八斗嶺

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曹植にまつわる民間伝承。
八斗嶺という丘のネーミングばなし

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曹植が、曹操に従軍して合肥までやってきたときのこと。
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...   ..:...   ´ヽ.
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ヽ:_:.:.:.:.:.:. :. .: .:.:.:.:..:.ノ                           ,r ヽ'⌒  `^j      ヽ ..:.:.:.
   ̄ `ー ‐-‐一´                          r'´       `ー'⌒ヽ    `ー 、:.
           , '⌒ー-‐、                    ヽ,  ....... ... .... . . .. .⌒ヽ
           ヽ-―--‐-ヽ.っ  r_,つ                ヽ.:.:._:_:.:.:.:.___:::.:.:.:.:..:::.:.:ノ- .__,.-
                                          ̄   ̄ ̄  ̄ ` ̄ー-

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%%%%%%%o.'''"                         '' 。%%│ 合 肥  │%%%%%
%%%%%.'''"                                   '' 。%└─┬┬─┘%%%%%
%%゚.'''"                                   '' 。%%││%%%%%%%
‐'''"                                      '' 。%%%%%%%%%%

 2


従者の一人が手綱さばきを誤って、                     ∧____
畑の作物を踏み荒らしてしまった。                      ソ彡 _,._. ̄¨¨マz
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━        「   木田    =彡
                                            に   女ノヒ'    =彡
             __,∧   /                       {         =彡'
           (├、 < ミ    ヒヒーン!                厶イ≧==≠彡タ
             ̄|\__ミ,  \              植  ,         |i| _,ィミfュ
            ,へ.|   ミ、          _ミっ ('A` ) -      |i|<ニニヽ}`゛
          くメへ/     ゛ヽ       (_・ ミ、ー七 } 、      .|i|(六・ ,,Lラ
            く く\_   `}f彡       ゝ   ̄ L`l‐'       {そィf込 ¨ヽ
w,'rilwji!w,,rw,'rilwji!w,j丶┘ /(  ノrw,'rilwji!w,,rw,'rilwji!w,,rw,'rilwji!w,,rw,riw,filx\∧∧∧/,
%%%%%%%%%%%\\’、%%%%%%%%%%%% ,ャ彡》__ % < どてっ >
%%%%%%%%%%0。/// /%%%%%%%%%%∠´\f ,ニニ>%/∨∨∨\
%%%%%%%%%%。└  ∟!%%%%%%%%%% cf7''cf.」 。。)っ%%%%%

 3


  _______________________
/      _,,,......,,__   .                     \
|  /_~ ,,...:::_::;; ~"'ヽ.                     |         ,r幺ツィf”升テァ
| (,, '"ヾヽ  i|i //^''ヽ,,). ,.-─────────-、    |       rfチ迂 ≧卞''乞-= チテき≠,_
|   ^ :'⌒i  ▽ i.⌒"   | 百姓の作物を      |   |      爻ミ厶イ て'ミ_;r爻fか ミ厶ミ _;'
|      | (#゚Д゚)..    ∠.   荒らしたものは死刑 |   |      幺厶=¬マ¨,幺 ムィ 升テラ ;
\      |(ノ 曹 |つ.     `ー────────一゙   /        `=彡ツ≧=厶イレ'フf 卞''乞
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                |i: ll`=彡ツ≧=厶辷
                            ,彡ィラ                  |i: ll川'"`'|i1:ll 笏/-
.           ト、       __fシミ、       r; ; ミ                  |i: ll川   |i:: ll川'
        植. |!.|      <二二ヽl ,,, ,,, ,,, (_,. ィミ ,,,_,, ぐすん…       |i: ll川   |i:: ll川
      ,. ( 'A`)|/ '' ""   (;∀とヽ     / y/ ヽ_‘,       / ̄ ̄ヽ.゛゛ |i: ll川   |i:: ll川、
‐ '''""   ( -tテ“      c!   ,_ノ   ━(ぃ二フt[_,,ノ ‘,   ,/ ̄ヾ ノ  ヽ,ノMト!Mらノ':::川l|'` 、
        _| |_        (__(__,ィっ    (ノノノ l l l )  ‘, lliwlvvili ,,wwill     ノMト!M辻!
                                       ‘,

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すると村人のなかから老人が現れ
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               ,. -─────────-、
        _       |  わしらは 水がなくて   |
     彡 = ミ     ∠    苦労しております。 |
     lc ゙ Д,゙)      `ー────────一'"""',,.,."
   ::: /´ヘ tュヘ ::.""''"',.,.,,.j刈ノし,,""',,.,."""',,.,."""',,.,."
  ::: / 、_,,フ||<_}:::      ""''"',.,.,,.jvM,,vj  ""',,.,. """',,.,."
.  :::く,___l__||_l,ゝ::          植""''"',.,.,,.jj从N,,v""',,.,."
  三三三三三三          (`  )    ""''"',.,.,,.jj从,,辻
三三三三三三              l  }           ¨""'

 5



/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
|   どうか、この者らの首を免じる代わりに    | - - - - - - - - - - - - - -
|   村に 川を引いてくださるよう、          | /″″″″″″″″/″″
|   曹操どのに口添えしてくだせえ。         | /″″″″″″″″/″″
ゝ、________  _________,,ノ.'″″″″″″″″/″″″
 "''""''"''~"''"''"''"''"''"''レ´"''""''"''~"''"''"''"''"''""''""''""'~~~"''"''"''""''"''~"''"''"
        _                             _
     彡 = ミ         __fシミ、  ∧ミ∧    ┌─┴┴─┐
     lc ゙ Д,゙)        <二二ヽl ミ ; ;!   │軍律違反│
   ::: /´ヘ tュ.f`ァ::.      (;∀; Lフ ミ  、_,)   └─┬┬─┘
  ::: / 、_,,フ|| l「 :::      {三三ミ} ソ三三三}     ││
.  :::く,___l__||_l,ゝ ::.      ◯ー◯' ,人_,0_0     """"""
wji!w rw,'rilwji!w、 wWkil wji!w  rw,'rilwji!w、 wWkil wji!w rw,'rilwji!w、 wWkil
'"''"''"''"~~~''"''"''"''"''"'' '"''"''"''"~~~''"''"''"''"''"'' '"''"''"''"~~~''"''"''"''"''"' '"''"'''

 6


曹植もかわいい部下を手にかけたくなかったので
村人たちの申し出を曹操に報告した。
曹操は家来の打首を免じ、いくさが終わったら 川を引くことを約束した。
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 /″″″″″″″″/″″″″″″″″/″″″″″″″″/″″″″″″″″
./″″″″″″″″/″″″″″″″″/″″″″″″″″/″″″″″″″″
.″″″″″″″″/″″″″″″″″/″″″″″″″″/″″″″″″″″
"''"''"''"''"''""''""''""'~~~"''"_/⌒''! "''~"''"''"''"''"''""''""''""'~~~"''"''"'' ∧ミ∧''"''××"''"''"''
    /''⌒\    ゎぁぃ  ゛''==‐- _フ     彡 = ミ    ャ彡》__    l; ; ミ   ±±
  ,,..' -‐==''"フ     ((´∀` /)     lc ^ Д,^)    f ,ニニ> `(_,. ィミノ ,××
   ∩´・∀・))      `,    ノ   ::: /´ヘ tュヘ   `<_| ;∀;)ノ .|   |      ゎぁぃ♪
  . ゝ   r'        (⌒)  )   ::: / 、_,,フ||<_}:    (  o)   O__,、,)~
    ヽ__)_,)          し'     :::く,___l__||_l,ゝ     >       ヽ_)

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しかし、戦乱の世を終わらせることなく 曹操は世をさり、
××××××××××××××××××××××××××
      _,,,......,,__   .
  /_~ ,,...:::_::;; ~"'ヽ.
  (,, '"ヾヽ  i|i //^''ヽ,,).  !~!
    ^ '⌒i  ▽ i.⌒"  [=ネピア=]
    | ̄.〔|(-Д-)|〕 ̄|.
  (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)   @ @  @
  |⌒⌒⌒ <⌒ヽ o 。                  丕      植
  |      <_  ヽ。      @ @  @    + (`Д´ )   ('A`;)
  |      o とノ ノつ      @    @     ノノ )    ノノ )
  |        。  |~つ @ @              ^^     ^^

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あとを継いだ曹丕は
弟である曹植の才を妬んで 陳留に追放した。
××××××××××××××××××××××××××
ィ彡三ヽ  `ヽ                                   ノ     ,ィ三ミ、
彡'⌒ヾミ   `ー                                  ー'    ,ィ彡'⌒ヾミ
    ヾ                                            〃
 _   `ー'       `‘,    ヒィ~… ヒッヒッヒ…   _,j'"      ー´      _,,,
ミ≠≧=‥、         ”`-っ              c-”            r==ミ彡
ミ≧=~                                          ー=彡=ミ
二ア⌒                                          __彡三
                   丕         丕    ゲシ
彡三ミ彡''^          ヽ(#`Д´)ノ     (`Д´#)                ー=ミ彡
三三彡        ♪    /_/へ  植   へ/_/ゝ  ♪  ゲシ      `ミ=三彡
三ミ=彡ノノ''´   ゲシ      >  __('A`;) )__ <  ♪          、,,_ .  `ミ≧彡
二三ミ≠´                   '                    `≧≠ミ三ミ
三三彡=彡r''´                                  `ヽxミ三彡三ミ

 9


曹植の都落ちに付き従ったのは
あのとき、命を助けた従者のみであった。
××××××××××××××××××××××××××
:; ゞゞ:::ソゞソミハ:シゞノゞ;;ミノ;;彡ミソミ:; ゞシゞ:::ソ:ゞゞ ゞゞ::: 彡ミ ゞゞ:::シゞノゞ;;ミノ;;彡ミソミ:; ゞシ
ゞ:; ゞゞゞ:; ゞゞ:::ソゞソミ :シゞノゞ;;ミ:::ソゞゞゞ:::ゞ:ゞゞり ゞ:ゞゞり ゞゞゞソミ :シゞノゞ;;ミ:::ソゞゞゞ
ゞ:; ゞゞ:::ソゞソミ :シゞノゞ;;ミノミミ:; ゞゞ:::ソ:ゞゞり ゞゞ:ゞ:彡り ゞゞ:ゞシゞノゞ;;ミノミミ:; ゞゞ:::ソ:ゞゞり
; ; ; ; |li::ii;il| ; ; ; ; ; |li::ii;il| ; ; ; ; ; |li::ii;il| ; ; ; ; ; |li::ii;il| ; ; ; ; ; |li::ii;il| ; ; ; ; ; |li::ii;il| ; ; ; ; ; |li::ii;il
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f笏f込f込ぞァf心、`兮f笏f込f込ぞァf心、`兮f笏f込f込ぞァf心、`兮f笏f込f込ぞァf心、`兮fメ
,,""',,.,."""',,.,."""',,.,.",,""',,.,."""',,.,."""',,.,.",,""',,.,."""',,.,."""',,.,.",,""',,.,."""',,.,."""',,.,.",,""',
                                    ∧ミ∧
            植          __fシミ、          l・ ・ ミ
       _ミっ('A` )       <二二ヽl         (_,.,ィミ´ ̄¨ヽ
      (_・ ミ、ノ .}     ━G(;∀; Lフ━<>O<フ   cッoッc| @ @〉
        `ゝ   ' `!~       `,  c)   <_j_j_j_j_,>   0__,  )  @ ノ
        </ ̄ ̄\>         `-り             `J` ̄ ̄   っ  っ

f笏f込f込ぞァf心、`兮f笏f込f込ぞァf心、`兮f笏f込f込ぞァf心、`兮f笏f込f込ぞァf心、`兮fメ
,,""',,.,."""',,.,."""',,.,.",,""',,.,."""',,.,."""',,.,.",,""',,.,."""',,.,."""',,.,.",,""',,.,."""',,.,."""',,.,.",,""',

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合肥まで来ると、いつかの老人が立っていた。
××××××××××××××××××××××××××


               ,.-────────────-.、
                 |  このようなご難に.          |
        _       |  あわれたからには          |
     彡 = ミ     ∠  川のことはあきらめましょう。 |
     lc ゙ Д,゙)      `ー───────────一'"
   ::: /´ヘ tュヘ ::.""''"',.,.,,.j刈ノし,,""',,.,."""',,.,."""',,.,."
  ::: / 、_,,フ||<_}:::      ""''"',.,.,,.jvM,,vj  ""',,.,. """',,.,."
.  :::く,___l__||_l,ゝ::          植""''"',.,.,,.jj从N,,v""',,.,."
  三三三三三三          (`  )    ""''"',.,.,,.jj从,,辻
三三三三三三              l  }           ¨""'

11


.       __|__  ‐┼‐        /´
.      /|\..│|二|        |   いやいや
       |  │|二|          〉  約束をたがえるわけには
       ┘  └──         |    いかないよ。
    ,. '"         ヽ、       ゝ、___   ______,,,....ノ
   /              ゛,          /‘ ̄
  ,'      /       ヽ  ,
  |.        \──l   l
  ’.,.  *    \__/   /  ./    ))
    ` .,_         /  /
    ,ィ"´          ヽ,. '"
.    /. |            |

12

                                      __,ノ´  |
_____――――――  @、、.    _______,――`,   ,―――
                       i’, \  ――――――___ /   /   ___
――――  ______,, l ’,  \______ ――― /    /――――
       /l    ,/|     l  ’,   \            「廴,ィ>"    ────
―___.  〉彡ミr'  ゙i  ―― |   ’,   \ ――――― ,_ィ'゚ ,.≠" _____
     ;彡ィ''ァ  ヾヾ      |    ’,    \       フ沙/´
──__iノ / ●   ':}lk,  /O`_ ´O  \   ’,  ̄ ̄ ̄ ./::/―――――――__
      ,レ'    :::'':::::lllハ  |  .ノ  |  、、 |   | ―――./::/―――______
    _./      ∠-fjハり__丶└一゙     /    .|     /::/
 ̄ ̄ /  ;   /::C‐''T!:'リli.  l゙    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
..__{  :ぅ) /;;/7::::;〃::::llj、-| 弓長 |  この地の将軍、張遼は父上が特段、        |
.     l'  ゝ';ム7ノ='":::i:::::リ \.    |   目にかけていたおヒトだ 。 ボクが書をやって  |
──__`‐ー′ |:::j::::::::::::j:::::::::::::::::゙'ー: 、 |  頼めば、きっと聞き入れてくださるだろう。    |
,,,,,,,,,,   _ ─ |:::j::::::::::::j::::::::::::::::::::::::::::::`\___________________/

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                                            \  |  /
                                              /⌒\ 
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\         ,.‐、,ノ⌒ヽ,_ ―.( ゚∀ ゚ ) ─ 
|   これを張遼将軍の元まで頼んだよ。   |        ,ノ   ノ   ヽ__ \_/ 
\________________/.       (´ (⌒´ _,.-―― '   |  \
                                  `ー-―'´
                   \,,人_人_人_人_人_人_人_人_人,/
          幺厶幺       ≪ ははっ!           ≫
         幺厶カ幺      ≪   お任せくだされっ!! ≫
         幺厶幺厶      ⌒VW⌒WV⌒YW⌒VWV⌒WV⌒
          |iiil|"
          |iiil|           __fシミ.、    ∧ミ∧
_,, .. .-‐ '''""'""~~"~""''' ‐- . ..,, <二二ヽl    l・ ・ ミ
         植           (;∀; Lフ ''‐- (_,.,ィミ
        ( 'A`)    、、、    (S) )     (S) )~""''' ‐- .
        ( ヘヘ           _|  |_.      _|  |_        ~""''' ‐- .

14


曹植は従者に手紙を持たせたが
一向に返事は来なかった。
××××××××××××××××××××××××××

    __ノ⌒ーー'⌒ヽ
      ̄ ̄ヽ: : : : : : : :)                      _ノ⌒ヽ
         ` ̄ ̄ ̄                     ___ノ⌒: : : : : :_::_:_:)
                                ̄  ̄ `ー'^⌒ ̄
......................................................................................................................................................
: : : : : : : :: : : : : : :: : : : :: : : :: : : : : :: : : : :: : : : . :: .: : :.. :. :.: :. .. . .:. :.: :. .:.: :
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, -‐ ' "  ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄
品ロ口//;;;品呂|區旧ロ目;;;;田;;;;;;;/ .............................. ;'''';,,;''''''';;,;''''';;;'''''';,,;'
====././=====.| |=======;;;;;;;;;;;/ .......,,,,,,,........,,,,,,,,,,,,,,,`ii"i;:,;:,;:,,:i;;;;;i;; :;:;;;i;;
∃//日Π口|. |;;;;;;囗Π日;;;./ ... , , , , , , , , , , , , , , , ,`,.li,", !!, ,`li,"`l
/ .‐‐───┘└ -    / , , , , , , ,植,  , , , __,,,...〟-‐…
              / __,,,...〟-‐…  (`三) "~"''''"~
,,,...〟-‐…  ''''"~"::;;,    ;;   :::;;. ..  ,ィ.三),,,,,_

15


ちょうど、夏の真っ盛り。
曹植は水も飲まずに 返事を待ち続けた。
××××××××××××××××××××××××××

                     \ │ /
                      / ̄\    じーわ…
           ⊂⌒⊃     ─( ゚ ∀ ゚;)─           じーわ…
                      \_/       ⊂⌒⊃
      ⊂⊃            / │ \


                                     イi、ノliミ _ノliミヘ
                             ∫    彡ミミ彡ミ彡ミチ
                 .∫     植          彡ミミ彡ミ彡ミV
                        ( 'A`)            ii| ,,.|ii| ,,|ii| x幺シミム
    --―― ''''''' """""´´~.""" ̄ ̄( ヘヘ  ̄ ̄ ̄¨¨`````゙゙゙゙゙''''''''''''―' 辻弐幺リミ

16


待っても、               : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : / ̄ ̄\: : : : : : : : : : : :
×××××××××××××: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |    ⊂二二二⊃: : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :⊂二二二⊃_/: : : : : : : : : : : :
               \                  /   
                \            /    
  ╋┓ ━  ┃   .∧      /|      /          /
  ┛┛ ━┛ ・.  <※>      | | ィノレシソx、    ∧  /
             ∨       | |{=∞==リテ  <※>    vv 从jj〃"' 'jj"r'
           ,ャ彡》__   ,1   _|_|(゚賊 ゚ ぅ”    ∨         ,,,,vVv,,,,〃"' 'jj"r'
          fりイ<ニ> //   .|ft、¨ ̄`l_,ノ}     . ╂‐ ━ . ┃       vv 从笏 〃"'
          <__ ,ィ;)//   ∧.  r'`て,__ノ.    ╂‐ ___| !      ∧ミ∧
          /三= つ` <※>`ー、_ノ                  ミ ; ;!
          /三= 〈.     ∨              \          ミ  、_,)つ手紙
         ∟ノて__ノ                        --===  / つ /
从笏 〃"き,                ╋┓ ━  ┃.               ~{  、__)  っ っ
'"' jj"r'vv 从jj〃"りヵ,.         ┛┛ ━┛ ・       ー====.   し'´

17


待っても、
×××××××××××××
                ,,,,........
             -‐───- 、
       、  , ''            \` 、
      |\./               ヽ \.
        \\   ,ャ彡》__        .|   ヽ.   ィノレシソx、
         \\., f<,ニニ>         |   , , {=∞==リテ  ” ,,
          >と<_| :::Д:::)       / \ノし'し('(゚Д。 /゙゙)  ・ ,  ,,
            `>   l ト、     " ,_ィ",※※ ゝ    /   ∴ ;
           (_r‐ Lノ、)   /  ≧ ※※※〉  (⌒)  ・ 。 ‥ ,''
         、          _/    ⌒レ'WV'(,__,/゙´´  ”   ・

18


待っても、                              ,
×××××××××××××             , /          。
          ,                       , / / /   ,,,,,    /
         /1   ,                | 、/ /<二二ゝミ      ,,
         | |ヽ!Mノィr                  // l \,,(゚Дメ ぅ).っ   '"
         | |{三リ三リ}      __fシミァ、  // `- ‐ナ┐   /´
        七(c `へ´)     <二ヽ, り         (    |
  .,,.,,       `ゝ  と_ノ     (  Lフ__>  -=彡'  ,., `‘ヽ. 」    \
.          /  ´⌒)       と   `ヽ                  `
         (_/´一'        /   =り{二二二ノ  _,,,、        ,,.,,
                    |__,r-、_!        ナ=oo=シソx、l!!
             、、、               l! c(。 。c´⌒⊃ ,l|!

19


待っても、
×××××××××××××

                  ,‐ュ,,,_
                 <,/ ,,、__>ヾ,  きりきりきり…
     ,‐ュ,,,_       .    ,c,, ゚∀) ||
    <,/ ,,、__>ヾ,   {{ Q=====>                       ∧ミ∧
斗シ.   !c,, ゚∀) || w从tィ  7\  〈 ̄||  w,"' ,,wjj,,MNwv,vv 从jj〃 jj"r'jr  ミ ; ;!   v,vv 从jj、
  {{ Q=====>    |___,ヘ._j_,〃                      ミ  、_,)つ手紙
     7\  〈 ̄||                            --===   / つ /
     |___,ヘ._j_,〃                                  ~{  、__)==-
                                       ー====.   三三し'´三三三三
                                           三三三三三=

20


========─────   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ────   ¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
                             ─────=================───
   -------------------──────   ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,           ---------
                   __                 ,,__
 ────====二二 ̄ ̄>三三≫━━━━━━━━辻こ>   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                   ´  ̄ ̄                 == ____,,,,,,,    ̄ ̄¨
                               __               ,,,_
 ───二二二二────‥====_: ̄ ̄>三三≫━━━━━━━━辻こ>
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,___                      ¨¨¨´
                 ──=====    ──一‥二二二二二==───  二
=============──────
 ____       ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,   ......  ‐─────       ______,,,,,,,,,

21


返事は来なかった                 , xax.、
×××××××××××××        /ニニニニ\       |
╋╋╋╋|||╋╋╋╋╋╋╋||        |l ̄ ̄ ̄ ̄ii:|       |
┃┃┃┃|||┃┃┃┃┃┃┃||        ||    張 |:|       |
┃┃┃┃|||┃┃┃┃┃┃┃||        || 室 遼 |:|       |
┃┃┃┃|||┃┃┃┃┃┃┃||        || 内 文 |:|       |
╋╋╋╋|||╋╋╋╋╋╋╋||        || 分 遠 |:|       |
三三三三jl!三三三三@三三||        || 煙    |:|       |
           / / ,. ---- .     .||       |:|       |
         ./ / i c=):::::)3     ゙=========゙     |
三三三三三三.| ( )゚Д゚)∩──‐'三三三三三三三三三三三三ト、
         |(ノi 張|ノ   もぐもぐ…                \ 、
     |\ ̄ ̄⊂二⊃(___)                丕     ×, \ 、
     |  \▽`.=='゙.   \            (`Д´ )     ±  \ 、
     |   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|              (人_ )    ×    \ 、
     \   |   .r───┐.│             < <          `

22


/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
|   しょせん、時勢に迎合する俗物ども  |
|   だったのでしょう。              |       __ノ⌒ーー'⌒ヽ
|   いい加減、水をお呑みくだされ 。     |         ̄ ̄ヽ: : : : : : : :)
\________________/            ` ̄ ̄ ̄
                                           __ノ⌒ーー'⌒ヽ
                  _                          ̄ ̄ヽ: : : : : : : :)
               彡 = ミ                             ` ̄ ̄ ̄
               lc ゙ Д,゙)      植
   :::           /´ヘ、!~!、 :   ( 'A`)
            ::: / 、_,,フー<_}:   ( ヘヘ
         _,,,, --'―'''''"" ̄ ̄ ゙̄i ゙̄i゙゙゙゙゙゙゙i''''―-、
      ィ'''" ̄〈; ,,l,l,,. ';ト、__  ';' ,,j .,,;! ,,;!  ,ィ;;,  ,! ト、_
--――''"ヽ、`i;; l;;`イ;; ,;「;; ト、l;; !' ,ィ;' l'  /  」;' ,;'; ,|,/ ;イ`ヽ、__
;;`i、 ゙;l ;゙ヽ ;;ト、l;;,, l;, ' 'l´ ゙゙!;;l、;, .i'"」;, ' ;;ィ'  ;'!'",;;「;;'イ;; ;'l l;:,. }-、

23



/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
|  いいや、ぼくは彼らを  |
|  信じて待ち続けるよ。   |
\__________/

        植                         ......................................
       (::::: ')                        .::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::........
       (;;::: )                       ...:::::;;;''        ';;;:::::.......
 '"""゛~"''"""゛"゛""''・、                 ...::::;;;''            '';;;::::::........
 "”゛""''""“”゛゛""''' "j'                ....::::::;;              '';;::::::::::.......
 :::::ヘ :::::....ヽ :::;;;ノ  ::(              ......:::::::::;;               ';;;;:::::::::.........
 ::  ゝ  :::::......ノ:;;../  ~~^^ ~~~~~^^^~ ~~^^ ~~^^ ~~~~~^^^~  ~~^^~~~^ ~~~^^~~~~ ^^~~

24


そして、とうとう渇死してしまった。
××××××××××××××××

           ミ⊂ニ⊃ミ
             (
              )
        ´ ̄``     ポテ…
        rー'´` 植
 '"""゛~"''"""゛"゛""''・、                     ......................................
 "”゛""''""“”゛゛""''' "j'                     .::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::........
 :::::ヘ :::::....ヽ :::;;;ノ  ::(                   ...:::::;;;''         ';;;:::::.......
 ::  ゝ  :::::......ノ:;;../  ~~^^ ~~~~~^^^~ ~~^^ ~~^^ ~~~~~^^^~  ~~^^~~~^ ~~~^^~~~~ ^^~~

25


遺体は村人たちの手により
丘の麓(ふもと)に手厚く葬られた。
×××××××××××××××× 
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
 /″″″″″″″″/″″″″″″″″/″″″″″″″″/″″″″″″″″/″
./″″″″″″″″/″″″″″″″″/″″″″″″″″/″″″″″″″″/″
.″″″″″″″″/″″″″″″″″/″″″″″″″″/″″″″″″″″/″″
"''"''"''"''"''""''""''""'~""'""'~"''" "''~"''"''"''"''"''""''""''""'"''"''"'' ''"''"''"''"''"''"''""''"''"''"''
                                       _
          /''⌒\             /''⌒\         彡 = ミ
        ,,..' -‐==''"フ        ,,..' -‐==''"フ      lc ゙ Д,゙)
         (´・∀・)   rー'´` 植   ( TД)     ::: /´ヘ tュ.f`ァ::.
.         ゝ ⊃ヵ=二二二二二二=と´  /      ::: / 、_,,フ|| l「 :::
          ヽ__)_,)             Lノり       . :::く,___l__||_l,ゝ ::.

26


才気ある曹植の人望は篤く、その死は惜しまれ、
曹植の眠る丘は『八斗嶺』と名付けられた。                            ⊂二二
××××××××××××××××××××××
                                  ───" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄て____
                                       ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(______,ノ


 ,、    爻、    _,,..-―''´ ̄ ゙̄"゙゙" ̄`ー-、
ィ爻ミ、_ _,彡ミ__,,,..;;'''´  '''' ""''           ´''``''ー-、,             ,ミ、
三ミ,_,..;;;'''''''´'                '"""  '''''"   ,'〉  爻、        ,爻ミ、        _,ミ、
''´'      "''' "" '''"                  ,,-'/ 、彡ミ,      `=爻ミミ_         ィ爻ミ、_
""'"''""               "''''"""''"   ,,-'''゙ / _爻爻ミ      ., 爻彡ミミ、_      `シ爻彡ミ
   '" "" ''''' "" "''   "''''''"       ,,-''ll:::l::{  =爻彡ミミ、_     爻シ彡ミミミミ     爻彡{ミミ;
                        ,/l/:::: .〈::.| _,爻彡ミミ;x_   =彡ミ 爻爻彡ミミミ= -爻爻ミミミ;、
             ''"''''""""''    /(` .L:::::l||::: | 彡ミミミミミ=- :: ,爻 爻爻ミ |::|彡ミミミミ、,爻彡|::|ミミミ、

27

     ┃          ┃
 ━━╋━    ━━╋━━
   ┏╋┓  ┃┏━┻━┓        ,. -─────────────- 、
   ┃┃┃  ┃┣━━━┫        |   生前のおこないが良いと      |
 ┏┛┃┗  ┃┃      ┃        |   こういう言い伝えを勝手に     .|
 ┃  ┃    ┃┣━━━┫        |   つくって貰えるんだよ。茶筅 .。   | (勝ちほこり)
     ┃    ┃┗━━━┛        `──────, ,-──────一'
     ┛    ┗━━━━━     ~"'' - ,,_         ./ 、
                     、      ,
                             ヽ           |`' .,   /\   /\   |   ,.ヘ /\    /|
                             ' ,       __|   ゛' .,/   .\/   \/\/ ∨  \/  |_
                              l.       \    ┼
.  /                \              |      /    'つ っ き し ょ お お お っ ! どうせ
 /       / ̄\       \            |      `フ    俺様なんて、「地獄に落ちました」とか
        /.     \                   |      ≧   「火浣布は存在しないと大見栄きって、
       /      \                    |     <     物笑いの種になった」とか、
//   /        \    ///        |      ≧   そんな、言い伝えばっかりだよっ!!
      /           \                |.      /                            `
      /            \            ,゙     ' ──ァ/7/⌒\/´\厂|/`7/`ヽハノて(\r^──`
     /              \           /   ヽ,(,,_r‐ュ              丕 '
     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~しij         /    ノハヾヽハ            `(`Д´ )ノ   #
                   o     ._,,. ‐''       (´、` ぅ,ハ.ゝ       #   (  へ
                       < ̄         l⌒l⌒cfヘ             < 








※従者が途中、山賊に襲われたのは、元ネタにありません。

「地獄に落ちました」→聊斎志異
「火浣布は存在しないと大見栄きって、物笑いの種」→捜神記
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