決定版 全ウルトラ戦士超百科

ジャンル ウルトラシリーズ(混載)
出版社 講談社
シリーズレーベル テレビマガジンデラックス 超百科シリーズ
通巻No. 1(初版)
12(新訂増補)
56(三訂増補)
82(四訂増補)
102(五訂増補)
サイズ A4変形
発売年月 1990年1月
ポイント 90年代ウルトラ世代にはなじみ深い1冊
年を重ねるごとに五訂増補まで発売
ヒーローの決戦記録も紹介
超百科シリーズ
ウルトラ超百科シリーズ


概要

記念すべきテレビマガジンデラックスの超百科シリーズの1巻として、歴代ウルトラ戦士の秘密を取り上げたもの。
基本的な構成は各戦士の紹介(変身前と防衛チームの簡素な紹介あり)→代表的な必殺技・武器の紹介→代表的な決戦について取り上げられている。
初版から約10年間、新ヒーローが登場するたびに、増補版が発売されており、1990~2000年代に幼少期を過ごしたウルトラファンにはなじみ深いムックの1冊である。
以下、各巻の簡素なリストを表記する。
No. 書名 発売時期 略称
1 全ウルトラ戦士超百科 1990/1 初版
12 新訂増補 全ウルトラ戦士超百科 1991/7 新訂
56 三訂増補 全ウルトラ戦士超百科 1995/4 三訂
82 四訂増補 全ウルトラ戦士超百科 1998/7 四訂
102 五訂増補 全ウルトラ戦士超百科 2000/4 五訂

紹介作品一覧

作品名 略称*1 初収録巻 備考
ウルトラマン 初代マン 初版
ウルトラセブン セブン
帰ってきたウルトラマン 帰りマン 本シリーズでは一貫して「帰ってきたウルトラマン(略称:帰マン)」表記*2
ウルトラマンA エース
ウルトラマンタロウ タロウ
ウルトラマンレオ レオ
ウルトラマン80 80
ウルトラマンG グレート 新訂
ウルトラマンパワード パワード 三訂
ウルトラマンネオス ネオス パイロット版
ウルトラマンゼアス ゼアス 四訂
ウルトラマンティガ ティガ
ウルトラマンダイナ ダイナ
ウルトラマンガイア ガイア 五訂
ウルトラマンナイス ナイス
  • アニメ作品である『ザ★ウルトラマン』、『ウルトラマンUSA』は、個別の記事は一切なく、ラストページの歴代ヒーローの集合写真でのみの紹介となっている*3


各巻の概要

各巻とも、原則として作品順に歴代シリーズを紹介しているが、サブヒーロー関連は各作品の主役ヒーローを一通り紹介してからの紹介となっている*4

『全ウルトラ戦士超百科(初版)』

記念すべき第1巻にして、初代マン~80までの実写ウルトラテレビシリーズ7作品で登場した各主役ヒーローに加え、サブヒーローのゾフィー(単独の「かつやくの記録」を含めて4P扱い)、父、母、アストラ、キング、ユリアンの概要を紹介したもの。
全体的な構成はヒーロー紹介2P、戦力・能力紹介2P、決戦の記録4P*5となっており、カプセル怪獣やセブンガーの記述もしっかり写真付きで紹介されている。
また、エースの決戦の記録が3P扱いとなっている代わりに、それに続けてウルトラの星の紹介記事が1P用意されている。
防衛チームの紹介に関しては、メンバー集合スチールが載っているのみで、各チームのメカの紹介はないが、以下の編成となっている(それ以外は初期メンバーのスチールを掲載)。
  • ウルトラ警備隊(セブン):メインスチールは男性陣5人のみのスチールで、別枠で白衣姿のアンヌ隊員を掲載
  • MAT(帰りマン):2代目隊長の伊吹隊長時のスチール
  • TAC(エース):雪山をバックにタックガンを構える6人編成時*6のもの
  • UGM(80):イケダ&フジモリ両隊員加入時でエミ隊員が健在時*7の中期メンバーのもの


『新訂増補 全ウルトラ戦士超百科』

初版から約1年半後に発売され、新たにグレートの記事が追加されたもの。
グレート関連以外の記事は大きな変更なし。

『三訂増補 全ウルトラ戦士超百科』

新訂から約3年半後に発売され、新たにパワードおよび、当時初登場のネオス&21(いわゆるパイロット版)の記事が追加されたもの。
他作品の紹介がヒーロー紹介2P、戦力・能力紹介2P、決戦の記録4~6Pなのに対し、パワードはそれより少ない必殺技紹介1P、決戦の記録3Pとなっている。

『四訂増補 全ウルトラ戦士超百科』

三訂から約3年後に発売され、新たにゼアス、ティガ、そして放送中だったダイナの記事が追加されたもの。
当然、表紙もティガ&ダイナメインだが、ゼアスは裏表紙のメインとなっている。
ティガの紹介は他作品と同じだが、ゼアスの紹介は2Pのみの扱いながら、しっかりミラクロンも取り上げられているのがポイントである。

『五訂増補 全ウルトラ戦士超百科』

四訂から約1年半後に発売された最終版。
新たにガイア、アグル、ナイスの記事が追加されたものだが、前書発売時点で放送中だったダイナのページに関しても、一部変更のうえ、終盤まで追加された。
アグルはガイアと同格の扱いで紹介されているが、ナイスの扱いはネオス&21、ゼアス同様の2P扱いである。
表紙のセンターはティガだが、当時の最新ヒーローであったためか、ナイスも扱いが大きい*8

本シリーズ以降の歴代ウルトラヒーロー混載超百科

本シリーズ以降、歴代ウルトラヒーローの基本的な概要を取り上げた超百科としては、以下のタイトルが発売されている。
後者は本書の発売期間を上回る約11年半後の18年7月に増補され、以降も数年間隔で増補されており、事実上の後継ともいえる構成である。
最終更新:2025年08月21日 18:48

*1 以下、原則として作品名およびヒーロー名を略称表記する。

*2 すでにシリーズ発売時点でウルトラマンジャックの名称が設定されていたが、増補版でも修正されなかった。

*3 USAは三訂からの追加。

*4 ただし、3版以降で追加されたパイロット版ネオス以降の作品は作品順の紹介である。

*5 初代マン&セブンは6P、エースは3P

*6 時期的に#42~43。

*7 #27~43。

*8 その反面、ゼアスは一度も表紙を飾ることはなかった。