ビクトリーム

概要

華麗なる「 V 」の文字を象る千年前の魔物
通称「V様」、あるいは「華麗なるビクトリーム様」。
元々は単なる敵キャラの一体だったのだが、強さとギャグの両面で読者達に凄まじい衝撃を与え、人気が爆発。
その声に応えて特別編が描かれた他、本編の最終決戦にまで(本編ではガッシュ達と打ち解けてはいないのだが何故か)参加するほどの魔物となった。

人気の高さと名シーンの多さゆえか、ガッシュTCBでも多数のカードが登場している。
効果がビクトリームに直接関係しないカードでもE-084 私の紳士をいじめるな!E-066 Vの体勢をとれ!といった彼の描かれたイベントカードは多い。

魔物カードの中ではビクトリーム&レイラ《ベリーメロン!》の性能は現在でも高い水準にあるため必見。
また、最大術の「チャーグル・イミスドン」は原作同様にエネルギーを溜めるほど(MPカウンターを乗せるほど)パワーアップする術カードとなっている。
ロマンカードのようにも見えるが、現在ではかばうを封じる効果の付くS-583 チャーグル・イミスドンが出ており、MPカウンターを乗せる補助カードも増えている。
ビクトリームを主役とする魔本ならこれも是非狙ってみたいところ。


代表的なカード

魔物カード

ゲーム中に1回だけ、このターン中に使用した効果1つをもう1回使えるようにする効果を持つ。
ただし、「1ターンに1回」や「ゲーム中に1回」といった制約は超えられず、「そのカードが自分の今のページにある」などの使用条件は満たす必要がある。
1ターンに同じカードを通常以上の回数使えるようになる事でコンボの幅が広がる面白いカードと言える。

この魔物の5ダメージ以上の術ダメージをかばえなくする効果を持つ。
各種「チャーグル・イミスドン」とのコンボ用カード。
フルチャージからS-260 チャーグル・イミスドンを連射したり、MPカウンターを3つ以上乗せたところからS-212 チャーグル・イミスドンS-583 チャーグル・イミスドンを放つといった使い方が可能。

使用後にゲーム中1回だけ、自分のスタートフェイズに捨て札から、この魔物とそれ以外の魔物1枚までを復活させられる。
難点はいくつかあるものの、W魔物VS魔物を出す場合に使っておけばリカバリーとしての働きが期待できる。

捨て札にする事で相手のMPを2減らし、自分のMPを2増やす効果を持つ。
ビクトリーム主体の魔本では使い辛いものの、MP枯渇とMP補給を兼ねられるカードなので、魔物再利用コンボを使う魔本への採用が検討できる。
ただし、MP枯渇効果を含むのでメタカードには要注意。

捨て札にする事で【ステイ】効果か【スタンバイ】効果1つを取り除く事ができる。
魔物を捨て札にするコストは安くはないものの、場に出しておく事で好きな時に解除効果が使えるのは悪くない。
《赤ちゃんとV》とは相互互換のカードと言える。

場に出た時に【ステイ】効果か【スタンバイ】効果1つを取り除く。
《走れメロン》と違って場に残るため、W魔物VS魔物に繋げる事が可能。
一方、このカードが場に出た時なので解除のタイミングを計りにくいため、その辺りは魔本に応じて使い分けたり、他のカードで補助しよう。

MP5を払う事で、相手の魔本のイベントカードを5枚になるように捨て札にする。
コストが重く、E-139 ティオのパンツモモン《逃げの一手》の対策が不可欠といった点は課題だが、成功すれば相手のイベントカードに大きく制限を掛けられ、勝負の流れを掴む事が可能。

MP3を払って使用し、このターン中、お互いにイベントカードを使えなくなる。
コストが重く、「効果の割り込み」が無くなった事がかなり痛手ではあるものの、繰り返し使える点は未だ優秀。
特に勝負を決めに行く局面においてはPR-045 カードバトル for GBAE-164 いも天に感謝等の予防として使う価値はあるだろう。
ただし、ビクトリーム&レイラ《ベリーメロン!》でも自分のターン中のイベントは防げるので、他に使用するカードに応じて使い分けを考えよう。

S魔物カード

エンドフェイズの最初に、エンドフェイズに発動する相手の【スタンバイ】効果を解除する効果と、相手のエンドフェイズの魔本めくりで増えるMPを1に制限する効果を持つ。
MPを減らす効果ではないためメタられにくいMP枯渇として作用し、E-038 ティオの手料理の解除も行えるため、大量のMPを使う戦術を防ぐ事が見込める。

W石版魔物カード

レイラとのW魔物の1枚で、自分のスタートフェイズごとに【ステイ】【スタンバイ】を全て解除する効果と、自分のバトルフェイズ中に相手のイベントを封じる効果を併せ持つ。
自分の【ステイ】【スタンバイ】まで取り除く点には注意が必要だが、どちらの効果も相手への妨害要素としてとても優秀。
ビクトリームを魔本の主役とする場合は勿論、石版魔物魔本における1体としても、それらに該当しない魔本におけるサポート担当としても検討できるパワーカードと言える。

レイラの術を使うたびに、この魔物にMPカウンターを1個乗せる効果を持つ(最大5個まで)。
「チャーグル」を用いずに「チャーグル・イミスドン」の準備ができるカードの一つ。
レイラで術を使う必要があるため、魔本構成を練る必要はあるもののS-234 ミベルナ・マ・ミグロンS-584 ミベルナ・マ・ミグロンなら1ターンに3回まで使用できるため、構築次第では一気にMPカウンターを乗せて勝負に出る事もできる。

VS魔物カード

特別編における1コマが元ネタのVS魔物
「相手のMPを増やす効果を封じる」効果と「相手は術(最後のページの術を含む)やイベントを本来のコストで使わねばならず、本来のコスト以外で使う効果を封じる」効果を併せ持つ。
MP補充とコスト軽減の両方をロックできるので高コストカードはかなり使いにくくなり、最終ページからの反撃を抑え込む可能性まで秘める。
コストを増やして使う事もできなくなるため、S-254 ザケルガS-595 テオザケルなどのメジャーなかばえない術の妨害も期待できる。

ビクトリーム【ラストVS】を持つVS魔物カード。
MPを1払って自分の魔物にMPカウンターを1つ置く効果を持っており、術カードを使わずに「チャーグル・イミスドン」の用意ができる他、テッドパムーンのサポートとしても使用できる。
ビクトリームが主役の魔本で使う場合、「チャーグル・イミスドン」の準備が楽になる反面、【ラストVS】を持つので除去には細心の注意が必要となる。
ちなみに、このカードであればMPカウンターを6個以上乗せて「チャーグル・イミスドン」を放つ事ができる。

パートナーカード

使用したターン中、ビクトリームはダメージを受けず、捨て札にもならなくなる。
かばうで受けるダメージも無効化できるので、ビクトリーム魔本における防御用カードとして使える。

捨て札になったターンのエンドフェイズにビクトリーム及び別番号の「モヒカン・エース」を蘇生させる効果を持つ。
除去に備える使い方は勿論、《走れメロン》《ハァアア》といった能動的に捨て札にするカードと組み合わせても良い。

魔本めくりを受けたターンのみ使用でき、相手の魔本を2枚めくる効果を持つ。
過信はできないが、相手が魔本めくりメタを使わずに魔本めくり効果を使ってくる場合には牽制としての働きが見込める。

術カード

―第1の術「マグルガ」
MP2で魔力+4000・2ダメージが出せる術。
S-210 マグル・ヨーヨーの方が使用する価値は上だが、ビクトリームの貴重な下級術という点では検討できる。
また、S-214 荘厳回転3・6・0でロマンを求める場合には必須カードと言える。

―第2の術「マグル・ヨーヨー」
1ターンに2回まで使用する事ができ、2回目はコストが0となる、MP2で魔力+2000・1ダメージの術。
連続攻撃のため扱いやすく、ビクトリーム石版魔物である点を活かすならイバリス《ジャアアアア》のダメージ強化と組み合わせても良い。

―第3の術「チャーグル」
性能は共通で、MP1を払ってビクトリームにMPカウンターを1個乗せる効果となっている。
「チャーグル・イミスドン」のためのMPカウンターを術カードに頼るのであれば使用を検討しよう。

MP2を払ってビクトリームにMPカウンターを1個乗せる効果を持ち、1ターンに2回まで使用できる。
前述のカードよりも速度を出せるが、MP消費は倍と燃費が大変悪い。
E-227 最後の抵抗等、そのコストを補えるカードとコンボで使うようにしたい。

―第4の術「チャーグル・イミスドン」
素の性能はMP2で魔力+2000・0ダメージで、ビクトリームに乗っているMPカウンターを全て取り除き、1つにつき魔力+2000、ダメージ+2の強化を受ける。
術自体のコストはMP2と低く、最大ダメージは10と非常に高いが、MPカウンターを乗せる事が前提となってくるため、難易度は中々に高い。
現在だとかばうを封じる効果を持つS-583 チャーグル・イミスドンの方が優先されやすいが、構築次第ではこちらのカードも選択肢には入るか。

素の性能はMP2で魔力+0・0ダメージで、ビクトリームに乗っているMPカウンターの数1個につき、魔力+1000、ダメージ+1される。
MPカウンターを取り除かずに使える「チャーグル・イミスドン」で、このカードもMP2とコストは大変軽い。
積んだMPカウンターを放出せず、連射する事で勝利を目指すのであればこちらを使おう。

MP4でS-212 チャーグル・イミスドンの性能・効果に加えて、取り除いたMPカウンターが5個ならかばえない効果が付与される。
こちらはコストが少し重いが、術自体の効果でかばうを封じられるのが何よりの特徴。
しっかりとMPカウンターを5個積める構築であれば、優先的に採用したいカードと言える。

―第Xの術「バベルガ・ベリーメロン」
使用したバトル中に相手はイベントカードを使えず、魔力勝負の前に【ステイ】【スタンバイ】効果を全て解除する効果を持った、MP8で魔力+6000・4ダメージの上級術。
アニメオリジナル(それもフォルゴレの創作)の最大術ではあるが、ガッシュTCBではしっかりと術として使用できる。
癖はあるもののバトル中に【ステイ】【スタンバイ】解除ができ、「チャーグル・イミスドン」のような準備をせずに大ダメージを見込めるのは特徴として魔本によっては役立てられるか。
ただし、魔力勝負前に【ステイ】【スタンバイ】解除が行われるため、それらに該当するかばう封じと併用ができない点には注意。

―ビクトリーム専用コマンド
S-213 分離!及び「マグルガ」を必要とし、効果も味方を巻き込む恐れがあって、しかもコイントスを要求とかなり使いにくいカード。
とはいえ原作屈指の名(迷?)シーンを再現した面白いカードなので、ファンデッキとして組むのであれば候補に入れても良いだろう。

相性の良いカード

基本的には石版魔物なので、石版魔物魔本としての魔本構築が行いやすい。
カルーラ《薔薇の戦士》等の環境に合ったカードをサポート役に取り入れて、確実に「チャーグル・イミスドン」で相手を葬れるように構築すると良いだろう。

ビクトリーム自身は石版魔物に拘る効果がないので、現代魔物と組ませる魔本構築も問題なく行える。
その場合、汎用性の高いカードを取り入れやすくなるが、中でもウォンレイ《愛のために》キャンチョメ《僕が守るんだ!!》といった除去メタ効果は優先したいカードと言える。
それらで除去を予防しておけば、折角MPカウンターを乗せたのに「チャーグル・イミスドン」を放つ前に除去されてしまったという事態を防ぐ事ができる。

なお、遭遇率はあまり高くないだろうが、多数のビクトリームの魔物の効果が妨げられる可能性があるガッシュ・ベル《キャッチ・マイ・ハート》の存在は、頭の片隅くらいには置いておきたい。
警戒するのであればガッシュ・ベル《伝導のエレメント》等のメタも兼ねて、ガッシュ・ベルVS魔物を魔本に忍ばせて置くのも良いだろう。

関連カードリスト

+ 魔物カード
―石版魔物カード
―S魔物カード
―W石版魔物カード
―VS魔物カード
+ パートナーカード
―パートナーカード
+ 術カード
―術カード
+ ビクトリームの描かれたイベントカード

関連リンク

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最終更新:2024年04月18日 19:57