n次元単体のk次元面心の定義
n次元単体の(k+1)個(k=0~n-1)の頂点で作られる全てのk次元平面との距離が等しい内部点をk次元面心と呼ぶ。n次元単体においてk次元面心から(k+2)個の頂点で作られる(k+1)次元単体面への垂線の足はその(k+1)次元単体の内心となる。逆に言えば、n次元単体の内部にある(k+1)次元単体面についてその内心を通る(n-k-1)次元直交補空間の
通り全てが一点で交わるとき、そこがk次元面心となる。
どんなn次元単体でもk次元面心が存在すれば唯一であり、(n-1)次元面心は内心として常に求まり、0次元面心は後述の外心として常に求まるが、k=1から k=n-2までの k次元面心が存在する n次元単体は限られる。例えば、n次元正単体の場合はk=0から k=n-1までの k次元面心が全て同じ点として唯一求まる。
n次元単体の(n-2)次元面心
n次元単体の1次元面心(辺心)
n次元単体の全ての辺に接するn次元超球を辺接球と呼び、その中心を辺心と仮に呼ぶ。
とすれば、
と書ける。