学校の怪談(アニメ)

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学校の怪談(アニメ) - (2025/04/23 (水) 21:12:52) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2011/05/25 Wed 22:09:01
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます

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#center(){&blankimg(学校の怪談1.jpg,width=500,height=380)}
#right(){出典:学校の怪談、OP『グロウアップ』、2000年10月22日~2001年3月25日まで放送。&br()フジテレビ、ぴえろ、SME・ビジュアルワークス、&br()©講談社・フジテレビ・アニプレックス・ぴえろ、&br()dアニメストア、(C) NTT DOCOMO}


学校の怪談とは2000年10月22日から2001年3月25日までの間にスタジオぴえろで制作され、フジテレビ系列局で放送されたテレビアニメである。
平均視聴率:12.2%。最高視聴率は:14.0%。
話数は全20話((20話は[[最終回]]後に放送された特別編だが、再放送などではTV[[最終回]]と入れ替わり、19話として放送される))。

*■概要
主役となる子供達がお化けを撃退するというオーソドックスなホラー物だが、霊眠という独特な退治の方法(正確には封印)、
意外な結末、ちょっとしたドラマ、ロマン性を取り入れており、放送期間は短くともなかなかの好評価を得ていた。
キャラクターデザインは当世風の可愛らしいもので、OPテーマはヒステリックブルーの明るいポップな曲調。
それらに反してストーリーや演出はかなり恐怖を煽られるものであり、そうしたギャップも話題を呼んだ。
この手のホラー物と言えば季節設定は夏が定番だがこの作品は放送期間に合わせてか秋~冬となっている。

また、この作品でフジテレビのスタジオぴえろ制作アニメは一時終了となったが、2006年には東京MXテレビにて再放送された。

全20話と短いがこれはアニメ『[[GTO>GTO(漫画)]]』終了後、『[[ONE PIECE]]』がこの放送枠に移動してくるまでの「繋ぎ」を目的とした作品であるためと言われている。

実は欠番回があり、[[口裂け女]]が出てくるはずだった第3話は口唇口蓋裂(唇が裂けている先天性異常)の団体から抗議があったため、
急遽第1話・第2話の総集編に差し替えられるという事態になった。
なお、この第3話はDVDにも収録されない[[封印作品]]と化している。


*■あらすじ
主人公、宮ノ下さつきたちは学校の旧校舎に迷い込み、そこで妖怪たちに襲われてしまう。
旧校舎の中でさつきの母親が遺した「オバケ日記」を発見し、それに記された方法で妖怪を撃退する。

その時、妖怪「天の邪鬼」をペットの猫「カーヤ」に誤って封印してしまう。
カーヤの中から天の邪鬼を出すためには旧校舎の他の妖怪を退治しなければならない事が分かり、さつきたちは「オバケ日記」の情報をたよりに、他の妖怪たちを退治していく。



*登場人物

**■主要キャラクター
 
・[[宮ノ下さつき]]
声:[[川上とも子]]
主人公。小学5年生。
明るい性格で友人が危険に晒されている時は勇敢に立ち向かうが、自分が追い詰められたり自分以外の家族にオバケの危害が及ぶと精神的に脆い。
母親から絵の才能や料理の腕は引き継いだが、霊力や霊感は全く無いため、オバケ日記が生命線になっている。
かなり豪快かつ頻繁に[[パンチラ]]するため、この作品をパンツアニメたらしめる要因となった。

・宮ノ下敬一郎 
声:間宮くるみ
さつきの弟で小学1年生。
怖がりで泣き虫だが純粋で真っ直ぐな心の持ち主で、天の邪鬼に対しても唯一邪険に接していない。

・青山ハジメ 
声:本田貴子
宮ノ下家の隣に住むクラスメイト。小学5年生。
普段はお調子者で、身体を張ってさつきのパンチラを誘う俺達の味方。
第15話でも、レオと一緒に招き猫パンツを見てしまったがレオがパンツの柄を言ってしまったにも関わらず何故か怒られたのはハジメの方であった。まあ、共犯ではあるが……。
第11話で、サツキがメリーさんに襲われているのを助けようとガラスを突き破って入ってきたが頭から出血し血が飛び散った。
まあ、ここら辺はギャグということでなんとかなったのであろう。じゃなきゃ、一大事なのだから。
さつき以上にオバケを怖がるが、いざという時の勇気や行動力は随一。敬一郎を弟のように思っており何かにつけて面倒を見ることも多い兄貴分。
意外と強運で、実はハジメが単独でオバケに狙われたのは一回だけ。


・柿ノ木レオ 
声:津村まこと
四角メガネとタラコ唇が特徴のさつきたちのクラスメイト。小学5年生。
自称&bold(){「校内一の心霊研究家」}。オバケに対する興味は人一倍強く、それが騒動の原因になったりするトラブルメーカー。
とはいえ責任感も強く、自分が騒動を起こしてしまった際は自責の念から自分で解決しようとする勇気ある面もある。
作中でもオバケに対する知識、集めた情報は正確だが、それ故に真っ先に狙われやすい。
「僕、魔法陣は書けます!」ということだがなんで書けるんだ……。
 
・[[恋ヶ窪桃子]] 
声:佐久間紅美
小学6年生。病弱なお嬢様。
さつきの母親、佳耶子とは入院していた頃の知り合い。
妙に落ち着いた物腰と制服のような私服故に小学生に見えない。
霊感を持っており、時々佳耶子が乗り移る。

・[[カーヤ>カーヤ/天の邪鬼]]
宮ノ下家で飼われている黒猫。右目が黄色、左目が水色の[[オッドアイ]]。
第1話で天の邪鬼の依り代となる。


**■その他の登場人物

・宮ノ下礼一郎 
声:室園丈裕、[[阪口大助]](少年時代)
さつき、敬一郎の父親。土木建築関係の公務員。
何度かオバケの被害に遭うことがある。

・宮ノ下佳耶子 
声:[[三石琴乃]]
さつき、敬一郎の母親。故人。旧姓は神山。
強い霊感を持ち、小学生ながら様々なオバケを霊眠させていたが、&bold(){封じてきたオバケが軒並みタチの悪い怨霊や殺意の高い悪霊ばかり}なため、その霊感の強さと度胸、機転はかなりのものだったと推察される。
死ぬ前に生前封印してきたオバケ達の情報を手書きのイラスト付きで記した&bold(){「オバケ日記」}を残しているが、仮に日記が無かった場合&bold(){&font(#ff0000){復活したオバケの霊現象で町に大量の死者が出ていた可能性もある。}}
今でも成仏していないようで、桃子に憑依して何度かさつきたちの危機を救っている。
また、ダビンチの回では小学生時代の姿が登場する。

・今井澪 
声:中山さら
さつきたちのクラスメイト。
飼育委員でウサギの面倒を見ていた。

・松田しのぶ 
声:川村万梨阿
さつき達のクラスメイトで占いや呪いに詳しい。
28年前にも同姓同名の生徒が学校にいたが……。

・渡辺みゆき 
声:[[坂本真綾]]
さつきと啓一郎の従姉妹。
雪国の田舎で両親と旅館を経営している。


・坂田先生 
声:青山穣
さつきたちの担任。
オバケを全く信じないが、生徒達の言い分は信用しており、メリーさんの回では協力した。

・松嶋先生 
声:深水由美
敬一郎の担任。
温厚な性格だが、ハンマーで放送室のドアをぶっ壊すなど、やることが過激。
大人の中では唯一オバケの存在を認めた。
 
・校長 
声:楠見尚己
レオを片手で持ち上げるパワフルな校長。


*■オバケ・幽霊
現実や他作品では[[妖怪]]と呼ばれる者もいるが、作中では「オバケ」と呼ばれる。
一度霊眠させられたオバケは、一部の例外を除いて依り代となった物が破壊されるなどしないかぎり蘇ることはないのが特徴だが、逆を返せば&b(){封印手段を用意できなければ沈静化もできない。}
作中では、町の開発に伴って霊眠場所だった神木や結界が破られたことでオバケが復活したとされている。
原則として外的要因以外では復活しないからか、&font(#ff0000){&b(){やたら殺意が高い}}連中揃い。
正直、作中で起きた事案の大半が&bold(){善意の小学生に丸投げしたらアカンやつ}である。[[霊能力先生>鵺野鳴介]]に赴任してもらうか、[[妖怪ポスト>ゲゲゲの鬼太郎(キャラクター)]]に手紙を書くべき案件ばかりである。
以下、各オバケごとの解説。

・[[天の邪鬼>カーヤ/天の邪鬼]] 
声:[[中尾隆聖]]
人間の恐怖心を糧に強くなる大妖怪。
霊眠の際に誤ってカーヤの中に封印される。天の邪鬼の名に違わない&font(#ff0000){ツンデレで作中最高の漢。}
元々は封印された恨みでさつき達を襲ったが、猫になってからはちょっとした悪戯や嫌味を言うだけで悪さはしていない。敬一郎とは仲が良い。
他のオバケにも詳しく、その知識や行動力の高さに救われた事も一度や二度ではない。
前半は高見の見物を決め込んだり、さつき達が妖怪に翻弄される様を嘲っていたが、
次第に&bold(){&color(#3d85c6,#000000){「お前らがやられると、自分にとっても都合が悪い」}}などと言って助ける見事なツンデレっぷりを見せてくれる。
そして最終回では……。
 
・[[トイレの花子さん]] 
声:[[川澄綾子]]
誰でも知ってる学校の怪談における定番中の定番。人を驚かせるのが趣味な少女のオバケ。
力はあまり強くなく、赤紙青紙にトイレを追い出された事がある。
&font(#ff0000){かわいい}。

・[[人面犬]]
人語を話す、人の顔をした犬。柄は悪いが特に何をしてくるわけでもない。

・二宮金次郎の像 
声:半場友恵
人面犬、花子さん同様無害なオバケ。旧校舎の図書室の常連。

・動く人体模型
動いて人を驚かせるだけ。壊れても自己修復可能な高性能人体模型。

・テケテケ
大鋏を持った坊主頭。空を飛ぶ。
でっかい凶器を構えた姿はそれだけで剣呑と言えなくもないが、%%当番回もなかったので%%特に実害はなかった。

……ここまで、比較的穏和だったり友好度が高いレギュラー、準レギュラー陣オバケたちの紹介でした。
さあ、&bold(){&font(#ff0000){ここからが本番だ。}}


**■ゲストのオバケ・幽霊
・赤紙青紙 
声:広瀬正志
第2話に登場。
旧校舎の和式トイレに潜むオバケ。本体は巨大な&font(#ffdc00){&bold(){黄色の腕。}}
&font(#ff0000){「赤い紙」}か&font(#0000ff){「青い紙」}かの二択を投げ掛けるが、どっちを選んでも悲惨な目に遭う。
そしてそれ以外の色を選ぶと&bold(){あの世に引きずり込んで殺害する}鬼畜。
霊眠方法は水の入った入れ物に鳥居の絵を描いた紙を貼り&bold(){&color(#00A497){「ご不浄をお借りします」}}と3回唱えること。
ちなみに「ご不浄」とは「トイレ」のこと。

・くたべ
第3話に登場。
階段の四段目を住処とし、そこで[[しゃべった事を現実にする>どんな願いでも叶えてやろう(テンプレ)]]オバケ。
本体は狐のような形をした鬼火で、恨みや妬みなど負の感情に対して強い反応を示す。
元々の住処だった寺の階段が取り壊された後は学芸会のステージに作られた階段に住処を移動。
演劇の台詞に従い&b(){「人もオバケも消滅させる(=皆殺し)」}という&bold(){&font(#ff0000){大量殺戮}}を目論み、当初余裕をかましてた天の邪鬼をマジで焦らせている。
しかし、[[もし実現させたら、くたべ自身も無事では済まないと思われるが…。>クリア・ノート(金色のガッシュ!!)]]
ちなみにくたべとは「件」の古い別名であり、本作オリジナルのオバケではなくむしろ意外と由緒正しい。
霊眠方法は、住処である階段の4段目にお札を張ったお地蔵様を設置し、&bold(){&color(#00A497){「くたべくたばれあの世へ消えろ」}}という呪文を唱えること。

・ピアノお化け 
声:[[小杉十郎太]]
4話『死者からの鎮魂歌 エリーゼ』に登場したお化け。
ベートーベンの「エリーゼのために」をターゲットに聴かせ、&b(){4回目を聴き終えた者を死に至らしめる。}
これは呪いに近く、ピアノ以外でも音の出る物を媒介にして曲を聴かせられるため、電話だけでなく部屋にあるオルゴールを介しての演奏もできる。
他にもピアノごと動いたり(空間移動も可能)、他人の声マネ、本体から離れた場所にある公衆電話の使用などとんでもない能力を持つ。
本体はベートーベンの肖像画。割と性格も&bold(){悪意満載}であり、あの手この手で曲を聴かせて呪い殺そうとせせら笑う。
最後の4回目を聴かせる時は相手の恐怖を煽り立てるように非常にゆっくりとしたリズムで音を奏でる鬼畜ぶりである。
佳耶子の時代にはいなかったオバケだったため霊眠方法が不明だったが、桃子に憑依した佳耶子によってメトロノームに霊眠させられ事なきを得た。
 
・だっと 
声:[[矢島晶子]]
第5話に登場。
運動会の直前に事故死した少年の無念の霊が妖怪化したオバケ。
普段は色白の少年だが真の姿は大鎌を持った黒い山羊や兎に似た姿で、走る人間に対し嫉妬と憎悪を向ける悪霊。
大鎌を用いて旧校舎の時計で4時44分の時に第4コーナーを走る人間の足を斬り取る。オバケ日記の記述を見る限り実際に&bold(){運動会の最中足を切り取られた犠牲者がいた模様。}
ピアノお化けと違って昔から存在していたが霊眠方法が記載されていなかったオバケで、敬一郎を襲おうとしたが、敬一郎の純粋さに触れ自ら霊眠した。

・[[ババサレ]]
第6話に登場。
主に一人で留守番している子供を狙う子供の恐怖心に付け込むオバケ。
見た目はフードを被り鎌を持った老婆。
素で声を自在に変えることができ、標的の子供の家族の声を再現することで欺いてくる。
ただし恐怖を感じない者、オバケを信じない者(=大人)がいると消え去る。
結界があれば&bold(){&color(#00A497){「ババサレ、ババサレ、ババサレ」}}と唱えると霊眠するが、街の宅地開発によって結界が消滅。日記に書かれている方法では霊眠させられなくなっていた。
…が、そもそも&bold(){&color(red){たとえ霊眠を施しても近くに子供の恐怖の感情があれば復活してくる不死身の存在}}であるため、後の巣魔と同様霊眠自体がその場しのぎにしかならないタイプ。
元ネタは恐らく紫ババア。

・うつしみ
第7話に登場。
鏡の中の世界に潜むオバケで、鏡に映った人間の姿を模して鏡の中に引きずり込むことで入れ替わり、本物を鏡に閉じ込める習性を持つ。
入れ替わったうつしみは鏡像なので服の柄や文字が左右反転していることに加え、[[眼鏡をかけるという特徴を持つ>メガネっ娘]]が、この眼鏡こそうつしみ化した人間の本体であり、[[眼鏡の下には目が存在せず>地底人(ウルトラシリーズ)]]レンズに目が投影されている。
真の姿はくねくねした黒い人影。
もしも閉じ込められた人間を助けようとして鏡を破壊すると、&bold(){鏡に閉じ込められた中の人間も砕けて死ぬ。}
知性も高く、成り代わった人間と同じような言動・行動を取り((ただ、本性を現わさない時でも淡々とした口調、ノイズがかかった画面の前でゲーム機のコントローラーをカチャカチャ操作する等不気味な行動を取っている。))健常な人間を欺いて鏡の中に引きずり込もうと虎視眈々と狙い続ける。
作中では旧校舎の大鏡から復活してかなりの数の人間((レオと入れ替わったうつしみ(恐らく親玉)の「君達(さつきとハジメ)が最後の人間だ」の言葉通りなら、二人以外全てがうつしみと化している。))を襲い&bold(){街を乗っ取りかける}被害を齎しており、被害規模だけで言えば全オバケの中でもトップレベル。
霊眠方法は旧校舎の階段の大鏡の前で、鏡を掲げて合わせ鏡を作ること。

・黄泉路の鬼(奪衣婆)
声:西村知道、菊池志穂(少女の姿)
第8話に登場。
三途の川に住むオバケ。
昔は暗い路地に迷い込んだ子供を襲って三途の川に引き込んでいたが、近代化の影響でテリトリーの暗い路地が減少。
現代に適応した結果、廃ビルの使えなくなったPCを利用してネット上にWebページ&b(){「黄泉ネット」}を開設し、アクセスした人間を異世界(三途の川)に引きずり込むようになったハイテクオバケ。
外見は白襦袢を着込んだ黒髪の老婆のような鬼。
人間の少女に擬態して引きずり込んだ人間を欺く高い知性と悪意を持ち、三途の川に引き込んだ子供をあの世に送って殺そうとする。
&bold(){霊眠方法が無いオバケ2号}であり、オバケへの対処方法ではなく、生還方法としてお札を掲げて「帰りたい」と強く念じることがあるのみ。

・シロタビ
第9話に登場。
元々は小学校で飼われていた普通の兎だったが、今井澪が執り行った&bold(){「[[蘇りの儀式>穢土転生]]」}によって蘇り妖怪化したもの。
非常に凶暴で無差別に人や動物を襲い、妖怪化すると黒く醜悪な兎の化け物となる。
霊眠方法は術者が蘇らせた時と同じ&bold(){&color(#00A497){「アラマクダバラハミラバリラサ」}}という呪文を唱えてその死者そっくりの人形を投げつけること。


・穴まねき
第10話に登場。
トンネルで死んだ人間達の魂が悪霊化し、そのままトンネルに取り憑いてしまったオバケ。
一個単体のオバケではなく&bold(){大量の悪霊化した地縛霊の集合体}ともいうべき存在で、&b(){&color(red){強すぎる思念故に佳耶子ですら霊眠させられなかった}}強いオバケ。
寂しさから仲間を求めて、[[テリトリーのトンネルに入り込んだ人間に幻覚を見せ>噴上裕也(ジョジョの奇妙な冒険)]]、&b(){生気を奪って衰弱死させてから取り込もうとし、過去には犠牲者まで出ている。}((トンネル内での原因不明の事故、数年前には心霊番組のスタッフの行方不明))
仮にトンネルに近づかずとも、仲間の悪霊とタクシーを介してトンネル内に誘導し引き込もうとするため油断ならない。
引きずりこまれた際には自分の墓石を破壊している姿をイメージすれば目覚められるが、それは一時凌ぎに過ぎず、目覚めている間に穴まねきの巣となったトンネルから脱出できなければアウト。
&bold(){霊眠方法が無いオバケ3号}で、対抗策は&bold(){「穴まねきの取り憑いたトンネルに近づかないこと」}のみ。
劇中では使われなくなり閉鎖されていた町の旧トンネルをテリトリーにしていたが、道路工事の関係で再びトンネルが通行可能になったため活性化を果たした。

・タクシー運転手の霊 
声:[[野沢那智]]
トンネル事故で死んだ霊で、娘を残して死んだ無念から穴まねきの一部になっていた。
最初は「穴まねき」としてさつき達をタクシーに乗せてトンネルに引き込んだが悪い霊ではなく、後に改心したのかさつき達をトンネルから連れ出して命を救った。
運転するタクシーは[[この人>銭形警部(ルパン三世)]]の愛車としても有名な1963年式のブルーバード(2代目前期型)。

・[[メリーさん>メリーさんの電話(都市伝説)]] 
声:[[小桜エツコ]]
第11話に登場。
元々はごみ捨て場に捨てられていた西洋人形だが、自我を持っており、自身を捨てた者に嫌がらせや報復を仕掛けるようになったいわゆる付喪神。
昼夜問わずさつきに電話をかけ、時には学校の職員室の全電話をジャックして自分の声を自由に届けることができる。
しかし回収され人形供養の寺に安置された結果、同じ寺に安置されていた「持ち主に酷い扱いをされ人間を怨む大量の人形達」と仲良くなり、彼らの負の思念の従えて&bold(){影響力が著しく増大。}
仲良くなった人形達の思念を従えてさつきを襲うが、ワイワイ騒ぎながら考えた人形達のさつきへの報復案が&color(red,black){&b(){腕の切断、無理矢理車に轢かせる、目玉の抉り出し、首の引っこ抜き}}だったりと軒並み残虐。
他の人形の案の下、さつきを拘束して生きたまま目玉を抉り出そうとするが、さつきが自分の汚れを綺麗にしてくれた事を思い出し、ハンカチを引き換えに去っていった。
オバケ日記にも記述がない&bold(){霊眠方法が無いオバケ4号。}

・呪いの看護婦
第12話に登場。
血の気の引いた顔をした看護婦のオバケ。
死期が近い患者の前に現れ、悔いが残らないように残りの寿命を告げていた霊だったが、勘違いから死神扱いされていた。
霊眠方法は、「患者さんは、もう治りました!」と2回唱えること。ただしこの方法による霊眠は一時的な効果のようで、子ども時代の佳耶子が霊眠させたのに、その後大人になった佳耶子やその息子の前に現れている。
タクシー運転手の霊と同じく「悪ではないオバケ」。
&s(){しかし、無言であんな怖い顔で近づいて来たら死神だと勘違いしても致し方無いかと。}

・ダビンチ 
声:[[速水奨]]
第13話に登場。
レオナルド・ダ・ヴィンチに憧れた美術教師の悪霊。
「美しいもの(特に美少女)」((その割には(視聴者的には十分美少女の筈の)さつきや28年前の佳耶子は狙わなかった。勝気でお転婆な女子はダビンチの好みではなかったか、単に自分を霊眠させた憎い相手など描きたくなかったか。いずれにしてもタイムホールで未来(2000年の現代)に移動する為、そんな暇はなかったのだろう。))を何よりも愛し、それを絵に描くことに喜びを感じるロリコン。
ダビンチの絵のモデルにされた者は絵が完成すると魂が封印され二度と戻れなくなる。&b(){つまり死ぬ。}さらに&bold(){絵を出入口にして時代を越えて人を攫う}チート能力まで持つ。
外見はベレー帽を被った画家の服装をした骸骨。
なお絵のモデルにするのはオバケも例外ではなく、他のオバケから恐れられていた嫌われ者。&s(){花子さん以外は別に心配しなくても良い気がするが。}
悪意も相応に強く、天才を自称してモデルの首に縄の輪をかけ、後ろ手に縛った状態で足場に立たせて&bold(){一歩踏み外せば首が吊られて死ぬような状況にしてからノリノリで絵に没頭する}かなり悪辣な性格のエゴイストにしてナルシスト。
凶悪な一方、全身に火がついて慌てふためくなど妙な人間臭さがあるのも特徴。
霊眠方法は線香の煙を浴びせて&bold(){&color(#00A497){「ダビンチは絵の中で微笑め!」}}と3回唱えること。

・しづ子 
声:[[ゆかな]]
第14話に登場。
3年前に交通事故で死亡した女性が怨霊化したオバケ。天の邪鬼曰く&bold(){&color(#3d85c6,#000000){「怨念の塊」}}。
地縛霊となって巣食った踏切を&bold(){「呪われた踏切」}と呼ばれる心霊スポットに変えると、そこで写真を撮ってしまった桃子を&bold(){呪い殺して}道連れにしようとしていたが、レオの必死の呼び掛けとさつき達の決死の行動で桃子から離れた。
その後、自らを轢き逃げした((当初はしづ子を救うべくタクシーに乗せようとしたが、大量に出血する程の重傷を負わせた責任を恐れて彼女をそのまま放置した。当然この行為は自動車運転過失致死罪に当たる。))&s(){[[マダオ>立木文彦]]}タクシー運転手・滝沢を消滅させて復讐を果たすが、そのくだりがマジで怖い。

・[[&ruby(やみめ){闇目} >闇目]]
声:川村万梨阿
第15話に登場。
巨大な眼球の姿をしたオバケだが、厳密にはオバケではなく&bold(){異世界の魔物。}
人間に憑依してその人間の全てを奪うため、&bold(){1度憑依された人間は2度と元に戻すことはできず、憑依された本人ごと霊眠させるしか無い。}
「願いを叶えるおまじない」と偽って「血の契約」を結ばせ、その上で契約させた少女らに霊現象を発生させて恐怖心を与え、言葉巧みに「契約を解除する方法」と偽って己の存在を抹消させる「闇の儀式」を教えて存在を抹消させることを好む狡猾で悪辣な性格。
28年前に自分を呼び出してしまった6年4組の松田忍という女子児童に憑依。本体は忍の口の中に潜んで宿主に成り済ますと現代に出現し、上記の手口でさつきを狙った。
豹変後の姿は紫色に変色した肌と白目が黒く染まった目、口内からギョロギョロと蠢く闇目本体が覗く悍ましい外見。
金縛りの他、正体を悟った相手には自在に伸縮する異形の両腕で襲う。
あの天の邪鬼が&bold(){&color(red){全身の毛を逆立たせて「逃げろ!!こいつはヤバイぞ!!!」と絶叫した}}((さらに、一瞬瞳孔が開いて猫そのものの顔になったり、飛びかかる瞬間に猫の声が被さったりと、天邪鬼だけでなくカーヤも相手を「恐るべき敵」と感じたらしい演出が為されている。))ほど強力なオバケだが、陰湿な性格から天の邪鬼からは&bold(){&color(#3d85c6,#000000){「姑息」}}と吐き捨てられるほど嫌悪感を抱かれたため敵対した。
霊眠(撃退?)方法は赤いヒモで闇目の身体を縛ったうえで太陽光などの強い光を浴びせること。

・&ruby(そうま){巣魔}
第16話に登場。
地脈の乱れによって現れ、自分のテリトリーに入ってきた人間に&b(){幻を見せて死に追いやり}、死に追いやった人間の魂を取り込んでいくオバケ。
本体は葉のない巨大な枯れ木だが根が生き物のように蠢き、枝からは取り込んだ人間の魂を呼び出して手駒にして操る。
その他、団地内の構造を自在に弄ったり、大量のマネキンを使役したり、地面から人間の手を無数に生やして襲わせることができる。
乱れた地脈の中心に根を張り、乱れの原因となった場を己のテリトリーにするらしく、劇中では地脈の上に建てられてしまった団地の一棟に寄生して、その建物を&bold(){「呪われた土地」「オバケ団地」}と呼ばれる心霊スポットに変質。
昔から事故を引き起こしたり関係者を原因不明の病に陥れたりするなど&bold(){多数の犠牲者を発生させて}団地の解体工事の妨害を働いていた。
霊眠方法は依り代となる人形を掲げて&bold(){&color(#00A497){「地脈に巣食う負の力よ。大地の精霊に代わり、地への帰還を命ずる。巣魔、封印」}}と唱えることだが、&bold(){地脈が乱れている限り再び発生する}ため、在り方としては自然災害に近いオバケ。

・血染め湖の亡霊 
声:川田妙子
第17話に登場。
40年前に溺死した旅館の娘の地縛霊。
寂しさのあまり雪女のような悪霊と化すと、仲間を求めて狙った人間を道連れにしようと目論み、標的に選んださつきたちを欺くため、みゆきの妹を名乗っていた。
霊眠方法は死者の写真を手をつないで囲み、&bold(){&color(#00A497){「雪と共に行き、雪と共に逝く」}}と唱える事。

・放送室の茜さん 
声:[[緒方恵美]]
第18話に登場。
放送室で心臓発作で急死した放送係の女生徒の霊が悪霊化したオバケ。
茜の校内放送を聞いてしまった人間に&b(){&color(#ff0000){日没と共に死亡する呪いをかける}}特徴を持つ。天の邪鬼が&bold(){&color(#3d85c6,#000000){「タチの悪いオバケ」}}と語ったように元々力の強いオバケだったためか、力が回復してない状態でも放送を聞いた者が原因不明の高熱で倒れてしまうほど呪いは強烈。
責任感が強く、放送を最後まで遂げられなかった未練と自分だけが死んだことへの怨みから&bold(){放送を聞いた放課後の校内に残っていた全生徒と教師を道連れにすべく皆殺しにしようとしていた。}
しかし[[「4(死)」の数字がトラウマ>グイード・ミスタ]]で何があっても4の数字をカウントしない癖がある。
元々は旧校舎の放送室のマイクに封じられていたが、封印されていたマイクが経年劣化で破損したため復活を果たした。
霊眠方法は何度も「4」と唱えるか、放送終了の合図である鉄琴を鳴らして放送を強制終了させること。

・首なしライダー 
声:[[高木渉>高木渉(声優)]]
19話に登場。
首のない暴走族風のオバケ。
普段は無害なのだが、年に一度ある自分の命日には&b(){首を隠さず自分を見た者に呪いを掛け、対象の首を切断して殺そうとする悪霊。}
闇目、穴まねき同様にかなり強い力を持ち、首なしライダーに呪われた者は周囲の物に首を刈り取るように襲われてしまう。
ピアノお化け同様近代で生まれたオバケなため明確な霊眠方法が存在しないタイプであり、同じような首のない霊の霊眠方法で代用するしかなかった。
霊眠方法は人形を水辺で掲げて&bold(){&color(#00A497){「この首やるからあの世へ帰れ」}}と唱えること((本来これは首なし馬の霊眠方法。しかし、失敗したとは言え一時的に霊眠出来た事から、首なしライダー以外の首なしオバケにも通用するのかもしれない。))だが、霊眠を施されても&b(){自力で霊眠を破った初のオバケ。}
なおもさつき達の首を狙うが、一度霊眠させられ呪いが無効化していたこと、さつきたちが首なしライダーを見る直前にマフラーをしていたため無害化しそのままどこかへと去っていった。
『[[GTO>GTO(漫画)]]』沖縄編とのコラボ特番だったため、姿と声優は『GTO』の鬼塚英吉とあわせてある。

・&ruby(おうま){逢魔} 
声:[[大塚明夫]]
最終話に登場。
岩のような肌を持つ巨大な鬼のような怨霊。
オバケは依り代が破壊されない限り霊眠は解かれないが、「逢魔だけは例外で自力で霊眠を解くことが出来る」と作中で説明されている。&s(){ババサレとか巣魔とか最終話の天の邪鬼とか自力復活してるオバケが割といる気がするが}
&bold(){周りのオバケを操る強大な力}を持つ。
神山家とは代々戦い続けていた宿敵同士で天の邪鬼とは旧知の仲。[[これまで霊眠させてきた数多のオバケたちを蘇らせ>再生怪人(特撮)]]手駒にするとさつきとその仲間たちの抹殺を目論んだ。
霊眠方法は、場に「鐘」を用意して松明の炎で鐘を囲み、自分の霊力全てを媒体にして&bold(){&color(#00A497){「怨念に生きる悪霊よ、眠れ」}}と唱えること。


*各エピソード
・第1怪:今夜霊達が甦る!! 天の邪鬼
・第2怪:トイレから手首が… 赤紙青紙
・第3怪:開演!! 呪いの学芸会 くたべ!!
・第4怪:死者からの鎮魂歌 エリーゼ
・第5怪:血塗られた体育祭 だっと!!
・第6怪:扉を裂く悪魔の手 惨劇の夜
・第7怪:鏡に盗まれた魂!! うつしみ
・第8怪:地獄へと続く回路 黄泉の鬼
・第9怪:夜をさまよう死体 シロタビ
・第10怪:出口なきトンネル 穴まねき
・第11怪:話すメリー人形 恐怖の影
・第12怪:死を告げる看護婦 母の想い
・第13怪:人を飲み込む絵画 ダビンチ
・第14怪:命を奪う心霊写真 魔の踏切
・第15怪:悪魔のおまじない 闇の儀式
・第16怪:人を喰らう団地!! 悪霊の巣
・第17怪:血染め湖の恐怖!! 雪の亡霊
・第18怪:放送室の茜さん!! 死者の声
・第19怪:首なしライダー!! 死の呪い((初回放送は最終話の5ヶ月後の特番。時系列的には最終話より前のエピソードであり、DVDや配信ではこの位置に組み込まれている。))
・第20怪:さらば天の邪鬼 逢魔降臨











教えてよまだ知らない追記。
修正するために今。

項目(こころ)開いて。

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