茘(薬屋のひとりごと)

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&font(#6495ED){登録日}:2024/12/16 Mon 12:48:39 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &bold(){&ruby(リー){茘}}とは、[[ライトノベル]]『[[薬屋のひとりごと]]』の舞台となる架空の国家。 #openclose(show=▽目次){ #contents() } *【概要】 大陸中央部に存在する大国。 中世の中国をモデルとした国で、物語の中心舞台になり、作中では主に帝とその血縁、帝の妃たちが暮らす「&bold(){後宮}」を中心に物語が進行する。 作者によるとモデルは唐代(楊貴妃の時代)で、文化レベルは16世紀頃をモデルとしたとされる。 *【国家形態】 [[皇帝]]を元首とし、[[多数の州から構成される連邦国家>アメリカ合衆国]]。 皇帝は代々世襲制で、基本的には「&ruby(カ){華}」の一族の長男が継承するが、何らかの形で長男が逝去した場合は他の男兄弟が皇帝位を継承する。 ちなみに&bold(){皇帝は一夫一妻制というわけではないため、複数の妃を抱えている}。 現皇帝は巨乳好きの絶倫ではあるものの統治者としては超有能なのに対して&bold(){物語開始の5年程前に崩御した先帝は&color(red){超重度の[[ロリコン>ロリータ・コンプレックス]]で実母にあたる「女帝((先々帝の妻。先帝がロリコン趣味に走る原因を作った張本人だが政治的手腕に長けており、能力主義による人事など当時としては改革的かつ先進的な施策を用い、民のための政策を行ったと評価される面もあるため、彼女が活動していた時期は「女帝の時代」と呼ぶこともある。))」の傀儡と化しており、作中で発生した事件や陰謀は大なり小なりこの先帝や女帝が原因}なことが多い}。 **名持ちの一族 姓と名以外に家を示す“一文字”を与えられ、それを名乗る事が許されている一族((とは言え一族全員が一文字を名乗ることを許される訳ではなく、名乗れるのは家を背負えるとして認められた者だけである模様))。 現実の「爵位」のように皇族に多大な貢献をした一族に与えられる称号の一種であり、近年は[[十二支]]の名が与えられる場合が多いが、漢など古くから存在するために名乗る者が多い場合もある。 一例として漢羅漢の場合は最初の漢が「名字」にあたるが、「羅」が家名を表し、「羅の一族」だけで彼の身内だと分かる。 以下現在判明している名持ちの一族一覧 代表的な一族は、皇族直属の部下として仕える「馬」の一族や、国の北部を治める「子」の一族、奇人変人が多い芸術家・研究者の「羅」の一族など。 ・&bold(){「&ruby(カ){華}」の一族} 皇族がこの一族だが、実際に名乗るのは皇帝と皇弟のみ。 ・&bold(){「&ruby(マー){馬}」の一族} 皇族直属の部下として仕える一族で、代々皇族の護衛や補佐を務める。 かなり皇族との距離が近く、皇族の乳母、乳兄弟になる事が多い一族である為((高順は現帝の幼馴染かつ乳兄弟で、高順の子供達も皇弟と幼馴染かつ乳兄弟である。))、力を持ち過ぎないためにこの一族から官位・官職、妃が輩出されることは無い。 ちなみに「馬」の読み方は「マー」なのだが作中の人物は「バ」で通している。 ・&bold(){「&ruby(カン){漢}」の「&ruby(ラ){羅}」の一族} 「名持ちの一族」のひとつである名門。 他人と異なる認識能力を持つ人物を輩出するのが特徴で、所謂「一芸」に特化した芸術家・研究者肌の者を多く輩出するが、同時に奇人変人が多いため、「&bold(){狂人と天才の一族}」と呼ばれている。 各々の得意分野においては天才的な才能を発揮する反面、自身が興味関心を持たない物事にはまったく関心を持たず記憶も曖昧になる。 作者曰く、ここを出身とする人物は、生まれつき特殊な認識能力を持ち見えている世界そのものが常人とは違う"天才"と、 感性は常識的であるが特定のものごとに異常なレベルで没頭しその結果として人より抜きん出る"秀才"の2タイプに分けられるという。 但し一族全員がこうした能力を持っているわけではなく、羅漢の父親はそういった感覚をもたず、他の一族の認識能力を社会不適合者と判断して理解しなかったとされる。 #openclose(show=以下ネタバレ){ 上のタイプの例で行くと、羅漢と羅門は"天才"型、猫猫は"秀才"型。 } ・&bold(){「&ruby(ミ){巳}」の一族} 皇帝直属の諜報・工作機関。「馬」の一族とは裏表関係。 「一族」という形をとってはいるが、徹底した実力主義が敷かれ、才覚のある者を徒弟・養子として養成し、血族上位幹部の力関係は徹底した実力主義によるランク制により、優れた実績を積み重ねた者が血族における発言権や実権を与えられる。 ・&bold(){「&ruby(シ){子}」の一族} 茘の建国当時から続くとされる名門一族で、国の北部「&bold(){子北州}」を統治する。 現在の当主は文官トップの子昌で、阿多妃と入れ替わりで黒曜宮に入内した子昌の娘の楼蘭妃も該当する。 #openclose(show=子昌は後宮内で絶大な権勢を奮っているが…(ネタバレ注意)){ 子昌は元々子の一族傍流の出身で、有能さをかわれて本家の養子となったのだが、宮殿での強権さとは裏腹に一族内では後妻の神美に逆らえずにいる。 というのも一族本家出身の神美は先帝の上級妃だったのだが、ロリコンの先帝からは顧みられることなく、既に先妻(&bold(){実は神美の侍女と先帝の間の娘})を娶っていた子昌に下げ渡される形で妻となった経緯がある。 そのため神美は宮廷に虚仮にされたと深い恨みを抱き、子昌からは「トゲが毒となって帰ってきた」と評されるほどに性格が歪んでしまっている。 本編内では遂に&bold(){宮殿に対してクーデターを企てるまでになる}が、楼蘭妃の暗躍で一族の本拠地が官軍に襲撃されたことで全滅し、数少ない生き残りの子供達は阿多元妃の庇護下に置かれることとなる。 } ・&bold(){「&ruby(イ){戌}」の一族} かつて国の西部「&bold(){西戌州}」を統治していた一族。 当主は代々女性が継承する珍しい一族で、男子は成人すると旅商人や船乗りなどになり外へ出るとされる。 #openclose(show=女帝の怒りを買って氏族ごと滅ぼされたとされるが…(ネタバレ注意)){ 約17年前に不正をしていると中央に密告され、逆賊を討てと勅命が下り暴徒によって滅ぼされたが、実際は玉葉后の義兄・玉鶯の陰謀による虚偽報告で女帝により「皇族を騙る逆賊」認定されて滅ぼされてしまった。 } ・&bold(){「&ruby(ヨウ){楊}」の「&ruby(ギョク){玉}」の一族} 現在の西戌州・西都を統治する一族。 元々は商人だった楊の一族の楊玉袁が「戌」の一族滅亡後に台頭し、実質的に西都を治めている。 ちなみに玉葉妃は玉袁とその妾の娘である。 #openclose(show=現在は異国人を嫌う長兄の玉鶯派と妃となった玉葉派に二分しており…(ネタバレ注意)){ 実は玉袁は不妊症で、子を身籠った訳ありだが才覚ある女性たちと厳格な雇用契約を結び、生まれた子どもを楊玉袁の子どもとして育ててきた。 } ・&bold(){「&ruby(ウ){卯}」の一族} 古くから続く名門一族。 しかし近年は目立った功績を残していなかった上に、「女帝」の政策で家柄主義から実力主義に移行したために年々影響力が衰えていた。 #openclose(show=実は里樹妃の実家でもあるが…(ネタバレ注意)){ 里樹妃の父親は元々一族の分家出身だが商才を評価されて本家の婿養子となっていた。 やがて本妻が亡くなると妾を後妻に迎え、自身の周囲をイエスマン達で固めることで当主としての権限を揮っていた。 その後娘(里樹妃の異母姉)の所業が原因で失墜し、先代当主であった本妻の父(里樹妃の祖父)が復権し、娘共々「卯」の名前を剥奪された。 } *【地理】 幾つかの国および州によって構成され、北部は険しい山脈が連なり西には砂漠が広がり、各地に点在するオアシスにも国に属する州がある。 **華央州 茘の都がある物語の主な舞台。 この都は作中の50年以上前に現在地に遷都しており、疫病で滅びた別の民族が遺した外壁や水路を利用している。 ・&bold(){後宮} 皇帝の後継者を産むために妃たちが住む宮殿。「&bold(){内廷}」とも呼ばれる。 位置的には帝が私的生活をする宮廷の奥にあり、中に入ることが許可されているのは、皇帝及び皇帝に近しい親類とその側近、妃とその侍女及び後宮で勤める女官、そして&bold(){男としての象徴を切り取った}宦官のみであり、後宮の管理は女官と宦官たちによって行われている。 特筆すべきはその規模で、&bold(){妃と女官を合わせて二千人、宦官を加えると三千人にもなり、後宮自体が一つの都市レベルの規模を誇る}。 四方を城壁と堀に囲まれ、 門は二重と厳重な警備が敷かれているため、[[侵入はもちろん脱走も不可能>インペルダウン(ONE PIECE)]]。 #openclose(show=〜後宮関連用語〜){ 〜アニメ1期公式HP内の「Keywords」より〜 ・&bold(){上級妃、中級妃、下級妃} 後宮は皇帝の血筋、世継ぎを多く残すための役割を担い、多くの妃を抱えている。 その出自は属国の姫や商家の娘など様々で、家柄や美しさ、賢さ、そして帝からの寵愛度合により階級が分けられている。 最下層の女官であっても、帝から見初められ妃になることもある。 下級妃は部屋、中級妃は棟、上級妃になると小規模な宮殿が与えられ、自分専用の侍女を持つこともできる。 妃の中で皇帝の後継者となる男児を産んだ妃が&bold(){皇后}とされるが、現帝には皇后はおらず、&bold(){正一品の妃(上級妃)}とされる四夫人の中でも&bold(){&color(red){玉葉妃}}、&bold(){&color(MediumBlue){梨花妃}}が特に寵愛を受けている(&bold(){&color(DarkOrchid){阿多妃}}と&bold(){&color(BurlyWood){%%ロ%%里樹妃}}はそれぞれ特別な立場故に「妃」が使われているため、「妃」本来の役割は求められていない)。 ・&bold(){女官} 後宮に勤めている女性で、掃除、洗濯などの宮中の雑事を行う。 官女と異なり資格などを有さないため、文字を読めないものも多い。 ・&bold(){宦官} 後宮内に入ることができる男性官吏。 後宮の妃たちとの間に過ちを犯さぬように去勢され、後宮の管理業務にあたっている。 宦官となると体への肉付きがよくなり、声が高くなるなど身体的な変化が見られることもあるという。 ・&bold(){毒見役} 政敵などから命が狙われ、食事に毒が盛られることがしばしばある皇帝や妃のため、食事に毒が含まれていないかを実際に食し、確認する役目を担う者。 ・&bold(){園遊会} 年に二度、宮廷の庭園で開かれる宮中行事。 皇帝とその血縁、妃や高官たちが列席し、演武、演舞、詩歌に二胡などの出し物が執り行われる。 } ・&bold(){外廷} 後宮の外にある施設で、現実での役所や官公庁にあたる。 ここで働く女性や男性官吏は家柄や教養もあり、登用試験を受けて合格した者のみが職に就いている。 主に軍事を司る武官と軍事以外の行政事務を司る文官に分かれている。 ・&bold(){花街} 多数の妓楼が存在する歓楽街。 後宮とは反対側に位置し、塀と堀を越えて歩いて行ける距離にある。 花街の中でも高級老舗妓楼「&bold(){緑青館}」は中級から上級の妓女を揃えており、その中で最上級の妓女「&bold(){三姫}」は一晩で一年分の給金が飛ぶと言われるほどで、高級官僚でもなかなか手を出せない市民の憧れの的とされる。 また高級妓女は身を売るのではなく、詩歌や二胡などの芸や教養を求められる。 **子北州 国の北部に位置する州で子の一族が統治する。 森林資材が豊富で温泉も出ていることから湯治場もあり、現在の皇族の始祖はこの地域から出たと伝聞される。 **西戌州 国の西部に位置する州でかつて戌の一族が統治していた。 北亜連や砂欧と国境を接しているが、内陸の乾燥地帯故に米などは育ちにくい。 州都の「&bold(){西都}」は砂漠の中に存在するオアシスを中心に栄える商業都市で、現在は玉葉妃の父親が統治している。 華央州の都からはどんなに順調に旅をしても片道半月以上かかる。 *【周辺国家】 **&ruby(シャオウ){砂欧} 茘の北西部に位置する乾燥地帯にあり、北と西の交易の中間を押さえている国。 他国との混血が進み、美男美女が多いと言われる。 通常の王とは別に巫女が政をする二君主制の政治形態で、他国との混血が進み、女性の政治的発言権も有する。 **&ruby(ホクアレン){北亜連} 北の険しい山脈を隔てて国境を接する国。一つの大国と理人国をはじめとした複数の国が集まった連邦制の国家。 国境を超えるには西都を経由するしかないとされる。 作者によるとモチーフは旧ソ連。 **&ruby(アナン){亜南} 茘の南部に位置する温暖な気候の国。 独立した一つの国であるが、100年ほど前から茘の属国となっている。 **西洋 茘から砂欧を越えた西側地域の総称。 茘とは異なる文化を持つとされ、作者によると羅門が西洋留学で向かった先はフランスとイタリアをモチーフにしているとのこと。 **東の島国 茘から海を渡った先にある島国。 追記・修正は後宮の毒見役になってからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,8) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 投票数どっから持ってきた? -- 名無しさん (2024-12-16 18:44:21) - 投票数を修正しました。 -- 名無しさん (2024-12-16 19:46:25) - キャラじゃなく作中舞台の項目が立つとは意外だな。キャラ項目は情報が少なくて立てづらいのかな? -- 名無しさん (2024-12-17 00:39:31) - ↑逆に書くことが多いから舞台の項目ができたのかも。本作に限らずサブキャラから項目ができるというのは本wikiあるあるだからな。 -- 名無しさん (2024-12-19 17:19:09) - アニメから入ったけど面白い、人気が出るわけだ。 特に主人公の父母の話と子の一族の話が好き。(好きなキャラは虫好きな娘) -- 名無しさん (2025-03-25 18:28:47) - なんか俺の知ってる皇帝の国の中で名君なのに皇帝の独裁政権ではないという珍しい国。まあ異世界帝政国家って皇帝とは別に最高指揮権者とかいるケースのが多いけど -- 名無しさん (2025-04-08 19:52:51) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2024/12/16 Mon 12:48:39 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &font(i){昔々、この国には別の民が住んでいたという。&br()&br()その民は長を持たなかったが、遠き地からやってきた貴い血筋の&ruby(にょしょう){女性}がその地に腰を下ろし、その胎に天の子を宿した。&br()それがこの国の最初の皇帝となられた。&br()&br()女性は王母と呼ばれ、仙人であったとも言われる。月のない夜も見通せる目を持ち、その眼力にて民を従えた。} (建国神話) &bold(){&ruby(リー){茘}}とは、[[ライトノベル]]『[[薬屋のひとりごと]]』の舞台となる架空の国家。 #openclose(show=▽目次){ #contents() } *【概要】 大陸中央部に存在する大国。 中世の中国をモデルとした国で、物語の中心舞台になり、作中では主に帝とその血縁、帝の妃たちが暮らす「&bold(){後宮}」を中心に物語が進行する。 その国名は一文字で建国の物語を表しており、 草の下に三つの刀――草は〝&bold(){華}〟=王母を示し、今も皇帝の一族の名には〝華〟がつけられる。 その下の三つの刀は始祖を助けた3人の武人を示す。 作者によるとモデルは唐代(楊貴妃の時代)で、文化レベルは16世紀頃をモデルとしたとされる。 &s(){変換で出したい時は「れい」または「れいし=茘枝」で探そう。} *【国家形態】 [[皇帝]]を元首とし、[[多数の州から構成される連邦国家>アメリカ合衆国]]。 皇帝は代々世襲制で、基本的には「&ruby(カ){華}」の一族の長男が継承するが、何らかの形で長男が逝去した場合は他の男兄弟が皇帝位を継承する。 ちなみに&bold(){皇帝は一夫一妻制というわけではないため、複数の妃を抱えている}。 現皇帝は巨乳好きの絶倫ではあるものの統治者としては超有能なのに対して&bold(){物語開始の5年程前に崩御した先帝は&color(red){超重度の[[ロリコン>ロリータ・コンプレックス]]で実母にあたる「女帝((先々帝の妻。先帝がロリコン趣味に走る原因を作った張本人だが政治的手腕に長けており、能力主義による人事など当時としては改革的かつ先進的な施策を用い、民のための政策を行ったと評価される面もあるため、彼女が活動していた時期は「女帝の時代」と呼ぶこともある。))」の傀儡と化しており、作中で発生した事件や陰謀は大なり小なりこの先帝や女帝が原因}なことが多い}。 **名持ちの一族 姓と名以外に家を示す“一文字”を与えられ、それを名乗る事が許されている一族((とは言え一族全員が一文字を名乗ることを許される訳ではなく、名乗れるのは家を背負えるとして認められた者だけである模様))。 現実の「爵位」のように皇族に多大な貢献をした一族に与えられる称号の一種であり、近年は[[十二支]]の名が与えられる場合が多いが、漢など古くから存在するために名乗る者が多い場合もある。 一例として漢羅漢の場合は最初の漢が「名字」にあたるが、「羅」が家名を表し、「羅の一族」だけで彼の身内だと分かる。 以下現在判明している名持ちの一族一覧 代表的な一族は、皇族直属の部下として仕える「馬」の一族や、国の北部を治める「子」の一族、奇人変人が多い芸術家・研究者の「羅」の一族など。 ・&bold(){「&ruby(カ){華}」の一族} 皇族がこの一族だが、実際に名乗るのは皇帝と皇弟のみ。 ・&bold(){「&ruby(マー){馬}」の一族} 皇族直属の部下として仕える一族で、代々皇族の護衛や補佐を務める。 かなり皇族との距離が近く、皇族の乳母、乳兄弟になる事が多い一族である為((高順は現帝の幼馴染かつ乳兄弟で、高順の子供達も皇弟と幼馴染かつ乳兄弟である。))、力を持ち過ぎないためにこの一族から官位・官職、妃が輩出されることは無い。 ちなみに「馬」の読み方は「マー」なのだが作中の人物は「バ」で通している。 ・&bold(){「&ruby(カン){漢}」の「&ruby(ラ){羅}」の一族} 「名持ちの一族」のひとつである名門。 他人と異なる認識能力を持つ人物を輩出するのが特徴で、所謂「一芸」に特化した芸術家・研究者肌の者を多く輩出するが、同時に奇人変人が多いため、「&bold(){狂人と天才の一族}」と呼ばれている。 各々の得意分野においては天才的な才能を発揮する反面、自身が興味関心を持たない物事にはまったく関心を持たず記憶も曖昧になる。 作者曰く、ここを出身とする人物は、生まれつき特殊な認識能力を持ち見えている世界そのものが常人とは違う"天才"と、 感性は常識的であるが特定のものごとに異常なレベルで没頭しその結果として人より抜きん出る"秀才"の2タイプに分けられるという。 但し一族全員がこうした能力を持っているわけではなく、羅漢の父親はそういった感覚をもたず、他の一族の認識能力を社会不適合者と判断して理解しなかったとされる。 #openclose(show=以下ネタバレ){ 上のタイプの例で行くと、羅漢と羅門は"天才"型、猫猫は"秀才"型。 } ・&bold(){「&ruby(ミ){巳}」の一族} 皇帝直属の諜報・工作機関。「馬」の一族とは裏表関係。 「一族」という形をとってはいるが、徹底した実力主義が敷かれ、才覚のある者を徒弟・養子として養成し、血族上位幹部の力関係は徹底した実力主義によるランク制により、優れた実績を積み重ねた者が血族における発言権や実権を与えられる。 ・&bold(){「&ruby(シ){子}」の一族} 茘の建国当時から続くとされる名門一族で、国の北部「&bold(){子北州}」を統治する。 現在の当主は文官トップの子昌で、阿多妃と入れ替わりで黒曜宮に入内した子昌の娘の楼蘭妃も該当する。 #openclose(show=子昌は後宮内で絶大な権勢を奮っているが…(ネタバレ注意)){ 子昌は元々子の一族傍流の出身で、有能さをかわれて本家の養子となったのだが、宮殿での強権さとは裏腹に一族内では後妻の神美に逆らえずにいる。 というのも一族本家出身の神美は先帝の上級妃だったのだが、ロリコンの先帝からは顧みられることなく、既に先妻(&bold(){実は神美の侍女と先帝の間の娘})を娶っていた子昌に下げ渡される形で妻となった経緯がある。 そのため神美は宮廷に虚仮にされたと深い恨みを抱き、子昌からは「トゲが毒となって帰ってきた」と評されるほどに性格が歪んでしまっている。 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茘の都がある物語の主な舞台。 この都は作中の50年以上前に現在地に遷都しており、疫病で滅びた別の民族が遺した外壁や水路を利用している。 ・&bold(){後宮} 皇帝の後継者を産むために妃たちが住む宮殿。「&bold(){内廷}」とも呼ばれる。 位置的には帝が私的生活をする宮廷の奥にあり、中に入ることが許可されているのは、皇帝及び皇帝に近しい親類とその側近、妃とその侍女及び後宮で勤める女官、そして&bold(){男としての象徴を切り取った}宦官のみであり、後宮の管理は女官と宦官たちによって行われている。 特筆すべきはその規模で、&bold(){妃と女官を合わせて二千人、宦官を加えると三千人にもなり、後宮自体が一つの都市レベルの規模を誇る}。 四方を城壁と堀に囲まれ、 門は二重と厳重な警備が敷かれているため、[[侵入はもちろん脱走も不可能>インペルダウン(ONE PIECE)]]。 #openclose(show=〜後宮関連用語〜){ 〜アニメ1期公式HP内の「Keywords」より〜 ・&bold(){上級妃、中級妃、下級妃} 後宮は皇帝の血筋、世継ぎを多く残すための役割を担い、多くの妃を抱えている。 その出自は属国の姫や商家の娘など様々で、家柄や美しさ、賢さ、そして帝からの寵愛度合により階級が分けられている。 最下層の女官であっても、帝から見初められ妃になることもある。 下級妃は部屋、中級妃は棟、上級妃になると小規模な宮殿が与えられ、自分専用の侍女を持つこともできる。 妃の中で皇帝の後継者となる男児を産んだ妃が&bold(){皇后}とされるが、現帝には皇后はおらず、&bold(){正一品の妃(上級妃)}とされる四夫人の中でも&bold(){&color(red){玉葉妃}}、&bold(){&color(MediumBlue){梨花妃}}が特に寵愛を受けている(&bold(){&color(DarkOrchid){阿多妃}}と&bold(){&color(BurlyWood){%%ロ%%里樹妃}}はそれぞれ特別な立場故に「妃」が使われているため、「妃」本来の役割は求められていない)。 ・&bold(){女官} 後宮に勤めている女性で、掃除、洗濯などの宮中の雑事を行う。 官女と異なり資格などを有さないため、文字を読めないものも多い。 ・&bold(){宦官} 後宮内に入ることができる男性官吏。 後宮の妃たちとの間に過ちを犯さぬように去勢され、後宮の管理業務にあたっている。 宦官となると体への肉付きがよくなり、声が高くなるなど身体的な変化が見られることもあるという。 ・&bold(){毒見役} 政敵などから命が狙われ、食事に毒が盛られることがしばしばある皇帝や妃のため、食事に毒が含まれていないかを実際に食し、確認する役目を担う者。 ・&bold(){園遊会} 年に二度、宮廷の庭園で開かれる宮中行事。 皇帝とその血縁、妃や高官たちが列席し、演武、演舞、詩歌に二胡などの出し物が執り行われる。 } ・&bold(){外廷} 後宮の外にある施設で、現実での役所や官公庁にあたる。 ここで働く女性や男性官吏は家柄や教養もあり、登用試験を受けて合格した者のみが職に就いている。 主に軍事を司る武官と軍事以外の行政事務を司る文官に分かれている。 ・&bold(){花街} 多数の妓楼が存在する歓楽街。 後宮とは反対側に位置し、塀と堀を越えて歩いて行ける距離にある。 花街の中でも高級老舗妓楼「&bold(){緑青館}」は中級から上級の妓女を揃えており、その中で最上級の妓女「&bold(){三姫}」は一晩で一年分の給金が飛ぶと言われるほどで、高級官僚でもなかなか手を出せない市民の憧れの的とされる。 また高級妓女は身を売るのではなく、詩歌や二胡などの芸や教養を求められる。 **子北州 国の北部に位置する州で子の一族が統治する。 森林資材が豊富で温泉も出ていることから湯治場もあり、現在の皇族の始祖はこの地域から出たと伝聞される。 **西戌州 国の西部に位置する州でかつて戌の一族が統治していた。 北亜連や砂欧と国境を接しているが、内陸の乾燥地帯故に米などは育ちにくい。 州都の「&bold(){西都}」は砂漠の中に存在するオアシスを中心に栄える商業都市で、現在は玉葉妃の父親が統治している。 華央州の都からはどんなに順調に旅をしても片道半月以上かかる。 *【周辺国家】 **&ruby(シャオウ){砂欧} 茘の北西部に位置する乾燥地帯にあり、北と西の交易の中間を押さえている国。 他国との混血が進み、美男美女が多いと言われる。 通常の王とは別に巫女が政をする二君主制の政治形態で、他国との混血が進み、女性の政治的発言権も有する。 **&ruby(ホクアレン){北亜連} 北の険しい山脈を隔てて国境を接する国。一つの大国と理人国をはじめとした複数の国が集まった連邦制の国家。 国境を超えるには西都を経由するしかないとされる。 作者によるとモチーフは旧ソ連。 **&ruby(アナン){亜南} 茘の南部に位置する温暖な気候の国。 独立した一つの国であるが、100年ほど前から茘の属国となっている。 **西洋 茘から砂欧を越えた西側地域の総称。 茘とは異なる文化を持つとされ、作者によると羅門が西洋留学で向かった先はフランスとイタリアをモチーフにしているとのこと。 **東の島国 茘から海を渡った先にある島国。 追記・修正は後宮の毒見役になってからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,8) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 投票数どっから持ってきた? -- 名無しさん (2024-12-16 18:44:21) - 投票数を修正しました。 -- 名無しさん (2024-12-16 19:46:25) - キャラじゃなく作中舞台の項目が立つとは意外だな。キャラ項目は情報が少なくて立てづらいのかな? -- 名無しさん (2024-12-17 00:39:31) - ↑逆に書くことが多いから舞台の項目ができたのかも。本作に限らずサブキャラから項目ができるというのは本wikiあるあるだからな。 -- 名無しさん (2024-12-19 17:19:09) - アニメから入ったけど面白い、人気が出るわけだ。 特に主人公の父母の話と子の一族の話が好き。(好きなキャラは虫好きな娘) -- 名無しさん (2025-03-25 18:28:47) - なんか俺の知ってる皇帝の国の中で名君なのに皇帝の独裁政権ではないという珍しい国。まあ異世界帝政国家って皇帝とは別に最高指揮権者とかいるケースのが多いけど -- 名無しさん (2025-04-08 19:52:51) #comment #areaedit(end) }

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