スーパー戦隊大百科シリーズ(作品別)
概要
ケイブンシャの大百科で発売されたスーパー戦隊シリーズ関連タイトルのうち、作品単独タイトルについて取り上げる。
東映特撮を代表する看板シリーズとして、長きにわたって続いたスーパー戦隊シリーズ関連の大百科が発売されたのは、1982年の『大戦隊ゴーグルファイブ大百科』からであり、本作以降は毎年発売されるようになった。
その後、過去作との混載となった次作『
科学戦隊ダイナマン スーパー戦隊大百科』を経て、その次作の『超電子バイオマン大百科』からは、児童層のみならず、マニア向けを意識して、キャスト紹介や撮影の裏側、スタッフ・キャストのインタビュー、コミカライズコーナーの掲載、前書で網羅できなかった前作戦隊の振り返り記事など、よりマニアックな構成となり、以降の特撮ヒーロー関連の大百科に大きく影響を与えた。
シリーズ全体の基本的な構成としては、メインキャラ、装備、戦力、怪人、エピソードの紹介はもちろん、作品によってはグッズ紹介もなされている。
ほとんどが番組放送中の発売であったため、途中までの掲載のタイトルが多かったが、『光戦隊マスクマン』は最終回後に発売されたため、全話を網羅できた唯一のタイトルとなった。
平成に入った1990年代以降も展開は続き、『鳥人戦隊ジェットマン』は作品人気の高さから、単独タイトルとしては唯一の2冊刊行を果たし、マスクマン以来4年ぶりの全話を網羅できたが、次作『恐竜戦隊ジュウレンジャー』は、本編そのものの紹介は1冊にとどまったぶん、RPGのお遊び要素を取り入れた『恐竜戦隊ジュウレンジャーRPG大百科』を発売している。
しかし、その次作の『五星戦隊ダイレンジャー大百科』を最後に、大百科シリーズの規模が縮小された関係から、単独タイトルの展開が一時的に途絶え、『忍者戦隊カクレンジャー』と『超力戦隊オーレンジャー』の2作品は、作品人気がそこそこあったにもかかわらず、単独の大百科が刊行されない状況を迎えてしまった。
その後、『激走戦隊カーレンジャー大百科』で約3年ぶりに単独タイトルが再開され、以降は毎年発売され続けたが、倒産直前の発売となった5年後の『百獣戦隊ガオレンジャー大百科』をもって、長きにわたって続いた戦隊大百科の歴史は幕を下ろした。
発売タイトル一覧
| No. |
タイトル |
出版年月 |
備考 |
| 129 |
大戦隊ゴーグルファイブ大百科 |
1982/11 |
初の戦隊関連の大百科 |
| 187 |
超電子バイオマン大百科 |
1984/6 |
特撮系大百科の基本を確立した構成。 過去戦隊紹介パートあり |
| 221 |
電撃戦隊チェンジマン大百科 |
1985/6 |
この時期恒例で、前作のバイオマン後半の補完も兼ねた内容 |
| 265 |
超新星フラッシュマン大百科 |
1986/8 |
|
| 323 |
光戦隊マスクマン大百科 |
1988/2 |
唯一、最終回まで網羅した戦隊単独タイトルの大百科 |
| 341 |
超獣戦隊ライブマン大百科 |
1988/9 |
|
| 382 |
高速戦隊ターボレンジャー大百科 |
1989/10 |
前作のライブマン後半の補完も兼ねた内容 |
| 419 |
地球戦隊ファイブマン大百科 |
1990/9 |
|
| 469 |
鳥人戦隊ジェットマン大百科 |
1991/11 |
|
| 485 |
鳥人戦隊ジェットマン2大百科 |
1992/3 |
人気の高さから最終回まで網羅された、戦隊唯一の単独タイトル2冊目 |
| 499 |
恐竜戦隊ジュウレンジャー大百科 |
1992/7 |
作品人気の高さもあってか、なんと#16時点で発売 |
| 510 |
恐竜戦隊ジュウレンジャー RPG大百科 |
1992/11 |
ジュウレンジャーを題材にしたTRPG形式の大百科。 シリーズ史上異例となる構成が特徴 |
| 549 |
五星戦隊ダイレンジャー大百科 |
1993/10 |
本書で一時的に戦隊単独タイトルの大百科が途絶える |
| 612 |
激走戦隊カーレンジャー大百科 |
1996/10 |
ダイレン以来、約3年ぶりの戦隊大百科 |
| 625 |
電磁戦隊メガレンジャー大百科 |
1997/10 |
|
| 635 |
星獣戦隊ギンガマン大百科 |
1998/10 |
|
| 639 |
救急戦隊ゴーゴーファイブ大百科 |
1999/10 |
|
| 653 |
未来戦隊タイムレンジャー大百科 |
2000/10 |
過去の歴代戦隊を解説するコーナーあり |
| 690 |
百獣戦隊ガオレンジャー大百科 |
2001/11 |
最後の戦隊関連の大百科 |
各年代ごとの概要
1980年代
初の戦隊シリーズについて取り上げた単独大百科。
主に#1~32話までの内容が取り上げられている。
前作『
ダイナマン』は事実上、過去作との混載のため、純粋な単独メインとしてはゴーグルV以来となった本書は、#22までの各話紹介をメインに、過去戦隊の記事も若干掲載されたもの。
過去作の大百科は、どちらかといえば本来の大百科シリーズの対象年齢となる低年齢向けの児童書としての色合いが強かったが、本作から作品紹介に加えて、
撮影所レポート、スタッフ&キャストインタビュー、マニアックなコラム、オリジナルのコミカライズ掲載など、一気にマニア向け色が強まっており、以降の特撮関連の大百科の構成は本書が基本となった。
また、過去作に関する記事も記載されており、主に前作ダイナマン関連の割合が強いが、サンバルカンおよびゴーグルVの最終回にフィルムストーリーも掲載されている。
カラーグラビアでは、過去の歴代戦隊を振り返るコーナーがあるが、前作の大百科に続いて、現在はスーパー戦隊シリーズにはカウントされていない『忍者キャプター』も紹介されてしまっている。
大百科の基本形が固まった本書は、#20までの各話および、劇場版1作目の紹介に加え、前作バイオマンの補完も兼ねた内容になっている。
なお、次作フラッシュマンの放送開始前に、過去作品をまとめて扱った『
10大戦隊大百科』が発売されたため、本書で紹介できなかった後半の内容については、同書で補完された。
完全に安定した印象のある本書は、#26までを紹介したもの。
上述のように、放送開始前に『10大戦隊大百科』が発売されたためか、前作チェンジマン関連の記事は補完されず、純粋に本作のみの紹介となったが、その反面、本作は諸事情から、作品後半までの内容は補完されなかった。
番組放送終了のタイミングで1988年2月に発売されたため、劇場版含めた全話が紹介された唯一の大百科。
かなりボリュームが薄くなったためか、値段も比較的安めな定価580円だが、そのぶん、データ量は濃くなっている。
昭和最後の戦隊大百科にして、ブラックバイソン&グリーンサイ、ライブボクサー&スーパーライブロボ登場に合わせて発売されたもの。
上記の新戦士、新ロボが登場した#30までのデータを紹介している。
平成初の単独タイトルである本書は、#30までのデータ紹介に加え、チェンジマン以来の過去作紹介パートとして、前作ライブマンの全ストーリー紹介について補完したもの。
1990年代
この時期になると、講談社の
超百科シリーズおよび、小学館の
超全集シリーズなど、ライバル会社から大判ムック本が発売されるようになり、発売ペースが激減し始め、これまでのシリーズ同様のマニアックさも薄れ始める。
やがて、大百科の方針転換を受け、1993年をもって一時中断となり、シリーズ再開まで約3年間のブランクが生じることとなった。
再開後は毎年10月前後に単独タイトルが発売される方針となった。
90年代戦隊初の大百科にして、#27までを紹介したもの。
作品前半を紹介したもの。
構成そのものは他作品と同様だが、ドラマ重視らしく、より密度の濃い内容に仕上がっている。
作品人気の高さから発売された戦隊シリーズ単独タイトル初の2冊目にして、後半を補完したもの。
そのぶん、かなり濃い密度から作品を取り上げている。
これまでの大百科は、基本的に2クール目中盤~3クール目前後の段階で発売されるパターンが多かったが、本作は前作同様、作品人気の高さもあり、なんと#16の放送時点で発売された。
登場は#17以降ながら、レギュラー初となる6人目の戦士であるドラゴンレンジャーに関する記述も先行紹介されているが、彼は発売時点においては、まだ味方化するか不明だったため「謎の戦士」という扱いになっている。
長らくシリーズ定番のマニア向け要素として続いたキャストプロフィールが掲載されていたのは本作までで、次作以降は省略され、より本来の対象層を意識した児童書へと戻っている。
シリーズ初のファンタジー要素が導入されたジュウレンジャー本編らしく、同作の#35までのシナリオをベースにして、TRPGを進める異色の大百科。
ストーリー解説も、軽めながら紹介されている。
ダイムゲン登場に合わせて、#31までの各話紹介をメインに構成したものだが、過去作とは異なり、マニア向け要素が廃止され、シンプルな内容の児童書へと回帰した。
しかし、体制を立て直すことはできず、大百科シリーズの規模縮小を受け、本作で一時中断となった。
その結果、次作のカクレンジャーおよび、次々作のオーレンジャーの大百科は発売されなくなり、両作品が大百科シリーズで取り上げられるのは、後年の『未来戦隊タイムレンジャー大百科』を待つことになる。
3年ぶりの戦隊単独の大百科となった本書は、VRVロボ登場までについて取り上げたものだが、マニア向け要素はほぼ見られず、単なる児童向けの内容へと回帰している。
メガボイジャー登場までについて取り上げたもの。
発売時期の関係から、メガウインガーは未紹介である。
王道の児童書路線へと回帰していた近作とは違い、本作は比較的マニア層からも支持されていたため、それを意識してか、出演者のアンケート企画や、髙寺成紀氏と小林靖子さんの対談記事も掲載されており、かつてのマニア向け路線を思わせる内容になっている。
90年代最後の戦隊大百科となる本書は、ビクトリーマーズ登場までに加え、単独Vシネマ『激突!新たなる超戦士』も取り上げられている。
2000年代
長きにわたって続いてきた大百科シリーズ末期を飾った2作品は、マニア向け要素こそ薄れたが、それでもコアな構成が特徴である。
タイムファイヤー&ブイレックスまでの紹介はもちろん、本作以降、スーパー戦隊シリーズのカウントが、石ノ森戦隊を含めて再定義されたことから、ゴレンジャー~55Vまでの歴代シリーズ23作品をモノクロ1Pで振り返るコーナーもあり、単独の大百科が未発売だったカクレ&オーレンについても取り上げられている。
最後の戦隊関連の大百科にして、本編はもちろん、発売時点で公開済みだった劇場版および、Vシネマ『ガオレンジャーVSスーパー戦隊』も取り上げられている。
最終更新:2026年05月17日 07:26