スネ夫のパパ

登録日:2025/06/15 Sun 00:20:00
更新日:2025/06/26 Thu 00:09:41
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スネ夫のパパとは、漫画ドラえもん』の登場人物。


概要

骨川スネ夫とスネツグの父親でスネ樹(スネ太郎)の祖父に当たる人物。
下の名前はと同じく不明。

顔は(骨川一族ほとんどがそうだが)スネ夫によく似ているが、チョビ髭を蓄えているのが特徴で、眼鏡は回によってかけていたりかけていなかったりする。
だが息子が父親に顔が似るのはわかるけど元は別人の妻まで顔が似ていることはよくネタにされている。
そういう好みがあるのだろうか。
身長は比較的低めで妻よりも背が低く、この点は息子にも遺伝してしまったようである。

配役

  • はせさん治(初代:テレビアニメ第1作)
  • 加藤治(2代目:テレビアニメ第1作、第2作第1期)
  • 田中秀幸(3代目:テレビアニメ第2作第2期)

●テレビアニメ第2作第1期(代役)

人物

ご存知会社の社長で骨川家が金持ちの理由でスネ吉と並ぶ存在意義の基盤。四畳半島に別荘を持ち、作中にもよく登場する。
業種はよく分かっていないが、芸能界やおもちゃ業界などとコネがあるところからするとマスコミ関係や広告代理店という説や、1989年公開の「ミニドラSOS」で公開された情報による貿易会社の説がある*1
「ハリーのしっぽ」ではスネ夫の曽祖父(アニメ第2作第2期では恐らく高祖父)らしき少年がチューブを買い占めており、昔から骨川家は金持ちであったようだ。
また「ご先祖さまがんばれ」では先祖が大名だったことが明らかになっている。
それゆえに顔も非常に広く、しばしばスネ夫の自慢時に間接的に登場したり言及されたりする場面が多い。*2
送られてくるいわばお中元の数も相当に多い描写もある(「天つき地蔵」「こいこいマークでお中元」)。
だがもちろん社長故に立場上多忙なため家に戻ってくる機会は少ない故か出番も非常に少ないが、それでもジャイアンしずかの父と比べると登場頻度は多い。
スネ夫に対してはやはり妻に比べると甘いようで、叱る描写はアニメ第2作第1期の「気候集中装置」(原作:まわりの天気あつめよう)と大長編「竜の騎士」*3くらいしか無い。

金持ち故に趣味も非常に多く、中でも骨董品のコレクションでは何百万もする壺を複数持っている描写がある(「実体げんとう機」)。*4
またポルシェをはじめとする高級車も複数台所持しているが、息子たちが勝手に運転して壊してしまったり盗まれたりするなど車運がとにかくない(「トカゲロン」「入りこみミラーⅡ」、「ふしぎな海水浴」)。その他にも、自家用車の故障に悩む場面は多く、自家用車も多くは安物買いの銭失いになってしまっている。

家族で旅行にもよく行く描写が度々あるが、良い旅を楽しむ描写も多い一方で主にケチくさい面が目立つ妻により痛い目をみることもある(「録験機で楽しもう」及びそれを元にしたアニメ第2作第1期オリジナル「だれでも体験機」、「ペタリ甲板」)。
そういう意味では裕福になりながらも一般的な金銭感覚を失っていないとも言えるだろうか。
実際そのお陰か貧乏になりすべてを失った際でも絶望せず、逆にその状況を楽しむ余裕すら持っている。

また主にスネ夫が勝手にひみつ道具を持ち出したせいで家を壊される被害にもよく遭う。まあギャグ漫画のお約束で次の回には元に戻ってるけど。

主なエピソード

◇はアニオリ回。

◆このかぜうつします

てんとう虫コミックス第2巻収録。
初登場。スネ夫を映画に誘うものの、のび太が道具を使って彼に風邪を移したため行くのを取りやめようとするが、良心がはたらいたのび太が再度道具を使って風邪を自分に移したため結局映画に行った模様。

◆王かんコレクション

てんとう虫コミックス第9巻収録。
先述した通り骨董品のコレクションが趣味であることが判明する。
それを羨ましがったのび太が唯一たくさん収集していたジュースの王冠を道具を使って流行らせた結果スネ夫が数本のビール瓶を一気に開けて「こんなに飲めるわけないだろ」と困惑していた。
なお、アニメ第2作第2期における初登場エピソードである。

◆オールシーズンバッジ

てんとう虫コミックス第16巻収録。
中山湖に紅葉を見ようと家族で遊びに来ていたが、バッジの効力で湖で泳いだり桜が舞い散ったりスキーをするのびドラを見て困惑し、3人揃っておかしくなったのだと思ってしまう。

◆大雪山がやってきた

てんとう虫コミックス第19巻収録。
「ゲレンデなんかつまらない、ツアースキーをやろう」という息子の提案により一家でスキーをするが道に迷ってロッジに帰れなくなってしまう。
そこにドラえもんの道具で東京までワープするが、そんなことを知る由もなく道路を発見してタクシーで北海道の夕日岳ロッジまで引き返す羽目になる。まあそのままだったら遭難しかねなかったし...

◇豪華!スネ夫の貧乏バースデー

2010年2月5日放送。
訳あってスネ夫が貧乏生活を体験したいともしもボックスを使って作り出した世界。
結果彼の会社が倒産して家や車は売りに出されてしまうことになり洞窟で生活する羽目になってしまう。
だが、骨川一家はあっさりその生活に慣れ、自然のままの生活をのび太たちに自慢した。

◇おかたづけショールーム

2021年10月16日放送。
あれこれ理由をつけて物を中々捨てられない野比家と金持ち故にあっさり捨てられる骨川家の対比が描かれたエピソード。
妻と息子がひみつ道具を使ってさまざまなものを捨てていくが、ラストのオチでは野比家は貰ってきたものでごった返しになり、骨川家は捨てすぎてもぬけの殻となり帰ってきた彼が愕然としていた。

◇骨川マイスターのdo it yourself

2021年10月23日放送。
「野比家と骨川家は何かと馬が合う」というエピソードの筆頭格にして、唯一と言っても良い彼がメインを張った作品であり、てんコミ図鑑のみに登場していたひみつ道具「大工ドリンク」を本格的に活用した作品でもある。
パパがスネ夫のためにDIY(Do It Yourself/自分でやってみようの意味)で作った勉強机とイスを自慢している動画を見せられたのび太たち。家に帰るとのび助が本棚を作ろうと板を切っていたらノコギリが折れてしまったのでドラえもんが「大工ドリンク」を貸すことに。
一方その頃彼はLEDイルミネーション付きのキャットウォークを作っており、それに対抗してのび太たちは台所のリフォームをする。
その後さらに南国リゾートを再現したスパを作ろうとショベルカーを操作していたところ操縦ミスにより暴走し始め家の壁を破壊して部屋中をめちゃくちゃにしてしまう。このままだとまずいと大工ドリンクを取り出して野比家・骨川家の5人でベートーヴェンの「交響曲第9番」の替え歌とともに家を天守閣付きの城塞に建て直した。建築基準法違反ザマス!


ぼくのパパはすごいんだ。追記・修正もwikiの閲覧数を増やすのもお手のものさ。

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最終更新:2025年06月26日 00:09

*1 未来世界ではスネ夫が会社社長になっているが、スネ夫が父の会社を引き継いだのか、それとも新たに立ち上げたのかは不明。

*2 基本的には「パパの知り合いが○○で、特別に譲ってもらった」というところから三人用に繋がる。

*3 劇場版では未登場。

*4 逆にアニメ第2作第2期「もどりライト」では大半が贋作という描写があった。