ゲームギア

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ゲームギア - (2018/10/28 (日) 10:51:44) の1つ前との変更点

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&font(#6495ED){登録日}:2012/12/29(土) 15:58:09 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(5){「&font(#ff0000){君}&font(#0000ff){の}&font(#ffdc00){は}&font(#808080){白}黒&font(#008000){な}&font(#800080){の}&font(#f09199){?}」}} ゲームギアとは、1990年にセガ・エンタープライズが発売した&font(#ff0000){携帯型ゲーム機}である。価格は19800円。 1989年に任天堂が発売した[[ゲームボーイ]]に遅れて発売された本機は、対抗策として、 &bold(){■&font(#0000ff){日本初となるバックライト付3.2インチカラー液晶ディスプレイの搭載}} 日本初となったカラー液晶(世界初はAtari Lynx)。 ご存知の通りゲームボーイは白黒で、ゲームボーイカラーが発売されたのは1998年である。 ゲームボーイのわずか1年後、ゲームボーイカラーの8年も前から日本の携帯ゲーム機に色が付いたのだ。 流石はセガ、常に時代を先取りしている。 &bold(){■&font(#0000ff){セガ・マークⅢと同等の性能}} 当時のセガの最新据え置き機だった[[メガドライブ]]の一世代前の、第三世代ゲーム・セガ・マークⅢとほぼ互角という素晴らしい性能である。 (ちなみにセガ・マークⅢは任天堂のファミコンよりスペックが上である) マークⅢは1985年発売。たった5年で小型化成功とは、[[セガの技術は世界一ィィーッ!!>シュトロハイム(ジョジョの奇妙な冒険)]] &bold(){■&font(#0000ff){別売りTVチューナーを使えばポータブルカラーテレビに}} ポータブルテレビ機能としては、今でこそ[[PSP>PlayStation Portable]]や[[DS>ニンテンドーDS]]などの次世代携帯型ゲーム機に携帯電話などいろいろな製品に搭載されているが、 24年も前のワンセグもない時代に携帯ゲーム機でテレビを見ようと考えたセガの天才的発想はまさに神である。 19800円というその価格はゲームボーイの12800円に比べると多少の割高感があるが、 ゲームギアと同じくカラー液晶とTVチューナー機能を備えた同時期の携帯ハードであるNECのPCエンジンGTが&font(#ff0000){44800円}もしたことを考えれば驚異的な低価格である。 この良心的な値段設定はただ高性能を求めるだけでない、セガの高い経営戦略と慈悲深さを象徴している。 さらに当時放送されたCMでは、イッセー尾形がゲームギアをプレイ中の楽しそうなけんじ君には 「ゲームギアはいいだろう?」 別のゲーム機をプレイしているつまらなそうなようへい君には &font(#ff0000){「白黒なの? うーん、つまんまないねぇ、後でかしてあげるから」} と、ゲーム○ーイに対する素晴らしいネガキャn……比較広告を展開。 (ちなみに日本では子供の影でゲーム機自体は見えないが、海外では&bold(){普通にゲームボーイを見せている}。) これらのことからゲームギアは瞬く間に携帯ゲーム機市場を制圧、セガの天下は確実だった… 「うーん、つまんないねぇ、後で追記・修正してあげるから」 ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #right(){この項目が面白かったなら……\ぎあぁぁぁぁ!/ } #center(){&color(blue){これが未来の技術…!&br()セガ…恐ろしい子!}} #include(テンプレ3) …………みんな。ゲームボーイとゲームギア、どっちを持ってた? &color(red){多分ゲームボーイだよね……。} &bold(){以下、ゲームギアの真実} ゲームギアの性能は上記に書いた通り非常にハイスペックであった。この点については事実でありウソはない。 ならば、何故ゲームボーイに負けてしまったのか? それは、まず第一にその大きさと重さだろう。 ゲームボーイと比較してかなりのデカさであり、それなりに重い。 画像検索してもらえばわかるが、携帯ゲーム機としてどうなの?と疑問が残るレベルである。 しかし、問題がこれだけならまだなんとかなっただろう……。 (ある程度までの大きさ・重さなら)携帯性よりも性能を優先するというユーザーは現在でもそれなりにいるし……。 ゲームギア最大の問題点、それは…… #center(){&font(#ff0000){&sizex(5){燃費が非常に悪いのである。}}} ライバルのゲームボーイさんが単3型アルカリ乾電池4本で35時間も(マンガン電池なら15時間)遊べたのに対し、ゲームギアさんときたら… あの&font(#ff0000){単3型アルカリ電池}を&font(#ff0000){6本}も消費して、&font(#ff0000){3時間}しか遊べない。 単純に考えて据置ハードのマークIIIに液晶その他もろもろ付けたらこうなるわな……。 当時は充電池は勿論、通常の乾電池も現在より値段が高く、アルカリ乾電池は子どもたちにとっては高級品のような存在だった。 ただでさえ本体の値段も割高だったこともあって、ユーザーは経済的な面でかなりの負担を[[強いられていたんだ!>イワーク・ブライア]] 後に充電バッテリーが発売されたが、持ち運ぶにはカバンが必要だったりと携帯ゲーム機のなんたるかを完全に失念したレベル。 さらに、充電に長時間掛かる割にバッテリー持ちは&font(#ff0000){3時間}程度…… 数年後に本体に搭載できるタイプのバッテリーが開発され、充電時間も大幅な短縮に成功した。 ま、それでも稼動時間はやっぱり&font(#ff0000){3時間}程度だがな。 結果的に、外でプレイするにはかさばる上に経済力も必要となり、 携帯ゲーム機なのにアダプターを使って室内で遊ぶと言う本末転倒な自体となってしまった人も多いはず。 実は、ゲームボーイがモノクロだったのは、電池持ちと価格面を考慮していたからなのだ。 [[何かを得るには何かを犠牲にしなければならない。>鋼の錬金術師(2003)]] 燃費を得るために性能を犠牲にしたゲームボーイと、性能を得るために燃費を犠牲にしたゲームギア。 燃費と性能。当時の携帯ゲーム業界においてユーザーから求められたのは前者であった……。 ゲームボーイの開発責任者である横井軍平氏は、企画段階で「モノクロ画面で良いのか。カラーにしないのか」と問われたとき、 「モノクロで良い。&bold(){他社がカラーで出してきたならウチの勝ち}」とまで言い切ったという。 『枯れた技術の水平思考』という言葉を残していることで知られる横井氏は、(技術的に実現可能であっても)必ずしも最先端であることには固執せず、あらかじめノウハウが蓄積されている技術をゲーム機に応用することを好んだ。 そのほうがコストや手間暇を削減でき、結果的にユーザーに優しい仕様になることが多いからだ。 ゲームギアは新しいことに挑戦したのが裏目に出てしまったのである。 後年、他の会社からこんなゲーム機が出ると聞いて、さぞかし横井氏も「勝ったな(確信)」とほくそ笑んでいただろう。 というか、ライバルがここまで目論見どおりに動いてくれて逆に困惑していたかもしれない。 現在でも語り継がれている「技術は凄いが商売は下手」というジンクス、いわゆるセガクオリティが存分に発揮されてしまう形となった。 良い物を作るのに詰めが甘くて本流に乗れない……もっとも、そんなセガが好きだというファンは沢山いるのだが。 しかし、こんなゲームギアだが、ソフトは良質なものに恵まれ、性能の良さが評価されていたこともあって、 後年[[PSP>PlayStation Portable]]がリリースされるまで、任天堂以外の携帯型ゲーム機(カセット取り替え型)としては世界1位のシェアを誇っていた。 ユーザーの中にはTVチューナーパックで車載テレビや自分専用のポータブルテレビとして活用していた人も相当数いただろう。 車や部屋の中なら電源の心配ないしネ! また、常に底を漂っていたかといえばそうでもなく、 メガドライブでヒットしたソニック・ザ・ヘッジホッグや[[ぷよぷよ>ぷよぷよ(1992年版)]]の移植でやや持ち直した時期もある。 上記メガドラやアーケードからの移植作、ディズニーの[[キャラゲー]]を中心とした海外マスターシステムからの移植作、 [[レイアース>魔法騎士レイアース]]・忍空・[[ドラえもん>ドラえもん(作品)]]・山田邦子(!)など多数の国内キャラゲー、その他もちろんゲームギアオリジナル作と、2番手ハードながらソフト資産はなかなか豊富。 今では当たり前となった本体のカラーバリエーション化をゲームボーイより先に展開したのも見逃せない。 同色のテレビチューナーやキャリングケースをセットにした限定版のホワイトを1991年4月に投入。 黄色やブルーなど一般販売色も1994年11月から発売。後者に至ってはゲームボーイブロスのわずか10日先に発売されている。 現在では[[ニンテンドー3DS]]のバーチャルコンソールで一部のソフトを購入可能となっている。 ソニック、ぷよぷよ、シャイニング・フォースを中心に現状22作とゲームギア全ソフトからすればほんの一握りではあるが 本体同梱ソフトで単品販売はされなかった「なぞぷよ」や、実ソフトがプレミア価格になっているオリジナル作 「IN THE WAKE OF VAMPIRE」など、当時のユーザーでも遊んだ人が少ないと思われるソフトも配信されている。 興味があったらプレイしてみよう。 ゲームボーイ派だったみんなも、ゲームギアの魅力に触れることができるはずだ。 追記、修正は十分に充電してからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,9) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 3DSがこれと同じ轍を踏もうとしているってのがよくわからん、発売直後はともかく今これと同類と言ったら鼻で笑われると思う -- 名無しさん (2014-02-04 01:29:33) - 発売直後に書いたんじゃない? -- 名無しさん (2014-03-11 01:56:45) - 本当に電池が切れちまうの!おかげでPS外伝のデータが何度飛んだことか!? -- 名無しさん (2014-03-11 09:45:39) - 電池の寿命云々とあるが、単純にソフトの差だと思うのは気のせいなのか?(もしくはGBCの登場が早かったか) -- 名無しさん (2015-10-07 03:24:50) - ソフトもかなり質のいいのは出てた。桃鉄に自分ははまってたし、モンスターワールドなんかもおもしろかった。ただしずーっとアダプターつきでやってたけど -- 名無しさん (2015-10-15 14:42:21) - ↑↑それもあるだろうけど、当時ターゲット層が完全に子供である以上購入までのハードルの低さは重要な要素だったのよ。 -- 名無しさん (2015-10-15 15:16:46) - 当時の自分にとっては、「いったい誰だったら買えるんだ」っていうくらいの超高級品に見えたしなぁ。 -- 名無しさん (2015-10-15 18:36:53) - 実質家の中でしか使えないゲーム機にTV見れる機能つけてもねえ。普通にTV見ればいいだけの話 -- 名無しさん (2015-10-15 20:47:21) - 所謂ひとつのネプギア -- 名無しさん (2015-10-15 22:57:49) - 「君のは白黒なの?」って煽ったら2~3時間後「君のはもう電池切れたの?」とドヤ顔で返されたでござる -- 名無しさん (2015-12-09 21:37:43) - おそらくゲームボーイやってたであろう洋平君涙目。しかし当時の技術でカラーは電池を食うものだったな…加えてGBの白黒画面というのは僕らにトラウマを植え付けてくれた -- 名無しさん (2015-12-09 21:41:41) - ロイアルスト-ンとか名作揃いなんだが、やはり本体の燃費がなぁ… -- 名無しさん (2016-06-10 17:23:23) - テレビ機能を馬鹿にしてるやつは時代の変化をまったく分かってない。 -- 名無しさん (2016-09-10 11:59:56) - やはり重さと燃費が敗因か... -- 名無しさん (2016-12-23 22:19:29) - 3DSやPSPもバッテリー持続時間はあまり長くないけど、USB充電ケーブルがあれば携帯電話の充電バッテリーやパソコンからでも充電できるから、大して問題にならないんだよな。ケーブルは100円ショップでも手に入るし -- 名無しさん (2016-12-23 22:41:34) - ↑3 わかる。自分もPSP用チューナーがほしい! -- 名無しさん (2017-01-12 10:58:18) - GBに負けないぐらいソフトは良質だったし、画面も美麗だったしGGはGGなりの良さをしっかり持ってたのよね 惜しむらくは時代のニーズに合ってなかった・・・・ -- 名無しさん (2017-02-04 21:30:12) - 友人の家で遊んだソニックには衝撃を受けた -- (2017-05-12 21:20:22) - 画面の解像度は現在でも見劣りしない。バッテリーさえ現在のものにすれば小改造で今でも売れるスペックはある。てか復刻してほしい -- 名無しさん (2017-05-12 22:09:50) - パワーがデカくてもお前の負けなのさ、ハードに燃えてる電力が違う♪ってか -- 名無しさん (2017-05-12 23:53:27) - ゲームボーイの方でポケモンという化け物コンテンツが生まれてしまったのがゲームギア最大の不幸だと思うの -- 名無しさん (2017-06-18 10:40:55) - 初代ポケモンが登場する頃には既に死に体で、同月にはGGソフト一本もないんだけどね……というかGBも衰えかけてたし -- 名無しさん (2017-06-19 06:52:25) - 燃費や重さ云々以前に、時代が「スーファミ(据え置きゲーム機)すげー!」になって行ったから、携帯機そのものがが下り坂だったんだよね -- 名無しさん (2017-09-08 21:09:05) - ゲームボーイもポケモンが出る前はスーパーゲームボーイで延命してた感があったなぁ。当時のゲームギアでもそういうテレビで遊べる機器が欲しかった -- 名無しさん (2017-12-17 19:51:12) - 子供は電池持ちだの重さだのはあんまり考えなかったと思う。一番大きいのは知名度じゃないかな。ゲーム機はやっぱり任天堂、その他はマニア向けって感じでさ。何より据え置き機で親しんだマリオがあるならそっち選ぶだろ。 -- 名無しさん (2018-01-15 17:32:21) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2012/12/29(土) 15:58:09 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(5){「&font(#ff0000){君}&font(#0000ff){の}&font(#ffdc00){は}&font(#808080){白}黒&font(#008000){な}&font(#800080){の}&font(#f09199){?}」}} ゲームギアとは、1990年にセガ・エンタープライズが発売した&font(#ff0000){携帯型ゲーム機}である。価格は19800円。 1989年に任天堂が発売した[[ゲームボーイ]]に遅れて発売された本機は、対抗策として、 &bold(){■&font(#0000ff){日本初となるバックライト付3.2インチカラー液晶ディスプレイの搭載}} 日本初となったカラー液晶(世界初はAtari Lynx)。 ご存知の通りゲームボーイは白黒で、ゲームボーイカラーが発売されたのは1998年である。 ゲームボーイのわずか1年後、ゲームボーイカラーの8年も前から日本の携帯ゲーム機に色が付いたのだ。 流石はセガ、常に時代を先取りしている。 &bold(){■&font(#0000ff){セガ・マークⅢと同等の性能}} 当時のセガの最新据え置き機だった[[メガドライブ]]の一世代前の、第三世代ゲーム・セガ・マークⅢとほぼ互角という素晴らしい性能である。 (ちなみにセガ・マークⅢは任天堂のファミコンよりスペックが上である) マークⅢは1985年発売。たった5年で小型化成功とは、[[セガの技術は世界一ィィーッ!!>シュトロハイム(ジョジョの奇妙な冒険)]] &bold(){■&font(#0000ff){別売りTVチューナーを使えばポータブルカラーテレビに}} ポータブルテレビ機能としては、今でこそ[[PSP>PlayStation Portable]]や[[DS>ニンテンドーDS]]などの次世代携帯型ゲーム機に携帯電話などいろいろな製品に搭載されているが、 24年も前のワンセグもない時代に携帯ゲーム機でテレビを見ようと考えたセガの天才的発想はまさに神である。 19800円というその価格はゲームボーイの12800円に比べると多少の割高感があるが、 ゲームギアと同じくカラー液晶とTVチューナー機能を備えた同時期の携帯ハードであるNECのPCエンジンGTが&font(#ff0000){44800円}もしたことを考えれば驚異的な低価格である。 この良心的な値段設定はただ高性能を求めるだけでない、セガの高い経営戦略と慈悲深さを象徴している。 さらに当時放送されたCMでは、イッセー尾形がゲームギアをプレイ中の楽しそうなけんじ君には 「ゲームギアはいいだろう?」 別のゲーム機をプレイしているつまらなそうなようへい君には &font(#ff0000){「白黒なの? うーん、つまんまないねぇ、後でかしてあげるから」} と、ゲーム○ーイに対する素晴らしいネガキャn……比較広告を展開。 (ちなみに日本では子供の影でゲーム機自体は見えないが、海外では&bold(){普通にゲームボーイを見せている}。) これらのことからゲームギアは瞬く間に携帯ゲーム機市場を制圧、セガの天下は確実だった… 「うーん、つまんないねぇ、後で追記・修正してあげるから」 ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #right(){この項目が面白かったなら……\ぎあぁぁぁぁ!/ } #center(){&color(blue){これが未来の技術…!&br()セガ…恐ろしい子!}} #include(テンプレ3) …………みんな。ゲームボーイとゲームギア、どっちを持ってた? &color(red){多分ゲームボーイだよね……。} &bold(){以下、ゲームギアの真実} ゲームギアの性能は上記に書いた通り非常にハイスペックであった。この点については事実でありウソはない。 ならば、何故ゲームボーイに負けてしまったのか? それは、まず第一にその大きさと重さだろう。 ゲームボーイと比較してかなりのデカさであり、それなりに重い。 画像検索してもらえばわかるが、携帯ゲーム機としてどうなの?と疑問が残るレベルである。 しかし、問題がこれだけならまだなんとかなっただろう……。 (ある程度までの大きさ・重さなら)携帯性よりも性能を優先するというユーザーは現在でもそれなりにいるし……。 ゲームギア最大の問題点、それは…… #center(){&font(#ff0000){&sizex(5){燃費が非常に悪いのである。}}} ライバルのゲームボーイさんが単3型アルカリ乾電池 &font(#ff0000){4本で35時間}も(マンガン電池なら15時間)遊べたのに対し、ゲームギアさんときたら… あの単3型アルカリ電池を&font(#ff0000){6本}も消費して、&font(#ff0000){3時間}しか遊べない。 単純に考えて据置ハードのマークIIIに液晶その他もろもろ付けたらこうなるわな……。 当時は充電池は勿論、通常の乾電池も現在より値段が高く、アルカリ乾電池は子どもたちにとっては高級品のような存在だった。 ただでさえ本体の値段も割高だったこともあって、ユーザーは経済的な面でかなりの負担を[[強いられていたんだ!>イワーク・ブライア]] 後に充電バッテリーが発売されたが、持ち運ぶにはカバンが必要だったりと携帯ゲーム機のなんたるかを完全に失念したレベル。 さらに、充電に長時間掛かる割にバッテリー持ちは&font(#ff0000){3時間}程度…… 数年後に本体に搭載できるタイプのバッテリーが開発され、充電時間も大幅な短縮に成功した。 ま、それでも稼動時間はやっぱり&font(#ff0000){3時間}程度だがな。 結果的に、外でプレイするにはかさばる上に経済力も必要となり、 携帯ゲーム機なのにアダプターを使って室内で遊ぶと言う本末転倒な自体となってしまった人も多いはず。 実は、ゲームボーイがモノクロだったのは、電池持ちと価格面を考慮していたからなのだ。 [[何かを得るには何かを犠牲にしなければならない。>鋼の錬金術師(2003)]] 燃費を得るために性能を犠牲にしたゲームボーイと、性能を得るために燃費を犠牲にしたゲームギア。 燃費と性能。当時の携帯ゲーム業界においてユーザーから求められたのは前者であった……。 ゲームボーイの開発責任者である横井軍平氏は、企画段階で「モノクロ画面で良いのか。カラーにしないのか」と問われたとき、 「モノクロで良い。&bold(){他社がカラーで出してきたならウチの勝ち}」とまで言い切ったという。 『枯れた技術の水平思考』という言葉を残していることで知られる横井氏は、(技術的に実現可能であっても)必ずしも最先端であることには固執せず、あらかじめノウハウが蓄積されている技術をゲーム機に応用することを好んだ。 そのほうがコストや手間暇を削減でき、結果的にユーザーに優しい仕様になることが多いからだ。 ゲームギアは新しいことに挑戦したのが裏目に出てしまったのである。 後年、他の会社からこんなゲーム機が出ると聞いて、さぞかし横井氏も「勝ったな(確信)」とほくそ笑んでいただろう。 というか、ライバルがここまで目論見どおりに動いてくれて逆に困惑していたかもしれない。 現在でも語り継がれている「技術は凄いが商売は下手」というジンクス、いわゆるセガクオリティが存分に発揮されてしまう形となった。 良い物を作るのに詰めが甘くて本流に乗れない……もっとも、そんなセガが好きだというファンは沢山いるのだが。 しかし、こんなゲームギアだが、ソフトは良質なものに恵まれ、性能の良さが評価されていたこともあって、 後年[[PSP>PlayStation Portable]]がリリースされるまで、任天堂以外の携帯型ゲーム機(カセット取り替え型)としては世界1位のシェアを誇っていた。 ユーザーの中にはTVチューナーパックで車載テレビや自分専用のポータブルテレビとして活用していた人も相当数いただろう。 車や部屋の中なら電源の心配ないしネ! また、常に底を漂っていたかといえばそうでもなく、 メガドライブでヒットしたソニック・ザ・ヘッジホッグや[[ぷよぷよ>ぷよぷよ(1992年版)]]の移植でやや持ち直した時期もある。 上記メガドラやアーケードからの移植作、ディズニーの[[キャラゲー]]を中心とした海外マスターシステムからの移植作、 [[レイアース>魔法騎士レイアース]]・忍空・[[ドラえもん>ドラえもん(作品)]]・山田邦子(!)など多数の国内キャラゲー、その他もちろんゲームギアオリジナル作と、2番手ハードながらソフト資産はなかなか豊富。 今では当たり前となった本体のカラーバリエーション化をゲームボーイより先に展開したのも見逃せない。 同色のテレビチューナーやキャリングケースをセットにした限定版のホワイトを1991年4月に投入。 黄色やブルーなど一般販売色も1994年11月から発売。後者に至ってはゲームボーイブロスのわずか10日先に発売されている。 現在では[[ニンテンドー3DS]]のバーチャルコンソールで一部のソフトを購入可能となっている。 ソニック、ぷよぷよ、シャイニング・フォースを中心に現状22作とゲームギア全ソフトからすればほんの一握りではあるが 本体同梱ソフトで単品販売はされなかった「なぞぷよ」や、実ソフトがプレミア価格になっているオリジナル作 「IN THE WAKE OF VAMPIRE」など、当時のユーザーでも遊んだ人が少ないと思われるソフトも配信されている。 興味があったらプレイしてみよう。 ゲームボーイ派だったみんなも、ゲームギアの魅力に触れることができるはずだ。 追記、修正は十分に充電してからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,9) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 3DSがこれと同じ轍を踏もうとしているってのがよくわからん、発売直後はともかく今これと同類と言ったら鼻で笑われると思う -- 名無しさん (2014-02-04 01:29:33) - 発売直後に書いたんじゃない? 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