ネイル(ドラゴンボール)

登録日:2025/06/15 Sun 04:20:00
更新日:2025/07/06 Sun 05:14:37
所要時間:ほう!所要時間 約 24分 まであがりましたよ





ゆるせ地球人たちよ…
わたしには最長老さまを守る使命があるのだ…!


ネイルとは『ドラゴンボール(DRAGON BALL)』シリーズの登場人物である。
種族はナメック星人で、出番は短いがその生き様からコア層の支持も根強い燻し銀キャラ。


CV:森功至(Z) 楠大典("改"以降のメディアミックス)


【概要】

ナメック星の長である最長老を護衛するナメック星人。
服装は殆どのナメック星人と同じでエスニックでアラビアンな感じ。
首元にはモコモコしたネックウォーマーっぽい物を巻き、袖なしの羽織というかロングベストというか何かそういう感じの上着を着ている。


ドラゴンボール作成などの不思議な能力は持たず、同族では唯一の戦いに特化した「戦士(タイプ)
基本的にナメック星人はそれぞれの村がありそこで生活をするが、作中では寿命の近い最長老さまの身を案じて常に側に控えており、平時はどのように過ごしていたかは描写されていない。

近衛の他にも身動きの取れない最長老さまに変わって来客の応対なども行うが「帰れ」「お帰り願おう」と出会い頭の塩対応でドアから出てくるイメージが強く、本人は至って大真面目なのだがシュールな雰囲気から暫しネタにされる。

もっとも、本来であれば「最長老の元へ来る=ドラゴンボール使用の認可」であり、そのためには各村の長老に願いの内容を納得させた上で、力比べや知恵比べなどの長老達の課す全ての試練を突破してようやく…という本編で非常にサラッと流された厳格なルールが存在するので、フリーザ軍云々を抜きにしたとしても、手順をすっ飛ばして集団で押しかけてきては塩対応もやむ無しといったところであろう。

ピッコロさんにそっくりな顔をしており、基本的にクールなポーカーフェイス。
劇中では巨悪に攻め込まれている厳しい状況もあって会話も淡々と端的で無愛想な印象を受けるが、凡そのナメック星人に違わず深い郷土愛を持ち、善良な気質の優しい人物である。
デンデもかなり懐いているので、平和な時は頼りになる年長者として慕われていたのは想像に難くない。

しかし全くの朴念仁という訳でもなく、「人が好意で素晴らしいプレゼントをやろうと言うのに」と割と砕けた言い回しになることもある。
力で敵わない相手を知恵で出し抜いた時には重傷を負いながらニヤッと笑って見せたり、ピッコロさんに似たニヒルな一面も。

その悟った修験者のような静かな佇まいとは裏腹に故郷や同胞への熱い思いで戦い、善なる者には例え異星人であっても力を貸し、自己犠牲も厭わない姿勢はまさに智仁勇を兼ね備えた人格者であり、ファンからは作中のデンデに倣い畏敬を込めて「ネイルさん」と敬称で呼ばれることが多い御仁である。ピッコロさんと同じ

…ただし、項目冒頭の台詞にもあるように、最優先すべき使命は最長老さまを守る」ことであり、当の本人の頼みであっても側を離れない。
大体はZ戦士という名の身内の集まりだったり章ボスが改心して味方になる事が多い本作において「一定の強さを持ち、最初から主人公サイドに友好的だが仲間ではなく共闘もしなかった」という物凄く珍しい立ち位置のキャラクター。ついでに作中では一度も悟空と顔を合わせていない。
後述する強さにもかなりのものがあり、その変則的な立場が魅力なれど本格的な共闘がなかった事を惜しむファンは少なくない。



戦闘力

「おどろきました…すばらしい戦闘力です!」
「さすがは戦士型というだけありますね」

ナメック星人の唯一の戦士型の名は伊達ではなく、その最大戦闘力は42000
メタ的には例の有名な台詞の前振りでしかなくインフレの波にあっという間に呑まれていくが、この時期の登場人物としてはかなり立派な物をお持ちである。部下にほしいくらいですよ
後から判明した数値ではあるが、実は悟空が現地に到着するまでの割と長い期間ナメック星編の味方側の最大戦力だったりした。
そんな強者が地球人ベジータフリーザ軍の3つ巴の争いに巻き込まれた原住民という普通なら虐げられるだけの立場にいるのがミソで、ネイルさんの魅力の一つ。
変身したザーボンを倒し我が世の春だったベジータ(当時3万近く)*1「死にたいらしいな…」などと粋がっていたがこの時戦っていたら軽く捻られていたというのは定番のネタ。
しかし、べジータは既に気のコントロールや感知をマスターしていたので、裏を返せば平常時は3万以下に抑えている事でもあり、1000→3000まで上昇させたナメック星の若者たちのように気のコントロールに長けているという証左でもある。
後述する戦闘シーンでも42000に持っていくまで踏ん張って気を溜めていた。

ちなみに戦いになると上着を脱ぐが、下は素肌なため当然だが上裸に。正確には裸ネックウォーマー
普段の物静かな印象とは異なり大胆なお人である。脱いだ方が強くなる訳ではない。多分


フリーザ軍を物差しにすればザーボンさんとドドリアさんくらいなら問題なく、ギニュー特戦隊が相手でも別格の隊長と超能力枠のグルドを除いた中堅隊員の3人とも良い勝負が期待できるくらい。*2
ただし本編では実現しなかった戦いなので推測の域は出ず、「ネイルさんが来てくれていたら悟空抜きで特戦隊とどれくらい戦えていたか?」というのはディープなファンの間ではよく挙がる話題である。

原作漫画では繰り返した通り「唯一の戦士型」という肩書きだが、アニメでは尺稼ぎのために他に戦士型が3人登場するため、「最強の戦士型」「最後の戦士型」(全員殺された後で)という言い回しになった。
このモブ戦士型の皆さんの戦闘力は3人とも10000前後あるらしい。
同族の中では頂点に位置するネイルさんは元より、序盤に登場した戦士型でない村の若者たちも3000くらいの数値を叩き出すので、実はフリーザ軍の雑兵やサイヤ人の下級戦士程度なら一蹴できる人材がゴロゴロいる。
…平和を好む穏やかな種族ながら中々の武闘派集団でもあるのだが、中立の平和を謳うには自衛のための力が必要という事なのだろうか?
あるいは同化で戦闘力が上がることを知っていたなら、既に同化により戦闘力を向上させていた可能性もなくはない*3


【作中での活躍】

「よく来たなデンデ」
「最長老さまはおおよその成りゆきを知っておいでだ…」

初登場は其之ニ百六十四『最長老の家』
ベジータやフリーザ軍のドラゴンボール集めを阻止すべく訪問したデンデとクリリンを出迎える。
この時点で凡その状況を把握していたが(恐らく村人の虐殺なども)最長老を守るためにその住居に留まっていた。

その後、悟飯の潜在能力を引き出すべく最長老宅を再訪したクリリンたち…と、その気を察知して追いついたベジータと一触即発になるが、ギニュー特戦隊の接近によりもはやそれどころではなくなる。
この時の様子からすると気の察知などもできるらしい。
凡その力量も分かるようで、例えベジータと手を組んでも勝算は極めて薄いと予感していた。

「こいつのいってる事は本当かもしれん…」
「たしかに邪悪な大パワーが5つ……」

また、このとき悟飯にポルンガが3つ願いを叶えられる事を伝えたのだが、後で一行が実物を呼び出した時にはド忘れしていた。
切迫した状況で頭から抜けてしまったのかもしれない。

「ネイル…お前も行ってあげなさい…」
「少しはお役に立てるでしょう…」

「ですが…」

「わたしならだいじょうぶです…」
「まだすこしは寿命ももつでしょう…」

「わかりました!」

他ならぬ最長老の頼みもあり、程なくしてZ戦士たちの助っ人に向かうべくその場を離れる。
この時のネイルは主要人物らと同じ扱いで扉絵にも描かれ、5対5の対決表のような図も登場して参戦が期待されたが…なんと途中で引き返してしまう。
最長老に巨悪の手が伸びる不吉な胸騒ぎを覚え、地球人たちへの罪悪感を抱きつつ項目冒頭の台詞をモノローグにしながら。
結論から言えば、その胸騒ぎと判断は当たっていた。


予感は的中し、強大な悪魔、フリーザの魔手が最長老へと伸びていたのである。

【危うし最長老たち】

ポルンガで願いを叶えるために最も重要なナメック語の問題を抱えるZ戦士たちのために、デンデの潜在能力を解放して向かわせる最長老。
そしてついに居場所を嗅ぎつけ、*4ドラゴンボールの使用方法を吐かせようとするフリーザ。ボールを求める邪悪な者たちの侵攻によってナメック星人は悉く殺され、もはや生き残りは3人だけであった。


最長老の咄嗟の判断と頼みを受けたネイルはドラゴンボールのルールを手札に自分と戦わざるを得ない状況に持ち込み、デンデが到着するまでの時間を稼くために絶望的な戦いに挑む。


ここで代名詞の42000が初めて登場するのだが、それに対する返しとして登場したのが

「わたしの戦闘力は530000です」
「ですがもちろんフルパワーであなたと戦う気はありませんからご心配なく…」

という例の宇宙一有名な台詞である。
あまりに現実感のない力の差に茫然自失となった所に左手だけで戦うという舐めプ宣言までされてしまい、「ほざけーっ!」と立ち向かうがまるで相手にならず、宣言通りに左手だけで嬲られ、片腕を捥がれるなどのダメージを負いズタボロにされてしまう。
しかし当初の目的である時間稼ぎは充分に果たし、種明かしでフリーザに一泡吹かせて意地を見せた。
力では勝てずとも、身命を賭して最長老の願いを果たし、地球をも救ってみせたのである。

「お おのれーーーっ!!!」
「ただの時間かせぎだったのか!!!」

戦闘こそ惨敗であったがこの決死行は実り、ドラゴンボール争奪戦という大局的勝利の鍵となった。
なにせ、フリーザはネイルを仕留める余裕もなく急いで飛び出したが、その後彼が全速力を出したにも関わらず、現地到着前に最長老が寿命を迎え、ドラゴンボールが使用不可能となってしまった。つまり、ベジータやクリリンの存在に関わらず、ネイルの嘲笑を浴びた時点でフリーザが願いを叶えられる可能性はなくなっていた
加えてフリーザがネイルに気を取られすぎていた結果、ギニュー特戦隊の全滅やドラゴンボール奪還の危険性にも気づけていないという事態も起きた*5
ついでに53万宣言の他にも「きさまら下等生物なんかではなーーい!!!!!」などフリーザ側の名言も数多く引き出した殊勲の名場面である。

その後は瀕死の重症で捨て置かれていたが…

【地球育ちのナメック星人】


「ここが故郷(ふるさと)…か………」

時を同じくしてポルンガの力でピッコロが生き返り、ナメック星に到着する。
その身は悪の大魔王の生まれ変わりだったが、孫悟飯との交流を経て善の心に目覚めつつあった。
本来なら危険でしかない現地への移動も、見知らぬ同胞の敵討ちに燃えてのことである。
自らのルーツの生まれ故郷に郷愁の念を覚えつつ、ついに帰郷を果たす。

すぐさま巨大な気を探知し赴こうとするが、そこで瀕死のネイルを発見する。
ネイルは地球人たちがドラゴンボールで願いを叶えた事を知り安堵した。

ピッコロに瀕死のネイルを治す術はなく、「わるいが」と前置きした上で立ち去ろうとする。
だが界王星の修行で力を増したとはいえ、巨悪フリーザと直に戦ったネイルは今のままではピッコロに勝ち目がない事を見抜く。
そこで提案したのがナメック星人の最後の技、すなわち「同化」だった。
戦士型のネイルと同化すれば、その力は数倍にもなる。フリーザとの対決を前にしたピッコロにとっては魅力的な提案だったが、人格の統合などを恐れ一度は渋った。しかし瀕死のネイルにはもう時間が残されていない。
自分はただの"きっかけ”で人格面に干渉しないと説得し、ようやくピッコロは折れた。

「いいだろう…ためしてやる…」
「だがすこしでも気にいらなかったらすぐに追い出すぞ……!」

「い…いってくれるぜ…」
「人が好意ですばらしいプレゼントをや…やろうというのに……」

「…ぜ…ぜったいにフリーザをた…たおせ…いいな……」

「きさまにいわれるまでもない」
「できればそうしたいぜ……オレのためにな…」

体に手を置かれたネイルが目を閉じると、眩い光とともに吸い込まれていった。
こうして同化は完了し、人格はピッコロベースのまま思いがけぬスーパーパワーアップを果たしたのである。

同胞の力と記憶を得て心身ともにナメック星人となったピッコロはやや遅れて戦場に到着し、第2形態になったフリーザに戦いを挑む。
その時点のZ戦士ではぶっちぎりのトップとなった力は第2形態に肉迫し、一時はナメック星人の無念を晴らせると思わせる程だった。

やがて徐々にその力を増していくフリーザを前に圧倒されるも、元気玉を作る悟空の時間を稼ぐべく特攻。
不意打ちだったとはいえ圧倒的な力量差のあるフリーザ最終形態に捨て身の援護射撃を叩き込むなどして勝利に貢献する。

後にドラゴンボールの力で復活したナメック星人たちが地球に転送され、最長老の死を看取った際にピッコロが「会った事がないはずの」最長老を悼む発言をする。
それを聞いたデンデはピッコロとネイルが融合した事を確信するのであった。


助っ人の断念、ギリギリのタイミングでのフリーザへの種明かしなど、常に苦渋の決断を迫られながら同胞のために、最長老のために、
そして地球人の願いのために孤独に戦い続け、最後にはその身を捧げた、たったひとりの戦士型ナメック星人。
ネイルの勇気と献身なくして、Z戦士たちのフリーザ打倒は果たせなかったと言っても過言ではない。



【得意技・能力】


  • ほざけーーーっ!!!!(チョップ)
いきなり技…というには怪しいのだが何分ネタが少ないので書かざるを得ない。
首筋を狙っての右の手刀だがまるで通用しなかった。やはり42000ではこのていどでしょうね…
こんなんでも貴重な原作でのネイルさんのアクションなのでゲームなどでは凡そ採用される。
イラストなんかで右手に力を込めたりチョップしてるのが多いのも恐らくこれのせい。

技名というか上はチョップした時の台詞なのだが、普段穏やかなネイルさんにしては品のない言葉である。
これについては愛する故郷や同胞の命を根こそぎ奪った悪魔どもの親玉が煽ってくる状況なので、寧ろ激昂しない方がおかしい。逆に言えば善良で平和を愛する気質のネイルさんが精一杯捻り出した罵倒句でもあるのだ。実はピッコロさんも言ってたりする

  • エネルギー波
振り向きざまに左手で発射する。
…のだが、やはり相手が悪くムダな努力と一蹴され、ただホコリをまきあげるだけだった。
さすがに上のほざけチョップよりは絵的に映えるので、ゲームなどでは便宜上の必殺技として左手のエネルギー波が採用されやすい。

気の毒なことに、作中でのネイルさんの技というかアクションはこの2つしかない。
時間稼ぎ上等のアニオリでも珍しく戦闘シーンの引き伸ばし…もとい、追加などもなかったりする。原作でも時間稼ぎと明言されてる数少ない戦いなのに

  • 再生能力
ご存知ピッコロさんの代名詞のトカゲの尻尾。
文字通りもぎ取られた右腕を再生させた。
ただし万能の回復手段とまではいかず、体力を消耗し戦闘力が減少する。

ピッコロさんはノータイム・ノーリアクションで目をクワっと見開きながら生やす事が多いが、ネイルさんは激痛に目を閉じてメチャクチャ苦しそうに呻き声をあげていた。そりゃ痛いに決まってるし、あまりやりなれてないのかもしれない。

  • テレパシー
喋らずに脳内で会話する念話。
フリーザを前にして最長老と作戦会議をした。

他の登場人物ではピッコロさんと悟飯の師弟、悟空、無印時代では鶴仙流の面々も使っていたので、ナメック星人特有の力というよりは気の察知や解放と同じく気のコントロールに長けていれば使える技能なのだと思われる。



  • 同化
どちらか一方をベースにナメック星人同士で融合し、その力を飛躍的に高める能力。
同化素材となった方はメインとなった方に融けるように消えていく。
後付け設定なども含めると戦士・龍族などのタイプを問わずに可能であると思われる。
人格はあくまでベースとなった側の物が保持されるが、劇中ではもう一方が得た記憶や経験もある程度共有されていた。
…というか、ここまで行くと実質人格の同化や下手すると乗っ取りなのでは?と暫し突っ込まれる。この辺については後述。

片方の存在の消滅という問題があるとはいえ、実質ほぼノーリスクで即座にパワーアップできる地味に反則技。
人道的見地をガン無視して最後の一人になるまで同化し続ければ凄く強くなるんじゃね?というのは鉄板ネタである。
後に『超』漫画版では、ナメック星人は侵略者から民族を守る切り札として、各村の戦闘に長けた者たちが同化を繰り返すことで最強の戦士となり対抗するという設定が明かされており、実際に全滅の危機にあったのでこの手段で同化を繰り返していた。

【どの辺りまで共通規格なのか】

並べてみると再生能力やテレパシーあたりはナメック星人にある程度は共通する力だという事が分かるのだが、例えばピッコロさんが他に使っていた腕伸ばし・巨大化・目や触覚からの光線・服や物質の精製などの特殊能力の数々をネイルさんが使えるかどうかは判明していない。そもそもこの能力群
  • ナメック星人全員共通なのか、あるいは龍族か戦士型のどちらかに限定された能力なのか
  • ピッコロ大魔王に連なるいわゆる"魔族"の技術なのか
  • 種族に関係なくピッコロさんが独学で開発した物なのか
…などの細かい分類が全く分からないので、迂闊に逆輸入などもしづらいのだ。

分かりやすい個性が欲しいアクションゲームなどでは腕伸ばしや爆発波など当たり障りのなさそうな物を限定的に取り入れる傾向にある。
再生能力や囮の時間稼ぎだった事を反映させて、一定時間(ターン)だけ防御が固くなったりも。


【同化の影響】

とにかく強化倍率が凄まじい。
なんせ4万2000のネイルさんと、4000ほどのナッパに勝てない状態から最大でも6日以内しか界王星で修行してないピッコロさんの組み合わせで、100万以上は確実のフリーザ第2形態と渡り合える超戦士を生み出すくらい。
後々の神との融合も含め、ピッコロさんが人造人間編あたりまでは辛うじて一線級に食らいついていた強さを支えるナメック星人脅威の技術なのだ。

なお、同化に目を奪われがちだがその前の段階でネイルさんを驚嘆させるほどの戦闘力になっているらしいので、この時のピッコロさんのインフレ具合も地味にバグっている。

精神面については、ベースはピッコロさんだと言った通り基本はそのように見えるのだが、ネイルさんの記憶や感情なども共有しており、デンデや最長老の名を呼んだりするので、めちゃくちゃ乗っ取られてるように見えるのは定番の突っ込み。
アニオリでは一瞬ネイルさんの声になってフリーザを煽るホラーなシーンも描かれた。

まぁ、当時10歳にも満たない短い人生でつい1年くらい前までは孤独に己の運命を恨みながら過ごしていたのに長い間ナメック星で穏やかに暮らしていた相手の記憶などをいきなり取り込んだら影響を受けない方がおかしいと言われれば尤もである。ゲーム用語で言うところのレベルキャップ解放&大量経験値みたいなものだろうか。
デンデを見る限りナメック星人の成長速度は本来僅か2年で成人になるようなものではない事がわかるので、ネイルとしてもピッコロが記憶を取り込んでしまえば人格に大きな影響が出かねない若年者だったと判断できなかったのは仕方ないと言えるだろう。
それでも悟飯との出会いを経て同化に関係なくピッコロさんの性格も既に善性に寄りつつあったし、その状態のままネイルさんの記憶を活用していると言えなくもない。

フリーザとの戦いに駆けつけた時の「待たせたな…」はピッコロさんのニヒルで不敵な性格を出しつつ、特戦隊との戦いで助っ人に駆けつける約束を果たせなかったネイルさんの想いも乗った名シーンである。

一方で全ての記憶を共有しているかといえば実はそうでもないらしい。
ネイルさんが第1形態と交戦しながら、同化後はフリーザ第2形態が既に変身した姿だと知らずあくまで初対面として会話していた事などがこれに当たる。
同族や故郷への感情など、重要な部分のみの共有なのだろうか?

などなど、謎な部分は多いのだが…

「きさまらに殺されたナメック星人の怒りをおもいしれ!!!」

「最長老さま…どうか安らかな眠りを…」


この同化によって憧憬を抱いたナメック星とそこに住む人々はピッコロさんにとって真の意味での故郷となり、芽生え始めた善の心を更に大きく膨らませた事は決して無駄ではなかったのは確かである。

【ゲーム作品でのネイルさん】

時間稼ぎや同化など重要なイベントが多いので、ナメック星編を深掘りする作品では大体登場する。
操作キャラかNPCか、はたまたデモシーンのみの登場かは半々くらい。

とにかく原作のネタが少ないので、カードのイラストでは戦闘力3000の若者3人組やピッコロさんなど同族のポーズとかを密かにパクっている事が多い。やっぱり乗っ取…

一時期は、全てのキャラを無差別に集めるオールスター系の格闘ゲームなどでは余り登場の機会に恵まれなかった。
今でこそソシャゲやカードゲームはネイルさんなど目ではないレベルのマイナーキャラ博覧会となっているが、黎明期は本当に上澄みのメインキャラやボス格しか参戦せず、もっぱらピッコロさんの強化パーツとしてしかお鉢が回ってこなかったのである。


以下、掻い摘んで作品別に説明。

【FC〜SFCのRPG時代】

カードを切っていくアレ。
戦闘力を示すBPは安定の42000である。
原作での立ち位置を反映させて味方になりそうでならず、イベント限定操作みたいな扱いになりやすい。

激神フリーザ!!

時間稼ぎが実際にデンデの移動と並行して展開される。倒されるまでフリーザはその場から動かない。
運が悪いと即死まであるのだが本当に瞬殺されるとデンデがZ戦士と合流する前に追いつかれてゲームオーバーになってしまうので、概ね3ターンくらいの粘りが求められる。



超サイヤ伝説

最長老の所へ向かう途中の洞窟で登場するのだが、コピーマン*6が変身したという設定で偽ネイルなる敵が登場する。ただでさえピッコロさんのコンパチなのに
しかしネイルさんの代名詞である42000は模倣しきれないようで、BPは31500という半端な数値*7
ただしこの時点の悟飯たちの戦闘力は(普通に進めた場合)概ね15000前後程度なので、悟飯たちにとっては強敵。なので本物のネイルさんがほぼ一人で何とかすることになるだろう。
偽物を倒すと正式に仲間になってくれるのだが、最長老の所に辿り着くまでのスポット参戦かつレベル上げ不可能という半NPC状態。
ただし攻略状況的には非常に頼りになる強さで、期間は短いがその時点では頼れる助っ人になるという何ともネイルさんっぽい立ち位置である。
そのまま進めたらすぐに離脱してしまうので、敢えて引き返して悟飯たちのレベル上げに付き合ってもらうのも手。
必殺技は「エネルギー波」だけだが、必殺技カードの星の数*8が多いと「連続エネルギー波」「強力エネルギー波」という上位技に変化する。
最長老のイベントが終わってネイルと別れた後は原作通りベジータが合流してザーボンと戦うのだが、その戦闘力は変身後でも30000。偽ネイルの方が強いじゃねーか。

フリーザとの戦いもちゃんと再現されており、BP40万のフリーザと戦う。53万じゃないのは恐らくは原作でフリーザが手加減していたことの再現だろう。内部データ上の攻撃力も通常の半分で、戦闘アニメ上はともかく原作においての左腕だけで相手をしていることを表現していると思われる。しかしこれだけのハンデがあっても戦闘力の差を覆すことはできない負けイベントである。
しかし負けイベだからと言って弱いカードでさっさと負けてしまう事はオススメできない。
このバトルで6ターン以上粘るとif展開が発生し、原作ではポルンガに3つ目の願いを言う直前で寿命を迎えてしまっていた最長老が、もう少し生きて3つ目の願いを言えるようになるのだ。
ぶっちゃけ「じいちゃん」のカードが数枚あれば余裕で達成できるが*9
このポルンガの願いでは「ポルンガ」or「シッポと月」の強力なカードが手に入る。


このバトルの後でピッコロさん視点に移った際、倒れているネイルの所に寄ると原作よろしく同化できる。
無視する事も可能だが、やらないとピッコロさんは戦闘力19万くらいのままフリーザに喧嘩を売るハメになる。
同化すれば戦闘力100万ちょいくらいになるまでレベルアップするので、縛りプレイでもない限りやった方がお得*10
なおネイルとの会話ではフォントがひらがなカタカナしかないせいで「おれと どうかしろ!!」と若干危ない感じになってしまっている。

【激闘伝】

ゲームボーイ用ソフト。
概ね原作に沿ったRPGで、ネイルさんの出番は最長老の家に着いた時と、前置きをカットしてフリーザと戦う場面~ネタ晴らし、そしてピッコロとの同化と原作通りの行動である。とはいえ本作はゲームボーイながらグラフィック面に力が入っており、通常顔と傷つきながら不敵に笑うネイルさんの2種類が描かれている。笑いながら「あっ…あぐぐ…が…!」とあえぐ様はちょっとシュール。」

ルート分岐により最長老の家に向かった際、最長老からの試練*11として、ネイルとカエルにたま当て*12するミニゲームで勝負することになる。4匹仕留めればクリアとなる。

【超悟空伝 -覚醒編- 】

スーパーファミコン用ゲームソフト。
珍しく戦闘面より原作シナリオの再現に比重が置かれた作品。
無数の選択肢で原作の進行をぶち壊したIFシナリオを楽しめるのが本作の魅力だが、残念ながらネイルさん自身に劇的なIF展開は存在しない。
それどころかプレイヤーの選択肢によっては日和って様子見したり警戒を怠ったせいで必死の時間稼ぎが無駄の犬死にとなってしまう酷いエンディングなんかがあったりする。
ひでぇよ…ネイルのやつ命まではったのに…

また別のルートではデンデに変わってドラゴンボールの通訳係を務め、地球人たちがさっさと目標を達成してフリーザ軍放置のまま帰還してしまうナメック星人涙目なルートでも真顔のまま快く協力してくれる聖人である。

ドラゴンボールZ(PS2ゲーム版シリーズ)

2003年から展開が始まり、コンテンツ復活の立役者となった格ゲーシリーズ。
時代柄、参戦キャラはそれなりに厳選されており、残念ながらネイルさんがその枠に入るのは難しく、もっぱらピッコロさんの強化パーツとして下積み時代を過ごしている。
合体など一部の例外を除き細かな再現演出を挟まず、踏ん張って白く光るだけで変身や形態変化を行っていたので、ピッコロさんは通常形態から超サイヤ人になるようなレベルで「ネイルと同化」「神と融合」に変身していく。

ネイルと同化は使うだけで攻撃力が上がるお得な技だが、激烈光弾や魔空包囲弾といった後半のピッコロさんを象徴する技は原作再現で上位形態の神と融合になっている必要があるため、さっさとスッ飛ばされるかわいそうな立ち位置だった。
原作からして仕方ないのだが、実はネイルと同化〜神と融合の間の時期にあまり印象的な必殺技が存在しないもここらへんの不遇の原因でもある。*13

合体素材としてすら不憫なネイルさんだったが、実はこの時期から意外な形で参戦していた。
まさかのピッコロさんの2Pカラーである。いくらソックリだからって
マントやターバンの着脱くらいしかコスチュームの幅がないピッコロさんとはいえ、かなり大胆なアイデア。

なので見た目だけならナメック星を舞台にフリーザにリベンジマッチなんてのはこの時期からできたのだが、なにせピッコロさんが服を着ているだけなので目つきが悪く「俺の相手ではない」「逃げ場はないぞ!くたばれー!」「雑魚が…」などネイルさんにあるまじき暴言のオンパレードでプレイヤーの腹筋を崩壊させてくる。
ネイルさんの見た目でネイルと同化なんてした日にはもう何がなんだか。

といった感じで、強化パッチでもガワコスでもない純度100%のネイルさんの登場パターンはこの時代にはほぼない。
ストーリーの再現に定評のあった1作目で同化シーンが少し再現され(無言)、3作目のZ3のデモシーンでちょっと喋っていたくらいである。ここで初めて森功至さんがゲームで声を吹き込んだ。

長きに渡る雌伏の時を過ごしていたネイルさんであったが…

ドラゴンボールZ Sparking! METEOR

膨大なキャラ数と再現演出の数々で今もなお名作の誉れ高いSparking!シリーズ。
そこでも残念ながらなかなか参戦はできなかったが…

「助太刀に参った」
「私はネイル、おまえを助けるためにきた」

PS2時代のシリーズ最終作「METEOR」に電撃参戦!
ネイルさんを愛する人々の思いはついに銀河を貫いた。

目玉の新規参戦キャラとしてその存在は早い段階から報じられ、未来悟飯ベジータ王など同レベルの渋いキャラと一緒に体験版から使用できた。当時としてはかなり革新的な面子である。

製品版では初期キャラに含まれておらず、プレイヤーが初めて出会うのはドラゴンヒストリー(ストーリーモード)のフリーザ編の最初のステージ「スーパーサイヤ人!?」なのだが、これがまた胸熱。
特定条件を満たすとリクームと戦う悟空と交代し、上記の台詞と共に助っ人の約束を果たして特戦隊と戦うIF展開となるのである。
往年のファンがいつも想像していた「特戦隊の中堅隊員と戦ったらどうなるか?」「悟空との邂逅」というもしもの世界が実現した。待たせたな…
原作の無双ぶりを再現してバータを含め3人いっぺんに戦う悟空(原作ルート)に対し、力関係を反映してかネイルさんは悟空戦のダメージを引き継ぐリクームジースの2戦で終わりという優しめ設計である。
「復活のフュージョン」のインストをBGMに戦うネイルさんルートは待望の初参戦という事もありかなりカッコよく、合間合間に入る悟空とのやり取りもアツい。

「ネイル!おめえやるなぁ!!」
「ふっ!おまえは私より数倍強く見えるがな!」

またゲーム中でのジースによれば、「なに!戦闘力では勝っているのに!?」とのこと*14なので、ネイルさんの奮闘ぶりが際立つ。難点としてはこのルートに入る条件がやや変わり種で、悟空vsリクーム戦で100秒経過させなければならない。
原作通りの強さで普通にやってると100秒と持たずリクームに圧勝してしまうので適当に時間を潰す必要が出てくるまさかの悟空が時間稼ぎ係である。
リクーム「おのれーっ!ただの時間かせぎだったのか!!」
取り敢えず悟空ルート・ネイルルート問わず、無事にステージをクリアすれば他のモードでもネイルが使用可能になるので頑張ろう。

「今度オラとも勝負してくれよな」
「ああ、ナメック星に平和が戻ったらな」
「オラがぜってえ、なんとかしてみせる!」

操作キャラとしてはDP5の平均くらいの強さ。
各種ブラスト技も使いやすくバランスがいい。
最強技の「ミスティックフラッシャー」はラッシュ技で、出だしにほざけチョップをしてから連続攻撃を加え、最後に振り向きざまの左手エネルギー波で吹っ飛ばす派手な演出。原作での数少ないネイルさんの動作や攻撃を落とし込んだ力作である。


戦闘前の台詞としては無益な戦いは望まない穏健派だが悪には断固として立ち向かう概ね原作に沿ったキャラ設定になっている。
勝っても相手の命は取らない慈悲深さ。
どうも最長老さまは寿命を迎えた後らしく、負けると「私もすぐにそちらへ向かいます…」と激重な言葉と共に倒れ伏す。

特殊会話もそれなりに存在し、ピッコロさんとはナメック星人最強を決めるとして純粋に手合わせする流れで、スラッグやピッコロ大魔王との悪のナメック系列の相手に対してはその邪悪の気を警戒し、倒そうとする。
怨敵のフリーザ軍に対してはあまり反応はないが、アプールに対してのみ「貴様が村を滅ぼしたのか!」とブチ切れる。まぁ確かに村をスカウターで発見したし村人の虐殺にも加担しているのだが、それにしても側近などの幹部を差し置いてアプールにだけやたらと当たりが強い。おそらく新録のタイミングの問題
当のフリーザ相手にももちろん専用会話があるが、せっかく勝っても「やったか!?」とフラグびんびんなセリフで不安を煽る。


それなりに作り込む必要があるジャンルで正式に操作キャラとして参戦したという事実は大きく、コンテンツの再始動もありネイルさんはMETEORを境にそこそこの頻度でゲームに登場するようになった。
まさにターニングポイントである。

「私は負けられんのだ…絶対に!!」
「悪いがこの勝負!一気に決めさせてもらうぞ!」


ドラゴンボールヒーローズ


2010年11月の稼働開始から大幅なリニューアルを経ながらも2024年11月まで約14年間も稼働していたアーケードゲーム。

フリーザ編が開始された 2011年5月稼働の4弾で参戦し、必殺技は「アサルトフラッシュ」1種のみ。

稼働終了まで最高レアリティのURには抜擢されなかったが、参戦と同時にSRで収録され、1人でアタッカーにするとガードを+3000する固有のアビリティ「使命を背負う戦士」は原作を彷彿とさせる効果に仕上がっている。
その後も基本的にはCかRでの収録が殆どだが、BM5弾ではヒーローズラッシュCPの1枚にネイルが抜擢され、無印時代には叶わなかったCPでの収録を果たした。

ネイル本人がパワーアップするわけではないが、ピッコロ(通常)をベースにしてネイルと合体することでピッコロ(ネイルと同化)が登場するカードも存在する。


【余談】

  • 名前は例によってナメクジ・カタツムリ関連で「スネイル」から。30年以上後の某ヴェスパー第二隊長と元ネタが同じ。「この私と同化できること、光栄に思いなさい」
    • しかしそのまま検索しても大半は指の爪に絵や装飾を施す「ネイルアート」の画像ばかり出てしまい、人によっては生理的嫌悪感を催したりするので検索の際は注意。(というかほぼ回避不能)「ドラゴンボール ネイル」なんて検索してもご丁寧に作品のキャラネイル(痛ネイル)」の画像がそこそこ出てくる。
    • スネイルという単語が日本人にはあまり馴染みがないこともあり、「爪」が由来だと思い込んでいた往年のドラゴンボールファンは意外と多い。


  • 同種族という事もありピッコロさんと似通った顔つきをしているが、暮らしや境遇のせいかネイルさんの方が気持ち穏やかな目をしている(ように見える)
    • サイヤ人編あたりまでのピッコロさんは黒目も小さく、目の形も大きく角張っていてかなり悪人面だったが、同化の前後からまるでネイルさんのようにスッキリした目の形になって黒目も大きくなり、グッと善玉っぽい現在の顔立ちになった。やっぱり乗っ取らr


  • 同化の可逆性について「気に入らなかったら追い出す」という台詞があるが、そもそも同化を試した事もないピッコロさんの言う事なので信憑性はイマイチ。後々の神様との融合時は分離は無理だと明言されているが、これは大元を正せば分裂した2人を元の1人に戻しているので純粋に他人との同化であるネイルさんも同様なのかは(一応)明らかになっていない。現状は基本的に不可逆で分離方法もないと見做されている。




ゆるせWiki篭りたちよ…
わたしには最長老さまの項目を作成する使命があるのだ…!


「いいだろう…追記・修正してやる…」
「だがすこしでも気にいらなかったらすぐに削除申請するぞ……!」

「…ぜ…ぜったいに規約をま…まもれ…いいな……」


※追記・修正は宇宙の帝王相手に命懸けの時間稼ぎをしてからお願いします


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最終更新:2025年07月06日 05:14

*1 基準となるジースの台詞が「20000近く」と言っているのだがキュイ戦での24000と明らかに矛盾するので最近は30000近くに直されている

*2 物差しとなるリクームが3万近くのベジータを圧倒し、そのリクームを瞬殺して同格のジースとバータを2人がかりでも軽くあしらった悟空の戦闘力をギニュー隊長が60000ほどと推測しているので、概ね4万そこそこ〜5万前後あたりとされている。ネイルさんに気を溜めて瞬間的に戦闘力を上げるようなビシッ!とした必殺技でもあれば勝機は充分にあろう…という見方が主流

*3 後年の『超』漫画版では、ナメック星人は侵略者から民族を守る切り札として、各村の戦闘に長けた者たちが同化を繰り返すことで最強の戦士となり対抗するという設定が明かされた。戦闘力3000前後の若者たちも同じように数人が同化して対抗していたのかもしれない。

*4 デンデとは入れ違い。チリの一粒として見逃したが、これがフリーザの野望の綻びとなった

*5 この後のフリーザの戦闘にギニュー特戦隊がいても……と思いがちだが、フリーザがベジータを拘束した上でギニューにボディチェンジさせるなどすれば戦況が変わった可能性はあるだろうか。

*6 本作オリジナルの雑魚で栽培マンの色違い。相手の姿と、戦闘力の75%をコピーする(例として戦闘力10000の相手に変身するとコピーマンの戦闘力は7500になる)。

*7 なお本作にはラディッツとフリーザの偽者も登場するが、偽ラディッツは変身元の戦闘力(1500)の約53%にあたる800、偽フリーザに至っては変身元の11%でしかない58300と、変身精度でいえば偽ネイル(75%)が最も高い。

*8 そのカードの攻撃力に当たる。

*9 敵1体の動きを1ターン止める効果。恐ろしいことにラスボス・隠しボスにすら100%効いてしまう。そして入手もそんなに難しくない。

*10 一応同化しなくても経験値を稼いでレベルを上げればそこまで到達はできるのだが、当然ながら非常に面倒臭い。さらに本作の同化イベントにはまだ先があり、全ての条件を満たすとピッコロのレベルがカンストして戦闘力はフリーザ第2形態を上回る190万、更に必殺技も含めた攻撃力や防御力がアップするという隠し仕様があるので、経験値のみのレベルアップよりも同化イベントをこなした方が結局強くなる。また、ネイルと同化しなかった場合はその後のイベントをこなしてもレベルが限界一歩手前で止まり基礎性能のアップもない。一応その時専用の台詞も用意されているので一度は見ておくのも一興。……最終的にはデンデとまで同化しちゃってエンディング後に来るはずの人造人間編以降がどうなるかなどは気にしてはいけない。

*11 ナメック星到着後、ツーノ村に行き、ドラゴンボールを貰わずに隠れ家へ戻る→ムーリ村でデンデを助けずに最長老の家にむかうと、「これまでのこうどうがじゅうぶんのひょうかにあたいするとはいえません」として受けることになる。

*12 ゲーム中では「たま」と表記されているが、「たま」が当たったカエルは消滅しているので気弾と思われる。なんと非道な…

*13 後のSparkingシリーズでピッコロさんは最終的に前期と後期に分割されたが、それぞれサイヤ人編以前と神と融合後といった感じの技構成でポッカリと穴が空いている

*14 前述のとおり、42000のネイルに対し、ゲーム作品のギニューとグルド以外の特戦隊は大体戦闘力50000~60000前後に設定されているので、さほど違和感はなかったりする。