決定版 全ウルトラ怪獣超百科

ジャンル 混載
出版社 講談社
シリーズレーベル テレビマガジンデラックス 超百科シリーズ
通巻No. 4(初版)
57(新訂増補)
104(三訂増補)
サイズ A4変形
発売年月 1990年9月
ポイント 代表的な各シリーズの怪獣を簡素ながら解説
アニメ作品&一部映画作品は残念ながら未紹介
超百科シリーズ
ウルトラ超百科シリーズ


概要

全ウルトラ戦士超百科(以下、戦士編)』シリーズと対になる構成として、こちらは歴代ウルトラ怪獣*1の秘密を取り上げたもの。
基本的な構成は各主役ウルトラ戦士の紹介後、各作品の怪獣を紹介する形式となっているが、ヒーローはすでに戦士編で紹介されていることもあり、各主役ヒーローの簡素な紹介と変身前のスチール*2のみにとどめられ、サブキャラについては未紹介となっている。
怪獣たちの扱いについては、1Pあたり4~9体前後で紹介され、紹介文もやや簡素だが、しっかり身長や体重についても表記されている。
戦士編同様、こちらも初版から約10年間、新ヒーローが登場するたびに、増補版が発売されており、1990~2000年代に幼少期を過ごしたウルトラファンにはなじみ深いムックの1冊である。
以下、各巻の簡素なリストを表記する。
No. 書名 発売時期 略称
4 全ウルトラ怪獣超百科 1990/9 初版
57 新訂増補 全ウルトラ怪獣超百科 1995/7 新訂
104 三訂増補 全ウルトラ怪獣超百科 2000/4 三訂

紹介作品一覧

作品名 略称*3 初収録巻 備考
ウルトラマン 初代マン 初版
ウルトラセブン セブン
帰ってきたウルトラマン 帰りマン 本シリーズでは一貫して「帰ってきたウルトラマン(略称:帰マン)」表記*4
ウルトラマンA エース
ウルトラマンタロウ タロウ
ウルトラマンレオ レオ
ウルトラマン80 80
ウルトラマンG グレート 初版はビデオシリーズ発売直前のため、一部の怪獣が未掲載
ウルトラマンパワード パワード 新訂
ウルトラマンネオス ネオス パイロット版
平成ウルトラセブンシリーズ 平成セブン 三訂 1994年放送の特番2作品、98・99年制作のVシネ2シリーズから
ウルトラマンゼアス ゼアス
ウルトラマンティガ ティガ 劇場版(TFO)も紹介
ウルトラマンダイナ ダイナ 劇場版(ティガ&ダイナ)も紹介
ウルトラマンガイア ガイア 劇場版(TDG)も紹介
ウルトラマンナイス ナイス
  • モノクロ作品の『ウルトラQ』および、アニメ作品の『ザ★ウルトラマン』、『ウルトラマンUSA』については紹介されておらず、アニメ作品は後発の『全ウルトラ怪獣 完全超百科』シリーズでも未紹介となっている*5


各巻の概要

戦士編同様、作品順に歴代怪獣を紹介している。

『全ウルトラ怪獣超百科(初版)』

記念すべき最初のウルトラ怪獣超百科にして、初代マン~80までの実写テレビシリーズ作品に登場した怪獣に加えて、ビデオリリース間近だったグレートの怪獣のうち、紹介できる範囲の怪獣を取り上げたもの。
基本的に「(作品名)怪獣図鑑」だが、セブンは「宇宙人図鑑」、エースは「超獣図鑑」として表記されている。
人間(顔出し)タイプの宇宙人については、ブラック指令以外、基本的には未掲載となっている。
タロウ怪獣扱いとして、映画『物語』で登場したグランドキングとジュダも取り上げられているが、それ以外の劇場映画作品の怪獣は未紹介である。
グレート関連については、ゴーデス編の怪獣はすべて名前付きで紹介されているが*6、後半登場怪獣はマジャバ、UF-0、コダラー&シラリーが「これから登場するじゃあく大怪獣」扱いとして紹介されている。

『新訂増補 全ウルトラ怪獣超百科』

初版から約4年半後に、戦士編の三訂増補と同じタイミングで増補され、新たにパワードおよびパイロット版ネオス&21の登場怪獣の詳細が加えられたもの。
グレートの登場怪獣も、最終回まで補完されたこともあり、大きく作り直されている。

『三訂増補 全ウルトラ怪獣超百科』

新訂から約5年半後に発売され、新たにゼアス~ナイスまでの作品および、平成セブンシリーズ*7と平成3部作の劇場映画作品の登場怪獣の詳細が加えられた最終版。
平成3部作は、それぞれのタイプチェンジも紹介されており、アグルもガイアと同格の扱いで紹介されている。
戦士編同様、本書が最後の全ウルトラ怪獣超百科としての発売となり、以降は怪獣のスチールを大きめに、よりマニアック度を強めた『全ウルトラ怪獣 完全超百科』シリーズへと引き継がれる。
最終更新:2025年04月02日 18:21

*1 もちろん、超獣・宇宙人・ロボ・円盤生物も含まれる。

*2 エースは北斗&南のツーショットを掲載。

*3 以下、原則として作品名およびヒーロー名を略称表記する。

*4 注釈で「帰マンは、別名をウルトラマンジャックという。」の解説あり。

*5 ただし、両作とも、ウルトラヒーローについては、しっかり紹介されている。

*6 ただし、ゴーデス第一形態のスチールはNG版のもの。

*7 『ウルトラセブン 新宇宙人図鑑』扱いで紹介。