【種別】
紅世の徒”、通称

【初出】
短編『クイディティ』

【解説】
紅世の王”。真名は“踉蹌の梢”(ろうそうのすえ)。の色は極彩色。
色盗人』の首領である“王”で、人化した姿は様々な生地を継ぎ接ぎしたコートを纏った青年。

旧世界では、息を潜めて生きる半端な自在師でしかなかった。
新世界『無何有鏡』へ渡り来た後に”存在の力”が無限に満ちているのを利用して改良した自在法啖牙の種』『隠羽織』を使い、罠にかかった本人たちに気付かせないまま『隠羽織』の被施術者たちを自身の分身にして支配し、支配と勢力拡大を続けていた。

しかし、新世界へ渡り来てから数年後にシャナ坂井悠二に根拠地『桃源』を発見されて、『隠羽織』で自身を極彩色のキメラに変化させて対抗しようとしたが、シャナの『真紅』で顕現した天罰神の疑似神体の拳の一撃で叩きのめされて身動きもできなくなった。
バロメッツ自身は新世界で殺害行為を行った形跡がないため降伏が勧告され、受け入れて自身の名を名乗った。
降伏後は、根拠地であったゴーストタウンに呆然と立ち尽くしていた。

その後、坂井悠二の補佐として『ロード・オブ・ザ・シーズ』号で『両界の嗣子ユストゥスフレイムヘイズや“徒”達にお披露目する際の司会を務めていたことから、“紅世”関係者の間で居場所を見つけられたようである。

【由来・元ネタ】
中世ヨーロッパで、アジア、モンゴル、ヨーロッパなど各地の荒れ地に実在すると信じられた半植物半動物の存在「バロメッツ(Barometz)」。
比重は植物の側にあるらしく、羊が入った実を実らせる植物として知られていた。

「踉蹌」とは「ふらふらとよろめくさま」を表す言葉である。「梢」は「こずえ」と読んだ場合は樹木の天辺を意味するのだが、「すえ」と読む場合は、「末端」「終末」を意味する。
合わせて考えた場合、「ふらふらした足取りで終末を持ち込むもの」という意味だと思われる。

【コメント】
☆当然としてアニメシリーズには未登場。
☆炎の色は、本当に元から極彩色だったのか、奪った炎の色のつぎはぎで極彩色となっていたのか判然としない。
☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の“棺の織手アシズや『九垓天秤フワワニヌルタソカルウルリクムミモレクチェルノボーグジャリや『両翼』のメリヒムイルヤンカやウルリクムミの副官のアルラウネや[マカベアの兄弟]のダーインカルンや[]のギータや[狂気の城]や[百鬼夜行]のギュウキとも絡んでいたら面白そうだったのにな。

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最終更新:2025年02月14日 07:39