書への傾倒

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          ___         鍾繇 字 元常
         fi^i^i^i^i^f             151-230年  魏の政治家・書家。
           .[二二二]
         ('ハ ' ,,ぅj         頴川長社(河南省許昌県)の人。
         /l`y/ /`ヽ___    三国時代を代表する書家で、書聖・王羲之が理想としていた人物。
         / l=∞/  l',',',',',',',| |    書の世界では必ず名前が挙がるぐらい有名で、
       // /゙|| ̄ ̄ ̄ ̄ |    八分書、行書、楷書と隷書の中間体の字に優れており、
       `〈___ヽ__||_____|    鍾法と呼ばれる楷書(小楷)を創ったとされる。
                            このスレでは茶筅の書の先生。

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                                         ___    、 、    
                                         fi^i^i^i^i^f    キキ    
                                            [二二二]    
                                         (ハ ' ,,ぅj    ナナ   
                            ヽヽ         n─^l y/ /`ヽ ___ 
                         丕   ナナ..      .ノ   l=∞/   l',',',',',',',| | 
           ヽ,(,,_r‐ュ         ( `Д)ノ            .`ー/ / || ̄ ̄ ̄ ̄ |
         ,、 ノハヾヽハ         (  l          .   〈__((.f、__.||_ )) カキカキ、カキカキ… 
         ゞ=(、` ぅ,,,ハゝ       [二>>      ===l二二二二二二二二二二二二l===
  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  _,ヘ_ヽ        
. / _____/ ,(ヽ_ノ__っ  

     …━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…
          鍾繇は素晴らしい書を生み出すことを、いつも考えており、
          その傾倒ぶりはといえば、たとえ人との会話中でも、座しているときには
          常に地面の上で指を動かして文字を書いている程のものであった。

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         夜に布団の中へ潜り込んでも、そんな彼の考えることは もちろん、ひとつ。
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: : : : : : : : : : : : : : : : :
                                 ____ 
               , -──‐ノ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ヽfi^i^i^i^i^l
               ヽ  (⌒' : : : : :          ヽ、二二]、カキカキ  
                ヽ ヽ               ヽ´ ハ)フ、
                 ヽ ヽ               .j ス )) カキカキ
                  ヽ ヽ _, -、_______, ノ ´      j
                   `ー─ ------ o--------- -- ‐─ ''' 
                           O   
  〃⌒~'⌒~'⌒~'⌒~'⌒~'⌒~'⌒~'⌒~'⌒~⌒~⌒ヽ
 (, イカン、イカン。                          ,)
 (, 書のことを考えだすと、一向に眠れんわい。        ,)
 (, ついつい 指が勝手に動いて文字をカラ書きしてしまう。 ,)
  `~ー~ー ~ー‐ ーー~ー ~ー‐ ー ~ー~ー ~ー‐ ~ ~'゙

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                         r──────────────── 、
                         | ふーむ、この棒はもう少し         .|
                         | 伸ばした方が、より美しくみえるかな。 |
                         `───────────────一''゙
                                       . ..... ........: :::::::: :::::::::: ::::... ......... ....
                     f´ ̄ ̄`f    ブツブツ       
                 ,----[二二二]--- ,           . ..... ........: :::::::: :::::::::: ::::... ......... ....
                ((  ,(^(ミ,r''⌒⌒⌒ヽヽ.   ブツブツ…     
           カキカキ   ゝ,>~´       `~、         . ..... ........: :::::::: :::::::::: ::::... ......... ....
                  ヽ、 ´ ,          ヽ.     
             カキカキ   ヽ、  ' ,         、ヽ       . ..... ........: :::::::: :::::::::: ::::... ......... ....
                      ヽ、 、__   __      ヽ、 
                       ヽ、_________,;)    . ..... ........: :::::::: :::::::::: ::::... ......... ....
r────────────────‐、
| いやいや、そうすると           |
| 折角の安定感ある字形が損なわれる。 |
| もう一度、書きなおしてみよう。      :|
`───────────────‐一'゙

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 r──────────────── 、
 |  ちがう、ちがう、                 |
 |  やっぱりここは、元のままがいい。  |    ブツブツ…  ブツブツ…  ブツブツ…
 `───────────────一''゙
       カキカキ カキカキ カキカキ カキカキ カキカキ カキカキ カキカキ カキカキ カキカキ カキカキ カキカキ
       カキカキ カキカキ カキカキ カキカキ カキカキ カキカキ カキカキ カキカキ カキカキ カキカキ カキカキ
       カキカキ カキカキ , -──‐ノ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ヽfi^i^i^i^i^l .カキカキ カキカキ カキカキ
       カキカキ カキカキ ヽ  (⌒' : : : : :          ヽ、二二]、カキカキ カキカキ カキカキ
       カキカキ カキカキ カヽ ヽ               ヽ::::ハ)フ、キカキ カキカキ カキカキ
       カキカキ カキカキ カキヽ ヽ               .jクjjj )) キカキ カキカキ カキカキ
       カキカキ カキカキ カキカヽ ヽ _, -、_______, ノ ´     j.カキ カキカキ カキカキ
       カキカキ カキカキ カキカキ`ー─ ---------------- -- ‐─ ''. カキ カキカキ カキカキ  
                             r─────────────────、
.        ブツブツ…  ブツブツ…  ブツブツ…  | いや、ちょっと待て。ここは 初心に    |
                             | 戻って qあwせdrftgyふじこlp;@…(略 |
                             `────────────────一'゙

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 ──‐ そして 翌日 ──‐
             _________                     \ │ /  
     _____(   ______)                     / ̄\   アサー
    (_______)                             ─( ゚ ∀ ゚ )─ 
                                 ( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)__,∠____
                                   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(________)
                                                 
             (゙、.______________ノ)        
             /TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTT\       
           / l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l. \     
.        (゚ゝ/ l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l .\ノ゚.)         
         \_.二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二__/  
.             |                           |.    コ ケ        ./ 
────────‐、.                             |.     コ ッ コ ー ! /
、,,,、           \TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTト、
(,,'-')  オヤジ、オハヨー   .|| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | lヽ、

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              、      l             l     ,
              \∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧/
              <                  >
              <    げ  え っ !!   >
              <                  >
              /∨∨∨∨∨\ /∨∨∨∨∨\    r''ヽ
             '           `         `   | ./
                        、,,,、           |/
                    lllllllll (Д) lllllllll         ●
                    lllllllll 只  lllllllll

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        、      l             l     ,
        \∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧/
        < しまった、           >
        < 新品の布団だというのに  > r─────────────‐ 、
        < またやってしまった…。    > | 先生。どうやったら 布団に     |
        /∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨\ | そんな穴が作れるんですか?  |
                             `──────v──────一'゙ 
:-|~ ̄ ̄ ̄ ̄ヾ⌒~ ̄ ̄ ̄い ____ 
:-|  _|∨∨∨∨∨|_ li.. fi^i^i^i^i^f  っ
 |  \::::::::::::::::::::::::::::::/ | [二二二]     っ      ヽ,(,,_r‐ュ 
 |  /::::::::::::::::::::::::::::::\ | ('ハ ' ;ぅj  っ        ノハヾヽハ
 |   ̄|∧∧∧∧∧| ̄ j . i.y / `‐、_,,   っ      (ヮ`,,ぅハゝ        オイオイ…、
 |,....、_,,..._, _,...__ヾ...,_,,_ _,| .〈|∞| _  ヒノ            r'^ 、__   、,,,、   コレデ 何枚目ダヨ
                | /   ',  く_,ィ'           ト、___ノ   ('-',,) ;
 ;._,,_,,,..,,;._,, ;._,,;,..,,._,, .._,,._,|.〈__,__ヽ___ノ_ ._,,,;._,, . _,_,, .._,,.|_,,.._,,ゝ.__,, ..只_,,._._ ;._,,; ,..,,._

    : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :

           鍾繇は 書に傾倒するあまりに、
           とうとう、指で布団の内側に穴をあけてしまったそうな。

    : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :


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