ラヴァンジェ諸侯連合体 > 国際関係

本項ではラヴァンジェ諸侯連合体における国際関係について解説する。


概要

 ラヴァンジェ諸侯連合体は、共立公暦456年に文明共立機構の調査艦隊に発見され、共立公暦459年に文明共立機構に加盟した。それ以降、現象魔法クラック関連によって共立機構加盟国に様々な影響を与えてきた。独自の倫理観と教育に強い意識を持っているラヴァンジェは、このような状況に対して「現象魔法分野におけるパターナリズム」を背負いながら様々な国との外交を考えてきた。この立場は転移者星間戦争のように悪しき面を見せることもあったが、それでもなおラヴァンジェの外交姿勢の中枢として残り続けている。

各国に対する態度

セトルラーム共立連邦

 評価:友好→平常
 最も早く外交関係を結んだ国家であり、通商修好条約、研究協定を批准してお互いに強い技術協力関係にある。一方で、オクシレイン関係に対して明確な姿勢を見せないことに不信感を抱いているなど不満が無いわけでは無かったりする。しかしながら、民主主義的体制と貴族の存在が両立しているセトルラームの体制はラヴァンジェの志向に近いため、友好的な視線は国交の基本として存在しているとされる。
 しかし、帝国とともにオクシレインに接近する過程においては、同盟関係に不満を持っているとされ、一時ロフィルナとの接近の原因となっていた。

ユミル・イドゥアム連合帝国

 評価:友好→平常
 セトルラームと同時期に早期に外交関係を結んでおり、ラヴァンジェの航宙能力の向上のための取引に積極的であったり、移民による繋がりなどによってラヴァンジェにとっては「兄弟」のような意識を薄っすらと持っているくらいには友好関係がある。ラヴァンジェがクラック対処部隊を駐在させたり、イドゥアム155号墜落事故の際にヴラッツァートや騎士団を全力で派遣し、救出作戦を実行したのはこの絆に基づいているとも言われている。第五機動部隊を派遣しており、魔法的な緊急事態にいつでも対応できる基地を設置している。
 しかし、積極的なオクシレインからの影響を受けて関係改善を進めているために同盟関係に不満を持っているが、基地の設置などの影響力を背景にどれだけの圧力を掛けるべきか考えあぐねている状況にある。一時ロフィルナとの接近の原因となっていた。

ロフィルナ王国

 評価:平常文明共立機構の準備指定措置に伴って、一切の合意内容を凍結)
 外交関係としては、クラック対処などの協力関係があり、一応同盟関係ではあるが、過去数世紀の世界情勢の変遷に伴って希薄化しているのが現状とされる。転移者星間戦争で敵とはいえ統制が取れていない虐殺行為を行ったため、微妙な関係にある。対オクシレイン関係としては、ある程度、協調的な歩調を取っているものの、終戦後は転移者自治領の政治的な位置もあり、明確に接近することも難しくなっている。
 セトルラームや連合帝国がオクシレインに接近して以降、一時ビジネスライクな関係性を強めており、魔法戦車などの兵器輸出も辞さない方針を取っていた。転移者自治領からの批判もあるが、一方で抑え込みのためにロフィルナから転移者移送に関する条約を結ぶなどしており、共立公暦998年まで一定の関係を保っていた。

オクシレイン大衆自由国

 評価:劣悪
 オクシレインは自由民主主義国家であり、介入主義である隣国であるため、ラヴァンジェに度々介入してきた。こういった姿勢に対して、ラヴァンジェは最大限に警戒を抱いており、また転移者星間戦争において「侵略」まがいの行為を行われたことに関して、国民の反感は大きい。オクシレインの文明共立機構における影響力拡大を防ぐ目的でもラヴァンジェはオクシレインの意見や提起に反対する姿勢であることが多い。
 セトルラームや連合帝国と関係を深めていく時代には強烈な警戒心と緊張を引き起こし、国内でも反オクシレイン感情が高まった。
最終更新:2024年09月13日 23:35