【解説】
『潜める追っ手』(ひそめるおって)の
称号を持つ、“秘説の領域”
ラツィエルの
フレイムヘイズ。
フレイムヘイズを殺す討滅者。外見は幼い少女で、身長は140センチ前後で髪は金髪と茶髪が混じり合っている。透き通るような白色な肌で、顔立ちは端整。服装は黒一色で声は低い。
中世の『
大戦』の前に名を馳せ、この世と“
紅世”を行き来する
自在法の研究を行っていた“
紅世の王”を愛したが、その“王”が
宝具『
討滅の獄』により無理矢理、人の身に封印・契約させられた為、それ以来彼の探索・解放を目的としている。
“探耽求究”
ダンタリオン教授によって開発された宝具『討滅の獄』によって、安易な覚悟で契約する即席フレイムヘイズが“
存在の力”を悪用し始める事件が多発したため、彼らを討滅する部隊が結成された。この時、ノトブルガは『
儀装の駆り手』
カムシンと共に討伐組として戦っていた。
ノトブルガは元凶である『
討滅の獄』を破壊するが、同様の方法で契約を行った他の即席
フレイムヘイズたちの契約が解除されなかったため、
フレイムヘイズをこじ開け契約している“王”を取り出すために
神器『レオナルドゥスの解放』の改良を行った。
『レオナルドゥスの解放』には彼女が契約した
ラツィエルのものである、
フレイムヘイズ殺しの能力の一端が備わっており、鉄爪の音を聞き、輝きを目にした
フレイムヘイズの神器は壮絶に加圧され、神器から
フレイムヘイズに対する“
存在の力”の逆流が発生する。結果として、そのフレイムヘイズは「自己の“存在の力”を繰ることで自爆する」か、「破裂することに怯えて“存在の力”を行使することができなくなり、その状態で攻撃を受けて爆砕する」かの運命を辿ることになった(結果だけ見れば
フリアグネの宝具『
トリガーハッピー』と酷似していた)。また、契約した“紅世の王”の強制覚醒・解放も誘発した。
フレイムヘイズにとっては最悪の能力であり、相手をすれば対処できずに確実に敗北することになった。なお、この能力はノトブルガ自身には効果がない。
また、愛する“
紅世の王”に対して即席
フレイムヘイズが最期に使用すると思われる、「“紅世”に返さない」「再顕現できない」といった封印機能を解除する
自在法『高貴な居場所(ノビリアクム)』の開発も同時に行った。なお、『高貴な居場所』開発にノトブルガは500年な歳月をかけていた。
自在法『高貴な居場所』の開発に成功したノトブルガは即座に探索を始め、片っ端から
フレイムヘイズをこじ開けていき、わずか一週間で『末路の語り手』
シュルス・レルリスを含む50人前後の
フレイムヘイズを殺害した。
そして、御崎市のギリギリ外側で始まった坂井悠二とノトブルガの戦いは、地力の違いから悠二が危機に陥るが、悠二の持ち前の機転によってノトブルガに一瞬の隙を作らせ、悠二が
シャナから借り受けた『
贄殿遮那』でノトブルガの胸を貫いて、戦闘不能状態となった。
その直後、悠二に何故
フレイムヘイズを討滅し続けたのかを問われたノトブルガはその理由を話し、自分の行為がすでに“
紅世の徒”と何ら変わらないと気付いていながら止められなかったと自嘲し、悠二にとどめを刺すよう暗に促すが、その直後に彼女と契約した“王”ラツィエルがノトブルガがまだ生きて封絶を維持できている状態にもかかわらず、ラツィエルの持つフレイムヘイズ殺しの力で内側から強制的に契約者ノトブルガの
器を破壊して、仇討ちのための
顕現を果たそうとして、ノトブルガは消滅の危機に陥るが、悠二が必死に
ラツィエルを説得して一命を取り留めた。
その後、ノトブルガがどういう行動を取ったのかは記されていない。
【由来・元ネタ】
オーストリア出身の聖女ノトブルガ(Nortburga、Noitburgis:1265年9月14日~1313年9月16日)。使用人と農民の守護聖人とされる。
最終更新:2024年10月21日 07:46