アンデルセン童話。
NHKで影絵劇として放映された際の「パンをふんだ娘 パンをふんだ罪で 地獄に堕ちた」「神さまに背いたインゲル」などのフレーズで有名。
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ストーリー |
とある貧しい村に育ったインゲルという美しい少女がいた。
しかし彼女は自分の美貌を鼻にかける高慢でわがままな性格で、小動物をいじめ殺し、汗を流して働く貧しい両親の姿を蔑む、心の歪んだ親不孝者の子供だった。
ある時、町の金持ちの家に奉公に出されたインゲルだが、それは彼女の高慢さに拍車をかけることになった。
月日がたったある日のこと、奉公先の主人から里帰りをするよう諭されたインゲルは、おみやげに一斤のパンを持たされ帰途に着く。
正直、帰りたくは無かったのだが、美しく着飾った自分の姿を村中に見せびらかしてやろうという魂胆もあったのだ。
道中、泥水の水溜りを見つけた彼女は、靴が汚れるのを嫌い、パンを放り投げて踏み台にして渡ろうとする。
そしてパンを踏んづけた瞬間、そのまま水溜りの中に引きずり込まれてしまう。
彼女は、キリストの肉体の象徴たるパンを踏んだ罪で、地獄に落ちたのであった。
高慢さゆえに地獄に落ちたインゲルのことは村人の間で語り草になり、その声は地獄に落ちたインゲルにも届いた。母が愚かな娘を持ったと嘆きながら死の床についても、インゲルはなぜ自分がパン一斤ごときでこんな目に合わされなければならないのか理解ができず、一向に悔い改めようとはしなかった。
そんな彼女を救ったのは、彼女が地獄に落ちた話を聞いて以降、彼女の哀れな姿を悲しみ、神にインゲルの救済を訴えて祈り続けていた、1人の心優しい少女であった。
老いてなお、インゲルのために祈り続けながら生涯を終えた彼女の祈りが聞き届けられ、インゲルは灰色の小鳥に姿を変えられた。
そして、パンを踏みつけた罪を償うため、地上に戻り、パンくずを拾い集めては飢えた鳥たちに分け与え続けた。
そして、彼女が分け与えたパンくずの量が、かつて彼女が踏みつけたパン一斤の量と丁度同じになった時、彼女は罪を許され、天国へと召されたのだった。
(Pixiv百科事典「パンをふんだ娘」より 一部編集)
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分類:鬱
危険度:1
コメント
- ヤマザキ春のパン祭り! 踏んだらだめだね〜 -- 武家公家大家 (2022-08-14 23:08:15)
- ヒロインが汚したくなかったのは、靴じゃなくてドレスの裾じゃなかった? -- アユラ (2022-08-28 11:58:24)
- 幼稚園で見て朝から落ち込んだやつ、懐かしい -- 名無しの権兵衛 (2022-11-03 17:09:09)
- 今日学校帰りにロイヤルブレッド落ちてた。 -- 湯雨凪 (2022-12-14 18:31:48)
- そういえばDHMISのテレビ版でDuck Guyが食パンの子供をトーストで焼くシーンがありましたねぇ… そん時の断末魔はかなりでしたよ() -- Yellow Guy (2022-12-15 00:32:30)
- 運の悪いヒポポタマスは例外? -- 名無しさん (2023-03-19 12:36:00)
- ↑ごめんなさいこれでも公式のタグのことを言ってます -- 名無しさん (2023-03-19 12:36:35)
- この話をモチーフにした曲なかったっけ? -- 名無しさん (2023-06-05 21:28:19)
- ハッピーエンドなのは希望。 -- めろん (2023-10-17 18:39:13)
- 小4でこれ授業で見た -- 名無しさん (2025-01-28 21:03:52)
最終更新:2025年06月08日 12:34