概要
はやぶさ型の建造の一番の目的は、「能登半島沖追跡事件」の経験を元に、前級の1号型の後継建造計画をより強化する形で見直した結果である。この事件は政府が海上自衛隊に初の海上警備行動を発令したものである。
海上保安庁の巡視船なども停船を呼びかけたのだが工作船はそれを無視し、最大35ノットのハイスピードで逃走した。この速度に対応できず、下手に沈めることもできなかったこともあり取り逃がすことになってしまった。
このことから誕生したのが本項のはやぶさ型である。船体の全長は50メートルと小型だが、即応性、機動性に優れることから「不審船キラー」とも呼ばれている。
高速の不審船や工作船を追跡できるようウォータージェット推進を採用。3基のガスタービンでウォーターポンプを稼働させ、海水を吸い込み、それを船尾から噴出する。これによってスクリューによる推進力では難しい最大速力44ノットを実現。
船型をディープV型船底形状にすることで、荒波でも高速を発揮できる工夫も施されている。
同事件の経験で備わった能力は当然コレだけではない。前級の1号型と比べ機銃や主砲などの装備。電子機器や通信設備の方もより充実を図られており、リンク11によって他の洋上部隊や航空部隊との連携攻撃も可能に。
最終的に工作船を制圧するため、海自の特殊部隊である「特別警備隊SBU」や「立入検査隊」が乗り移る際に使う複合型作業艇RHIBも搭載。夜間であっても追跡及び記録を可能とした赤外線暗視装置OAX-2も装備されている。
更には沿岸警備用として、領海に入ってきた敵海軍艦艇と戦うため、射程約120キロの国産
90式艦対艦誘導弾(SSM-1B)を搭載。敵から発見されにくくするため、船体各所にステルス化を施した。主砲である
76ミリ砲は最新のスーパーラピット砲で砲塔もステルスシールドで覆われている。どのくらいステルスかというと、手すりすらもひし形であるほどに。
工作船のみならず、中国海軍から日本領海を守る任務についても活躍が期待されている。
ただし、高速化の代償として激しく揺れる。艦内はシートベルト必須となってしまっており、艦体の大きさの都合もあり厨房がない。任務中の食事はレトルトが中心である。
現在、本艦で得たデータを元に3,900トン型護衛艦の建造計画が進められている。2021年までに2隻就役予定。
作中での活躍
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〔最終更新日:2019年09月09日〕
最終更新:2019年09月09日 19:51