艦を沈めうるので怖がられていたんで、こういった艦種は大型艦には脅威でした。
ただ、大きさ的に航続距離問題があって最初のうちは遠くに行けなかったんですがね。
コレをなんとかしたのが我らが日本の吹雪型です。 後の各国も航続距離の長い駆逐艦が出てきて~と。
ちなみに水雷艇的なものとして現在ミサイル艇という艦種があります。日本国召喚でもはやぶさ型が活躍。
ミサイルの登場で駆逐艦は現在各国海軍の主力艦となっております。
原子力で動く艦ってどんな利点があるの?
ものすごく長い時間、燃料とか補給しないで動けるんです。有り余る電気があれば真水も作り放題だし。
米空母なんか15年も燃料棒そのまま使ってたり。
潜水艦これ大事。水も空気も作り放題。食料が続く限り潜りっぱなしになれる。
日本の通常動力の潜水艦は水とか節約節約また節約だけど、アメリカの原子力潜水艦はサウナまであったりする。
以上のような電力事情の都合、レールガンを搭載するとしたら原子力艦でないと厳しいと言われてる。
それ故に日本の護衛艦に搭載できるのだろうか……研究はしてるらしいです。ミサイル防御用に。
ただし、そのたまにの補給の時は艦を半分ぐらい分解する必要があったりするけど……10年以上長持ちするなら問題ないね。
ただ静音性は通常動力の方が上。
原子力って……そんな艦が沈んだらヤバイんじゃ……
もちろんヤバイことになります。
だから緊急停止する。これは地上の原発と同じ。
ちなみに緊急停止が失敗した事例は存在しない。
沈むまでにこの緊急停止をすることになってます。
まぁ沈没した潜水艦の核燃料は当然海の底で放射線をばら撒きつづけているんですがね?
でももともとは地底にあったものですし……何万年も経てば資源に戻るのではないかなーと。
万が一緊急停止に失敗して海中で原子炉が暴走したとしても、海ですからね……
海水にエネルギーを吸収されるので原発事故みたいな危険なことにはならないかと。危険は危険なんだけど。
リスクよりもほぼ無限の燃料が優先されてたりするわけで。
なんで潜水艦出てこないの?
この世界、海中や海底地形の状況についての把握が追いついてないことが理由と思われます。
まず潜水艦は現状日本とグラ・バルカス帝国のみが所有。
おかげで海中情報が足りてない。海洋観測艦の調査が必要になりますが、地球以上に広いこの星を海上自衛隊保有の三隻でやりきれというのは無理。とてもではないが出撃させられないかと。
近海であれば活動してるでしょうけど。
また、別の理由もあって
手薄な箇所の防衛にあたっていたのと、
潜水艦の存在を秘匿したかったから。
ちなみにグ帝のは第二次大戦時の潜水艦……これはほとんど海上で移動して、戦闘時にだけ潜って攻撃するっていうタイプです。日本もこれやれば問題ないでしょうけど、これだと洋上の艦でも良いよね。
そういったこともあって大戦時の潜水艦は「可潜艦」とも呼ばれる。潜ることも出来る艦ってこと。
当時は海水から酸素を~とか出来ませんので……
召喚世界においてはそろそろ日本のも出てくる可能性があります。
船底が赤く塗ってあるの何で?
錆止めと、フジツボとかカキ殻とかがつかないように。
滑らかな鉄板と余計な突起ザラザラがあるのとでは船速が違う。他にも色々あるけど主にコレ。
海水に鉄板とか数日で錆びるし、牡蠣落としする前と後では2~5ノットぐらい変わる。
ちなみにあの赤はAF塗料っていう有機化合物。むかしはスズの使ってたんだけど毒で問題になって禁止された。
軍用に限らずほとんどの船が使ってる。
例外は潜水艦ぐらい。それでも戦時中のは使ってたんだけど。
現代のは使用してる金属が違う。
海に長いこといると思うけど家にいる時間短くて住所とかどうなってるの?
独身の隊員は住所が護衛艦になってます。だから免許証を見るとすぐわかる。
日本全国どこに行こうが海外に派遣されようが、常に住所の場所に居ることになる。
例えば護衛艦「たかなみ」の場合は
「神奈川県横須賀市西逸見町1-無 海上自たかなみ」
となってる。
艦隊これくしょんとかアズールレーンとかあるけど、女である意味ってあるの?
船は女性の形容詞を使います。sheです。
これは大航海時代からの慣習で、海の神様であるポセイドンが男性神だったから。
海難に遭い難いように、神様に気に入られようと、艦船を女性として扱ったことの名残。
処女航海って言うじゃないですか。神様への紹介の儀式だね。
他にも色々あるが、だいたいセクハラとか言われそうなのばかりなので割愛します。
そんなわけで、女性の擬人化はおかしくはない。
まぁ……ビスマルクとかルーズベルトとか実在男性の名前がついてるのもあってなんとも言い難い感想を持つとは思いますがね……
日本の船の名前はなんでひらがなで、海外みたいに人名使ったりしないの?
まず中国艦ではないとわかりやすくするため。漢字を使わない言語圏だと日本漢字と中国漢字はほとんど同じに見える。
それに仮想敵国の中国が日本の護衛艦を特定するのを、日本側が無線傍受のときに取らえやすくするためというのもある。
漢字だと中国語読みで、日本語とは全く異なる発音を使って護衛艦を特定出来るわけですね。
でもひらがなだと日本語の発音どおりに特定するしかないからです。
あと旧海軍のイメージ周りが理由。自衛隊は軍隊じゃないんだよ―っていう。
他にもGHQがね……アメリカ人に漢字読めろというのも難しい話で……
今も同盟国でとても大事な関係ですし。
人名を使わないのは明治天皇のお言葉。
沈んでしまったら、その人に失礼であるという理由から絶対に承認されなかったそうです。
明治天皇は非常に軍艦が好きだったそうで、軍艦の命名に常ならぬ関心があったようです。
そういったこともありまして、日本に人名を関した軍艦は存在しません。
これは世界的に珍しい方で、海外はクイーンエリザベスとか人名の艦がたくさんあります。
ちなみに南極観測船のしらせ(自衛隊所属)は白瀬氷河で名所旧跡の名であり人名由来ではない。
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〔最終更新日:2024年01月12日〕