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GARO -VERSUS ROAD-

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&font(#6495ED){登録日}:2020/12/22 Tue 01:01:58 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 16 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&sizex(7){牙狼 G A R O 新章}} &bold(){&sizex(5){勝つのは 誰だ――}}} 雨宮慶太原作の特撮シリーズ「[[牙狼-GARO-]]」の15周年記念作品。TVでは「[[神ノ牙-JINGA-]]」以来2年ぶりの実写シリーズとなる。全12話。 #openclose(show=▽目次){ #contents() } *【概要】 近年、注目が高まっている「バーチャルリアリティ[[ゲーム]]」(VRゲーム)を物語の中核に据え、メカニカルなアレンジがなされた新デザインのガロの鎧、当初は主要な登場人物の中に魔戒騎士や魔戒法師といったお馴染みのポジションとなるキャラクターの存在が誰一人として明言されていないなど、放映前からこれまでのシリーズとは全く異質な世界観が提示されていた。 蓋を開けてみると、本作はこれまで以上に数多くのキャラクターにスポットを当てた[[群像劇]]の体裁を取っているが、そこには今までのシリーズの常識をことごとく打ち破る展開が広がっていた。 主題歌はシリーズお馴染みの[[JAM Project]]の「Versus Road 〜非現実的サバイバル〜」 だがOPでは流れず、毎回各話ラストの引きと共に本曲が流される。 実写シリーズでは「[[絶狼-ZERO- DRAGON BLOOD]]」「神ノ牙 -JINGA-」と暗く重々しい曲調のOPが続いていたが、久々に疾走感溢れる正統派のヒーローソングとなっている。 *【あらすじ】 「優勝すればどんな望みも叶うゲームがある」そんな噂が流れる世界で、日々を淡々と過ごす青年達の元に突如として謎のVRグラスが届く。それを装着すると、そこには同じようにグラスが届けられた100人の人間が集まっていた。頭上に浮かぶ眩い輝きを放つ黄金の鎧。その場を取り仕切っていると思われる女性が言った。 「ようこそ、GARO -VERSUS ROAD-の世界へ」 噂が現実となり、目の色を変えてゲームにのめり込んでいく参加者達。だが、それはたった1人の生き残りを賭けた過酷な[[デスゲーム]]の始まりであった…! 「READY FIGHT」 *【登場人物】 ・&ruby(くおん){空遠}&ruby(せな){世那}(演・松大航也) 今作の主要登場人物の1人であり主人公。だが、その素性は主人公でありながら魔戒騎士でも何でもなく少し正義感が強い普通の大学生。 ボクシングを嗜んでいるためその辺のチンピラには負けない程度の腕っぷしを持つが、それ以外は特筆した能力は何一つとして持たない、従来のシリーズならホラーの標的となってもおかしくない純然たる一般市民である。 親友の星合から聞いていた「優勝すればどんな望みも叶うゲーム」への招待状であるVRグラスが届けられた事で、自らが望まぬうちにただ1人の生き残りをかけた過酷な戦いの運命に巻き込まれていく。 二回戦ではアイテムを剣に変化させた。 この剣は幼少期に星合と一緒にクレーンゲームでとった剣型のストラップのデザインを元にアイテムを変化させたもので、星合のものと同じデザイン。 ・&ruby(ほしあい){星合}&ruby(しょうり){翔李}(演・清水尚弥) 世那の大学の同級生で幼馴染であり親友。 内気な性格で将来の目標も特に決まっておらず、大学に通いながらもゲームセンターに入り浸る無為な日々を過ごしていた。 しかし、そのゲームの腕前は天才的で、「なりたい自分になれる」GARO VERSUS ROADの世界においてはゲームでのテクニックが星合本人の戦闘力へと昇華され、高い格闘能力を発揮する。 戦いには全く向いていない性格のため世那のサポートも受けつつではあるがGARO VERSUS ROADの世界に順応し、共に勝ち上がっていく。 二回戦ではアイテムを剣に変化させた。 この剣は幼少期に空遠と一緒にクレーンゲームでとった剣型のストラップのデザインを元にアイテムを変化させたもので、星合のものと同じデザイン。 ・&ruby(あもう){天羽}&ruby(りょうすけ){涼介}(演・勇翔) バー「Meteor」のマスター。裏社会の人間にも一目置かれるほどの卓越した格闘センスの持ち主で、武器を持った複数人相手にも互角以上に戦えるほど。事ある毎に因縁をつけられて降りかかる火の粉を振り払っている。また、バーでは[[犬]]を飼っている。 一匹狼の寡黙な性格で他人に積極的に関わる事はせず、敵対する者は一切の容赦なく叩き潰す非情さを見せるが、根は真っ直ぐな心を持った熱血漢。 ゲームの正体が明らかになっていく中、「自分自身の誇り」を守るために戦いに身を投じていく。 二回戦ではアイテムをグローブに変化させた。 演者は『[[仮面ライダー鎧武]]』[[駆紋戒斗/仮面ライダーバロン]]役の小林豊と同じくアイドルグループ「BOYS AND MEN」のメンバーで&bold(){生粋の牙狼ファン}。 高校時代からシリーズを追い続け、前年公開された『牙狼〈GARO〉-月虹ノ旅人-』の先行試写会にも参加、中山麻聖が参加した名古屋舞台挨拶では自らMCを務め、牙狼愛が溢れるあまり雨宮慶太監督と雑誌対談を果たしたほど。 ・&ruby(なぐも){南雲}&ruby(だいすけ){大輔}(演・時人) 「ナグスケ」という[[ハンドルネーム]]で動画配信を行っている、いわゆるYoutuber。 動画配信者としてナンバーワンになって金と地位を手に入れる事を目的としている軽薄な男で、そのためには他人を利用し裏切る事も平然と行う。 が、それは周囲にも同様に南雲を利用する汚い人間が多かったせいもあっただけで根は善良な人間であり、ゲームでは敵対する立場にあるが善人の世那に対しては当初から好意的に接している。 目で見たり、耳で聞いた事を一瞬のうちに全て記憶できる瞬間記憶能力の持ち主。 当初は雇い主だった水瓶をわざとホラーに捕食させて始末するという残虐な行動を行っていたものの、「ゲームで死亡した者は現実でも死亡する」ことに気付いて以降はゲームそのものに疑問を抱き、「ゲームの真実を暴く」という目標のために動くようになった。 同じようにゲームに否定的な空遠にとっては貴重な味方と言える存在になっている。 二回戦ではアイテムを三段警棒に変化させた。 ・&ruby(こうづき){香月}&ruby(たかね){貴音}(演・とまん) 本業はアパレルショップの店員だが、中性的な美貌がSNSで注目され雑誌でジェンダーレスモデルとしても活動している青年。本名は野田武志。 どこにでも古ぼけた[[ウサギ]]の人形を持ち込み、これを他人に触られる事を非常に嫌う。 ゲームには消極的で、長く生き残る事は出来なさそうなタイプ。 #region(と思われたが…) 平時はなよなよした気弱な人物を装っているが、凄惨なイジメを受け続けた末に同級生と教師を殺害し少年院に収監されていた過去を持つ。 その内面は生き残るためならばどんな残忍な手段を使う事も厭わない狂気に満ちており、ゲームの過酷な環境に晒されていくうちに本性が顕になっていき、主要キャラクターの中でも屈指の危険人物と化していく。 二回戦ではアイテムをスペツナズナイフに変化させ、ナイフの発射機構を利用した不意打ちにより複数人を殺害した。 #endregion ・&ruby(ひゅうが){日向}&ruby(れん){蓮}(演・Reiji) 指名手配を受けている犯罪者。 罪状は不明だが、作中の描写的に恐らく多数の殺人を重ねていると思われる。 常に無表情で何を考えているか分からない不気味な男で、その身体能力、凶暴性は参加者の中でも群を抜いている。 トリッキング((テコンドーやカポエイラの要素を取り入れた体操のようなアクロバットスポーツ。演じたReiji氏は2018年の世界大会での優勝経験を持つ本競技でも有数のパフォーマーである。))を用いて予測不能な攻撃を繰り出す戦法を得意としており、ゲーム内ではナイフ1本で対戦相手を滅多切り、現実世界ではなんと割り箸1本で大の男2人を瞬く間に惨殺するなど、随所で実力の違いを見せつけている。 二回戦ではアイテムをカランビットナイフに変化させた。 ・&ruby(かなた){奏風}&ruby(だい){大}(演・門下秀太郎) 半グレの集団を率いるアウトロー。 天羽とは中学時代に因縁があり拳を交えているが、その実力を認め[[ライバル]]視している。 ヤクザにさえ全く物怖じせず襲いかかる好戦的な性格で、裏社会のトップに君臨するべくゲームに参加する。 GARO -VERSUS ROAD-に対しては、ゲームの中には生きるか死ぬかの本気の殺し合いがあるとして肯定的。 二回戦ではアイテムを金属バットに変化させた。 ・UMI(演・栗原類) 貴音と同じくジェンダーレスモデルでカリスマ的な人気を誇ると同時に、彼の憧れの人物。 ひ弱な見た目だが武術の心得はあるようで、実力は高い。 ゲーム内で同じモデルとして意気投合した貴音と行動を共にする事になるが…… ・&ruby(しゅか){朱伽}(演・桃月なしこ) 参加者を取りまとめ、ゲームの進行役を任されている謎の女性。感情を表す事なく、淡々とその役割を果たす。 しかし五回戦の開始を告げる際にある変化が起き……。 &font(l){[[ボクっ娘の女幹部>ヨドンナ(魔進戦隊キラメイジャー)]]とは無関係。} ・&ruby(がどう){伽堂}アザミ(演・日南響子) 別室のモニターで参加者達を監視している人物の片割れの女。必要であれば現実世界でもプレイヤーに接近するなど、その行動と目的の全てが謎に包まれている。 #region(その正体) 正体は本作の世界における先代黄金騎士の忘れ形見にホラーの邪気が宿った存在である。 先代黄金騎士は自らを犠牲に五百年に一度の災厄を沈めることに成功したものの、共に戦った魔戒法師の妻までは守り切ることができず胎内の娘に邪気が取り付くのを防ぐことは出来なかった。 黄金騎士の妻は命を賭してアザミを出産したものの、邪気の影響を受けたアザミは生まれながらにして邪悪な存在であった。 本編の20年前、彼女の力と人格を恐れた乳母によって士導院に幽閉されるも結界を破り、牙狼選定の最終試練に居合わせることとなる。 そこで、候補者達の陰我を吸収した牙狼からダークメタルを精製し、乳母を殺害する。 さらに、怒り狂う十三の魔戒剣にダークメタルを宿し士導院の魔戒法師達を消し去る力を与える。 士導院壊滅後、ダークメタルのことを十三に教え何処へと去っていった。 20年後、成長した十三こと葉霧宵刹と再会し、彼と共にダークメタルを用いて牙狼を凌ぐ鎧を作るべくVERSUS ROADを開始する。 性格は邪悪ではあるものの、確かな目的を持つわけでもなく楽しさを優先するなどどこか幼さが残る。 南雲からも心が弱いことを指摘されて動揺していた。 本来ならば黄金騎士の血筋を次代に残す役割を担うはずが先代の力不足で歪んでしまった点では哀れである。 衰退した守りし者の不甲斐なさの被害者という点では葉霧宵刹と同類であるといえよう。 #endregion ・&ruby(はぎり){葉霧}&ruby(しょうせつ){宵刹}(演・丸山智己) 別室のモニターで参加者を監視している人物の片割れの男。黒いロングコートを身に纏った風貌に、魔界に関わる者でしか知り得ない情報を口にしているが #region(その正体は……) 正体は20年前に士導院で牙狼を継承すべく修行していた候補者の一人、十三が成長した姿である。 20年前は過酷な競争下にあっても守り者としての使命を忘れず心技体優れた最有力候補であったが、士導院の歪んだ選定方針のせいで同じ候補者である五十五を手にかけてしまい、選定試験の最後の生き残りとなったにも関わらず牙狼の鎧に見限られて牙狼剣を抜く事が叶わず、魔戒騎士としての道が閉ざされてしまう。 その後、アザミによってもたらされたダークメタルの力に魅了され、大量のダークメタルを集めて牙狼を超える力とされる「ベイル」を作るべくアザミと共にVERSUS ROADを開始する。 その一方で、未だ牙狼になることを諦めきれてない節がある 悪く言えば魔戒騎士崩れなのだが、黄金騎士最有力候補だっただけあって一般人とは比較にならない戦闘力を誇る。 事実生身の戦闘ではVERSUS ROAD優勝者の空遠を終始圧倒していた。 彼が黄金騎士になれなかったのは、歴代シリーズの主人公とは異なり正しく導いてくれる人と出会えなかったことであろう。 本作で牙狼になった空遠にも星合や南雲といった周囲との繋がりによるところが大きい。 野望のために多くの命を犠牲にしたことは許されないが、指導者の歪んだ方針のせいで可能性を潰されたという点では彼も被害者であるといえよう。 #endregion *【GARO -VERSUS ROAD-】 [[都市伝説]]として語られている「&bold(){優勝すればどんな望みでも叶える事が出来るゲーム}」 無作為に選出された100人の参加資格を得た者にVRグラスが届けられ、それを装着した瞬間にゲームにエントリーしたと見做される。 グラスを装着すると参加者達は自動的にゲームのロビーへと移動させられ、アザミからルール説明を受けた後にゲームが開始される。 途中離脱は認められていないが、ゲーム開始前のタイミングならば朱伽に申告する事で任意でリタイアが可能。 その場合はすぐに現実世界へ送還されると共に、今後のゲームへの参加資格を永久に失う。 ゲームはセミファイナル、ファイナルを含む全6回戦。 提示されるルールは様々だが、他のプレイヤーに肉体的なダメージを与えてゲーム内で死亡した判定を受けるとそのプレイヤーは[[ゲームオーバー]]となり、その場でゲームから排除される。 これに関してはどのルールのゲームであっても基本となっており変更はない。 ゲームをクリアしたプレイヤーは再び現実世界へと戻され、数日のインターバルを挟んだ後に再び指定された日時にゲームにログインする事で次のゲームへと参加する。 それぞれの回戦で規定人数が脱落するまで続くデスマッチ方式であり、最後に勝ち残った優勝者には前述の通りどんな望みも叶える事が出来る権利と、最強を表す「ガロ」の称号、頭上に浮かぶ黄金の鎧と剣が授けられる。 また、南雲の場合は動画の再生数、貴音の場合は新ブランドの立ち上げなど、ゲームの報酬とは別にゲームを勝ち抜いた参加者たちは現実世界で徐々に成功の道を歩むこととなる。 ・&bold(){一回戦} クリア条件:&bold(){50人になるまで生き残る} 二体のホラーから逃げ続け、参加人数の半分である50人になるまで生き残らなければならない。 最初の会場を出ると外には森が広がっており、鉄パイプなど武器になる瓦礫や、隠れられる建物も存在する。 ホラーに殺される以外の要因で死んでしまった場合も進行は止まらないため、一部のプレイヤーはむしろ積極的に他プレイヤーを襲ったり、囮にしてホラーに差し出したりしていた。 ・&bold(){二回戦} クリア条件:&bold(){二時間以内にダンジョンから脱出する。} ダンジョン内のランダムな場所に転送され、ダンジョンのどこかにあるゲートから脱出しなければならない。ただし、ゲートはキーを使わなければ機能しない。 ダンジョン内にはホラーがいるため、ホラーから逃げつつゲートとキーを探す必要がある。 最大の問題は、&bold(){キーはホラーが人を食わないと出現しない}こと。 そのため、脱出したければ誰かをホラーに食わせなければならず、プレイヤーたちは限られたキーを奪い合って殺し合うこととなった。 また、このゲーム以降はクリスタルのような見た目の「&bold(){アイテム}」を1つだけ与えられ、思い浮かべたものに「何でも」変化させることができる。このアイテムを所持していたプレイヤーが脱落すると、アイテムも一緒に消滅する。 &u(){&color(white){このアイテムは何度でも変化させることが可能であり、「何でも」、つまりは脱出に必要なキーにすら変化可能}}。 &u(){&color(white){つまりこのゲームは、最初から誰一人として殺す必要も、奪い合う必要も無いのである}}。 このアイテムはこれ以降のゲームでも引き続き使用することができる。 ・&bold(){三回戦} クリア条件:&bold(){八人になるまで戦う。} 首輪をつけられ、狭い部屋の中で残り八人になるまで戦わされる。 通常の方法のほか、首輪を外そうとしたり、首輪の後ろについたボタンを押しても死亡してしまう。 また、部屋から出ようとした者もホラーに食い殺されて死亡する。 戦いの中で陰我が高まると、部屋を見張るホラーによって参加者が乗っ取られ、ホラーへと変化してしまう。 こうなったプレイヤーが勝利すればどうなるかは不明だが、運営である朱伽から直々に「完全にホラーになる前に殺せ」と宣言されているうえ、そもそも自我を乗っ取られれば勝利も何もないのでおそらくは敗退扱いになると思われる。 ・&bold(){四回戦} クリア条件:&bold(){四人になるまで戦う。} 廃工場のような場所に集められ、三回戦で勝ち抜いた八人からさらに半数の四人になるまで殺し合いを行う。 武器の使用も可能で、さらに一本だけ「&bold(){魔剣}」が用意されている。 魔剣を手にした者は強大な力を得る代わり、99.9秒以内に敵を倒さなければ魔剣に支配され、人間でもホラーでもないアンデッドとなり、魔剣の傀儡にされてしまう。 また、奪おうしただけでも手にした扱いになり、同様にアンデッド化する危険性がある。 アンデッドは通常の方法では倒せず、魔剣を使用しなければ倒すことはできない。 参加者がアンデッドになっている場合は、アンデッドを倒さない限り、四人以下になってもゲームが終わることは無い。 ・&bold(){五回戦} クリア条件:&bold(){最後の一人になるまで戦う。} 全員に剣が与えられ、最後の一人の勝者を決めるまで戦う。 それ以外のルールは無い。 *【ゲーム中に登場するアイテムなど】 ・VRグラス 見た目は蛍光グリーンに輝く何の変哲もないゲーム用のVRグラス。 ゲームへの招待状も兼ねており、ある日突然選出されたプレイヤーの元へと届けられ、これを装着する事でゲームへログインする事が出来る。だが、普通のVR機器であればあくまで視覚を通してグラスからの映像を立体的に見せるだけだが、なんとこれは視覚どころか肉体と精神をまるごとゲーム内へ送り込むというとんでもない代物。 そのため本来グラスを装着するだけでは体感する事が出来ないゲーム内の物に触れた時の触覚や体を傷つけられて感じる痛覚までもがプレイヤーにフィードバックされる。オーバーテクノロジーどころの騒ぎではない。 これを装着してゲームに参加したプレイヤーは自分の頭の中に思い描いた物を実際にゲーム内の自分に反映する能力を得る。 あらゆる格闘技を使いこなす類稀な身体能力を得たり、[[ファンタジー]]に登場するような剣 や現実に存在していて実用性の高いナイフといった武器を無から生み出すなど、個人のイマジネーションによりその活かし方は様々である。 ・鎧と剣 プレイヤーの頭上に常に浮かんでいる狼の意匠を施された黄金の鎧と剣。 優勝者への賞品として「ガロ」の称号と共に与えられる物。 ……要するに本来であればシリーズの主人公が纏うべきはずのガロの鎧なのだが、今作では装着者が存在せず意味ありげに空中に浮かんでいるだけの置物と化している。 だが、ゲームの合間に黒い瘴気の様な物を鎧の内部へと吸い上げている描写があり、何やら不穏な空気を漂わせている。 本作では翼が纏うダンの鎧のように口元に牙が露出していない顔、体の各部にはブルーのラインが走り、全体的にゴツゴツとした突起の少ない流線的なフォルムをしており、鎧というよりはメカニカルなスーツのような細身でスマートなデザインとなっている。 ・ホラー 素体ホラーに似たデザインの敵キャラ。体の各部に機械のような物を組み込まれたサイボーグのような姿をしている。 ランダムに徘徊して適当な目についたプレイヤーを攻撃したり、特定の地点に足を踏み入れたプレイヤーを感知して襲いかかるトラップとして配置されているなど、ゲームの進行を妨害してくる役目を担う。  動きが非常に素早いため一度標的にされれば逃げ切る事はまず不可能。プレイヤーは敵対する他のプレイヤーの攻撃だけでなく、これらホラーの攻撃をもかい潜って生き残らなければならない。 #region(VERSUS ROADの真実(最新作のネタバレにつき注意閲覧)) 全てはゲームの主催者である葉霧とアザミが仕組んだ茶番であり罠。 このゲームの真の目的は「優勝者のどんな望みも叶えると共にガロの称号を与える事」ではなく「&bold(){そんな甘言に乗せられてのこのこゲームに参加したプレイヤー同士を争わせて殺し、その陰我をガロの鎧に吸わせて収集する事}」にある。 VRグラスを装着する事で送り込まれるのは立体映像の仮想空間ではなく魔界。 参加者に送られているのはVRグラスなどではなく、恐らくはそれに偽装した何らかの魔導具であると推測される。 「どんな望みでも叶う」という決して口にする事の出来ない顔の前にぶら下げられたニンジンを求め、普段は理性で抑え込んでいる内に秘められた醜い人間の本性……すなわち陰我を発露する。 集められたプレイヤー達はデスゲームが生み出す極限状態により精神的に追い詰められ人を傷つけることに躊躇する事さえ無くなり、時に裏切りや騙し討ちさえ駆使して容赦なく他のプレイヤーを蹴落としにかかる。 所詮はゲーム内での死、と思われるが先述の通りプレイヤー達は仮想現実などではなく実際に魔界へと送り込まれているため、&bold(){ゲーム中に死ねば人界に戻った瞬間に体が崩れ去り本当の死を迎える}。 悪質なのはゲームから除外された瞬間にその手段を問わずプレイヤーは死を免れないという事。 すなわちゲーム開始前に自分からリタイアを申告しようが、作中での描写は無いが恐らく何らかの理由によって指定されたログインの日時に遅刻してゲームに参加出来なくても関係なく死ぬ。(そうならないよう強制的にグラスを装着させるようにアザミが何らかの細工を施している可能性もある) それらの事については質問されない限りゲームの進行を取りまとめる朱伽の口から説明される事は一切ない。 さらにこのゲームの目的を考えれば、例え優勝して生き残ったとしても葉霧かアザミに殺されて全てを反故にされる事は容易に想像がつく。 だったらゲームで生み出した能力や武器を使って逆襲すれば……と考える者もいるかもしれないが、何度も述べている通りプレイヤーは法術もソウルメタルも扱う心得のない本来守られるべき存在であるはずの一般人である。 魔戒騎士崩れの葉霧や外道の魔戒法師であるアザミとは言わずもがなその実力差は歴然であり、ゲーム中に登場するホラーもホラーに似た偽物ではなく、ソウルメタルを使わなければ封印する事が出来ない本物のホラーが配置されている。 いつもなら魔戒騎士が颯爽と現れて瞬く間に叩き斬ったり、魔導馬で1000体単位で引き潰されるのがお約束となっている素体ホラーでさえ、一般人から見れば「&bold(){エンカウントしたら倒す事も逃げる事も出来ず攻撃をくらえばほぼ一撃死が確定}」という、運営がプレイヤーを殺す気満々で実装したとしか想えない理不尽にもほどがある敵なのである。(そういった視点から見れば、例え素体であってもホラーという存在が一般人にとっていかに脅威であるかが改めて提示されたと言えよう) ホラーの体に組み込まれている機械のような物も魔導具で、これを使う事でホラーを意のままに操ったりアザミの調整次第でそのパワーを調節できるようだが、一応手加減はさせているらしい状態でも上述のような有様である。クソゲーも大概にしろ! そうして収集された陰我はガロの鎧の内部へと蓄積されていきソウルメタルとは性質を異にする「ダークメタル」という、掌に収まるほどのわずかな量でさえ魔戒剣に纏わせれば使い方次第で山一つを軽々と消し飛ばす力を持つ物質が生成される。 それを使ってガロをも超える力「ベイル」を生み出す事がこの2人の最終目標である。 詰まるところ、集められたプレイヤー達はその目的を果たすための生贄に過ぎず、物語開始前からゲームが開催されていたとすれば本編開始時点で既に相当数の一般人が犠牲となっているのは間違いない。 守りし者としての矜持を捨て、強大な力を得るという己の私利私欲を満たすためだけに本来守るべきはずの弱き人々を使い捨ての駒にするなど言語道断であり、腐っても魔戒の側に立つ者として筆舌に尽くし難い愚行である。 それには葉霧の過去も関係している。 &bold(){&size(20){ベイル}} GARO -VERSUS ROAD-を通して集めた陰我によって生み出された&bold(){ダークメタル}はガロの鎧の中でベイルの鎧を形成し、ガロの鎧を内側から粉砕して誕生した漆黒の鎧。 宵刹は「ガロを超えたこの世界で最強の存在」、アザミは「世界が変わる」と評している。 剣は[[蛇腹剣]]のように延長して使用でき、近距離と中距離で猛威を振るう。 剣だけでなく格闘戦でも優れた力を発揮し、単純な拳撃だけでなく相手の手足の関節をへし折ったり、関節技で失神を狙ったりなど、容赦の無い攻撃を行う。 #region(この先ネタバレ注意!!) &bold(){&size(20){&color(lightblue,gold){ガロ}}} GARO -VERSUS ROAD-によって生まれた全ての悲劇を断ち切ると宣言した空遠の前に突如現れた牙狼剣。それを引き抜いた空遠が身に纏った、砕け散ったはずのガロの鎧。 宵刹とアザミの二人にとってもイレギュラーの事態であり、かつて牙狼剣を引き抜けなかった宵刹にとっては因縁の相手となる。 かつては最強の魔戒騎士の名を冠する存在だったが、今回の装着車である空遠はボクシングを嗜んでいるだけの、魔戒騎士としての修行を積んだわけでもない剣の使い方も知らないただの一般人であり、当然ながら純粋な戦闘力であればベイルを装着した宵刹に軍配が上がる。 しかし、このガロの最大の特徴は&bold(){剣を使わないステゴロの格闘術}。 GARO -VERSUS ROAD-を通してガロの鎧に蓄積された、星合をはじめとする参加者たちの格闘術が染み付いており、奏風のドロップキック、南雲の格闘術、貴音の連続攻撃、天羽のバックドロップまで、今まで戦ってきた強敵たちの技を利用して戦うことでベイル相手にも互角以上の戦闘力を発揮する。 また、明らかに関節をへし折られた後でも問題無く手足を動かしていたため、治癒能力のようなものを持っている可能性がある。 #endregion #endregion #region(世界観についての考察(ネタバレにつき注意閲覧)) 世界観についての考察 劇中の描写から実は&bold(){歴代シリーズの中でもかなり絶望的な世界観である}と考えられる。 牙狼の系譜は本編以前に断絶しているうえに、他の魔戒騎士達の存在が確認できない。 士導院が新たな鎧を作らず牙狼の選定に固執していたのを見るに称号持ちの魔戒騎士が軒並み途絶え、ソウルメタルの精製方法すら失われていると思われる。 さらには牙狼の継承には候補者達を殺し合わせ、生き残った者に選定を受けさせるというまともな魔戒騎士が一人でも生きていたなら絶対に止めていたであろう方針がまかり通ってるあたり、守りし者の教えすら正しく継承されていない有様である。 唯一残った牙狼ですら、主無き後英霊の塔に安置される訳でもなく剥き出しの状態で宙を漂い鎧の浄化もろくにされてない有様である。 全体的に守りし者達が衰退した世界であるといえよう。 ホラーの出現率が他作品より極端に少ないのも守りし者の衰退に伴いガジャリが調整したのであろう。 *【過去編の登場人物】 ・十三 20年前、士導院で牙狼を継承すべく修行していた候補者の一人で若き日の葉霧宵刹。 心技体共に候補者の中でも抜きん出ており、士導院からも最有力候補と目されていた。 互いに競い合わねばならない環境下に置いてもあくまで自分たちの敵はホラーであることを忘れず、他の競争相手に一緒に人の世を守っていこうと呼びかけるなど人格者でもあった。 このまままともな指導者に師事できていれば、黄金騎士になれたかもしれない逸材であったが、最終試練において士導院に殺し合いを辞めるように訴えるも聞き入れられず、五十五に八十四を殺害されて激昂し、五十五に致命傷を与えてしまう。 これがきっかけで魔戒騎士としての道が閉ざされてしまった。 その後、牙狼に選ばれないと見るや自分たちを簡単に切り捨てた士導院の者たちに怒りを爆発させ、ガロの鎧から発生したダークメタルの力で彼らを殺害した。 その後の動行については葉霧宵刹を参照。 ・五十五 十三と同じく候補者の一人で、剣の腕は確かだが自己主張が強く仲間を簡単に蹴落とすことも厭わない問題児であった。 自己主張が強いもののそれ故に聡明なところがあり、早い段階で士導院のやり方では牙狼を継承出来ないことに気付いてライバルである十三を超えることのみを目標にしていた。 最終試練では八十四を殺害し、激昂した十三から致命傷を受ける。 しかし、自分が認めていた十三ですら牙狼に選ばれなかったのを目の当たりにした際は非常にやるせない表情であった。 その後なんとか一命を取り留め、魔戒騎士達との関わりを一切捨て花農園で妻子とともに暮らしていた。 南雲にVERSUS ROADの真実を告げるも直後現れたアザミによって殺害される。 ・七 十三と同じく候補者の一人。 血筋に黄金騎士がいたらしいがそれ故にコンプレックスから来る選民思想が目立つ。 魔道具で制御された祖体ホラー戦で十三との差を見せつけられた挙句、五十五に図星を突かれて自分の実力の足りなさに絶望し自害してしまう。 ・八十四 十三と同じく候補者の一人。 候補者の中で最も幼いが故に他者への配慮が足りず、七が自害した際に至極真っ当な対応をした十三を責めてしまう。 最終試練では五十五に殺害されてしまう。 ・先代黄金騎士 本作品において最後に牙狼を継承していた人物。 しかし、これまでのシリーズの黄金騎士達に比べると大分見劣りする実力だったようで、五百年に一度の災厄との戦いで命を落とす。 (参考までにご存じ初代主人公こと冴島鋼牙は絶狼と二人がかりとはいえ、通常の10倍規模の五百年に一度の災厄を苦も無く退けていた。) 命と引き換えになんとか災厄の沈静化に成功したものの、共に戦っていた魔戒法師の妻までは守り切ることは出来ず、胎内の娘がホラーの闇に汚染されるという体たらくである。(この娘が後の伽堂アザミである。) 黄金騎士といえど世代によって強さにムラがあることの証明であろう。 彼の死を持ってVR牙狼の世界では牙狼の系譜が断絶することとなる。 最終回では彼と思しき声が空遠に牙狼剣を抜くように訴えかけた。 ・スゴウ 士導院の長にして全ての元凶。 新たな牙狼誕生のために100人の候補者達を殺し合わせ、生き残ったものに牙狼剣を引き抜かせるという過去シリーズを知る人ならばどう考えても間違っている選定方法を行ってしまう。 当然、勝ち残った十三ですら牙狼に選ばれることはなく、また新たに100人の候補者達を集めようとしたところ見捨てられて激怒した十三のダークメタルの一撃によって空の藻屑と化す。 しかしながら上述の通り教えを正しく継承できておらず、他の魔戒騎士が軒並み途絶えた中での急務であったため、一概に彼一人に責任があるとはいえない面もある。 歴代のやらかした魔戒法師達と比較しても邪悪な野望があった訳では無く、むしろ彼個人は掟に忠実で愚直であった。 高位の魔戒法師である彼ですらこの有様なのは本作における守りし者の衰退の象徴であるといえよう。 ・伽堂法師 伽堂アザミの乳母。 ホラーの闇に汚染されつつも黄金騎士の血を引くアザミを正しく導く役割を担っていた。 しかしながら、正しく導くと言いつつもアザミを恐れて士導院の一室に幽閉するなど自己矛盾とも取れる行動を取っていた。 最終的にアザミにダークメタルで殺害される。 #endregion 「何が建て逃げだ……このwikiを…この薄い項目を…生まれてしまった[[クソ項目]]を…全部俺が追記修正する!!」 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 始終生身アクション -- 名無しさん (2020-12-22 01:43:11) - 批判意見で言われてるほど悪くない、むしろ最終回のあの展開へ向けて収束する良く出来た作品ではある、けどシリーズ15周年記念作です!と銘打ってこれを出してくるのはロックというか瞬瞬必生だと思う -- 名無しさん (2020-12-22 01:55:42) - 魔戒騎士じゃなくて陰我も光もある人間の話というか。何がベイルだ…やガロの資格得ても知るかって感じでただ生きるのいい。今までと別の意味で人と魔戒が距離置いてる -- 名無しさん (2020-12-22 07:50:58) - 強いだけではガロ足り得ない。でも正しく強い心を持てば誰しもがガロになり得る。それを12話かけて丁寧に示した最近の実写シリーズでは最高傑作だと個人的に思う。 -- 名無しさん (2020-12-22 08:06:38) - 実質、最終回以外は変身しない龍騎。 -- 名無しさん (2020-12-22 11:44:18) - ↑それなんてウルトラマンネクサス? -- 名無しさん (2020-12-22 13:17:15) - 映画か何かで一本に纏めれば良かったと思う -- 名無しさん (2020-12-22 13:36:55) - 魔戒騎士候補の子供たちが色でお互いを呼びあうのも、番号で呼び合うのも、大して違わないはずなのに受ける印象が異なるのが面白い -- 名無しさん (2020-12-22 19:49:33) - 日向は騎士関係のドロップアウト組かな? と思いきや、マジでただの腕っぷしの強い殺人鬼だったとは・・・・ -- 名無しさん (2020-12-23 16:33:56) - 面白かったけど、外伝じゃダメだったのかという疑問はある -- 名無しさん (2020-12-23 20:39:21) - めっちゃ好きな作品。牙狼って何よ?っていう問いに対する一つの答えを出した15周年に相応しい作品。 -- 名無しさん (2020-12-27 10:40:41) - 主題歌とともに殺戮するヤクザとか五回跳ねる読モとか胡乱な要素も多いけど演者の熱量か終盤はかなりはまってた -- 名無しさん (2020-12-30 16:46:57) - ゲーム内で武器に変形するアイテム、あれって銃器には変形しないのかな? それとも思いついたプレイヤーがいなかったのか。あれを色々な武器に変化させながら戦うプレイヤーがいたら面白いかなと思ったけど、決勝戦では剣しか使えないから勝ち残れないだろうな -- 名無しさん (2021-09-03 16:20:52) - ↑4これはライダーで言う龍騎みたいなもんじゃない? -- 名無しさん (2024-09-04 22:12:28) - ガロのデザインは個人的には本作のが一番好き 未来的な雰囲気と伝奇的な要素が上手いことマッチングしてる -- 名無しさん (2024-09-04 22:23:52) - 修行で騎士見習い同士を殺し合いをさせてまで牙狼を継承させ様とするのを見ると闇照世界はよく流牙が継承するまで牙狼が空白だったな -- 名無しさん (2024-12-27 15:48:58) - ↑基本的な部分は一緒だけど、細かい点で文化が違うって印象  ガロは継承できずとも、育成期間考えたら簡単に代えなんて出来ない騎士見習いをあんな風に使い潰す風習なんて、VR世界以外にあるとは思えないし -- 名無しさん (2025-01-18 22:20:30) - スゴウへの評価に変なバイアスを感じる。あんなん守りし者以前に人としてアウトだろうが -- 名無しさん (2025-04-24 18:23:58) - 牙狼が途絶えた結果、退廃したというより、元々そういう劣悪な環境、体質だったから最終的には牙狼すら倒れてしまった…って考えた方がしっくりくるんだよな -- 名無しさん (2025-04-24 21:44:42) #comment(striction) #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2020/12/22 Tue 01:01:58 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 16 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&sizex(7){牙狼 G A R O 新章}} &bold(){&sizex(5){勝つのは 誰だ――}}} 雨宮慶太原作の特撮シリーズ「[[牙狼-GARO-]]」の15周年記念作品。TVでは「[[神ノ牙-JINGA-]]」以来2年ぶりの実写シリーズとなる。全12話。 #openclose(show=▽目次){ #contents() } *【概要】 近年、注目が高まっている「バーチャルリアリティ[[ゲーム]]」(VRゲーム)を物語の中核に据え、メカニカルなアレンジがなされた新デザインのガロの鎧、当初は主要な登場人物の中に魔戒騎士や魔戒法師といったお馴染みのポジションとなるキャラクターの存在が誰一人として明言されていないなど、放映前からこれまでのシリーズとは全く異質な世界観が提示されていた。 蓋を開けてみると、本作はこれまで以上に数多くのキャラクターにスポットを当てた[[群像劇]]の体裁を取っているが、そこには今までのシリーズの常識をことごとく打ち破る展開が広がっていた。 主題歌はシリーズお馴染みの[[JAM Project]]の「Versus Road 〜非現実的サバイバル〜」 だがOPでは流れず、毎回各話ラストの引きと共に本曲が流される。 実写シリーズでは「[[絶狼-ZERO- DRAGON BLOOD]]」「神ノ牙 -JINGA-」と暗く重々しい曲調のOPが続いていたが、久々に疾走感溢れる正統派のヒーローソングとなっている。 *【あらすじ】 「優勝すればどんな望みも叶うゲームがある」そんな噂が流れる世界で、日々を淡々と過ごす青年達の元に突如として謎のVRグラスが届く。それを装着すると、そこには同じようにグラスが届けられた100人の人間が集まっていた。頭上に浮かぶ眩い輝きを放つ黄金の鎧。その場を取り仕切っていると思われる女性が言った。 「ようこそ、GARO -VERSUS ROAD-の世界へ」 噂が現実となり、目の色を変えてゲームにのめり込んでいく参加者達。だが、それはたった1人の生き残りを賭けた過酷な[[デスゲーム]]の始まりであった…! 「READY FIGHT」 *【登場人物】 ・&ruby(くおん){空遠}&ruby(せな){世那}(演・松大航也) 今作の主要登場人物の1人であり主人公。だが、その素性は主人公でありながら魔戒騎士でも何でもなく少し正義感が強い普通の大学生。 ボクシングを嗜んでいるためその辺のチンピラには負けない程度の腕っぷしを持つが、それ以外は特筆した能力は何一つとして持たない、従来のシリーズならホラーの標的となってもおかしくない純然たる一般市民である。 親友の星合から聞いていた「優勝すればどんな望みも叶うゲーム」への招待状であるVRグラスが届けられた事で、自らが望まぬうちにただ1人の生き残りをかけた過酷な戦いの運命に巻き込まれていく。 二回戦ではアイテムを剣に変化させた。 この剣は幼少期に星合と一緒にクレーンゲームでとった剣型のストラップのデザインを元にアイテムを変化させたもので、星合のものと同じデザイン。 ・&ruby(ほしあい){星合}&ruby(しょうり){翔李}(演・清水尚弥) 世那の大学の同級生で幼馴染であり親友。 内気な性格で将来の目標も特に決まっておらず、大学に通いながらもゲームセンターに入り浸る無為な日々を過ごしていた。 しかし、そのゲームの腕前は天才的で、「なりたい自分になれる」GARO VERSUS ROADの世界においてはゲームでのテクニックが星合本人の戦闘力へと昇華され、高い格闘能力を発揮する。 戦いには全く向いていない性格のため世那のサポートも受けつつではあるがGARO VERSUS ROADの世界に順応し、共に勝ち上がっていく。 二回戦ではアイテムを剣に変化させた。 この剣は幼少期に空遠と一緒にクレーンゲームでとった剣型のストラップのデザインを元にアイテムを変化させたもので、星合のものと同じデザイン。 ・&ruby(あもう){天羽}&ruby(りょうすけ){涼介}(演・勇翔) バー「Meteor」のマスター。裏社会の人間にも一目置かれるほどの卓越した格闘センスの持ち主で、武器を持った複数人相手にも互角以上に戦えるほど。事ある毎に因縁をつけられて降りかかる火の粉を振り払っている。また、バーでは[[犬]]を飼っている。 一匹狼の寡黙な性格で他人に積極的に関わる事はせず、敵対する者は一切の容赦なく叩き潰す非情さを見せるが、根は真っ直ぐな心を持った熱血漢。 ゲームの正体が明らかになっていく中、「自分自身の誇り」を守るために戦いに身を投じていく。 二回戦ではアイテムをグローブに変化させた。 演者は『[[仮面ライダー鎧武]]』[[駆紋戒斗/仮面ライダーバロン]]役の小林豊と同じくアイドルグループ「BOYS AND MEN」のメンバーで&bold(){生粋の牙狼ファン}。 高校時代からシリーズを追い続け、前年公開された『牙狼〈GARO〉-月虹ノ旅人-』の先行試写会にも参加、中山麻聖が参加した名古屋舞台挨拶では自らMCを務め、牙狼愛が溢れるあまり雨宮慶太監督と雑誌対談を果たしたほど。 ・&ruby(なぐも){南雲}&ruby(だいすけ){大輔}(演・時人) 「ナグスケ」という[[ハンドルネーム]]で動画配信を行っている、いわゆるYoutuber。 動画配信者としてナンバーワンになって金と地位を手に入れる事を目的としている軽薄な男で、そのためには他人を利用し裏切る事も平然と行う。 が、それは周囲にも同様に南雲を利用する汚い人間が多かったせいもあっただけで根は善良な人間であり、ゲームでは敵対する立場にあるが善人の世那に対しては当初から好意的に接している。 目で見たり、耳で聞いた事を一瞬のうちに全て記憶できる瞬間記憶能力の持ち主。 当初は雇い主だった水瓶をわざとホラーに捕食させて始末するという残虐な行動を行っていたものの、「ゲームで死亡した者は現実でも死亡する」ことに気付いて以降はゲームそのものに疑問を抱き、「ゲームの真実を暴く」という目標のために動くようになった。 同じようにゲームに否定的な空遠にとっては貴重な味方と言える存在になっている。 二回戦ではアイテムを三段警棒に変化させた。 ・&ruby(こうづき){香月}&ruby(たかね){貴音}(演・とまん) 本業はアパレルショップの店員だが、中性的な美貌がSNSで注目され雑誌でジェンダーレスモデルとしても活動している青年。本名は野田武志。 どこにでも古ぼけた[[ウサギ]]の人形を持ち込み、これを他人に触られる事を非常に嫌う。 ゲームには消極的で、長く生き残る事は出来なさそうなタイプ。 #region(と思われたが…) 平時はなよなよした気弱な人物を装っているが、凄惨なイジメを受け続けた末に同級生と教師を殺害し少年院に収監されていた過去を持つ。 その内面は生き残るためならばどんな残忍な手段を使う事も厭わない狂気に満ちており、ゲームの過酷な環境に晒されていくうちに本性が顕になっていき、主要キャラクターの中でも屈指の危険人物と化していく。 二回戦ではアイテムをスペツナズナイフに変化させ、ナイフの発射機構を利用した不意打ちにより複数人を殺害した。 #endregion ・&ruby(ひゅうが){日向}&ruby(れん){蓮}(演・Reiji) 指名手配を受けている犯罪者。 罪状は不明だが、作中の描写的に恐らく多数の殺人を重ねていると思われる。 常に無表情で何を考えているか分からない不気味な男で、その身体能力、凶暴性は参加者の中でも群を抜いている。 トリッキング((テコンドーやカポエイラの要素を取り入れた体操のようなアクロバットスポーツ。演じたReiji氏は2018年の世界大会での優勝経験を持つ本競技でも有数のパフォーマーである。))を用いて予測不能な攻撃を繰り出す戦法を得意としており、ゲーム内ではナイフ1本で対戦相手を滅多切り、現実世界ではなんと割り箸1本で大の男2人を瞬く間に惨殺するなど、随所で実力の違いを見せつけている。 二回戦ではアイテムをカランビットナイフに変化させた。 ・&ruby(かなた){奏風}&ruby(だい){大}(演・門下秀太郎) 半グレの集団を率いるアウトロー。 天羽とは中学時代に因縁があり拳を交えているが、その実力を認め[[ライバル]]視している。 ヤクザにさえ全く物怖じせず襲いかかる好戦的な性格で、裏社会のトップに君臨するべくゲームに参加する。 GARO -VERSUS ROAD-に対しては、ゲームの中には生きるか死ぬかの本気の殺し合いがあるとして肯定的。 二回戦ではアイテムを金属バットに変化させた。 ・UMI(演・栗原類) 貴音と同じくジェンダーレスモデルでカリスマ的な人気を誇ると同時に、彼の憧れの人物。 ひ弱な見た目だが武術の心得はあるようで、実力は高い。 ゲーム内で同じモデルとして意気投合した貴音と行動を共にする事になるが…… ・&ruby(しゅか){朱伽}(演・桃月なしこ) 参加者を取りまとめ、ゲームの進行役を任されている謎の女性。感情を表す事なく、淡々とその役割を果たす。 しかし五回戦の開始を告げる際にある変化が起き……。 &font(l){[[ボクっ娘の女幹部>ヨドンナ(魔進戦隊キラメイジャー)]]とは無関係。} ・&ruby(がどう){伽堂}アザミ(演・日南響子) 別室のモニターで参加者達を監視している人物の片割れの女。必要であれば現実世界でもプレイヤーに接近するなど、その行動と目的の全てが謎に包まれている。 #region(その正体) 正体は本作の世界における先代黄金騎士の忘れ形見にホラーの邪気が宿った存在である。 先代黄金騎士は自らを犠牲に五百年に一度の災厄を沈めることに成功したものの、共に戦った魔戒法師の妻までは守り切ることができず胎内の娘に邪気が取り付くのを防ぐことは出来なかった。 黄金騎士の妻は命を賭してアザミを出産したものの、邪気の影響を受けたアザミは生まれながらにして邪悪な存在であった。 本編の20年前、彼女の力と人格を恐れた乳母によって士導院に幽閉されるも結界を破り、牙狼選定の最終試練に居合わせることとなる。 そこで、候補者達の陰我を吸収した牙狼からダークメタルを精製し、乳母を殺害する。 さらに、怒り狂う十三の魔戒剣にダークメタルを宿し士導院の魔戒法師達を消し去る力を与える。 士導院壊滅後、ダークメタルのことを十三に教え何処へと去っていった。 20年後、成長した十三こと葉霧宵刹と再会し、彼と共にダークメタルを用いて牙狼を凌ぐ鎧を作るべくVERSUS ROADを開始する。 性格は邪悪ではあるものの、確かな目的を持つわけでもなく楽しさを優先するなどどこか幼さが残る。 南雲からも心が弱いことを指摘されて動揺していた。 本来ならば黄金騎士の血筋を次代に残す役割を担うはずが先代の力不足で歪んでしまった点では哀れである。 衰退した守りし者の不甲斐なさの被害者という点では葉霧宵刹と同類であるといえよう。 #endregion ・&ruby(はぎり){葉霧}&ruby(しょうせつ){宵刹}(演・丸山智己) 別室のモニターで参加者を監視している人物の片割れの男。黒いロングコートを身に纏った風貌に、魔界に関わる者でしか知り得ない情報を口にしているが #region(その正体は……) 正体は20年前に士導院で牙狼を継承すべく修行していた候補者の一人、十三が成長した姿である。 20年前は過酷な競争下にあっても守り者としての使命を忘れず心技体優れた最有力候補であったが、士導院の歪んだ選定方針のせいで同じ候補者である五十五を手にかけてしまい、選定試験の最後の生き残りとなったにも関わらず牙狼の鎧に見限られて牙狼剣を抜く事が叶わず、魔戒騎士としての道が閉ざされてしまう。 その後、アザミによってもたらされたダークメタルの力に魅了され、大量のダークメタルを集めて牙狼を超える力とされる「ベイル」を作るべくアザミと共にVERSUS ROADを開始する。 その一方で、未だ牙狼になることを諦めきれてない節がある 悪く言えば魔戒騎士崩れなのだが、黄金騎士最有力候補だっただけあって一般人とは比較にならない戦闘力を誇る。 事実生身の戦闘ではVERSUS ROAD優勝者の空遠を終始圧倒していた。 彼が黄金騎士になれなかったのは、歴代シリーズの主人公とは異なり正しく導いてくれる人と出会えなかったことであろう。 本作で牙狼になった空遠にも星合や南雲といった周囲との繋がりによるところが大きい。 野望のために多くの命を犠牲にしたことは許されないが、指導者の歪んだ方針のせいで可能性を潰されたという点では彼も被害者であるといえよう。 #endregion *【GARO -VERSUS ROAD-】 [[都市伝説]]として語られている「&bold(){優勝すればどんな望みでも叶える事が出来るゲーム}」 無作為に選出された100人の参加資格を得た者にVRグラスが届けられ、それを装着した瞬間にゲームにエントリーしたと見做される。 グラスを装着すると参加者達は自動的にゲームのロビーへと移動させられ、アザミからルール説明を受けた後にゲームが開始される。 途中離脱は認められていないが、ゲーム開始前のタイミングならば朱伽に申告する事で任意でリタイアが可能。 その場合はすぐに現実世界へ送還されると共に、今後のゲームへの参加資格を永久に失う。 ゲームはセミファイナル、ファイナルを含む全6回戦。 提示されるルールは様々だが、他のプレイヤーに肉体的なダメージを与えてゲーム内で死亡した判定を受けるとそのプレイヤーは[[ゲームオーバー]]となり、その場でゲームから排除される。 これに関してはどのルールのゲームであっても基本となっており変更はない。 ゲームをクリアしたプレイヤーは再び現実世界へと戻され、数日のインターバルを挟んだ後に再び指定された日時にゲームにログインする事で次のゲームへと参加する。 それぞれの回戦で規定人数が脱落するまで続くデスマッチ方式であり、最後に勝ち残った優勝者には前述の通りどんな望みも叶える事が出来る権利と、最強を表す「ガロ」の称号、頭上に浮かぶ黄金の鎧と剣が授けられる。 また、南雲の場合は動画の再生数、貴音の場合は新ブランドの立ち上げなど、ゲームの報酬とは別にゲームを勝ち抜いた参加者たちは現実世界で徐々に成功の道を歩むこととなる。 ・&bold(){一回戦} クリア条件:&bold(){50人になるまで生き残る} 二体のホラーから逃げ続け、参加人数の半分である50人になるまで生き残らなければならない。 最初の会場を出ると外には森が広がっており、鉄パイプなど武器になる瓦礫や、隠れられる建物も存在する。 ホラーに殺される以外の要因で死んでしまった場合も進行は止まらないため、一部のプレイヤーはむしろ積極的に他プレイヤーを襲ったり、囮にしてホラーに差し出したりしていた。 ・&bold(){二回戦} クリア条件:&bold(){二時間以内にダンジョンから脱出する。} ダンジョン内のランダムな場所に転送され、ダンジョンのどこかにあるゲートから脱出しなければならない。ただし、ゲートはキーを使わなければ機能しない。 ダンジョン内にはホラーがいるため、ホラーから逃げつつゲートとキーを探す必要がある。 最大の問題は、&bold(){キーはホラーが人を食わないと出現しない}こと。 そのため、脱出したければ誰かをホラーに食わせなければならず、プレイヤーたちは限られたキーを奪い合って殺し合うこととなった。 また、このゲーム以降はクリスタルのような見た目の「&bold(){アイテム}」を1つだけ与えられ、思い浮かべたものに「何でも」変化させることができる。このアイテムを所持していたプレイヤーが脱落すると、アイテムも一緒に消滅する。 &u(){&color(white){このアイテムは何度でも変化させることが可能であり、「何でも」、つまりは脱出に必要なキーにすら変化可能}}。 &u(){&color(white){つまりこのゲームは、最初から誰一人として殺す必要も、奪い合う必要も無いのである}}。 このアイテムはこれ以降のゲームでも引き続き使用することができる。 ・&bold(){三回戦} クリア条件:&bold(){八人になるまで戦う。} 首輪をつけられ、狭い部屋の中で残り八人になるまで戦わされる。 通常の方法のほか、首輪を外そうとしたり、首輪の後ろについたボタンを押しても死亡してしまう。 また、部屋から出ようとした者もホラーに食い殺されて死亡する。 戦いの中で陰我が高まると、部屋を見張るホラーによって参加者が乗っ取られ、ホラーへと変化してしまう。 こうなったプレイヤーが勝利すればどうなるかは不明だが、運営である朱伽から直々に「完全にホラーになる前に殺せ」と宣言されているうえ、そもそも自我を乗っ取られれば勝利も何もないのでおそらくは敗退扱いになると思われる。 ・&bold(){四回戦} クリア条件:&bold(){四人になるまで戦う。} 廃工場のような場所に集められ、三回戦で勝ち抜いた八人からさらに半数の四人になるまで殺し合いを行う。 武器の使用も可能で、さらに一本だけ「&bold(){魔剣}」が用意されている。 魔剣を手にした者は強大な力を得る代わり、99.9秒以内に敵を倒さなければ魔剣に支配され、人間でもホラーでもないアンデッドとなり、魔剣の傀儡にされてしまう。 また、奪おうしただけでも手にした扱いになり、同様にアンデッド化する危険性がある。 アンデッドは通常の方法では倒せず、魔剣を使用しなければ倒すことはできない。 参加者がアンデッドになっている場合は、アンデッドを倒さない限り、四人以下になってもゲームが終わることは無い。 ・&bold(){五回戦} クリア条件:&bold(){最後の一人になるまで戦う。} 全員に剣が与えられ、最後の一人の勝者を決めるまで戦う。 それ以外のルールは無い。 *【ゲーム中に登場するアイテムなど】 ・VRグラス 見た目は蛍光グリーンに輝く何の変哲もないゲーム用のVRグラス。 ゲームへの招待状も兼ねており、ある日突然選出されたプレイヤーの元へと届けられ、これを装着する事でゲームへログインする事が出来る。だが、普通のVR機器であればあくまで視覚を通してグラスからの映像を立体的に見せるだけだが、なんとこれは視覚どころか肉体と精神をまるごとゲーム内へ送り込むというとんでもない代物。 そのため本来グラスを装着するだけでは体感する事が出来ないゲーム内の物に触れた時の触覚や体を傷つけられて感じる痛覚までもがプレイヤーにフィードバックされる。オーバーテクノロジーどころの騒ぎではない。 これを装着してゲームに参加したプレイヤーは自分の頭の中に思い描いた物を実際にゲーム内の自分に反映する能力を得る。 あらゆる格闘技を使いこなす類稀な身体能力を得たり、[[ファンタジー]]に登場するような剣 や現実に存在していて実用性の高いナイフといった武器を無から生み出すなど、個人のイマジネーションによりその活かし方は様々である。 ・鎧と剣 プレイヤーの頭上に常に浮かんでいる狼の意匠を施された黄金の鎧と剣。 優勝者への賞品として「ガロ」の称号と共に与えられる物。 ……要するに本来であればシリーズの主人公が纏うべきはずのガロの鎧なのだが、今作では装着者が存在せず意味ありげに空中に浮かんでいるだけの置物と化している。 だが、ゲームの合間に黒い瘴気の様な物を鎧の内部へと吸い上げている描写があり、何やら不穏な空気を漂わせている。 本作では翼が纏うダンの鎧のように口元に牙が露出していない顔、体の各部にはブルーのラインが走り、全体的にゴツゴツとした突起の少ない流線的なフォルムをしており、鎧というよりはメカニカルなスーツのような細身でスマートなデザインとなっている。 ・ホラー 素体ホラーに似たデザインの敵キャラ。体の各部に機械のような物を組み込まれたサイボーグのような姿をしている。 ランダムに徘徊して適当な目についたプレイヤーを攻撃したり、特定の地点に足を踏み入れたプレイヤーを感知して襲いかかるトラップとして配置されているなど、ゲームの進行を妨害してくる役目を担う。  動きが非常に素早いため一度標的にされれば逃げ切る事はまず不可能。プレイヤーは敵対する他のプレイヤーの攻撃だけでなく、これらホラーの攻撃をもかい潜って生き残らなければならない。 #region(VERSUS ROADの真実(最新作のネタバレにつき注意閲覧)) 全てはゲームの主催者である葉霧とアザミが仕組んだ茶番であり罠。 このゲームの真の目的は「優勝者のどんな望みも叶えると共にガロの称号を与える事」ではなく「&bold(){そんな甘言に乗せられてのこのこゲームに参加したプレイヤー同士を争わせて殺し、その陰我をガロの鎧に吸わせて収集する事}」にある。 VRグラスを装着する事で送り込まれるのは立体映像の仮想空間ではなく魔界。 参加者に送られているのはVRグラスなどではなく、恐らくはそれに偽装した何らかの魔導具であると推測される。 「どんな望みでも叶う」という決して口にする事の出来ない顔の前にぶら下げられたニンジンを求め、普段は理性で抑え込んでいる内に秘められた醜い人間の本性……すなわち陰我を発露する。 集められたプレイヤー達はデスゲームが生み出す極限状態により精神的に追い詰められ人を傷つけることに躊躇する事さえ無くなり、時に裏切りや騙し討ちさえ駆使して容赦なく他のプレイヤーを蹴落としにかかる。 所詮はゲーム内での死、と思われるが先述の通りプレイヤー達は仮想現実などではなく実際に魔界へと送り込まれているため、&bold(){ゲーム中に死ねば人界に戻った瞬間に体が崩れ去り本当の死を迎える}。 悪質なのはゲームから除外された瞬間にその手段を問わずプレイヤーは死を免れないという事。 すなわちゲーム開始前に自分からリタイアを申告しようが、作中での描写は無いが恐らく何らかの理由によって指定されたログインの日時に遅刻してゲームに参加出来なくても関係なく死ぬ。(そうならないよう強制的にグラスを装着させるようにアザミが何らかの細工を施している可能性もある) それらの事については質問されない限りゲームの進行を取りまとめる朱伽の口から説明される事は一切ない。 さらにこのゲームの目的を考えれば、例え優勝して生き残ったとしても葉霧かアザミに殺されて全てを反故にされる事は容易に想像がつく。 だったらゲームで生み出した能力や武器を使って逆襲すれば……と考える者もいるかもしれないが、何度も述べている通りプレイヤーは法術もソウルメタルも扱う心得のない本来守られるべき存在であるはずの一般人である。 魔戒騎士崩れの葉霧や外道の魔戒法師であるアザミとは言わずもがなその実力差は歴然であり、ゲーム中に登場するホラーもホラーに似た偽物ではなく、ソウルメタルを使わなければ封印する事が出来ない本物のホラーが配置されている。 いつもなら魔戒騎士が颯爽と現れて瞬く間に叩き斬ったり、魔導馬で1000体単位で引き潰されるのがお約束となっている素体ホラーでさえ、一般人から見れば「&bold(){エンカウントしたら倒す事も逃げる事も出来ず攻撃をくらえばほぼ一撃死が確定}」という、運営がプレイヤーを殺す気満々で実装したとしか想えない理不尽にもほどがある敵なのである。(そういった視点から見れば、例え素体であってもホラーという存在が一般人にとっていかに脅威であるかが改めて提示されたと言えよう) ホラーの体に組み込まれている機械のような物も魔導具で、これを使う事でホラーを意のままに操ったりアザミの調整次第でそのパワーを調節できるようだが、一応手加減はさせているらしい状態でも上述のような有様である。クソゲーも大概にしろ! そうして収集された陰我はガロの鎧の内部へと蓄積されていきソウルメタルとは性質を異にする「ダークメタル」という、掌に収まるほどのわずかな量でさえ魔戒剣に纏わせれば使い方次第で山一つを軽々と消し飛ばす力を持つ物質が生成される。 それを使ってガロをも超える力「ベイル」を生み出す事がこの2人の最終目標である。 詰まるところ、集められたプレイヤー達はその目的を果たすための生贄に過ぎず、物語開始前からゲームが開催されていたとすれば本編開始時点で既に相当数の一般人が犠牲となっているのは間違いない。 守りし者としての矜持を捨て、強大な力を得るという己の私利私欲を満たすためだけに本来守るべきはずの弱き人々を使い捨ての駒にするなど言語道断であり、腐っても魔戒の側に立つ者として筆舌に尽くし難い愚行である。 それには葉霧の過去も関係している。 &bold(){&size(20){ベイル}} GARO -VERSUS ROAD-を通して集めた陰我によって生み出された&bold(){ダークメタル}はガロの鎧の中でベイルの鎧を形成し、ガロの鎧を内側から粉砕して誕生した漆黒の鎧。 宵刹は「ガロを超えたこの世界で最強の存在」、アザミは「世界が変わる」と評している。 剣は[[蛇腹剣]]のように延長して使用でき、近距離と中距離で猛威を振るう。 剣だけでなく格闘戦でも優れた力を発揮し、単純な拳撃だけでなく相手の手足の関節をへし折ったり、関節技で失神を狙ったりなど、容赦の無い攻撃を行う。 #region(この先ネタバレ注意!!) &bold(){&size(20){&color(lightblue,gold){ガロ}}} GARO -VERSUS ROAD-によって生まれた全ての悲劇を断ち切ると宣言した空遠の前に突如現れた牙狼剣。それを引き抜いた空遠が身に纏った、砕け散ったはずのガロの鎧。 宵刹とアザミの二人にとってもイレギュラーの事態であり、かつて牙狼剣を引き抜けなかった宵刹にとっては因縁の相手となる。 かつては最強の魔戒騎士の名を冠する存在だったが、今回の装着車である空遠はボクシングを嗜んでいるだけの、魔戒騎士としての修行を積んだわけでもない剣の使い方も知らないただの一般人であり、当然ながら純粋な戦闘力であればベイルを装着した宵刹に軍配が上がる。 しかし、このガロの最大の特徴は&bold(){剣を使わないステゴロの格闘術}。 GARO -VERSUS ROAD-を通してガロの鎧に蓄積された、星合をはじめとする参加者たちの格闘術が染み付いており、奏風のドロップキック、南雲の格闘術、貴音の連続攻撃、天羽のバックドロップまで、今まで戦ってきた強敵たちの技を利用して戦うことでベイル相手にも互角以上の戦闘力を発揮する。 また、明らかに関節をへし折られた後でも問題無く手足を動かしていたため、治癒能力のようなものを持っている可能性がある。 #endregion #endregion #region(世界観についての考察(ネタバレにつき注意閲覧)) 世界観についての考察 劇中の描写から実は&bold(){歴代シリーズの中でもかなり絶望的な世界観である}と考えられる。 牙狼の系譜は本編以前に断絶しているうえに、他の魔戒騎士達の存在が確認できない。 士導院が新たな鎧を作らず牙狼の選定に固執していたのを見るに称号持ちの魔戒騎士が軒並み途絶え、ソウルメタルの精製方法すら失われていると思われる。 さらには牙狼の継承には候補者達を殺し合わせ、生き残った者に選定を受けさせるというまともな魔戒騎士が一人でも生きていたなら絶対に止めていたであろう方針がまかり通ってるあたり、守りし者の教えすら正しく継承されていない有様である。 唯一残った牙狼ですら、主無き後英霊の塔に安置される訳でもなく剥き出しの状態で宙を漂い鎧の浄化もろくにされてない有様である。 全体的に守りし者達が衰退した世界であるといえよう。 ホラーの出現率が他作品より極端に少ないのも守りし者の衰退に伴いガジャリが調整したのであろう。 *【過去編の登場人物】 ・十三 20年前、士導院で牙狼を継承すべく修行していた候補者の一人で若き日の葉霧宵刹。 心技体共に候補者の中でも抜きん出ており、士導院からも最有力候補と目されていた。 互いに競い合わねばならない環境下に置いてもあくまで自分たちの敵はホラーであることを忘れず、他の競争相手に一緒に人の世を守っていこうと呼びかけるなど人格者でもあった。 このまままともな指導者に師事できていれば、黄金騎士になれたかもしれない逸材であったが、最終試練において士導院に殺し合いを辞めるように訴えるも聞き入れられず、五十五に八十四を殺害されて激昂し、五十五に致命傷を与えてしまう。 これがきっかけで魔戒騎士としての道が閉ざされてしまった。 その後、牙狼に選ばれないと見るや自分たちを簡単に切り捨てた士導院の者たちに怒りを爆発させ、ガロの鎧から発生したダークメタルの力で彼らを殺害した。 その後の動行については葉霧宵刹を参照。 ・五十五 十三と同じく候補者の一人で、剣の腕は確かだが自己主張が強く仲間を簡単に蹴落とすことも厭わない問題児であった。 自己主張が強いもののそれ故に聡明なところがあり、早い段階で士導院のやり方では牙狼を継承出来ないことに気付いてライバルである十三を超えることのみを目標にしていた。 最終試練では八十四を殺害し、激昂した十三から致命傷を受ける。 しかし、自分が認めていた十三ですら牙狼に選ばれなかったのを目の当たりにした際は非常にやるせない表情であった。 その後なんとか一命を取り留め、魔戒騎士達との関わりを一切捨て花農園で妻子とともに暮らしていた。 南雲にVERSUS ROADの真実を告げるも直後現れたアザミによって殺害される。 ・七 十三と同じく候補者の一人。 血筋に黄金騎士がいたらしいがそれ故にコンプレックスから来る選民思想が目立つ。 魔道具で制御された祖体ホラー戦で十三との差を見せつけられた挙句、五十五に図星を突かれて自分の実力の足りなさに絶望し自害してしまう。 ・八十四 十三と同じく候補者の一人。 候補者の中で最も幼いが故に他者への配慮が足りず、七が自害した際に至極真っ当な対応をした十三を責めてしまう。 最終試練では五十五に殺害されてしまう。 ・先代黄金騎士 本作品において最後に牙狼を継承していた人物。 しかし、これまでのシリーズの黄金騎士達に比べると大分見劣りする実力だったようで、五百年に一度の災厄との戦いで命を落とす。 (参考までにご存じ初代主人公こと冴島鋼牙は絶狼と二人がかりとはいえ、通常の10倍規模の五百年に一度の災厄を苦も無く退けていた。) 命と引き換えになんとか災厄の沈静化に成功したものの、共に戦っていた魔戒法師の妻までは守り切ることは出来ず、胎内の娘がホラーの闇に汚染されるという体たらくである。(この娘が後の伽堂アザミである。) 黄金騎士といえど世代によって強さにムラがあることの証明であろう。 彼の死を持ってVR牙狼の世界では牙狼の系譜が断絶することとなる。 最終回では彼と思しき声が空遠に牙狼剣を抜くように訴えかけた。 ・スゴウ 士導院の長にして全ての元凶。 新たな牙狼誕生のために100人の候補者達を殺し合わせ、生き残ったものに牙狼剣を引き抜かせるという過去シリーズを知る人ならばどう考えても間違っている選定方法を行ってしまう。 当然、勝ち残った十三ですら牙狼に選ばれることはなく、また新たに100人の候補者達を集めようとしたところ見捨てられて激怒した十三のダークメタルの一撃によって空の藻屑と化す。 しかしながら上述の通り教えを正しく継承できておらず、他の魔戒騎士が軒並み途絶えた中での急務であったため、一概に彼一人に責任があるとはいえない面もある。 歴代のやらかした魔戒法師達と比較しても邪悪な野望があった訳では無く、むしろ彼個人は掟に忠実で愚直であった。 高位の魔戒法師である彼ですらこの有様なのは本作における守りし者の衰退の象徴であるといえよう。 ・伽堂法師 伽堂アザミの乳母。 ホラーの闇に汚染されつつも黄金騎士の血を引くアザミを正しく導く役割を担っていた。 しかしながら、正しく導くと言いつつもアザミを恐れて士導院の一室に幽閉するなど自己矛盾とも取れる行動を取っていた。 最終的にアザミにダークメタルで殺害される。 #endregion 「何が建て逃げだ……このwikiを…この薄い項目を…生まれてしまった[[クソ項目]]を…全部俺が追記修正する!!」 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 始終生身アクション -- 名無しさん (2020-12-22 01:43:11) - 批判意見で言われてるほど悪くない、むしろ最終回のあの展開へ向けて収束する良く出来た作品ではある、けどシリーズ15周年記念作です!と銘打ってこれを出してくるのはロックというか瞬瞬必生だと思う -- 名無しさん (2020-12-22 01:55:42) - 魔戒騎士じゃなくて陰我も光もある人間の話というか。何がベイルだ…やガロの資格得ても知るかって感じでただ生きるのいい。今までと別の意味で人と魔戒が距離置いてる -- 名無しさん (2020-12-22 07:50:58) - 強いだけではガロ足り得ない。でも正しく強い心を持てば誰しもがガロになり得る。それを12話かけて丁寧に示した最近の実写シリーズでは最高傑作だと個人的に思う。 -- 名無しさん (2020-12-22 08:06:38) - 実質、最終回以外は変身しない龍騎。 -- 名無しさん (2020-12-22 11:44:18) - ↑それなんてウルトラマンネクサス? -- 名無しさん (2020-12-22 13:17:15) - 映画か何かで一本に纏めれば良かったと思う -- 名無しさん (2020-12-22 13:36:55) - 魔戒騎士候補の子供たちが色でお互いを呼びあうのも、番号で呼び合うのも、大して違わないはずなのに受ける印象が異なるのが面白い -- 名無しさん (2020-12-22 19:49:33) - 日向は騎士関係のドロップアウト組かな? と思いきや、マジでただの腕っぷしの強い殺人鬼だったとは・・・・ -- 名無しさん (2020-12-23 16:33:56) - 面白かったけど、外伝じゃダメだったのかという疑問はある -- 名無しさん (2020-12-23 20:39:21) - めっちゃ好きな作品。牙狼って何よ?っていう問いに対する一つの答えを出した15周年に相応しい作品。 -- 名無しさん (2020-12-27 10:40:41) - 主題歌とともに殺戮するヤクザとか五回跳ねる読モとか胡乱な要素も多いけど演者の熱量か終盤はかなりはまってた -- 名無しさん (2020-12-30 16:46:57) - ゲーム内で武器に変形するアイテム、あれって銃器には変形しないのかな? それとも思いついたプレイヤーがいなかったのか。あれを色々な武器に変化させながら戦うプレイヤーがいたら面白いかなと思ったけど、決勝戦では剣しか使えないから勝ち残れないだろうな -- 名無しさん (2021-09-03 16:20:52) - ↑4これはライダーで言う龍騎みたいなもんじゃない? -- 名無しさん (2024-09-04 22:12:28) - ガロのデザインは個人的には本作のが一番好き 未来的な雰囲気と伝奇的な要素が上手いことマッチングしてる -- 名無しさん (2024-09-04 22:23:52) - 修行で騎士見習い同士を殺し合いをさせてまで牙狼を継承させ様とするのを見ると闇照世界はよく流牙が継承するまで牙狼が空白だったな -- 名無しさん (2024-12-27 15:48:58) - ↑基本的な部分は一緒だけど、細かい点で文化が違うって印象  ガロは継承できずとも、育成期間考えたら簡単に代えなんて出来ない騎士見習いをあんな風に使い潰す風習なんて、VR世界以外にあるとは思えないし -- 名無しさん (2025-01-18 22:20:30) - スゴウへの評価に変なバイアスを感じる。あんなん守りし者以前に人としてアウトだろうが -- 名無しさん (2025-04-24 18:23:58) - 牙狼が途絶えた結果、退廃したというより、元々そういう劣悪な環境、体質だったから最終的には牙狼すら倒れてしまった…って考えた方がしっくりくるんだよな -- 名無しさん (2025-04-24 21:44:42) - 実写で新主人公がこれで最後なんだよな -- 名無しさん (2026-07-15 11:31:08) #comment(striction) #areaedit(end) }

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