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セブンスカラー 十三話 転機

最終更新:2021年02月01日 13:45

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セブンスカラー 十三話 転機
更新日:2021/02/01 Mon 13:45:30

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セブンスカラー 紫水龍香 魔龍少女


目次

  • 関連作品

今回のあらすじを担当する桃井かおりでーす!なんと前回龍香のお兄ちゃんである龍賢さんが復活したの!
記憶を失ってたけど私のおかげでなんとか取り戻せたみたいね!私スゴい!
記憶を取り戻した龍賢さんは龍香のピンチに颯爽と駆けつけ現れたシードゥスをドカンとやっつけて……え?もう時間かつ出番終わり?ちょちょ、えっ、あ!取り敢えずどうなる第十三話!





「急な用件とは何だ!」

長い廊下を苛立ちを隠しきれずズカズカと大きく足音を鳴らしながら歩く男、龍斗が近くにいる秘書の姿をしているアンタレスに怒鳴る。

怒鳴られたアンタレスはそんな怒鳴り声も何処吹く風と言わんばかりに龍斗に答える。

「分かりませんわ。でも幹部の方全員も緊急会議と言われて呼ばれているみたい。」

「と言うか誰に呼ばれているんだ!」

「申し訳ありませんが、私には分からないですわ。とにかく会議室に来て欲しいと担当の者が。」

「ったく...!」

龍斗は悪態をつきながらペットボトルのキャップを開け、口をつけ、そしてそれを一気に飲み干す。

あの魚のような外見のシードゥスに何かされて以降妙に喉が渇く。前まではちょびっと飲む程度で済んでいたのが今ではペットボトル一本飲み干さないと渇きが癒えない。

それがさらに龍斗を苛立たせる。

そうこうしている内に龍斗は呼ばれている会議室の前に立つと、ドアを乱暴に開け広げる。

見ればこの会社の幹部達が何処か不安そうな顔をして、席に座っている。そして、社長である龍斗が座る席は誰かが座っているようで龍斗達に対して背を向け、背もたれで誰が座っているのか確認することは出来ない。

「おい!そこに座っているのは誰だ!そこは俺の席だぞ!」

龍斗がそう叫んだ瞬間だった。

「いや、ここはもう“お前の席”ではない。」

クルリとその席に座っていた人物が回り、その姿を龍斗達に現す。その人物の姿を見た龍斗の顔は急に青ざめる。

「お、お前は」

桃色の髪に鋭い目付き、そして年以上の落ち着きを持った龍斗にとって忘れることの出来ない男がそこに座っていた。

「久しぶりだな。龍斗。」

紫水龍賢、龍斗が殺したハズの男がそこにいた。















龍賢は龍香の元に駆けつけた後、二人はかおりに連絡を入れるとその足で帰路に着いた。

二人が玄関を開ける。

そして龍香を出迎えるために玄関に現れた白川冴子は龍賢の顔を見ると目を大きく見開き、口元を手で覆い信じられないものを見るような顔をする。そして一瞬の俊巡の後に尋ねる。

「ホントに…龍賢坊っちゃんですか…?」

冴子に尋ねられた龍賢は何処か罰が悪そうな顔をした後、少し笑みを浮かべて言う。

「えぇ…。長い間心配をかけました。今、帰りました。」

「坊っちゃん…!」

龍賢の姿を見た冴子は感極まったのか目から一筋の涙が零れる。

「えへへ。冴子さん驚いてる。」

《お前もさっきまで顔グシャグシャだったじゃないか…まぁ俺もだが。》

「カノープスは顔変わらないだろ…。」

龍賢はツッコミを入れ、しばらく懐かしの再会に和やかな、しっとりとした雰囲気が流れるがその流れを絶ちきるように龍賢は冴子にあることを尋ねた。

「…龍香、冴子さん、カノープス。三人に色々と聞きたい事がある。“新月”の現状…そして龍斗のことだ。」

“龍斗”、その言葉に二人の顔は緊張に強張る。二人が返答に詰まる中、カノープスが龍賢に言う。

《二人には少し言いづらいだろうからな、俺から説明するよ…。ただ、最初に言っておくが…事態はお前が思ってたより深刻だ。》

カノープスは龍斗に全てを語った。龍賢がいなくなってから起きた出来事…そして龍斗のことも。

龍賢もその話を聞いている内にドンドンと顔色が悪くなっていき、聞き終わる頃には顔を押さえていた。

《…ってとこまでが経緯だ。》

「……成る程。やはり、か。早急に手を打たなければならないだろう。だが」

ドンッと龍賢は拳を壁に叩きつけ顔をあげる。その顔は憤怒で染まっていた。

「龍斗め…母さんとの約束を忘れ、敵と内通するだけでは飽きたらず龍香に手を上げているなど……言語道断。弟とは言え許せん…!」

龍賢は龍香の肩に手を置き、労うように言う。

「今までよく耐えたな。後は兄に任せろ。お前にしたことを後悔させてやる…!」

「……そ、その。お兄ちゃん。」

怒りに燃える龍賢とは打って変わって、龍香は何処か悲しそうに、龍賢に伝えた。



















「な、何故お前が、お前が生きている…!」

「さぁ。なんでだろうな。ま、今はそんな事はどうでもいい。」

目に見えて狼狽する龍斗を尻目に龍賢は話を進めようとする。

「どうでもいいだと…!今更戻ってきて何を」

「俺がいない間。この会社を随分と好き放題してくれたらしいな。」

龍賢は龍斗の目の前に書類を突きつける。龍斗はその書類

を見た瞬間思わずヒッと驚愕の声が上がる。

「振込先が不明の口座への支出、提携先との強制的な契約破棄、身元及び背景が不透明な企業との契約…こんなのはまだまだ序の口だ。お前の悪行はまだまだあるぞ。」

「お、お前なんでこれを…!?」

信じられないと言った顔で龍斗は突きつけられた資料に目を通す。その資料には龍斗が今までしてきたことが克明に記されていた。

そんな龍斗を見ながら龍賢は深く溜め息をついた後、椅子から立ち上がる。

「…龍斗。率直に言ってやる。俺は今猛烈に怒っている。皆の前でなければ俺はお前を殴り殺していただろう。お前の裏切りで死にかけたこと、恩師や友の死。だが、今何よりも俺が苛立っているのは。」

次の瞬間龍賢は龍斗の胸ぐらを掴むと引き寄せて至近距離で睨み付ける。

「龍香に手を出したことだ…。お前は龍香の優しさにつけこみ、守るべき立場でありながら龍香を…!」

「うっ、ぐっ…!」

苦しそうに呻く龍斗を龍賢は眼力だけで殺さんとばかりに睨み付けた後に、忌々しげに彼を突き飛ばした。

「……忘れるな。この程度で済んでいるのは龍香のお陰だと言うことをな。龍香の口添えが無ければ俺は…。」

あの時、龍香は怒りに燃える龍賢に言った。

「…その、龍斗兄さんを許してあげてほしいの。」

「……何?」

龍賢には龍香の言葉が信じられなかった。最初は聞き間違いではないかと自分の耳を疑った。

龍香は続ける。

「その、きっと!龍斗兄さんはシードゥスに操られてたんだよ!だって怪物みたいになったし、私を殴ったのだってきっと本心じゃなかったんだろうし、だから、龍斗兄さんは悪くないって言うか……」

龍賢は腰を落として視線を合わせ、両手を肩に置いて、諭すように言う。

「龍香。そうだとしてもアイツはお前を傷つけたんだぞ?それに奴の裏切りのせいでどれだけ傷ついた人がいたか…」

「……嫌なの。」

伏し目がちになった龍香は肩を震わせながら今にも泣きそうな声で言う。

「もう、誰も消えてほしくないの。龍斗兄さんも私にとってもお兄ちゃんにとっても家族なんだよ?家族なのに憎しみ合って……私そんなの…。」

「龍香……。」

龍賢は少し、目を伏せた後先程の怒りの表情とは打って変わって何処か優しげな表情になる。

「…お前がそう言うなら。善処をしよう。」

そう龍香と約束をした龍賢だが、いざ龍斗を目の前にすると思わず感情を押さえ切れなかった。

龍賢は尻餅をついている龍斗に言う。

「…そして会議の結果だが、本日付けで俺が社長だ。お前はもうお役御免という訳だ。…荷物をまとめてここから出ていけ。」

「んなっ…!?」

龍斗が役員達を見回すが全員は気まずそうに顔を背ける。それを見た龍斗が崩れるように倒れる。

秘書のアンタレスもここまでか、と目を伏せた瞬間だった。

「そう言えば一つ伝え忘れていた事があったな。」

龍賢はギロリとアンタレスと役員の一人を睨み付けて言う。

「“アンタレス”、“カプトリアングル”。二人に聞きたい事があったな。」

龍賢がそう言った次の瞬間だった。アンタレスの顔がニヤリと笑みを浮かべ、背中から尻尾が服を突き破り、目にも止まらぬ早さで龍賢を襲う。さらに役員の一人の姿もみるみると三角の意匠を散りばめた怪物の姿へと変わり、龍賢へと殴りかかる。

衝突音が辺りに響き、そして一拍置いて状況を理解した役員達はパニックになり、我先へと悲鳴をあげながら会議室の出口へと向かう。

だがそんな彼らには一切目もくれず、アンタレスは巻き上がった煙の中にいるであろう龍賢に言う。

「その根回しの良さ、頭のキレ、見事だったけどちょっとタイミングを間違えたんじゃないかしら?」

アンタレスもそのまま紫色の蠍のような細身の怪物に姿を変える。

アンタレスが尻尾を引き抜こうと、カプトリアングルが拳を納めようとした瞬間。二人は気づく。尻尾が、拳が掴まれて動けないことに。

「やはり、お前らが龍斗の内通のサポートをしていた訳か。」

煙が晴れるとそこには赤黒い龍のような装甲に身を包んだ騎士のようなマッシブな体型の怪物に変身した龍賢がいた。

龍賢は片手でアンタレスの尻尾を、カプトリアングルの拳を受け止め、掴んでいた。

「お前らのような奴がいたんではオチオチ営業していられないんでな…。」

「なっ、」

「その姿……!トゥバン…!?」

アンタレスが驚愕すると同時にトゥバンは尻尾を振り回し、窓へと放り投げる。強靭な腕力で投げられたアンタレスはそのまま窓へと叩きつけられ窓枠を破壊し、ガラスを撒き散らしながら、外へと放り出される。

「シッ!」

龍賢は拳を弾くとがら空きになったカプトリアングルの胴に拳を叩き込み、怯んだ瞬間に蹴り飛ばして同じように窓から外へと叩き出す。

窓から外の建物の屋上に転がり込んだ二体追って龍賢も外へと飛び出す。

龍賢は槍のような刃の剣を掴むと二体へと斬りかかる。

「ぐっ!」

「トゥバン!私達を裏切る気!?」

カプトリアングルを斬り払うと、アンタレスの繰り出された鋏をその剣で受け止める。

《アンタレスか。》

「トゥバン!あんた…」

《わるいな。こっちに着いた方が面白そうなモンでよ。だからよ。》

龍賢はトゥバンの裏切りに動揺するアンタレスの一瞬の隙をつくと剣の柄頭でアンタレスの腹部を突き、そして蹴りを入れる。

《“俺ら”に斬られても文句言うなよ!!》

龍賢が体勢を崩したアンタレスに斬りかかろうとした瞬間だった。横からカプトリアングルが飛び出し、トゥバンに抱きつくように抱えるとそのままトゥバンを壁へと叩きつけようとする。

「チッ!」

龍賢はカプトリアングルの首筋に思い切り肘打ちをかまし、さらに膝蹴りを叩き込んで強引に引き剥がすと剣を突き出し、カプトリアングルを吹き飛ばす。

「ハッ!」

龍賢はそのまま剣をカプトリアングルに向けて槍投げのように投げる。放たれた剣はカプトリアングルに突き刺さると、そのままカプトリアングルの動きを止めるようにエネルギーを放ち、完全に拘束する。

「テアァァッ!」

龍賢は飛び上がり、突き刺さっている柄に思い切り飛び蹴りを決める。その瞬間剣が完全にカプトリアングルの身体を貫通し、その身体は完全に崩壊して大爆発を引き起こした。

「チィッ……覚えてなさいトゥバン。その選択…必ず後悔することになるわよ。」

アンタレスはそう言い残すと地面を尻尾で削り、瓦礫と粉塵を撒き散らし、一瞬の内にその姿を消した。

「…逃がしたか。」

《アイツはツォディアの中でも指折りの実力者だ。マトモにやり合ったら存外骨が折れるぞ。》

「そうか。なら助かったのかもしれんな。…さて、これからやることは盛り沢山だ。だが、まずその前に…。」

龍賢は変身を解除し、自分が外へと戦場を移す際に破壊した窓枠に目をやる。

「アレが経費で落ちるかどうかってとこだな…」

《どう考えても自己負担の弁償だろ。》

「…そうだな。」

















「龍賢君…?あなた、ホントに龍賢君なの?」

「はい。恥ずかしながら戻って参りました。」

龍香の案内で龍賢は“新月”の基地に来ていた。“新月”のメンバーは龍賢の顔を見るとまるで、信じられないような、幽霊でも見るかのような表情をしている。

「ケンちゃん!あなた生きていたのね!」

「風見さんも元気そうで。火元さん、林張も健在で何よりです。」

「龍賢君…!」

「心配したんだぜ!ホントにもうお前って奴は…!」

かつての旧友達と親交を温めている中、その様子を黒鳥と雪花と龍香は見ていた。

「龍賢さん、生きてたんだな。」

「うん!もう、ビックリした!昨日颯爽と現れて私をね!」

「……」

「…雪花?」

皆が嬉しそうにする中、雪花一人が何処か複雑そうな顔をしている。そのことが気にかかった黒鳥が声をかけると。

「ん、お、あぁ。あの人が龍香のお兄さんなのね。」

「そうなの!カッコいいでしょ!それだけじゃなくて強くて優しくて、」

「…何で。」

雪花がポツリと呟く。

「?何か言った?」

「別に。もう戻るわ。」

雪花はそう言うとその部屋を後にしてしまう。不思議そうに龍香と黒鳥がそんな彼女を目で追いかけていると。

「黒鳥君。」

振り向くとそこにはメンバーとの挨拶をそこそこにしたのか、龍賢が立っていた。

「龍香が随分と世話になったようだな。礼を言わせてくれ。」

「いえ、そんな…。俺の方こそよく助けられてます。」

「それと。」

龍賢はポケットから一つのUSBメモリを取り出す。その黒鳥はメモリに見覚えがあった。

「それは…」

「……嵩原さんのことは聞いた。彼のような人がいなくなるのは私も悲しい。だが。」

龍賢は黒鳥にそのメモリを手渡し、そっと握らせる。

「彼の決死の覚悟のお陰で、私は会社を奪い返せた。君の判断は決して間違いではなかった…。それだけは覚えておいてほしい。」

「……。そう、ですか。」

黒鳥はUSBメモリを受け取ると俯き、肩を震わせる。そして声を絞り出すように言う。

「俺も…そう、思いたいです。」

龍賢は頷くと黒鳥の肩をポンと叩いて黒鳥から離れる。龍香も察して龍賢についていく。

「良くしてもらっていたみたいだな。」

「うん。皆凄く優しくしてくれて。それに、お兄ちゃんが加わるならもうシードゥスも怖くないよ!」

《あぁ。お前とトゥバンが味方にいれば心強いことこの上ないな。》

《よく分かってるじゃねぇかカノープス。》

《ゲッ。お前意識あるのか。》

「?カノープス?」

龍香が小首を傾げる。龍香からすると突然カノープスが独り言を言い出したように聞こえたのだ。

《あぁ。そうか、えっとな。トゥバンの奴は俺みたいに“身体”がないから同類の俺か宿主の龍賢にしか声が聞こえないんだ。》

「ふーん。……え゛っ?アイツ生きてるの?」

トゥバンのことを聞いた龍香は珍しく露骨に嫌そうな顔をする。

《おいおい、随分と嫌われてるな。》

「当然だ…。それとだな龍香。お前に言っておくことがある。」

「何?」

龍賢は屈んで龍香と目線を合わせる。その瞳はいつも以上に真剣さをおびた眼差しだった。

「もう、戦わなくても良いんだぞ。」

「えっ…」

困惑する龍香に龍賢は続ける。

「これまでの戦いでお前は何度も傷つき、死にかけたこともあっただろう。辛い思いも沢山したハズだ。だがお前が戦わなければならなかったのは“新月”に戦力が足りなかったからだ。」

龍賢は何処か懺悔するかのような、苦悩の表情で続ける。

「二年前に敗れた俺の至らなさもあった。そのせいでお前には酷く迷惑もかけた。だが俺が戻った以上、もう繰り返させん。だからお前は無理に戦わなくてもいい。他の子と同じように普通に過ごすことも出来る。だから」

「戦うよ。」

龍賢の言葉を遮り龍香はキッパリと言う。

「龍香…。」

「確かにたくさんケガしたし、嫌なこともあった。けど、それ以上に沢山の人と出会えたんだよ。カノープス、雪花ちゃん、黒鳥さん、嵩原先生や“新月”の皆。それに沢山の人も守れた。お兄ちゃんだって帰って来た。……私はカノープスと出会って戦ってきたことを後悔なんてしてない。」

《龍香……。》

龍香の言葉を龍賢は黙って聞いている。

「それに、私は一人で戦ってないから。皆と一緒に戦っているんだから。」

そう言うと、龍賢はフッと笑うと立ち上がり、龍香の頭に手を置く。

「そうか。……ちょっと見ない間に強くなったな。」

「そうかな?」

「あぁ。……だが、辛くなったらいつでも言うんだぞ。」

「うん!」

龍賢に龍香が元気よく返事をする。二人がそうやり取りをしていると、山形が近づいてくる。

「話は終わった?」

「ええ。終わりました。山形さん。龍香のこと頼みます。あと支援についてはこちらで善処させて頂きます。」

「ありがとう。頼んだわ。龍香ちゃんは任せておいて。これからどうするの?」

「お願いします。……これから私は会社の再建に注力します。しばらくは戦線には立てませんが出来る限りのサポートはします。……俺がいない間、頼んだぞ。」

龍賢がそう言うと龍香は胸を叩いて答える。

「任せて!私達、強いから!」

「……そうだな。」

龍賢は微笑む。妹が一回りも二回りも大きく成長したことを嬉しく思うように。















…何処かの屋敷のエントランスにアンタレスは入る。大きく足音を立てる様子はかなり苛立ちを覚えているのを隠す気がないようだ。

そんなアンタレスの前にルクバトが現れる。

「アンタレス。伝言だ。プロウフが」

ルクバトが話し掛けようとした次の瞬間、アンタレスの尻尾が唸りをあげて襲い掛かる。突然の攻撃をルクバトは右腕の刃で弾いて迎撃する。

「……なんのつもりだ?」

「何のつもり?それはこっちの台詞よ。アンタ情報漏洩してたの隠してたわね!?アンタのミスのせいでこっちは死ぬとこだったのよ!」

アンタレスの言葉にルクバトは返しに詰まる。

「……何を根拠に」

「トゥバンの奴まで寝返ってるし、カプトリアングルも死んだし、もう滅茶苦茶よ!」

アンタレスの激昂に呼応して尻尾も縦横無尽に暴れまわる。ルクバトは襲い掛かる尻尾を弾いていると、アンタレス自身が床を蹴り、距離を詰めると今度は両腕の鋭い鋏でルクバトを攻撃する。ルクバトも応戦し、鋏と尻尾の攻撃を体術でいなし続ける。業を煮やしたアンタレスの繰り出した膝蹴りを片腕で防御すると同時にルクバトも刃も振るうが、アンタレスは尻尾を床に叩きつけることで大きく跳躍してその攻撃を避け、距離を取る。

「……トゥバンが離反して苛立つのは分かるが俺に八つ当たりをしてもらっても困るな。」

「……!!いけしゃあしゃあと言うな!」

アンタレスがさらに殺気立ち、ルクバトも臨戦体勢に入り、二人が激突しようとした瞬間だった。

ゴウッと風が吹いたかと思うと二人の間に巨大な氷柱が現れ、行く手を阻む。さらにその氷柱は出現した同時に凄まじい冷気を発し、二人諸とも辺りを急激に凍りつかせる。

「何ッ……!?」

「これは」

二人は尻尾を、刃を振るって冷気を吹き飛ばすことで身体ご凍るのを防ぐ。

「少しは頭が冷えましたか?」

二人が声がした方を見ると廊下の奥の方から氷柱を出現させた張本人プロウフが、後ろに二体のシードゥスを従わせ現れる。

「プロウフ……!」

「話は聞かせて貰いました。気持ちは分かりますがアンタレス、少し落ち着きなさい。ルクバト、アンタレスの言うことが事実なら貴方の処分は追って通達します。」

「むっ……」

「けど…!」

「いいですね?」

プロウフがそう言うと二人は黙り込む。その様子を後ろに控えていた二体、ドレスを着た貴婦人のような薄紅色のシードゥス、スピカと縫合痕が身体中にあり、二人の人間を縫い付けたようなシードゥスがクスクスと嗤う。

「何笑ってんのよスピカ、カストル。」

「別にィ。ねぇ?」

「ククッ、別にお前らが怒られてんのが面白い訳じゃないんだぜ?」

「あんたら…!」

アンタレスが再び殺気立つとプロウフはやれやれと肩を竦めると二人を嗜める。

「二人とも。からかうのはやめなさい。今日貴方達を呼んだのは会議のためです。これでは会議になりませんよ。」

プロウフがそう言うとアンタレスが腹立たしげに言う。

「会議って……何を会議しようってのよ。」

「席に座って話したかったですが……また道中で一悶着ありそうですし、ここで言いましょうか。二年前私が封印したレグルスを解放するかどうか、ですよ。」

“レグルス”、その名にこの場にいる全員が反応する。

「えー、アタシやーよ。アイツ頭固いし。面倒だし。」

「ボクはどっちでもいーかなー、まぁただアイツと一緒になんかしろは絶対イヤだけどね。」

スピカは露骨に嫌悪感を示し、カストルもあまりいい顔をしない。

「にしても、アイツを復活させようなんてプロウフも思い切ったわね。何?アルレシャがやられてケツに火でもついちゃった?」

「誰がやられたって?」

アンタレスがプロウフをからかうように言った瞬間、玄関から声がする。

声がした方を見れば魚のような異形の怪物、アルレシャがいた。だがその姿は以前と比べてよりマッシブな体つきに凶悪に変貌しており、面影はあるものの全くの別物のような怪物になっていた。

「あんた、生きてたの?」

「俺は不死身だ。あの程度で死ぬ訳ないだろう。」

アルレシャはフンと鼻を鳴らす。

「随分なイメチェンだな。」

ルクバトが言うとアルレシャはククッと嗤う。

「まぁ色々あってな。それよりも、レグルスの奴を復活させるんだろ?良いじゃないか。戦力が増えるのは喜ばしいことだ。」

「…あのねぇ。そりゃ戦力になりゃ良いけどアイツの制御どうすんのよ。アイツの面倒さは分かっているでしょ?」

「だがそれに見合う強さだろ。それに奴の制御は俺が担当しよう。」

アルレシャがそう言うとカストルが面白そうに嗤う。

「大丈夫?三枚に下ろされるかもよ?」

「俺が下ろされるかどうか、試してみるか?」

茶化すカストルをアルレシャはギロリと睨み付ける。

「…アンタレス、ルクバトはどう思いますか?」

プロウフが尋ねると、ルクバトは顎に手を当て。

「俺は良いと思う。この際アイツに特攻でもさせて一人くらい討ち取らせてもいいだろう。」

「……私もどっちでもいいわ。ただし、トゥバンは私に殺らせて貰うケド。」

「賛成3、反対1、中立1ですか。分かりました。」

プロウフはそう言うと背を向ける。

「では、アルレシャ。レグルスの事を頼みますよ。」

「ああ。」

プロウフが消えると同時に氷柱も砕けて消える。その様子を見ながら五人も全員その場を後にした。

































数日後、よく晴れた昼下がりの道で龍香と雪花の二人は歩きながら話をしていた。

話をしていく内に龍香はふと雪花の頭についていたヘアアクセ、“デイブレイク”が無いことに気づく。

「アレ?雪花ちゃんデイブレイクは?」

「ん、あぁ。損傷が酷かったし、応急措置がもう限界だし、あんたのお兄さんのおかげで物資が流入するようになったから作り直すんだってさ。」

「へー。じゃあ今シードゥスが出ると困っちゃうね。」

「そうね。」

雪花はそう言うとそっぽを向く。龍香はその反応にキョトンとしてしまう。

いつもなら「修理中でも取りに行くわよ」ぐらい勝ち気に言いそうなものだが。

と言うより何かよそよそしい。龍賢を見てから雪花は龍香に対して距離を取るようになっていったように思えた。

「ねぇ、雪花ちゃん。最近元気無いけど…どうかしたの?」

「……別に。何でもないわよ。悪いけどちょっと用を思い出したから。」

雪花はそう言うと何処かへと行ってしまう。龍香はそんな雪花を追いかけることも出来ず、その背を目で追いかけることしか出来なかった。

「雪花ちゃん、どうしたんだろ…。」

《嵩原の件もあるし、まだ気持ちに整理がついていないんじゃないか。しばらくそっとしてやれ。》

龍香はそんなものか、と思い道を歩いていると。向こうから一人の少女が歩いてきた。

黒く長い髪に赤い髪が混じったロングの髪型をしており、年齢は龍香よりも年上で、黒鳥と同じくらいに思えた。仏頂面で少し冷たそうな印象を受けるが、それを差し引いても美人に入る顔立ちをしている。

(キレーな人だなぁ。…あれ)

と思ったが、龍香はふとあることに気づく。その少女は初めて見たハズなのに、何処と無くその面影に見覚えがあるのだ。だが、どこで見たのかは思い出せない。

(何処かであったかなぁ?)

龍香が悶々としていると、その少女とすれ違う。そして少女とすれ違った瞬間。

「……貴女ね。」

「え?」

龍香が振り返るが、少女は龍香を一瞥しただけでそのまま歩いて行ってしまう。

残された龍香はキョトンとなる。

「なんだったんだろ…?」

《さぁな。まぁ害が無いんなら良いんじゃないか?》

「それもそうかぁ…。」

龍香が少しモヤモヤしたものを感じながら歩きだそうとした時。

何処からか絹を裂いたかのような悲鳴が聞こえた。

「!今のは!」

《向こう側だ!行くぞ!》

そう言うが早いが龍香が駆け出す。その様子を振り返って見る少女はボソリと呟く。

「お手並み拝見ね。」



















悲鳴が起こる少し前、喫茶店などが並ぶ公園にて。人が集まり辺り一面がざわついていた。

人々の注目を集め、視線の先にいるのは一体の生命体だった。それは白鳥のように白い羽根を生やし、青い瞳で、何処かあどけなさを思わせる童顔をしていた。

その生命体は歩きながら、公園を物色していた。そして目の前に一人の男性がホットドッグを食べているのがその目に止まる。

「むっ。」

その生命体はその男性に近づくと、顔をホットドッグに近づける。いきなり近づいた生命体に男性がギョッとする。

「ねぇ、これうまそうだな。なぁ、ボクにくれないか?」

生命体が男性に話し掛ける。だが男性は。

「あげる訳ねぇだろ。気持ち悪い仮装しやがって。頭おかしいんじゃないのか?」

と言って生命体の申し出を拒絶する。拒絶された生命体は頬を膨らませ、不満げな顔をする。

「そうか。それなら。」

生命体はそう言うと腕を振り上げる。そして次の瞬間、ホットドッグを持っていた“男性の腕が切断された”。

回りにいた人は勿論男性は一瞬何が起きたのか分からなかった。

だが、一拍おいて溢れる赤黒い液体、痛み、男性の悲鳴があがり、あちこちからも悲鳴が上がる。

しかし生命体は何処と吹く風、切断された腕からホットドッグを奪うと一齧りして笑みを浮かべる。

「お、やっぱりうまいのだ。」

生命体は味わいながら食べるが、食べていく内に周りの悲鳴が煩わしくなってきた。

「うるさいな。けど殺しちゃいけないし…。」

生命体は周りの人間を追い払うことにした。腕を振るうと猛烈な風が吹き、周りの人間を薙ぎ倒し吹き飛ばす。

自分たちにまで害が及ぶとなれば、ここにはいられないと感じた人々は蜘蛛の子散らすように逃げ出す。

「ふぅ、これで静かになったのだ。」

そう言うと生命体は近くのベンチに腰をおろし食事を再開する。

一方悲鳴がした方へと龍香が走っていくと、その方向から人々が我先にと慌てた様子で逃げ出していた。

「一体何が…?」

《取り敢えず先に行くぞ。》

龍香が人々の群れから避けるように道を外れて芝生を歩いていると、すぐに沢山の人々が倒れている様子が見えた。勿論悠々と食事をする明らかに人とは違う生命体がいることも。

「あれは…シードゥス!?」

《派手に暴れやがって…!龍香!行くぞ!》

「うん!ダイノフォーゼ!」

龍香がカノープスに触れると紫の恐竜が龍香を飲み込むように包むと魔龍少女へと変身を完了する。

そしてそのまま龍香はシードゥスの前へと姿を現す。姿を現した彼女にシードゥスも気付き、立ち上がる。

「シードゥス!こんなに沢山の人を傷つけるなんて…!」

「ん?シードゥス?誰のことなのだ?」

「……は?」

龍香がシードゥスとおぼしき生命体に指差して言うが、指差されたとうの本人は何のことやら、みたいな顔をしている。

「ボクはシードゥスじゃなくてアルビレオ。人違いなのだ。」

生命体…アルビレオはえっへんと胸を張って言う。

「い、いや。貴方の名前は分かったけどその、シードゥスじゃないの?」

「いや、ボクはアルビレオなのだ。って言うかシードゥスってなんなのだ?」

「えっ、いや。何て言うかその……。」

話のすれ違い具合に龍香とカノープスは困惑する。

《もしかしたら新種か…?いや、んなことはどうでもいいんだ。結局この人達を傷つけたのはアイツってことならやることは変わらん!》

カノープスの言葉に龍香はハッとなる。

「あ、そうだ!貴方がこの人達を!」

「お前名前は?」

「え」

龍香にアルビレオが何処か不満げに言う。

「ボクは名乗ったのだからそっちが名乗らないのは不公平じゃないか。」

「え、いやー、私は…そう!魔龍少女よ!」

「魔龍少女?何かダサい名前なのだ。」

「ダサっ……!?」

龍香がウグッ……と心にダメージを負うが、何とか気持ちを切り替えると龍香は“タイラントアックス”を構える。

「と、とにかく!あなたがやったことは許せない!成敗してくれるわ!」

「フン。なんだか知らないけど、かかってくるが良いのだ。」

龍香は“タイラントアックス”を構えるとアルビレオに斬りかかる。だが、アルビレオはそれを飛翔することでかわす。目標を失った一撃がベンチを叩き斬る。

「子供が生意気なのだ!」

アルビレオが腕を振ると風が吹き荒れ、龍香へと襲い掛かる。

だが龍香はすぐに身を翻してその攻撃を避ける。だが、アルビレオは龍香に向けてすぐさま追撃を放つ。だが龍香もそれを避けようとする。だが、すぐに龍香はあることに気づく。そう、まだ倒れている人が残っており、しかもその人達はまだ息があるのだ。

「くっ!」

立ち止まった瞬間アルビレオの攻撃を次々と炸裂する。砂煙が上がり龍香の姿が見えなくなる。

「ふん。」

アルビレオが仕留めたと思い攻撃の手を止め、もうもう立ち込める砂煙を見下ろしていた時だった。

突如砂煙を引き裂き青い盾のようなものがアルビレオに向けて飛び出してくる。

「!?」

突然のことに対応しきれなかったアルビレオは何とか防御するものの直撃した衝撃でバランスを崩す。

砂煙が晴れるとそこにはトライセラカラーに変身を完了した龍香がいた。そう、攻撃が直撃する瞬間トライセラカラーに変身することで盾型武器“ホーンパイフォーレーター”を構えることで全て受け止め、止んだと同時にお返しと言わんばかりに武器を投げつけたのだ。

《龍香!地上にいちゃ、また他の奴を巻き込んじまう。空中で戦うぞ!》

「うん!」

龍香がまたカノープスに触れると黄色のラインが入り、翼を生やし、プテラカラーへと変身すると体勢を崩しているアルビレオに向けて飛翔する。

龍香は弓形武器“フェザーバリスタ”を構えるとアルビレオに向けて矢を射つ。

アルビレオはその射撃をなんとか身を翻して攻撃をかわす。そして上空の龍香に向けて攻撃を放つ。

《龍香。常に奴の上を取れ。攻撃を下に向けさせると人に当たりかねん。》

「うん!」

龍香は急上昇するとカノープスの言うとおりアルビレオの上を取る。さらに龍香は上から矢を放ちながら急降下でアルビレオに襲い掛かる。

上からの攻撃を風を用いて弾くが龍香は急接近するとクルッと空中で回転すると痛烈な踵落としをアルビレオにお見舞いする。

アルビレオはその一撃を受けて地面へと叩きつけられる。

「ぐあっ!」

「よっ、と。」

龍香は翼を翻しフワッと地面に降り立つ。そして龍香が“フェザーバリスタ”で追撃をしようと構えた瞬間。

「その武器を捨てるのだ!」

アルビレオが叫ぶ。見ればアルビレオは倒れている人の首筋に手刀を当てている。それが意味することに龍香とカノープスはすぐに気づく。

《人質か!》

「卑怯よ!」

龍香が叫ぶが、アルビレオはニヤリと嗤うと腕を振り龍香に風をぶつける。

風の一撃は龍香に直撃し、大きく吹き飛ばす。

「うあっ…!」

吹き飛ばされた龍香が呻く。アルビレオはそんな龍香に人質を見せつけるように言う。

「やっぱり、これが弱点なのか。動くんじゃないぞ。動けばコイツの命はないのだ。」

「ぐっ…」

龍香がどうすればよいかを思案している瞬間だった。

「無様ね。」

次の瞬間、龍香の横に一人の少女が立っていた。右半身が鎧に包まれ、腰には刀を差し、何より右目には3つの目がついたような眼帯の黒と赤の髪の少女がいた。龍香は彼女に見覚えがあった。

「あ、貴女はさっきすれ違った…」

《って言うかその右目についてるそれは…!》

少女は倒れている龍香を一瞥するとアルビレオに向き直る。

「増援か?だが、コイツを見るのだ!こっちには」

そう言ってアルビレオが人質を前に出した瞬間、アルビレオの肩に何か細い針のようなものが突き刺さる。その針のようなものは突き刺さると同時に爆発し、アルビレオを吹き飛ばす。

「ぐ、ぐあああああああ!?」

アルビレオは爆発した肩を手で押さえ、あまりの激痛に人質を離してうずくまる。

「悪いけど。」

太腿のホルダーから針…投擲装甲貫徹針“椿”を取り出し投げつけた少女はそのまま腰の刀を抜き、アルビレオに構えて瞳に冷たい光を纏わせ、言う。

「私、彼女程甘くないから。」

















To be continued....































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