楊脩への手紙

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だれでも歓迎! 編集

 1


拝啓。楊脩殿。

数日お目にかからないと、あなたのことを思い出してしまい、
胸の奥が苦しくなります。

───────┐   ,. ───────────────
              │ /
              |/
 ,.,
 | /    植
「[__]' ̄ヽ ('A` )    カキカキ
l  l ̄ ゙̄、φ )     カキカキ
|.   ̄ ̄~ .\ニ>
'┳━━━━┳`

 2


あなたもその思いは僕と同じでありましょう。
僕は幼い頃から辞賦を作るのが好きで、これまで二十五年間、
親しんでまいりました。
なので、近頃の文人については、だいたいを語ることができると思います。
かつて仲宣どのは漢水の南方で並ぶべきもの無しと称えられ、
孔璋どのは黄河の北方で鷹のように羽ばたき、偉長どのは青州にあって名声をほしいままにし、
公幹どのは山東の海辺で文名を輝かし、徳璉どのは魏の国にあっで才能を発揮し、
あなたは都に在って辺りを見下ろしておられました。

                植
               ('A` )  ,,  カキカキ
  (,)三三三)    ___φ )  |/__,  カキカキ
  (,)(,)三三三)  /(__)/二二l~'[_]  ,イ
 (,)(,)(,)三三三) `┳━━━━━┳'

 


この当時、上述のすぐれた文人たちをはじめ、各人は
霊蛇の珠を自分が持っていると思い込み、各人は荊山の玉のごとき
素質を自分が抱いていると思い込んでおりました。
そこで我が父、魏王は、天を蔽う網を設けて彼等を包み込み、
世界の果てまで手を伸ばして 彼等を取り押さえまして、
今では全て この国に集まっております。
しかしながら、この数人の文人たちでさえ、ひとたび羽を振えば彼方に飛び去り、
一気に千里を天がけるというわけには参りません。

               木直
           /      ゙.,
            | '゙,へ.丶 |
            ゝ. l─l  ノ  カキカキ
         ___φ'  'm,,_  カキカキ・・・
        〃rュ /77777 .|/  ,イ
       〃 (___)/_'_'_'_'_' .[__] 〃
       `┳━━━━━━┳'

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例えを申しあげますと、孔璋どのほどの才能をお持ちの方でも、
辞賦においては精熟の域に達しておりません。
しかし 彼自身は、自惚れから自分は司馬長卿と同じ風格をもつ男と思いこんでおられるようです。
例えてみれば、虎を描こうとして至らず、犬の絵になってしまったようなものです。
以前、僕はそのことを手紙に書いて彼をからかったのですが、
かえって僕が彼の文章を褒めたと、しきりに勘違いしておられます。
そもそも鍾子斯(しょうしき)は、音楽に対する真の理解を示した為、
現在でも讃えられております
僕が.思い切 __l_, + っていい加減な称讃をしないのは 後世の人々から
物笑いとな  /|ヽ.|目  る事を懸念しているからです。
世の人 /      ̄   ゙., 々の文章は、どれも全く欠点がないというわけにはまいりません。
ですか |   /  _  \    | ら僕は常々、他人が自分の文章を批判し、
欠点を |    /. \     | 指摘してくれることを歓迎して参りました。
良くない゙.,   /──\   ノ 点があれば、その時々に応じて改定できるからです。
       >       <,.   カキカキ…

 5


以前、丁敬礼どのが小文を作って、僕に加筆してくれと申しましたが、
僕の才能はあの人を超える事ができないので、辞退して手を出しませんでした。
しかし、敬礼どのは私にこう言いました。
「あなたは何故ためらったり、拒まれたりなさるのです。
 文章の出来不出来についての評価は、すペて私自身が受けることになるのです。
 後世の人間の誰が、私の文章にあなたの加筆があると知りうるのでしょう」
僕は常々、この悟り切った言葉に感心し、みごとな話だと考えております。
.          __|__ ‐┼‐
昔、孔子のつ /|ヽ.| 目 くる文章表現は、他の人と同じ程度でありましたが、
『春秋』 ,    !. └─‐   、を製作いたしますと子游・子夏といった弟子達は
1文字 ./              ゙ , も置き換えることが出来ませんでした。
それに.|   /      \      | 人の作品にケチをつけても、自分の言葉に欠点が無いような人物に、
ぼくは. |      /\        | お目に掛かったことがございません。
つま リ |     /   \     .| 南威の容姿があってこそ、初めて美人について論ずることが出来て、
龍淵の ゙.,   / ̄ ̄ ゙̄\    ノ 鋭利さがあってこそ、初めて刀の切れ味について
語ること >           <   が出来るのです。

 6


劉季緒 どの は、自身の才能が作者に及ばないのにも関わらず、
好んで 人の文章にケチを着け、長所・欠点をあげつらっております。
その昔、斉の雄弁家、田巴は斉都の稷門の側で五帝を貶し、三王を咎め、
五覇をそしり、ひと朝の間に千人を服従させましたが、
魯仲連に一度説き伏せられると、終生、口を閉ざしたといわれております。
劉季緒 どの__|__   ‐┼‐ の弁舌は田氏に遠く及ばないのに対して、現在の
“仲連”..とも /|\ | lニl いうべき人物、それを探す事は決して困難ではありません。
それなのに  |   | lニl 劉季緒どのに勝手な議論をさせるのは歎息しないでいられましょうか。
.     ,     l   └─‐       、.
蘭の /                   ゙ , 花などの芳香は、多くの人が好むものでありますのに、
海浜.|     /        \       | には悪臭を放つ人の後を付いてまわる男がおりましたし、
古代.|        /\           | の雅楽の演奏は、多くの人が楽しむものでありますのに、
墨子.|        /  \.           | はそれを否定する議論をいたしました。
万人 |      /.     \        | が好みを同じくするようなことは、
.けっ. ゙.,     / ̄ ̄ ̄ ゙̄\     ノ して、ありえはしないのでしょう。
     >               <

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僕が若い頃に作りました辞賦1篇をお送りいたします。
そもそも、街や路上で人々が口にする話には、必ず取り上げるべきところがあり、
車のながえを叩いて歌う農民の歌にも、風雅に通ずるものがあるのです。
1人の男の思想にも、簡単には捨て切れないものがございます。
          _|_  ─┼‐
かんがえ   /|\ | | ̄|  てみれは辞賦などはつまらぬ技芸にすぎないものであって、
元来、立   /. |   | | ̄|   派な道義を称揚し、未来に明示するほどのものではございません。
昔、揚子     |   | l二l    雲は先代漢に於いて、
戟を手 ,      l   └──‐       、に侍衛に当たる臣にすぎませんでしたが、
それ. /                      ゙ , でも辞賦のことを、『立派な人間の作るものではない!』
と.申 |    /     _      \         | しました。 私は徳の薄い者ではありますが、
列侯.|        / \              | の位に取り立てられておりますからには、
やは.|        /   \            | り国のために力を合わせ、人民のために
恵み.|      ./     \          | を行き渡らせ、永久不変の功業を打ち立て、
金石 |      /.        \         ,' に刻まれるような勲功を残したいと念願しております。
ただ ゙.,    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\      ノ 筆や墨を用いる事を手柄と考え、辞頌を作ることを
君子の>                 < 務めだと、どうして思いましょうや。

 8


もしも僕の希望が果されず、僕の理想が行なわれないならば、
やはり史官として、事実の記録を担当し、現代の風俗の是非を判断し、
人間の踏む.__|_    ──┼─‐ べき道徳の真髄を定め、
独自の意見  /|\     | | ̄ ̄|  を打ち立てたいと思います。
司馬遷 のよ /. |  ゙.,   | |──|  うには、これを
名山.に秘. /  |       | |──|  蔵することは出来ませぬが、
これを.同 好   |       | |__|   の士に伝えたいと存じます。
それ  ,      l       └───‐        、 も白髪になってからの理解を
期待し/                           ゙ , ておりまして、
だい. ,'    /            \            | たい今日すぐの評価を
問題.:|   /       /\      \          | にしている訳ではありません。
そ も |          /.  \                | そも臆面も無い言葉を吐きましたのは、
貴方.:|        ./     \                | が私を理解して下さっていることによります。
明日.:|       /.       \           | の朝、じっくりお話し いたしましょう。
手紙 :|      /         \         ,' では充分に心のうちを述べられません。』
     ゙.,     /' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙゙̄\      ノ
.       >                    <

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     ┃          ┃
 ━━╋━    ━━╋━━
   ┏╋┓  ┃┏━┻━┓
   ┃┃┃  ┃┣━━━┫
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 ┃  ┃    ┃┣━━━┫
     ┃    ┃┗━━━┛
     ┛    ┗━━━━━     ~"'' - ,,_
                             ヽ
                             ' ,
                              l.    ─┼┼─  __.|_ ──┼─‐
.  /                \              |   ┌┼┼┐    /|\ | | ̄ ̄|
 /       / ̄\        \           |   ├┼┼┤   ./. |   | |──|
        /.     \                   |   └┴┴┘  /  |   | |──|
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      /           \                |.     ̄ ̄ ̄
      /            \            ,゙
     /              \           /          ├─   |    |  , ⌒Y⌒ヽ
     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~しij         /           __|     レ  |   ゝ:::::,ノ
                   o     ._,,. ‐''           (_ノ\_       _ノ   ⌒Y⌒
>                   < ̄

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 \∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧/
 < ヤター!              >
 < 楊脩への手紙できたYO!!  >
 /∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨\ー─────- 、
                    │ うへぁー、 長い…。|
                     `───y────一'゙   , -─────- 、
                              。   。  ( 長いわね…。 )
                              《g◎g 》、  `┐ ,.-───一'゙
                      ヽ,(,,_r‐ュ c-巛0”》》〉〉-っ _lノ       ,──────── .,
                      ノハヾヽ ハ ~《∀‐;州リ~~         | 長くて読む気が   |
.       +    植   +.        (Д`;ぅハゝ <◇´ ィ^)        彰   | 起こらない… 。   |
     +   ヽ( '∀`)ノ  +      ぃ,へヾ    /|⊃ / /l)   熊 (´ー`;) ゙ー─y─────一'
          (. )          <_ィー|  (^_/ (^_ノ!リ    (゚-゚ ) ノノ ,)  |l
          ┘ノ           (___,ゝ r'   §/)_.:.:l^l⌒l ')  | |.:
        c l l l っ                ゝ_,、___ヽ,.」つ^⌒ ^ 

11

               ,──────────────‐ ,
               | というか、読む人のこと         |
               | 何も考えていないだろ、お前は。 .|
               ゙ー─────────y───一' ゙
    ,──────────‐ ,
    | うーん、            |
    | そうかもしれないなぁ。 |
    ゙ー─────y───一'

              植  ァ,、,、,、         丕
           <( '∀`)        C =  (Д´ )
            ( )、            ( ,>
            ノ >              ハ

12

             ,──────────‐ ,
             | よし、茶筅。          .|
             | お前、植の書いた     |
             | 手紙の添削をしてやれ。|    \∧∧∧∧∧∧/
             ゙ー─────y───一'゙    < ええーっ!!>
                                  /∨∨∨∨∨∨\
                         , ────────‐.,    ヤダヨ…。
                         | 人の書いた文章の |
                         | 手直しをするのも   |
,───── ,                    | 修行のうちなのだ。 .|
| 任せたよ、 |                  ゙'ーyー─────一''゙
|    茶筅. |              丕                   、 , 、
゙ー───一'゙     植        ( `Д´)               \N∨レ'1/
            ( 'A`)      m9 )、            ヽ,(,,_r‐ュ::::::て_,
      . . .:.:.:.:... :ノ( )_     /  >             ノハヾヽハ:::&≦
        . . .:.:.:.::. :\                       (Д`;ぅハゝ Y⌒`
                                     ∩∩^ 、

13


, ──────────────────‐.,
|  うーーーん、                    |
|  この3行は前ふりだし、いらないかな…。  |
|  …削除。                     |
゙ー─────────────────一'゙

                  , ───────────────.,
                  |  とすると、                 |
                  |  この7行目もいらなくなるよね。    |
 ,.,     ヽ,(,,_r‐ュ      |  …削除。                  |
 | /     ノハヾヽハ      ゙'ー─────────────一''゙
「[__]' ̄ヽ   (、` ぅ,ハ.ゝ: : : : : : : : : .
l  l ̄ ゙̄、 、  _,ヘ_ヽ : : : : : : : : : : .
|.   ̄ ̄~ .\(ヽ_ノ ナ, : : : : : : : : : : .
'┳━━━━┳`

14


                     , ───────────────.,
                     | この箇所は手紙全体の趣旨を   |
                     | 要約すると、特に必要ないかも…。 .|
                     ゙'ー─────────────一''゙

    むむむむむ・・・     ヽ,(,,_r‐ュ
                 ノハヾヽハ
                 (´Д`ぅハゝ ケシケシ
              ___φ y m,_,,_ ケシケシ
             〃rュ /77777 .|/  ,イ
            〃 (___)/_'_'_'_'_' .[__] 〃 : : : : : : : : : .
            `┳━━━━━━┳'  : : : : : : : : : .

15

                         _|\/\/\/\/\/\/\/|_
                         \   よー─── しっ。        /
ニ)ニ)ニ)ニ)ニ)ニ)ニ)ニ)ニ)ニ)ニ)コi    /   だいぶすっきりしたぞ…!!  \
ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ゝ     ̄|/\/\/\/\/\/\/\| ̄
_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ゝ
ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ゝ         . ..... ........: :::::::: :::::::::: ::::... ......... ....
_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ゝ      . ..... ........: :::::::: :::::::::: ::::... ......... ....
ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ゝ       . ..... ........: :::::::: :::::::::: ::::... ......... ....
二二二二二二二二二二二二二二二二二二)        ..: :::::::: :::::::::: ::::... ......... ....
            |├┼┼|├┼┼┼┤ || |::          . ..... ........: :::::::: :::::::::: ::::... ......... ....
            |├┼┼|├┼┼┼┤ || |::        , . ..... ........: :::::::: :::::::::: ::::... ......... ....
            |├┼┼|├┼┼┼┤ || |::              ..: :::::::: :::::::::: ::::... ......... ..
            |├┼┼|├┼┼┼┤ || |::        ..... ........: :::::::: :::::::::: ::::..::. ..::::.. :. ..:::.... ... ....

16


                   _|\/\/\/\/|__
      | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \  できたよっ。     /
      |                 /  兄ちゃん…!!  \
      |  拝啓 楊脩殿    ̄|/\/\/\/\| ̄
      /               .,゙_____   ,───────────.,
      /  詳しいことは     /ヽ__//   | ウム。随分、きれいに   |
    /   明日の朝       /  /   /   | まとめあげたな、茶筅。  |
    /   お伝えします。    /  /   /   | 兄ちゃんは嬉しいぞ。    |
   /               /  /   /     ゙'ー──y──────一''゙
  /        曹植より ./  r‐ュ_,,)ノ            カナリ 読ミヤスクナッタ
/              /   /レ'ノハヽ                       r'⌒'⌒'⌒'⌒'⌒'⌒'⌒',
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /__.,へc ´ヮ`)ヘ.       丕             (, すっきり       ,)
.                    く   ヽ y/l  〉      (Д´ )           (, させすぎだろう…。 ,)
                   ヽ_/ ̄~|_/       ( ,>      要約    ゝ_,、_,、_,、_,、_,ノ
  シンプル        彰      く___,ノ        ハ    熊  オツカレサマ          O
   イズザベスト  ( ´ー`)                      (゚,, )              o  ニジュウロク
           (  )                         ( )         植●| ̄|_ ||l  文字…







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