長老衆

初出:#511（存在のみ）, #523

「この大迷宮の封印、大聖堂を踏破せし強き方よ、どうか正教の聖女ファレリア様を、そして異教の聖女ネフェルティリ様をお救い下さい」

　大聖堂の管理者。大聖堂の裏側、封印の堂で暮らしている。
　外部と接触をしないため、代々一族で大聖堂の維持と調整を行なっている管理者であり教会の聖遺物も独占しているなどあらぬ疑いもかけられていた。実態は全く異なる。
　大聖堂の魔力を無駄遣いしないように省エネに生き、封印の管理をしながら来るべき氾濫に備える戦士達。そもそも世代交代などなく、気が狂いそうなほど永いときを過ごし自力では戦えなくなったため教会を取り込んだ。大聖堂から一歩でも出れば朽ち果てる身体になっても未来の勇者を待ち続けた。
大聖堂を踏破して封印の堂まで辿り着いた遥を見込んで賢者ザッシモフからの伝言を託した。大聖堂が機能を停止したため口を利けたのも僅か1人であり、その者も言伝をして間もなく塵となって消えてしまった。