「あか(色)」の揺れについて


【意味】
①<あか>色の名。五行では、火(カ)に属し、南方の色。
②<あか・い>
③<あから・める><あから・む>
④はだか。むきだしのさま。
⑤むなしい。なにもない。
⑥まざりものがない。まごころ。
⑦ほろぼす。
⑧敵をさぐる人。斥候。=斥(セキ)
⑨尺。=尺

【解字】
会意。
古い形を見るとわかるように、大と火を合わせた字。
火の盛んに燃える色である。

P.1157


【意味】
①幹の中心があかい木。マツ・コノテガシワの類。
②<あか><あけ>まっかな色。緋色。五行では、南・夏にあたる。「朱夏」
③化粧用の紅・印綬など、あかいもの。
④背の非常に低い人。=侏(シュ)
⑤姓。
[国]江戸時代の貨幣の単位。一両の十六分の一。

【解字】
指事。
木の中に一がある形。一は赤いしんを表す。
朱は木の一種で、松や柏のようになかまであるが、しんがあかい色なので、もっぱら色の名に使うようになった。
(朱は、植物であるマツ・コノテガシワの類)

P.608


【解字】
形成。
糸が形を表し、工が音を示す。
工には、重く濁った気持ちを含む。
紅は、赤と白のまじった間色の布である。

P.926


【解字】
指事。
古い形では、井の中に「、」がある形。
丹をとる井げたの中に、丹が表れていることを示す。
赤く目だっているので、「に」の意味にしたのであろう。
(あまりアカとは読まない。タンもしくはニと読むことが多い)

P.36


【解字】
形成。
糸が形を表し、非が音を示す。
非にはぱっと左右に開ける感じがあるので、そのような色の糸や布の色を緋という説がある。
(緋もあまりアカとは読まず、ヒと読むことがほとんどである)

P.946


【解字】
(解字なし。アカとは読まず、コウと読む)

P.941


カク

【解字】
(解字なし)
①<あかい>
 ㋐まっかなさま。
 ㋑火の赤いさま。
②<あきらか>
 ㋐かがやくこと。
 ㋑徳のあきらかなさま。
③さかん。勢いがさかんなこと。
④切り裂く。
⑤怒るさま。「赫怒(かくど)」
⑥日照り。
⑦おどかす。=嚇(カク)

P.1159


P.1158

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最終更新:2011年08月13日 22:43
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