n次元単体の垂心の定義
n次元単体のi点から出るi垂線(i=0~n)の(n+1)本全てが1点で交わるとき、この点を垂心と呼ぶ。
垂心が存在するならば、全ての
において
となるベクトルの方向にあるはずである。つまり、
は
を満たせばよい。したがって、全ての
について
となるときに限り垂心が存在し、
となる。
垂心が存在するならば、全ての
等内積単体定理
n次元単体の0点を始点とする異なる有向辺の内積値の全てが
となるなら、そのn次元単体のi点を始点とする異なる有向辺の内積値の全ては
となる。このn次元単体を等内積単体と呼ぶ。
等内積単体の性質の方向表記
等内積単体の方向行列の内積行列を
(ベクトル
の要素を対角成分に持つ対角行列を
で表す)とし方向等内積行列と呼ぶ。
方向等内積行列
は
とすれば、
となる性質がある。
このことより、
と書ける。
このことより、
n次元単体の0点から垂心への方向ベクトル 
n次元単体の垂心はそのn次元単体の方向行列の内積行列が
という方向等内積行列となる(等内積単体となる)場合に限り存在し、方向ベクトルは
となる。
原点からn次元単体の垂心への位置ベクトル 
n次元単体の垂心は
(j,k=1~n)となるときに限り存在し、
(i=1~n)とおけば、位置ベクトルは
と書ける。
等内積単体の性質の辺乗・位置表記
n次元等内積単体(全てのi,j,k(=0~n)に対して
)において辺乗行列は
と書ける。
また、
とすると、
と書ける。