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あまんじゃく(広島民話) - (2024/01/24 (水) 21:31:07) の最新版との変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2012/04/08(日) 19:50:37
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s)&new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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あまのじゃく(天の邪鬼・あまんじゃく)にまつわる話は[[日本>日本国]]各地に伝わっているが、ここでは[[広島県]]に残るあまんじゃくの話を紹介する。
昔々、安芸の国の五日市(現在の広島市佐伯区)に&font(#ff0000){湯蓋道空(どうくう)}という者がおりました。
道空は漁師として生計を立てており、蓄えた財産を厳島神社の修繕や町作りの為に役立てるなど努めていたので、村では名士として慕われておりました。
しかしそんな道空にも厄介な存在がいました。
それは一人息子の&font(#0000ff){道裕(どうゆう)}のことでした。
道裕はつむじ曲がりな性格で、特に父親の道空の言うことを聞くどころか、&bold(){言われたことと反対のこと}ばかりしていました。
&font(#ff0000){「大人しく静かにしていろ」}と道空が言えば&font(#0000ff){ギャーギャー騒ぎ、}
&font(#ff0000){「海で魚を捕ってこい」}と言えば&font(#0000ff){山へ狩猟に行き}、
&font(#ff0000){「押すなよ! 絶対に押すなよ!」}と言えば&font(#0000ff){お構い無しに熱湯風呂に突き落とす}。
このように親不孝だった道裕を、村の人々は、昔から伝わる妖怪になぞらえ、&font(#0000ff){あまんじゃく}と呼び嫌っていました。
さて、月日は流れやがて道空は重い病にかかってしまいました。
刻一刻と死が近づく道空には、心配事がありました。
&font(#ff0000){「わしが死んだら墓は……海に近い&ruby(かいろうやま){海老山}に建ててほしい……。そうすれば住んできた村も愛した海も見下ろせる……」}
&font(#ff0000){「しかし墓を建てるとしたら……おそらくするのは息子道裕……」}
&font(#ff0000){「山に建ててほしいと言っても……聞いてはくれんだろう……」}
&font(#ff0000){「どうすればいい……」}
&font(#ff0000){「どうすればいいんだっ……!」}
#center(){&bold(){この時道空に電流走る……!}}
&font(#ff0000){「そうか……」}
&font(#ff0000){「発想を逆転させるんだ……!」}
&font(#ff0000){「言われたことと反対のことをするのなら……」}
&font(#ff0000){「望んでいることと反対のことを言えばいい……!」}
そして、いよいよ死の床についた道空。
彼は道裕に次のように言いました。
&font(#ff0000){「墓を建てる場所だが……海に出てすぐの所に&bold(){&ruby(つくねじま){津久根島}}という小島があるだろう……」}
&font(#ff0000){「墓はそこに建ててくれ……」}
&font(#ff0000){「頼んだぞ……!」}
このような遺言を残し、道空は息を引き取りました。
こう言っておけば道裕は山に墓を建ててくれるだろう。
そんな安堵感に包まれながら……。
#center(){ところが、}
#center(){&bold(){大改心! 劇的ビフォーアフター}}
&bold(){&font(#0000ff){道裕「[[俺はあまんじゃくをやめるぞJIJIーー!!>DIO]]」}}
&font(#ff0000){&bold(){道空「何……だと……?」}}
なんと道空の[[死]]の直後、道裕はそれまで親の言うことを聞かず散々苦労させてきた事を恥じ、すっかり心を入れ替えてしまいました。
そして&bold(){せめて親の遺言は守ってあげよう}と考え、周囲の反対を押し切り&bold(){遺言通り津久根島に墓を建ててしまったのです。}
&font(#0000ff){「へへ、オヤジ……。俺、親孝行できたよ……」}
#center(){できていない。}
#center(){&bold(){全くできていないよ道裕。}}
それからしばらく経ったある嵐の日。
&font(#0000ff){島にあるオヤジの墓を守るんだ!} と道裕は周囲の反対を押し切り舟を出し、&bold(){それから二度と村に戻ってくることはありませんでした。}
しかし、道空の墓は守られ、今も&bold(){遺言の通り}津久根島の丘に残っているのです。
・補足
この民話が事実かは不明だが、海老山や津久根島、湯蓋という名字の人は広島に実在し、また五日市には湯蓋という名の踏み切りがいくつかある。
墓は現在も島に残されているが、なぜか道空の愛した五日市の街並みに背を向けている。
また、墓に刻まれた文を見るにどうやら&bold(){何度か墓石が海に落ちた}様である。
道空が本当に墓を建てて欲しかった海老山にはこの話の登場人物を祭る神社があり、「あまんじゃく祭」も行われる。
ちなみに現在の津久根島は&bold(){害虫、台風、鳥のフン}の三タテを食らい、木がほとんどないはげ山(というかハゲ島)となってしまっている。
あまんじゃくな方は追記、修正をしないでください。
#include(テンプレ2)
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}
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#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 『瓜子姫』って昔話では死んだ瓜子姫の生皮をかぶって変装したり牛股裂きにされて真っ二つになったりとトラウマだった・・・ -- 名無しさん (2014-08-16 18:42:15)
- この話、トンビの話として聞いた事がある。親に逆らってばかりの息子を持つトンビの親が、死に際、山に埋めて欲しいので「儂の死骸は海に流せ」と遺言する。せめて最期の望みだけは、とトンビの息子が親の遺体を海に沈め、その瞬間に親の本心を知る。その後トンビは「(潮が)引いたらよぅ、引いたらよぅ(親の遺骸を拾おう)」と鳴くのだと言う。 -- 名無しさん (2014-08-16 19:26:02)
- ↑2 俺が読んだバージョンだと変装は殺して服を奪うだけ、最期はよってたかって撲殺、と若干マイルドになってたな -- 名無しさん (2014-11-14 01:26:27)
- この項目には約1行、どう考えても嘘な文章が混ざっている -- 名無しさん (2014-11-14 11:37:21)
- 「押すなよ! 絶対に押すなよ!」 と言えば お構い無しに熱湯風呂に突き落とす 。 -- 名無しさん (2015-01-19 20:48:52)
- なんか色々と他の作品のパロディが入ってて面白いな -- 名無しさん (2017-07-13 11:22:02)
- タイミングが悪い、悪すぎる…w -- 名無しさん (2017-07-13 12:22:42)
#comment
#areaedit(end)
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あまのじゃく(天の邪鬼・あまんじゃく)にまつわる話は[[日本>日本国]]各地に伝わっているが、ここでは[[広島県]]に残るあまんじゃくの話を紹介する。
昔々、安芸の国の五日市(現在の広島市佐伯区)に&font(#ff0000){湯蓋道空(どうくう)}という者がおりました。
道空は漁師として生計を立てており、蓄えた財産を厳島神社の修繕や町作りの為に役立てるなど努めていたので、村では名士として慕われておりました。
しかしそんな道空にも厄介な存在がいました。
それは一人息子の&font(#0000ff){道裕(どうゆう)}のことでした。
道裕はつむじ曲がりな性格で、特に父親の道空の言うことを聞くどころか、&bold(){言われたことと反対のこと}ばかりしていました。
&font(#ff0000){「大人しく静かにしていろ」}と道空が言えば&font(#0000ff){ギャーギャー騒ぎ、}
&font(#ff0000){「海で魚を捕ってこい」}と言えば&font(#0000ff){山へ狩猟に行き}、
&font(#ff0000){「押すなよ! 絶対に押すなよ!」}と言えば&font(#0000ff){お構い無しに熱湯風呂に突き落とす}。
このように親不孝だった道裕を、村の人々は、昔から伝わる妖怪になぞらえ、&font(#0000ff){あまんじゃく}と呼び嫌っていました。
さて、月日は流れやがて道空は重い病にかかってしまいました。
刻一刻と死が近づく道空には、心配事がありました。
&font(#ff0000){「わしが死んだら墓は……海に近い&ruby(かいろうやま){海老山}に建ててほしい……。そうすれば住んできた村も愛した海も見下ろせる……」}
&font(#ff0000){「しかし墓を建てるとしたら……おそらくするのは息子道裕……」}
&font(#ff0000){「山に建ててほしいと言っても……聞いてはくれんだろう……」}
&font(#ff0000){「どうすればいい……」}
&font(#ff0000){「どうすればいいんだっ……!」}
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&font(#ff0000){「そうか……」}
&font(#ff0000){「発想を逆転させるんだ……!」}
&font(#ff0000){「言われたことと反対のことをするのなら……」}
&font(#ff0000){「望んでいることと反対のことを言えばいい……!」}
そして、いよいよ死の床についた道空。
彼は道裕に次のように言いました。
&font(#ff0000){「墓を建てる場所だが……海に出てすぐの所に&bold(){&ruby(つくねじま){津久根島}}という小島があるだろう……」}
&font(#ff0000){「墓はそこに建ててくれ……」}
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このような遺言を残し、道空は息を引き取りました。
こう言っておけば道裕は山に墓を建ててくれるだろう。
そんな安堵感に包まれながら……。
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&font(#0000ff){「へへ、オヤジ……。俺、親孝行できたよ……」}
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#center(){&bold(){全くできていないよ道裕。}}
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この民話が事実かは不明だが、海老山や津久根島、湯蓋という名字の人は広島に実在し、また五日市には湯蓋という名の踏み切りがいくつかある。
墓は現在も島に残されているが、なぜか道空の愛した五日市の街並みに背を向けている。
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道空が本当に墓を建てて欲しかった海老山にはこの話の登場人物を祭る神社があり、「あまんじゃく祭」も行われる。
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あまんじゃくな方は追記、修正をしないでください。
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- 『瓜子姫』って昔話では死んだ瓜子姫の生皮をかぶって変装したり牛股裂きにされて真っ二つになったりとトラウマだった・・・ -- 名無しさん (2014-08-16 18:42:15)
- この話、トンビの話として聞いた事がある。親に逆らってばかりの息子を持つトンビの親が、死に際、山に埋めて欲しいので「儂の死骸は海に流せ」と遺言する。せめて最期の望みだけは、とトンビの息子が親の遺体を海に沈め、その瞬間に親の本心を知る。その後トンビは「(潮が)引いたらよぅ、引いたらよぅ(親の遺骸を拾おう)」と鳴くのだと言う。 -- 名無しさん (2014-08-16 19:26:02)
- ↑2 俺が読んだバージョンだと変装は殺して服を奪うだけ、最期はよってたかって撲殺、と若干マイルドになってたな -- 名無しさん (2014-11-14 01:26:27)
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- 「押すなよ! 絶対に押すなよ!」 と言えば お構い無しに熱湯風呂に突き落とす 。 -- 名無しさん (2015-01-19 20:48:52)
- なんか色々と他の作品のパロディが入ってて面白いな -- 名無しさん (2017-07-13 11:22:02)
- タイミングが悪い、悪すぎる…w -- 名無しさん (2017-07-13 12:22:42)
- 父は死後困惑しただろうね。「どうゆうこと?」って -- 名無しさん (2024-01-24 21:52:45)
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