第2回作品人気投票結果
投票総数:8票 1位:5P 2位:4P 3位:3P 4位:2P 5位:1P
各作品へのコメント
- どこか悲劇を予感させる妖夢と幽々子のすれ違いに始まり、最後は多大な犠牲を生んだ惨劇の回。
妖夢とスターが退場、幽々子の精神崩壊のきっかけ、フラン覚醒のきっかけと要素はてんこ盛りながら、
クドく感じさせずに全ての要素がスッと入ってくる文章の巧さ。色んな意味でターニングポイントの回です。
- もうこれは東方ロワを語る上で外せない1話と言っていいでしょう。
未熟者の妖夢の空回りが、結果的に多くのものを失わせてしまったという、余りに悲しい話。
しかも私にとって、その中で一番感情移入していたのが妖夢であったがために、二重にショックが大きかったのを覚えている。
幽々子様も、普段よりもっとハッキリと意志を妖夢に伝えていたのに、こんなことになるなんて……
- 勘違いから疑念が生まれ、未熟な発想から暴走が始まる。不運と誤解から殺し合いが誘発されるこの展開はとても自分好みで楽しめました。
幽々子の懸念、魔理沙の気遣い、それらはうまくかみ合わず、妖夢の心に届くことはなかった。
殺しあう必要などないはずの戦いは、最後に悲劇的な結末を迎える。このような心理描写が素晴らしい作品には、憧れます。
- 思惑と想いが重なり合った悲劇。妖夢の最期の台詞が、まさに泡沫のように儚く、そして重い。
- 互いが互いを気遣いあってて、それなのにの悲劇。
いやまあフランに対するあれこれに関しちゃあ完璧に妖夢に非があるんだけどさ。それでもやりきれないと思わせるのがずるいわ。
そしてスタフラ結構好きだった分、理屈とかなしに飛び出してフラン庇ったスターに涙。
死に際のセリフまでもフラン気遣うものなのがね~。
フランの、こんなの狂ってるってセリフはすんげえ心に来た。
- 幽々子と妖夢に向けられた愛情と、「親の心子知らず」の妖夢
その2つがすれ違っていく様子が、じれったくいんだけどすごく説得力があって感情移入できて…
皆に心を開かせてしまう魔理沙の力や、「友達」を庇うために動いたスターも実に沁みた
- 幽々子の妖夢を殺害した事に驚き、更に妖夢の蝶に対して綺麗と言ったことが妖夢の幽々子への思いを感じたから。
- 大規模戦闘回としては外せない一本。レミリアと映姫にとっての大きな転換点となるきっかけ。
何より印象深いのは「いげん」を見せて散っていったキスメの儚さ。これに尽きます。
- 二人が死に、二人が心を壊し、勝利者のいない戦いは終結した。後に残る無常感がとてもいい。
善と悪の判断が登場人物の中でブレているのが上手く表現されている。特に映姫の後半の独白。
太陽が見えても希望が見えない、モノクロな雰囲気が癖になる。
- その後のストーリーに大きく関わる一戦。敵味方入り乱れる乱戦の中、もともとあった仲間同士のわだかまりが戦場に死を呼び込む。
皆それぞれ、自分が正しいと思い、我を通した結果、多くの犠牲者を出し、生き残った者達の心も壊してしまった。
その過程を丁寧に描いた良い作品です。
- 東方ロワにハマったきっかけ。キスメが健気でいい子過ぎて泣いた。
希望の象徴として扱われがちな太陽が何でお前はそんな風に輝いてるんだよと思わせちまうのがなんとも言えない。
焼かれながらも這いずるレミリアは好きだったなあ。
- 冒頭の「全世界ナイトメア」に和んでいたら、あっという間に絶望がやってきた…
キスメの健気さやレミリアの維持については何度も触れられているので、個人的には神奈子様の最後の夢が破壊力あった。
「 」という最後の独白、声にはならなかったけど、何を言いたかったのかは誰もが理解したはず
とんでもないものを残していったけれど、それでも完結した今となっては思ってしまう
早苗さんが「生きて」帰ることができて良かったね…
- キスメが死を前にしても、レミリアへの感謝をし続けたことに感動しました。
- 冒頭の一言でググッと引きつけられました。つかみに関しては東方ロワ屈指の一本だと思います。
考えの異なるさとりと慧音の論争、困惑する早苗に逃走の機会をうかがうてゐ。
そして不確定要素のルーミアの乱入、それぞれが空気にならずに描ききれているのが素晴らしいです。
- 最初に出てくるさとりの台詞は、この話に対して“いい意味での嫌な予感”を抱かせる。
脱出への話し合いは、打算に基づいた駆け引きと利益誘導。慧音やさとりの台詞や心情も、
どこか意志の箍が外れているような奇妙さを持ち、同時に目的と手段の境界が曖昧になっている節がある。その辺りが、実に“汝は人狼なりや?”らしいと感じた。
“勝利条件”を満たすためにどうするか。“狂人”因幡てゐをどうするか。“村人”たちは自分の意見を主張するが、
全員がどこかズレた理想を持っていて、噛み合わない歯車に苛立ちが募っていく描写が真に迫ってていい。
そして突如現れた“ルールに囚われない人狼”ルーミアを、理論や意志に囚われていた彼女たちが受け入れてしまう、その流れの見事さに、感嘆すらさせられた。
そして最後、問題は何一つ解決されずに先送りしたまま、“人狼”のお陰で纏まることの出来た“村人”たちが
一緒になって笑顔で仄暗い道を歩いていく――という、不安感を煽るラストもたまらない。
私自身が人狼好きなこともあり、東方ロワで最も好きな1話。
- これまた登場人物同士の思惑が絡み合う話。
さとりの妥協。慧音の正しさ。それぞれの主張がぶつかり合い、
引き裂かれようとするときの早苗の叫びは、もうここぞというタイミングだった。
- フランちゃんの内面や紅魔館メンバーとのつながり、藍様が知った紫の寂しさが好きな作品。
フランや藍様の掘り下げのお陰で後々の彼女たちがあるんじゃなかろうか。
太陽の光をスターに浴びてもらうシーンは特にお気に入り。
- まともになろうとがんばる妹様の第一歩。
それまで世界から隔離されていたフランが、初めて他者と関わることを意識し、知ろうとすることを覚えた
初々しい感情で紅魔館の皆を想うシーンや、スターサファイアとの会話が実に良い
- この話を読んでいるとこれまでフランどれだけの事を学び、成長して来たのかがよく分かる。
吸血鬼が故の切なさや願い等がとても上手に描かれた作品。
個人的にフラン・藍・魔理沙の三人はロワ一番のメンバーだと思う。
- 三つ巴の戦いの中、個々の考えが交差して、最後には空しい余韻を残して終わる。
三陣営の中、武器も揃わず、一人狙われて戦い続ける霊夢の強さが際立つ。アリスの深層の考えが浮かび上がり、しかし、それは誰にも伝わらず、消える。
それらに合わせて、最後の妹紅の無力さも、読了後の余韻を、さらに良いものにしている気がします。読み終わって、ため息をつきたくなる作品です。
- 最初はこいしを人形としていたアリスがこいしの為に死んだことにアリスの優しさを感じました。
- このロワで初めて読んだ話なので。
- 魔理沙の後悔や葛藤など、主人公然とした悩みが実に巧みに描かれていて、
冷静に物事を分析し割り切っていく藍との対比など話の構成の巧さとあわせ、作者の力量が伺える。
皆それぞれが持つ悩みや、互いを気遣い合って立ち直って行く姿が丁寧に描かれた良い作品だった。
- ぽつりぽつりと語られるさとりの切望や切ない気持ちは、読んでいて心が締め付けられる様だった。
早苗のひたむきさ、純粋な想いが痛い程に伝わってくる。
読後感や話全体を包む切ない雰囲気が素晴らしい作品だった。
- 裏で冷たさを交えながらも、温かさがある作品で気に入りました。
- 思考を放棄した映姫の歪さをよく書いたという作品。
「さよなら閻魔様ッ!」に顕れる、天子の吐き捨てた台詞からは、妖怪達に訪れる未知の恐怖にも思えるのだ。
- 細かな雑学を時折混ぜつつ、殺し合いの核心を目指して考察していくところは読み応えがあってよかった。
風景についての描写が丁寧で、見たこともない竹の花を目の前で見ているかのような感覚にとらわれた。とても美しい作品です。
- 紫と霖之助の、東方らしい会話を交えつつ行われる考察。
にもかかわらず非常にすらすらと読める内容の流麗さには惚れ惚れとする。
- 派手な戦闘シーンなども無く、全体として起伏の少ない作品だが、風景描写や心理描写における筆力、作者のボキャブラリーが凄い。
戦闘シーンや死亡話を物語の動の部分とするならば、こちらは物語の静に当たる部分を完璧に描き切った作品だと思う。
- 命果てるその寸前まで抗い続けた穣子の奮闘、そして最期の一言が印象的でした。
結果を見れば、鈴仙の説得は成らず、霊夢にも損害を与えられませんでしたが、精一杯の抵抗に拍手。
- 同じ場面を3人の視点から見る話。食い違いや誤解が上手いこと噛み合っていて、話の構成の上手さが際立つ。
- リリカの生きる事に対する執着や死への恐怖、その中心にあるだろう家族への想いが詰まった話だった。
その上、レミリアと因縁のあるリリカが咲夜と合流したりと、次の展開が気になる絶妙のタイミングで話がリレーされている。
- 強情で頑固な萃香を描きつつも、ふとした切欠で笑顔が浮かび、改めて仲間を意識する姿には、陳腐な感想であるが本当に安心させられた。
- 唐突に今まで積み重ねたフラグが回収され、てゐの嘘が暴かれる。すっきりとしたフラグ回収は、読んでいて気持ちの良いものでした。
最後の小町の台詞が目に飛び込み、その後やってくる唐突な幕引きまですっきりとしている。どこか清潔感すら漂う、面白い作品でした。
- 2位がフランの第一歩なら、こちらはチルノブイリの新たなる一歩。
東方ロワの2人のテーマとなる「最強」という目標が初めて登場した回。
あと、それまで馬鹿&可愛いというキャラだったお空を、初めてかっこいいと思った。
世界をくもりのない目で見つめるメディもすごく応援したい
- 登場するシーンとしては少なめなのですが、だからこそ際立つお燐の怖さ。
天子との戦闘回とも迷ったのですが、ゾクッと来たのがこっちだったので。
- 屍のような状態の吸血鬼と、生ける法の屍となった四季の話。
秩序を捻じ曲げて解釈して、それで態度を超然と傍観者のまま保ち、後に幾多の扇動を繰り返す映姫様の第一歩。
- 体も心もぼろぼろになってしまったお燐。
正気を失ってどこまでも昂揚した心と、痙攣し異常を訴える体のちぐはぐさが痛々しい
最後の「ねえ、誰か褒めてよ」という言葉に、狂ってもなお他者を求めるお燐の悲鳴を見た気がした。
最終更新:2012年11月03日 05:36