物理学において、
回転速度を表すスカラー量である。
角周波数(ω)は、ベクトル量である角速度(
ω)の大きさにあたる。
ω=|
ω|
角周波数は、SI単位系ではラジアン毎秒の単位で表され、次元はラジアンが無次元量であるためs
−1である。
1回転は2πラジアンに等しいため、角周波数(ω)は
ω=dθ/dt=2π/T=2πf=|v|/|r|
である。
ω:角周波数(単位:ラジアン毎秒)
θ:角度(単位:ラジアン)
T:周期(単位:秒)
f:周波数(単位:ヘルツ)
v:回転軸の接線方向への速度(単位:メートル毎秒)
r:回転半径(単位:メートル)
角周波数は時間の関数である場合がありえるが、一般に角周波数(角振動数)は等速円運動やその射影である単振動でのみ用いられることが多い。
時間とともに角周波数が変化する場合には、より一般化したベクトル量の角速度を用いる。
角周波数は通常の周波数を単純に2π倍したものに過ぎず、2π秒あたりの回転数である。
角周波数を用いることで数式の中にπが多数表れてしまうのを防ぐことができ、多くの応用においては通常の周波数よりも角周波数のほうが好ましい。
角周波数は物理学の多くの分野(例えば量子力学や電磁力学)において、周期的な現象を記述するために用いられている。
最終更新:2009年08月14日 01:42