1994年 F1世界選手権 第3戦 サンマリノGP

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&font(#6495ED){登録日}:2009/12/28 (月) 23:24:14 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#ff0000){「おおっと、セナだ!セナだ!セナが何と、ウォールにクラッシュ〜!!」}} #center(){&font(#ff0000){「またか!またか!またもクラッシュ、破片が飛び散っている〜!!」}} #center(){&font(#ff0000){「アイルトン・セナに何が起こったんだ!?大波乱のサンマリノ、アイルトン・セナにも、イモラは牙をむきました!!」}} 開催地…イタリア・イモラ コース…アウトドローモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ・サーキット 開催日…4/29〜5/1 F1ファンにとっては、おそらく一生忘れられない3日間だったであろう。 それはまさに&font(#800080){「悪夢の3日間」}であった。 【予選1日目】…ルーベンス・バリチェロ(ジョーダン)が最終シケイン手前の<バリアンテ・バッサ>でコースアウト、タイヤバリアにクラッシュ。マシンはコーナー出口の縁石で大きく跳ね、ノーズからタイヤバリア上に落ち、金網のフェンスに激突しながら1回転して止まった。 幸い生命に別状はなかったが、鼻骨の骨折と左腕の打撲という重傷を負った。   【予選2日目】…ローランド・ラッツェンバーガー(シムテック)が<ビルヌーブコーナー>の手前でフロントウイングが脱落、マシンは曲がり切れずにコンクリートウォールへ激突、マシン左半分が大破。マシンは惰性で次の<トサ・コーナー>まで滑り、ドライバーのヘルメットが力無く揺れていた。 すぐにレスキュー隊の処置を受けるも、事故発生約1時間後の午後2時15分、搬送先の病院で死亡。 【決勝】…スタート直後、エンジンをストールさせたJ.J.レート(ベネトン)にペドロ・ラミー(ロータス)が激突。ドライバーは無事だったが、飛散したパーツの一部が観客席に飛び込み負傷者が出る。その後4周に渡ってセーフティーカーの先導が行われる。 レース再開後の7周目、高速コーナー<タンブレロ>で、1位を走る[[アイルトン・セナ]](ウィリアムズ)が右サイドからコンクリートウォールに激突、マシン右半分が大破。一瞬頭を動かすも、その後は微動だにせず。 レースはすぐに赤旗中断となり、セナはレスキュー隊の応急処置の後、マジョーレ病院に運ばれる。   午後2時52分30秒、5周目の順位のまま残り53周の2ヒート制として再スタート。 まず[[ゲルハルト・ベルガー]](フェラーリ)が先行し、[[ミハエル・シューマッハ]](ベネトン)を7周にわたって抑える(ただし、順位は2ヒートのタイム合計のため、実際はシューマッハが1位)。その後ベルガーを抜いたシューマッハがピットイン。 ベルガーもそれに続くが、その2周後にリタイア。セナのクラッシュ時に飛散したパーツを踏んだことで左後輪にダメージを負ったことが原因であった。 ピットインの間に見かけ上の順位は1位[[ミカ・ハッキネン]](マクラーレン)、2位ニコラ・ラリーニ(フェラーリ)となるが、24周目にラリーニをシューマッハがパス。その後ハッキネンがピットインし、2位になったラリーニと3位に下がったハッキネンとの間には20秒以上の差がついていた。 ハッキネン以下は接戦で、4位カール・ベンドリンガー(ザウバー)、5位[[片山右京]](ティレル)、6位ジャンニ・モルビデリ(アロウズ)と続く。 右京は一時3位を走るも、残り15周あたりから、水漏れによるエンジンの水温上昇でタイムが落ち、7位に後退。 55周目、6位のクリスチャン・フィッティパルディ(アロウズ)がコースアウトして右京は6位、さらに[[デーモン・ヒル]](ウィリアムズ)を抜いて5位に再浮上した。 残り10周、ダメ押しの事故がピットロードで発生する。ピットアウトしたミケーレ・アルボレート(ミナルディ)の右後輪がはずれ、フェラーリとロータスのメカニック4人を負傷させたのだ。 レースはミハエル・シューマッハが開幕3連勝を達成。 2位に初表彰台となったラリーニ、3位ハッキネン、以下ベンドリンガー−右京−ヒルがそれぞれポイントを獲得した。 レース終了後の午後6時3分、セナは脳死状態に陥り、6時40分、セナの心臓は停止した。 アイルトン・セナ・ダ・シルバ、享年34歳 ローランド・ラッツェンバーガー、享年31歳 合掌 また、この次であるモナコGPでもベンドリンガーが昏睡状態になる大クラッシュが発生。それまでの安全神話が完全に打ち砕かれ、 安全性を向上させる大規模な規制変更が行われることになった。 その結果、F1走行セッションにおける死亡事故は2015年(ジュール・ビアンキ)まで21年間起こることはなかった。   〇結果 ・予選 PP [[アイルトン・セナ]](3回) 2位 [[ミハエル・シューマッハ]] 3位 [[ゲルハルト・ベルガー]] 4位 [[デーモン・ヒル]] 5位 JJ・レート 6位 ニコラ・ラリーニ ・決勝 優勝 ミハエル・シューマッハ 30P(3勝) 2位 ニコラ・ラリーニ 6P(2位1回) 3位 [[ミカ・ハッキネン]] 4P(3位1回) 4位 カール・ベンドリンガー 4P 5位 [[片山右京]] 4P 6位 デーモン・ヒル 7P(2位1回) (当時のポイント制は1位から6位まで順に10-6-4-3-2-1と振り分けられる) ※成績は全て1994年シーズンのみ。 因みに、セナの命日となった決勝当日は「稀代の快速馬」と呼ばれた[[サイレンススズカ>サイレンススズカ(競走馬)]]の生まれた日でもある。   追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,3) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - ラッツェンバーガーは結婚前だった… -- 名無しさん (2014-01-31 19:34:10) - もうすぐあれから20年か…。 -- 名無しさん (2014-04-08 22:34:58) - R.I.P. セナ、ラッツェンバーガー -- 名無しさん (2014-05-01 21:25:33) - サンマリノのサーキットって、そんな『牙をむいた!』と言われるほど、危険なサーキットだったんだろうか? -- 名無しさん (2016-08-27 11:15:21) - あの時は週末を通して事故が続いたからな。ただ過去にもベルガーが炎上したりピケが後遺症抱えたりと問題はあった -- 名無しさん (2016-08-27 12:04:09) - サンマリノは超高速サーキットだったのもあるかも (危険) -- 名無しさん (2017-03-15 19:26:08) - 三宅アナのインタビューが今もこびりついてる。夢であって欲しかったなあ.... -- 名無しさん (2021-11-17 18:38:43) - コースの前半部はアクセル全開で左右に揺さぶる形になるから足回りにかなり負担が掛かる。それに前年まで使えたハイテク装備が軒並み禁止されて、殆どのマシンが空力微妙な大パワー車になって操縦性が悪化してた。 -- 名無しさん (2022-03-11 18:20:25) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2009/12/28 (月) 23:24:14 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#ff0000){「おおっと、セナだ!セナだ!セナが何と、ウォールにクラッシュ〜!!」}} #center(){&font(#ff0000){「またか!またか!またもクラッシュ、破片が飛び散っている〜!!」}} #center(){&font(#ff0000){「アイルトン・セナに何が起こったんだ!?大波乱のサンマリノ、アイルトン・セナにも、イモラは牙をむきました!!」}} 開催地…イタリア・イモラ コース…アウトドローモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ・サーキット 開催日…4/29〜5/1 F1ファンにとっては、おそらく一生忘れられない3日間だったであろう。 それはまさに&font(#800080){「悪夢の3日間」}であった。 【予選1日目】…ルーベンス・バリチェロ(ジョーダン)が最終シケイン手前の<バリアンテ・バッサ>でコースアウト、タイヤバリアにクラッシュ。マシンはコーナー出口の縁石で大きく跳ね、ノーズからタイヤバリア上に落ち、金網のフェンスに激突しながら1回転して止まった。 幸い生命に別状はなかったが、鼻骨の骨折と左腕の打撲という重傷を負った。   【予選2日目】…ローランド・ラッツェンバーガー(シムテック)が<ビルヌーブコーナー>の手前でフロントウイングが脱落、マシンは曲がり切れずにコンクリートウォールへ激突、マシン左半分が大破。マシンは惰性で次の<トサ・コーナー>まで滑り、ドライバーのヘルメットが力無く揺れていた。 すぐにレスキュー隊の処置を受けるも、事故発生約1時間後の午後2時15分、搬送先の病院で死亡。 【決勝】…スタート直後、エンジンをストールさせたJ.J.レート(ベネトン)にペドロ・ラミー(ロータス)が激突。ドライバーは無事だったが、飛散したパーツの一部が観客席に飛び込み負傷者が出る。その後4周に渡ってセーフティーカーの先導が行われる。 レース再開後の7周目、高速コーナー<タンブレロ>で、1位を走る[[アイルトン・セナ]](ウィリアムズ)が右サイドからコンクリートウォールに激突、マシン右半分が大破。一瞬頭を動かすも、その後は微動だにせず。 レースはすぐに赤旗中断となり、セナはレスキュー隊の応急処置の後、マジョーレ病院に運ばれる。   午後2時52分30秒、5周目の順位のまま残り53周の2ヒート制として再スタート。 まず[[ゲルハルト・ベルガー]](フェラーリ)が先行し、[[ミハエル・シューマッハ]](ベネトン)を7周にわたって抑える(ただし、順位は2ヒートのタイム合計のため、実際はシューマッハが1位)。その後ベルガーを抜いたシューマッハがピットイン。 ベルガーもそれに続くが、その2周後にリタイア。セナのクラッシュ時に飛散したパーツを踏んだことで左後輪にダメージを負ったことが原因であった。 ピットインの間に見かけ上の順位は1位[[ミカ・ハッキネン]](マクラーレン)、2位ニコラ・ラリーニ(フェラーリ)となるが、24周目にラリーニをシューマッハがパス。その後ハッキネンがピットインし、2位になったラリーニと3位に下がったハッキネンとの間には20秒以上の差がついていた。 ハッキネン以下は接戦で、4位カール・ベンドリンガー(ザウバー)、5位[[片山右京]](ティレル)、6位ジャンニ・モルビデリ(アロウズ)と続く。 右京は一時3位を走るも、残り15周あたりから、水漏れによるエンジンの水温上昇でタイムが落ち、7位に後退。 55周目、6位のクリスチャン・フィッティパルディ(アロウズ)がコースアウトして右京は6位、さらに[[デーモン・ヒル]](ウィリアムズ)を抜いて5位に再浮上した。 残り10周、ダメ押しの事故がピットロードで発生する。ピットアウトしたミケーレ・アルボレート(ミナルディ)の右後輪がはずれ、フェラーリとロータスのメカニック4人を負傷させたのだ。 レースはミハエル・シューマッハが開幕3連勝を達成。 2位に初表彰台となったラリーニ、3位ハッキネン、以下ベンドリンガー−右京−ヒルがそれぞれポイントを獲得した。 レース終了後の午後6時3分、セナは脳死状態に陥り、6時40分、セナの心臓は停止した。 アイルトン・セナ・ダ・シルバ、享年34歳 ローランド・ラッツェンバーガー、享年31歳 合掌 また、この次であるモナコGPでもベンドリンガーが昏睡状態になる大クラッシュが発生。それまでの安全神話が完全に打ち砕かれ、 安全性を向上させる大規模な規制変更が行われることになった。 その結果、F1走行セッションにおける死亡事故は2015年(ジュール・ビアンキ)まで21年間起こることはなかった。   〇結果 ・予選 PP [[アイルトン・セナ]](3回) 2位 [[ミハエル・シューマッハ]] 3位 [[ゲルハルト・ベルガー]] 4位 [[デーモン・ヒル]] 5位 JJ・レート 6位 ニコラ・ラリーニ ・決勝 優勝 ミハエル・シューマッハ 30P(3勝) 2位 ニコラ・ラリーニ 6P(2位1回) 3位 [[ミカ・ハッキネン]] 4P(3位1回) 4位 カール・ベンドリンガー 4P 5位 [[片山右京]] 4P 6位 デーモン・ヒル 7P(2位1回) (当時のポイント制は1位から6位まで順に10-6-4-3-2-1と振り分けられる) ※成績は全て1994年シーズンのみ。 因みに、セナの命日となった決勝当日は「稀代の快速馬」と呼ばれた[[サイレンススズカ>サイレンススズカ(競走馬)]]の生まれた日でもある。   追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - ラッツェンバーガーは結婚前だった… -- 名無しさん (2014-01-31 19:34:10) - もうすぐあれから20年か…。 -- 名無しさん (2014-04-08 22:34:58) - R.I.P. セナ、ラッツェンバーガー -- 名無しさん (2014-05-01 21:25:33) - サンマリノのサーキットって、そんな『牙をむいた!』と言われるほど、危険なサーキットだったんだろうか? -- 名無しさん (2016-08-27 11:15:21) - あの時は週末を通して事故が続いたからな。ただ過去にもベルガーが炎上したりピケが後遺症抱えたりと問題はあった -- 名無しさん (2016-08-27 12:04:09) - サンマリノは超高速サーキットだったのもあるかも (危険) -- 名無しさん (2017-03-15 19:26:08) - 三宅アナのインタビューが今もこびりついてる。夢であって欲しかったなあ.... -- 名無しさん (2021-11-17 18:38:43) - コースの前半部はアクセル全開で左右に揺さぶる形になるから足回りにかなり負担が掛かる。それに前年まで使えたハイテク装備が軒並み禁止されて、殆どのマシンが空力微妙な大パワー車になって操縦性が悪化してた。 -- 名無しさん (2022-03-11 18:20:25) #comment #areaedit(end) }

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