注意!!
この項目は、『コトノハ』本編にまつわる重大なネタバレを取り扱います。まだ本編を読んでいないという方はブラウザバックを推奨します。
正体
「もう一人の初」を名乗る少女(音羽 結)の正体、それは、一年前に『言刃』で人を殺害したことで初の中に生まれてしまった“恐れ”そのもの、言い換えれば、“恐れ”を捨てて『言刃』で人を傷つけることに何も抵抗もないバーサーカーに成り果てるという「初自身が恐れている自分の姿」が具現化した存在。
『言刃』に恐れを抱いていなかったり、「オリジナルの初と自分が同一人物である」と名乗ったりする理由は上記から来ているものであり、結はアナザーではなく正真正銘本物の音羽 初が恐れを捨てた姿なのである。
目的
『言刃』を駆使して初のクラスメイトを次々と手にかけていく結の目的は、「自分を本気で殺そうとする相手と戦うこと」。しかし、その相手というのは他でもない初であり、「一年前と同じように怒りに我を忘れた初に殺されたい」というのが目的の真髄である。
友達を傷つけることで再び初が怒り狂い、『言刃』への恐れを捨てて自分を殺せば、今度は初が「恐れている自分自身の姿」、つまり結と同じ姿になり、『言刃』の真価を発揮出来ると考えたのである。初は当然拒んだが、それならば初が自分を殺す気になるまで友達を傷つけ続けるだけだと結は宣言し、初は友達を捨てるかバーサーカーになるかという究極の二択を迫られることになる。
結末
しかし、初は「出来ないことがあっても良い、自分が一番得意なことできっと誰かを助けられる」という母親の言葉を思い出し、自分の欠点である力、そして自身への“恐れ”そのものである結を受け入れることを決意する。初の決意を目の当たりにし困惑した結は激情の中で闇の怪物と化すが、『言羽』を発現させた初と旭達クラスメイトの前に敗れ去る。その後、「本当はこんな望まない姿になった自分が怖かった、ずっと消えたいと望んでいた」という本心を涙ながらに告白し、それを初に受け入れられ再び一人の「音羽 初」に戻るという形で消滅した。