ジェデュン

概要

ファウード編に登場した魔物の子。
爬虫類らしき頭部や皮膚を持ち、術では「蛇」を発生させる事からモチーフとしては蛇と推察される。
しかし、手足があって蟹股の二足歩行、大きな翼を持っていて術無しでの飛行(空中浮遊)もできるという異様さを放つデザインをしていて、一言で言い表すなら「特撮怪獣」のような魔物と言うのが相応しいだろう。

体はかなりの大型で、第207話や第210話の姿を見る限り、背丈だけでもその場にいた他の人・魔物の倍以上、翼を含んだ横幅は他の人・魔物5人分以上にも及ぶ模様である。
一方で、最終話の集合写真ではロデュウより少し大きい程度になっているので、体を再構築する際に何らかの理由で縮小してしまった可能性が窺える。

魔物自身が持つ能力、というか特殊な体質で、腹部のカプセルにパートナーを搭乗(収納)させる事が可能。
パートナー及び本を守りながら戦える上、似たような能力を持つリオウと違ってパートナーが外の様子を見られるため、戦況を判断しながら戦えるメリットを持つ。
なお、少年サンデー版の単行本26巻の中扉(『 金色のガッシュ!!20周年ありがとうなのだ!ブック 』でも閲覧可能)を見る限り、パートナーと初めて出会った時にはカプセルに収納して誘拐紛いの行動を取ろうとしていたようである。
このシーンから察するに、出入りにはジェデュンの意思が必要で、収納されている人間が自由に脱出はできないようである。

作中における出番としては、第207話の封印解除前の場面にて初登場し、続く第208話の封印解除に参加。
その後、リオウの配下に入った後、第219話のゴデュファの契約によってゼオンの配下に移った。
…と、ここまで数コマだけの出番が続いてきて、第245話でコントロールルームを守る魔物として登場したところからようやく本格的な出番となる。
同じくコントロールルームを守る役目を与えられたロデュウ同様に、特別大きな力を与えられており、キャンチョメティオウマゴンモモンを圧倒した。
その後、復活した清麿と術の力が覚醒したガッシュ・ベルとの戦闘では一方的に押し負ける形となり、「バオウ・クロウ・ディスグルグ」の威力によって自慢のカプセルが破壊されると共に本へと引火し、魔界へと送還された。

パートナーのルン共々、性格面は殆ど描写されておらず、不明な点が多い。
少なくとも確実なのは「パートナーと話をするのも恥ずかしがるほどにシャイな性格」という事のみ(第255話)。
リオウの呪いを受けていたわけでもないのにリオウに協力しようとしていた辺りから、ファウード乗っ取りを目的にしていた可能性は高いが、明言されておらずファンゴ達と共謀していたかどうかも定かではない。
一応、ルンはコントロールルームにおける戦いでゼオンの命令に素直に従いながら積極的に攻撃を仕掛けていたので、好戦的な性格をしているだろうとは推察できる。

基本的に「ヤンコヤンコ」としか喋らない。
だが、実際には喋る事ができ、魔界への送還間際にギャグシーンとして活かされている。
また、この時の言葉遣いから女性だろうという事も明らかとなった。
パートナーとの信頼関係は築けていた事はこのシーンから読み取る事ができ、最終話でもルンが手紙を受け取って(何故か上半身だけを起こしたポーズで)嬉しそうにしている姿が確認できる。

ガッシュTCBにおいては、漫画での活躍とカード発売の時期の関係で仕方がないとはいえ、魔物カード術カードが1枚ずつのみという厳しい状況。
パートナーカードは存在しないものの、ジェデュン&エスカルロ・ルン《カプセルの中》は常にパートナーが付いている扱いとなるため、E-137 一緒にだ!!等の「パートナーが付いている事」を条件とするカードとの相性は良い。
E-237 ゴデュファに対応しており、その効果と《カプセルの中》の相性も優れている。

とはいえ、この「魔物の効果」単独で、現環境で戦線を張れるほどと言えるかは微妙なところ。
S-634 バビオウ・グノービオは運要素の強さから不安が残り、前述の相性の良いカードも基本的に【ステイ】なので現環境では安定させ辛い。
使いこなすにはそれなりの工夫が求められる魔物となるのは間違いないだろう。


代表的なカード

魔物カード

パートナーカードを付けられず、「パートナーがついている魔物」として扱う「魔物のルール」、「相手の攻撃のダメージを-1する」効果と「自分の魔本が相手のダメージ以外の効果でめくられなくなる」効果を併せ持つ。
名前には「&」が付いているものの、W魔物ではない通常の魔物カードで、ジェデュン唯一の魔物カードとなる。
ダメージ軽減と魔本めくりメタは常時働くので、出しておくだけで被害を軽減できるのは頼もしい。
E-237 ゴデュファを使用してかばわせれば、3ダメージ以下の攻撃を無力化できるので、取りのぞく効果の対策を行いながら防御コンボとして狙っていきたい。

術カード

―第1の術「バビオウ・グノービオ」
【封印解除】を持つMP6で魔力+6000・2ダメージの攻守両用術で、コインを5回投げて、オモテが出た回数=ダメージを与える回数となる効果を持つ。
運次第で最大10ダメージにもなるが、不安定な側面が大きく、使いこなすのが難しいカード。
ある程度の成功率を見込むならコイントスサポート効果が欲しくなり、その分魔本に必要なカードも嵩む事になる。
【封印解除】の術としてはチェリッシュS-553 ディオガ・コファルドンと並んで最軽量。
ただし、E-198 封印解除から使用すると、コイントスをせずに2ダメージを1回与えるだけになってしまうのが厄介。
ファウード魔本として構築する場合は、チェリッシュより優先できるかをよく考えたいところ。

ジェデュン魔本を組むにあたって

まず考えるべき課題としては、如何なる方法でジェデュン&エスカルロ・ルン《カプセルの中》を他との差別化を図っていくかという点だろう。
繰り返しとなるが、ダメージをへらす効果も魔本めくりメタもその効果自体は決して弱くはない。
関連カードに乏しいため「魔物の効果」以外の役割を担いにくい事がジェデュンの大きな弱点であり、「魔物の効果」だけで戦線を張れるかが問題なのである。

2種類の防御効果を1枚でこなせるのが長所とはいえ、より強力な効果を持って片方を対策し、もう一方を別の方法で対策してこちら以上の堅牢さを作り出す手法も存在する。
(具体例としてはウォンレイ《愛のために》魔本めくりを対策し、リィエン《姿見えずとも》からの防御術でダメージを防ぐなど)
このような手法より優先した結果、器用貧乏で終わってしまわないかは十分に検討するべきだろう。

「このカードが場にある→」でダメージをへらす効果を機能させられる「魔物の効果」はモモン《ERO&PEACE》ビョンコ《四つ葉のクローバー》等もある。
術カードやパートナーカードによる拡張性を考えると、やはり使い勝手ではそれらに分があると言えるだろう。
一方、「通常の魔物カード」でそれを行えるのはジェデュンのみである。
序盤からの格闘攻撃等に強く出られる点、E-080 スカイダイビング等の展開効果に対応する点等は貴重な特徴となるので、効果的に活かしていきたいところ。
また、(ビョンコ《四つ葉のクローバー》のような制限のあるカード以外なら)他のダメージをへらす効果と併用もできるので、それも狙ってみるのも良い。

相性の良いカード

前述したようにE-237 ゴデュファとの相性は格段に優れており、3ダメージ以下の攻撃は「かばう」で無力化できるようになる。
常にパートナーが付いている扱いとなるおかげで、かばえない時にも「パートナーカードがついている魔物」でかばえるようになるE-137 一緒にだ!!も好相性であり、E-237 ゴデュファを使う上では合わせて検討したい。
他にも「パートナーが付いている扱い」になる事を活かせるレイラ《本物の力》リィエン《呪いの床》E-122 君にこの声が届きますようにPR-032 激闘! 最強の魔物達といったカードも相性が良いカードとなる。

しかしながら、ここまでで挙げたカードの内、 イベントカードはいずれも【ステイ】効果というのが致命的過ぎる弱点 である。
チェリッシュ《失われた笑顔》リーヤVSザルチム《信念の裏切り》ロップス《かう!》ビクトリーム&レイラ《ベリーメロン!》といった定番的な取りのぞく効果を持つ魔物を使われればあっという間に作戦は崩壊し、そういった魔物を使われなくてもE-181 おおーーっ!!等のイベントで崩される危険と常に隣り合わせとなる。
言わずもがな、チェリッシュ《失われた笑顔》リーヤVSザルチム《信念の裏切り》は「相手の効果にかかわらず使うことができる」というテキストを持っているのでジャマー魔物破壊石版状態くらいでしか対処不可というのも現環境で【ステイ】が厳しいとされる理由である。

このような理由から、E-237 ゴデュファ等の【ステイ】効果に頼る場合はまず相手魔物の効果を重点的に対策する必要が出てくる。
ジャマー等で一時凌ぎをしてもやがて突破される可能性が高いのは自明のため、基本的には魔物破壊が理想と言える。
定番の魔界学校の校長《合格のハンコ》デモルト《咆哮》はどちらも検討したいカードであり、特に前者は場に出された直後に除去を狙うために優先したいカードとなるだろう。
他の魔物破壊系カードについてはデッキタイプ/コントロールも参照。

ダメージをへらす効果を組み合わせる場合、キャンチョメ《うわ~ん》は候補の中でも好相性と言える。
《うわ~ん》はMP消費や【ステイ】といった弱点こそあるものの、使用したターン中の相手の攻撃のダメージを全て-1できるので、2ダメージまでの攻撃は全て無効化できる。
そしてキャンチョメというのが一番の肝で、キャンチョメ《僕が守るんだ!!》を重ねる事で魔物破壊石版状態でジェデュンによる守りが機能しなくなる事を予防できる。
コイン1個をオモテにできるパルコ・フォルゴレ《強運のパートナー》S-634 バビオウ・グノービオをサポート(2ダメージを1回追加)とする事もできる。

その他、ガッシュ・ベル《目覚めた力》デモルト《本気のデモルト》によってダメージを無効化するというのも手となる。
キースの場合は《虫ケラが!!》で(《カプセルの中》の軽減込みで)3ダメージ以下を無効にできるが、E-237 ゴデュファに対応させるには《星型ユニット》を更に重ねる必要がある上、《虫ケラが!!》E-237 ゴデュファの効果が被ってしまうので、一見相性が良さそうでそこまで良くはないという結論に至りやすい点に注意。

S-634 バビオウ・グノービオに焦点を当てる場合はデッキタイプ/ギャンブルも参照。
中でも相性の良いカードとしてはキャンチョメ《お菓子大好き》が挙げられる。
コインを確定で5回投げるので、《お菓子大好き》によってMP5が返ってきて差し引きMP1消費だけで使用できるようになる。
使用後にMPを増やすので元手となるMP6は必要になるが、実質的な消費をここまで抑えられるなら容易に連発できるので、コインの成否は運否天賦だとしても連発してみる価値はあるだろう。
パルコ・フォルゴレ《強運のパートナー》はダメージ1回分の追加となるが、大量に連発する事を鑑みると恩恵は控えめなので、他のパルコ・フォルゴレでMP補充や妨害といったサポートを任せる事も検討したい。
また、E-100 新しい熱き何かPR-039 黄金の力を継ぎしものとコンボさせれば逆にMPは+4される事となる上に、これらはコスト軽減なので元手となるMPは1で良くなる。
キャンチョメ《お菓子大好き》でMPを増やしていく際には合わせて検討したい。

連発する事でファウード復活の条件も満たしやすくなるが、そこからファウードに繋げるよりは、更なるS-634 バビオウ・グノービオの連打で勝負を決めに行く方が構築しやすいと言える。
PR-007 やさしい王様E-159 わたしのブラを離しなさいによる魔本もどしS-634 バビオウ・グノービオの見開きに戻ってくる事や、E-134 記憶の彼方によるページ入れ替えで再利用を図ろう。

ただし、キャンチョメであるため、前述した《うわ~ん》とはトレードオフの関係になる。
S魔物やパートナーに関してはどちらであっても使用できるが、《お菓子大好き》なら攻撃寄り、《うわ~ん》なら防御寄りの構築での価値が高い事を念頭に置いて使い分けよう。

関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
+ 術カード
―術カード
+ その他専用サポート
―その他専用サポート

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最終更新:2024年11月04日 19:20