n次元単体の内心・傍心の定義
n次元単体の傍心をi対面(i=0~n)からの距離が全て等しくなる点とし、特にn次元単体の内部にある傍心を内心とする。傍心を
で表すと、この内心からi対面
への垂線は
と書ける。そして、内接超球の半径を
とすると、
が言える。このことから
となり、0対面と内心が作るn次元単体の体積の関係より
が成り立つ。
n次元単体の内接・傍接超球の半径
・
k個の-1と(n+1-k)個の1を成分に持つ(n+1)列ベクトル(
通りある組合せのうちi(=0 ~
)番目の組合せ)を
で表し傍デルタベクトルと呼ぶ。これを用いると、
となる場合に限り、
と表せる。
また、
となる場合も無限大の半径を持つ1つの場合と数えれば、k=0~(n+1)およびi=0 ~
となる
通りの場合のうち
となる
通りの場合で傍心が存在すると言える。これをk次i傍心と呼ぶと、0次0傍心が内心となる。
ちなみに、n次元単体の(n+1)本ある逆垂線長
(i=0~n)の任意の
個の和(
通りある)は、それ以外の逆垂線長の
個の和より大きくなると予想できる。
ちなみに、n次元単体の(n+1)本ある逆垂線長
n次元単体の0点から内心・傍心への方向ベクトル
・
(
原点からn次元単体の内心・傍心への位置ベクトル
・
(
n次元単体のi点・内心・1次i傍心(座標のi行目だけが負となる傍心)は一直線上にあり、i点と内心の距離:i点と1次i傍心の距離=
:
という比になる。
ちなみに、n次元超球の周囲(n元超球面)をくまなく見るためには、その超球を内接超球に持つn次元単体を考えれば、最低でもそのn次元単体の頂点より遠くにある(n+1)視点から見なければならないことがわかる。