結論から話すと、全ては夢だった 。
どこからか、というと、「最初から 」である 。
JOJOが亜希のことをわざと突き放した演技をしたということも夢である 。
そのあと亜希がアリスの攻撃を受けて、そして『悪夢』を見せられたということも夢である 。
JOJOが亜希のことをわざと突き放した演技をしたということも
そのあと亜希がアリスの攻撃を受けて、そして『悪夢』を見せられたということも
ことの始まりは、亜希が目覚めた現在から2日前になる。
――朝
亜希「――ということが昨日あったんだよ。」
JOJO「へぇ~、『黄金三角形』ねえ。いい勉強になったんじゃねーの?」
亜希「こんなの一生使わないよ!」
JOJO「へぇ~、『黄金三角形』ねえ。いい勉強になったんじゃねーの?」
亜希「こんなの一生使わないよ!」
アクター「にしても、『黄金三角形』を応用することでパワーを発揮するスタンドなんて、面白いスタンドもあったもんだな。
俺もなんかテキトーな法則を調べて応用したら成長したりすんのかな?なんて考えはヤバイ?ハハハ。」
JOJO「やれやれ……。」
俺もなんかテキトーな法則を調べて応用したら成長したりすんのかな?なんて考えはヤバイ?ハハハ。」
JOJO「やれやれ……。」
??「あっ、あのっ!」
JOJO「ん?」
??「今……『スタンド』と、確かにそう言いましたよね!?」
??「今……『スタンド』と、確かにそう言いましたよね!?」
ここから、全てが始まる。
アリス「私……アリスって言います。数日前に背後から突然何かで「射抜かれて」から……何かヘンなんです。」
アクター「い、『射抜かれた』だとッ!?」
アクター「い、『射抜かれた』だとッ!?」
アリス「射抜かれた後は、何だか眠くなっちゃって、あまりその後のことは覚えてないんですけど、記憶のどこかで、
「君はスタンドという才能に『選ばれた』……」って、カタコトの声が聞こえたんです……。」
「君はスタンドという才能に『選ばれた』……」って、カタコトの声が聞こえたんです……。」
JOJO「『ディープ・フォレスト』…………!」
アリス「やっぱり知ってるんですね!?実はそれから、私の周りの女性がバタバタと休んでしまって……。
B組の三宅さんとか、A組の星野さんとか!しかも、最近私、悪い夢をよく見るんです…………。もう怖くて……。」
アクター「B組の三宅とA組の星野っつったら、ビッチで有名なクソアマじゃねえか。
クラスでも大人しいって評判のおめーが なんでまたそんなヤツとお近づきなんだよ?」
アリス「そ、それは…………。」
B組の三宅さんとか、A組の星野さんとか!しかも、最近私、悪い夢をよく見るんです…………。もう怖くて……。」
アクター「B組の三宅とA組の星野っつったら、ビッチで有名なクソアマじゃねえか。
クラスでも大人しいって評判のおめーが なんでまたそんなヤツとお近づきなんだよ?」
アリス「そ、それは…………。」
亜希「アクター、そういうことを聞くのはデリカシーがないよ。」
アクター「え?何が?」
アクター「え?何が?」
JOJO「(やれやれ……。)……とにかく、おめーはそれが『スタンド』とやらの暴走で、
その話題を話していた俺たちなら何か知ってるって踏んだわけだな?」
アリス「はい……なんとか、なりませんか……?」
その話題を話していた俺たちなら何か知ってるって踏んだわけだな?」
アリス「はい……なんとか、なりませんか……?」
アクター「なんとか……つってもなあ。これだけじゃあ、情報が断片的だな。
「女限定で倒れる」現象と、「『悪夢』を見る」現象か…………。
アンタはしらねーかもしらねーが、スタンドは「一人一能力」って原則があるんだ。
だからこの現象は繋がってるが、そこに「カンレンセイ」ってヤツがねーと、なんともいえねー。」
アリス「そ、そうですか……。」
「女限定で倒れる」現象と、「『悪夢』を見る」現象か…………。
アンタはしらねーかもしらねーが、スタンドは「一人一能力」って原則があるんだ。
だからこの現象は繋がってるが、そこに「カンレンセイ」ってヤツがねーと、なんともいえねー。」
アリス「そ、そうですか……。」
アクター「俺は考えることはニガテだからよォォ~~~!よくわかんねー…………。」
JOJO「だが、お前の周りの性悪女だけなんだろ?休むのは。家族とかは?」
アリス「あ、そういえば家族はぜんぜん倒れません。」
アリス「あ、そういえば家族はぜんぜん倒れません。」
JOJO「だったら、防御本能かもしれないな。これからしばらくお前のことを見てるから、普通に生活してみてくれよ。」
アリス「はい……分かりました。」
アリス「はい……分かりました。」
――昼休み
女生徒「おい、アリスちゃぁん、ちょっとイイ?」
アリス「は、はい……。」オズオズ
女生徒「おい、アリスちゃぁん、ちょっとイイ?」
アリス「は、はい……。」オズオズ
亜希「!! 多分アレヤバいと思うよ!止めに行かなきゃ!」
JOJO「まてって!」ガシ
JOJO「まてって!」ガシ
亜希「止めないでよ!みすみすイジメを見過ごせない!」
JOJO「違うぜ、これは計算の内だ。このまま、少しだけ好きにさせておけ。」
JOJO「違うぜ、これは計算の内だ。このまま、少しだけ好きにさせておけ。」
女生徒「――――!」ガミガミ
アリス「―――~~~!」ヒィー
アリス「―――~~~!」ヒィー
亜希「ぁぁ……。あぁ…………。」ソワソワ
JOJO「ここからじゃあちょっと声がきこえねーが……。
アクター、準備。」
アクター「おうよ。」ズオ!
JOJO「ここからじゃあちょっと声がきこえねーが……。
アクター、準備。」
アクター「おうよ。」ズオ!
アリス「~~~~~~~ッ!!」グワン!
亜希「あ!あれは!」
JOJO「『黒いもや』だ。あれがアリスのスタンドみたいだな。念のためアクターに準備させておいて正解だったぜ。」
JOJO「『黒いもや』だ。あれがアリスのスタンドみたいだな。念のためアクターに準備させておいて正解だったぜ。」
グモモモ
アリスから現れた『もや』(聡明な読者なら既に理解しているだろうが、『エターナル・ナイトメア』である。)が
女生徒の口に入ろうとしたそのとき…………。
女生徒の口に入ろうとしたそのとき…………。
グモア!
その煙を『ブラック・アイズ・ピース』が妨げる。
アクター「俺のスタンドは微小な『煙』の集合体!たとえどんな形状のスタンドでもガードするぜ!」
アクター「そしてええええ~~~~ッ!」
グモモアァ
アクター「『もや』を捕らえる!」ガシイン!
JOJO「これで一件落着だな。亜希、出番だぜ。」
亜希「ちょっと、アリスちゃん、こっちきてよ!」
女生徒「やっべェ、人が来た!じゃあ後でな!」ダダッ
女生徒「やっべェ、人が来た!じゃあ後でな!」ダダッ
アリス「ぽかーん」
ド ド ド ド ド
JOJO「ひとつ確認を取っておく。女どもが休んだときには、いつも前日あんな風に声をかけられてたか?」
アリス「はい……。お金をせびられたり、罵声を浴びせられたり、まちまちですけど、あんな感じです。」
アリス「はい……。お金をせびられたり、罵声を浴びせられたり、まちまちですけど、あんな感じです。」
JOJO「じゃあ、間違いないな。あれはお前の『ストレス』だ。」
アリス「す、『すとれす』?」
アリス「す、『すとれす』?」
JOJO「ああ。いい年こいたオヤジがストレスで円形脱毛症になったり、胃に穴が開いたりするのと
同じように、お前も『ストレス』からあれを生み出してるんだ。」
アリス「そ、それで、どうすればなくせるんですか!?」
同じように、お前も『ストレス』からあれを生み出してるんだ。」
アリス「そ、それで、どうすればなくせるんですか!?」
JOJO「おいおい……俺だって、スタンドについての知識があるだけで、本格的に存在を知ったのは
今年の4月だぜ?まだ一ヶ月も経ってないんだ。そこまで分かるわけねえよ。」
アリス「で、ですよね……。」
今年の4月だぜ?まだ一ヶ月も経ってないんだ。そこまで分かるわけねえよ。」
アリス「で、ですよね……。」
JOJO「だが、今のお前の『もや』は不定形で安定していない。
アクターみたいに『人型』にしたら、少しは安定とかするんじゃねーの?
よくわかんねーがよ、俺のスタンドも『人型』が全部出せるようになったら能力使えるようになったし。」
アクター「俺も、最初のころは上手く使えなかったが、『腕』の形にするようにしたら
不思議とスタンドの扱いがだんだん理解できてきたんだぜ!」
アクターみたいに『人型』にしたら、少しは安定とかするんじゃねーの?
よくわかんねーがよ、俺のスタンドも『人型』が全部出せるようになったら能力使えるようになったし。」
アクター「俺も、最初のころは上手く使えなかったが、『腕』の形にするようにしたら
不思議とスタンドの扱いがだんだん理解できてきたんだぜ!」
アリス「なるほど…………!」ゴ ゴ ゴ
ド ド ド ド
アリス「で、どうすればスタンドを操れるんですか?」ケロッ
ズコーッ
アクター「んん、そうだな……。こう、なんというか……『人型に集まれ!』って感じに命令すると、そうなる気がするぜ。
おめーはもう「暴走していた」ってことを自覚してるわけだから、多分言うとおりに動くはずだぜ。」
アリス「なるほど……『人型になれ』!」
おめーはもう「暴走していた」ってことを自覚してるわけだから、多分言うとおりに動くはずだぜ。」
アリス「なるほど……『人型になれ』!」
アリスがそういうのと同時に、「もや」が集まっていく。
グゴモモ……ゴモ!
ド ド ド ド
E・N『………………。』
アリス「やったっ!できました!暴走しません!」
亜希「よかったね!」
亜希「よかったね!」
亜希がアリスに駆け寄る。
E・N『ぶ……ウガ…………。』
アリス「あれ?でも何だかスタンドの様子が……。」
亜希「……もしかしたら、駆け寄ったのはマズかったのかも…………。」
亜希「……もしかしたら、駆け寄ったのはマズかったのかも…………。」
E・N『ボシアアアアア』ブシャアアアアアア
『エターナル・ナイトメア』の体が一気に「煙」に戻り、あたりに四散する。
アクターやJOJOは少し離れていたからよかったが…………。
アクターやJOJOは少し離れていたからよかったが…………。
亜希「げほ!げほ!あちゃー、やっちゃったね、でも、訓練すればなんとかなるよ……。」
アリス「はっ、はい、ありがとうございます。」
アリス「はっ、はい、ありがとうございます。」
亜希は、あの時煙を吸ってしまっていたのだった――。
ド ド ド ド
亜希「―――――!!」
JOJO「どうやら、全部思い出したみたいだな。で、どんな『悪夢』を見てたんだ?」
JOJO「どうやら、全部思い出したみたいだな。で、どんな『悪夢』を見てたんだ?」
亜希「えっとね……。話すと長くなるだけど――」
30分後
アリス「なるほど……。えっと、実は亜希さんが寝込んでいた1日の間に、私色々とスタンドを検証してたんです。
すると、ある性質に気づいたんですよ。」
すると、ある性質に気づいたんですよ。」
アリス「その性質っていうのは、『悪夢には本体と対象の経験しか入らない』というものです。
今の話を聞いてみると、亜希さんの夢にあった、
囮になって夢の中の私をおびき寄せるっていう作戦は、私の中の「もやのスタンド」をおびき出す作戦に似てます。
性格の悪い(っていうと失礼ですけど……。)女性たちだけが欠席するっていうのも同じですし。
それに『悪夢』の解除条件も、私が知っているものと同じでした。
私自身を気絶させるか、体の中にある「もや」を退治するっていうのですね。」
亜希「なるほど……。でも、そうなると『オバマ』や『猪木』はどうなるの?」
今の話を聞いてみると、亜希さんの夢にあった、
囮になって夢の中の私をおびき寄せるっていう作戦は、私の中の「もやのスタンド」をおびき出す作戦に似てます。
性格の悪い(っていうと失礼ですけど……。)女性たちだけが欠席するっていうのも同じですし。
それに『悪夢』の解除条件も、私が知っているものと同じでした。
私自身を気絶させるか、体の中にある「もや」を退治するっていうのですね。」
亜希「なるほど……。でも、そうなると『オバマ』や『猪木』はどうなるの?」
アリス「そこなんですよね……。問題は。アリスさん、オバマ大統領や猪木さんのスタンド能力なんて知りませんよね?」
アクター「ああ、そこだけがおかしいんだよなあ。『悪夢』の性質はアリスが身を持って体験してるから、間違いないんだ。」
アクター「ああ、そこだけがおかしいんだよなあ。『悪夢』の性質はアリスが身を持って体験してるから、間違いないんだ。」
亜希「ちょ、ちょっと待って……。それじゃあ、つじつまが合わないじゃない!
オバマは、猪木は、どこから出てきたのさ!?」
オバマは、猪木は、どこから出てきたのさ!?」
ド ド ド ド
JOJO「……ククッ。」
亜希「? 何?JOJO、何がおかしいの?」
亜希「? 何?JOJO、何がおかしいの?」
JOJO「いや……なんでもない……クク……。」
亜希(つじつまが合わない――ということは、これは夢!?現実にしては明らかにおかしい!)
亜希「まさかこれも夢……」
JOJO「じゃねーから面白いんだって……クク!ハハハハハハ!」
亜希「? ?え? どーいうこと?」
亜希「? ?え? どーいうこと?」
JOJO「亜希、忘れたのか?今から一週間前――」
―― 一週間前、JOJOの家……の、JOJOの部屋
TV『オバマ大統領は、ついに『ディズニー』の著作権を、国有にすることを決定し、
これは事実上、半永久的に『ディズニー』の著作権が維持されることを――――』
TV『オバマ大統領は、ついに『ディズニー』の著作権を、国有にすることを決定し、
これは事実上、半永久的に『ディズニー』の著作権が維持されることを――――』
ピッ
TV『アントニオ猪木、電撃復帰!現役レスラー3人を嬲り殺しに!!』
亜希「はあ、スゴイねー。オバマ大統領も、猪木も。」
アクター「ホント、すげーよな。二人ともスタンド使いじゃねーの?」
アクター「ホント、すげーよな。二人ともスタンド使いじゃねーの?」
亜希「ハハ、それ面白い!じゃあどんな能力かなあ?」
アクター「オバマはアメリカだから、アメリカの映画とかのキャラクターを召喚する能力?」
亜希「あははー!それ面白い!」
アクター「オバマはアメリカだから、アメリカの映画とかのキャラクターを召喚する能力?」
亜希「あははー!それ面白い!」
JOJO(どーでもいいが俺の部屋で溜まるのはいい加減やめてほしい…………。)
―――
JOJO「ということがあったんだよ。」
亜希「あ!そういえば!」
亜希「あ!そういえば!」
亜希「と、ということはあの能力は私たちの想像の産物……ってこと…………?」
JOJO「まあ、当然そうなるな。」
亜希「はは…………あはは……。」
佐野 亜希
スタンド名『グラットニー』―→結局学校を二日休んだ。
スタンド名『グラットニー』―→結局学校を二日休んだ。
有栖川 アリス スタンド名『エターナル・ナイトメア』―名付け親:亜希(夢で見た)
―→スタンドを制御できるようになり、悪夢に悩まされることもなくなったが、
結局もうひとつの『悪夢』解除条件:『任意』は発見されなかった。
―→スタンドを制御できるようになり、悪夢に悩まされることもなくなったが、
結局もうひとつの『悪夢』解除条件:『任意』は発見されなかった。
JOJO―→何気に秀才なところを見せた。
アクター ―→しばらくオバマ大統領を見る目が変わった。
アクター ―→しばらくオバマ大統領を見る目が変わった。
『悪夢』の被害者―→結局亜希を追うようにして目覚めるが、『悪夢』の中でコッテリ絞られたようで、
もう二度とアリスをイジめることはなくなったという。
もう二度とアリスをイジめることはなくなったという。
・ ・・
ところで、あの時私は『エターナル・ナイトメア』というスタンド名を
確かに聞いたわけなんだけれど、あれは『どこ』からきたんだろう?
『エターナル・ナイトメア』の『悪夢』は私かアリスちゃんの「実体験」からしか出てこないわけで、
それは『オバマ』の例からも証明されてる。だとしたら、『エターナル・ナイトメア』という
スタンド名も、かならず私の実体験か、アリスちゃんの記憶から来てるはずなんだけど――
確かに聞いたわけなんだけれど、あれは『どこ』からきたんだろう?
『エターナル・ナイトメア』の『悪夢』は私かアリスちゃんの「実体験」からしか出てこないわけで、
それは『オバマ』の例からも証明されてる。だとしたら、『エターナル・ナイトメア』という
スタンド名も、かならず私の実体験か、アリスちゃんの記憶から来てるはずなんだけど――
To Be Continued...
当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用、AI学習の使用を禁止します。