リビングデッドの呼び声(遊戯王OCG)

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&font(#6495ED){登録日}:2021/09/25 (土) 18:42:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 10 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&b(){覚悟しろぉぉ! これゾ必殺のカード!!&br()レア魔法カード「&ruby(生ける屍){リビング・デッド}の呼び声」!!}} リビングデッドの呼び声とは、[[遊戯王OCG>遊戯王オフィシャルカードゲーム]]に存在するカードである。 *【原作における効果】 #blockquote(){&color(green){《&ruby(生ける屍){リビング・デッド}の呼び声》} 魔法カード 敵に抹殺された自軍のモンスターをすべてゾンビ化し蘇生させる。 「不死」の力を得ることで、あらゆる攻撃も通用しない。 また対象となるカードはすべて「ゴーストカード」となる。} [[ゴースト骨塚]]が使用。親分の[[キース>キース・ハワード(遊戯王)]]から渡されたレアカードであるらしい。 原作[[遊戯王]]特有のファジーな書き方だが、既になんとなくヤバめなのはおわかりだろう。 OCGフォーマット風に翻訳するのであれば以下のようになるか。 #blockquote(){永続魔法 (1):このカードの発動時の効果処理として、 相手によって自分フィールド上から墓地へ送られた、自分の墓地に存在するモンスターを可能な限り選んで攻撃表示で特殊召喚する。 (2):自分フィールド上の元々の種族がアンデット族ではないモンスターが戦闘で破壊され、墓地へ送られた時に発動する。 そのモンスターが攻撃力0の、このカードの効果によって特殊召喚されたモンスターでなかった場合には以下を適用する。 ●そのモンスターを自分フィールド上に攻撃表示で特殊召喚する。 (3):このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、 自分フィールド上のモンスターゾーンに存在する、このカードの効果によって特殊召喚された 元々の種族がアンデット族ではないモンスターは、種族をアンデット族として扱い、守備力は0となる。 さらに攻撃力が0でない限り、以下の効果を適用する。 ●特殊召喚されたターンは攻撃できず、攻撃表示から守備表示に表示形式を変更することができない。 ●戦闘を行う場合、コントローラーへの戦闘ダメージは0となる。 ●このカードの効果でそのモンスターが特殊召喚に成功した場合、 そのモンスターの攻撃力は破壊され、墓地へ送られる直前の値を10%アップさせたものとなる。} ざっくり要約すると ・相手に倒された自分墓地モンスターを&color(red){可能な限り蘇生} ・発動中は元々アンデットだったモンスター以外は倒されてもノーダメージで即復活する ・復活したモンスターは守備力0、[[アンデット族>アンデット族(遊戯王OCG)]]扱いのゾンビとなる ・守備表示にはできないが&b(){復活するその度に攻撃力10%上昇(&color(red){累乗})} ゾンビで自爆特攻していくだけで勝手に攻撃力が上がり、さらに自分への超過ダメージも遮断されるという中々のぶっ壊れ。 原作中のカード環境では&b(){魔法・罠カードの除去手段がほとんどない}こと、 そして戦闘破壊以外でのモンスターの除去手段も著しく限られていたことで、[[城之内>城之内克也]]を多いに苦しめる。 時期的に投入されていたであろう&color(brown){《魔導騎士ギルティア》}の「ソウル・スピア」が、ゾンビをも消滅させることができたのかはやや興味深い所である。 &color(green){《[[&font(b,#008000){時の魔術師}>時の魔術師(遊戯王OCG)]]》}の「タイム・ルーレット」効果はゾンビモンスターであろうと全滅に追い込める可能性があったようだが、肝心のルーレットを外し絶体絶命。 &color(brown){《ゴースト王-パンプキング》}の自動強化も合わさり状況は加速度的に悪化していく中、城之内が最後に引き当てたのは&color(green){《右手に盾を左手に剣を》}のカード。 やぶれかぶれのような一枚だったが守備力0化するゾンビ達にはこの上なく特効となり、その全てが攻撃力0の無防備を晒すことになる。 そして攻撃力が0であるために&b(){「攻撃力を10%上昇させる」処理が行えなくなる}ため、倒された後の蘇生も不可能に。 詰みを悟ったキースから敗北を宣告され、骨塚は敗れ去った。 ちなみに原作以降の各世界線では、後述するOCG効果のものでデュエリスト達に使用されている。 特に[[GX>遊戯王デュエルモンスターズGX]]の時期では&color(green){《[[&font(b,#008000){死者蘇生}>死者蘇生(遊戯王)]]》}が禁止指定を喰らっていたので、汎用蘇生カードとして出番が非常に多い。 *【OCGにおける効果】 #blockquote(){永続罠 (1):自分の墓地のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。 そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。 このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。 そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。} 通称「リビデ」。 &color(green){《死者蘇生》}の調整版である&color(green){《[[&font(b,#008000){早すぎた埋葬}>早すぎた埋葬]]》}と同パック「Curse of Anubis」で収録された相互互換の汎用[[蘇生>蘇生/帰還(遊戯王OCG)]]カード。 ……の&b(){つもりだっただろう}とは思われるが、実際はライフコストがあろうが速攻性がある魔法カードであること、 [[バウンス>氷結界の龍 ブリューナク]]で容易に使いまわしが効いてしまうことから圧倒的に利便性では差があった。というかありすぎて[[禁止>禁止カード(遊戯王OCG)]]になった。 実性能的には&color(green){《早すぎた埋葬》}の調整版とでも呼ぶ方が近い。&color(green){《[[&font(b,#008000){王家の神殿}>聖獣セルケト(遊戯王OCG)]]》}&color(brown){《[[&font(b,#A52A2A){処刑人-マキュラ}>処刑人-マキュラ(遊戯王OCG)]]》}など即時発動の手段は一定数あるが、回数制限など色々問題がある。 現在では無制限扱いのこのカードだが、一時期は汎用蘇生カードとして制限・禁止指定を受けた時期も存在した。 その関係から下位互換の蘇生永続罠が非常に多い。詳しくは後述。 いわゆるモンスターと蘇生カードが相互に自壊関係に置かれる「リビデ系」とでも呼ぶべきカードの元祖。 一見すると紐付けが完璧に見えるが、よく見るとリビデ側の自壊条件が「蘇生したモンスターが&color(red){破壊された}時」のため、 &u(){破壊以外の手段で蘇生モンスターをフィールドから離す}と自壊しない。 この場合リビデ本体はモンスターをも失ったことで完全に無意味な魔法・罠ゾーンを埋めるだけの存在となる。 シンクロ素材などで蘇生モンスターが破壊以外に墓地へ送られることはままあるので、採用するのであれば&color(green){《マジック・プランター》}等何かしらの対策は必要になる。 ……ところで現在では、以下のような効果のカードが存在する。 #blockquote(){&color(violet){《戦線復帰》} 通常罠 (1):自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。} 見てわかる通り表示形式指定以外の縛りがなく、そして通常罠のため&u(){魔法・罠カードゾーンに残って圧迫するリスクがない}。 もっと言えば永続罠の性質として「チェーンブロックの解決時に表側表示で存在していないと効果が適用されない」仕様があるため、チェーン除去に弱い難点がある。 バトルフェイズ中に発動しての追撃など、無論リビデでしかできないことは多いが、単に使い切りの蘇生カードと見るとこっちにどうしても軍配が上がる。 そのためリビデを現在採用するのであれば、「[[リンクモンスター>リンク召喚(遊戯王OCG)]]を蘇生可能なこと」「自壊すること」「モンスターを失ってもフィールドに残り続けること」「蘇生したモンスターがそのターンに攻撃できること」「フリーチェーンであること」などを生かせる運用が求められる。 [[Kozmo>Kozmo(遊戯王)]]などでは「攻撃表示での蘇生」の方が都合が良いため、&color(violet){《戦線復帰》}よりも優先的に採用されているようだ。 **活用法 &b(){①:自壊を逆手に取る} 例えば&color(brown){《[[&font(b,#A52A2A){ネフティスの鳳凰神}>ネフティスの鳳凰神(遊戯王)]]》}などは「効果によって破壊」されると自己再生+全体魔法罠除去する効果がある。 つまり自分から蘇生後にリビデを破壊したり、相手の伏せたリビデ除去にチェーンしてこの手のモンスターを蘇生してやれば、 自己再生を経由して実質的な完全蘇生&&color(green){《大嵐》}となる。 フィールドから墓地へ行くとサーチ効果が起動する&color(brown){《クリッター》}なども除去にチェーン蘇生でディスアドバンテージを相殺することができる。 &b(){②:バウンスする} [[融合>融合(遊戯王OCG)]]・[[シンクロ>シンクロ召喚(遊戯王OCG)]]・[[エクシーズ>エクシーズ召喚(遊戯王OCG)]]・[[リンク>リンク召喚(遊戯王OCG)]]素材等に使うとリビデが残るため、&color(brown){《[[&font(b,#A52A2A){霞の谷のファルコン}>霞の谷のファルコン(遊戯王OCG)]]》}&color(brown){《[[&font(b,#A52A2A){ダークネス・ネオスフィア}>ダークネス・ネオスフィア(遊戯王OCG)]]》}等で手札に戻すと繰り返し蘇生が可能になる。 もちろん何度も使いまわしていれば敵は優先的に除去を狙ってくるだろうが…… &b(){③:破壊させない} #blockquote(){&color(brown){《[[&font(b,#A52A2A){The despair URANUS}>プラネットシリーズ(遊戯王)]]》} 効果モンスター 星8/光属性/岩石族/攻2900/守2300 (1):自分フィールドに魔法・罠カードが存在せず、 このカードがアドバンス召喚に成功した時に発動できる。 相手はカードの種類(永続魔法・永続罠)を宣言する。 自分はデッキから宣言した種類のカード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットする。 (2):このカードの攻撃力は、自分フィールドの表側表示の魔法・罠カードの数×300アップする。 (3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 &color(red){自分の魔法&罠ゾーンの表側表示のカードは効果では破壊されない}。} #blockquote(){&color(purple){《竜騎士ブラック・マジシャン》} 融合・効果モンスター 星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500 「[[ブラック・マジシャン]]」+ドラゴン族モンスター (1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り 「ブラック・マジシャン」として扱う。 (2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 &color(red){自分フィールドの魔法・罠カードは相手の効果の対象にならず、&br()相手の効果では破壊されない}。} こういった魔法・罠に破壊耐性を与えるモンスターをリビデ除去にチェーンして蘇生することで、 除去を空振りに終わらせつつ自壊もしなくなるのである。 ウラヌスなら実質攻撃力3200化、竜騎士なら融合する必要はあるが対象耐性も付くとどちらも一長一短。 小回りの効く耐性運用なら&color(#008cff){《[[&font(b,#008cff){閃こう竜 スターダスト}>決闘竜(漫画版遊戯王5D's)]]》}という手もある。 &b(){④:破壊を耐える} 蘇生される側のモンスターが効果破壊耐性をもっていれば、リビデが除去されてもフィールドに残るので完全蘇生となる。 また自壊デメリットはリビデの効果によるものなので、蘇生した後にリビデの効果を無効にすれば、その後にリビデが除去されても自壊しない。 [[人造人間-サイコ・ショッカー]]の全盛期は、実質完全蘇生とした上で、罠無効を相手の予期しないタイミングで適用させるといったプレイングが見られた。 *【リビデ系のカード一覧】 制限・禁止カードだった時期があるため似たような代替カードが非常に多い。以下はその一覧。 -&color(violet){《竜魂の幻泉》} 守備表示蘇生+蘇生対象を[[幻竜族>幻竜族(遊戯王OCG)]]化。リビデと異なり「どちらかがフィールドを離れた」時に自壊。 幻竜族を指定する素材などの条件を満たしたいデッキならこっちが優先される。 -&color(violet){《星遺物に眠る深層》} レベル5以上限定。自分場に「ジャックナイツ」がいるとこのカードの[[縦列>爆導索(遊戯王OCG)]]で相手が発動したカード効果を無効化。 無効能力を腐らせるには忍びないので、使うなら「星遺物」「ジャックナイツ」デッキでの運用が主だろう。 -&color(violet){《[[&font(b,#EE82EE){リミット・リバース}>リミット・リバース(遊戯王OCG)]]》} 攻撃力1000以下限定。守備表示にすると自壊する。 「能動的に自壊トリガーを作れる」点で他の劣化リビデ系とは一線を画する。個別項目参照。 -&color(violet){《強化蘇生》} レベル4以下限定。攻守100・レベル1つ上昇。モンスターが破壊されると自壊。[[元キング>ジャック・アトラス]]が使っていた亜種リビデ。 ポイントは強化蘇生をフィールドから離しても蘇生したモンスター側が自壊しないこと。&color(brown){《[[&color(brown){霞の谷のファルコン}>霞の谷のファルコン(遊戯王OCG)]]》}との相性が最高。 -&color(violet){《正当なる血統》} -&color(violet){《蘇りし魂》} [[通常モンスター>通常モンスター(遊戯王OCG)]]限定。[[デュアル>デュアルモンスター(遊戯王OCG)]]デッキなどでなら4枚目のリビデとしてまだ採用の余地があるか。 -&color(violet){《ウィキッド・リボーン》} [[シンクロモンスター>シンクロ召喚(遊戯王OCG)]]限定。効果無効化。蘇生ターンは攻撃不可。800のライフコストあり。 見てのとおり縛りまみれでそのままでは使いものにならないが、デメリット持ちの[[セイ>セイヴァー・スター・ドラゴン(遊戯王OCG)]][[ヴァー>セイヴァー・デモン・ドラゴン(遊戯王OCG)]]や[[パラドクスドラゴン>Sin(遊戯王)]]などを対象にすると本領を発揮する。 -&color(violet){《エンジェル・リフト》} レベル2以下のみ対象。[[ゴールドレアの蟹>不動遊星]]が使ってた劣化リビデ。自壊が「どちらかがフィールドを離れた」時なので再利用もしにくい。 正直今だと、使いきりで蘇生範囲が丸被りする&color(green){《フルール・ド・フルーレ》}があるせいで存在価値が行方不明。 「フィールドを圧迫しない」というほぼ唯一のメリットも戦線復帰を筆頭とする面々の存在からこのカードを優先する理由になりえないのが現状。 -&color(violet){《化石発掘》} 恐竜族限定。効果無効。発動に要手札コスト。 制約が多く使いづらさは否めないが、先に恐竜が墓地にいれば手札コストで捨てた恐竜族を蘇生できる点は独自の強み。 -&color(violet){《サイコ・チューン》} [[サイキック族>サイキック族(遊戯王OCG)]]限定。蘇生モンスターをチューナー化。このカードが場から墓地へ行くと蘇生対象のレベル×400ダメージ。 チューナー化は面白い効果なのだがセルフバーンのリスクが非常に重い。 -&color(violet){《アマゾネスの意地》} [[アマゾネス>アマゾネス(遊戯王OCG)]]限定。表示変更禁止+強制攻撃。 面倒な制約があり使い勝手は悪いが、「アマゾネス」の名を持つためサーチが可能になっている。 -&color(violet){《携帯型バッテリー》} [[電池メン>電池メン(遊戯王OCG)]]限定。ただし一度に2体まとめて蘇生が可能。 爆発力はあるが墓地に2体電池メンが揃っていないと発動すらできないなど、小回りが利かない弱点もある。 -&color(violet){《コアの再錬成》} [[コアキメイル>コアキメイル(遊戯王OCG)]]限定。蘇生モンスターがエンドフェイズ時に破壊されると攻撃力分のセルフバーンが発生。 リスクが馬鹿でかいので4枚目のリビデとしても扱いに困り、あまりに使い道を見いだせない。 -&color(violet){《ヒステリック・パーティー》} 手札1枚をコストに、墓地の「[[ハーピィ・レディ>ハーピィ・レディ]]」を可能な限り特殊召喚する。このカードが場を離れると蘇生対象は全て自壊。 コストは必要だが最大5体の蘇生が可能なのは豪快極まりない。モンスター側が場を離れても自壊しないので再利用も容易。 -&color(violet){《閃光のイリュージョン》} [[ライトロード>ライトロード(遊戯王)]]限定。エンドフェイズに2枚分の墓地肥し効果つき。 デッキを削る能力があるので&color(violet){《[[&font(b,#EE82EE){ライト・バニッシュ}>ライト・バニッシュ(遊戯王OCG)]]》}などよりはまだ採用の余地があるだろう。 追記・修正はリビデの特性を使いこなして相手を翻弄してからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,0) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 今までなかったんか…。まぁ今となっては罠は遅すぎるから相手ターンのSS効果のトリガーがメインだな -- 名無しさん (2021-09-25 18:51:24) - なんで早埋よりリビデが先に規制されたのか…勅命で止められないから早埋より強いとかいう無茶苦茶な理論でもあったと言うのか -- 名無しさん (2021-09-25 19:53:50) - 携帯型バッテリーがあるなら諸刃の活人剣術も入れないと -- 名無しさん (2021-09-25 20:20:18) - リビデ早埋制限時代にやってたからリビデが遅いとか言われててもピンとこんな。まあアニメみたいな派手な展開して、展開始めたターンにワンキルしないデッキはデッキではないくらいの雰囲気なんだろうけど。 -- 名無しさん (2021-09-25 21:56:37) #comment(striction) #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2021/09/25 (土) 18:42:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 10 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&b(){覚悟しろぉぉ! これゾ必殺のカード!!&br()レア魔法カード「&ruby(生ける屍){リビング・デッド}の呼び声」!!}} リビングデッドの呼び声とは、[[遊戯王OCG>遊戯王オフィシャルカードゲーム]]に存在するカードである。 *【原作における効果】 #blockquote(){&color(green){《&ruby(生ける屍){リビング・デッド}の呼び声》} 魔法カード 敵に抹殺された自軍のモンスターをすべてゾンビ化し蘇生させる。 「不死」の力を得ることで、あらゆる攻撃も通用しない。 また対象となるカードはすべて「ゴーストカード」となる。} [[ゴースト骨塚]]が使用。親分の[[キース>キース・ハワード(遊戯王)]]から渡されたレアカードであるらしい。 原作[[遊戯王]]特有のファジーな書き方だが、既になんとなくヤバめなのはおわかりだろう。 OCGフォーマット風に翻訳するのであれば以下のようになるか。 #blockquote(){永続魔法 (1):このカードの発動時の効果処理として、 相手によって自分フィールド上から墓地へ送られた、自分の墓地に存在するモンスターを可能な限り選んで攻撃表示で特殊召喚する。 (2):自分フィールド上の元々の種族がアンデット族ではないモンスターが戦闘で破壊され、墓地へ送られた時に発動する。 そのモンスターが攻撃力0の、このカードの効果によって特殊召喚されたモンスターでなかった場合には以下を適用する。 ●そのモンスターを自分フィールド上に攻撃表示で特殊召喚する。 (3):このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、 自分フィールド上のモンスターゾーンに存在する、このカードの効果によって特殊召喚された 元々の種族がアンデット族ではないモンスターは、種族をアンデット族として扱い、守備力は0となる。 さらに攻撃力が0でない限り、以下の効果を適用する。 ●特殊召喚されたターンは攻撃できず、攻撃表示から守備表示に表示形式を変更することができない。 ●戦闘を行う場合、コントローラーへの戦闘ダメージは0となる。 ●このカードの効果でそのモンスターが特殊召喚に成功した場合、 そのモンスターの攻撃力は破壊され、墓地へ送られる直前の値を10%アップさせたものとなる。} ざっくり要約すると ・相手に倒された自分墓地モンスターを&color(red){可能な限り蘇生} ・発動中は元々アンデットだったモンスター以外は倒されてもノーダメージで即復活する ・復活したモンスターは守備力0、[[アンデット族>アンデット族(遊戯王OCG)]]扱いのゾンビとなる ・守備表示にはできないが&b(){復活するその度に攻撃力10%上昇(&color(red){累乗})} ゾンビで自爆特攻していくだけで勝手に攻撃力が上がり、さらに自分への超過ダメージも遮断されるという中々のぶっ壊れ。 原作中のカード環境では&b(){魔法・罠カードの除去手段がほとんどない}こと、 そして戦闘破壊以外でのモンスターの除去手段も著しく限られていたことで、[[城之内>城之内克也]]を多いに苦しめる。 時期的に投入されていたであろう&color(brown){《魔導騎士ギルティア》}の「ソウル・スピア」が、ゾンビをも消滅させることができたのかはやや興味深い所である。 &color(green){《[[&font(b,#008000){時の魔術師}>時の魔術師(遊戯王OCG)]]》}の「タイム・ルーレット」効果はゾンビモンスターであろうと全滅に追い込める可能性があったようだが、肝心のルーレットを外し絶体絶命。 &color(brown){《ゴースト王-パンプキング》}の自動強化も合わさり状況は加速度的に悪化していく中、城之内が最後に引き当てたのは&color(green){《右手に盾を左手に剣を》}のカード。 やぶれかぶれのような一枚だったが守備力0化するゾンビ達にはこの上なく特効となり、その全てが攻撃力0の無防備を晒すことになる。 そして攻撃力が0であるために&b(){「攻撃力を10%上昇させる」処理が行えなくなる}ため、倒された後の蘇生も不可能に。 詰みを悟ったキースから敗北を宣告され、骨塚は敗れ去った。 ちなみに原作以降の各世界線では、後述するOCG効果のものでデュエリスト達に使用されている。 特に[[GX>遊戯王デュエルモンスターズGX]]の時期では&color(green){《[[&font(b,#008000){死者蘇生}>死者蘇生(遊戯王)]]》}が禁止指定を喰らっていたので、汎用蘇生カードとして出番が非常に多い。 *【OCGにおける効果】 #blockquote(){永続罠 (1):自分の墓地のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。 そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。 このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。 そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。} 通称「リビデ」。 &color(green){《死者蘇生》}の調整版である&color(green){《[[&font(b,#008000){早すぎた埋葬}>早すぎた埋葬]]》}と同パック「Curse of Anubis」で収録された相互互換の汎用[[蘇生>蘇生/帰還(遊戯王OCG)]]カード。 ……の&b(){つもりだっただろう}とは思われるが、実際はライフコストがあろうが速攻性がある魔法カードであること、 [[バウンス>氷結界の龍 ブリューナク]]で容易に使いまわしが効いてしまうことから圧倒的に利便性では差があった。というかありすぎて[[禁止>禁止カード(遊戯王OCG)]]になった。 実性能的には&color(green){《早すぎた埋葬》}の調整版とでも呼ぶ方が近い。&color(green){《[[&font(b,#008000){王家の神殿}>聖獣セルケト(遊戯王OCG)]]》}&color(brown){《[[&font(b,#A52A2A){処刑人-マキュラ}>処刑人-マキュラ(遊戯王OCG)]]》}など即時発動の手段は一定数あるが、回数制限など色々問題がある。 現在では無制限扱いのこのカードだが、一時期は汎用蘇生カードとして制限・禁止指定を受けた時期も存在した。 その関係から下位互換の蘇生永続罠が非常に多い。詳しくは後述。 いわゆるモンスターと蘇生カードが相互に自壊関係に置かれる「リビデ系」とでも呼ぶべきカードの元祖。 一見すると紐付けが完璧に見えるが、よく見るとリビデ側の自壊条件が「蘇生したモンスターが&color(red){破壊された}時」のため、 &u(){破壊以外の手段で蘇生モンスターをフィールドから離す}と自壊しない。 この場合リビデ本体はモンスターをも失ったことで完全に無意味な魔法・罠ゾーンを埋めるだけの存在となる。 シンクロ素材などで蘇生モンスターが破壊以外に墓地へ送られることはままあるので、採用するのであれば&color(green){《マジック・プランター》}等何かしらの対策は必要になる。 ……ところで現在では、以下のような効果のカードが存在する。 #blockquote(){&color(violet){《戦線復帰》} 通常罠 (1):自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。} 見てわかる通り表示形式指定以外の縛りがなく、そして通常罠のため&u(){魔法・罠カードゾーンに残って圧迫するリスクがない}。 もっと言えば永続罠の性質として「チェーンブロックの解決時に表側表示で存在していないと効果が適用されない」仕様があるため、チェーン除去に弱い難点がある。 バトルフェイズ中に発動しての追撃など、無論リビデでしかできないことは多いが、単に使い切りの蘇生カードと見るとこっちにどうしても軍配が上がる。 そのためリビデを現在採用するのであれば、「[[リンクモンスター>リンク召喚(遊戯王OCG)]]を蘇生可能なこと」「自壊すること」「モンスターを失ってもフィールドに残り続けること」「蘇生したモンスターがそのターンに攻撃できること」「フリーチェーンであること」などを生かせる運用が求められる。 [[Kozmo>Kozmo(遊戯王)]]などでは「攻撃表示での蘇生」の方が都合が良いため、&color(violet){《戦線復帰》}よりも優先的に採用されているようだ。 **活用法 &b(){①:自壊を逆手に取る} 例えば&color(brown){《[[&font(b,#A52A2A){ネフティスの鳳凰神}>ネフティスの鳳凰神(遊戯王)]]》}などは「効果によって破壊」されると自己再生+全体魔法罠除去する効果がある。 つまり自分から蘇生後にリビデを破壊したり、相手の伏せたリビデ除去にチェーンしてこの手のモンスターを蘇生してやれば、 自己再生を経由して実質的な完全蘇生&&color(green){《大嵐》}となる。 フィールドから墓地へ行くとサーチ効果が起動する&color(brown){《クリッター》}なども除去にチェーン蘇生でディスアドバンテージを相殺することができる。 &b(){②:バウンスする} [[融合>融合(遊戯王OCG)]]・[[シンクロ>シンクロ召喚(遊戯王OCG)]]・[[エクシーズ>エクシーズ召喚(遊戯王OCG)]]・[[リンク>リンク召喚(遊戯王OCG)]]素材等に使うとリビデが残るため、&color(brown){《[[&font(b,#A52A2A){霞の谷のファルコン}>霞の谷のファルコン(遊戯王OCG)]]》}&color(brown){《[[&font(b,#A52A2A){ダークネス・ネオスフィア}>ダークネス・ネオスフィア(遊戯王OCG)]]》}等で手札に戻すと繰り返し蘇生が可能になる。 もちろん何度も使いまわしていれば敵は優先的に除去を狙ってくるだろうが…… &b(){③:破壊させない} #blockquote(){&color(brown){《[[&font(b,#A52A2A){The despair URANUS}>プラネットシリーズ(遊戯王)]]》} 効果モンスター 星8/光属性/岩石族/攻2900/守2300 (1):自分フィールドに魔法・罠カードが存在せず、 このカードがアドバンス召喚に成功した時に発動できる。 相手はカードの種類(永続魔法・永続罠)を宣言する。 自分はデッキから宣言した種類のカード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットする。 (2):このカードの攻撃力は、自分フィールドの表側表示の魔法・罠カードの数×300アップする。 (3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 &color(red){自分の魔法&罠ゾーンの表側表示のカードは効果では破壊されない}。} #blockquote(){&color(purple){《竜騎士ブラック・マジシャン》} 融合・効果モンスター 星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500 「[[ブラック・マジシャン]]」+ドラゴン族モンスター (1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り 「ブラック・マジシャン」として扱う。 (2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 &color(red){自分フィールドの魔法・罠カードは相手の効果の対象にならず、&br()相手の効果では破壊されない}。} こういった魔法・罠に破壊耐性を与えるモンスターをリビデ除去にチェーンして蘇生することで、 除去を空振りに終わらせつつ自壊もしなくなるのである。 ウラヌスなら実質攻撃力3200化、竜騎士なら融合する必要はあるが対象耐性も付くとどちらも一長一短。 小回りの効く耐性運用なら&color(#008cff){《[[&font(b,#008cff){閃こう竜 スターダスト}>決闘竜(漫画版遊戯王5D's)]]》}という手もある。 &b(){④:破壊を耐える} 蘇生される側のモンスターが効果破壊耐性をもっていれば、リビデが除去されてもフィールドに残るので完全蘇生となる。 また自壊デメリットはリビデの効果によるものなので、蘇生した後にリビデの効果を無効にすれば、その後にリビデが除去されても自壊しない。 [[人造人間-サイコ・ショッカー]]の全盛期は、実質完全蘇生とした上で、罠無効を相手の予期しないタイミングで適用させるといったプレイングが見られた。 *【リビデ系のカード一覧】 制限・禁止カードだった時期があるため似たような代替カードが非常に多い。以下はその一覧。 -&color(violet){《竜魂の幻泉》} 守備表示蘇生+蘇生対象を[[幻竜族>幻竜族(遊戯王OCG)]]化。リビデと異なり「どちらかがフィールドを離れた」時に自壊。 幻竜族を指定する素材などの条件を満たしたいデッキならこっちが優先される。 -&color(violet){《星遺物に眠る深層》} レベル5以上限定。自分場に「ジャックナイツ」がいるとこのカードの[[縦列>爆導索(遊戯王OCG)]]で相手が発動したカード効果を無効化。 無効能力を腐らせるには忍びないので、使うなら「星遺物」「ジャックナイツ」デッキでの運用が主だろう。 -&color(violet){《[[&font(b,#EE82EE){リミット・リバース}>リミット・リバース(遊戯王OCG)]]》} 攻撃力1000以下限定。守備表示にすると自壊する。 「能動的に自壊トリガーを作れる」点で他の劣化リビデ系とは一線を画する。個別項目参照。 -&color(violet){《強化蘇生》} レベル4以下限定。攻守100・レベル1つ上昇。モンスターが破壊されると自壊。[[元キング>ジャック・アトラス]]が使っていた亜種リビデ。 ポイントは強化蘇生をフィールドから離しても蘇生したモンスター側が自壊しないこと。&color(brown){《[[&color(brown){霞の谷のファルコン}>霞の谷のファルコン(遊戯王OCG)]]》}との相性が最高。 -&color(violet){《正当なる血統》} -&color(violet){《蘇りし魂》} [[通常モンスター>通常モンスター(遊戯王OCG)]]限定。[[デュアル>デュアルモンスター(遊戯王OCG)]]デッキなどでなら4枚目のリビデとしてまだ採用の余地があるか。 -&color(violet){《ウィキッド・リボーン》} [[シンクロモンスター>シンクロ召喚(遊戯王OCG)]]限定。効果無効化。蘇生ターンは攻撃不可。800のライフコストあり。 見てのとおり縛りまみれでそのままでは使いものにならないが、デメリット持ちの[[セイ>セイヴァー・スター・ドラゴン(遊戯王OCG)]][[ヴァー>セイヴァー・デモン・ドラゴン(遊戯王OCG)]]や[[パラドクスドラゴン>Sin(遊戯王)]]などを対象にすると本領を発揮する。 -&color(violet){《エンジェル・リフト》} レベル2以下のみ対象。[[ゴールドレアの蟹>不動遊星]]が使ってた劣化リビデ。自壊が「どちらかがフィールドを離れた」時なので再利用もしにくい。 正直今だと、使いきりで蘇生範囲が丸被りする&color(green){《フルール・ド・フルーレ》}があるせいで存在価値が行方不明。 「フィールドを圧迫しない」というほぼ唯一のメリットも戦線復帰を筆頭とする面々の存在からこのカードを優先する理由になりえないのが現状。 -&color(violet){《化石発掘》} 恐竜族限定。効果無効。発動に要手札コスト。 制約が多く使いづらさは否めないが、先に恐竜が墓地にいれば手札コストで捨てた恐竜族を蘇生できる点は独自の強み。 -&color(violet){《サイコ・チューン》} [[サイキック族>サイキック族(遊戯王OCG)]]限定。蘇生モンスターをチューナー化。このカードが場から墓地へ行くと蘇生対象のレベル×400ダメージ。 チューナー化は面白い効果なのだがセルフバーンのリスクが非常に重い。 -&color(violet){《アマゾネスの意地》} [[アマゾネス>アマゾネス(遊戯王OCG)]]限定。表示変更禁止+強制攻撃。 面倒な制約があり使い勝手は悪いが、「アマゾネス」の名を持つためサーチが可能になっている。 -&color(violet){《携帯型バッテリー》} [[電池メン>電池メン(遊戯王OCG)]]限定。ただし一度に2体まとめて蘇生が可能。 爆発力はあるが墓地に2体電池メンが揃っていないと発動すらできないなど、小回りが利かない弱点もある。 -&color(violet){《コアの再錬成》} [[コアキメイル>コアキメイル(遊戯王OCG)]]限定。蘇生モンスターがエンドフェイズ時に破壊されると攻撃力分のセルフバーンが発生。 リスクが馬鹿でかいので4枚目のリビデとしても扱いに困り、あまりに使い道を見いだせない。 -&color(violet){《ヒステリック・パーティー》} 手札1枚をコストに、墓地の「[[ハーピィ・レディ>ハーピィ・レディ]]」を可能な限り特殊召喚する。このカードが場を離れると蘇生対象は全て自壊。 コストは必要だが最大5体の蘇生が可能なのは豪快極まりない。モンスター側が場を離れても自壊しないので再利用も容易。 -&color(violet){《閃光のイリュージョン》} [[ライトロード>ライトロード(遊戯王)]]限定。エンドフェイズに2枚分の墓地肥し効果つき。 デッキを削る能力があるので&color(violet){《[[&font(b,#EE82EE){ライト・バニッシュ}>ライト・バニッシュ(遊戯王OCG)]]》}などよりはまだ採用の余地があるだろう。 追記・修正はリビデの特性を使いこなして相手を翻弄してからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,0) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 今までなかったんか…。まぁ今となっては罠は遅すぎるから相手ターンのSS効果のトリガーがメインだな -- 名無しさん (2021-09-25 18:51:24) - なんで早埋よりリビデが先に規制されたのか…勅命で止められないから早埋より強いとかいう無茶苦茶な理論でもあったと言うのか -- 名無しさん (2021-09-25 19:53:50) - 携帯型バッテリーがあるなら諸刃の活人剣術も入れないと -- 名無しさん (2021-09-25 20:20:18) - リビデ早埋制限時代にやってたからリビデが遅いとか言われててもピンとこんな。まあアニメみたいな派手な展開して、展開始めたターンにワンキルしないデッキはデッキではないくらいの雰囲気なんだろうけど。 -- 名無しさん (2021-09-25 21:56:37) - セットして相手にターン -- 名無しさん (2021-09-25 22:01:06) #comment(striction) #areaedit(end) }

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