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創作女児小学生ズ@wiki

こっくりさん

最終更新:2022年06月10日 12:15

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だれでも歓迎! 編集

こっくりさん

更新日:2022/06/10 Fri 12:15:14

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··· ···大和川小中高大一貫校。
心地よい風の通る、夕焼けの屋上。
下級生の下校時の元気な声、先輩達がクラブや委員会に勤しむ活力のある声。
それから夕方の風邪や匂い。
カエデは何よりも好きだった。
コンクリートの床に寝そべり、目蓋を閉じていると、段々と心が落ち着いていく。
そのまま息を深く吸って、吐き出す。
深呼吸をしていると、気分も良くなってくる。
目蓋に焼き付いた姉の顔が、雲のようにぼやけていく。
頭上で結った濡烏色の髪が扇状に広がり、カエデの肩に落ちる。
屋上から学校へと繋がる扉の内側が、ドタドタとやかましくなり、目を開ける。
カエデは自然と笑みを浮かべた。

ーきっと私の友達だー

細い身を起こす。
『5年3組 神凪楓』と手書きされた名札が揺れる。と同時に、三人の少女が現れた。

ーやっぱり当たりだ!ー

カエデは真紅の瞳を細めた。

「やっぱりここにいた!」

金髪のベティが得意気に声を出す。

「得意気だね、ベティ……」

呆れたような声を上げたのは、真っ赤な髪に緑色の瞳のカヤ。

「もう帰らないとヤバいかもよ!」

そう言ったのは茶髪に動きやすそうな格好をしたヒスイだ。

「一緒に帰ろう!」

「うん!」

ベティの差し出した手を、カエデは掴む。
仲の良い三人と下校しながら、カエデは繋がれた手の主との出会いを思い返していた。





~~~二年前の春

「今日から皆さんのクラスに新しいお友だちが加わります」

担任の先生の言葉と共に入ってきた少女に、クラス中がざわめいた。

「外国人?!」

「めっちゃ綺麗~」

「日本語話せるのかな?」

ふんわりパーマのかかった金色の珍しい髪。
青紫の綺麗な瞳に、周りと違う白い肌。
おとぎ話のお姫様のようなドレスのような服。

「ハ、はじめまして!エリザベス・アンダーソン…です!好きなものは古いものと本です!よろしく……です!」

真っ赤な顔と、以外にもしっかりした言葉遣いで手の中にあるメモを呼んだ少女は、その後直ぐ黙ってしまった。
恐らく、沢山考えて作った紹介文だったのだろう。

「それじゃあ、うーん、あの子の隣の席に座ってね」

担任が指したのは、カエデの隣の空席だった。
ぎこちない風に、エリザベスは歩いてくる。
お姫様のような服は、彼女が歩く度にふわふわとクラゲのように揺れていた。

「神凪楓、カエデよ。よろしく」

エリザベスはきょとんとカエデを見て、直ぐに笑顔になった。

「よろしく!カエデ!」

HR後、エリザベスの前には沢山の同級生が集まってきて、質問責めにあっていた。
どこの生まれか?
いつ日本に来たのか?
日本語上手だね?
等々……。

ー少しは休ませてあげればいいのにー

カエデはそう考えながら、黒板消しに従事していた。
先生が書いた、『エリザベス・アンダーソン』の名前を撫でるように消していく。

「カ~エデ!」

「日直の仕事、手伝おうか?」

エリザベスの輪に目もくれずに、友達のカヤと親切なヒスイが声をかけてきた。
友達のカヤは、カエデの異変に気付いたようで、目配せした。

「なにか考え事?」

「うーん、別にそんなに深い理由では無いけれど、エリザベスが可哀想だなって。質問攻めにされて」

二人はカエデに釣られ、教室の後ろがわのエリザベスの席の方を見る。

「うーん、あ!そうだ!」

カヤが何か思い付いたように、大きな声を出す。その瞳は輝いていた。
カエデとヒスイは嫌な予感がした。
オカルト好きな彼女の考え付く事と言えば、大抵悪いものである。

「何……考えたの?」

ヒスイが恐る恐るといったように声をかける。

「まだ秘密!フフ、このカヤちゃんに任せといて!放課後、残っててね!」

カヤは不気味な笑い声をあげながら自分の席へと戻っていった。

「な、なんか怖いね?」

「うん……無茶な事しないといいんだけど……」

カエデとヒスイは笑うカヤの背中を目で追ってから、エリザベスの方を見やった。

ーーー放課後。カヤの机の前にて。

「諸君!よく集まってくれた!」

声高に、いかにも楽しげに声を張り上げるカヤ。
カエデとヒスイ、そしてエリザベスは顔を見合わせた。

「そんなに大きな声あげたら、先生に見つかるよ」

大きな声のカヤを咎める小声のヒスイ。

「エリザベスさん、残ってよかったの?」

カエデはエリザベスの事を心配していた。転校初日で、疲れているのではないか。
ところが、エリザベスはそんな様子は微塵も見せず、ニコリと微笑んだ。

「うん。まだパパもママも帰らない時間だし、ここの図書室、まだ読んだことない本が沢山あったし」

「それじゃ、早速やっちゃおうか!」

カヤがガサガサと机にあるものを置いた。
白い紙に、はい、いいえの文字、その文字の間に鳥居の絵、男と女の文字に、零〜九までの数字、そして五十音の表……

「こっくりさん?」

カエデが呟くと、カヤはランドセルを漁りながら言う。

「ただのこっくりさんじゃないのよ」

「え、も、もしかして鉛筆でやるの?」

「大正解!ヒスイ、さっすが!この前上級生が話してたから試したくてね~」

上機嫌に鼻を鳴らす音に、机の上に鉛筆が転がる音が混じる。

「エリザベスさん、古いものが好きって言ってたから!」

カヤは舌をペロリと出してウィンクした。

「う、うん。そうだよ」

エリザベスの答えは釈然としない。カヤは首をかしげた。

「あれ?もしかしてオカルト苦手だった?」

「うーん、そうじゃなくて……」

「それならいいよ!もう帰ろう!こっくりさんはやめよう!」

カヤとエリザベスの会話を遮ったのはヒスイだ。
お化けが大の苦手な彼女は、親友を説得して、早くここから去りたいようだ。

「あ、オカルトが苦手なんじゃなくて…」

ヒスイの心は伝わらず、エリザベスは答えた。

「小さいもの……えっと、小物?古い小物が好きなの」

「アンティークってやつか」

「カエデ正解!最初からそう言えばよかった!」

エリザベスは余程嬉しかったのか、はしゃいで指をならした。

「あ、そうだったんだ……ご、ごめんね」

落ち込んだカヤに、エリザベスは微笑んだ。

「ううん!私のこと考えてくれてうれしかった!良かったら、こ、こっくりさん……?見てみたいな!」

カヤの目が輝き、ヒスイが小さく呻く。

「じゃあやろう!ほら皆、鉛筆持って!エリザベスは儀式とか分かんないだろうから、側で見ててよ!」

いつもの調子を取り戻したカヤが、さあさあと皆を急かす。
ヒスイは変わって欲しそうな目でエリザベスをチラッと見てから、鉛筆を恐る恐る握った。

「よし、じゃあ行くよ?1、2、3、はい!で合わせてね」

カエデも鉛筆を握ると、それを確認したカヤが、楽しそうにカウントダウンを始めた。

「1、2、3、はい!」

「「「こっくりさん、こっくりさん、おいでください。おいでになられましたら、『はい』へお進みください」」」

鉛筆は動かない。

「あれ?おかしいな?」

首をかしげるカヤ。

「も、もう良くない?」

早く切り上げたいヒスイ。

「なんだかいいな!もう一回みたい!」

異国の文化にはしゃぐエリザベス。

「じゃ、じゃあもう一回だけ」

カエデの言葉に、カヤはこくりと、ヒスイはしぶしぶ頷いた。

「「「こっくりさん、こっくりさん、おいでください。おいでになられましたら、『はい』へお進みください」」」

「「「··· ···」」」

「やっぱ駄目そ···」

「離さないでヒスイ!」

ヒスイが鉛筆から手を離そうとするのを、カエデは鋭い声で止めた。
その鋭さに、カエデ以外の三人が身を固くする。
カヤが何か言いかけたその時、カタカタと鉛筆が動き出した。
鉛筆は綺麗にすーっと動き、『はい』と書かれた文字の上で止まった。

「おお!動いた!動いた!」

「うそ!カヤが動かしてるんでしょ!」

「残念ながら動かしてないんだよなぁ、これが!」

カヤとヒスイががやがや騒ぐ。その賑やかなやり取りを少し聞いた後、カエデは囁いた。

「ねえカヤ、呼び出したから質問しないと。何か決めてるの?」

「そうだなぁ、あ、じゃあ……」

「こっくりさん、こっくりさん、エリザベスの好きな食べ物を教えてください」

ーそ、それは本人に直接聞けばいいんじゃー

カエデは思ったが、黙っておくことにした。
鉛筆が動き出し、文字から文字へと写っていく。

「は、ち、み、つ、い、り、れ、も、ん··· ···か!どう?合ってる?」

「うんうん!確かに蜂蜜入りのレモネードが好きだよ!」

興奮した様子のエリザベスが身を乗りだした。

「これって、どうなってるの?面白いね!」

「ね、不思議でしょ?こう言うのがオカルトの楽しいところよ!」

自分がやっている訳ではないのに、カヤは何故か得意気だ。

「さ!ヒスイ、カエデ!質問はある?」

「そ、それじゃあ」

ヒスイが恐る恐ると言ったように呟いた。

「こっくりさん、こっくりさん、あと一人一緒に参加しても良いですか」

「おお!」

鉛筆が動き、『はい』の方へと向かう。

「エリザベスさん、参加しなよ」

「え!いいの?やった!」

「粋じゃんヒスイ!流石カヤちゃんの親友!」

エリザベスは鉛筆をそっと握る。
四人の手で掴まれ、鉛筆がよく見えなくなった。

「じゃあ、次は……カエデだね!」

「私?うーん……」

カエデは参加したものの、質問なんか考えていなかったので、暫くうんうんと考えたのち、ようやく言葉を発した。

「こっくりさん、こっくりさん、今日の私のご飯はなんですか?」

「カエデ、また食べ物の話……」

「べ、別にいいでしょ。毎日楽しみなんだから」

呆れるようなカヤの言葉に、照れるカエデ。

鉛筆が紙を走り、や、さ、い、い、た、め···と書かれる。

「また野菜炒めかぁ、飽きるなぁ」

「また?」

「あ、エリザベスさんは知らないか、私の家は神社なんだよ」

カエデは間を置いて付け加えた。

「まあ、ちっさいけどね。エリザベスさん、次貴方の番だけど、分かる?」

「うん、多分大丈夫。そうだなぁ···」

エリザベスはちょっと考えてから、呪文を唱えた。

「こっくりさん、こっくりさん……」

カエデはその瞬間、教室の空気が変わったように感じた。

「あなたは誰ですか?」

一瞬の後、鉛筆がガタガタと震え、動きが滅茶苦茶になった。

「な、なにこれ?」

ヒスイが怯えた声を出す。
カヤは焦った。

「分かんない!終わらせよう!」

「「「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」」」

鉛筆が震えながら動き、『いいえ』に止まる。

「帰ってくれないよ!」

「こっくりさん、こっくりさん、どうしたら帰ってくれますか」

半泣きのヒスイを尻目に、カヤは質問を投げた。
鉛筆が震えながら動く。

ーお、み、きー

「おみきって何?」

日本語が苦手なエリザベスが、怪訝な顔で呟いたので、カエデが答えた。

「神様に捧げるお酒の事よ。でも私達、御神酒なんて持ってない···」

カエデが深呼吸して聞く。

「こっくりさん、こっくりさん、御神酒はありません。どうしたら帰ってくれますか?」

ーが、つ、こ、う、の、う、ら、や、まー

「裏山?裏山でどうするの?」

カヤが更に聞くと、突然鉛筆が持っていられない程熱くなった。

「熱い!」

ヒスイが金切り声を上げて鉛筆を離す。

「離しちゃ駄目だよ!」

ヒスイは慌てて鉛筆を持ち直したが、カヤの警告は遅すぎた。
鉛筆は更に熱くなって、とうとう四人とも手を離してしまった。

「え!何あれ!」

エリザベスが驚きの声をあげる。
鉛筆はくるくると回って、倒れるかと思ったが、誰も触れていないに、すーっと動いて文字を描いた。

ーほ、こ、らー

その三文字を示した後、鉛筆はパタリと重力に従って机に落ち、ガタガタと数十秒震えた後、動かなくなった。

「ど、どうするの?」

数秒の沈黙の後、最初に声をあげたのはヒスイだった。

「とりあえず、裏山の祠……?ってのを探しに行ってみる?」

カエデの言葉に、三人は頷いた。

「じゃあ、鉛筆は私が持っていくね」

鉛筆の持ち主であり、最初にこっくりさんに誘ったカヤが鉛筆を恐る恐る拾い上げた。

「あれ、全然熱くないや。なんだったんだろう?」

「不思議な体験だね~」

「え、エリザベスさんは肝が据わってるね……」

そんな事を言いながら、教室から出る。
カエデはポケットにしまってある大切なものが、そこにちゃんとあるか、おかしな様子はないか確認した。

「カエデ行くよ?」

「あ、うん。皆、待って!」

ヒスイに声をかけられ、ポケットから目を離してカヤ達を追いかけるカエデは気付かなかった。
ポケットの中にあるモノが、赤黒く光っていることに。


~~~学校の裏山、山中にて

ーあれはなんだったんだろう、怪しい気配は感じなかったー

カエデは先ほどの鉛筆が勝手に動いた件について考えていたが、カヤの悲鳴にハッとして前を見た。

「あっつ!」

注意してみると、カヤの手がまるで火傷したように赤くなっている。

「カヤ!私に貸して!」

ヒスイが怖いにも関わらず、手を伸ばした。

「で、でも···」

カヤは渡そうとしない。恐らく、責任を感じているのだろう。

「と、とにかく、ほこらまで急ごう!」

エリザベスがカヤの肩を掴んで、四人は走った。



~~~学校の裏山、大木の祠前にて

「ほこらってここ?」

何千年も前に芽を咲かしたのであろう大木。その根本には、小さな祠が何宇も立てられている。
その何宇もある祠の、一番校舎から近い物の前で、エリザベスがヒスイに聞く。

「うん、とりあえずこの祠に鉛筆置けばいいかな?」

「うぅ···熱い···」

カヤが苦しそうに呻く。カエデはカヤの手から鉛筆をもぎ取ろうとした。だが、カヤは離さない。

「手を離して!」

「む、無理···鉛筆が···手にくっついてる···」

ハッとして目をやると、鉛筆は真っ赤に変色し、カヤの手に焦げ跡をつけていた。
エリザベスとヒスイが悲鳴をあげる。カエデは鋭い目で鉛筆を睨んだ。

ーそうだ!お母さんに電話ー

カエデはポケットに手を突っ込み、スマートフォンを取り出そうとした。しこたま怒られると言う代償はあるだろうけれど、友達のピンチには変えられない。

「はあ、全く!」

「「「「え?」」」」

その場に四人以外の声が響く。
驚いて見ると、カエデの姉、モミジが立っていた。

「半端な儀式は身の毒···よっと!」

モミジがどこからか取り出したお払い棒を振るうと、真っ赤になっていた鉛筆は元の緑色に戻り、カヤの手からポロリと転がり落ち、火傷に焦げ跡のついたカヤの手が元に戻った。

「お姉ちゃん!どうしてここに?」

「どうしてここに?じゃないわよ!部活してたら裏山に入っていくあなた達が見えたから追ってきたの!」

モミジは怒りながらいい、身体を傾けてカヤを見た。

「一応お払いしたけど···大丈夫?保険室寄ってから帰りなよ」

「あ、う、うん。ありがとう」

カヤは半泣きになりながら頷いた。

「···うん。その様子なら大丈夫そうね。じゃあ、私は部活に戻るから。危ないことしないでよ!バイビー!」

モミジは手を降ってもと来た道を帰っていく。

「ね、ねぇ今の人は?」

エリザベスが首を傾けて聞いてきた。カエデは口角を上げる。

「私の姉さんよ。カヤのお姉さんの親友でもあるの。とっても頼りになるでしょ?」

「ふふ、そうだね!」

「二人とも、感動してるところ悪いけど···」

ヒスイが落ちた鉛筆を拾い上げる。

「早く帰らない?今日疲れたし」

「うん、でも私、保健室に行かないと……」

カヤの言葉に、ヒスイは頷いた。

「そうだね、付き添うよ。二人はどうする?」

「早く帰らないと、姉さんに色々言われるかもしれないから。エリザベスさんは?」

「うーん、私もそろそろ帰らないと、両親が心配しちゃうかも」

「じゃあ、ここで解散だね。皆、付き合ってくれてありがとう」

「大丈夫だよカヤ、あ、そうだヒスイ!」

カエデは鉛筆を一瞥する。

「鉛筆は私が預かるよ、うち、神社だし一応ね」

「ありがとうカエデ。カヤは大丈夫?」

「了解!全然持ってていいよ!」

ヒスイはホッとしたように笑い、鉛筆の持ち主のカヤも了承した。

ヒスイとカヤが校舎に戻っていくのを見届けたカエデはエリザベスの方を見ようとして、彼女がいなくなっていることに気付いた。

「エリザベスさん?」

キョロキョロと辺りを見渡し、声をかける。まさか、森の中で迷ったのか···

「あ、ここだよ!」

カエデは胸を撫で下ろした。エリザベスは、大木の間の祠の前に屈み込んでいた。
この祠は、他の物と違って大きい。
他の祠には到底人等入れないだろうが、小学生なら、この祠であれば入れそうだ。

「なんだか、呼ばれてる気がして」

「そ、そう?」

エリザベスと並んで、大きな祠を見つめた。
草木が生い茂り、絡み合っている祠だ。
大分前に立てられたのか、苔が生い茂っている。
カエデは横目でエリザベスをチラっと見た。

ー悪い感じはしないけど、魅いられたりしてないよね?ー

エリザベスは少しだけ祠を見つめると、我に帰ったように声をあげた。

「ごめんね、ぼーっとしちゃって。そうだ、カエデ!」

「ん?何?」

「私のことは、ベティって呼んで。ニックネームなの」

ーベティかぁー

なんとなく、エリザベスより似合っている気がした。カエデは頷く。

「うん、分かった。よろしく、ベティ」

「ふふ!よろしく、カエデ!じゃあ、帰ろっか」

ベティが手を差し出した。一瞬意味が分からなかったが、外国では普通なのかとその手を握る。

「そうだね!帰ろう!」

そうして二人は、夕飯は何かなぁ等と、当たり前で幸せな事を考えながら帰宅したのだった。



~~~現在、下校中の河川敷にて

「···エデ···カエデ?どうしたの、さっきから口数少ないじゃん」

カエデの異変に気が付いたのはカヤだった。首をかしげてこっちを見ている。

「···ちょっと考え事してただけ!何でもないよ!」

カエデは嘘をついた。本当の事は、言うべきではないと感じた。

「···そっか、あんまボーッとして躓いて転ばないでよ!」

「こ、転ばないよ!」

カエデとカヤは笑い合い、ちょっと早く進んでいたベティとヒスイの元へ走って行った。

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