このページは、 平石司さん「高次元単体の諸心」 のオイラー線以降に則して、ベクトル解法などします。

n次元単体におけるオイラー線上の点
m次元ユークリッド空間内で位置行列
で表されるn次元単体
のオイラー線上の点は、外心
(ただし、
)と重心
(ただし、
)を結ぶ直線上の点であり、任意の実数αを用いて次式の位置ベクトルで表される。
等内積単体における垂心・重心・外心の位置
n次元単体が、垂心
の存在する等内積単体(直辺単体・垂心単体)
となるとき、外心は
となるので、次式のように垂心は外心と重心を(n+1):2に外分するオイラー線上の点であると言える。
(ただし、
のときに限る。)
n次元単体における広義垂心
任意のn次元単体においても、外心と重心を(n+1):2に外分するオイラー線上の点は常に存在し、これを広義垂心(モンジュ点)
と呼び次式で表す。ここで、n次元単体のi頂点以外の(n-1)次元部分単体(i対面)の重心を
として、
とする。
n次元単体の(n-2)次元部分単体φの重心
から広義垂心への直線と、φの部分対面(対辺)は垂直
となる性質が、任意のφで成り立つ。
n次元単体における広義垂心向外線ベクトル
n次元単体の外心から広義垂心へのベクトルを広義垂心向外線
と呼び、次式で表す。
n次元単体におけるk次面重心球面の存在条件
n次元単体のk次元部分単体φの重心
からの距離
が全てのφで等しく
となるとき、
から半径
でn次元単体と同じ部分空間に作られる(n-1)次元超球をk次面重心球面と呼ぶ。このとき、
とすれば、
と書けて、
となるため、
である。
とすれば、
n次元単体におけるk次究点(平石さんのメールより)

n次元単体においてk次面重心球面の中心に相当する、k次究点
を次式で表す。