M∀LICE(遊戯王OCG)

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&font(#6495ED){登録日}:2024/09/22 Sun 18:05:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 40 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(5){&b(){&color(white,black){_<作戦コード>認証完了。}}}} #center(){&sizex(6){&b(){&color(red,black){__“M∀LICE IN UNDERGROUND”}}}} &bold(){&ruby(マリス){M∀LICE}}とは、『[[遊戯王OCG>遊戯王オフィシャルカードゲーム]]』のカテゴリ/テーマの一つである。 #contents() *【概要】 「ヴァリアント・スマッシャーズ」から約一年ぶりの2024年8月24日に発売された[[デッキビルドパック>デッキビルドパック(遊戯王OCG)]]「クロスオーバー・ブレイカーズ」で初登場。 同期はランク4エクシーズ特化の爆熱ロボ軍団【[[ライゼオル>ライゼオル(遊戯王OCG)]]】と、本物の竜を目指し競い合う三匹の亜竜達を描いた【竜華】。 テーマ内のモンスターは全て闇属性・[[サイバース族>サイバース族(遊戯王OCG)]]かつ全員可愛らしい少女の姿をしており、動物を模したゴシックなハイレグドレスと近未来要素をミックスしたスタイリッシュなデザインとなっている。 要するに、&bold(){[[デッキ>閃刀姫(遊戯王OCG)]][[ビルド>ラビュリンス(遊戯王OCG)]][[パック>ドレミコード(遊戯王OCG)]][[お馴>六花(遊戯王OCG)]][[染み>御巫(遊戯王OCG)]][[の>ウィッチクラフト(遊戯王OCG)]][[「美少女>エクソシスター(遊戯王OCG)]][[テー>ヴァルモニカ(遊戯王OCG)]][[マ>イビルツイン(遊戯王OCG)]][[枠」>ドラゴンメイド(遊戯王OCG)]]}でもある。 元ネタは2つ存在し、片方は[[ルイス・キャロル]]著の小説にしてファンタジーや創作の元ネタとしても引っ張りだこな文学『不思議の国のアリス』と、その続編『鏡の国のアリス』。 奇々怪々でナンセンス、不条理で意味不明、そんな不思議の国&鏡の国の住民たちや、章ごとの重要なワードをカードやデザインの由来としている。 もう片方は「サイバー攻撃や[[マルウェア>マルウェア(コンピューター用語)]]」。サイバース族名物のIT用語モチーフ。 マルウェアは「悪意のソフトウェア(Malicious Software)」という意味のIT用語であり、コンピューターウイルスを含むありとあらゆる悪事・不正行為を行うプログラムを指す。 また、暗号通信分野の説明やコンピュータ初心者向け資料で、様々な事例を解説する際に使われる「アリス(Alice)とボブ(Bob)」というABC((A(アリス)とB(ボブ)はほぼ固定だが、Cはキャロル(Carol)だったりチャーリー(Charlie)だったりする。))に因んだストックキャラクター群が存在し、そこで悪役を担当する者は便宜上マロリー(Mallory)やマレット(Mallet)と呼ばれる。 Mの頭文字を与えられたキャラクターは、悪意ある攻撃者(Malicious attacker)の隠喩でもあり、ハッキング・盗聴・なりすまし・データ破壊等を行う存在として描かれる。 悪意(Malicious)まみれのアリス(Alice)、なので合わせて「&bold(){M∀LICE}」。 つまりこのテーマは、悪辣なハッカーや有害なソフトウェアのようなモノを「可愛らしい少女」の風貌に美少女化した、少々ダークな存在でもあるという事である。 後にザ・ヴァリュアブル・ブックにて判明した設定によると、M∀LICEの正体は電脳世界の自律探査機。 遠い未来、インターネットに超巨大セキュリティホール「アンダーグラウンド」が出現し、その中には人々の悪意や憎悪といったマイナスの感情が渦巻いていた。 どうやらこの大穴は発達しすぎたサイバー技術と人間が持つ悪意が共鳴した結果生まれたもので、内部の探索は困難を極める状況にあった。 そんな最中、ある一人の少女だけがこの危険な領域の悪影響を一切受けない体質を持っており、彼女の思考パターンをベースにしたAIを作成。 AI達をそれぞれ独自に教育することで個性を持たせ、アンダーグラウンド探索のエージェントに育て上げたものが「M∀LICE」なのだ。 *【テーマの特徴】 コンセプトは「&bold(){除外}」と「&bold(){リンク3}」。 詳細については後述するが、テーマ内モンスター全てに「自身が除外されるとライフコストと引き換えに場に帰還する」という効果を持っている。 サイバース族は墓地利用や手札からの展開が多く、実は除外を本格的に活用するテーマはM∀LICEが初めて。 様々な方法でモンスターを除外し、そこを起点にしてデッキを動かしていく。 その上で、サイバース族らしく大量展開と連鎖するようなリンク召喚も得意とし、1枚のカードから一気に場を埋め尽くせるほどのポテンシャルを持つ。 大量に並べてそれを素材に強力なリンクモンスターを作成し、制圧や突破を狙っていくのが主なコンセプト。 また、俗に言う「罠ビート」の側面も持ち合わせており、テーマ内の罠カードで相手ターンに妨害や展開を行う事も可能。 大量展開で翻弄しつつ、相手ターンではいきなり罠を発動して陥れる、まさしくサイバー攻撃由来らしい挙動がコンセプト。 主力となるリンクモンスターも上記と同じように除外からの帰還効果を持つ上に、追加効果で様々な恩恵をもたらす。 とにかく「どのタイミングでモンスターを除外するか」が重要なデッキ。 除外ゾーンという名の「不思議の国」から理不尽に現れ、不条理な効果で相手を混乱させてやろう。 なお、あくまで「&ruby(マリス){M∀LICE}」カードを指定しているため、《増幅する&bold(){&ruby(マリス){悪意}}》や「[[&bold(){マリス}ボラス>マリスボラス(遊戯王OCG)]]」はテーマに含まれない。 《[[ブラックフェザー・ドラゴン>ブラックフェザー・ドラゴン(遊戯王OCG)]]》が「&ruby(ブラックフェザー){[[BF>BF(遊戯王OCG)]]}」に含まれないのと同じ理屈である。 *【所属カード】 **メインデッキのモンスター 前述した通り、モンスターは全てサイバース族かつレベル3で闇属性。そして一体を除いて以下の共通効果を持つ。 #blockquote(){このカードが除外された場合、300LPを払って発動できる。 このカードを特殊召喚する。 このターン、自分はLモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。} 除外される事によって多少のライフコストと引き換えに場へ特殊召喚される為、まずはどうやってこれらを除外するかを考えながら動かす必要がある。 また、リンク状態の「M∀LICE」リンクモンスターに何かしらのバフを与える効果もあり、主力となってくれるリンクモンスターを補助する役割を持つ。 素材としても重要でありながら、戦闘補助要員としても並べる事が重要。ここら辺の要素は既存テーマだとレベル3ばかりという点も含めて[[スケアクロー>スケアクロー(遊戯王OCG)]]に似ている。 ただし、この効果を使うとリンクモンスターしか出せなくなる縛りが付く。サイバース族自体がリンク召喚メインであるとはいえ、他の特殊召喚方法を用いたい場合は注意。 モンスターはどれもグラデーションのかかった銀髪の少女で、全員「同じ顔」をしている。 これは偶然ではなく&bold(){意図的にそうデザインされたもの}で、設定画によると「プレーン体」や「素体」と呼ばれるボブヘアーの少女が全員のベース。 そこに装飾品や服装、髪型や表情の違いで差別化をはかり、文字通り違うモンスターとして独立させているとの事。 同じ少女から作られたAIなので、顔が全く同じなのも当たり前ということだろう。 //「プレーン体」の存在やサイバース族であるという点を見るに、彼女達は人間ではなくAIやアンドロイド、あるいはクローンやホムンクルスの類なのだろうか? なお、どういうわけか&ruby(覚悟の決まった角度){&bold(){[[ハイレグ>ハイグレ魔王]][[ボディ>由井正雪(Fate)]][[スーツ>歌住サクラコ(ブルーアーカイブ)]]}}のモンスターが多い。 可愛い上に中々にセクシーな姿なので、デュエル中やショップで目に付くと気になる人は気になるかもしれない。 ・&color(deeppink){&bold(){&ruby(マリス){M∀LICE}&ruby(ポーン){<P>}&ruby(ホワイト・ラビット){White Rabbit} }} #center(){&color(deeppink){&bold(){「道に迷っちゃった。ココハどこ??」}}} #blockquote(){効果モンスター 星3/[[闇属性>闇属性(遊戯王OCG)]]/サイバース族/攻1200/守 300 このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。 同名カードが自分の墓地に存在しない「M∀LICE」罠カード1枚をデッキから自分フィールドにセットする。 (2):このカードをリンク先とする「M∀LICE」Lモンスターの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。 (3):(共通効果)} 悪意のデータを爆破するハートのウサギ。M∀LICEのメインエンジンその1。 ウサギということで&s(){ハイレグの}バニーガールのような見た目をした少女で、時計片手に電脳空間を走り回る。 M∀LICE型AIの中でも真面目な性格をした個体で、上級AIの無茶な命令に頭を悩ませる苦労人。休む間も無く電脳探索の任務を遂行し続けているらしい。 固有効果は条件付きの罠セットと戦闘ダメージ無視。 着地成功時に墓地に同名カードが存在していない「M∀LICE」の罠カードを、場に直接セットする。 セットなので&bold(){[[うらら>灰流うらら(遊戯王OCG)]]や[[聖王>聖王の粉砕(遊戯王OCG)]]で無効化されないのが強み}。 これに加えて「M∀LICE」罠カードは条件さえ満たせばセットから即時発動可能な[[インチキ効果>クロウ・ホーガン]]を持つ為、先攻1ターン目から持ってきてすぐ発動という流れも可能。 TB-11で続けざまに別の「M∀LICE」モンスターを呼び出したり、GWC-06で蘇生・帰還させたりと、序盤でも中盤でも活躍できる優秀な効果。 可能であれば複数積み、というか3枚積んでおきたいモンスター。 リンク先の補助効果は戦闘ダメージの無視で、場のリンクモンスターが殴り負けてもLP減少を抑える事が可能。 M∀LICEはとにかくLPが減るテーマなので、地味ながらもありがたい効果となっている。 モチーフは「&bold(){白ウサギ}」。 「不思議の国のアリス」の一番最初に登場する不思議な生物であり、物語のきっかけ。 洋服を着て二足歩行するそのウサギは時間をしきりに気にして駆け回っており、アリスはそれを追いかけて穴に落ちる。 穴の向こうには見たことのない不思議な世界が広がっており、アリスはそこで一睡の夢の大冒険を繰り広げる事になる。 サイバー攻撃としてのモチーフはおそらく「&bold(){&ruby(ロジックボム){論理爆弾}}」。 特定の日時に勝手に起動して破壊活動やデータ流出を行う不正プログラムを指し、まさしく「コンピューターウイルスらしい」挙動を見せる。 設定画によると彼女の周囲に浮かぶ時計は「時計型爆弾」らしく、手元の時計型の端末を操作することで起爆できるらしい。 時間を気にしているのはこれらが「自爆装置」でもある為で、作戦時間を超過した際にはこれで自爆して自身を消去する必要がある為だとか。 ・&color(gold){&bold(){&ruby(マリス){M∀LICE}&ruby(ポーン){<P>}&ruby(ドーマウス){Dormouse} }} #blockquote(){効果モンスター(制限カード) 星3/闇属性/サイバース族/攻 900/守 300 このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):自分メインフェイズに発動できる。 デッキから「M∀LICE」モンスター1体を除外する。 このターン中は自分フィールドの「M∀LICE」モンスターの攻撃力が600アップする。 (2):このカードをリンク先とする「M∀LICE」Lモンスターは効果では破壊されない。 (3):(共通効果)} 何もかもを眠らせるダイヤのネズミ。M∀LICEのメインエンジンその2。 大きな枕を片手に眠たげな表情をした少女。ネグリジェを思わせるゆったりとした服装が特徴的。&s(){そしてスケスケなのでインナーのハイレグが丸見え。} M∀LICE型AIの外部取引担当。彼女が他のハッカーやAIへの支援要請や依頼斡旋を担当しているという。ただし、見ての通りの眠たがりで気を抜けばすぐにスリープモードに入る。 固有効果はデッキからの「M∀LICE」モンスター除外。「除外=展開」と言っても過言ではないこのテーマにおける、&bold(){展開面での重要カード}。 デッキ内のWhite RabbitやCheshire Catへ直接アクセスし、続けて展開していく事ができる。 このモンスター自体も除外から出せる為、どうにかして初手で除外さえできれば召喚権を使わずに一気に場をモンスターで埋め尽くせる。まさに文字通りの&bold(){1枚初動}。 なのでこちらも複数積み、それも規制されない限りは3枚デッキに入れることを推奨するレベルだったカード。 攻撃力上昇はほぼオマケと見せかけて、リンクモンスターの打点を高めて殴り合いを有利にしてくれるので決して腐ることはない。 リンク先補助効果は効果破壊耐性。テーマデザイン的にも破壊されてほしくないリンクモンスターをある程度守れる。 戦闘破壊についてはWhite Rabbitと自身の打点補助や、罠による妨害で凌ごう。 デッキを支えるエンジンの1つだったが【ライゼオル】と並んで環境を席捲し続けている観点から、2025年4月のリミットレギュレーションにてテーマ初の制限カードに認定された。 モチーフは「&bold(){眠りネズミ}」。 帽子屋主催の「狂ったお茶会」の参加者であり、ずっと眠たそうにしているネズミ(もしくヤマネ)。 周囲に浮かせた茶器型のビーム砲は、元ネタが茶会の途中で唐突に茶器に突っ込まれてしまうという描写からだろう。 サイバー攻撃側で見るなら「&bold(){DoS攻撃}」。 &bold(){Do}rmou&bold(){s}eでDosというもじりも込められていそうである。 アクセスリクエストを大量に送り、サイトやシステムが稼働するサーバーへ負荷をかける、シンプルながらも被害の大きい攻撃方法で、機器の処理能力を越えてしまえばサイトが停止したり&bold(){最悪の場合には機器そのものが壊れる}。 古のネットユーザー(特にねらー)なら一度は聞いたことがあるであろう「田代砲」を代表とする、多重アクセス用のスクリプトやbotが多く存在しており、それらによる全自動・短時間での攻撃の被害は毎日のように報告されている。 その眠気にあてられたシステムは、運が悪ければ永遠に眠らせられてしまうのかもしれない。 ・&color(darkslateblue){&bold(){&ruby(マリス){M∀LICE}&ruby(ポーン){<P>}&ruby(チェシャ・キャット){Cheshire Cat} }} #blockquote(){効果モンスター 星3/闇属性/サイバース族/攻1500/守 300 このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):自分メインフェイズに発動できる。 手札から「M∀LICE」カード1枚を選んで除外する。 その後、自分は2枚ドローできる。 (2):このカードをリンク先とする「M∀LICE」Lモンスターが戦闘で破壊したモンスターは墓地へは行かず除外される。 (3):(共通効果)} 他者を邪魔するクローバーの猫。M∀LICEの手札補充サポーター。 軽薄な笑みを浮かべたボーイッシュな見た目の少女で、大量のウィンドウを周囲に浮かべて何かを行っている。&s(){キュロットなのでハイレグではない。} M∀LICE型AIでもひときわ扱いづらい個体らしく、同型達にイタズラやイジワルをして遊ぶのが趣味との事。 固有は手札交換+補充。 手札の「M∀LICE」を1枚除外する代わりに、2枚のドローが行えるアド稼ぎ向けの効果。 ハンドに来たDormouseやWhite Rabbitを除外し、効果発動のトリガーにするのが主な役割。 1枚から動ける前述の2体とは違って手札の消費がかさむので初動には向かないが、逆にDormouseとWhite Rabbitから呼び出す分には最適。 リンク先補助効果は戦闘破壊したモンスターの除外。 相手を撃破すれば直接除外ゾーンに叩き込まれるので、墓地で発動する効果をシャットアウト可能。 墓地利用が重要だったり、自己蘇生などで主力がすぐに墓地から帰還するようなテーマをメタる事ができる。 総評としては、初動向きではないが中継地点としては優秀という立ち位置。複数積みしなくてもいいが、居ないとデッキが回らない絶妙なポジション。 モチーフは「&bold(){チェシャ猫}」。 公爵夫人という女性に飼われている猫で、「チェシャの猫の様にニヤニヤ笑う」という慣用句を由来とする。 常にニヤケ面を浮かべた皮肉屋の猫で、毒にも薬にもならない助言や相手をおちょくる発言で場を引っ掻き回すトリックスター。 姿を自在に消す能力も持っており、これを活かしたイタズラも行う。 大量のウィンドウを出しているという見た目から、サイバー攻撃側のモチーフは「&bold(){[[ポップアップ広告>バナー広告]]}」か「&bold(){[[ブラウザクラッシャー>You are an idiot!]]}」あたりだろうか。 前者はいやらしい配置・クリック判定、更には閉じるボタンに偽装した紛らわしい表記でとにかく誤クリックを狙う悪質なものや、空気を読まず嫌なタイミングで割り込んで来るものが多い。 後者についてはいきなりズラッと画面が展開され、サイト閲覧者を驚かせたり困らせるもの。これまたしょうもなく、それ故に苛立ちを誘発する。 まさしくチェシャ猫の作中の振る舞いらしい、小賢しい嫌がらせである。 ・&color(steelBlue){&bold(){&ruby(マリス){M∀LICE}&ruby(ポーン){<P>}&ruby(マーチ・ヘア){March Hare} }} #blockquote(){効果モンスター 星3/闇属性/サイバース族/攻 600/守 300 このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが手札に存在する場合、自分・相手のメインフェイズに発動できる。 自分の手札・墓地からこのカード以外の「M∀LICE」カード1枚を除外し、このカードを特殊召喚する。 (2):このカードをリンク先とする「M∀LICE」Lモンスターを相手は効果の対象にできない。 (3):このカードが除外された場合、300LPを払い、 自分の除外状態の「M∀LICE」モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを手札に加える。} 裏口をこじ開けるスペードのウサギ。M∀LICE用のハンド・墓地除外要員。 鍵を大量に持ち歩く快活そうな雰囲気のバニーガールで、White Rabbitとは対象的に垂れた耳をしている。&s(){ミニスカワンピだがハイレグは見えない。} 高性能なはずのM∀LICE型AIなのだが、彼女は俗に言う「アホの子」らしく、侵入用のキーがどこで使えるのかをすぐに忘れたりしているという。 12期最終パック[[「ALLIANCE INSIGHT」>第12期パック(遊戯王)]]にて追加された四体目の下級「M∀LICE」で、共通効果を持たない異端児。 「自身の除外をトリガーにして発動する」という点は同じだが、その後に発動する効果は自身の特殊召喚ではなく除外ゾーンからの「M∀LICE」モンスターの回収となっている。 このモンスターの本領は(1)の効果。 有り体に言えば&bold(){M∀LICE専用ビーステッド}みたいなもので、このカードを切るだけで手札や墓地からM∀LICEを除外可能。 しかもその後に&bold(){自分自身も場に出る}ので、あっという間にリンク2を作り出せる。 フリチェで使えるので様々な場面から除外を行えるし、White Rabbitなどで持ってきたMTP-07を経由し展開を伸ばすこともできる。 「テーマに属する緩い条件の除外カード」という、M∀LICEが今まで欲していた要素を持つとても有り難い一枚。 (2)のリンク時効果は対象に取れなくする耐性を与えるというもの。 「M∀LICE」は帰還効果+除外ゾーンへの一時潜伏で除去へはある程度強く出れるが、帰還はターン1なのでそれ以降の場持ちを支えてくれるこの効果は地味ながらに便利。 モチーフは「&bold(){三月ウサギ}」。 眠りネズミと同じく「狂ったお茶会」の参加者。三月の発情期のウサギの如く興奮し続ける、とてもやかましい狂人。 常に興奮状態なので早口でアリスに文句をまくし立てたり、いきなり喧嘩腰で騒いだりとお茶会メンバーで一番話が通じない人物。 大量の鍵を持っている点から見るに、不正プログラムやマルウェア側のモチーフは「&bold(){[[Keygen>Spamton(DELTARUNE)]]}」と思われる。 シェアウェアや有料のアプリケーションは違法コピー対策として有償プロダクトコードで認証することで、ようやく使えるようになるものが多い。 Keygenはそれらに対し解析や演算を行って"合鍵"となるプロダクトコードを生成し、不正な実行を可能にしてしまう。 どんな厳重な施錠であっても、忙しないウサギの鍵師の手によりあっというまに台無しにされてしまうだろう。 **エクストラデッキのモンスター 属するモンスターは全てリンク3のサイバース族。素材指定として、必ず「M∀LICE」モンスターを含む必要がある。 メインデッキの下級モンスターと同じく、除外時に帰還する効果を保有する。 帰還に要するライフコストは3倍の900まで上昇しているが、その分追加で発動する効果が付与されている。 リンク先を重要視する効果も多く、下級がリンク先を補助する効果を持つので出来れば共に揃えておきたいデザイン。 また、ステータスは基本的に攻撃力2300という[[コード・トーカー系>コード・トーカー(遊戯王OCG)]]や[[@イグニスター>@イグニスター/Ai(遊戯王OCG)]]に近いステータスなのが特徴。 その為、一部「Ai」カードの補助を受けることも出来る。相性は悪くないので、覚えておいても損はしないかも? ……ここまで書いてピンと来た人も多いだろうが、実はこのテーマは「3」に絡む要素が多い。 初出時の下級は&bold(){3}種でレベル&bold(){3}でステータス面も&bold(){3}の倍数、リンクモンスターも&bold(){3}種でリンク&bold(){3}。 後述の魔法・罠にも&bold(){3}に関連するような特徴を持つカードが存在している。 そのため、一部デュエリストは「サイバース族であるという要素抜きにしても、[[遊戯王VRAINS]]の主要キャラのデッキとして普通に登場できそう」なんてネタにしていたりもする。 しかもエースモンスターは&bold(){主人公御用達の2500族}で、[[遊作>藤木遊作/Playmaker]]の[[もう一つのエースカード>ファイアウォール・ドラゴン(遊戯王OCG)]]もそうであるように、どこまで見ても主要キャラのデッキらしい要素がてんこ盛りである。 情報公開後は遊作の名字にかけて&bold(){「藤木の国のアリス」}なんてネタも投稿されたりしていた。 モンスターの見た目は下級と同じく銀髪の美少女。やはりというか顔は同じなので、同様に「プレーン体」が変化したものと思われる。 &bold(){あとやっぱりハイレグ多し}。なんというか、目のやり場に困るかもしれない。 ・&color(red,black){&bold(){&ruby(マリス){M∀LICE}&ruby(クイーン){<Q>}&ruby(レッド・ランサム){RED RANSOM} }} #blockquote(){リンク・効果モンスター リンク3/闇属性/サイバース族/攻2300 #right(){◤ ▲ ◥} #right(){&font(#ff0000){◀} &tt(){ } &font(#ff0000){▶}} #right(){◣ &font(#ff0000){▼} ◢} 「M∀LICE」モンスターを含むモンスター2体以上 このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。 デッキから「M∀LICE」魔法カード1枚を手札に加える。 (2):このカードのリンク先にモンスターが存在する限り、相手フィールドの効果モンスターの元々の攻撃力と守備力は入れ替わる。 (3):このカードが除外された場合、900LPを払って発動できる。 このカードを特殊召喚する。 その後、デッキからサイバース族モンスター1体を除外できる。} 全てを反転させる、脅迫的な赤の女王。 不敵な笑みを浮かべた黒い騎士のような少女で、カーテシー((お嬢様キャラがよくやる、スカートをつまみ上げて挨拶するアレ。))をしつつ、周囲にはチェスの駒を模したビットを展開している。 &s(){ドレス風の服装だがこのテーマ特有の黒ハイレグはしっかり見えている。彼女の場合は透けたミニスカドレス越しなのでなんというかパンチラっぽい。} M∀LICE型AIの上級機。彼女たちが下級のM∀LICEへアンダーグラウンド探索の命令を出している。有事の際には自ら出撃してアンダーグラウンドに踏み込む事もあるらしい。 なお、同型のWHITE BINDERとはものすごく仲が悪い。 1つ目の効果は着地時に「M∀LICE」魔法カードをサーチする効果。 サーチ対象は発動時にかなり広い範囲の「M∀LICE」に触ることが出来る《M∀LICE IN UNDERGROUND》か、モンスター効果無効化で妨害できる《M∀LICE IN THE MIRROR》。 展開中にRED RANSOMを立ててそこからフィールド魔法発動で展開を伸ばしたり、返しのターンで除外や墓地から帰還させ盤面を作り直したりと色々とアドリブが効く。 2つ目は自身がリンク状態である限り、相手フィールドの効果モンスターの攻守を逆転させるトリッキーな永続効果。 [[超重武者>超重武者(遊戯王OCG)]]のような防御力を要とするような特殊なカテゴリで無い限りは、基本的に攻撃力より守備力が低いモンスターが多いため、殴り倒せるラインを引き下げる手助けとなってくれる。 とはいえ、そもそも防御力を活かすテーマであれば最初から守備表示にしている事も多いため、そちらも流れでメタれる事も多い。つまり基本的には戦闘時の補助となってくれる便利な効果となっている。 除外帰還時の追加効果はデッキ内にあるサイバース族モンスターの除外。Dormouseの効果の強化版であり、「M∀LICE」モンスター以外も除外可能。 Dormouseと同じように別の「M∀LICE」モンスターを除外してもいいし、《ドットスケーパー》などの除外時に効果を発揮するカードを飛ばしてもいい。 モチーフは「&bold(){赤の女王}」。 『鏡の国のアリス』の登場人物であり、赤色のチェスの駒達を率いる女王様。 尊大で口うるさいが、ルールには厳格で非常に真面目。「留まるなら思い切り走れ、進むならじっと立ち止まれ」等、いろいろなものが反転した鏡の世界のルールをアリスに教えてくれる役割。 決して悪役ではないのだが、高慢で厳格な性格と後述のハートの女王との混同から、アリスを題材にした作品では悪役にされやすい。 サイバー攻撃という意味では名前通り「&bold(){ランサムウェア}」というマルウェアから。 ランサムは「身代金」という意味で、このマルウェアがシステムへの侵入に成功すると、ファイルやデータを片っ端から暗号化して使用不能にする。 そして恐ろしい画面や恐怖を煽る様な文章を突如表示し、ユーザーへ「データを戻してほしければ特定日時までに金を払え」と突きつけ、データと大金のいずれかをせしめ取ろうとしてくる。 もちろんだが、金を払ったところでデータを戻してくれるとは限らない。金を搾り取られた上に、奪われた機密データはダークウェブへ晒し上げられるという最悪の結果になった事例も多い。 「言う通りにしてもそうなるとは限らない」「被害にあったらその時点で終わり」、そんな理不尽なルールを強制的に教え込む女王様という事だろう。 ・&bold(){&ruby(マリス){&color(white,black){M∀LICE}}&ruby(クイーン){&color(white,black){<Q>}}&ruby(ホワイト・バインダー){&color(white,black){WHITE BINDER} }} #blockquote(){リンク・効果モンスター リンク3/闇属性/サイバース族/攻2300 #right(){◤ &font(#ff0000){▲} ◥} #right(){&font(#ff0000){◀} &tt(){ } &font(#ff0000){▶}} #right(){◣ ▼ ◢} 「M∀LICE」モンスターを含むモンスター2体以上 このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが特殊召喚した場合、自分・相手の墓地のカードを合計3枚まで対象として発動できる。 そのカードを除外する。 (2):自分メインフェイズに発動できる。 自分のデッキ・墓地から「M∀LICE」罠カード1枚を自分フィールドにセットする。 (3):このカードが除外された場合、900LPを払って発動できる。 このカードを特殊召喚する。 その後、自分は1枚ドローできる。} 破壊と混乱の布石を打つ、抜け目なき白の女王。 真面目そうな雰囲気を漂わせた白い騎士のような少女で、細かい差異はあるが服装はRED RANSOMと酷似している。こちらは双剣を構え、時計盤のような巨大装備を周囲に展開している。 &s(){そしてもちろんだが黒のおパンツというかハイレグというか、やっぱりスカートから透けている。なんなら服装と地肌が白い分こっちはより目立つ。} こちらも命令を担当するM∀LICE型AIの上級機。RED RANSOMとは犬猿の仲でお互いに嫌い合っている関係。 ただし戦闘時になると抜群のコンビネーションで共闘し、戦場でのこのコンビは負け知らずらしい。 1つ目は自身の特殊召喚時、自分と相手の墓地から合計3枚までのカードを除外するというもの。 自分の墓地の「M∀LICE」モンスターを一気に除外して再展開するのももちろん強力だが、墓地利用メインのデッキが相手であれば、墓地の重要カードを一気に吹き飛ばして妨害を行える。 相手ターンに特殊召喚する手はずを整えれば実質的な妨害として機能する為、かなり便利な効果となっている。 2つ目はデッキもしくは墓地から「M∀LICE」罠カードを直接セットするというもので、White Rabbitの強化版。 任意の罠を用意できるので使い勝手が良く、墓地に落とした罠も再利用可能なので枚数を絞っていても使いまわしやすいのが強み。 展開のきっかけにも、妨害の準備にもなる優秀な効果。 帰還時の追加効果は1ドロー。場に戻せばとりあえずアドになる、シンプルながら嬉しい効果。 除外したり戻したりはM∀LICEにおいては日常茶飯事なので、手札の質を高められるこの効果はありがたいもの。 ただし、ドロー効果がついている都合上、&bold(){灰流うららで帰還を阻止される可能性がある}点には注意したい。&s(){まあ、M∀LICEデッキのうららの撃ち所は後述するTB-11なのでこちらに撃たれるのは稀だが。} 総じて、M∀LICEデッキの特に重要な1枚として活躍するリンクモンスター。 モチーフは「&bold(){白の女王}」。 赤の女王と対になる存在で、どこか抜けたのんびり屋。白いチェスの駒達のリーダー。 普段はアリスに手伝ってもらわなければ自分から動くこともしない怠惰で間抜けな人物だが、アリスが王位を継承した途端、赤の女王と共にアリスへ様々な質問と確認を行う。 鏡の国の住民らしく彼女も時間の流れが逆転しており、未来に起こる事を過去の記憶として把握しているとか。 一方でWHITE BINDERはキリッとしており原典とはまるで雰囲気が異なるが、もしかすると「実は賢い」という側面をフィーチャーしているのかもしれない。 サイバー攻撃要素で見るなら、名前通り「&bold(){バインダー}」だろう。 これは様々な攻撃を補助するためのソフトウェアで、マルウェアを様々な正規ソフトにこっそり結合させてバレないようにする存在。 一見普通のソフトに見せかけてユーザーにインストールさせ、内部破壊のきっかけとなる。それこそ、上記のランサムウェアなどはこういった偽装から疑われずにインストールされてしまう事が多い。 抜けているようで実は目聡い、白の女王の策という事か。 ・&color(black,red){&bold(){&ruby(マリス){M∀LICE}&ruby(クイーン){<Q>}&ruby(ハーツ・オブ・クリプター){HEARTS OF CRYPTER} }} #blockquote(){リンク・効果モンスター リンク3/闇属性/サイバース族/攻2500 #right(){◤ &font(#ff0000){▲} ◥} #right(){◀ &tt(){ } ▶} #right(){&font(#ff0000){◣} ▼ &font(#ff0000){◢}} 「M∀LICE」モンスターを含むモンスター3体 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):自分・相手ターンに、自分の除外状態の「M∀LICE」カード1枚を対象として発動できる(このカードのリンク先にモンスターが存在する場合、この効果の発動と効果は無効化されない)。 そのカードをデッキに戻し、フィールドのカード1枚を除外する。 (2):このカードが除外された場合、900LPを払って発動できる。 このカードの攻撃力を倍にして特殊召喚する。} 訴えは理不尽に無視し、気に食わないものは手ずからに処刑する、暴君たるハートの女帝。 王錫片手に王冠を頭に乗せ、メカニカルなドレスを纏った少女。M∀LICEのモンスターの中でも最も豪奢なデザインで、まさしく「女王様」な風貌。 背中には巨大なハートを模したユニットを背負っている。 &s(){ハイレグは見えない、というか露出はほぼ無い。健全。} M∀LICE型AIの上級機にして最強の個体。基本的に無表情を崩さず物静かな性格に見えるが、実際は凄まじい癇癪持ちの激情家。 沸点が低い上に一度怒り狂うと見境なく大暴れするので、他のM∀LICE達からも恐れられているとても怖い上司。 パッケージにも描かれているテーマの看板モンスターで、このテーマの明確なエースカードとしてデザインされたと思われる。 RED RANSOMとWHITE BINDERより高い2500打点や「モンスター3体」という重くなった召喚条件を見ても、納得できる1枚。 効果面もエースカードらしい豪快なものが主。 1つ目は除外ゾーンの「M∀LICE」カードをデッキへ戻す代わりに、場のカードを除外する効果。 フリーチェーン発動、その上で自分と相手の場を問わず好きなカードを除外可能。しかもこの除外は&bold(){対象を取らない}。 相手の主力や邪魔なカードを退かす為の除去として最強クラスなのは言わずもがな、テーマの特性上、自分の場のカードを除外しても何かしらのメリットになる。そしてフリチェ。 更にはリンク先にモンスターが存在すれば&bold(){効果そのものが邪魔されなくなる}という、ワガママ過ぎる俺ルールまでついてくる。このため、スキルドレインや無限泡影などには強く出れるが、発動そのものを封じられるのには弱いので注意したい。 なお、リンクマーカーの向きの都合上、EXゾーンにいた方がリンクさせやすい。後述の帰還効果を使った上で耐性を持たせるなら、リンクマーカーが下向きのWHITE BINDER等の下に配置したい。 2つ目はM∀LICE名物の除外からの帰還と追加効果。 このカードの場合は「自身の打点の倍加」。つまり、除外より帰って来ると&bold(){圧巻の攻撃力5000のムキムキ女王様}が君臨する。&s(){もしかして除外ゾーンじゃなくて精神と時の部屋に行きました?} ここまでくれば大抵のモンスターは撲殺可能。一緒にRED RANSOMがいれば相手の打点が落ちている可能性もあり、殴り性能がそれはもう凄まじいことになる。 先ほど「攻撃力2500は主人公御用達」と言ったが、まさかの[[希望と殺意の化身>No.39 希望皇ホープ]]方面とは恐れ入る。 リンク時の効果無効化耐性、フリチェで対象を取らぬ除外、そして除外帰還時のゴリラ化。 まさしくM∀LICEというテーマの代表であり、主力たる1枚。フィニッシャーや制圧突破のエースとしての運用が主。 このカードを立てる際には、相手へ死刑宣告する気概で挑もう。 モチーフは「&bold(){ハートの女王}」。 狂人は多けれども悪人らしい悪人はほぼいない『不思議の国のアリス』における、数少ない明確な悪役。 王国にてトランプ兵を率いた女王で、性格はヒステリックで凶暴。理不尽な法律と意味不明な命令を目についた存在に片っ端から押し付け、逆らえば怒り狂って死刑宣告。 というより二言目には「首を刎ねろ!」「こやつは死刑!」と言うレベルの暴君であり、不思議の国の民を怯えさせる理不尽の化身たる存在。 そういう事もあってか、ハートの女王をモチーフにした存在は[[大抵暴君であったり危険人物である事が主>シャーロット・リンリン(ONE PIECE)]]で、善玉キャラになったとしてもワガママだったり口うるさかったりする。&s(){それに当てはまらないレアケースが、[[某ARMSの恵とその相棒>久留間恵(ARMS)]]ぐらい。} 殺意に振り切れた効果は、文字通りの不思議の国の暴君を意識したものだろう。 なお、OCGには他にもハートの女王が由来のカードがある。 一つは【[[絵札>絵札の三銃士(遊戯王OCG)]]】の紅一点《クィーンズ・ナイト》、もう一つは明言されていないが【[[クシャトリラ>クシャトリラ(遊戯王OCG)]]】の御大将《クシャトリラ・ライズハート》。 前者はトランプのスートとしての色合いが強く、後者は裏モチーフと考察される作品から悪役としてのハートの女王の色合いが強め。 IT用語で見るなら「&bold(){クリプター}」。 暗号化ソフトウェアを指す言葉であり、クリプターを用いる事で様々なデータを暗号化圧縮し秘匿する。 機密データを外部から守り、仮に漏洩しても解析させなくするという真っ当な目的で用いられてるのが多いが、どこにでも悪いことを思いつく人間はいるもの。 上述した「バインダー」によって普通のソフトに偽装したプログラムへ「クリプター」を忍ばせ、そこに「論理爆弾」の要素を持たせれば……そう、悪名高き「ランサムウェア」の出来上がり。 M∀LICEの女王の名を持つ者たちは、現代にて猛威を振るう悪質なウイルスの化身でもあるのだ。 **&color(#3cb371){魔法}カード 現状としては2枚。RED RANSOMでサーチする際には状況を見ながら使い分けよう。 ・&color(#3cb371){&bold(){&ruby(マリス){M∀LICE} &ruby(イン){IN} &ruby(アンダーグラウンド){UNDERGROUND}}} #blockquote(){フィールド魔法 このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。 (1):このカードの発動時の効果処理として、自分の手札・デッキ・墓地から「M∀LICE」カード1枚を除外できる。 (2):自分の除外状態の「M∀LICE」罠カードが3種類以上存在する限り、自分フィールドの「M∀LICE」Lモンスターの攻撃力は3000アップする。 (3):自分フィールドに「M∀LICE」Lモンスターが存在する限り、相手モンスターは「M∀LICE」Lモンスターしか攻撃対象に選択できない。} セキュリティホールより電脳世界へ侵入する、White RabbitとDormouseとCheshire Catの3名。 ようこそ、悪意まみれの不思議の国へ。 効果は3つ。(2)は敢えて後述。 まず(1)が昨今の遊戯王ではお馴染みとなった、発動時に何かしらのアクションを起こす効果。 かなり広い範囲の「M∀LICE」カードを除外するというかなり便利なもので、初動にも中継にも使える有用な効果。 召喚権を使わずに展開出来る「M∀LICE」の強みをフルに活かすことが出来る。 (3)は攻撃対象の制限。フィールドに「M∀LICE」のリンクモンスターが存在する場合は、それしか攻撃対象に選べなくする永続効果。 下級モンスターはステータスが低いが、リンク先を強化する補助効果を持っているので可能であれば場に残したい。しかし、低ステータスを狙われてすぐに破壊されかねないだろう。 ということでこの効果で場のリンクモンスターだけに攻撃対象を絞らせればいいという事。こうすれば必然的に様々なバフの乗った「M∀LICE」リンクモンスターと相手は戦わないといけなくなる。 そして後回しにした(2)の効果だが、過去に登場した[[先>ブンボーグ(遊戯王OCG)]][[駆>ベアルクティ(遊戯王OCG)]][[者>ジャックナイツ(遊戯王OCG)]]のような「テーマ内フィールド魔法が保有する厳しい条件のロマン効果」である。 内容は「除外された「M∀LICE」罠カードが3種を越えると&bold(){場の「M∀LICE」リンクモンスター全てが問答無用で攻撃力3000上昇}」というもの。 要するに&bold(){M∀LICEのかわいい女の子がみんな殺意満々のゴリラへ豹変する}のである。自力で最高5000になるHARTS OF CRYPTERの場合は&bold(){素通りさせたら一撃ゲームエンドの8000}。もはや筋力で首を刎ねに行く勢い。 #center(){ &sizex(4){HARTS OF CRYPTER「[[&font(b,black){カモがネギ背負ってやってきましたわねウフフフフ……}>宮沢鬼龍]] [[&font(b,black){調 子 こ か せ て も ら い ま す わ よ ! !}>範馬勇次郎]]」}←&bold(){攻8000} &sizex(2){相手「[[&font(b,gray){わ……ァ……ぁ……!}>なんか小さくてかわいいやつ(漫画)]]」} } ……なんて事も普通に起きかねない。これじゃあ不思議の国じゃなくて修羅の国だ。 ただし、条件は相応に厳しい。如何に3種の罠を除外するかがミソとなる。WHITE BINDERの墓地除外効果が一番手っ取り早いだろうか。 なんにしても制約から実戦では少し狙いにくいロマン効果なので、中~終盤で使えそうな状況になった時に使えるように覚えておくのがいいだろう。 カード名の由来は元ネタの英題、『Alice in Wonderland(不思議の国のアリス)』のもじり。また「UNDER GROUND」は、その原型となった手書き絵本『Alice's Adventures under Ground(地下の国のアリス)』から採られている。 ネット上の違法行為が横行する界隈を指す「アンダーグラウンド」もそこにかけ、まさしく『悪意の国のマリス』と言わんばかりの名前となっている。 &s(){そういえば昔コピペにネット知りたての中学生が2ちゃんを友人に教えて、その際に「Welcome to Underground」と暗黒微笑したものがありましたね。} ・&color(#3cb371){&bold(){&ruby(マリス){M∀LICE} &ruby(イン){IN} &ruby(ザ){THE} &ruby(ミラー){MIRROR}}} #blockquote(){速攻魔法 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 自分の手札・フィールド(表側表示)から「M∀LICE」モンスター1体を除外し、 対象のモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。 (2):このカードが除外された場合、自分の墓地の「M∀LICE」カード1枚を対象として発動できる。 そのカードを除外し、除外したカードと同じ種類(モンスター・魔法・罠)の 「M∀LICE」カード1枚をデッキから手札に加える。} 左右対称、あわせ鏡のように立つRED RANSOMとWHITE BINDER。 豪奢な女王のテクスチャーは虚像でしかないのか、彼女を映す左右の姿見には「プレーン体」の姿が。 「ALLIANCE INSIGHT」で追加された速攻魔法。 こちらも現代遊戯王ではお馴染みになった、場と墓地でそれぞれ効果を持つ魔法・罠の一つ。 (1)はシンプルに強力なモンスター効果の無効化。速攻魔法なので自ターンは手札から、相手ターンは伏せ状態からチェーン発動という感じで無駄がない。 このカードの登場でRED RANSOMが実質モンスター無効化の妨害持ちとなり、先行で出す強みが増した。 発動コストも手札か場の「M∀LICE」モンスターなので、そのまま帰還させて場の損失を減らすこともできる。 手札も素材に出来る点が特に優秀で、後攻スタートでも相手モンスターを無効化しつつDormouse等を除外しそこから召喚権を使わずに展開を狙えるポテンシャルがある。 (2)はこのカードの除外時に墓地の「M∀LICE」カードを除外し、それと同種の「M∀LICE」カードを新たにデッキから持ち込むというもの。 例えば、March Hareやビーステッド等で墓地にいる「M∀LICE」モンスターを除外する際に、あえてこちらを除外する事で特殊召喚+「M∀LICE」モンスターサーチの2アドが取れる。 罠カードを除外しても《M∀LICE IN UNDERGROUND》のパンプアップの条件を補助しつつ別の罠を用意したり、White Rabbitの罠セット範囲を広げたりと良い働きをしてくれる。 カード名はイラストにRED RANSOM(赤の女王)とWHITE BINDER(白の女王)がいるという点から、『鏡の国のアリス』が由来だろう。 また、通信の間に潜り込んでデータを盗んだり改ざんする行為を指す「中間者攻撃」のことを、英語では「Man in the middle attack(MITM)」と呼称する。 墓地の「M∀LICE」モンスター達を除外する際にはこのカードという「中間者」を経由させ、特殊召喚とサーチを両立させるズルをしてやろう。 ちなみに、中間者攻撃の中でも有名な[[「悪魔の双子攻撃」>イビルツイン(遊戯王OCG)]]だが、M∀LICEにとっては「デッキビルドパック初出の美少女テーマ」の大先輩だったりする。 **&color(#c71585){罠}カード このテーマの特色の1つ。テーマ内の罠カードは以下の共通効果を持つ。 #blockquote(){このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。 このカードは自分フィールドの表側表示の「M∀LICE」モンスター1体を除外し、&bold(){セットしたターンに発動する事もできる}。} ……そう、自前で《[[トラップトリック>蟲惑魔(遊戯王OCG)]]》みたいな事が出来るのだ。 このお陰で多少のボードアドバンテージを削る必要があれど、セットして即時発動という動きが可能。 そもそも「M∀LICE」モンスターは先述したように除外から帰還できる。なので、多少のライフと引き換えに場を減らさずに罠を打てるという事。 さらに場に「M∀LICE」のリンクモンスターが存在していれば追加効果が発動するものが多いので、場のリンクモンスターを一時除外して効果発動という動きが特に強い。 カード名はどれも何かの型番のような機械的な名称ばかりだが、実は元ネタの章番号とそこに出てきた語句のもじりである。 ・&color(#c71585){&bold(){&ruby(マリス){M∀LICE}&ruby(コード){<C>}GWC-06}} #blockquote(){通常罠 (共通効果) (1):自分の墓地・除外状態の「M∀LICE」モンスター1体を特殊召喚する。 その後、自分フィールドに「M∀LICE」Lモンスターが存在する場合、この効果で特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分だけ自分のLPを回復できる。 } CHAPTER &bold(){VI}. "Pig and Pepper" excerpt "&bold(){g}rin &bold(){w}ith out &bold(){c}at" 画面に映し出されたフェイタルエラーと、共に表示される大量のCheshire Catのデフォルメキャラ。 狡猾でイタズラ好きな猫による、システムへの破壊工作と利用者への挑発行為。 固有効果は墓地・除外ゾーンからの「M∀LICE」モンスターの帰還。 墓地に触る手段に乏しい「M∀LICE」にとって貴重な蘇生効果で、戦闘・効果破壊や墓地送りを受けたモンスターを戻す手段になる。 除外ゾーンにも干渉可能なので、自分ターンに頭数を揃えたり、逆に相手ターンにいきなり特殊召喚して妨害することもできる。 妨害目当てならRED RANSOMの攻守反転やWHITE BINDERの墓地除外あたりが良いだろう。 場にリンクモンスターが存在すれば追加でライフ回復もついてくる。何かと自分のライフを削るM∀LICEにとってこちらも嬉しいもの。 ライフを削りすぎて帰還が出来ないという状況を予防出来るので、なるべくこちらも発動できるように意識しよう。 由来は『不思議の国のアリス』6章、「豚とコショウ」に出てきた語句「猫無しの笑顔(grin with out cat)」。 チェシャ猫はアリスに助言と皮肉を述べたあと、笑顔だけを残して姿を消した為、驚いたアリスがそう形容していた。 また、チェシャ猫は相手をおちょくる為に姿を消す能力を活用する場面が他にもあり、ハートの女王から死刑宣告を受けた際に「首を刎ねろって言うけど、私が首だけだったらどうするの?」と"首以外を消した姿"に変身して挑発したりしている。 ・&color(#c71585){&bold(){&ruby(マリス){M∀LICE}&ruby(コード){<C>}MTP-07}} #blockquote(){通常罠 (共通効果) (1):デッキから「M∀LICE」モンスター1体を手札に加える。 自分フィールドに「M∀LICE」Lモンスターが存在する場合、さらにフィールドのカード1枚を除外できる } CHAPTER &bold(){VII}. "A &bold(){M}ad &bold(){T}ea-&bold(){P}arty" 侵入先の電脳世界で出会った《マッド・ハッカー》とDormouse。 同じハッカーとして通じるものがあるのか、愉快犯の紳士と眠たがりのネズミはひとときのお茶会を楽しむ事に。 固有効果は「M∀LICE」モンスターのサーチ。場にリンクモンスターが存在すれば対象を取らない除外も追加で発動する。 即時発動も出来るので工夫はいるが魔法カードに近い感覚でサーチが行える。WHITE BINDERで持ってきてから彼女をコストに発動すれば、1ドロー+モンスターサーチと至れりつくせり。 追加効果である除外も強力で、相手ターンに使える妨害・除去として活用していける。 ただし罠カード故の遅さの問題もあって、これを撃てる段階ではすでに召喚権を切っている場合が多く、その場合サーチしたモンスターを使えるのは次ターン以降になるので、初動札や貫通札になりにくいのが難点。 今後、手札から容易に特殊召喚可能な「M∀LICE」モンスターが追加されれば大きく化けるだろう。 由来は『不思議の国のアリス』7章、「狂ったお茶会(Mad Tea-Party)」。 狂った帽子屋(マッドハッター)は友人の眠りネズミと3月ウサギを伴って毎日茶会を開いており、その内容は文字通り意味不明かつシュールすぎるものであった。 帽子屋曰く、「私が変な替え歌を披露したらハートの女王様が怒ってしまい、時間を無駄にした『時間殺し』の罪を背負わされ刑罰としてこうやって終わらぬ茶会をしている」との事。 その後も続く帽子屋の意味不明発言にアリスは段々と苛立ちはじめ、最終的に彼女も怒ってその場を後にしたそうな。 ・&color(#c71585){&bold(){&ruby(マリス){M∀LICE}&ruby(コード){<C>}TB-11}} #blockquote(){通常罠 (共通効果) (1):デッキから「M∀LICE」モンスター1体を特殊召喚する。 相手フィールドにカードが3枚以上存在する場合、代わりにEXデッキから「M∀LICE」Lモンスター1体を特殊召喚する事もできる。 このターン、この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、その効果は発動できない。} CHAPTER &bold(){XI}. "Who Stole the Tarts?" excerpt "the White Rabbit blew &bold(){t}hree &bold(){b}lasts on the trumpet" 「プレーン体」に女王たるHARTS OF CRYPTERの外装が貼り付けられる様子。M∀LICEのモンスター達の成り立ちや本質がうっすら分かるような一枚。 固有効果はデッキからの「M∀LICE」モンスターの特殊召喚。 召喚権を使ったWhite Rabbitの始動時などではこのカードをサーチしてWhite Rabbitをコストに即時発動することでデッキ内の下級にアクセスし、続けてWhite Rabbitを即時帰還させれば一気に複数体並べる事が出来る。 追加効果は相手の場に3体以上のモンスターが存在する場合、召喚条件を無視して「M∀LICE」リンクモンスターを特殊召喚するド派手なもの。 ただし、召喚条件無視なので蘇生条件は満たせておらず、リンクモンスターの強みである「除外から帰還する」という効果を使えなくなる点には注意。 また、下級・リンク問わずこのカード特殊召喚したモンスターはそのターン中は攻撃と効果発動が出来ないのも難点。 追加効果で妨害を狙うのであれば自ターンのエンドフェイズに発動し、相手ターンで動くという感じになるだろうか。 注意点として「M∀LICE」はサーチカードやデッキからの特殊召喚効果が少ないので、うららへの耐性は高めなのだが、その分&bold(){数少ないデッキからの特殊召喚を行うこのカードは明確なうららの撃ち先になるので注意したい}。 由来は『不思議の国のアリス』11章、「タルトを盗んだのは誰?」に出てきた語句「白ウサギがラッパを3度吹く(the White Rabbit blew three blasts on the trumpet)」と思われる。 もしくはもっとシンプルに、タルト泥棒(Tart burglar)だろうか。 ハートの女王自体はマザーグースの「ハートの女王」を由来とした存在であり、唄の内容は「女王が一日かけて気合い入れて作ったタルトをジャックが盗み食いしやがった、キレた王様はジャックをボコして詫び入れさせた」というもの。 アリスにおける件の章はこのマザーグースが訴状として読まれており、ハートの女王は証言などを全部聞いた上で「&bold(){じゃあとりあえず死刑で}」と平常運転であった。 話の通じなさに怒ったアリスがハートの女王に喧嘩を売った事で、逆ギレした女王はアリスを処刑対象に加えてしまう。それでも減らず口を叩くアリスに怒髪天のハートの女王はトランプ達を率いて飛びかかり…? *【弱点】 全体的に「3」推しのテーマだが、弱点も大まかに3つほどある。 ・&bold(){除外・墓地利用メタ} このテーマ最大の敵。除外される事で大量展開や効果発動を狙えるテーマだが、除外が出来なければそれを一切活かせない。 汎用誘発としてよくサイドで採用されている[[《アーティファクト-ロンギヌス》>アーティファクト-ロンギヌス]]等を投げつけられた日には泣きたくなってくる。 [[誰にも冒せぬ墓所とその守護者達>墓守(遊戯王)]]や、[[死の冒涜を絶対に許さないシスターの皆様>エクソシスター(遊戯王OCG)]]はデッキ単位で苦手な相手。 サイバース族特有の墓地利用と、M∀LICEの特色である除外利用を止められるので、厳しい戦いを強いられる事になる。 ・&bold(){ライフの減りが早い} 特色である「除外からの帰還」だが、下級は300、リンクはその3倍の900を発動するたびに要求する。 最初こそは余裕のあるライフポイントも、デュエルが進めばどんどん余裕がなくなっていく。 GWC-06である程度回復出来るとはいえ、毎度回復効果が使えるわけではない。 考えなしにライフを削り続けて首が回らなくならないようにしよう。文字通り首が落ちかねない。 ・&bold(){サイフポイント直撃} &bold(){ある意味で深刻すぎる問題}。 このテーマは初登場の2024年から現在に至るまで、未だにカード単価が高いブルジョア向けのデッキなのだ。 というのも実は下級モンスター3体とフィールド魔法、罠カードのうちの1枚が&bold(){全てスーレア}という強気すぎるレアリティ設定となっており、必然的に封入率が低くなっている。 さらには遅れてやってきたMarch Hareも&bold(){しっかりスーレア}という念の入り様。 なお、ウルレアはHEARTS OF CRYPTERでRED RANSOMとWHITE BINDERはノーマル(ノーパラ)だが、この2枚にはシクが存在している。25thシク枠はエースのHEARTS OF CRYPTER…ではなく何故かWhite Rabbit。他の2テーマはエースの《ライゼオル・デッドネーダー》と《創星竜華-光巴》なのに。 更に言うと同期2テーマの【竜華】と【ライゼオル】も、&bold(){メインデッキの主力モンスター全てが光り物}という同じ状況。それ故に今回はその3テーマを組もうとパック買いや箱買いすると盛大に沼りやすい。 そしてM∀LICEは全てのモンスターがかわいい女の子で、セクシーなハイレグ姿という煽情的デザイン。起こることは1つ、「&bold(){遊戯王名物・美少女テーマの高騰}」である。 さらにはテーマの概要が見えてからサイバース族のリンク1モンスターである《リンク・デコーダー》がM∀LICEとの相性の良さから高騰。再録がほとんど期待できない書籍付属カードだったことも相まって以前は800円代で取り引きされていたのが2500円代まで高騰する事態になった。 そういうわけなので重要カードが軒並み高い状態にあり、組む上のハードルが高いテーマとなっている。 余談だが、関連カードの価格が高騰しているが故に&bold(){ショップでの買い取り価格も相応に高くなっている}という側面もあり、「ボックスを剥いてWhite Rabbit、Dormouse、UNDERGROUND、RED RANSOMとWHITE BINDERのシクのどれかが出ればそれで箱代の半分程度がペイする((Cheshire Cat、MTP-07、HEARTS OF CRYPTERの3枚は採用枚数が絞られることが多い都合上、この3枚の価格は他と比べるとだいぶ低くなっている。後発のMarch Hareも剥かれたパックの母数が多いため、良心的価格になりがち。))」状態になっており、デュエリストの間では「竜華、ライゼオルを組みたいならクロスオーバー・ブレイカーズは剥き得」などと評されるほどである。 *【相性の良いカード】 サイバース族かつ展開の都合上リンク縛りが起きやすいので、必然的にサイバース系のカードが好相性。 とにかくガンガンとリンク召喚を行えるので、臆せず場を広げていこう。 ・&bold(){【[[コード・トーカー>コード・トーカー(遊戯王OCG)]]】} 遊作と共に戦う電脳世界の戦士。サイバース族といえばまずこれ。 特に相性がいいのは様々なサイバース族デッキで汎用的に活躍している《トランスコード・トーカー》と、墓地のカードを除外できる《プロテクトコード・トーカー》。 前者は後述する《スプラッシュ・メイジ》を経由する展開のお供で、M∀LICEでも当然ながらその展開方法を活かせるので入れ得レベルの1枚。 後者も後者で「&bold(){合計リンク3になるように墓地からリンクモンスターを除外して}、自身を蘇生する」という効果を持ち、M∀LICEリンクらを蘇生コストにすれば2体が一気に場に出てくる。 ゲームエンドに導く引導火力にも、相手を除去する要員にもなれる《[[アクセスコード・トーカー>アクセスコード・トーカー(遊戯王OCG)]]》も、墓地のM∀LICEリンクを飛ばせば除去しつつM∀LICEリンクが場に増える。 何かと使い勝手がいいので、EXはコード・トーカー系で埋めてもいいだろう。 ・&bold(){【[[ファイアウォール>ファイアウォール・ドラゴン(遊戯王OCG)]]】} 遊作の力たる電脳世界の守護竜。こちらもサイバース族おなじみ。 下級ファイアウォールモンスターは余った召喚権の使う先として最適であり、《リングリボー》等の緩い条件で出せるリンク1に変換して効果を狙いやすい。サイバネット系カードをサーチしやすいのも強み。 リンクモンスターのファイアウォールだと《ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード-ネオテンペスト》辺りがおすすめ。展開に優れるM∀LICEならすぐに出せてそこから《サイバース・ディセーブルム》等で妨害も構えられる。 ……M∀LICEのモチーフはマルウェアやハッキングなのだが、それからシステムを守る「防火壁」たるファイアウォール族が好相性なのはなんだか皮肉である。 ・&bold(){【[[@イグニスター/Ai>@イグニスター/Ai(遊戯王OCG)]]】} ひとりぼっちのAiを慰める電脳遊園地の住民にして、今は亡きイグニスらの残渣。 後述の《リングリボー》が「簡単に出せるサイバースのリンク1」という理由で元から使われていたが、「ALLIANCE INSIGHT」の追加カードが&bold(){狙ったんじゃないかというレベルで相性のいいものばかり}となっている。 12期の追加カードはどれも遊作のコード・トーカーを意識したような新規ばかりで、効果も「闇属性のサイバースがいると特殊召喚できたりサーチが出来る」というものがメイン。 テーマ内全てが闇属性のM∀LICEと噛み合いが良いのはもちろんのこと、組み合わせやすいコード・トーカー系も補助してくれる優秀なカードばかり。 なによりもRED RANSOMとWHITE BINDERが揃って2300打点という特性から、新たなエースカード《アコード・トーカー@イグニスター》で釣り上げられる。 これによって、コード・トーカー+@イグニスター+M∀LICEの闇属性サイバース連合軍めいたデッキが環境で大暴れし始めている。 ・&bold(){【トポロジック】} リボルバーご満悦の良き力。毒をもって毒を制すを体現する[[リンク殺し>アリス殺し]]の電脳世界の暴竜。 同パックでの再録である《トポロジック・ゼロヴォロス》がとりわけ使いやすく、相手だけを吹き飛ばしこちらは全員帰還して万全の盤面なんて状況も可能。 バンバン除外して相手の盤面を荒らしまくろう。 ・&bold(){【サイバネット】} 上述のコード・トーカーとファイアウォールに縁の深いカード群。汎用的にサイバース族を補助するカードが主。 まず、メインデッキのモンスター全てに触れる《サイバネット・マイニング》はもちろんの事、同デッキビルドパックで再録された《サイバネット・バックドア》も優秀。 M∀LICEでは《サイバネット・バックドア》の除外効果がそのまま効果発動トリガーとなるので、帰還させつつ別のサーチも行える。 強力なカウンター罠たる《サイバネット・コンフリクト》も、コード・トーカーと合わせやすいM∀LICEの妨害力を高めてくれる。 ・&bold(){【[[ビーステッド>ビーステッド(遊戯王OCG)]]】} アルベルの下僕たる烙印の邪竜達。ほぼ全てのモンスターが「墓地の闇・光を除外して自身を特殊召喚する」という効果を持つ。 墓地にいるM∀LICEモンスターを除外対象とすれば、場に2体のモンスターが即時揃うようになる。相手ターンでも闇・光デッキの墓地メタ手札誘発になってくれる点はかなり便利。 特に使い勝手がいいのは汎用的な除去を持つ《深淵の獣ドルイドヴルム》や、制限カードだらけのビーステッドを少しでも引く確率を高めてくれる《深淵の獣マグナムート》あたりか。 &s(){まあ問題はそのマグナムートも制限って所ですけどね。} ・&bold(){《[[I:Pマスカレーナ>I:Pマスカレーナ(遊戯王OCG)]]》/《[[S:Pリトルナイト>S:Pリトルナイト(遊戯王OCG)]]》} 百面相の運び屋と、その元ライバルにして現在は相棒たるS-Forceの抜け忍コンビ。 どちらも条件のゆるい汎用リンク2で、リンクを伸ばす為の要員としては最適。リトルナイトに至っては除外効果を駆使すればM∀LICEモンスターの効果発動トリガーにもなれる。 マスカレーナも相手ターンに白黒女王コンビを立てて妨害するきっかけとして扱える。破壊耐性が付くのも地味な強み。 ・&bold(){《リンク・デコーダー》} 先の項にてM∀LICE登場に合わせて高騰したとネタにされていたカード。小さくなったコード・トーカー的な人。 リンク1かつサイバース族、オマケに「M∀LICE」のモンスターなら何でも素材に出来るという扱いやすさから1枚だけでも仕事をする。 コード・トーカー系リンクやM∀LICE系リンクはこのモンスターの自己蘇生条件を満たすので、入れ得レベルのカードとなっている。 ・&bold(){《リングリボー》} 実質@イグニスターの一員でもある、《リンクリボー》もどき。 こちらもM∀LICEの下級モンスター全てを素材とすることが出来るリンク1サイバース。 後から下級M∀LICEを墓地除外するためにこいつを出したり、《アクセスコード・トーカー》等の効果発動用コストの水増しに使える。 かつては@イグニスターを補助する効果をほぼ無視されていたが、現在は新規の闇属性@イグニスターが増えたので割と活用されている。 ・&bold(){《スプラッシュ・メイジ》} リンク展開のお供にして《トランスコード・トーカー》の永遠の相方。水を操る電脳の魔術師。 リンク召喚成功時に墓地から低レベルのサイバースを蘇生する効果のお陰で、このモンスターからRED RANSOMとWHITE BINDERを出せる。 ・&bold(){《盛悴のリザルドーズ》} 自分の場か墓地の攻撃力2000以下のモンスターを除外して場のモンスター1体の攻撃力をその除外したモンスターの元々の攻撃力と同じに変更し、除外したのが[[爬虫類族>爬虫類族(遊戯王OCG)]]なら1ドローできるリンク2。 一見すると爬虫類族サポートでサイバース族の【M∀LICE】とは合わない様に見えるが、リンク素材に使った下級「M∀LICE」を墓地から除外出来るので帰還させてRED RANSOMとWHITE BINDERに繋げられる。 リンク3に繋げるのならば基本的には《スプラッシュ・メイジ》で事足りるのだが、コストで除外するため効果無効などでは止められないのが《スプラッシュ・メイジ》との差別化ポイントであり、リンク素材も「カード名が異なるモンスター2体」と非常に緩いため妨害を受けた時の貫通展開にも使えるのが便利。 爬虫類族であるため、《スプラッシュ・メイジ》の効果などでサイバース族しか特殊召喚できない縛りが付くと出せない点と、攻撃力が2000を超えるリンク3の面々は除外できない点に注意。 ・&bold(){《ドットスケーパー》} サイバースデッキおなじみのドット絵。 墓地に落ちた際と、自身の除外時、それぞれ1デュエルに1度だけ場に帰還するという便利な効果を持つ。 除外ギミックを活用するM∀LICEとの相性の良さを公式も理解しており、こちらも同パックに再録されている。 ・&bold(){《コード・オブ・ソウル》} [[転生炎獣>サラマングレイト(遊戯王OCG)]]とコード・トーカー両方を意識した効果を持つ下級サイバース族モンスター。 手札から簡単に出るのも良いが、このカードの一番の強みは(3)の効果である「相手ターンにリンク3モンスターをリンク召喚する」という[[マスカレーナ>I:Pマスカレーナ(遊戯王OCG)]]効果。 主力がリンク3ばかりのM∀LICEと相性抜群で、WHITE BINDERやHARTS OF CRYPTERの除外効果を相手ターンに撃つという動きが出来る。 ・&bold(){《テンプレート・スキッパー》} 《フォーマッド・スキッパー》の近縁種らしき、赤黒い電脳トビハゼ。 手札からリンク先に特殊召喚できる効果も便利だが、目玉は場で発動可能な起動効果。こいつは手札・墓地よりサイバース族1体を除外し、そのモンスターの名称をコピーできる。 M∀LICEモンスターの効果発動トリガーになりつつ、リンクモンスターの素材指定もクリアできるというあからさまにM∀LICEを意識した1枚((ライゼオル意識の《蝕の双仔》、竜華意識の《暗黒海龍-ドライアグル》も同弾で収録されているので、M∀LICEとの好相性はおそらく意図的なもの。))。 ・&bold(){《[[霊王の波動>霊王の波動(遊戯王OCG)]]》} 手札から発動した場合「光・地・風属性」の効果は使えなくなるが特殊召喚を封じるというシンプルに強い奇襲系カード。 闇属性デッキであれば入れて損のないカードであるが、罠主体の【M∀LICE】においては特に相性がいい。 その為かもともと高かった評価が更に上がり&bold(){値段も上がった}。 &s(){美少女カードなのでイラストアドも高くなる。あと竜遣いの精霊少女は偶然にもハイレグっぽい服装をしている。} とはいえ《[[増殖するG]]》や《[[マルチャミー・フワロス>マルチャミー(遊戯王OCG)]]》が使えなくなるのは留意点と言えるが、手札から発動しなければデメリットも無いので上手く使いたいところ。 ・&bold(){《封印の黄金櫃》} 時間をかける代わりに任意のカードをサーチするのが本来の目的だが、そのプロセスに除外を挟む為に大抵はそれ目当てに使われる箱。 もちろんM∀LICEでも用途は除外メインで、下級M∀LICE全てがこのカードから特殊召喚出来る。 その中でもDormouseは文字通りの初動カードなので、妨害さえされなければ召喚権無しで2〜3枚は簡単にモンスターが並ぶ。 惜しむべくは制限カード故の引き辛さ。M∀LICE登場にあわせて準制限に緩和されたが、当然ながら悪用されまくり制限にトンボ返りしている。 ・&bold(){《闇の誘惑》} 手札の闇属性1枚の除外と引き換えに2ドローが出来るドローソース。ただし除外出来なければ全ハンデス。 M∀LICEからすれば「手札のM∀LICE下級を特殊召喚してドローもついてくる」という非常に有り難い一枚。 こちらも環境での活躍からか制限行きしている。 *【余談】 -アリスを題材にするテーマでありながら、実はアリス本人のモチーフが居ない。全てのモンスターの基礎となっている「プレーン体」の少女が「アリス」なのだろうか? -サイバース族で攻撃力2300のリンクモンスターメインのテーマであること、闇属性が主体であること、効果に&bold(){3}が頻繁に使われている事から、Playmakerのカード群とは共通点が多い。&br()そこから何をまかり間違ったのか、&bold(){M∀LICEは藤木遊作の娘の使用テーマ}という集団幻覚が生まれた。 -6体中4体はハイレグというそのデザイン傾向が有名になったM∀LICEだが、[[次弾パック看板モンスターの「覇王」となったネオス>E-HERO ネオス・ロード]]はなんの偶然か&bold(){彼女らを上回るエグいハイレグ(っぽい模様)}だった。&s(){広がるハイレグの輪。} _<追記・修正コード>認証完了。__“MEIDEN IN ∀NIWOTAWIKI” //追記・修正はウサギを追いかけて大穴に落ちた人か、エグいハイレグを着ても羞恥しない剛の者がお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,14) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - マリク・イシュタールとは何の関係もありません -- 名無しさん (2024-09-22 19:05:27) - 同期のライゼオルが「安い。初心者にもわかりやすい。」に対し、こちらは「高い。ある程度慣れが必要。」と対照的だが、共通点は登場直後から環境で活躍するほど強いという点 -- 名無しさん (2024-09-22 19:13:56) - 覚悟もといハイレグカット衣装に関して、先んじて登場が発表されていたネオス・ロードと比較されていい勝負していたのはゲラゲラ笑った思い出 -- 名無しさん (2024-09-22 19:37:48) - アングラの打点増強効果はリンク体限定ですよ… -- 名無しさん (2024-09-22 19:56:59) - 絶対マッドハッカーおるやろ言われててホントにいたやーつ -- 名無しさん (2024-09-22 23:11:11) - ステータスと設定見るにコードトーカー意識してそうではあるんだよな -- 名無しさん (2024-09-23 00:00:09) - 仲間外れのスートはライバルテーマとして登場するのだろうか? -- 名無しさん (2024-09-23 00:06:52) - まあいつものサイバース最終盤面にならず ウーサがついてくるのはマシ…か? -- 名無しさん (2024-09-23 07:00:38) - ファイアウォールとコードトーカーが入るのでほんとに遊作デッキになる -- 名無しさん (2024-09-23 09:00:43) - 「不思議の国のアリスで唯一の悪役」であるハートの女王が、「マルウェアモチーフも入ったモンスターたちの中で唯一真っ当なソフトウェア」なの唯一無二感というか他の面々との対比が効いててすごい好き -- 名無しさん (2024-09-23 11:52:41) - ビーステッドも相性がいいカードに入れて良くない? -- 名無しさん (2024-09-23 12:53:35) - 現時点でも結構大会で暴れてるこのタイミングで黄金櫃緩和とはまた -- 名無しさん (2024-09-23 22:30:06) - 厳密にハイレグボディスーツなのってホワイトラビットぐらいでは?ドーマウスとレッドランサムは一応ハイレグ着てるけどシースルースカートだし、チェシャキャットとクリプターは明確に違うし -- 名無しさん (2024-09-24 22:02:10) - 下級でスペードだけ来てないけど、コこれが次回パックに追加される枠かね?モチーフ動物はドードー鳥と予想してる。 -- 名無しさん (2024-09-26 19:42:48) - 対ライゼオルでイヴリースが注目集めてるけど返しにリングリボー出されるとロック解除されつつこちらの罠が止められると一転して不利になるから採用見送りだろうなこれ… -- 名無しさん (2024-09-30 19:59:29) - 新弾の盛悴のリザルドーズかなり相性良さそうなので相性良いカードに入れても良いかも? -- 名無しさん (2024-09-30 21:03:49) - カードの説明文がセンス良すぎて追記できないな…せっかく新カードきたのに -- 名無しさん (2025-02-03 23:13:30) - VBで各キャラの設定が判明したので書いていくね。白兎:主人公。女王からの依頼を真面目に引き受ける苦労人。持ってる時計は制限時間内にミッションこなさないと爆発する模様。 -- 名無しさん (2025-03-22 20:02:26) - チェシャ猫:仕事仲間その1、イジワルで悪戯好き。ずっとニタニタ笑ってて何考えてるか分からない。ヤマネ:仕事仲間その2、ずっとデカ過ぎ枕持ってて眠たそうにしてる。マッド・ハッカーからの依頼窓口担当? -- 名無しさん (2025-03-22 20:07:01) - 三月兎:仕事仲間その3、アホの子。終始落ち着きがなく、持ってる鍵は何処に使ったかもすぐ忘れる程のアホの子。白兎は彼女にシンパシーを感じてる模様。 -- 名無しさん (2025-03-22 20:09:35) - 赤と白の女王:雇用主でもある決戦使用上級AI。抜群のコンビネーションで戦うが仲は険悪な模様・・・。 -- 名無しさん (2025-03-22 20:12:18) - ハートの女王:雇用主。敵味方問わず癇癪起こしてめっちゃ怖い。(なお顔には出さない。) -- 名無しさん (2025-03-22 20:14:19) - 「アンダーグラウンド」という電脳世界に開いた異空間を調査するべく作られたのがM∀LICEシリーズという自律AIで、悪意の渦巻く異空間に適合した少女の思考データを元に、それぞれに得意分野や性格に差異をつけた存在らしい -- 名無しさん (2025-03-22 20:50:52) - 悪意ある名前ながら実態はそうでもないって事? -- 名無しさん (2025-03-22 22:09:27) - (続き)「遊作の娘の使用テーマ」ネタへの適合具合が増したような… -- 名無しさん (2025-03-22 22:11:53) - 予想はしてたがドーマウスが制限 これからはUNDERGROUNDとかでいかに持ってくるかが重要になる -- 名無しさん (2025-03-23 21:32:17) #comment() #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2024/09/22 Sun 18:05:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 40 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(5){&b(){&color(white,black){_<作戦コード>認証完了。}}}} #center(){&sizex(6){&b(){&color(red,black){__“M∀LICE IN UNDERGROUND”}}}} &bold(){&ruby(マリス){M∀LICE}}とは、『[[遊戯王OCG>遊戯王オフィシャルカードゲーム]]』のカテゴリ/テーマの一つである。 #contents() *【概要】 「ヴァリアント・スマッシャーズ」から約一年ぶりの2024年8月24日に発売された[[デッキビルドパック>デッキビルドパック(遊戯王OCG)]]「クロスオーバー・ブレイカーズ」で初登場。 同期はランク4エクシーズ特化の爆熱ロボ軍団【[[ライゼオル>ライゼオル(遊戯王OCG)]]】と、本物の竜を目指し競い合う三匹の亜竜達を描いた【竜華】。 テーマ内のモンスターは全て闇属性・[[サイバース族>サイバース族(遊戯王OCG)]]かつ全員可愛らしい少女の姿をしており、動物を模したゴシックなハイレグドレスと近未来要素をミックスしたスタイリッシュなデザインとなっている。 要するに、&bold(){[[デッキ>閃刀姫(遊戯王OCG)]][[ビルド>ラビュリンス(遊戯王OCG)]][[パック>ドレミコード(遊戯王OCG)]][[お馴>六花(遊戯王OCG)]][[染み>御巫(遊戯王OCG)]][[の>ウィッチクラフト(遊戯王OCG)]][[「美少女>エクソシスター(遊戯王OCG)]][[テー>ヴァルモニカ(遊戯王OCG)]][[マ>イビルツイン(遊戯王OCG)]][[枠」>ドラゴンメイド(遊戯王OCG)]]}でもある。 元ネタは2つ存在し、片方は[[ルイス・キャロル]]著の小説にしてファンタジーや創作の元ネタとしても引っ張りだこな文学『不思議の国のアリス』と、その続編『鏡の国のアリス』。 奇々怪々でナンセンス、不条理で意味不明、そんな不思議の国&鏡の国の住民たちや、章ごとの重要なワードをカードやデザインの由来としている。 もう片方は「サイバー攻撃や[[マルウェア>マルウェア(コンピューター用語)]]」。サイバース族名物のIT用語モチーフ。 マルウェアは「悪意のソフトウェア(Malicious Software)」という意味のIT用語であり、コンピューターウイルスを含むありとあらゆる悪事・不正行為を行うプログラムを指す。 また、暗号通信分野の説明やコンピュータ初心者向け資料で、様々な事例を解説する際に使われる「アリス(Alice)とボブ(Bob)」というABC((A(アリス)とB(ボブ)はほぼ固定だが、Cはキャロル(Carol)だったりチャーリー(Charlie)だったりする。))に因んだストックキャラクター群が存在し、そこで悪役を担当する者は便宜上マロリー(Mallory)やマレット(Mallet)と呼ばれる。 Mの頭文字を与えられたキャラクターは、悪意ある攻撃者(Malicious attacker)の隠喩でもあり、ハッキング・盗聴・なりすまし・データ破壊等を行う存在として描かれる。 悪意(Malicious)まみれのアリス(Alice)、なので合わせて「&bold(){M∀LICE}」。 つまりこのテーマは、悪辣なハッカーや有害なソフトウェアのようなモノを「可愛らしい少女」の風貌に美少女化した、少々ダークな存在でもあるという事である。 後にザ・ヴァリュアブル・ブックにて判明した設定によると、M∀LICEの正体は電脳世界の自律探査機。 遠い未来、インターネットに超巨大セキュリティホール「アンダーグラウンド」が出現し、その中には人々の悪意や憎悪といったマイナスの感情が渦巻いていた。 どうやらこの大穴は発達しすぎたサイバー技術と人間が持つ悪意が共鳴した結果生まれたもので、内部の探索は困難を極める状況にあった。 そんな最中、ある一人の少女だけがこの危険な領域の悪影響を一切受けない体質を持っており、彼女の思考パターンをベースにしたAIを作成。 AI達をそれぞれ独自に教育することで個性を持たせ、アンダーグラウンド探索のエージェントに育て上げたものが「M∀LICE」なのだ。 *【テーマの特徴】 コンセプトは「&bold(){除外}」と「&bold(){リンク3}」。 詳細については後述するが、テーマ内モンスター全てに「自身が除外されるとライフコストと引き換えに場に帰還する」という効果を持っている。 サイバース族は墓地利用や手札からの展開が多く、実は除外を本格的に活用するテーマはM∀LICEが初めて。 様々な方法でモンスターを除外し、そこを起点にしてデッキを動かしていく。 その上で、サイバース族らしく大量展開と連鎖するようなリンク召喚も得意とし、1枚のカードから一気に場を埋め尽くせるほどのポテンシャルを持つ。 大量に並べてそれを素材に強力なリンクモンスターを作成し、制圧や突破を狙っていくのが主なコンセプト。 また、俗に言う「罠ビート」の側面も持ち合わせており、テーマ内の罠カードで相手ターンに妨害や展開を行う事も可能。 大量展開で翻弄しつつ、相手ターンではいきなり罠を発動して陥れる、まさしくサイバー攻撃由来らしい挙動がコンセプト。 主力となるリンクモンスターも上記と同じように除外からの帰還効果を持つ上に、追加効果で様々な恩恵をもたらす。 とにかく「どのタイミングでモンスターを除外するか」が重要なデッキ。 除外ゾーンという名の「不思議の国」から理不尽に現れ、不条理な効果で相手を混乱させてやろう。 なお、あくまで「&ruby(マリス){M∀LICE}」カードを指定しているため、《増幅する&bold(){&ruby(マリス){悪意}}》や「[[&bold(){マリス}ボラス>マリスボラス(遊戯王OCG)]]」はテーマに含まれない。 《[[ブラックフェザー・ドラゴン>ブラックフェザー・ドラゴン(遊戯王OCG)]]》が「&ruby(ブラックフェザー){[[BF>BF(遊戯王OCG)]]}」に含まれないのと同じ理屈である。 *【所属カード】 **メインデッキのモンスター 前述した通り、モンスターは全てサイバース族かつレベル3で闇属性。そして一体を除いて以下の共通効果を持つ。 #blockquote(){このカードが除外された場合、300LPを払って発動できる。 このカードを特殊召喚する。 このターン、自分はLモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。} 除外される事によって多少のライフコストと引き換えに場へ特殊召喚される為、まずはどうやってこれらを除外するかを考えながら動かす必要がある。 また、リンク状態の「M∀LICE」リンクモンスターに何かしらのバフを与える効果もあり、主力となってくれるリンクモンスターを補助する役割を持つ。 素材としても重要でありながら、戦闘補助要員としても並べる事が重要。ここら辺の要素は既存テーマだとレベル3ばかりという点も含めて[[スケアクロー>スケアクロー(遊戯王OCG)]]に似ている。 ただし、この効果を使うとリンクモンスターしか出せなくなる縛りが付く。サイバース族自体がリンク召喚メインであるとはいえ、他の特殊召喚方法を用いたい場合は注意。 モンスターはどれもグラデーションのかかった銀髪の少女で、全員「同じ顔」をしている。 これは偶然ではなく&bold(){意図的にそうデザインされたもの}で、設定画によると「プレーン体」や「素体」と呼ばれるボブヘアーの少女が全員のベース。 そこに装飾品や服装、髪型や表情の違いで差別化をはかり、文字通り違うモンスターとして独立させているとの事。 同じ少女から作られたAIなので、顔が全く同じなのも当たり前ということだろう。 //「プレーン体」の存在やサイバース族であるという点を見るに、彼女達は人間ではなくAIやアンドロイド、あるいはクローンやホムンクルスの類なのだろうか? なお、どういうわけか&ruby(覚悟の決まった角度){&bold(){[[ハイレグ>ハイグレ魔王]][[ボディ>由井正雪(Fate)]][[スーツ>歌住サクラコ(ブルーアーカイブ)]]}}のモンスターが多い。 可愛い上に中々にセクシーな姿なので、デュエル中やショップで目に付くと気になる人は気になるかもしれない。 ・&color(deeppink){&bold(){&ruby(マリス){M∀LICE}&ruby(ポーン){<P>}&ruby(ホワイト・ラビット){White Rabbit} }} #center(){&color(deeppink){&bold(){「道に迷っちゃった。ココハどこ??」}}} #blockquote(){効果モンスター 星3/[[闇属性>闇属性(遊戯王OCG)]]/サイバース族/攻1200/守 300 このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。 同名カードが自分の墓地に存在しない「M∀LICE」罠カード1枚をデッキから自分フィールドにセットする。 (2):このカードをリンク先とする「M∀LICE」Lモンスターの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。 (3):(共通効果)} 悪意のデータを爆破するハートのウサギ。M∀LICEのメインエンジンその1。 ウサギということで&s(){ハイレグの}バニーガールのような見た目をした少女で、時計片手に電脳空間を走り回る。 M∀LICE型AIの中でも真面目な性格をした個体で、上級AIの無茶な命令に頭を悩ませる苦労人。休む間も無く電脳探索の任務を遂行し続けているらしい。 固有効果は条件付きの罠セットと戦闘ダメージ無視。 着地成功時に墓地に同名カードが存在していない「M∀LICE」の罠カードを、場に直接セットする。 セットなので&bold(){[[うらら>灰流うらら(遊戯王OCG)]]や[[聖王>聖王の粉砕(遊戯王OCG)]]で無効化されないのが強み}。 これに加えて「M∀LICE」罠カードは条件さえ満たせばセットから即時発動可能な[[インチキ効果>クロウ・ホーガン]]を持つ為、先攻1ターン目から持ってきてすぐ発動という流れも可能。 TB-11で続けざまに別の「M∀LICE」モンスターを呼び出したり、GWC-06で蘇生・帰還させたりと、序盤でも中盤でも活躍できる優秀な効果。 可能であれば複数積み、というか3枚積んでおきたいモンスター。 リンク先の補助効果は戦闘ダメージの無視で、場のリンクモンスターが殴り負けてもLP減少を抑える事が可能。 M∀LICEはとにかくLPが減るテーマなので、地味ながらもありがたい効果となっている。 モチーフは「&bold(){白ウサギ}」。 「不思議の国のアリス」の一番最初に登場する不思議な生物であり、物語のきっかけ。 洋服を着て二足歩行するそのウサギは時間をしきりに気にして駆け回っており、アリスはそれを追いかけて穴に落ちる。 穴の向こうには見たことのない不思議な世界が広がっており、アリスはそこで一睡の夢の大冒険を繰り広げる事になる。 サイバー攻撃としてのモチーフはおそらく「&bold(){&ruby(ロジックボム){論理爆弾}}」。 特定の日時に勝手に起動して破壊活動やデータ流出を行う不正プログラムを指し、まさしく「コンピューターウイルスらしい」挙動を見せる。 設定画によると彼女の周囲に浮かぶ時計は「時計型爆弾」らしく、手元の時計型の端末を操作することで起爆できるらしい。 時間を気にしているのはこれらが「自爆装置」でもある為で、作戦時間を超過した際にはこれで自爆して自身を消去する必要がある為だとか。 ・&color(gold){&bold(){&ruby(マリス){M∀LICE}&ruby(ポーン){<P>}&ruby(ドーマウス){Dormouse} }} #blockquote(){効果モンスター(制限カード) 星3/闇属性/サイバース族/攻 900/守 300 このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):自分メインフェイズに発動できる。 デッキから「M∀LICE」モンスター1体を除外する。 このターン中は自分フィールドの「M∀LICE」モンスターの攻撃力が600アップする。 (2):このカードをリンク先とする「M∀LICE」Lモンスターは効果では破壊されない。 (3):(共通効果)} 何もかもを眠らせるダイヤのネズミ。M∀LICEのメインエンジンその2。 大きな枕を片手に眠たげな表情をした少女。ネグリジェを思わせるゆったりとした服装が特徴的。&s(){そしてスケスケなのでインナーのハイレグが丸見え。} M∀LICE型AIの外部取引担当。彼女が他のハッカーやAIへの支援要請や依頼斡旋を担当しているという。ただし、見ての通りの眠たがりで気を抜けばすぐにスリープモードに入る。 固有効果はデッキからの「M∀LICE」モンスター除外。「除外=展開」と言っても過言ではないこのテーマにおける、&bold(){展開面での重要カード}。 デッキ内のWhite RabbitやCheshire Catへ直接アクセスし、続けて展開していく事ができる。 このモンスター自体も除外から出せる為、どうにかして初手で除外さえできれば召喚権を使わずに一気に場をモンスターで埋め尽くせる。まさに文字通りの&bold(){1枚初動}。 なのでこちらも複数積み、それも規制されない限りは3枚デッキに入れることを推奨するレベルだったカード。 攻撃力上昇はほぼオマケと見せかけて、リンクモンスターの打点を高めて殴り合いを有利にしてくれるので決して腐ることはない。 リンク先補助効果は効果破壊耐性。テーマデザイン的にも破壊されてほしくないリンクモンスターをある程度守れる。 戦闘破壊についてはWhite Rabbitと自身の打点補助や、罠による妨害で凌ごう。 デッキを支えるエンジンの1つだったが【ライゼオル】と並んで環境を席捲し続けている観点から、2025年4月のリミットレギュレーションにてテーマ初の制限カードに認定された。 モチーフは「&bold(){眠りネズミ}」。 帽子屋主催の「狂ったお茶会」の参加者であり、ずっと眠たそうにしているネズミ(もしくヤマネ)。 周囲に浮かせた茶器型のビーム砲は、元ネタが茶会の途中で唐突に茶器に突っ込まれてしまうという描写からだろう。 サイバー攻撃側で見るなら「&bold(){DoS攻撃}」。 &bold(){Do}rmou&bold(){s}eでDosというもじりも込められていそうである。 アクセスリクエストを大量に送り、サイトやシステムが稼働するサーバーへ負荷をかける、シンプルながらも被害の大きい攻撃方法で、機器の処理能力を越えてしまえばサイトが停止したり&bold(){最悪の場合には機器そのものが壊れる}。 古のネットユーザー(特にねらー)なら一度は聞いたことがあるであろう「田代砲」を代表とする、多重アクセス用のスクリプトやbotが多く存在しており、それらによる全自動・短時間での攻撃の被害は毎日のように報告されている。 その眠気にあてられたシステムは、運が悪ければ永遠に眠らせられてしまうのかもしれない。 ・&color(darkslateblue){&bold(){&ruby(マリス){M∀LICE}&ruby(ポーン){<P>}&ruby(チェシャ・キャット){Cheshire Cat} }} #blockquote(){効果モンスター 星3/闇属性/サイバース族/攻1500/守 300 このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):自分メインフェイズに発動できる。 手札から「M∀LICE」カード1枚を選んで除外する。 その後、自分は2枚ドローできる。 (2):このカードをリンク先とする「M∀LICE」Lモンスターが戦闘で破壊したモンスターは墓地へは行かず除外される。 (3):(共通効果)} 他者を邪魔するクローバーの猫。M∀LICEの手札補充サポーター。 軽薄な笑みを浮かべたボーイッシュな見た目の少女で、大量のウィンドウを周囲に浮かべて何かを行っている。&s(){キュロットなのでハイレグではない。} M∀LICE型AIでもひときわ扱いづらい個体らしく、同型達にイタズラやイジワルをして遊ぶのが趣味との事。 固有は手札交換+補充。 手札の「M∀LICE」を1枚除外する代わりに、2枚のドローが行えるアド稼ぎ向けの効果。 ハンドに来たDormouseやWhite Rabbitを除外し、効果発動のトリガーにするのが主な役割。 1枚から動ける前述の2体とは違って手札の消費がかさむので初動には向かないが、逆にDormouseとWhite Rabbitから呼び出す分には最適。 リンク先補助効果は戦闘破壊したモンスターの除外。 相手を撃破すれば直接除外ゾーンに叩き込まれるので、墓地で発動する効果をシャットアウト可能。 墓地利用が重要だったり、自己蘇生などで主力がすぐに墓地から帰還するようなテーマをメタる事ができる。 総評としては、初動向きではないが中継地点としては優秀という立ち位置。複数積みしなくてもいいが、居ないとデッキが回らない絶妙なポジション。 モチーフは「&bold(){チェシャ猫}」。 公爵夫人という女性に飼われている猫で、「チェシャの猫の様にニヤニヤ笑う」という慣用句を由来とする。 常にニヤケ面を浮かべた皮肉屋の猫で、毒にも薬にもならない助言や相手をおちょくる発言で場を引っ掻き回すトリックスター。 姿を自在に消す能力も持っており、これを活かしたイタズラも行う。 大量のウィンドウを出しているという見た目から、サイバー攻撃側のモチーフは「&bold(){[[ポップアップ広告>バナー広告]]}」か「&bold(){[[ブラウザクラッシャー>You are an idiot!]]}」あたりだろうか。 前者はいやらしい配置・クリック判定、更には閉じるボタンに偽装した紛らわしい表記でとにかく誤クリックを狙う悪質なものや、空気を読まず嫌なタイミングで割り込んで来るものが多い。 後者についてはいきなりズラッと画面が展開され、サイト閲覧者を驚かせたり困らせるもの。これまたしょうもなく、それ故に苛立ちを誘発する。 まさしくチェシャ猫の作中の振る舞いらしい、小賢しい嫌がらせである。 ・&color(steelBlue){&bold(){&ruby(マリス){M∀LICE}&ruby(ポーン){<P>}&ruby(マーチ・ヘア){March Hare} }} #blockquote(){効果モンスター 星3/闇属性/サイバース族/攻 600/守 300 このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが手札に存在する場合、自分・相手のメインフェイズに発動できる。 自分の手札・墓地からこのカード以外の「M∀LICE」カード1枚を除外し、このカードを特殊召喚する。 (2):このカードをリンク先とする「M∀LICE」Lモンスターを相手は効果の対象にできない。 (3):このカードが除外された場合、300LPを払い、 自分の除外状態の「M∀LICE」モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを手札に加える。} 裏口をこじ開けるスペードのウサギ。M∀LICE用のハンド・墓地除外要員。 鍵を大量に持ち歩く快活そうな雰囲気のバニーガールで、White Rabbitとは対象的に垂れた耳をしている。&s(){ミニスカワンピだがハイレグは見えない。} 高性能なはずのM∀LICE型AIなのだが、彼女は俗に言う「アホの子」らしく、侵入用のキーがどこで使えるのかをすぐに忘れたりしているという。 12期最終パック[[「ALLIANCE INSIGHT」>第12期パック(遊戯王)]]にて追加された四体目の下級「M∀LICE」で、共通効果を持たない異端児。 「自身の除外をトリガーにして発動する」という点は同じだが、その後に発動する効果は自身の特殊召喚ではなく除外ゾーンからの「M∀LICE」モンスターの回収となっている。 このモンスターの本領は(1)の効果。 有り体に言えば&bold(){M∀LICE専用ビーステッド}みたいなもので、このカードを切るだけで手札や墓地からM∀LICEを除外可能。 しかもその後に&bold(){自分自身も場に出る}ので、あっという間にリンク2を作り出せる。 フリチェで使えるので様々な場面から除外を行えるし、White Rabbitなどで持ってきたMTP-07を経由し展開を伸ばすこともできる。 「テーマに属する緩い条件の除外カード」という、M∀LICEが今まで欲していた要素を持つとても有り難い一枚。 (2)のリンク時効果は対象に取れなくする耐性を与えるというもの。 「M∀LICE」は帰還効果+除外ゾーンへの一時潜伏で除去へはある程度強く出れるが、帰還はターン1なのでそれ以降の場持ちを支えてくれるこの効果は地味ながらに便利。 モチーフは「&bold(){三月ウサギ}」。 眠りネズミと同じく「狂ったお茶会」の参加者。三月の発情期のウサギの如く興奮し続ける、とてもやかましい狂人。 常に興奮状態なので早口でアリスに文句をまくし立てたり、いきなり喧嘩腰で騒いだりとお茶会メンバーで一番話が通じない人物。 大量の鍵を持っている点から見るに、不正プログラムやマルウェア側のモチーフは「&bold(){[[Keygen>Spamton(DELTARUNE)]]}」と思われる。 シェアウェアや有料のアプリケーションは違法コピー対策として有償プロダクトコードで認証することで、ようやく使えるようになるものが多い。 Keygenはそれらに対し解析や演算を行って"合鍵"となるプロダクトコードを生成し、不正な実行を可能にしてしまう。 どんな厳重な施錠であっても、忙しないウサギの鍵師の手によりあっというまに台無しにされてしまうだろう。 **エクストラデッキのモンスター 属するモンスターは全てリンク3のサイバース族。素材指定として、必ず「M∀LICE」モンスターを含む必要がある。 メインデッキの下級モンスターと同じく、除外時に帰還する効果を保有する。 帰還に要するライフコストは3倍の900まで上昇しているが、その分追加で発動する効果が付与されている。 リンク先を重要視する効果も多く、下級がリンク先を補助する効果を持つので出来れば共に揃えておきたいデザイン。 また、ステータスは基本的に攻撃力2300という[[コード・トーカー系>コード・トーカー(遊戯王OCG)]]や[[@イグニスター>@イグニスター/Ai(遊戯王OCG)]]に近いステータスなのが特徴。 その為、一部「Ai」カードの補助を受けることも出来る。相性は悪くないので、覚えておいても損はしないかも? ……ここまで書いてピンと来た人も多いだろうが、実はこのテーマは「3」に絡む要素が多い。 初出時の下級は&bold(){3}種でレベル&bold(){3}でステータス面も&bold(){3}の倍数、リンクモンスターも&bold(){3}種でリンク&bold(){3}。 後述の魔法・罠にも&bold(){3}に関連するような特徴を持つカードが存在している。 そのため、一部デュエリストは「サイバース族であるという要素抜きにしても、[[遊戯王VRAINS]]の主要キャラのデッキとして普通に登場できそう」なんてネタにしていたりもする。 しかもエースモンスターは&bold(){主人公御用達の2500族}で、[[遊作>藤木遊作/Playmaker]]の[[もう一つのエースカード>ファイアウォール・ドラゴン(遊戯王OCG)]]もそうであるように、どこまで見ても主要キャラのデッキらしい要素がてんこ盛りである。 情報公開後は遊作の名字にかけて&bold(){「藤木の国のアリス」}なんてネタも投稿されたりしていた。 モンスターの見た目は下級と同じく銀髪の美少女。やはりというか顔は同じなので、同様に「プレーン体」が変化したものと思われる。 &bold(){あとやっぱりハイレグ多し}。なんというか、目のやり場に困るかもしれない。 ・&color(red,black){&bold(){&ruby(マリス){M∀LICE}&ruby(クイーン){<Q>}&ruby(レッド・ランサム){RED RANSOM} }} #blockquote(){リンク・効果モンスター リンク3/闇属性/サイバース族/攻2300 #right(){◤ ▲ ◥} #right(){&font(#ff0000){◀} &tt(){ } &font(#ff0000){▶}} #right(){◣ &font(#ff0000){▼} ◢} 「M∀LICE」モンスターを含むモンスター2体以上 このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。 デッキから「M∀LICE」魔法カード1枚を手札に加える。 (2):このカードのリンク先にモンスターが存在する限り、相手フィールドの効果モンスターの元々の攻撃力と守備力は入れ替わる。 (3):このカードが除外された場合、900LPを払って発動できる。 このカードを特殊召喚する。 その後、デッキからサイバース族モンスター1体を除外できる。} 全てを反転させる、脅迫的な赤の女王。 不敵な笑みを浮かべた黒い騎士のような少女で、カーテシー((お嬢様キャラがよくやる、スカートをつまみ上げて挨拶するアレ。))をしつつ、周囲にはチェスの駒を模したビットを展開している。 &s(){ドレス風の服装だがこのテーマ特有の黒ハイレグはしっかり見えている。彼女の場合は透けたミニスカドレス越しなのでなんというかパンチラっぽい。} M∀LICE型AIの上級機。彼女たちが下級のM∀LICEへアンダーグラウンド探索の命令を出している。有事の際には自ら出撃してアンダーグラウンドに踏み込む事もあるらしい。 なお、同型のWHITE BINDERとはものすごく仲が悪い。 1つ目の効果は着地時に「M∀LICE」魔法カードをサーチする効果。 サーチ対象は発動時にかなり広い範囲の「M∀LICE」に触ることが出来る《M∀LICE IN UNDERGROUND》か、モンスター効果無効化で妨害できる《M∀LICE IN THE MIRROR》。 展開中にRED RANSOMを立ててそこからフィールド魔法発動で展開を伸ばしたり、返しのターンで除外や墓地から帰還させ盤面を作り直したりと色々とアドリブが効く。 2つ目は自身がリンク状態である限り、相手フィールドの効果モンスターの攻守を逆転させるトリッキーな永続効果。 [[超重武者>超重武者(遊戯王OCG)]]のような防御力を要とするような特殊なカテゴリで無い限りは、基本的に攻撃力より守備力が低いモンスターが多いため、殴り倒せるラインを引き下げる手助けとなってくれる。 とはいえ、そもそも防御力を活かすテーマであれば最初から守備表示にしている事も多いため、そちらも流れでメタれる事も多い。つまり基本的には戦闘時の補助となってくれる便利な効果となっている。 除外帰還時の追加効果はデッキ内にあるサイバース族モンスターの除外。Dormouseの効果の強化版であり、「M∀LICE」モンスター以外も除外可能。 Dormouseと同じように別の「M∀LICE」モンスターを除外してもいいし、《ドットスケーパー》などの除外時に効果を発揮するカードを飛ばしてもいい。 モチーフは「&bold(){赤の女王}」。 『鏡の国のアリス』の登場人物であり、赤色のチェスの駒達を率いる女王様。 尊大で口うるさいが、ルールには厳格で非常に真面目。「留まるなら思い切り走れ、進むならじっと立ち止まれ」等、いろいろなものが反転した鏡の世界のルールをアリスに教えてくれる役割。 決して悪役ではないのだが、高慢で厳格な性格と後述のハートの女王との混同から、アリスを題材にした作品では悪役にされやすい。 サイバー攻撃という意味では名前通り「&bold(){ランサムウェア}」というマルウェアから。 ランサムは「身代金」という意味で、このマルウェアがシステムへの侵入に成功すると、ファイルやデータを片っ端から暗号化して使用不能にする。 そして恐ろしい画面や恐怖を煽る様な文章を突如表示し、ユーザーへ「データを戻してほしければ特定日時までに金を払え」と突きつけ、データと大金のいずれかをせしめ取ろうとしてくる。 もちろんだが、金を払ったところでデータを戻してくれるとは限らない。金を搾り取られた上に、奪われた機密データはダークウェブへ晒し上げられるという最悪の結果になった事例も多い。 「言う通りにしてもそうなるとは限らない」「被害にあったらその時点で終わり」、そんな理不尽なルールを強制的に教え込む女王様という事だろう。 ・&bold(){&ruby(マリス){&color(white,black){M∀LICE}}&ruby(クイーン){&color(white,black){<Q>}}&ruby(ホワイト・バインダー){&color(white,black){WHITE BINDER} }} #blockquote(){リンク・効果モンスター リンク3/闇属性/サイバース族/攻2300 #right(){◤ &font(#ff0000){▲} ◥} #right(){&font(#ff0000){◀} &tt(){ } &font(#ff0000){▶}} #right(){◣ ▼ ◢} 「M∀LICE」モンスターを含むモンスター2体以上 このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが特殊召喚した場合、自分・相手の墓地のカードを合計3枚まで対象として発動できる。 そのカードを除外する。 (2):自分メインフェイズに発動できる。 自分のデッキ・墓地から「M∀LICE」罠カード1枚を自分フィールドにセットする。 (3):このカードが除外された場合、900LPを払って発動できる。 このカードを特殊召喚する。 その後、自分は1枚ドローできる。} 破壊と混乱の布石を打つ、抜け目なき白の女王。 真面目そうな雰囲気を漂わせた白い騎士のような少女で、細かい差異はあるが服装はRED RANSOMと酷似している。こちらは双剣を構え、時計盤のような巨大装備を周囲に展開している。 &s(){そしてもちろんだが黒のおパンツというかハイレグというか、やっぱりスカートから透けている。なんなら服装と地肌が白い分こっちはより目立つ。} こちらも命令を担当するM∀LICE型AIの上級機。RED RANSOMとは犬猿の仲でお互いに嫌い合っている関係。 ただし戦闘時になると抜群のコンビネーションで共闘し、戦場でのこのコンビは負け知らずらしい。 1つ目は自身の特殊召喚時、自分と相手の墓地から合計3枚までのカードを除外するというもの。 自分の墓地の「M∀LICE」モンスターを一気に除外して再展開するのももちろん強力だが、墓地利用メインのデッキが相手であれば、墓地の重要カードを一気に吹き飛ばして妨害を行える。 相手ターンに特殊召喚する手はずを整えれば実質的な妨害として機能する為、かなり便利な効果となっている。 2つ目はデッキもしくは墓地から「M∀LICE」罠カードを直接セットするというもので、White Rabbitの強化版。 任意の罠を用意できるので使い勝手が良く、墓地に落とした罠も再利用可能なので枚数を絞っていても使いまわしやすいのが強み。 展開のきっかけにも、妨害の準備にもなる優秀な効果。 帰還時の追加効果は1ドロー。場に戻せばとりあえずアドになる、シンプルながら嬉しい効果。 除外したり戻したりはM∀LICEにおいては日常茶飯事なので、手札の質を高められるこの効果はありがたいもの。 ただし、ドロー効果がついている都合上、&bold(){灰流うららで帰還を阻止される可能性がある}点には注意したい。&s(){まあ、M∀LICEデッキのうららの撃ち所は後述するTB-11なのでこちらに撃たれるのは稀だが。} 総じて、M∀LICEデッキの特に重要な1枚として活躍するリンクモンスター。 モチーフは「&bold(){白の女王}」。 赤の女王と対になる存在で、どこか抜けたのんびり屋。白いチェスの駒達のリーダー。 普段はアリスに手伝ってもらわなければ自分から動くこともしない怠惰で間抜けな人物だが、アリスが王位を継承した途端、赤の女王と共にアリスへ様々な質問と確認を行う。 鏡の国の住民らしく彼女も時間の流れが逆転しており、未来に起こる事を過去の記憶として把握しているとか。 一方でWHITE BINDERはキリッとしており原典とはまるで雰囲気が異なるが、もしかすると「実は賢い」という側面をフィーチャーしているのかもしれない。 サイバー攻撃要素で見るなら、名前通り「&bold(){バインダー}」だろう。 これは様々な攻撃を補助するためのソフトウェアで、マルウェアを様々な正規ソフトにこっそり結合させてバレないようにする存在。 一見普通のソフトに見せかけてユーザーにインストールさせ、内部破壊のきっかけとなる。それこそ、上記のランサムウェアなどはこういった偽装から疑われずにインストールされてしまう事が多い。 抜けているようで実は目聡い、白の女王の策という事か。 ・&color(black,red){&bold(){&ruby(マリス){M∀LICE}&ruby(クイーン){<Q>}&ruby(ハーツ・オブ・クリプター){HEARTS OF CRYPTER} }} #blockquote(){リンク・効果モンスター リンク3/闇属性/サイバース族/攻2500 #right(){◤ &font(#ff0000){▲} ◥} #right(){◀ &tt(){ } ▶} #right(){&font(#ff0000){◣} ▼ &font(#ff0000){◢}} 「M∀LICE」モンスターを含むモンスター3体 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):自分・相手ターンに、自分の除外状態の「M∀LICE」カード1枚を対象として発動できる(このカードのリンク先にモンスターが存在する場合、この効果の発動と効果は無効化されない)。 そのカードをデッキに戻し、フィールドのカード1枚を除外する。 (2):このカードが除外された場合、900LPを払って発動できる。 このカードの攻撃力を倍にして特殊召喚する。} 訴えは理不尽に無視し、気に食わないものは手ずからに処刑する、暴君たるハートの女帝。 王錫片手に王冠を頭に乗せ、メカニカルなドレスを纏った少女。M∀LICEのモンスターの中でも最も豪奢なデザインで、まさしく「女王様」な風貌。 背中には巨大なハートを模したユニットを背負っている。 &s(){ハイレグは見えない、というか露出はほぼ無い。健全。} M∀LICE型AIの上級機にして最強の個体。基本的に無表情を崩さず物静かな性格に見えるが、実際は凄まじい癇癪持ちの激情家。 沸点が低い上に一度怒り狂うと見境なく大暴れするので、他のM∀LICE達からも恐れられているとても怖い上司。 パッケージにも描かれているテーマの看板モンスターで、このテーマの明確なエースカードとしてデザインされたと思われる。 RED RANSOMとWHITE BINDERより高い2500打点や「モンスター3体」という重くなった召喚条件を見ても、納得できる1枚。 効果面もエースカードらしい豪快なものが主。 1つ目は除外ゾーンの「M∀LICE」カードをデッキへ戻す代わりに、場のカードを除外する効果。 フリーチェーン発動、その上で自分と相手の場を問わず好きなカードを除外可能。しかもこの除外は&bold(){対象を取らない}。 相手の主力や邪魔なカードを退かす為の除去として最強クラスなのは言わずもがな、テーマの特性上、自分の場のカードを除外しても何かしらのメリットになる。そしてフリチェ。 更にはリンク先にモンスターが存在すれば&bold(){効果そのものが邪魔されなくなる}という、ワガママ過ぎる俺ルールまでついてくる。このため、スキルドレインや無限泡影などには強く出れるが、発動そのものを封じられるのには弱いので注意したい。 なお、リンクマーカーの向きの都合上、EXゾーンにいた方がリンクさせやすい。後述の帰還効果を使った上で耐性を持たせるなら、リンクマーカーが下向きのWHITE BINDER等の下に配置したい。 2つ目はM∀LICE名物の除外からの帰還と追加効果。 このカードの場合は「自身の打点の倍加」。つまり、除外より帰って来ると&bold(){圧巻の攻撃力5000のムキムキ女王様}が君臨する。&s(){もしかして除外ゾーンじゃなくて精神と時の部屋に行きました?} ここまでくれば大抵のモンスターは撲殺可能。一緒にRED RANSOMがいれば相手の打点が落ちている可能性もあり、殴り性能がそれはもう凄まじいことになる。 先ほど「攻撃力2500は主人公御用達」と言ったが、まさかの[[希望と殺意の化身>No.39 希望皇ホープ]]方面とは恐れ入る。 リンク時の効果無効化耐性、フリチェで対象を取らぬ除外、そして除外帰還時のゴリラ化。 まさしくM∀LICEというテーマの代表であり、主力たる1枚。フィニッシャーや制圧突破のエースとしての運用が主。 このカードを立てる際には、相手へ死刑宣告する気概で挑もう。 モチーフは「&bold(){ハートの女王}」。 狂人は多けれども悪人らしい悪人はほぼいない『不思議の国のアリス』における、数少ない明確な悪役。 王国にてトランプ兵を率いた女王で、性格はヒステリックで凶暴。理不尽な法律と意味不明な命令を目についた存在に片っ端から押し付け、逆らえば怒り狂って死刑宣告。 というより二言目には「首を刎ねろ!」「こやつは死刑!」と言うレベルの暴君であり、不思議の国の民を怯えさせる理不尽の化身たる存在。 そういう事もあってか、ハートの女王をモチーフにした存在は[[大抵暴君であったり危険人物である事が主>シャーロット・リンリン(ONE PIECE)]]で、善玉キャラになったとしてもワガママだったり口うるさかったりする。&s(){それに当てはまらないレアケースが、[[某ARMSの恵とその相棒>久留間恵(ARMS)]]ぐらい。} 殺意に振り切れた効果は、文字通りの不思議の国の暴君を意識したものだろう。 なお、OCGには他にもハートの女王が由来のカードがある。 一つは【[[絵札>絵札の三銃士(遊戯王OCG)]]】の紅一点《クィーンズ・ナイト》、もう一つは明言されていないが【[[クシャトリラ>クシャトリラ(遊戯王OCG)]]】の御大将《クシャトリラ・ライズハート》。 前者はトランプのスートとしての色合いが強く、後者は裏モチーフと考察される作品から悪役としてのハートの女王の色合いが強め。 IT用語で見るなら「&bold(){クリプター}」。 暗号化ソフトウェアを指す言葉であり、クリプターを用いる事で様々なデータを暗号化圧縮し秘匿する。 機密データを外部から守り、仮に漏洩しても解析させなくするという真っ当な目的で用いられてるのが多いが、どこにでも悪いことを思いつく人間はいるもの。 上述した「バインダー」によって普通のソフトに偽装したプログラムへ「クリプター」を忍ばせ、そこに「論理爆弾」の要素を持たせれば……そう、悪名高き「ランサムウェア」の出来上がり。 M∀LICEの女王の名を持つ者たちは、現代にて猛威を振るう悪質なウイルスの化身でもあるのだ。 **&color(#3cb371){魔法}カード 現状としては2枚。RED RANSOMでサーチする際には状況を見ながら使い分けよう。 ・&color(#3cb371){&bold(){&ruby(マリス){M∀LICE} &ruby(イン){IN} &ruby(アンダーグラウンド){UNDERGROUND}}} #blockquote(){フィールド魔法 このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。 (1):このカードの発動時の効果処理として、自分の手札・デッキ・墓地から「M∀LICE」カード1枚を除外できる。 (2):自分の除外状態の「M∀LICE」罠カードが3種類以上存在する限り、自分フィールドの「M∀LICE」Lモンスターの攻撃力は3000アップする。 (3):自分フィールドに「M∀LICE」Lモンスターが存在する限り、相手モンスターは「M∀LICE」Lモンスターしか攻撃対象に選択できない。} セキュリティホールより電脳世界へ侵入する、White RabbitとDormouseとCheshire Catの3名。 ようこそ、悪意まみれの不思議の国へ。 効果は3つ。(2)は敢えて後述。 まず(1)が昨今の遊戯王ではお馴染みとなった、発動時に何かしらのアクションを起こす効果。 かなり広い範囲の「M∀LICE」カードを除外するというかなり便利なもので、初動にも中継にも使える有用な効果。 召喚権を使わずに展開出来る「M∀LICE」の強みをフルに活かすことが出来る。 (3)は攻撃対象の制限。フィールドに「M∀LICE」のリンクモンスターが存在する場合は、それしか攻撃対象に選べなくする永続効果。 下級モンスターはステータスが低いが、リンク先を強化する補助効果を持っているので可能であれば場に残したい。しかし、低ステータスを狙われてすぐに破壊されかねないだろう。 ということでこの効果で場のリンクモンスターだけに攻撃対象を絞らせればいいという事。こうすれば必然的に様々なバフの乗った「M∀LICE」リンクモンスターと相手は戦わないといけなくなる。 そして後回しにした(2)の効果だが、過去に登場した[[先>ブンボーグ(遊戯王OCG)]][[駆>ベアルクティ(遊戯王OCG)]][[者>ジャックナイツ(遊戯王OCG)]]のような「テーマ内フィールド魔法が保有する厳しい条件のロマン効果」である。 内容は「除外された「M∀LICE」罠カードが3種を越えると&bold(){場の「M∀LICE」リンクモンスター全てが問答無用で攻撃力3000上昇}」というもの。 要するに&bold(){M∀LICEのかわいい女の子がみんな殺意満々のゴリラへ豹変する}のである。自力で最高5000になるHARTS OF CRYPTERの場合は&bold(){素通りさせたら一撃ゲームエンドの8000}。もはや筋力で首を刎ねに行く勢い。 #center(){ &sizex(4){HARTS OF CRYPTER「[[&font(b,black){カモがネギ背負ってやってきましたわねウフフフフ……}>宮沢鬼龍]] [[&font(b,black){調 子 こ か せ て も ら い ま す わ よ ! !}>範馬勇次郎]]」}←&bold(){攻8000} &sizex(2){相手「[[&font(b,gray){わ……ァ……ぁ……!}>なんか小さくてかわいいやつ(漫画)]]」} } ……なんて事も普通に起きかねない。これじゃあ不思議の国じゃなくて修羅の国だ。 ただし、条件は相応に厳しい。如何に3種の罠を除外するかがミソとなる。WHITE BINDERの墓地除外効果が一番手っ取り早いだろうか。 なんにしても制約から実戦では少し狙いにくいロマン効果なので、中~終盤で使えそうな状況になった時に使えるように覚えておくのがいいだろう。 カード名の由来は元ネタの英題、『Alice in Wonderland(不思議の国のアリス)』のもじり。また「UNDER GROUND」は、その原型となった手書き絵本『Alice's Adventures under Ground(地下の国のアリス)』から採られている。 ネット上の違法行為が横行する界隈を指す「アンダーグラウンド」もそこにかけ、まさしく『悪意の国のマリス』と言わんばかりの名前となっている。 &s(){そういえば昔コピペにネット知りたての中学生が2ちゃんを友人に教えて、その際に「Welcome to Underground」と暗黒微笑したものがありましたね。} ・&color(#3cb371){&bold(){&ruby(マリス){M∀LICE} &ruby(イン){IN} &ruby(ザ){THE} &ruby(ミラー){MIRROR}}} #blockquote(){速攻魔法 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 自分の手札・フィールド(表側表示)から「M∀LICE」モンスター1体を除外し、 対象のモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。 (2):このカードが除外された場合、自分の墓地の「M∀LICE」カード1枚を対象として発動できる。 そのカードを除外し、除外したカードと同じ種類(モンスター・魔法・罠)の 「M∀LICE」カード1枚をデッキから手札に加える。} 左右対称、あわせ鏡のように立つRED RANSOMとWHITE BINDER。 豪奢な女王のテクスチャーは虚像でしかないのか、彼女を映す左右の姿見には「プレーン体」の姿が。 「ALLIANCE INSIGHT」で追加された速攻魔法。 こちらも現代遊戯王ではお馴染みになった、場と墓地でそれぞれ効果を持つ魔法・罠の一つ。 (1)はシンプルに強力なモンスター効果の無効化。速攻魔法なので自ターンは手札から、相手ターンは伏せ状態からチェーン発動という感じで無駄がない。 このカードの登場でRED RANSOMが実質モンスター無効化の妨害持ちとなり、先行で出す強みが増した。 発動コストも手札か場の「M∀LICE」モンスターなので、そのまま帰還させて場の損失を減らすこともできる。 手札も素材に出来る点が特に優秀で、後攻スタートでも相手モンスターを無効化しつつDormouse等を除外しそこから召喚権を使わずに展開を狙えるポテンシャルがある。 (2)はこのカードの除外時に墓地の「M∀LICE」カードを除外し、それと同種の「M∀LICE」カードを新たにデッキから持ち込むというもの。 例えば、March Hareやビーステッド等で墓地にいる「M∀LICE」モンスターを除外する際に、あえてこちらを除外する事で特殊召喚+「M∀LICE」モンスターサーチの2アドが取れる。 罠カードを除外しても《M∀LICE IN UNDERGROUND》のパンプアップの条件を補助しつつ別の罠を用意したり、White Rabbitの罠セット範囲を広げたりと良い働きをしてくれる。 カード名はイラストにRED RANSOM(赤の女王)とWHITE BINDER(白の女王)がいるという点から、『鏡の国のアリス』が由来だろう。 また、通信の間に潜り込んでデータを盗んだり改ざんする行為を指す「中間者攻撃」のことを、英語では「Man in the middle attack(MITM)」と呼称する。 墓地の「M∀LICE」モンスター達を除外する際にはこのカードという「中間者」を経由させ、特殊召喚とサーチを両立させるズルをしてやろう。 ちなみに、中間者攻撃の中でも有名な[[「悪魔の双子攻撃」>イビルツイン(遊戯王OCG)]]だが、M∀LICEにとっては「デッキビルドパック初出の美少女テーマ」の大先輩だったりする。 **&color(#c71585){罠}カード このテーマの特色の1つ。テーマ内の罠カードは以下の共通効果を持つ。 #blockquote(){このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。 このカードは自分フィールドの表側表示の「M∀LICE」モンスター1体を除外し、&bold(){セットしたターンに発動する事もできる}。} ……そう、自前で《[[トラップトリック>蟲惑魔(遊戯王OCG)]]》みたいな事が出来るのだ。 このお陰で多少のボードアドバンテージを削る必要があれど、セットして即時発動という動きが可能。 そもそも「M∀LICE」モンスターは先述したように除外から帰還できる。なので、多少のライフと引き換えに場を減らさずに罠を打てるという事。 さらに場に「M∀LICE」のリンクモンスターが存在していれば追加効果が発動するものが多いので、場のリンクモンスターを一時除外して効果発動という動きが特に強い。 カード名はどれも何かの型番のような機械的な名称ばかりだが、実は元ネタの章番号とそこに出てきた語句のもじりである。 ・&color(#c71585){&bold(){&ruby(マリス){M∀LICE}&ruby(コード){<C>}GWC-06}} #blockquote(){通常罠 (共通効果) (1):自分の墓地・除外状態の「M∀LICE」モンスター1体を特殊召喚する。 その後、自分フィールドに「M∀LICE」Lモンスターが存在する場合、この効果で特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分だけ自分のLPを回復できる。 } CHAPTER &bold(){VI}. "Pig and Pepper" excerpt "&bold(){g}rin &bold(){w}ith out &bold(){c}at" 画面に映し出されたフェイタルエラーと、共に表示される大量のCheshire Catのデフォルメキャラ。 狡猾でイタズラ好きな猫による、システムへの破壊工作と利用者への挑発行為。 固有効果は墓地・除外ゾーンからの「M∀LICE」モンスターの帰還。 墓地に触る手段に乏しい「M∀LICE」にとって貴重な蘇生効果で、戦闘・効果破壊や墓地送りを受けたモンスターを戻す手段になる。 除外ゾーンにも干渉可能なので、自分ターンに頭数を揃えたり、逆に相手ターンにいきなり特殊召喚して妨害することもできる。 妨害目当てならRED RANSOMの攻守反転やWHITE BINDERの墓地除外あたりが良いだろう。 場にリンクモンスターが存在すれば追加でライフ回復もついてくる。何かと自分のライフを削るM∀LICEにとってこちらも嬉しいもの。 ライフを削りすぎて帰還が出来ないという状況を予防出来るので、なるべくこちらも発動できるように意識しよう。 由来は『不思議の国のアリス』6章、「豚とコショウ」に出てきた語句「猫無しの笑顔(grin with out cat)」。 チェシャ猫はアリスに助言と皮肉を述べたあと、笑顔だけを残して姿を消した為、驚いたアリスがそう形容していた。 また、チェシャ猫は相手をおちょくる為に姿を消す能力を活用する場面が他にもあり、ハートの女王から死刑宣告を受けた際に「首を刎ねろって言うけど、私が首だけだったらどうするの?」と"首以外を消した姿"に変身して挑発したりしている。 ・&color(#c71585){&bold(){&ruby(マリス){M∀LICE}&ruby(コード){<C>}MTP-07}} #blockquote(){通常罠 (共通効果) (1):デッキから「M∀LICE」モンスター1体を手札に加える。 自分フィールドに「M∀LICE」Lモンスターが存在する場合、さらにフィールドのカード1枚を除外できる } CHAPTER &bold(){VII}. "A &bold(){M}ad &bold(){T}ea-&bold(){P}arty" 侵入先の電脳世界で出会った《マッド・ハッカー》とDormouse。 同じハッカーとして通じるものがあるのか、愉快犯の紳士と眠たがりのネズミはひとときのお茶会を楽しむ事に。 固有効果は「M∀LICE」モンスターのサーチ。場にリンクモンスターが存在すれば対象を取らない除外も追加で発動する。 即時発動も出来るので工夫はいるが魔法カードに近い感覚でサーチが行える。WHITE BINDERで持ってきてから彼女をコストに発動すれば、1ドロー+モンスターサーチと至れりつくせり。 追加効果である除外も強力で、相手ターンに使える妨害・除去として活用していける。 ただし罠カード故の遅さの問題もあって、これを撃てる段階ではすでに召喚権を切っている場合が多く、その場合サーチしたモンスターを使えるのは次ターン以降になるので、初動札や貫通札になりにくいのが難点。 今後、手札から容易に特殊召喚可能な「M∀LICE」モンスターが追加されれば大きく化けるだろう。 由来は『不思議の国のアリス』7章、「狂ったお茶会(Mad Tea-Party)」。 狂った帽子屋(マッドハッター)は友人の眠りネズミと3月ウサギを伴って毎日茶会を開いており、その内容は文字通り意味不明かつシュールすぎるものであった。 帽子屋曰く、「私が変な替え歌を披露したらハートの女王様が怒ってしまい、時間を無駄にした『時間殺し』の罪を背負わされ刑罰としてこうやって終わらぬ茶会をしている」との事。 その後も続く帽子屋の意味不明発言にアリスは段々と苛立ちはじめ、最終的に彼女も怒ってその場を後にしたそうな。 ・&color(#c71585){&bold(){&ruby(マリス){M∀LICE}&ruby(コード){<C>}TB-11}} #blockquote(){通常罠 (共通効果) (1):デッキから「M∀LICE」モンスター1体を特殊召喚する。 相手フィールドにカードが3枚以上存在する場合、代わりにEXデッキから「M∀LICE」Lモンスター1体を特殊召喚する事もできる。 このターン、この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、その効果は発動できない。} CHAPTER &bold(){XI}. "Who Stole the Tarts?" excerpt "the White Rabbit blew &bold(){t}hree &bold(){b}lasts on the trumpet" 「プレーン体」に女王たるHARTS OF CRYPTERの外装が貼り付けられる様子。M∀LICEのモンスター達の成り立ちや本質がうっすら分かるような一枚。 固有効果はデッキからの「M∀LICE」モンスターの特殊召喚。 召喚権を使ったWhite Rabbitの始動時などではこのカードをサーチしてWhite Rabbitをコストに即時発動することでデッキ内の下級にアクセスし、続けてWhite Rabbitを即時帰還させれば一気に複数体並べる事が出来る。 追加効果は相手の場に3体以上のモンスターが存在する場合、召喚条件を無視して「M∀LICE」リンクモンスターを特殊召喚するド派手なもの。 ただし、召喚条件無視なので蘇生条件は満たせておらず、リンクモンスターの強みである「除外から帰還する」という効果を使えなくなる点には注意。 また、下級・リンク問わずこのカード特殊召喚したモンスターはそのターン中は攻撃と効果発動が出来ないのも難点。 追加効果で妨害を狙うのであれば自ターンのエンドフェイズに発動し、相手ターンで動くという感じになるだろうか。 注意点として「M∀LICE」はサーチカードやデッキからの特殊召喚効果が少ないので、うららへの耐性は高めなのだが、その分&bold(){数少ないデッキからの特殊召喚を行うこのカードは明確なうららの撃ち先になるので注意したい}。 由来は『不思議の国のアリス』11章、「タルトを盗んだのは誰?」に出てきた語句「白ウサギがラッパを3度吹く(the White Rabbit blew three blasts on the trumpet)」と思われる。 もしくはもっとシンプルに、タルト泥棒(Tart burglar)だろうか。 ハートの女王自体はマザーグースの「ハートの女王」を由来とした存在であり、唄の内容は「女王が一日かけて気合い入れて作ったタルトをジャックが盗み食いしやがった、キレた王様はジャックをボコして詫び入れさせた」というもの。 アリスにおける件の章はこのマザーグースが訴状として読まれており、ハートの女王は証言などを全部聞いた上で「&bold(){じゃあとりあえず死刑で}」と平常運転であった。 話の通じなさに怒ったアリスがハートの女王に喧嘩を売った事で、逆ギレした女王はアリスを処刑対象に加えてしまう。それでも減らず口を叩くアリスに怒髪天のハートの女王はトランプ達を率いて飛びかかり…? *【弱点】 全体的に「3」推しのテーマだが、弱点も大まかに3つほどある。 ・&bold(){除外・墓地利用メタ} このテーマ最大の敵。除外される事で大量展開や効果発動を狙えるテーマだが、除外が出来なければそれを一切活かせない。 汎用誘発としてよくサイドで採用されている[[《アーティファクト-ロンギヌス》>アーティファクト-ロンギヌス]]等を投げつけられた日には泣きたくなってくる。 [[誰にも冒せぬ墓所とその守護者達>墓守(遊戯王)]]や、[[死の冒涜を絶対に許さないシスターの皆様>エクソシスター(遊戯王OCG)]]はデッキ単位で苦手な相手。 サイバース族特有の墓地利用と、M∀LICEの特色である除外利用を止められるので、厳しい戦いを強いられる事になる。 ・&bold(){ライフの減りが早い} 特色である「除外からの帰還」だが、下級は300、リンクはその3倍の900を発動するたびに要求する。 最初こそは余裕のあるライフポイントも、デュエルが進めばどんどん余裕がなくなっていく。 GWC-06である程度回復出来るとはいえ、毎度回復効果が使えるわけではない。 考えなしにライフを削り続けて首が回らなくならないようにしよう。文字通り首が落ちかねない。 ・&bold(){サイフポイント直撃} &bold(){ある意味で深刻すぎる問題}。 このテーマは初登場の2024年から現在に至るまで、未だにカード単価が高いブルジョア向けのデッキなのだ。 というのも実は下級モンスター3体とフィールド魔法、罠カードのうちの1枚が&bold(){全てスーレア}という強気すぎるレアリティ設定となっており、必然的に封入率が低くなっている。 さらには遅れてやってきたMarch Hareも&bold(){しっかりスーレア}という念の入り様。 なお、ウルレアはHEARTS OF CRYPTERでRED RANSOMとWHITE BINDERはノーマル(ノーパラ)だが、この2枚にはシクが存在している。25thシク枠はエースのHEARTS OF CRYPTER…ではなく何故かWhite Rabbit。他の2テーマはエースの《ライゼオル・デッドネーダー》と《創星竜華-光巴》なのに。 更に言うと同期2テーマの【竜華】と【ライゼオル】も、&bold(){メインデッキの主力モンスター全てが光り物}という同じ状況。それ故に今回はその3テーマを組もうとパック買いや箱買いすると盛大に沼りやすい。 そしてM∀LICEは全てのモンスターがかわいい女の子で、セクシーなハイレグ姿という煽情的デザイン。起こることは1つ、「&bold(){遊戯王名物・美少女テーマの高騰}」である。 さらにはテーマの概要が見えてからサイバース族のリンク1モンスターである《リンク・デコーダー》がM∀LICEとの相性の良さから高騰。再録がほとんど期待できない書籍付属カードだったことも相まって以前は800円代で取り引きされていたのが2500円代まで高騰する事態になった。 そういうわけなので重要カードが軒並み高い状態にあり、組む上のハードルが高いテーマとなっている。 余談だが、関連カードの価格が高騰しているが故に&bold(){ショップでの買い取り価格も相応に高くなっている}という側面もあり、「ボックスを剥いてWhite Rabbit、Dormouse、UNDERGROUND、RED RANSOMとWHITE BINDERのシクのどれかが出ればそれで箱代の半分程度がペイする((Cheshire Cat、MTP-07、HEARTS OF CRYPTERの3枚は採用枚数が絞られることが多い都合上、この3枚の価格は他と比べるとだいぶ低くなっている。後発のMarch Hareも剥かれたパックの母数が多いため、良心的価格になりがち。))」状態になっており、デュエリストの間では「竜華、ライゼオルを組みたいならクロスオーバー・ブレイカーズは剥き得」などと評されるほどである。 *【相性の良いカード】 サイバース族かつ展開の都合上リンク縛りが起きやすいので、必然的にサイバース系のカードが好相性。 とにかくガンガンとリンク召喚を行えるので、臆せず場を広げていこう。 ・&bold(){【[[コード・トーカー>コード・トーカー(遊戯王OCG)]]】} 遊作と共に戦う電脳世界の戦士。サイバース族といえばまずこれ。 特に相性がいいのは様々なサイバース族デッキで汎用的に活躍している《トランスコード・トーカー》と、墓地のカードを除外できる《プロテクトコード・トーカー》。 前者は後述する《スプラッシュ・メイジ》を経由する展開のお供で、M∀LICEでも当然ながらその展開方法を活かせるので入れ得レベルの1枚。 後者も後者で「&bold(){合計リンク3になるように墓地からリンクモンスターを除外して}、自身を蘇生する」という効果を持ち、M∀LICEリンクらを蘇生コストにすれば2体が一気に場に出てくる。 ゲームエンドに導く引導火力にも、相手を除去する要員にもなれる《[[アクセスコード・トーカー>アクセスコード・トーカー(遊戯王OCG)]]》も、墓地のM∀LICEリンクを飛ばせば除去しつつM∀LICEリンクが場に増える。 何かと使い勝手がいいので、EXはコード・トーカー系で埋めてもいいだろう。 ・&bold(){【[[ファイアウォール>ファイアウォール・ドラゴン(遊戯王OCG)]]】} 遊作の力たる電脳世界の守護竜。こちらもサイバース族おなじみ。 下級ファイアウォールモンスターは余った召喚権の使う先として最適であり、《リングリボー》等の緩い条件で出せるリンク1に変換して効果を狙いやすい。サイバネット系カードをサーチしやすいのも強み。 リンクモンスターのファイアウォールだと《ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード-ネオテンペスト》辺りがおすすめ。展開に優れるM∀LICEならすぐに出せてそこから《サイバース・ディセーブルム》等で妨害も構えられる。 ……M∀LICEのモチーフはマルウェアやハッキングなのだが、それからシステムを守る「防火壁」たるファイアウォール族が好相性なのはなんだか皮肉である。 ・&bold(){【[[@イグニスター/Ai>@イグニスター/Ai(遊戯王OCG)]]】} ひとりぼっちのAiを慰める電脳遊園地の住民にして、今は亡きイグニスらの残渣。 後述の《リングリボー》が「簡単に出せるサイバースのリンク1」という理由で元から使われていたが、「ALLIANCE INSIGHT」の追加カードが&bold(){狙ったんじゃないかというレベルで相性のいいものばかり}となっている。 12期の追加カードはどれも遊作のコード・トーカーを意識したような新規ばかりで、効果も「闇属性のサイバースがいると特殊召喚できたりサーチが出来る」というものがメイン。 テーマ内全てが闇属性のM∀LICEと噛み合いが良いのはもちろんのこと、組み合わせやすいコード・トーカー系も補助してくれる優秀なカードばかり。 なによりもRED RANSOMとWHITE BINDERが揃って2300打点という特性から、新たなエースカード《アコード・トーカー@イグニスター》で釣り上げられる。 これによって、コード・トーカー+@イグニスター+M∀LICEの闇属性サイバース連合軍めいたデッキが環境で大暴れし始めている。 ・&bold(){【トポロジック】} リボルバーご満悦の良き力。毒をもって毒を制すを体現する[[リンク殺し>アリス殺し]]の電脳世界の暴竜。 同パックでの再録である《トポロジック・ゼロヴォロス》がとりわけ使いやすく、相手だけを吹き飛ばしこちらは全員帰還して万全の盤面なんて状況も可能。 バンバン除外して相手の盤面を荒らしまくろう。 ・&bold(){【サイバネット】} 上述のコード・トーカーとファイアウォールに縁の深いカード群。汎用的にサイバース族を補助するカードが主。 まず、メインデッキのモンスター全てに触れる《サイバネット・マイニング》はもちろんの事、同デッキビルドパックで再録された《サイバネット・バックドア》も優秀。 M∀LICEでは《サイバネット・バックドア》の除外効果がそのまま効果発動トリガーとなるので、帰還させつつ別のサーチも行える。 強力なカウンター罠たる《サイバネット・コンフリクト》も、コード・トーカーと合わせやすいM∀LICEの妨害力を高めてくれる。 ・&bold(){【[[ビーステッド>ビーステッド(遊戯王OCG)]]】} アルベルの下僕たる烙印の邪竜達。ほぼ全てのモンスターが「墓地の闇・光を除外して自身を特殊召喚する」という効果を持つ。 墓地にいるM∀LICEモンスターを除外対象とすれば、場に2体のモンスターが即時揃うようになる。相手ターンでも闇・光デッキの墓地メタ手札誘発になってくれる点はかなり便利。 特に使い勝手がいいのは汎用的な除去を持つ《深淵の獣ドルイドヴルム》や、制限カードだらけのビーステッドを少しでも引く確率を高めてくれる《深淵の獣マグナムート》あたりか。 &s(){まあ問題はそのマグナムートも制限って所ですけどね。} ・&bold(){《[[I:Pマスカレーナ>I:Pマスカレーナ(遊戯王OCG)]]》/《[[S:Pリトルナイト>S:Pリトルナイト(遊戯王OCG)]]》} 百面相の運び屋と、その元ライバルにして現在は相棒たるS-Forceの抜け忍コンビ。 どちらも条件のゆるい汎用リンク2で、リンクを伸ばす為の要員としては最適。リトルナイトに至っては除外効果を駆使すればM∀LICEモンスターの効果発動トリガーにもなれる。 マスカレーナも相手ターンに白黒女王コンビを立てて妨害するきっかけとして扱える。破壊耐性が付くのも地味な強み。 ・&bold(){《リンク・デコーダー》} 先の項にてM∀LICE登場に合わせて高騰したとネタにされていたカード。小さくなったコード・トーカー的な人。 リンク1かつサイバース族、オマケに「M∀LICE」のモンスターなら何でも素材に出来るという扱いやすさから1枚だけでも仕事をする。 コード・トーカー系リンクやM∀LICE系リンクはこのモンスターの自己蘇生条件を満たすので、入れ得レベルのカードとなっている。 ・&bold(){《リングリボー》} 実質@イグニスターの一員でもある、《リンクリボー》もどき。 こちらもM∀LICEの下級モンスター全てを素材とすることが出来るリンク1サイバース。 後から下級M∀LICEを墓地除外するためにこいつを出したり、《アクセスコード・トーカー》等の効果発動用コストの水増しに使える。 かつては@イグニスターを補助する効果をほぼ無視されていたが、現在は新規の闇属性@イグニスターが増えたので割と活用されている。 ・&bold(){《スプラッシュ・メイジ》} リンク展開のお供にして《トランスコード・トーカー》の永遠の相方。水を操る電脳の魔術師。 リンク召喚成功時に墓地から低レベルのサイバースを蘇生する効果のお陰で、このモンスターからRED RANSOMとWHITE BINDERを出せる。 ・&bold(){《盛悴のリザルドーズ》} 自分の場か墓地の攻撃力2000以下のモンスターを除外して場のモンスター1体の攻撃力をその除外したモンスターの元々の攻撃力と同じに変更し、除外したのが[[爬虫類族>爬虫類族(遊戯王OCG)]]なら1ドローできるリンク2。 一見すると爬虫類族サポートでサイバース族の【M∀LICE】とは合わない様に見えるが、リンク素材に使った下級「M∀LICE」を墓地から除外出来るので帰還させてRED RANSOMとWHITE BINDERに繋げられる。 リンク3に繋げるのならば基本的には《スプラッシュ・メイジ》で事足りるのだが、コストで除外するため効果無効などでは止められないのが《スプラッシュ・メイジ》との差別化ポイントであり、リンク素材も「カード名が異なるモンスター2体」と非常に緩いため妨害を受けた時の貫通展開にも使えるのが便利。 爬虫類族であるため、《スプラッシュ・メイジ》の効果などでサイバース族しか特殊召喚できない縛りが付くと出せない点と、攻撃力が2000を超えるリンク3の面々は除外できない点に注意。 ・&bold(){《ドットスケーパー》} サイバースデッキおなじみのドット絵。 墓地に落ちた際と、自身の除外時、それぞれ1デュエルに1度だけ場に帰還するという便利な効果を持つ。 除外ギミックを活用するM∀LICEとの相性の良さを公式も理解しており、こちらも同パックに再録されている。 ・&bold(){《コード・オブ・ソウル》} [[転生炎獣>サラマングレイト(遊戯王OCG)]]とコード・トーカー両方を意識した効果を持つ下級サイバース族モンスター。 手札から簡単に出るのも良いが、このカードの一番の強みは(3)の効果である「相手ターンにリンク3モンスターをリンク召喚する」という[[マスカレーナ>I:Pマスカレーナ(遊戯王OCG)]]効果。 主力がリンク3ばかりのM∀LICEと相性抜群で、WHITE BINDERやHARTS OF CRYPTERの除外効果を相手ターンに撃つという動きが出来る。 ・&bold(){《テンプレート・スキッパー》} 《フォーマッド・スキッパー》の近縁種らしき、赤黒い電脳トビハゼ。 手札からリンク先に特殊召喚できる効果も便利だが、目玉は場で発動可能な起動効果。こいつは手札・墓地よりサイバース族1体を除外し、そのモンスターの名称をコピーできる。 M∀LICEモンスターの効果発動トリガーになりつつ、リンクモンスターの素材指定もクリアできるというあからさまにM∀LICEを意識した1枚((ライゼオル意識の《蝕の双仔》、竜華意識の《暗黒海龍-ドライアグル》も同弾で収録されているので、M∀LICEとの好相性はおそらく意図的なもの。))。 ・&bold(){《[[霊王の波動>霊王の波動(遊戯王OCG)]]》} 手札から発動した場合「光・地・風属性」の効果は使えなくなるが特殊召喚を封じるというシンプルに強い奇襲系カード。 闇属性デッキであれば入れて損のないカードであるが、罠主体の【M∀LICE】においては特に相性がいい。 その為かもともと高かった評価が更に上がり&bold(){値段も上がった}。 &s(){美少女カードなのでイラストアドも高くなる。あと竜遣いの精霊少女は偶然にもハイレグっぽい服装をしている。} とはいえ《[[増殖するG]]》や《[[マルチャミー・フワロス>マルチャミー(遊戯王OCG)]]》が使えなくなるのは留意点と言えるが、手札から発動しなければデメリットも無いので上手く使いたいところ。 ・&bold(){《封印の黄金櫃》} 時間をかける代わりに任意のカードをサーチするのが本来の目的だが、そのプロセスに除外を挟む為に大抵はそれ目当てに使われる箱。 もちろんM∀LICEでも用途は除外メインで、下級M∀LICE全てがこのカードから特殊召喚出来る。 その中でもDormouseは文字通りの初動カードなので、妨害さえされなければ召喚権無しで2〜3枚は簡単にモンスターが並ぶ。 惜しむべくは制限カード故の引き辛さ。M∀LICE登場にあわせて準制限に緩和されたが、当然ながら悪用されまくり制限にトンボ返りしている。 ・&bold(){《闇の誘惑》} 手札の闇属性1枚の除外と引き換えに2ドローが出来るドローソース。ただし除外出来なければ全ハンデス。 M∀LICEからすれば「手札のM∀LICE下級を特殊召喚してドローもついてくる」という非常に有り難い一枚。 こちらも環境での活躍からか制限行きしている。 *【余談】 -アリスを題材にするテーマでありながら、実はアリス本人のモチーフが居ない。全てのモンスターの基礎となっている「プレーン体」の少女が「アリス」なのだろうか? -サイバース族で攻撃力2300のリンクモンスターメインのテーマであること、闇属性が主体であること、効果に&bold(){3}が頻繁に使われている事から、Playmakerのカード群とは共通点が多い。&br()そこから何をまかり間違ったのか、&bold(){M∀LICEは藤木遊作の娘の使用テーマ}という集団幻覚が生まれた。 -6体中4体はハイレグというそのデザイン傾向が有名になったM∀LICEだが、[[次弾パック看板モンスターの「覇王」となったネオス>E-HERO ネオス・ロード]]はなんの偶然か&bold(){彼女らを上回るエグいハイレグ(っぽい模様)}だった。&s(){広がるハイレグの輪。} _<追記・修正コード>認証完了。__“MEIDEN IN ∀NIWOTAWIKI” //追記・修正はウサギを追いかけて大穴に落ちた人か、エグいハイレグを着ても羞恥しない剛の者がお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,15) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - マリク・イシュタールとは何の関係もありません -- 名無しさん (2024-09-22 19:05:27) - 同期のライゼオルが「安い。初心者にもわかりやすい。」に対し、こちらは「高い。ある程度慣れが必要。」と対照的だが、共通点は登場直後から環境で活躍するほど強いという点 -- 名無しさん (2024-09-22 19:13:56) - 覚悟もといハイレグカット衣装に関して、先んじて登場が発表されていたネオス・ロードと比較されていい勝負していたのはゲラゲラ笑った思い出 -- 名無しさん (2024-09-22 19:37:48) - アングラの打点増強効果はリンク体限定ですよ… -- 名無しさん (2024-09-22 19:56:59) - 絶対マッドハッカーおるやろ言われててホントにいたやーつ -- 名無しさん (2024-09-22 23:11:11) - ステータスと設定見るにコードトーカー意識してそうではあるんだよな -- 名無しさん (2024-09-23 00:00:09) - 仲間外れのスートはライバルテーマとして登場するのだろうか? -- 名無しさん (2024-09-23 00:06:52) - まあいつものサイバース最終盤面にならず ウーサがついてくるのはマシ…か? -- 名無しさん (2024-09-23 07:00:38) - ファイアウォールとコードトーカーが入るのでほんとに遊作デッキになる -- 名無しさん (2024-09-23 09:00:43) - 「不思議の国のアリスで唯一の悪役」であるハートの女王が、「マルウェアモチーフも入ったモンスターたちの中で唯一真っ当なソフトウェア」なの唯一無二感というか他の面々との対比が効いててすごい好き -- 名無しさん (2024-09-23 11:52:41) - ビーステッドも相性がいいカードに入れて良くない? -- 名無しさん (2024-09-23 12:53:35) - 現時点でも結構大会で暴れてるこのタイミングで黄金櫃緩和とはまた -- 名無しさん (2024-09-23 22:30:06) - 厳密にハイレグボディスーツなのってホワイトラビットぐらいでは?ドーマウスとレッドランサムは一応ハイレグ着てるけどシースルースカートだし、チェシャキャットとクリプターは明確に違うし -- 名無しさん (2024-09-24 22:02:10) - 下級でスペードだけ来てないけど、コこれが次回パックに追加される枠かね?モチーフ動物はドードー鳥と予想してる。 -- 名無しさん (2024-09-26 19:42:48) - 対ライゼオルでイヴリースが注目集めてるけど返しにリングリボー出されるとロック解除されつつこちらの罠が止められると一転して不利になるから採用見送りだろうなこれ… -- 名無しさん (2024-09-30 19:59:29) - 新弾の盛悴のリザルドーズかなり相性良さそうなので相性良いカードに入れても良いかも? -- 名無しさん (2024-09-30 21:03:49) - カードの説明文がセンス良すぎて追記できないな…せっかく新カードきたのに -- 名無しさん (2025-02-03 23:13:30) - VBで各キャラの設定が判明したので書いていくね。白兎:主人公。女王からの依頼を真面目に引き受ける苦労人。持ってる時計は制限時間内にミッションこなさないと爆発する模様。 -- 名無しさん (2025-03-22 20:02:26) - チェシャ猫:仕事仲間その1、イジワルで悪戯好き。ずっとニタニタ笑ってて何考えてるか分からない。ヤマネ:仕事仲間その2、ずっとデカ過ぎ枕持ってて眠たそうにしてる。マッド・ハッカーからの依頼窓口担当? -- 名無しさん (2025-03-22 20:07:01) - 三月兎:仕事仲間その3、アホの子。終始落ち着きがなく、持ってる鍵は何処に使ったかもすぐ忘れる程のアホの子。白兎は彼女にシンパシーを感じてる模様。 -- 名無しさん (2025-03-22 20:09:35) - 赤と白の女王:雇用主でもある決戦使用上級AI。抜群のコンビネーションで戦うが仲は険悪な模様・・・。 -- 名無しさん (2025-03-22 20:12:18) - ハートの女王:雇用主。敵味方問わず癇癪起こしてめっちゃ怖い。(なお顔には出さない。) -- 名無しさん (2025-03-22 20:14:19) - 「アンダーグラウンド」という電脳世界に開いた異空間を調査するべく作られたのがM∀LICEシリーズという自律AIで、悪意の渦巻く異空間に適合した少女の思考データを元に、それぞれに得意分野や性格に差異をつけた存在らしい -- 名無しさん (2025-03-22 20:50:52) - 悪意ある名前ながら実態はそうでもないって事? -- 名無しさん (2025-03-22 22:09:27) - (続き)「遊作の娘の使用テーマ」ネタへの適合具合が増したような… -- 名無しさん (2025-03-22 22:11:53) - 予想はしてたがドーマウスが制限 これからはUNDERGROUNDとかでいかに持ってくるかが重要になる -- 名無しさん (2025-03-23 21:32:17) #comment() #areaedit(end) }

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