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ウルトラマン大百科シリーズ

ジャンル 混載
作品別
出版社 ケイブンシャ
シリーズレーベル ケイブンシャの大百科シリーズ
サイズ A6
発売年月 1978~92年
ケイブンシャの大百科シリーズ


概要

ケイブンシャの大百科で発売されたウルトラシリーズおよび、円谷プロ作品関連タイトルについて取り上げる。
朝日ソノラマから発売されたムック本『ファンタスティックコレクション』シリーズの1冊『空想特撮映像のすばらしき世界』のヒットを受け、ウルトラシリーズ関連が再評価を浴び始めた1978年、ケイブンシャも、シリーズの原点『ウルトラQ』から、当時の最新作であった『ウルトラマンレオ』までの7作品について取り上げた『ウルトラマン大百科』を発売した。
同書は第3次ウルトラブームの火付け役として、大百科シリーズ史上空前の爆発的なヒットを記録し、同書の成功でケイブンシャが自社ビルを建てるほどになった逸話が残っている。
やがて、翌79年には怪獣*1メインで取り上げた『続・ウルトラマン大百科』、80年には5年ぶりの実写テレビシリーズにして、唯一のリアルタイムでの発売となった『ウルトラマン80大百科』が発売されたが、81年以降はテレビシリーズの終了もあり、ウルトラ関連の大百科の展開は他シリーズ作品との混載主体となる。
その後、84年初頭*2にはアニメ『ザ★ウルトラマン』も含め、歴代シリーズの対決を100戦取り上げた『ウルトラ怪獣対決大百科』が発売された。
半年後の同年夏には、再編集+新撮からなる映画『ウルトラマン物語(ストーリー)』の公開に合わせ、同作のメインを張ったタロウをピックアップした『ウルトラマンタロウ大百科』が発売されたが、その後はまたウルトラ単独の大百科は途絶える。
しかし、平成に入った1989年には、過去の実写シリーズの名勝負にスポットを当てた『ウルトラマン決戦大百科』が発売され、平成初の大百科となった。
翌90~91年にかけて、ウルトラシリーズ25周年を控えていたこともあり、改めてタロウ以外の実写テレビシリーズ6作品の単独での大百科が発売され、かつて単独の大百科が発売された80も、改めて同タイトルの新規版『ウルトラマン80大百科』が発売されたが、本書を最後に、実質ウルトラシリーズ単独の大百科は途絶えた。
そして、92年には、ウルトラシリーズ7作品に加え、同じ円谷プロ制作の特撮テレビ番組『ミラーマン』、『ジャンボーグA』、『ファイヤーマン』の3作品についても取り上げた『最新版 怪獣必殺技大百科』が発売されたが、本書が事実上、非ウルトラ系含めた最初で最後の円谷作品オンリーによる混載路線となった。
そのためか、メジャーシリーズでありながら、混載路線を含まないウルトラシリーズ単独扱いの場合、全体的な発売点数はかなり少ない*3
これは、競合の小学館が、『コロタン文庫』シリーズでウルトラ関連を発売していた関係もあると思われる*4
なお、『怪獣必殺技大百科』は、先述のように混載だが、円谷作品オンリーとなっており、便宜上、本稿で述べる。

発売タイトル一覧

No. タイトル 出版年月*5 備考
26 ウルトラマン大百科 1978/8 Q~レオまで
39 続・ウルトラマン大百科 1979/6 Q~レオまでの怪獣を紹介
67 ウルトラマン80大百科 1980/9 本放送当時に発売された唯一のウルトラ単独タイトル大百科
172 ウルトラ怪獣対決大百科 1984/1 歴代怪獣との対決をメインに紹介した1冊
194 ウルトラマンタロウ大百科 1984/8 映画『ウルトラマン物語』公開に合わせて発売
352 ウルトラマン決戦大百科 1989/2 平成最初に発売された大百科。
実写ウルトラシリーズの決戦紹介に加え、歴代防衛チームもそれなりの扱いで解説あり
424 ウルトラセブン大百科 1990/11 本書から、本格的に昭和ウルトラシリーズの作品別大百科がスタート
433 帰ってきたウルトラマン大百科 1991/1
434 ウルトラマンA大百科 1991/2
444 パーフェクト版 ウルトラマン大百科 1991/4 25周年のタイミングで発売され、しかもゾロ目の444冊目となった1冊
459 ウルトラマンレオ大百科 1991/9
472 ウルトラマン80大百科 1991/12 67巻とは完全新規で、最終回まで網羅した同名異書。
事実上、混載を別として、最後のウルトラシリーズ単独の大百科となった
487 決定版 怪獣必殺技大百科 1992/4 実写ウルトラ7作品とミラーマン、ジャンボーグA、ファイヤーマンからなる円谷特撮10タイトルに登場した怪獣の必殺技を解説

各巻ごとの概要


『ウルトラマン大百科』

Q~レオまでの第1~2期ウルトラシリーズ7作品のエピソード解説をメインに構成したもので、ファンコレ同様、第3次ウルトラブームの火付け役として、大百科シリーズ史上最大のベストセラーを記録したもの。
巻頭カラーページでは初代マン以降の各作品の代表的なスチール紹介に加え、前後編を中心に6作品の人気エピソードを抜粋した『ウルトラ名場面集』のコーナーがある。
基本的な構成は各作品のヒーローの紹介*6→ヒーローの必殺技・武器紹介→防衛チームのメンバー紹介*7→防衛チームのメカ紹介→各話解説の順で構成されており、サブヒーローのゾフィー、父、母、アストラ、キングは巻末の『ウルトラもの知り百科』のコーナーで取り上げられている。
また、「うらばなし」として、各作品の貴重な裏側を解説したコーナーも記載されており、他作品に絡めて取り上げるのが、いかにもケイブンシャらしいマニアックぶりといえる。
巻末には、各防衛チーム(科学特捜隊~MAC)のロゴマークをかたどったシールが付属している*8

『続・ウルトラマン大百科』

前書の続編として、Q~レオまでの7作品に登場した怪獣・宇宙人・ロボ・超獣・円盤生物の紹介をメインにした1冊。
巻頭カラーページに続けて、各作品のヒーローおよび防衛チームの簡素な紹介を『ウルトラもの知り百科』として紹介後、センターカラーページを経て、新→旧(レオ~Q)の順で、作品別の怪獣紹介『ウルトラ怪獣名鑑』へとつなげる構成を取っている。
本書では、当時の最新作にして、初のテレビアニメシリーズ『ザ・ウルトラマン*9』は、放送中だったこともあり、紹介されていないが、コラムコーナーでは同作に関する記述がある。
巻末には、ウルトラヒーロー6人のシールが付属している*10

『ウルトラマン80大百科(1980年発売版)』

ウルトラシリーズ関連の大百科としては、唯一、本放送時に発売されたもので、作品前半を取り上げている。
なお、本放送終了から10年後の1991年に発売された同名の大百科と区別するため、本項では便宜上「1980年発売版(以下、80年版)」とする。

『ウルトラ怪獣対決大百科』

アニメ作品の『ザ★ウルトラマン』を含め、80までのテレビシリーズ8作品におけるヒーローと怪獣の100の対決を取り上げたもの。
『ザ★』が実写作品とまとめて扱われているのは、ナンバリングタイトルでは本書が唯一である。
本書では80終盤に登場したユリアンの変身前、星涼子の名前が「星ユリ子」の表記になってしまっている。

『ウルトラマンタロウ大百科』

映画『ウルトラマン物語』の公開に合わせて発売されたもので、同作の紹介も含めて、タロウの魅力を取り上げたもの。
すでに本書が発売されていたためか、後年、ウルトラシリーズ関連の単独の大百科シリーズが発売された際、タロウのみ、実写テレビシリーズでは唯一刊行されなかった。

『ウルトラマン決戦大百科』

平成初のウルトラシリーズ関連の大百科となる本書は、シリーズの番外編ともいえる帯番組『アンドロメロス』も含め、実写テレビシリーズ各作品のヒーローの決戦を取り上げたもの。
ヒーロー、怪獣と並んでシリーズを支える要素の1つである防衛チームに関して紹介するコーナーもあり、同コーナーでは民間人キャラについての紹介もある。

単独大百科シリーズ

1991年のウルトラマン生誕25周年に合わせ、90~91年にかけて、すでに発売済みだったタロウ以外、過去の実写ウルトラテレビシリーズ各作品の単独タイトルの大百科が順不同で発売された。
タロウが発売されなかった一方、本放送時の80年版が途中までの収録だった80は、改めて完全版として発売されている。
基本的な構成は各作品のヒーロー、防衛チーム、怪獣・宇宙人・ロボ・超獣・円盤生物の紹介、全話紹介*11、放送リストでまとめられており、放送リストには後年の客演作品についての記述も取り上げられている。
ヒーローおよび、防衛チーム関連については、シリーズ他作品との比較記事も組まれており、マニアックな構成である。
また、カラーページには、主に玩具とVHSソフト関連をメインに、発行時点で発売されていた各作品のグッズの紹介も取り上げられている。
なお、一部タイトルでは、当時ビデオシリーズがリリースされていた最新作『ウルトラマンG(グレート)』についても、軽めながら、紹介されている。
ラインナップは以下の通り。
  • ウルトラセブン大百科
  • 帰ってきたウルトラマン大百科
  • ウルトラマンA大百科
  • パーフェクト版 ウルトラマン大百科*12
  • ウルトラマンレオ大百科
  • ウルトラマン80大百科(1991年発売版)*13
このように、かなりマニアックなラインナップが特徴であったが、結果的に80の91年版が事実上、最後のウルトラ関連の単独の大百科となってしまった。
ただし、帰りマンのみ、ケイブンシャの倒産翌年の2003年、たちばな出版から、単発扱いでありながら『復刻版 帰ってきたウルトラマン大百科』として復刻されている。

『決定版 怪獣必殺技大百科』

初代マン~80までの昭和実写ウルトラシリーズ7作品に加えて、非ウルトラ系円谷作品の中からメジャーな『ミラーマン』、『ジャンボーグA』、『ファイヤーマン』の3タイトル、合計10タイトルの円谷特撮作品に登場した合計186体の怪獣・宇宙人・ロボット・超獣・円盤生物の必殺技を、「溶解液技」「毒ガス技」などに分類して、系統ごとに紹介した1冊。
本書はウルトラシリーズ単独ではなく、他作品との混載だが、円谷作品オンリーなこともあり、便宜上、本項で取り上げる。
表紙のメインはなんと80のガビシェールが飾っており、紹介怪獣・宇宙人・ロボ・超獣・円盤生物のセレクトもコアなものが多い。
巻頭のカラーページではカラーページではヒーローの紹介に加え*14、各ヒーローを最も苦しめた最強怪獣の紹介コーナー『最強怪獣列伝*15』、モノクロページでは侵略宇宙人+用心棒怪獣*16にせヒーロー怪獣ファミリーの紹介コーナーも掲載されている。
このようにマニアックな構成だが、完全に非ウルトラ作品含めた円谷作品オンリーで構成された大百科は惜しくも本書が最初で最後となった。

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最終更新:2026年07月11日 18:38

*1 宇宙人・ロボット・超獣・円盤生物も含める。

*2 奥付から。実際の発売はおそらく83年末頃と思われる。

*3 ただし、別冊枠で『ウルトラ戦士 全必殺技大百科』が発売された。

*4 もっとも、同シリーズのウルトラ関連も、わずか4冊にとどまっている。

*5 いずれも奥付から。

*6 ヒーローの存在しないQはメインキャストの紹介

*7 ただし、途中参加の一部キャラについては、スチールが未掲載となっている。

*8 TACは後期版モチーフ。

*9 表記まま。

*10 初代マン&セブン&タロウは当時の第3次ウルトラブーム時の新撮スチールでの並びであり、枚数としては4枚扱いとなる。

*11 現在、欠番扱いのセブン#12は、当然ながら未紹介である。

*12 表紙では科学特捜隊を「科学捜査隊」として表記している。

*13 旧版発売時は放送中だったため、補完されなかった最終回まで完全網羅したもの

*14 ただし、ジャンボーグ9は未掲載。

*15 ファイヤーマンの相手は最終回登場の物体Xをチョイス。

*16 同コーナーではジェロニモンと再生ピグモン、ノンマルトとガイロスも掲載されている。