Neverending Mary / DESTRAGE
終わることないマリア
You smile at me from portraits
Omnipresent, your brand in every gadget
Supported by your fans
Serene they talk to me
With the calm of who is beyond all
Without he knows anything
似顔絵の君は笑っている
どこにでもいる、君の刻印はどこにでも
君を好きな人に支えられてさ
みんな穏やかに話しかけてくれるんだ
後ろにいる人がみんな黙ってるのを
みんな知らないままに
Things go strange
The avalanche swells
What an unexpected success
When you invented the story we know
You were just trying to save your ass
不思議な成り行き
雪崩が広がっていく
なんて不意な成功
わかりきった終末に落ち着くのなら
あのとき尻拭いをした程度だったってことだ
A smart move
People put stones down
Somebody had business sense
He set a new trend
Omnipresent, your brand in every gadget
優雅な動き
人々は投げようとした石を落とす
ビジネスセンスのある人が
新しい流行を生み出す
どこにでもいる、君の刻印はどこにでも
A reign that invoices more than cher
Designs lifestyles and never has to ask
It spreads ignorance
It sows fear
シェールを要求するという時代
ライフスタイルをデザインするんだ疑問などもたず
無知を広めていく
恐怖を蒔いていく
What if you could see
Altar celebrity
You survived 2000 years while
They shake hands in billion deals
What if you could see
Prime altar celebrity
Butterfly effect starts
Flying saturated fat
君が別の聖人に出会ったというなら
君は2000年もの間生き抜いてきたことになる
彼らは1兆回も握手をこなしている
君が素晴らしき聖人に出会ったというなら
バタフライエフェクトは始まる
それは空飛ぶ汗まみれの脂肪だけど
キリスト教のマリアをテーマにしたものか。
マリアは広告化されてビジネスの顔として、それこそ終わることなく使われ続ける。
- You smile at me from portraits
- portraitは「肖像画」「似顔絵」などの意味。英歌詞が宗教の臭いを仄めかすことを避けているようなので、「宗教画」のように意訳せずに、似顔絵として留めておいた。
- Omnipresent, your brand in every gadget
- omnipresentは形容詞で「遍在する」、つまり「至るところにある」という意味。brandは商標という意味で現在使われている意味の「ブランド」と共に、「刻印」も意味する。gadgetは「小物」「装置」だが、意味が広範なので、省略した。
- Supported by your fans
- ここでのfanは同音異義で「扇風機」と「ファン(愛好者)」という意味があるが、おそらくマリアの信奉者、広げて見なせばキリスト教の信者のことを指すと思われる。
- With the calm of who is beyond all
- 訳が難しかったところ。この文の「with」と次の文の「without」とが対応して掛かっていると見なせる。
- When you invented the story we know
- 直訳すると「私たちの知るような物語を君が作り上げたのなら」。youが誰と見なすかで訳も変わるが、ここではキリスト教の信者と見なし、the story we knowを「私たちの知る物語」→「誰もが知る物語」→「聖書の物語」→「終末論」のように発展させて、「わかりきった終末」と意訳した。
- People put stones down
- ここでのstoneは、有名な「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい」というキリストの発言シーンのものだと考えられる(罪の女 - Wikipedia)。
- He set a new trend
- この文と次の「Omnipresent,~」で、ビジネスセンスのある人物が生み出した流行によって、マリアが遍在するようになったと見なせる。
- A reign that invoices more than cher
- もっとも難解だった箇所。cherがなにをさすのか、結局わからなかった。フランス語では「高価である」という意味があるようだが、それにしても意味が通じない。
- Designs lifestyles and never has to ask
- 上の文が意訳できなかったため、この文もあまり意味が通じなくなってしまっている。
- What if you could see altar celebrity
- celebrityは、いわゆる日本でいう「タレント」「有名人」。ここではキリスト教での有名な人物を指すと捉えて、聖人と意訳した。ちなみにcouldと過去形にされているので、「ありえないこと」として作詞されている。
- You survived 2000 years while
- Prime altar celebrity
- 歌を聴く限りでは、primeと歌っているようには聞こえない。
- Butterfly effect starts
- Flying saturated fat
- 文の構成の捉え方で訳が変わる。ここではflyingもsaturatedもfatという名詞にかかる形容詞と見なした。flyingを主語、saturatedを動詞と見なすこともできるが、やはり意味が通じにくくなる。またsaturated(びしょ濡れ)をどう捉えるかでも訳が変わってくる。これもキリスト教にまつわる隠喩かとも思ったが、寡聞にして知らない。ちなみにここにあるfatは、この曲が収録されているアルバムのタイトル「The King Is Fat'N'Old(王様はデブで老いぼれだ)」にも入っている。
最終更新:2013年09月14日 13:35