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大和田暁(半沢直樹) - (2025/06/14 (土) 06:33:31) の1つ前との変更点
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&font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます
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&ruby(おおわだ){大和田}&ruby(あきら){暁}とは、小説「半沢直樹」シリーズの第二巻「オレたち花のバブル組」の登場人物である。
*【概要と来歴】
東京中央銀行の常務。
主人公の半沢直樹が進める、法人部管轄の老舗ホテル「伊勢島ホテル」の再建の邪魔をする今回の[[ラスボス]]。
元々東京中央銀行は「東京第一銀行」と「産業中央銀行」が合併してできた銀行であり、大和田は旧T(東京第一銀行)出身であり、同時にリーダー格でもあった。
しかし妻の貴子が行っていたファッション事業が失敗。
更にそれを補填しようと借金を繰り返し、闇金に近い場所からも借りているような状況に陥っていた。
ひょんな事からその事を知った大和田は不正融資を実行し、妻の借金をなんとか返そうとするが、その事実を取締役会の重役らの前で半沢に暴かれ、失脚。
大和田は降格の後に最終的に出向させられた。
以降登場していない。
追記修正は妻の借金に気付いた方がお願いします。
#include(テンプレ2)
#include(テンプレ3)
#center(){&size(20){&color(#F54738){死んでも嫌だね!!!}}}
とまぁ、原作での大和田は一応「オレたち花のバブル組」のラスボスであり、それなりの強敵であった。
だがいわゆる「章ボス」くらいの扱いであり、戦う前、そして戦った後には何の絡みもない存在。
よほどの半沢直樹ファンでなければ思い出せないくらいのキャラクターのはず…だった。
だが、TBSによる[[テレビドラマ版>半沢直樹(テレビドラマ)]]においては第一シリーズにおける強大なラスボスであり、そして続編においては&bold(){原作では存在していない時間軸にも登場する}存在感あふれるトリックスターとなった。
演者である香川照之氏の熱演も相まって、知る人ぞ知るキャラから一転して「大和田」あるいは「大和田常務」の呼び方で日本の多くの人々に知られることとなったのである。
誰が呼んだか「(原作出身の)ドラマ版[[オリジナルキャラクター]]」。
以下&bold(){ネタバレの嵐}となります。
*【概要と来歴】
東京中央銀行の歴史上、最年少で常務の座に就任した有能な銀行員。
原作と違い半沢と同じ旧S(産業中央銀行)出身であり、同じ銀行出身の彼を目にかけていた。
他にも「大和田派」と言われるほどの多数の部下を従えており、彼らに対しても優しく接する。
また優秀な人物であれば出世の口添えをするなど、まさしく理想の上司。
…そう、表向きはそうである。
しかし彼の奥底にあるのは氷のような冷酷さである。
部下の手柄は自分のものにし、自分の失敗は部下の責任にするのは日常茶飯事。
酷い時には助けを求める弱者すらも切り捨てる外道であった。
そしてそんな彼が切り捨てた者の中に「半沢ネジ」と呼ばれる会社の社長。 …つまり、半沢直樹の父親がいた。
元々「半沢ネジ」はかなり経営が悪化していたものの、新技術によるネジの開発に成功。それが売れるかどうかはまだわからないものの、融資を切るのはもう少し待っても良かった。
また後出しじゃんけん気味であるが、見かねた地元銀行の融資と新型ネジのお陰で「半沢ネジ」の経営は回復しており、大和田の見通しが甘かったことが判明している。
だが自分が担当していた他の大口取引先の利益を確保するために大和田はそれらを無視し、結果的に半沢一家に絶望を与えたのだ。
しかし彼のそんな冷酷さが、東京中央銀行に&bold(){1人の狂犬}を生み出すことになるのであった。
*【2013年版の動き】
#center(){
&size(18){&color(#F54738){遠慮はいらないよ岸川部長}}
#center(){&size(20){&color(#F54738){知ってることを…正直に、言いなさい}}
}}
原作だと存在すらしていなかった2013年版第一部から登場。
この頃はまだ半沢に期待を寄せる、単なる食えない男であった。
しかし第二部から本格的に動き出し、彼の隠された野心的かつ冷酷な一面が見えてくる。
旧東京第一銀行出身の頭取・中野渡の失脚、更に自らが頭取の座を得ることを画策。
原作通り「伊勢島ホテル」の再建を邪魔しつつ、伊勢島ホテルの羽根専務と結託して様々な陰謀をめぐらせた。
他人には常に敬語で喋り、余裕を見せつける大物感を見せつけるものの、&bold(){激情に駈られると急にオーバーリアクションを取る}悪癖を持っている。
そして自らの野望のためには幾多の人間の人生をかき乱しても全く気にしない、まさに外道である。
半沢からの宣戦布告も意に介さず、&color(#60EE3C){「やれるもんなら…やっ・て・みな!}」と返すほどの強キャラであった。
しかし原作通り、彼の妻の経営が利益度外視の贅沢なものだった事から気付かないうちに借金まみれとなる。
挙げ句妻はその事を気にせず、夫である大和田に無心する始末。
その事を半沢の同期である近藤直弼(演:滝藤賢一)に感づかれるものの、常務という立場を最大限に活かし、「こちらに協力すれば希望の部署に栄転させる」という交渉を持ち掛ける。
出向先で精神をすり減らし弱っていた近藤はこれを承諾し、とりあえずは問題収拾に成功((後に半沢もこの件を近藤から知らされるも、近藤の家族の事を考え不問とした。なお、交渉自体は成立し、近藤には本部 広報部調査役のポストが与えられた。そう考えると大和田も律儀な男と言えよう。))。
しかし半沢には部下から切り崩され、大和田はその部下を切り捨てながら抵抗を続けるも、銀行の取締役会にて右腕である岸川すら追い詰められ裏切ってしまう。
&color(#F54738){「私は常務だぞ!!常務!!!」}
そしてすべての悪行を重役たちの前で暴露されたことで、彼の破滅は決定的となった。
しかし&ruby(狂犬){半沢}はこれで止まらない。
心折れ立ち尽くした大和田に対し、半沢は頭取に止められても吠える。
&color(#3B4EF0){「先の宣言通り土下座してください! 」}
そう、大和田は自分が負けるとは思っておらず、負けた場合は[[土下座]]をするという約束をしていた。
それを利用して半沢は、父親を自殺に追い込んだ男への復讐をも果たそうとしたのだ。
大和田は必死に抵抗するが、
&color(#3B4EF0){&bold(){「やれぇぇぇ!!!大和田ぁぁぁああ!!!」}}
&color(#F54738){「うああああああ……!!」}
遂に彼は完全に折れてしまい、挫折の咆哮とともに頭を垂れてしまうのであった…。((この際樹が裂けるようなSEが入っておりまさしく大樹が折れる如きであった。))
その後、やりすぎとも言えるパフォーマンスをした半沢は系列の証券会社に出向という重い処分が下った((だが、半沢本人はこの処分を甘んじて受け入れたものの、いくら行内融和のためとは言え「懲戒解雇ないし出向されるべき大和田を生かして、銀行の不利益を救った半沢を追い出した」処分内容は、同期の多くが憤慨する結果にもなっている。))一方で、
大和田は原作のように出向ではなく、平の取締役に降格という穏便な処分になった。
これは敢えて処分を軽くすることで、自分の勢力に抱き込んで大和田を二度と逆らえないようにする事が中野渡頭取の狙いであった。
とはいえ野望潰えたこの男が何かできる事もなく、大和田暁の出番はここで終了かと思われていた…。
だが奴は、更に弾けた…。
*【2020年版の動き】
#center(){
&size(18){&color(#F54738){施されたら施し返す…}}
#center(){&size(20){&color(#F54738){恩返しですよ!!}}
}}
原作「ロスジェネの逆襲」には登場すらしていないのに&bold(){ドラマでは普通に登場}。
土下座による精神的ダメージはよほど激しかったらしく、最終回のあの場面以降、大和田は&bold(){土下座した体勢のまま固まってしばらく動けなかった}らしい((一期から二期で放送にかなりのブランクがあったことから、「まさか7年間ずっと土下座し続けていたんじゃないだろうな」とネタにする視聴者もいた。))。
が、それから立ち直り、2013年版で見せた不気味な冷酷さを更にパワーアップさせて、敵か味方かわからない独特の立場で暗躍する。
というか原作出身キャラなのにほぼオリキャラという、メタ的に見てもよくわからない存在と化していた。
だが破滅から助けてくれた頭取に関しては忠誠を誓っており&color(#F54738){「施されたら施し返す、恩返しですよ!」}と言って憚らないほど((当然と言えば当然だが視聴者にはいつ裏切るんだ?とずっと疑われていた))。
相変わらず半沢には否定的に接するも、その行動原理は&color(#F54738){「銀行と頭取に迷惑がかかるぞ!」}というものであった。
しかし、かつてのような野心やプライドの高さは健在であり、とりあえず元鞘である常務に戻ろうと暗躍する。
自らの面子を潰した半沢に逆襲し叩き潰すべく、自身の部下である伊佐山をけしかける。
まんまと伊佐山にしてやられた半沢に対して「君はもう、おしまいです。&color(#60EE3C){お、し、ま、い、DEATH!」}などと煽りご満悦だった。
しかし、大和田の“強さ”に惹かれていた伊佐山は、あの土下座をきっかけに大和田を負け犬と見なして内心で見限っており(曰く“&bold(){土下座野郎}”)、掌を返して三笠副頭取の元に走ってしまう。
その復讐の為、大和田はなんと利害が一致した半沢と協力。
1期の確執もあり半沢から協力の申し出に「お前なんかと誰が手を組むか! &color(#60EE3C){死んでもイヤダねー!}」と一度は拒否する。
しかし、自分に損はないと考え直し((拒否した後、車が猛スピードで発進し、それからすぐに猛スピードでバックしてきており、スピード感がシリアスな笑いになっていた))、協力することになった。
&bold(){主人公が前シーズンのラスボスと手を組む}という少年漫画のような展開で、伊佐山と三笠副頭取は完膚なきまでに叩き潰された。
その後「銀翼のイカロス」の時間軸になった後も、半沢が役員の力が必要な場面となると&bold(){まっさきに会いに行く}ほど相思相愛の仲となる。
&color(#F54738){「一つ大事なことを忘れていないか?私の協力が欲しいのならそれなりの態度がいる。小学生でも知ってるよ?人にものを頼むときの大事な…大事な7文字」}
&color(#3B4EF0){「………」(3文字指で数える)}((なお、後に堺雅人氏がこのシーンの感想を聞かれて思い浮かべたのは「た・の・む」だとか))
&color(#F54738){「君、小学生以下か?『お・ね・が・い・し・ま・す』だろ!」}
&color(#3B4EF0){&bold(){「おーねーがーいーしーまーすー!!!」}}
一応本人たちは互いに信用できない「利害関係の一致による共闘」のつもりだったのだが、視聴者からしてみればマブダチもしくは&s(){漫才コンビ}喧嘩仲間にしか思えない。
というかこの押し問答、頭取の部屋の前でもするから困りもの。
(まぁ半沢は基本的に役員には嫌われており、頭取は立場上中立でなければいけないので、力を借りる役員が大和田くらいしか適任がいないのも事実ではあるが。)
ちなみに原作では半沢の親友である渡真利忍(演:及川光博)や直属の上司である内藤寛(演:吉田鋼太郎)に頼んでいたが、
渡真利は半沢と同じく役員でない為調査の手は回せても物事を動かす力が弱く、内藤は後述する演者の都合で2020年版には登場していなかった。
そんな大和田も、政権与党である進政党の幹事長である箕部啓治には終始へっぴり腰。
というのも箕部がその気になれば銀行、ましてやその頭取など一瞬で吹き飛ばせるほどの権力を持っているからであり、この辺りで彼にも銀行への忠誠心と、以前口にしていた頭取への恩義も本物だとわかる。
最終的に銀行、頭取を守るため…&bold(){それとついでに現常務の紀本を引きずり落とすため}に、宿敵の半沢と共闘することとなる。
&color(#F54738){「いいか、私が差し出すこの手は決してお前のためなんかじゃない!頭取のためだ…}
&color(#F54738){どうなんだ半沢?組むのか…組まないのか!どっちなんだぁあああ!!!!」}
&color(#3B4EF0){「人にものを頼むときに大事な7文字を以前教えていただきましたねぇ?もうお忘れですか?…あなたは小学生以下ですか?」}
&color(#F54738){「おっ、おっ……&bold(){おねしゃす?}」}
&color(#3B4EF0){「『おねしゃす』?2文字足りない」}
&color(#F54738){「お願いします!!!これでいいだろう!!!」}
こうして漫才の後&bold(){すっごく渋った上1秒にも満たない握手}をし、遂に最強の二人が誕生。
彼らに目をつけられた紀本はあっさりと敗北することとなった。
だが物語が終盤に向かう頃、怪しかった彼はいよいよ動き出す。
半沢は箕部の野望を阻止するためにその証拠を見つけ出すが、福山を利用しそれを半沢に先んじて入手する。
そして中野渡頭取とともに箕部と会食を行い、証拠の書類を箕部に渡してしまうのであった。
更にその場面を見て納得がいかず相手を罵倒する半沢に対して、箕部は土下座を要求。
大和田は箕部の意を組んだかのように半沢に土下座を勧める。
&color(#F54738){「保身も決して悪いことじゃない」「一時の恥でも受け入れなさい」}としばらく説得を続けたが
あまりにも頑固な半沢に&bold(){背中に飛び乗り、なんとしても土下座させようと物理的に力の限りを尽くす}。
&color(#F54738){「やれぇぇぇ!!!半沢ぁぁぁああ!!!」}
その姿はまさしく、2013年版[[最終回]]の半沢と大和田を鏡写しにしたような光景であったが、狂犬半沢がそんな事に屈するわけなく土下座を拒否。
&bold(){押さえつけていた大和田はふっとばされた}。
更に半沢には箕部、中野渡頭取とともに&color(#3B4EF0){「3人纏めて1000倍返しだ!!!」}と&s(){ほぼ巻き添えの形で}リベンジを宣言され、共闘関係も解消された…
しかし、&bold(){実は半沢が突き止めた書類は箕部を完全に落とすための情報としてはまだ足りないものだった。}
大和田が箕部にその書類を渡したのは、協力姿勢を見せることで箕部に大和田を信用させ、懐に入り込ませようとした中野渡頭取の策であった。
つまり、大和田は逆[[スパイ]]を買って出たのである。
半沢を(半泣きになりつつも)力づくででも土下座させようとしたのもその一環であり、土下座自体はさせられなかったが、箕部の信用を得ることには成功。
彼に「最近耳が遠くてねぇ」と要求を突っぱねられる等しながら耐え抜いた。
その努力が実って大和田は、箕部側に付いていたものの本来の心を取り戻した白井大臣と秘書の笠松、金融庁の黒崎、スパイラルの瀬名社長の協力を得て、ついに箕部を落とすに足る不正融資の決定的な証拠を手に入れた。
その後、箕部は&bold(){「東京中央銀行の、帝国航空に貸し出している多額の債権放棄」}をTV生中継の記者会見で発表しようとしていた。
東京中央銀行に死にも等しい屈辱を与え、同時にそれをさせた自らの権力の強大さを世に知らしめようとする彼の詰めの一手であったが、
銀行の代表として会見の場に現れたのは、屈辱を与えようとしていた中野渡頭取ではなく、中野渡が直々に自身の代理に指名した半沢であった。
半沢は箕部が東京中央銀行に呑ませようとしていた債権放棄を断固として拒否することを通告すると共に、箕部が東京中央銀行と共に行った過去の不正を暴露。
当然否定し、証拠を見せろと嘯く箕部の前に、半沢の助っ人としてその証拠書類を持って現れたのが大和田であった。
焦ってやめろと喚く箕部に、
#center(){
&color(#F54738){「はぁぁぁぁ〜?」}
&color(#F54738){「んぁぁぁぁぁ〜??」}
&color(#F54738){「すいません最近耳が遠くて…ハハハハ」}
}
かつて自分が散々彼に脅された時のように、白々しく聞こえないフリをする意趣返しをした後、大和田は&color(#F54738){「はいっ、1000倍。」}と半沢に書類をポンと手渡す。
&color(#F54738){「思いっきり、やり返しなさい」}というエールと共にそれを受け取った半沢は、それを以て箕部に&bold(){総額100億8000万円以上}にも上る不正融資の証拠を突きつけ、日本中に彼の不正を公表。
かつて宣言したように、自分、頭取、そして大和田の「三人纏めて&bold(){の}1000倍返し」を箕部に叩きつけることに成功したのであった。
こうして不正を日本中に公表された箕部は、失脚すると共に脱税等の疑いで逮捕。
帝国航空の債権放棄も東京中央銀行の拒否によって行われず、半沢が残した再建プランに則って経営再建を目指すことになった。
だが合併前とはいえ、東京中央銀行の幾多の不正が暴かれた事は事実であり、不正融資に関わった旧幹部は全員出向または解雇処分。
その責任を取って中野渡頭取は辞職を決断。
そして狂犬半沢も&s(){大暴れの代償に}自らが所属する銀行に大ダメージを与えた責任を取って辞職することを決めていたが、そんな半沢を大和田は呼びつけた。
中野渡頭取から「1000倍返し」の前に半沢が彼に渡した辞表を託されていた大和田は、融資の件で半沢の父を自殺に追い込んだことを詫びると共に、
自らも中野渡頭取と同じように、東京中央銀行から去ることを告げる。
このままでは東京中央銀行は&color(#60EE3C){おしまいDEATH}、そんなところに残るなんて&color(#60EE3C){死んでも嫌だね}と吐き捨てる大和田に、半沢は東京中央銀行は必ず再建できると反論する。
その半沢の弁を聞いた大和田は、彼をこう挑発した。
#center(){
&color(#F54738){「だったら責任を取って逃げずに東京中央銀行を再建して見せろ!}
&color(#F54738){お前の青臭い正義を貫くためには…上に登るしかない!}
&color(#F54738){つまり…&bold(){頭取になるしかねーぞ!}}
&color(#F54738){もしもなれたら&bold(){土下座}してやる!!}
&color(#F54738){だがなれなかったらお前が&bold(){土下座}だ!}
&color(#F54738){受けて立て!}
&color(#F54738){うーけーてーたーてー!!!!!」}
}
つまり彼は、中野渡同様に半沢に後を託し、彼を庇う形で東京中央銀行を去るつもりなのである。
その挑発を受けた半沢は、大和田の挑戦を受けて立つことを宣言する。
大和田はその言葉を聞き、宿敵であり戦友である男の辞表を破り捨て
#center(){
&size(16){&color(#60EE3C){「やれるもんなら…}}
&size(18){&color(#60EE3C){やっ・て・みな!}}
}
#center(){
&color(#F54738){&size(20){&bold(){あばよー}!!」}}}
と挑戦状と言う名の激励を叩きつけ、自身もまた新たな戦場に旅立つのであった((この一連の流れは1期~2期のバズワードがちりばめられており、1期から見た人には感慨深いものがあっただろう))。
その誇り高き後ろ姿を見届けた半沢も、次第に表情が綻び、最後は微笑みを浮かべて好敵手にして生涯の友を見送るのだった…
*【関連人物】
・半沢直樹(演:堺雅人)
ドラマの主人公であり大和田の宿敵。
当初は大阪で大暴れする彼を「面白い男だねぇ」と思っており、東京に戻ってきたら自分の派閥に誘うほど気に入っていた。
しかし半沢が銀行に来た理由の一つに「父を追い詰めた奴への復讐」があり、それが大和田だった事から決して仲間になることはなかった。
敵対して以降もあの手この手で半沢を叩き潰し、彼を信頼している頭取にもダメージを与えようと策を講じるがことごとく解決される。
そして屈辱の土下座をさせられて以降「&bold(){上手く使えば自分の武器となる}」事を学習。
土下座のリベンジもしたいがそれはそれとして最大限利用する方に舵を切るのであった。
しかし半沢本人からは割と軽んじられており、発言を遮られたり思いっきり怒鳴られたり、隙を突かれてスマホのデータを盗まれたりしていた。
むしろ「ツーショット写真」を取られて無理矢理協力させられたりとどっちが上司なのかわからない状態に。
基本的に仲が悪い癖に彼が部屋に訪れても邪険にしたりせず、向こうの親の仇とは思えない妙な関係性となる。
・半沢慎之助(演:笑福亭鶴瓶)
直樹の父親。
彼が自殺した事で東京中央銀行に狂犬が舞い降りることとなった。
大和田は彼を追い詰めたことに関しては多少の罪悪感はあったものの、銀行として正しいことをしたと述べた。
だが息子直樹に解決案を説かれた時は否定しなかった。
また半沢への挑発のためとはいえ「勝手に死んで、息子(直樹)が現れた」と言い放つ際も、慎之助の事は「親父&bold(){さん}」と言っている辺り、どこか心に引っかかっていたと思われる。
・中野渡謙(演:北大路欣也)
東京中央銀行現頭取。
大和田は彼を引きずり落とし自らが頭取になろうと画策しているが、バンカーとしては真っ当ながらも清濁併せ呑む器量を持ち人柄面も優れている彼本人を狙うのは困難であるとも自覚している。
その為「中野渡お気に入りの半沢」を狙うことで、指名した中野渡にもダメージを与えようとするのがドラマの基本。
とはいえ自らが大ヘマをかました際の処分が非常に軽かった事から忠誠心が芽生え始める。
大和田は野心溢れる男のためドラマ放映中はその忠誠心も怪しいものだったが、結局は彼と一緒に辞職する事となった。
・福山啓次郎(演:山田純大)
原作第二巻「オレたち花のバブル組」に登場した男。
いけ好かない毒舌家でデータ主義、「経営は人で決まる」という持論を掲げている。
常にタブレットを持ち歩きそのデータを元に半沢を追い詰めるも、[[トイレ]]で脅されたり持論と行動の矛盾を突かれて敗北。
彼は「経営は人で決まる」と言いつつ「人ではなくタブレット」を見ていたのだ。
無様な負けっぷりから大和田からも切り捨てられ、以降登場していない。
ドラマでも動きは一緒…と思いきや2020年版にまさかの再登場。一度切り捨てた大和田に再び拾われる形で半沢に協力。
相変わらず嫌味な奴だが「人を見ろ」と言われたからか、そのアドバイスを受けながらも自らのスタンスを崩ず、積極的に人と絡んだり、その人間の趣向や使っている手帳すらもデータ化していたり有能っぷりが上がっていた。
なお大和田の部下は他に&s(){イタミン}貝瀬や&s(){[[リュウオーン>創造王リュウオーン]]の中の人}岸川もいるが、残念ながら彼らはあまり話題に上がらなかった。
・伊佐山泰二(演:市川猿之助)
「ロスジェネの逆襲」に登場する東京中央銀行の証券営業部部長。身長190cmの巨漢として描かれた原作と異なり、小柄ながら狡知を宿した鋭い眼光の持ち主。
ドラマ版では大和田を先輩として慕っており、大和田や周囲も愛弟子と見るほど親しい関係であった。尊敬する先輩を追い詰めた半沢に復讐すべく対立する。
が、実はあの土下座騒動で大和田を見限っており、以降は三笠副頭取の元についていた。
「私が大和田さんに誠心誠意尽くしたのは、いずれ頭取になられる方と信じていたからですよ。」と語る、権力志向の強い人物であった。
一時は協力姿勢を見せた大和田をも裏切り、強引な手も使って電脳雑技集団のスパイラル買収計画を進めるが、電脳雑技集団が粉飾決算をしていたことに気づけず、大和田と協力して突き止めてきた半沢に屈することになった。
ちなみにドラマ版の演者は香川照之氏の従弟にあたる市川猿之助氏。
照之氏、猿之助氏、片岡愛之助氏(黒崎駿一役)、尾上松也氏(瀬名洋介役)と本作には歌舞伎役者が多数参加したことで、2020年版ドラマには歌舞伎の演出が随所に取り入れられた。
・内藤寛
半沢の上司。役員で唯一彼に協力的で原作、ドラマで唯一まともな上司として描かれている。
しかし2020年版ドラマ版では演者の吉田鋼太郎氏が[[スケジュールの都合>NHK大河ドラマ]]により出られない状態であった。
[[というわけ]]で誰かが彼の代わりをしなければならない。そこで登場したのが我らが大和田である。
半沢が敵対関係である大和田にすぐ頼るシーンは、原作では彼に頼っていたシーンとなるわけである。
そのせいで原作であっさり行ってた半沢と内藤間の案件が大和田になったことで毎回漫才になったり喧嘩になったりこじれにこじれ、いくつものパワーワードを生み出すことになったのは怪我の功名だろうか。
*【余談】
・2013年版で完膚なきまでに叩き潰された大和田であったが、そもそも彼の妻の浪費癖が無ければ隙すらないというまさに強敵であった。妻がいなければ半沢の復讐が実を結ばなかった可能性が高い。
・原作で半沢一家の仇に相当するのは木村という&bold(){超小物}。原作小説における大和田は半沢ネジの融資云々の話とは無関係であり、親父さんも生存している。
・ドラマ版で大和田に半沢一家の仇という設定が加えられたのは、主人公の半沢直樹を演じる堺雅人氏が「ラスボスは強大なほうがいい」と因縁の追加を提案したことからだそう。
・2020年版でも相変わらず大胆不敵であったが土下座した事は本人にとってもトラウマになっており、半沢に怒鳴られた時はその事を思い出したのか&bold(){思いっきりビビっていた}。
・2020年版第1話のラストで、役員会議の長机真ん中にスマホを放り投げて高笑い…と言うシーンがあったのだが「その後どうやってあのでかい机の真ん中からスマホを回収したのだろう?」と言う大喜利染みたネタがSNS等で話題となった。&br()その答え?として最終話の放映直前に演者である香川照之氏のTwitterで公開された回収の様子は、&font(b){何故か長机の下に隠してあった[[虫取り網>カマキリ(生物)]]を取り出して引っ掛ける}と言うものであった。
・そのスマホ内の写真一覧が映るシーンがあるが、偶然かもしれないが大抵はビル風景や猫、虫の景色ばかりで人間が写っているものが一つもない。件の妻の写真も全く無いのが彼の悲しい私生活を物語っている…。
・次回予告などで銀行内の裏切り者の候補の代表のような扱いでミスリード要員として扱われていたが、結果だけ言えば原作に存在しない時点で彼はほぼ白である。&br()しかし原作を読んだ者でも「&bold(){もしかして大和田がドラマオリジナルで何かやらかすのか?}」と疑う声も見受けられ、あまりのキャラクターの強さから展開が読めなかったのも事実である。
・最後に叫んだ「あばよ!」という台詞が印象的だったらしく、Twitterでは「あばよ!」がキメ台詞ではあるが別にドラマに出ていない柳沢慎吾氏がトレンド入りする謎の自体が発生した。
//かなり難しいキャラであり解釈違いの可能性もあるため、疑問に思った箇所はバシバシ追記、修正してください。
やるよ!やってやる!やってやればいいんだろ!そのかわり追記修正やれば私の良記事はできるんだろうなちゃんと!
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#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- てっきり第2期ラストでまた土下座するのかと思ってごめんなさい -- 名無しさん (2020-10-21 23:13:58)
- あの後、案外ライバル銀行の重役になってたりして。手腕は有能だし、半沢同様箕部への告発で有名人だし。ライバル銀行にとっては喉から手が出る程欲しい逸材だろう。 -- 名無しさん (2020-10-21 23:24:10)
- 2期原作読んでたからちょっと絡むくらいのゲストキャラだろうなぁって思ってたら、がっつりレギュラーどころかライバルポジでラストまで突っ走ってて笑った -- 名無しさん (2020-10-21 23:51:46)
- おしまいDEATH☆!デス!デスデス! 常務はシンフォギア視聴済みなのだろうか -- 名無しさん (2020-10-22 08:30:46)
- 大和屋暁に見える -- 名無しさん (2020-10-22 08:55:31)
- 原作無視の貴重な成功例。香川照之(ともちろん堺雅人)の怪演が無ければただの原作レイプで終わってたけど、この2人の演技とそれを全面に押し出していく脚本のパワーが最後まで凄かった -- 名無しさん (2020-10-22 11:15:00)
- 主人公より先に項目できてて草 -- 名無しさん (2020-10-22 11:42:28)
- ドラマ二期の大和田はもはやヒロイン -- 名無しさん (2020-10-22 12:46:55)
- どこまでが現実をモデルにしててどこから外れてるのか分からん。現実はパフォーマンス議員に再建やらせたってことしか覚えてない -- 名無しさん (2020-10-22 15:39:38)
- 原作もドラマも見てなくても半沢と大和田は知ってるって人けっこういるだろうなあ -- 名無しさん (2020-10-22 16:18:25)
- 内藤さんが諸事情で出られなかった怪我の功名としか言えないな…もし近藤含めて出ることができたらシナリオ自体また大きく変わってそう -- 名無しさん (2020-10-22 18:58:53)
- 2020年度版を見た視聴者のほとんどがこう思った。「お前らホントは仲良いだろ?」 -- 名無しさん (2020-10-22 19:22:10)
- 大和田といえばクソコラの人気も高かったね -- 名無しさん (2020-10-22 22:52:39)
- 顔芸も笑わせてくれるし、なんだかんだ言って半沢のこと好きだし人間臭いキャラ -- 名無しさん (2020-10-23 11:58:22)
- 原作だと強大ではあったが所詮章ボス程度で終わって以降二度と登場しなかったのに、実写版では香川照之の怪演で人気が高まり原作で出てこない時系列でも普通に登場、原作の別のキャラの代役として主人公と信用できない共闘関係になる もしかして:トネガワ -- 名無しさん (2020-10-24 23:42:50)
- 銀行を立て直したい(本音)その役目は自分ではなく半沢がふさわしい(本音)それはそれとして半沢のことが大っ嫌いなので銀行ごと叩き潰してやる!!(1番の本音) -- 名無しさん (2020-10-25 20:06:30)
- 2013年版しかまだ見てないけど嫁さんとはあの後どうなったんだろう -- 名無しさん (2020-11-02 16:34:48)
- ↑結婚指輪はしたままだから、少なくとも離婚はしていない。奥さんの方もあれから反省して浪費癖は改めたんだろうと思う。 -- 名無しさん (2021-02-14 19:52:01)
- > 香川氏、猿之助氏、愛之助氏と歌舞伎役者が3人も参加した 尾上松屋を忘れるなよ -- 名無しさん (2021-02-26 12:39:08)
- 表の顔は紳士的だが裏の顔は悪辣非道、魅力的な悪役 -- 名無しさん (2022-10-07 18:14:58)
- 恩義かをにはしっかり報いる -- 名無しさん (2023-01-03 15:38:59)
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&font(#6495ED){登録日}:2020/10/21 Wed 22:54:55
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
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&ruby(おおわだ){大和田}&ruby(あきら){暁}とは、小説「半沢直樹」シリーズの第二巻「オレたち花のバブル組」の登場人物である。
*【概要と来歴】
東京中央銀行の常務。
主人公の半沢直樹が進める、法人部管轄の老舗ホテル「伊勢島ホテル」の再建の邪魔をする今回の[[ラスボス]]。
元々東京中央銀行は「東京第一銀行」と「産業中央銀行」が合併してできた銀行であり、大和田は旧T(東京第一銀行)出身であり、同時にリーダー格でもあった。
しかし妻の貴子が行っていたファッション事業が失敗。
更にそれを補填しようと借金を繰り返し、闇金に近い場所からも借りているような状況に陥っていた。
ひょんな事からその事を知った大和田は不正融資を実行し、妻の借金をなんとか返そうとするが、その事実を取締役会の重役らの前で半沢に暴かれ、失脚。
大和田は降格の後に最終的に出向させられた。
以降登場していない。
追記修正は妻の借金に気付いた方がお願いします。
#include(テンプレ2)
#include(テンプレ3)
#center(){&size(20){&color(#F54738){死んでも嫌だね!!!}}}
とまぁ、原作での大和田は一応「オレたち花のバブル組」のラスボスであり、それなりの強敵であった。
だがいわゆる「章ボス」くらいの扱いであり、戦う前、そして戦った後には何の絡みもない存在。
よほどの半沢直樹ファンでなければ思い出せないくらいのキャラクターのはず…だった。
だが、TBSによる[[テレビドラマ版>半沢直樹(テレビドラマ)]]においては第一シリーズにおける強大なラスボスであり、そして続編においては&bold(){原作では存在していない時間軸にも登場する}存在感あふれるトリックスターとなった。
演者である香川照之氏の熱演も相まって、知る人ぞ知るキャラから一転して「大和田」あるいは「大和田常務」の呼び方で日本の多くの人々に知られることとなったのである。
誰が呼んだか「(原作出身の)ドラマ版[[オリジナルキャラクター]]」。
以下&bold(){ネタバレの嵐}となります。
*【概要と来歴】
東京中央銀行の歴史上、最年少で常務の座に就任した有能な銀行員。
原作と違い半沢と同じ旧S(産業中央銀行)出身であり、同じ銀行出身の彼を目にかけていた。
他にも「大和田派」と言われるほどの多数の部下を従えており、彼らに対しても優しく接する。
また優秀な人物であれば出世の口添えをするなど、まさしく理想の上司。
…そう、表向きはそうである。
しかし彼の奥底にあるのは氷のような冷酷さである。
部下の手柄は自分のものにし、自分の失敗は部下の責任にするのは日常茶飯事。
酷い時には助けを求める弱者すらも切り捨てる外道であった。
そしてそんな彼が切り捨てた者の中に「半沢ネジ」と呼ばれる会社の社長。 …つまり、半沢直樹の父親がいた。
元々「半沢ネジ」はかなり経営が悪化していたものの、新技術によるネジの開発に成功。それが売れるかどうかはまだわからないものの、融資を切るのはもう少し待っても良かった。
また後出しじゃんけん気味であるが、見かねた地元銀行の融資と新型ネジのお陰で「半沢ネジ」の経営は回復しており、大和田の見通しが甘かったことが判明している。
だが自分が担当していた他の大口取引先の利益を確保するために大和田はそれらを無視し、結果的に半沢一家に絶望を与えたのだ。
しかし彼のそんな冷酷さが、東京中央銀行に&bold(){1人の狂犬}を生み出すことになるのであった。
*【2013年版の動き】
#center(){
&size(18){&color(#F54738){遠慮はいらないよ岸川部長}}
#center(){&size(20){&color(#F54738){知ってることを…正直に、言いなさい}}
}}
原作だと存在すらしていなかった2013年版第一部から登場。
この頃はまだ半沢に期待を寄せる、単なる食えない男であった。
しかし第二部から本格的に動き出し、彼の隠された野心的かつ冷酷な一面が見えてくる。
旧東京第一銀行出身の頭取・中野渡の失脚、更に自らが頭取の座を得ることを画策。
原作通り「伊勢島ホテル」の再建を邪魔しつつ、伊勢島ホテルの羽根専務と結託して様々な陰謀をめぐらせた。
他人には常に敬語で喋り、余裕を見せつける大物感を見せつけるものの、&bold(){激情に駈られると急にオーバーリアクションを取る}悪癖を持っている。
そして自らの野望のためには幾多の人間の人生をかき乱しても全く気にしない、まさに外道である。
半沢からの宣戦布告も意に介さず、&color(#60EE3C){「やれるもんなら…やっ・て・みな!}」と返すほどの強キャラであった。
しかし原作通り、彼の妻の経営が利益度外視の贅沢なものだった事から気付かないうちに借金まみれとなる。
挙げ句妻はその事を気にせず、夫である大和田に無心する始末。
その事を半沢の同期である近藤直弼(演:滝藤賢一)に感づかれるものの、常務という立場を最大限に活かし、「こちらに協力すれば希望の部署に栄転させる」という交渉を持ち掛ける。
出向先で精神をすり減らし弱っていた近藤はこれを承諾し、とりあえずは問題収拾に成功((後に半沢もこの件を近藤から知らされるも、近藤の家族の事を考え不問とした。なお、交渉自体は成立し、近藤には本部 広報部調査役のポストが与えられた。そう考えると大和田も律儀な男と言えよう。))。
しかし半沢には部下から切り崩され、大和田はその部下を切り捨てながら抵抗を続けるも、銀行の取締役会にて右腕である岸川すら追い詰められ裏切ってしまう。
&color(#F54738){「私は常務だぞ!!常務!!!」}
そしてすべての悪行を重役たちの前で暴露されたことで、彼の破滅は決定的となった。
しかし&ruby(狂犬){半沢}はこれで止まらない。
心折れ立ち尽くした大和田に対し、半沢は頭取に止められても吠える。
&color(#3B4EF0){「先の宣言通り土下座してください! 」}
そう、大和田は自分が負けるとは思っておらず、負けた場合は[[土下座]]をするという約束をしていた。
それを利用して半沢は、父親を自殺に追い込んだ男への復讐をも果たそうとしたのだ。
大和田は必死に抵抗するが、
&color(#3B4EF0){&bold(){「やれぇぇぇ!!!大和田ぁぁぁああ!!!」}}
&color(#F54738){「うああああああ……!!」}
遂に彼は完全に折れてしまい、挫折の咆哮とともに頭を垂れてしまうのであった…。((この際樹が裂けるようなSEが入っておりまさしく大樹が折れる如きであった。))
その後、やりすぎとも言えるパフォーマンスをした半沢は系列の証券会社に出向という重い処分が下った((だが、半沢本人はこの処分を甘んじて受け入れたものの、いくら行内融和のためとは言え「懲戒解雇ないし出向されるべき大和田を生かして、銀行の不利益を救った半沢を追い出した」処分内容は、同期の多くが憤慨する結果にもなっている。))一方で、
大和田は原作のように出向ではなく、平の取締役に降格という穏便な処分になった。
これは敢えて処分を軽くすることで、自分の勢力に抱き込んで大和田を二度と逆らえないようにする事が中野渡頭取の狙いであった。
とはいえ野望潰えたこの男が何かできる事もなく、大和田暁の出番はここで終了かと思われていた…。
だが奴は、更に弾けた…。
*【2020年版の動き】
#center(){
&size(18){&color(#F54738){施されたら施し返す…}}
#center(){&size(20){&color(#F54738){恩返しですよ!!}}
}}
原作「ロスジェネの逆襲」には登場すらしていないのに&bold(){ドラマでは普通に登場}。
土下座による精神的ダメージはよほど激しかったらしく、最終回のあの場面以降、大和田は&bold(){土下座した体勢のまま固まってしばらく動けなかった}らしい((一期から二期で放送にかなりのブランクがあったことから、「まさか7年間ずっと土下座し続けていたんじゃないだろうな」とネタにする視聴者もいた。))。
が、それから立ち直り、2013年版で見せた不気味な冷酷さを更にパワーアップさせて、敵か味方かわからない独特の立場で暗躍する。
というか原作出身キャラなのにほぼオリキャラという、メタ的に見てもよくわからない存在と化していた。
だが破滅から助けてくれた頭取に関しては忠誠を誓っており&color(#F54738){「施されたら施し返す、恩返しですよ!」}と言って憚らないほど((当然と言えば当然だが視聴者にはいつ裏切るんだ?とずっと疑われていた))。
相変わらず半沢には否定的に接するも、その行動原理は&color(#F54738){「銀行と頭取に迷惑がかかるぞ!」}というものであった。
しかし、かつてのような野心やプライドの高さは健在であり、とりあえず元鞘である常務に戻ろうと暗躍する。
自らの面子を潰した半沢に逆襲し叩き潰すべく、自身の部下である伊佐山をけしかける。
まんまと伊佐山にしてやられた半沢に対して「君はもう、おしまいです。&color(#60EE3C){お、し、ま、い、DEATH!」}などと煽りご満悦だった。
しかし、大和田の“強さ”に惹かれていた伊佐山は、あの土下座をきっかけに大和田を負け犬と見なして内心で見限っており(曰く“&bold(){土下座野郎}”)、掌を返して三笠副頭取の元に走ってしまう。
その復讐の為、大和田はなんと利害が一致した半沢と協力。
1期の確執もあり半沢から協力の申し出に「お前なんかと誰が手を組むか! &color(#60EE3C){死んでもイヤダねー!}」と一度は拒否する。
しかし、自分に損はないと考え直し((拒否した後、車が猛スピードで発進し、それからすぐに猛スピードでバックしてきており、スピード感がシリアスな笑いになっていた))、協力することになった。
&bold(){主人公が前シーズンのラスボスと手を組む}という少年漫画のような展開で、伊佐山と三笠副頭取は完膚なきまでに叩き潰された。
その後「銀翼のイカロス」の時間軸になった後も、半沢が役員の力が必要な場面となると&bold(){まっさきに会いに行く}ほど相思相愛の仲となる。
&color(#F54738){「一つ大事なことを忘れていないか?私の協力が欲しいのならそれなりの態度がいる。小学生でも知ってるよ?人にものを頼むときの大事な…大事な7文字」}
&color(#3B4EF0){「………」(3文字指で数える)}((なお、後に堺雅人氏がこのシーンの感想を聞かれて思い浮かべたのは「た・の・む」だとか))
&color(#F54738){「君、小学生以下か?『お・ね・が・い・し・ま・す』だろ!」}
&color(#3B4EF0){&bold(){「おーねーがーいーしーまーすー!!!」}}
一応本人たちは互いに信用できない「利害関係の一致による共闘」のつもりだったのだが、視聴者からしてみればマブダチもしくは&s(){漫才コンビ}喧嘩仲間にしか思えない。
というかこの押し問答、頭取の部屋の前でもするから困りもの。
(まぁ半沢は基本的に役員には嫌われており、頭取は立場上中立でなければいけないので、力を借りる役員が大和田くらいしか適任がいないのも事実ではあるが。)
ちなみに原作では半沢の親友である渡真利忍(演:及川光博)や直属の上司である内藤寛(演:吉田鋼太郎)に頼んでいたが、
渡真利は半沢と同じく役員でない為調査の手は回せても物事を動かす力が弱く、内藤は後述する演者の都合で2020年版には登場していなかった。
そんな大和田も、政権与党である進政党の幹事長である箕部啓治には終始へっぴり腰。
というのも箕部がその気になれば銀行、ましてやその頭取など一瞬で吹き飛ばせるほどの権力を持っているからであり、この辺りで彼にも銀行への忠誠心と、以前口にしていた頭取への恩義も本物だとわかる。
最終的に銀行、頭取を守るため…&bold(){それとついでに現常務の紀本を引きずり落とすため}に、宿敵の半沢と共闘することとなる。
&color(#F54738){「いいか、私が差し出すこの手は決してお前のためなんかじゃない!頭取のためだ…}
&color(#F54738){どうなんだ半沢?組むのか…組まないのか!どっちなんだぁあああ!!!!」}
&color(#3B4EF0){「人にものを頼むときに大事な7文字を以前教えていただきましたねぇ?もうお忘れですか?…あなたは小学生以下ですか?」}
&color(#F54738){「おっ、おっ……&bold(){おねしゃす?}」}
&color(#3B4EF0){「『おねしゃす』?2文字足りない」}
&color(#F54738){「お願いします!!!これでいいだろう!!!」}
こうして漫才の後&bold(){すっごく渋った上1秒にも満たない握手}をし、遂に最強の二人が誕生。
彼らに目をつけられた紀本はあっさりと敗北することとなった。
だが物語が終盤に向かう頃、怪しかった彼はいよいよ動き出す。
半沢は箕部の野望を阻止するためにその証拠を見つけ出すが、福山を利用しそれを半沢に先んじて入手する。
そして中野渡頭取とともに箕部と会食を行い、証拠の書類を箕部に渡してしまうのであった。
更にその場面を見て納得がいかず相手を罵倒する半沢に対して、箕部は土下座を要求。
大和田は箕部の意を組んだかのように半沢に土下座を勧める。
&color(#F54738){「保身も決して悪いことじゃない」「一時の恥でも受け入れなさい」}としばらく説得を続けたが
あまりにも頑固な半沢に&bold(){背中に飛び乗り、なんとしても土下座させようと物理的に力の限りを尽くす}。
&color(#F54738){「やれぇぇぇ!!!半沢ぁぁぁああ!!!」}
その姿はまさしく、2013年版[[最終回]]の半沢と大和田を鏡写しにしたような光景であったが、狂犬半沢がそんな事に屈するわけなく土下座を拒否。
&bold(){押さえつけていた大和田はふっとばされた}。
更に半沢には箕部、中野渡頭取とともに&color(#3B4EF0){「3人纏めて1000倍返しだ!!!」}と&s(){ほぼ巻き添えの形で}リベンジを宣言され、共闘関係も解消された…
しかし、&bold(){実は半沢が突き止めた書類は箕部を完全に落とすための情報としてはまだ足りないものだった。}
大和田が箕部にその書類を渡したのは、協力姿勢を見せることで箕部に大和田を信用させ、懐に入り込ませようとした中野渡頭取の策であった。
つまり、大和田は逆[[スパイ]]を買って出たのである。
半沢を(半泣きになりつつも)力づくででも土下座させようとしたのもその一環であり、土下座自体はさせられなかったが、箕部の信用を得ることには成功。
彼に「最近耳が遠くてねぇ」と要求を突っぱねられる等しながら耐え抜いた。
その努力が実って大和田は、箕部側に付いていたものの本来の心を取り戻した白井大臣と秘書の笠松、金融庁の黒崎、スパイラルの瀬名社長の協力を得て、ついに箕部を落とすに足る不正融資の決定的な証拠を手に入れた。
その後、箕部は&bold(){「東京中央銀行の、帝国航空に貸し出している多額の債権放棄」}をTV生中継の記者会見で発表しようとしていた。
東京中央銀行に死にも等しい屈辱を与え、同時にそれをさせた自らの権力の強大さを世に知らしめようとする彼の詰めの一手であったが、
銀行の代表として会見の場に現れたのは、屈辱を与えようとしていた中野渡頭取ではなく、中野渡が直々に自身の代理に指名した半沢であった。
半沢は箕部が東京中央銀行に呑ませようとしていた債権放棄を断固として拒否することを通告すると共に、箕部が東京中央銀行と共に行った過去の不正を暴露。
当然否定し、証拠を見せろと嘯く箕部の前に、半沢の助っ人としてその証拠書類を持って現れたのが大和田であった。
焦ってやめろと喚く箕部に、
#center(){
&color(#F54738){「はぁぁぁぁ〜?」}
&color(#F54738){「んぁぁぁぁぁ〜??」}
&color(#F54738){「すいません最近耳が遠くて…ハハハハ」}
}
かつて自分が散々彼に脅された時のように、白々しく聞こえないフリをする意趣返しをした後、大和田は&color(#F54738){「はいっ、1000倍。」}と半沢に書類をポンと手渡す。
&color(#F54738){「思いっきり、やり返しなさい」}というエールと共にそれを受け取った半沢は、それを以て箕部に&bold(){総額100億8000万円以上}にも上る不正融資の証拠を突きつけ、日本中に彼の不正を公表。
かつて宣言したように、自分、頭取、そして大和田の「三人纏めて&bold(){の}1000倍返し」を箕部に叩きつけることに成功したのであった。
こうして不正を日本中に公表された箕部は、失脚すると共に脱税等の疑いで逮捕。
帝国航空の債権放棄も東京中央銀行の拒否によって行われず、半沢が残した再建プランに則って経営再建を目指すことになった。
だが合併前とはいえ、東京中央銀行の幾多の不正が暴かれた事は事実であり、不正融資に関わった旧幹部は全員出向または解雇処分。
その責任を取って中野渡頭取は辞職を決断。
そして狂犬半沢も&s(){大暴れの代償に}自らが所属する銀行に大ダメージを与えた責任を取って辞職することを決めていたが、そんな半沢を大和田は呼びつけた。
中野渡頭取から「1000倍返し」の前に半沢が彼に渡した辞表を託されていた大和田は、融資の件で半沢の父を自殺に追い込んだことを詫びると共に、
自らも中野渡頭取と同じように、東京中央銀行から去ることを告げる。
このままでは東京中央銀行は&color(#60EE3C){おしまいDEATH}、そんなところに残るなんて&color(#60EE3C){死んでも嫌だね}と吐き捨てる大和田に、半沢は東京中央銀行は必ず再建できると反論する。
その半沢の弁を聞いた大和田は、彼をこう挑発した。
#center(){
&color(#F54738){「だったら責任を取って逃げずに東京中央銀行を再建して見せろ!}
&color(#F54738){お前の青臭い正義を貫くためには…上に登るしかない!}
&color(#F54738){つまり…&bold(){頭取になるしかねーぞ!}}
&color(#F54738){もしもなれたら&bold(){土下座}してやる!!}
&color(#F54738){だがなれなかったらお前が&bold(){土下座}だ!}
&color(#F54738){受けて立て!}
&color(#F54738){うーけーてーたーてー!!!!!」}
}
つまり彼は、中野渡同様に半沢に後を託し、彼を庇う形で東京中央銀行を去るつもりなのである。
その挑発を受けた半沢は、大和田の挑戦を受けて立つことを宣言する。
大和田はその言葉を聞き、宿敵であり戦友である男の辞表を破り捨て
#center(){
&size(16){&color(#60EE3C){「やれるもんなら…}}
&size(18){&color(#60EE3C){やっ・て・みな!}}
}
#center(){
&color(#F54738){&size(20){&bold(){あばよー}!!」}}}
と挑戦状と言う名の激励を叩きつけ、自身もまた新たな戦場に旅立つのであった((この一連の流れは1期~2期のバズワードがちりばめられており、1期から見た人には感慨深いものがあっただろう))。
その誇り高き後ろ姿を見届けた半沢も、次第に表情が綻び、最後は微笑みを浮かべて好敵手にして生涯の友を見送るのだった…
*【関連人物】
・半沢直樹(演:堺雅人)
ドラマの主人公であり大和田の宿敵。
当初は大阪で大暴れする彼を「面白い男だねぇ」と思っており、東京に戻ってきたら自分の派閥に誘うほど気に入っていた。
しかし半沢が銀行に来た理由の一つに「父を追い詰めた奴への復讐」があり、それが大和田だった事から決して仲間になることはなかった。
敵対して以降もあの手この手で半沢を叩き潰し、彼を信頼している頭取にもダメージを与えようと策を講じるがことごとく解決される。
そして屈辱の土下座をさせられて以降「&bold(){上手く使えば自分の武器となる}」事を学習。
土下座のリベンジもしたいがそれはそれとして最大限利用する方に舵を切るのであった。
しかし半沢本人からは割と軽んじられており、発言を遮られたり思いっきり怒鳴られたり、隙を突かれてスマホのデータを盗まれたりしていた。
むしろ「ツーショット写真」を取られて無理矢理協力させられたりとどっちが上司なのかわからない状態に。
基本的に仲が悪い癖に彼が部屋に訪れても邪険にしたりせず、向こうの親の仇とは思えない妙な関係性となる。
・半沢慎之助(演:笑福亭鶴瓶)
直樹の父親。
彼が自殺した事で東京中央銀行に狂犬が舞い降りることとなった。
大和田は彼を追い詰めたことに関しては多少の罪悪感はあったものの、銀行として正しいことをしたと述べた。
だが息子直樹に解決案を説かれた時は否定しなかった。
また半沢への挑発のためとはいえ「勝手に死んで、息子(直樹)が現れた」と言い放つ際も、慎之助の事は「親父&bold(){さん}」と言っている辺り、どこか心に引っかかっていたと思われる。
・中野渡謙(演:北大路欣也)
東京中央銀行現頭取。
大和田は彼を引きずり落とし自らが頭取になろうと画策しているが、バンカーとしては真っ当ながらも清濁併せ呑む器量を持ち人柄面も優れている彼本人を狙うのは困難であるとも自覚している。
その為「中野渡お気に入りの半沢」を狙うことで、指名した中野渡にもダメージを与えようとするのがドラマの基本。
とはいえ自らが大ヘマをかました際の処分が非常に軽かった事から忠誠心が芽生え始める。
大和田は野心溢れる男のためドラマ放映中はその忠誠心も怪しいものだったが、結局は彼と一緒に辞職する事となった。
・福山啓次郎(演:山田純大)
原作第二巻「オレたち花のバブル組」に登場した男。
いけ好かない毒舌家でデータ主義、「経営は人で決まる」という持論を掲げている。
常にタブレットを持ち歩きそのデータを元に半沢を追い詰めるも、[[トイレ]]で脅されたり持論と行動の矛盾を突かれて敗北。
彼は「経営は人で決まる」と言いつつ「人ではなくタブレット」を見ていたのだ。
無様な負けっぷりから大和田からも切り捨てられ、以降登場していない。
ドラマでも動きは一緒…と思いきや2020年版にまさかの再登場。一度切り捨てた大和田に再び拾われる形で半沢に協力。
相変わらず嫌味な奴だが「人を見ろ」と言われたからか、そのアドバイスを受けながらも自らのスタンスを崩ず、積極的に人と絡んだり、その人間の趣向や使っている手帳すらもデータ化していたり有能っぷりが上がっていた。
なお大和田の部下は他に&s(){イタミン}貝瀬や&s(){[[リュウオーン>創造王リュウオーン]]の中の人}岸川もいるが、残念ながら彼らはあまり話題に上がらなかった。
・伊佐山泰二(演:市川猿之助)
「ロスジェネの逆襲」に登場する東京中央銀行の証券営業部部長。身長190cmの巨漢として描かれた原作と異なり、小柄ながら狡知を宿した鋭い眼光の持ち主。
ドラマ版では大和田を先輩として慕っており、大和田や周囲も愛弟子と見るほど親しい関係であった。尊敬する先輩を追い詰めた半沢に復讐すべく対立する。
が、実はあの土下座騒動で大和田を見限っており、以降は三笠副頭取の元についていた。
「私が大和田さんに誠心誠意尽くしたのは、いずれ頭取になられる方と信じていたからですよ。」と語る、権力志向の強い人物であった。
一時は協力姿勢を見せた大和田をも裏切り、強引な手も使って電脳雑技集団のスパイラル買収計画を進めるが、電脳雑技集団が粉飾決算をしていたことに気づけず、大和田と協力して突き止めてきた半沢に屈することになった。
ちなみにドラマ版の演者は香川照之氏の従弟にあたる市川猿之助氏。
照之氏、猿之助氏、片岡愛之助氏(黒崎駿一役)、尾上松也氏(瀬名洋介役)と本作には歌舞伎役者が多数参加したことで、2020年版ドラマには歌舞伎の演出が随所に取り入れられた。
・内藤寛
半沢の上司。役員で唯一彼に協力的で原作、ドラマで唯一まともな上司として描かれている。
しかし2020年版ドラマ版では演者の吉田鋼太郎氏が[[スケジュールの都合>NHK大河ドラマ]]により出られない状態であった。
[[というわけ]]で誰かが彼の代わりをしなければならない。そこで登場したのが我らが大和田である。
半沢が敵対関係である大和田にすぐ頼るシーンは、原作では彼に頼っていたシーンとなるわけである。
そのせいで原作であっさり行ってた半沢と内藤間の案件が大和田になったことで毎回漫才になったり喧嘩になったりこじれにこじれ、いくつものパワーワードを生み出すことになったのは怪我の功名だろうか。
*【余談】
・2013年版で完膚なきまでに叩き潰された大和田であったが、そもそも彼の妻の浪費癖が無ければ隙すらないというまさに強敵であった。妻がいなければ半沢の復讐が実を結ばなかった可能性が高い。
・原作で半沢一家の仇に相当するのは木村という&bold(){超小物}。原作小説における大和田は半沢ネジの融資云々の話とは無関係であり、親父さんも生存している。
・ドラマ版で大和田に半沢一家の仇という設定が加えられたのは、主人公の半沢直樹を演じる堺雅人氏が「ラスボスは強大なほうがいい」と因縁の追加を提案したことからだそう。
・2020年版でも相変わらず大胆不敵であったが土下座した事は本人にとってもトラウマになっており、半沢に怒鳴られた時はその事を思い出したのか&bold(){思いっきりビビっていた}。
・2020年版第1話のラストで、役員会議の長机真ん中にスマホを放り投げて高笑い…と言うシーンがあったのだが「その後どうやってあのでかい机の真ん中からスマホを回収したのだろう?」と言う大喜利染みたネタがSNS等で話題となった。&br()その答え?として最終話の放映直前に演者である香川照之氏のTwitterで公開された回収の様子は、&font(b){何故か長机の下に隠してあった[[虫取り網>カマキリ(生物)]]を取り出して引っ掛ける}と言うものであった。
・そのスマホ内の写真一覧が映るシーンがあるが、偶然かもしれないが大抵はビル風景や猫、虫の景色ばかりで人間が写っているものが一つもない。件の妻の写真も全く無いのが彼の悲しい私生活を物語っている…。
・次回予告などで銀行内の裏切り者の候補の代表のような扱いでミスリード要員として扱われていたが、結果だけ言えば原作に存在しない時点で彼はほぼ白である。&br()しかし原作を読んだ者でも「&bold(){もしかして大和田がドラマオリジナルで何かやらかすのか?}」と疑う声も見受けられ、あまりのキャラクターの強さから展開が読めなかったのも事実である。
・最後に叫んだ「あばよ!」という台詞が印象的だったらしく、Twitterでは「あばよ!」がキメ台詞ではあるが別にドラマに出ていない柳沢慎吾氏がトレンド入りする謎の自体が発生した。
//かなり難しいキャラであり解釈違いの可能性もあるため、疑問に思った箇所はバシバシ追記、修正してください。
やるよ!やってやる!やってやればいいんだろ!そのかわり追記修正やれば私の良記事はできるんだろうなちゃんと!
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- てっきり第2期ラストでまた土下座するのかと思ってごめんなさい -- 名無しさん (2020-10-21 23:13:58)
- あの後、案外ライバル銀行の重役になってたりして。手腕は有能だし、半沢同様箕部への告発で有名人だし。ライバル銀行にとっては喉から手が出る程欲しい逸材だろう。 -- 名無しさん (2020-10-21 23:24:10)
- 2期原作読んでたからちょっと絡むくらいのゲストキャラだろうなぁって思ってたら、がっつりレギュラーどころかライバルポジでラストまで突っ走ってて笑った -- 名無しさん (2020-10-21 23:51:46)
- おしまいDEATH☆!デス!デスデス! 常務はシンフォギア視聴済みなのだろうか -- 名無しさん (2020-10-22 08:30:46)
- 大和屋暁に見える -- 名無しさん (2020-10-22 08:55:31)
- 原作無視の貴重な成功例。香川照之(ともちろん堺雅人)の怪演が無ければただの原作レイプで終わってたけど、この2人の演技とそれを全面に押し出していく脚本のパワーが最後まで凄かった -- 名無しさん (2020-10-22 11:15:00)
- 主人公より先に項目できてて草 -- 名無しさん (2020-10-22 11:42:28)
- ドラマ二期の大和田はもはやヒロイン -- 名無しさん (2020-10-22 12:46:55)
- どこまでが現実をモデルにしててどこから外れてるのか分からん。現実はパフォーマンス議員に再建やらせたってことしか覚えてない -- 名無しさん (2020-10-22 15:39:38)
- 原作もドラマも見てなくても半沢と大和田は知ってるって人けっこういるだろうなあ -- 名無しさん (2020-10-22 16:18:25)
- 内藤さんが諸事情で出られなかった怪我の功名としか言えないな…もし近藤含めて出ることができたらシナリオ自体また大きく変わってそう -- 名無しさん (2020-10-22 18:58:53)
- 2020年度版を見た視聴者のほとんどがこう思った。「お前らホントは仲良いだろ?」 -- 名無しさん (2020-10-22 19:22:10)
- 大和田といえばクソコラの人気も高かったね -- 名無しさん (2020-10-22 22:52:39)
- 顔芸も笑わせてくれるし、なんだかんだ言って半沢のこと好きだし人間臭いキャラ -- 名無しさん (2020-10-23 11:58:22)
- 原作だと強大ではあったが所詮章ボス程度で終わって以降二度と登場しなかったのに、実写版では香川照之の怪演で人気が高まり原作で出てこない時系列でも普通に登場、原作の別のキャラの代役として主人公と信用できない共闘関係になる もしかして:トネガワ -- 名無しさん (2020-10-24 23:42:50)
- 銀行を立て直したい(本音)その役目は自分ではなく半沢がふさわしい(本音)それはそれとして半沢のことが大っ嫌いなので銀行ごと叩き潰してやる!!(1番の本音) -- 名無しさん (2020-10-25 20:06:30)
- 2013年版しかまだ見てないけど嫁さんとはあの後どうなったんだろう -- 名無しさん (2020-11-02 16:34:48)
- ↑結婚指輪はしたままだから、少なくとも離婚はしていない。奥さんの方もあれから反省して浪費癖は改めたんだろうと思う。 -- 名無しさん (2021-02-14 19:52:01)
- > 香川氏、猿之助氏、愛之助氏と歌舞伎役者が3人も参加した 尾上松屋を忘れるなよ -- 名無しさん (2021-02-26 12:39:08)
- 表の顔は紳士的だが裏の顔は悪辣非道、魅力的な悪役 -- 名無しさん (2022-10-07 18:14:58)
- 恩義かをにはしっかり報いる -- 名無しさん (2023-01-03 15:38:59)
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