クロスベル戦役
クロスベル戦役(-せんえき)は、七耀暦1205年にエレボニア帝国がクロスベル自治州へ侵攻・占領した軍事行動。
また、帝国のクロスベル占領後から断続的に続いたカルバード共和国との一連の軍事衝突も本項において記述する。
これら一連の帝国と共和国との軍事衝突を、帝国側では《クロスベル戦線》とも呼称している。
また、帝国のクロスベル占領後から断続的に続いたカルバード共和国との一連の軍事衝突も本項において記述する。
これら一連の帝国と共和国との軍事衝突を、帝国側では《クロスベル戦線》とも呼称している。
概要
七耀暦1204年12月31日、エレボニア帝国の内戦《十月戦役》が帝国正規軍と貴族連合軍の停戦の合意という形で終結すると、帝国政府代表ギリアス・オズボーン宰相への全面的協力を約束した貴族連合軍総参謀のルーファス・アルバレア卿がクロスベル征討の命を受ける。
前年のクロスベル事変で帝国東部国境のガレリア要塞に併設されていた、帝国本土とクロスベルを結ぶガレリア峡谷に架かる橋がクロスベル側によって落とされていた為、帝国軍は飛行戦艦《パンタグリュエル》を用いた降下作戦を実施。
数百台の戦車と貴族連合軍の新兵器《機甲兵》を峡谷を越えたクロスベル側に輸送して、僅か1日でクロスベル自治州全土を占領した。
数百台の戦車と貴族連合軍の新兵器《機甲兵》を峡谷を越えたクロスベル側に輸送して、僅か1日でクロスベル自治州全土を占領した。
クロスベル自治州は準軍事的組織としてクロスベル警備隊を保有していたが、警備隊はあくまで軍隊ではない治安維持機構の延長線上の組織であり、規模・装備共に大陸で最高水準を誇る帝国軍に太刀打ち出来る戦力は保持しておらず、侵攻する帝国軍への抵抗は殆ど行われなかった。
《クロスベル事変》の経緯と顛末から、自治州の宗主国である帝国の再侵攻が時間の問題であり、また、強大な帝国の軍事力の前には無力である事をクロスベル側は認識しており、武力を用いた抵抗で帝国軍と衝突した際の被害を考慮して、自治州政府は無抵抗による降伏を選んだ。
《クロスベル事変》の経緯と顛末から、自治州の宗主国である帝国の再侵攻が時間の問題であり、また、強大な帝国の軍事力の前には無力である事をクロスベル側は認識しており、武力を用いた抵抗で帝国軍と衝突した際の被害を考慮して、自治州政府は無抵抗による降伏を選んだ。
帝国と共和国の軍事衝突(クロスベル戦線)
帝国による占領後、クロスベルのもう一つの宗主国であるカルバード共和国は、クロスベル駐留帝国軍に匹敵する兵力をもってクロスベルを不当に占領する帝国軍の排除と同州への進駐を目的に軍事行動を起こす。
クロスベル州東部のタングラム丘陵にて帝国軍と共和国軍は幾度となく激突し、当初こそ度々州内部への共和国軍の侵入を許していた帝国軍だが、2月に帝国の内戦終結の立役者である《灰色の騎士》リィン・シュバルツァーが帝国政府の要請によって総督府臨時武官として着任すると、彼の駆ける《灰の騎神》ヴァリマールの圧倒的な力を得た帝国側の優位が確立する。
共和国側も戦略目標であるクロスベル州の奪還が困難である事を認識した3月以降、両軍の軍事衝突は小規模なものへと変化していった。
七耀暦1205年3月9日、タングラム丘陵に侵攻した共和国軍第2空挺機甲師団《カノープス》が帝国軍第九機甲師団《シュナイゼル》大隊と交戦し、一時は善戦するものの、クロスベル総督府の機甲兵部隊《リゼルヴァー》と《灰の騎神》ヴァリマールの参戦によって劣勢となり撤退する。
同日、クロスベル州総督に任命されたルーファス・アルバレアによって、クロスベル自治州のエレボニア帝国への併合が正式に宣言された。
同日、クロスベル州総督に任命されたルーファス・アルバレアによって、クロスベル自治州のエレボニア帝国への併合が正式に宣言された。
翌1206年5月頃にはエレボニア帝国とカルバード共和国の関係は停戦状態と認識されている。
参加兵力
クロスベル自治州
いずれも自治州政府の方針から無抵抗で降伏し、その後、一部は帝国の占領に対する抵抗運動を行う。
エレボニア帝国
(第九機甲師団《シュナイゼル》大隊)
- 貴族連合軍機甲兵部隊
(クロスベル総督府機甲兵部隊《リゼルヴァー》)
カルバード共和国
第二空挺機甲師団《カノープス》(1205年3月9日にタングラム丘陵にて帝国軍第九機甲師団《シュナイゼル大隊》と機甲兵部隊《リゼルヴァー》、《灰の騎神》ヴァリマールと交戦)
クロスベル戦役に関係する人物
リィン・シュバルツァー
トールズ士官学院在学中の1205年2月、帝国政府の要請(オーダー)を受けて、クロスベル戦線に参加。
クロスベル総督府の臨時武官として《灰の騎神》ヴァリマールを操縦して、カルバード共和国軍と交戦した他、クロスベル市地下のジオフロントにおいて帝国への抵抗活動を行なっていたロイド・バニングス及びリーシャ・マオと交戦。
クロスベル総督府の臨時武官として《灰の騎神》ヴァリマールを操縦して、カルバード共和国軍と交戦した他、クロスベル市地下のジオフロントにおいて帝国への抵抗活動を行なっていたロイド・バニングス及びリーシャ・マオと交戦。
ユウナ・クロフォード
ユウナ・クロフォードとその弟ケンと妹ナナは疎開の為、アルモリカ村へ導力車で移動していた道中で共和国軍のガンシップの攻撃を受け、乗車していた導力車は破壊された。
大破した車両から逃れた彼女らへ再度攻撃しようとしたガンシップを撃墜したのが、リィン・シュバルツァーが操縦する《灰の騎神ヴァリマール》である。
大破した車両から逃れた彼女らへ再度攻撃しようとしたガンシップを撃墜したのが、リィン・シュバルツァーが操縦する《灰の騎神ヴァリマール》である。
カエラ・マクミランとコーディ・マクミランの父
カルバード共和国軍将校であったカエラ・マクミランとコーディ・マクミランの父は、クロスベルを巡った帝国との紛争で戦死している。この出来事が影響し、コーディは共和国軍特殊部隊《ハーキュリーズ》のエレボニア帝国の帝都ヘイムダル潜入作戦に志願した。