1
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屁 文章
意味 ) 屁のような価値しかない文章。
つまらない文章や 取り立てて言うほどのことはない文章を
あざけって 言う 言葉。
類語 ) 駄目文章、ヘボ文章、イモ文章 , ___
\ |__riゝ
───────────────────────‐.\ ミ(゚パ ,,)彡──────
fl ̄|、y/l^'、_,
ヽ._| ̄~ヽ__ノ
.|__>
2
ある日、詩文にかけては右に出る者がいないというほどの
秀才が、寿命を迎えて あの世へ行ってしまったときのこと
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({====='========【 森 羅 殿 】======='=====})
/||爻||爻||爻||爻||爻||爻||爻||爻||爻||爻||爻||爻||爻||\
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|| 圖 || 圖 || 圖||圖 || 圖圖 || 圖圖 || 圖 || 圖 || ミ⊂⊃ミ
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |三三三三三三三三三三三| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| .|_|三三三三三三三三三三三|_| | 植
~~~^^~~~~~'`'`''''"~~~~'`'`''''`'`'`'~`'''~~~~~^^~~~''''''~~^^~~~~~~~'`'`''''('∀` )'`''`'`
,( )、
. くく
3
冥土へ行き、閻魔大王に謁見したところ
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/ ヽ ヽ_____ヽ ヽ
.. | ⌒ : :│閻| |
(二二 : :.|魔| |二)
、|二二二二二二二レ
ミミミr´ゞへJJJィ^`iィ
ミミミ/ -二・ 、二・彡
(6イ ## ( _)#)
彡彡 ミノソリWWミミ彡 r-、
シ彡ミ≧`リイr==、彡、. │ |
_,r'<><ゞリミそそ彳ナヽ │ │ ミ⊂⊃ミ
〃><><ヽ::::::ヽ/::::::/、> 、 | │
;::;{><><ヽ:::/::::::/><};\. | | 植
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-、_,,. --―~、_,,. --―、_,,.r--―ヽ⌒ヽ \ ( )
: : : : : : : : : : ヽ,又ヽ \ | |
: : : : : : : : : : ヽ,又ヽ \
4
たまたま、大王がいっぱつ 大きな 屁を放ってしまった
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/ ヽ ヽ_____ヽ ヽ
.. | ⌒ : :│閻| | ・・
(二二 : :.|魔| |二): ━━╋━━ ━━━┓ ━
、|二二二二二二二レ. ┃ ┃ ┃ ノ r┐ r┐
ミミミr´ゞへJJJィ^`iィ ┛ ┃ ┗ ー‐'゙ ━━┛ |〃 |〃
ミミミ/ (、;;゚)、(、゚)、彡 ● ●
(6イ 〃 (_ _)〃) ※' (⌒ ⌒ヽヾ、 ※
彡彡 ミノソリWWミミ彡 r-、 r´⌒ ⌒ ⌒ヾ~ 、 ミ⊂⊃ミ
シ彡ミ≧`リイr==、彡、. │ | ('⌒ ; ⌒ ::⌒ ; ;:;::)) ::)
_,r'<><ゞリミそそ彳ナヽ │ │ ,r((;;; );:;;;)) )::: :; :)) -= 植 クサ‐
〃><><ヽ::::::ヽ/::::::/、> 、 | │ ゞ ;;;; ; :)) -= ヽ(+A+ )ノ
;::;{><><ヽ:::/::::::/><};\. | | (( `( ,..※'' "~ -= \\_,ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ゞ ノ ノ ;
-、_,,. --―~、_,,. --―、_,,.r--―ヽ⌒ヽ ※
: : : : : : : : : : ヽ,又ヽ \ ※
: : : : : : : : : : ヽ,又ヽ \
5
すると秀才、たちまち 機転を利かせて
即座に 屁をたたえる文章をつくって大王に献上した。
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/ ヽ ヽ_____ヽ ヽ
.. | ⌒ : :│閻| |
(二二 : :.|魔| |二)
、|二二二二二二二レ
ミミミr´ゞへJJJィ^`iィ ━╋━┓
ミミミ/ ヽヽヽヽヽヽ彡 _ノ _| ア ~~~ ・・/
(6イ ## ( _)#)
彡彡 ミノソリWWミミ彡 r-、
シ彡ミ≧`リイr==、彡、. │ |
_,r'<><ゞリミそそ彳ナヽ │ │ ミ⊂⊃ミ
〃><><ヽ::::::ヽ/::::::/、> 、 | │ ,
;::;{><><ヽ:::/::::::/><};\. | | (( 「 | 植 (j
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\. ノ_ノ\('∀` ) ┃
-、_,,. --―~、_,,. --―、_,,.r--―ヽ⌒ヽ \ ( )ー┨ サラサラサラ
: : : : : : : : : : ヽ,又ヽ \ < <
: : : : : : : : : : ヽ,又ヽ \
6
高く 金臀(きんでん)を竦(そばた)て、
弘(ひろ)く 宝気を宣(ひろ)む。
ミ ⊂二二二二⊃ 彡
依稀(いき)乎(こ)たり、糸竹(しちく)の音に、
__|__ ‐┼‐ 彷彿(ほうふつ)乎(こ)たり、麝蘭(じゃらん)の味に。
. /|ヽ.| 目 _|_ 。
!. └─‐ │ 、 臣 下風(かふう)に立ち、
/ \ * 馨香(けいこう)の至りに 勝(た)えず。
/:::... / ヽ ゙、 ☆
/::::::::::... 、____l l ::+:::::。 。
|:::::::*::.... ゙、 | .| +
゙、::::::::::::::::::.. \__,/ ./ \/
\:::::::::::::::::....... / /\ ♪
7
ヤキイモ タベヨウネ ○○ オイシソウダネ
J( 'ー`)し [ ̄ ̄] ('∀` )
. ∫ オナラデチャッタ ( >> |_○_| << )
J( 'ー`)し [ ̄ ̄] ('∀` )
( >> |_○_| << ) =3. プゥ
ケラケラケラ カーチャンモ
:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :::: :: :: :: :: :: :: :: :: : J('ー` )し ∫ 閻
ノヽノヽ =3. プゥ [ ̄ ̄] (゚∀゚ )
_______ く く |_○_| << )
/ ヽ ヽ_____ヽ ヽ : :: :: :: : : :: ::.
.. | ⌒ : :│閻| | : ,,从.ノ巛ミ 彡ミ彡)ミ
(二二 : :.|魔| |二) : アラアラ 人ノ゙ ⌒ヽ彡ミ彡)ミ彡)ミ
、|二二二二二二二レ ♪ ,,..、;;:~''"゙゙ ) 从 )ミ彡
ミミミr´ゞへJJJィ^`iィ : J('ー` )し _,,..、;;:~-:''"゙⌒゙ 彡,, ⌒ヽ 彡
ミミミ/ (_●) ( ●) : ノヽノヽ :゙:゙ ギャー '"゙ ミ彡)彡'
(6イ ## (_ _)#) : . く く `゙⌒`゙"''~、:;;,_ ) 彡,,ノ彡~''
彡彡 ミノソリWWミミ彡 ,.-、 : .. .. .. .. .. .. .. .. .. ⌒`゙"''~-、,,. |_●_| ,,彡 ,,ミ彡)''
シ彡ミ≧`リイr==i.彡、. │ |
_,r'<><ゞリミそそ彳ナヽ │ │ :
〃><><ヽ::::::ヽ/::::::/、> 、 | │
;::;{><><ヽ:::/::::::/><};\. | | :
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/ ヽ ヽ_____ヽ ヽ
.. | ⌒ : :│閻| |
(二二 : :.|魔| |二) ─┼─ .┌─┐ | │
、|二二二二二二二レ l │ l |___.| ノ ‘ ‘ ‘
ミミミr´ゞへJJJィ^`iィ :
ミミミ/ (_●) ( ●) :
(6イ ##(::::)、 _)#) : ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
彡彡 ミノソリWWミミ彡 ,.-、 :
シ彡ミ≧`リイr==、彡、. │ |
_,r'<><ゞリミそそ彳ナヽ │ │ : ミ⊂⊃ミ
〃><><ヽ::::::ヽ/::::::/、> 、 | │ , ,♪
;::;{><><ヽ:::/::::::/><};\. | | : (( 「 | 植 (j
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\. ノ_ノ\('∀` ) ┃ ‐ ♪
9
閻魔大王は大いによろこび、
寿命十年を増して 人間世界へと帰らせてやった。
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\ わぁい!! /
/ 植兄ちゃんが帰って 来たあ!! \
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r‐ュ_,,)ノ 植 ガバッ!!
/レ'ノハヽ (( (゚д゚,,) 熊 ×
,へc ´ヮ`)ヘ. ,r‐ノノ )ーー、 彡 丕 ヽ(゚‐゚ )ノ ナ
く ヽ y/l 〉 /⌒´ "⌒ 'ヽ/) c - (Д´ ) へ )
ヽ_/ ̄~|_/ , '", ( ) '丿/ l ) 彰 ゝ
く___,ノ /_, ,_ ,. )_,_ ,,ノ/ . ハ ヽ(´ー` )ノ
(ニニニニニニニニニ) ( )
< >
10
そして十年の猶予が過ぎた。
閻魔大王が外を覗くと、そこには 身も心も軽やかに、
嬉々として 森羅殿へと向かっていく、ひとりの男の姿があった。
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森羅殿…地獄にある
閻魔大王の住んでいる宮殿
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/.||爻||爻||爻||爻||爻||爻||爻||爻||爻|| \
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({====='========【 森 羅 殿 】======='=====})
/||爻||爻||爻||爻||爻||爻||爻||爻||爻||爻||爻||爻||爻||\
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|| 圖 || 圖 || 圖||圖 || 圖圖 || 圖圖 || 圖 || 圖 || | ♪、 ミ⊂⊃ミ
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |三三三三三三三三三三三| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ♪
| .|_|三三三三三三三三三三三|_| |. 植 '
~~~^^~~~~~'`'`''''"~~~~'`'`''''`'`'`'~`'''~~~~~^^~~~''''''~~^^~~~~♪ ‐ '''~''ヽ('∀` )ノ`''`'`
る ん (( ( ) ))
. た っ た く└ っ っ っ
11
閻魔大王がそれを見て 部下の子鬼にたずねた。
「あの 頭のおかしな男はなにものじゃ。」
すると子鬼は 答えてこう言った。
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/ ヽ ヽ_____ヽ ヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
.. | ⌒ : :│閻| | | 植 ♪♪ . |
(二二 : :.|魔| |二) | ('∀` ) .|
、|二二二二二二二レ | ,( )、 | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~\
ミミミr´ゞへJJJィ^`iィ ∠ く└ っ っ っ | | あれは 屁文章づくりの |
ミミミ/ -二・ 、二・彡 \_________/ | 秀才にございます 。 |
(6イ ## ( _)#) \____ ______/
彡彡 ミノソリWWミミ彡 ;. r-、 ∨
シ彡ミ≧`リイr==、彡、. │ | A A
_,r'<><ゞリミそそ彳ナヽ │ │ 赤赤赤赤
〃><><ヽ::::::ヽ/::::::/、> 、 | │ r@‐@ ぅオ
;::;{><><ヽ:::/::::::/><};\. | | n(WWWV)ニ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ (フィ(・ x ・ と )
-、_,,. --―~、_,,. --―、_,,.r--―ヽ⌒ヽ \  ̄|〓〓〓〓|
: : : : : : : : : : ヽ,又ヽ \ WVWWV
: : : : : : : : : : ヽ,又ヽ \ |_| |_|