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ゴクドーくん漫遊記 - (2020/06/16 (火) 20:45:02) の最新版との変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2011/08/15(月) 11:02:06
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます
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&tags()
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ゴクドーくん漫遊記は中村うさぎ原作の[[ライトノベル]]。イラストは[[桐嶋たける]]で漫画版の作画も担当。
全13巻の本編は角川スニーカー文庫より刊行。
外伝は電撃文庫より10巻まで発売。
外伝シリーズは本編完結後の後日談や本編開始前の物語を脇役視点で描くスピンオフ。
1999年にはアニメも放映された。全26話。
作者がキリスト教徒なので神仏の扱いがアレだが気にしてはいけない。
*〇ずいぶんと大雑把な概要を語ること
自分勝手で傍若無人な冒険者ゴクドー・ユーコット・キカンスキーと個性豊かな仲間達が織りなす冒険ファンタジー。
当初のタイトルは「極道くん漫遊記」であったが、アニメ化に際して現在のものに変更された。
また原作では下品すぎる描写、残酷な場面、過度なお色気((ルーベットがアニメ版ではずっとズボンを履いている、ゴクドーやプリンスの痴漢シーンがカットされているなど))などが多いため、アニメ版では一部規制が入っている。
…こんなんでも、全日帯にやってたんですよ。いい時代ですね。
ゴクドーなど一部のキャラを除き、キャラクター名は俳句から取られている。しかし、作者が俳句自体を間違えている場合もある。
また、ゴクドー以外のキャラクターを主人公にした外伝も存在するが、
2001年に発売された「地獄に堕ちた亡者ども&bold(){(前)}」を最後に続巻は刊行されていない。
ちなみに時系列は外伝7⇒外伝1⇒本編⇒外伝2~6⇒外伝8~10となっているが、外伝2は本編の途中で書かれたため、一部矛盾が生じている。
*〇主要人物にロクなやつがいないこと
・ゴクドー・ユーコット・キカンスキー
CV:[[石田彰]](アニメ版)、[[山口勝平]](ラジオドラマ版)
主人公。16歳→4X歳。
長い下睫毛の四白眼にギザ歯、キューティクルが削ぎ落ちた汚い金髪という、どこに出しても恥ずかしい悪党ヅラ。
その名の通り極道な性格で他人の迷惑を省みずに自由気ままに生きる冒険者。DQNとか言うレベルではない。
金儲けと美女と酒が好きで、それがトラブルの原因となる事がほとんど。
しまいには「これ以上不幸な目には遭わねぇだろ!」と言った数ページ後に&bold(){呪いでウンコにされた}。
不利な状況に陥ると仲間を見捨てたり、裏切って敵に味方することも多い。
願い事を3つ叶えられると言われて「この世の富と名誉と美女を全てよこせ」と即答できる。結局叶わないが…
その正体はエシャロット国の王子。
しかし、幼い頃に実の父親である国王に殺されており、占いバーサンの手によって生き返えるも身体と人格はゴクドーとセイギの二つに分かれてしまう。
武器は&bold(){炎の魔剣}で、ゴクドーが呼べばどこからでも現れる魔法が掛かっている。王の剣の片割れ。
その火力は一瞬で鉄を溶かすほどで、アニメではさらに威力・射程共にインフレし100m以上先まで炎の奔流を飛ばしている。
だが、&bold(){剣に宿ったサラマンダーが「もうやめさせてもらいます」と逃げ出してしまう}ほど信頼されてない。
旅の途中で不老不死となり、セイギの&bold(){孫の代}まで出しゃばる。ただし魂の片割れであるセイギが死ねばゴクドーも死ぬ、らしい。
ルーベットの事は外見&bold(){は}好きらしいが、性格が水と油どころか闇と光レベルで正反対なためゾンザイに扱うことも多い。&bold(){女郎屋に売った}こともある。
・ルーベット・ラ・レェテ
CV:吉田小百合(アニメ版)、[[三石琴乃]](ラジオドラマ版)
ヒロイン。15歳→4X歳。
エシャロット国のラ・レェテ公爵の一人娘。外伝1巻「聖マリア修道院の怪談」では主人公を務める。
作中で「とんでもない美少女」「黙ってれば凄まじい美人」などと言われる金髪紫眼の少女。
巨乳一歩手前の美乳らしい。ただ絵師が全然自重しないため、末期ではムッチムチのバッツンバッツンになってしまっている。
公爵令嬢であるが、武芸一般に秀でており、自己鍛練を欠かさない武闘派で戦い好き。
エシャロット国での事件をきっかけにゴクドーと共に旅に出る。それ以後ゴクドーとは腐れ縁の相棒となる。
あまりにアホでクズで外道なゴクドーに比べると常識人だが、非常に喧嘩っ早い性格のお転婆娘。
武器は爆発する魔弓で格闘、剣術も達人級、パワーも男以上。ただし超ド級の音痴で絵心もない。
また、パルミットでソロモンの指輪を手に入れ動物と会話できるようになった。
ゴクドー同様に不老不死となる。こちらは普通に不死身。
%%つまりゴクドーと結ばれたら、ルーベットは何千何万年もの日々を未亡人として過ごさねばならないってことか?%%
・ジン
CV:島香裕、金月真美(美少女ジン)
占いバーサンの持っていた魔石(ゴクドーが盗んだ)から出現した、[[願いを叶える魔神>イフリート(中東の伝承)]]。
普段はヒゲの大男の姿をしているが、美少女やホワイトドラゴンなど様々なものに魔法で変身することが出来る。
真面目で実直な性格で説教好きだが、無類の酒好きでもある。
途中で寿退職したが外伝2巻でまた合流した。
・ニアリー
CV:[[三木眞一郎]]
魔王とその妻・闇の女王の息子。通称プリンス。
母親そっくりの褐色肌のイケメン。
大の女好きで気取った性格。自分の都合で他人を振り回す自己中な一面もあり、その点ではゴクドーに似ている。
魔法のエキスパートであったが、母親である占いバーサンに魔力の大部分を封印されてしまう。
アニメ版では最終話にて自らの力でその封印を破っていた。
外伝6巻でまさかの××結婚を果たし、××にも恵まれた。
・占いバーサン
CV:堀絢子
小汚ない恰好をした占い師の老婆。ゴクドーには雑巾ババアと呼ばれている。
その正体はジンの上司にして、魔王ルシファーの妻であり、プリンスの母親。
更にはパルミット国の女神であったり、精霊界の&bold(){闇の女王}でもある。
真の姿はプリンスにそっくりな絶世の美女(1巻に登場した彼女の人間態「モラ・イーミズ」はこの姿がモデル)。
往々にして騒動の原因であることが多い。
『少々脱線するが、本作の魔族・神族に関して』
#region
ゴクドー世界には魔族・神族(菜乃、ホトケ族、リュウ・ジーなど)・精霊などが存在するが、実はこれらはどれも本質的には差異が無い。
いわば彼らは異世界人・[[宇宙人]]のようなものであり、それがたまたま人間に役に立つようであれば神や精霊、害を為すようであれば[[悪魔]]と呼ばれるにすぎない。
闇の女王の異名がやたらいろいろあるのも、人間で言えば副業をやっているようなものである。
だから魔族や神族同士で争ったり、魔族と精霊が結託したりと、派閥ごとに様々な思惑があり、一枚岩とは言い難い。
魔族は一概に人を欺き謀る者…というわけではなく、ジンなどのように無害な存在もいる。
東国では「羅刹」「修羅」などの名称で呼ばれることが多いらしい。
#endregion
*○ゲストをサクッと解説しちゃうこと
・アーサガ・オーニッツ
CV:水野愛日
ゴクドーがよく使っていた安宿の店主の娘。茶髪が可愛い美少女。
冒険者をよく停泊させているため薬草の知識に長け、気立ても良い。
ルーベットやモラ、&bold(){美女に変身させられたゴクドー}らと共に国王の生贄にされそうになっていたがセイギに救出され、
セイギが国王に就任すると結婚し王妃になった。
かなり夢見がちな性格で、セイギとのノロケぶりはゴクドーが逃げ出す程ベタアマ。
その後1児の母となる。
・セイギ
CV:石田彰
国王に捕えられていたルーベットたちを救出した超キザなイケメン剣士。
斬った相手を一瞬で凍らせる&bold(){氷の魔剣}を使う。
良くも悪くも古き良き英雄伝説の主人公そのまんまで、一々暑苦しくキザにして実直でルーベットを超えるほどのお人好し。
先述した通り元は国王の息子で、ゴクドーと共に分かたれた半身の一人である。
性格がゴクドーと真逆なのはその為で、互いにダメージを与えることは出来ない。
魔王を倒した後はアーサガと結婚し王位を継承、ゴクドーに共同統治を勧めるも脱走された。
ゴクドーの事は一応「弟」だと思っているが、後に伝わる彼のアホさ加減にはホトホト呆れている。
本編完結語が舞台の外伝2巻でカエルにされ、ゴクドーに&bold(){ストローで膨らまされた}。いくら神が宿ってるからってお前も死んじまうだろ。
・魔王[[ルシファー>ルシファー(悪魔)]]
CV:沢木郁也
魔界の支配者。プリンスに輪を掛けたアホで、人間界に度々進行している大迷惑なオジン。
人間界では見るも醜い怪物(ゴクドー曰く「あれが魔王ならテメー(バーサン)も本性はブタか猪のバケモンだろ」)だが
本来の姿はプリンスによく似た色黒のナイスミドル。
エシャロット国王の身体を奪い人間界に侵攻した、いわば本作の諸悪の根源。
美女の生き血を集めてヒャッハーしようとしたが、ゴクドーとセイギに討伐され魔界に引き返した。
・光の女王
闇の女王の従妹で、魔界と対を為す精霊界の重鎮。闇の女王とは対照的に白い肌に金髪の美女。
「イトコ殿」と呼ぶ闇の女王とは事あるごとに喧嘩している。
・ペガサス
CV:志賀克也
パルミットでゴクドーとルーベットが拾った黒毛の天馬。元々はケルナ姫の婚約者の宮廷魔導士ヤー・セーガ卿の愛馬。
メスだが、イナホ皇国ではジジイと女ばかりのパーティを護るためにジンにターザンのような大男に無理矢理変身させられた。
後にジン夫婦と共に魔界に行くが、フェンネルで再登場を果たす。
・ココ姫
CV:[[桑島法子]]
パルミット王家の三女。パルミット砂漠で起きた異変を鎮めるべく、ゴクドーを婚約者として擁立する。
長姉はエルマ、次姉はケルマという。&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){パルミット砂漠の異変の黒幕はエルマで、ニアリーの愛人であった。}}
・イッサー
CV:[[保志総一朗]]
パルミットの魔法大学のヘタレ生徒。ゴクドーの従者として婿探しレースに参加する。
&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){実はココ姫の恋人であり、最初からココ姫とグルだった。お家騒動終了後はココ姫と結婚し子供までこさえている}}
ゴクドーと二人旅しているシーンは今見ると非常に腹筋に悪い。([[中の人>機動戦士ガンダムSEED]][[的な>最遊記]][[意味で>テイルズ オブ エターニア]])
・ギョーザ大王
CV:[[チョー>チョー(声優)]]
「ゴクド~!! 銀貨8枚返せアル~!!」
エシャロット王国一の中華料理店を経営するオヤジ。デブに糸目で協和訛りという[[テンプレ中国人>中華キャラ]]。
ゴクドーに銀貨8枚分も食い逃げされた事を怒り、店を放り出して追いかけ、パルミットでヤー・セーガに弟子入りしてまで取り立てようとする。
外伝8巻では子供たちが登場したが……?
・一休
CV:大本眞基子
ヤー・セーガが間違って呼び出した小悪魔。魔王城の隣にある寺の小坊主。なぜ魔界にホトケ一族の寺院が…。
名前の通りトンチが利く性格で、腹黒さはゴクドーに勝るとも劣らない。
外伝7巻では幼少期のゴクドーと共に主役を務める。
・ナーニャ
CV:[[浅川悠]]
チンゲンツァイに棲むキバ族族長の娘。実直でマジメなクールビューティー。
半神半人の身体を持ち、満月の夜には白虎に変身する。
仏族滅亡後もゴクドー一行と行動を共にしていたが、やがてジンと結婚し寿退職を果たした。
原作終了後が舞台の外伝2巻とかには登場しない。%%作者が考えてなかっただけ%%たぶん魔界で暮らしているんだろう。
*○俺たちが回った所を振り返ること
登場する地名の殆どは、モデルとなった国にちなんだ食用植物の名から取られている。
・エシャロット王国
ゴクドー、セイギ、ルーベット、アーサガの生まれ故郷。中世ヨーロッパをイメージした国家。
魔王ルシファーにより度重なる侵攻を受けている。
特に第1巻では国王の首が挿げ替えられたのを皮切りに、軍が魔族に乗っ取られ圧政を敷いていた。
セイギが国王着任後はしばらく落ち着いた。
・%%中近東%%パルミット国
エシャロットの隣国。砂漠が多く広がっている常夏の魔法大国。魔族とも懇意にしているが、魔王とは不仲らしい。
王家は代々女子しか生まれず、結婚の際には婚約者が王家の墓に眠る謎を解かねばならない。
二アリーが第一王女・エルマ姫に取り入り国家転覆を目論んでいた。
エルマ姫は亡霊となりながらも二度目の国家転覆を計画したが、ココの娘(超天才の幼女)により討ち取られた。
・%%日本%%イナホ皇国
東海の端っこにある島国。龍神と太陽神・菜乃が支配している。
・%%中国%%チンゲンツァイ国
イナホのすぐ隣にある大国。妖怪とホトケ族が度重なる戦いを繰り広げている。
・%%アフリカ%%ヤム国
南の暗黒大陸に属するジャングルに囲まれた国。
太陽神リュウ・ジーと月神ネガナ・ルーナを祀っている。
表紙をめくったとたんに&bold(){全裸}のワニ仮面褐色女が登場する事でも有名。よくこのエピソードアニメ化できたな。
・オーロラ国
南極に存在する伝説の国。
・%%インド%%ターメリック国
年中高温多湿なカレーの国。
・フェンネル国
エシャロットのもう一つの隣国。
・ロボット王国
オーロラ国のすぐ近くにあった、ロボットが支配するもう一つの世界。
物語の根幹にかかわる設定。
「ゴクドーくん、追記・修正どうしたの?」
「ああ、あれならとっくに売っぱらってきたぜ」
#include(テンプレ2)
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#center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)}
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#areaedit()
- 上・下巻で下巻だけ出ないって、どういうことやねん! -- 名無しさん (2015-05-04 05:16:57)
- ルーベットとキクエとウクライナは股間に悪すぎた -- 名無しさん (2015-07-14 01:11:46)
- なんつーか、ラノベ初期の色々なものが大らかだった時代の作品だよなぁ。変なお面をつけた謎の男が出てきて「げげっ、てめえはウルトラマン!」とかやったり、1巻の登場人物の名前が俳句のもじりだったり。今のラノベは全体的に生真面目というか型にはまった印象はあるなぁ(老害並感) -- 名無しさん (2018-09-16 20:35:33)
#comment
#areaedit(end)
}
&font(#6495ED){登録日}:2011/08/15 Mon 11:02:06
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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&bold(){ゴクドーくん漫遊記}は中村うさぎ原作の[[ライトノベル]]。イラストは[[桐嶋たける]]で漫画版の作画も担当。
全13巻の本編は角川スニーカー文庫より刊行。
外伝は電撃文庫より10巻まで発売。
外伝シリーズは本編完結後の後日談や本編開始前の物語を脇役視点で描くスピンオフ。
1999年にはアニメも放映された。全26話。
作者がキリスト教徒なので神仏の扱いがアレだが気にしてはいけない。
*〇ずいぶんと大雑把な概要を語ること
自分勝手で傍若無人な冒険者ゴクドー・ユーコット・キカンスキーと個性豊かな仲間達が織りなす冒険ファンタジー。
当初のタイトルは&bold(){「極道くん漫遊記」}であったが、アニメ化に際して現在のものに変更された。
また原作では下品すぎる描写、残酷な場面、過度なお色気((ルーベットがアニメ版ではずっとズボンを履いている、ゴクドーやプリンスの痴漢シーンがカットされているなど。))などが多いため、アニメ版では一部規制が入っている。
…こんなんでも、全日帯にやってたんですよ。いい時代ですね。
ゴクドーなど一部のキャラを除き、キャラクター名は俳句から取られている。しかし、作者が俳句自体を間違えている場合もある。
#region(以下、一覧)
|巻|エピソード|もとになった俳句(&color(red){赤字}は作者のミス)|詠み人|
|1|エシャロット国編|「朝顔に つるべ取られて もらい水」|加賀千代女|
|2|パルミット国編|「痩せ蛙 負けるな一茶 こ&color(red){こ}にあり」&footnote(正しくは「これにあり」。)|小林一茶|
|3|イナホ皇国編|「菜の花や 月は東に 日は西に」|与謝蕪村|
|4~6|チンゲンツァイ国編|「山路来て 何やらゆかし すみれ&color(red){花}」&footnote(正しくは「すみれ草」。)|松尾芭蕉|
|7|ヤム国編|「柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」|正岡子規|
|8|オーロラ国編|「めでたさも 中くらいなり おらが春」|与謝蕪村|
|9・10|ロボット国編|「古池や 蛙飛び込む 水の音」|松尾芭蕉|
|11|ターメリック国編|「旅に病んで 夢は枯野を 駆け巡る」|松尾芭蕉|
|12|フェンネル国編|「春の海 終日のたりのたりかな」|与謝蕪村|
|13|完結編|「松島や ああ松島や 松島や」|田原坊|
#endregion
また、ゴクドー以外のキャラクターを主人公にした外伝も存在するが、
2001年に発売された「地獄に堕ちた亡者ども&bold(){(前)}」を最後に続巻は刊行されていない。
ちなみに時系列は外伝7⇒外伝1⇒本編⇒外伝2~6⇒外伝8~10となっているが、外伝2は本編の途中で書かれたため、一部矛盾が生じている。
外伝5『渚のオテンバ人魚』(ウンピーナ編)と6『眠れる森の美女と野獣』(プリンス編)はどちらが時系列が先なのかは不明だが、フツーに考えれば刊行順であろうから5⇒6と思われる。
また外伝9『パルミットの笛吹き』はギャグ描写がほとんどなく、終始ホラーテイストであり非常に読み手を選ぶ作風である。
*〇主要人物にロクなやつがいないこと
・ゴクドー・ユーコット・キカンスキー
CV:[[石田彰]](アニメ版)、[[山口勝平]](ラジオドラマ版)
主人公。16歳→4X歳。
長い下睫毛の四白眼にギザ歯、キューティクルが削ぎ落ちた汚い金髪という、どこに出しても恥ずかしい悪党ヅラ。
その名の通り極道な性格で他人の迷惑を省みずに自由気ままに生きる冒険者。DQNとか言うレベルではない。
金儲けと美女と酒が好きで、それがトラブルの原因となる事がほとんど。
しまいには「これ以上不幸な目には遭わねぇだろ!」と言った数ページ後に&bold(){呪いでウンコにされた}。
不利な状況に陥ると仲間を見捨てたり、裏切って敵に味方することも多い。
願い事を3つ叶えられると言われて「この世の富と名誉と美女を全てよこせ」と即答できる。結局叶わないが…
その正体はエシャロット国の王子。
しかし、幼い頃に実の父親である国王に殺されており、占いバーサンの手によって生き返えるも身体と人格はゴクドーとセイギの二つに分かれてしまう。
で、善の心は大部分をセイギに持って行かれたため、ほとんど&bold(){残りカス}のような部分だけがゴクドーになってしまった。
他の作品で喩えると、[[サタンガンダム>サタンガンダム/ブラックドラゴン]]、[[純粋ブウ>魔人ブウ]]、[[王天君>十天君(藤崎竜版封神演義)]]、[[ダークルギエル]]とかに当たるのがコイツである。そりゃこんな最低な男に育つわけだ。
武器は&bold(){炎の魔剣}で、ゴクドーが呼べばどこからでも現れる魔法が掛かっている。王の剣の片割れ。
その火力は一瞬で鉄を溶かすほどで、アニメではさらに威力・射程共にインフレし100m以上先まで炎の奔流を飛ばしている。
だが、&bold(){剣に宿ったサラマンダーが「もうやめさせてもらいます」と逃げ出してしまう}ほど信頼されてない。
旅の途中で不老不死となり、セイギの&bold(){孫の代}まで出しゃばる。ただし魂の片割れであるセイギが死ねばゴクドーも死ぬ…らしい。
ルーベットの事は外見&bold(){は}好きらしいが、性格が水と油どころか闇と光レベルで正反対なためゾンザイに扱うことも多い。&bold(){女郎屋に売った}こともある。
・ルーベット・ラ・レェテ
CV:吉田小百合(アニメ版)、[[三石琴乃]](ラジオドラマ版)
ヒロイン。15歳→4X歳。
エシャロット国のラ・レェテ公爵の一人娘。外伝1巻「聖マリア修道院の怪談」では主人公を務める。
作中で「とんでもない美少女」「黙ってれば凄まじい美人」などと言われる金髪紫眼の少女。
[[巨乳]]一歩手前の美乳らしい。ただ絵師が全然自重しないため、末期ではムッチムチのバッツンバッツンになってしまっている。
公爵令嬢であるが、武芸一般に秀でており、自己鍛練を欠かさない武闘派で戦い好き。
エシャロット国での事件をきっかけにゴクドーと共に旅に出る。それ以後ゴクドーとは腐れ縁の相棒となる。
あまりにアホでクズで外道なゴクドーに比べると常識人だが、非常に喧嘩っ早い性格のお転婆娘。
武器は爆発する魔弓で格闘、剣術も達人級、パワーも男以上。ただし超ド級の音痴で絵心もない。
また、パルミットでソロモンの指輪を手に入れ動物と会話できるようになった。
ゴクドー同様に大蛇の神を宿し不老不死となる。こちらは普通に不死身。
&font(l){つまりゴクドーと結ばれたら、ルーベットは何千何万年もの日々を未亡人として過ごさねばならないってことか…}
・ジン
CV:島香裕、金月真美(美少女ジン)
占いバーサンの持っていた魔石(ゴクドーが盗んだ)から出現した、[[願いを叶える魔神>イフリート(中東の伝承)]]。
普段はヒゲの大男の姿をしているが、美少女やホワイトドラゴンなど様々なものに魔法で変身することが出来る。
真面目で実直な性格で説教好きだが、無類の酒好きでもある。
途中で寿退職したが外伝2巻でまた合流した。
・ニアリー
CV:[[三木眞一郎]]
魔王とその妻・闇の女王の息子。通称プリンス。
母親そっくりの褐色肌のイケメン。
大の女好きで気取った性格。自分の都合で他人を振り回す自己中な一面もあり、その点ではゴクドーに似ている。
魔法のエキスパートであったが、母親である占いバーサンに魔力の大部分を封印されてしまう。
アニメ版では最終話にて自らの力でその封印を破っていた。
外伝6巻でまさかの××結婚を果たし、××にも恵まれた。
・占いバーサン
CV:堀絢子
小汚ない恰好をした占い師の老婆。ゴクドーには雑巾ババアと呼ばれている。
その正体はジンの上司にして、魔王ルシファーの妻であり、プリンスの母親。
更にはパルミット国の女神であったり、精霊界の&bold(){闇の女王}(CV:一城みゆ希)((ラジオドラマ版のみ。))でもある。
真の姿はプリンスにそっくりな絶世の美女(1巻に登場した彼女の人間態「モラ・イーミズ」はこの姿がモデル)。
往々にして騒動の原因であることが多い。
&bold(){『少々脱線するが、本作の魔族・神族に関して』}
#region
ゴクドー世界には魔族・神族(菜乃、ホトケ族、リュウ・ジーなど)・精霊などが存在するが、実はこれらはどれも本質的には差異が無い。
いわば彼らは異世界人・[[宇宙人]]のようなものであり、それがたまたま人間に役に立つようであれば神や精霊、害を為すようであれば[[悪魔]]と呼ばれるにすぎない。
一応、魔法や呪術の系統はそれぞれの一族で系統が異なるので、龍神の玉手箱による呪いを魔族が解くことはできない、などの制約がある。
まあファミコンのソフトがメガドライブでは遊べないようなもの、と思えば良い。
闇の女王の異名がやたらいろいろあるのも、人間で言えば副業をやっているようなものである。
(実際、現実の宗教において%%主に世界三大宗教のせいで%%ある国では神や天使として信仰されているものが、別の地域では悪魔扱いされることが多々ある。[[フェニックス]]とか)
だから魔族や神族同士で争ったり、魔族と精霊が結託したりと、派閥ごとに様々な思惑があり、一枚岩とは言い難い。
魔族は一概に人を欺き謀る者…というわけではなく、ジンなどのように無害な存在もいる。
東国では「羅刹」「[[阿修羅]]」などの名称で呼ばれることが多く、魔王は阿修羅一族、闇の女王やジンは羅刹一族に当たる。
#endregion
*○ゲストをサクッと解説しちゃうこと
・アーサガ・オーニッツ
CV:水野愛日
ゴクドーがよく使っていた安宿の店主の娘。茶髪が可愛い美少女。
冒険者をよく停泊させているため薬草の知識に長け、気立ても良い。
ルーベットやモラ、&bold(){美女に変身させられたゴクドー}らと共に国王の生贄にされそうになっていたがセイギに救出され、
セイギが国王に就任すると結婚し王妃になった。
かなり夢見がちな性格で、セイギとのノロケぶりはゴクドーが逃げ出す程ベタアマ。
その後1児の母となる。
・セイギ
CV:石田彰
国王に捕えられていたルーベットたちを救出した超キザなイケメン剣士。
斬った相手を一瞬で凍らせる&bold(){氷の魔剣}を使う。
良くも悪くも古き良き英雄伝説の主人公そのまんまで、一々暑苦しくキザにして実直でルーベットを超えるほどのお人好し。
先述した通り元は国王の息子で、ゴクドーと共に分かたれた半身の一人である。
性格がゴクドーと真逆なのはその為で、互いにダメージを与えることは出来ない。
魔王を倒した後はアーサガと結婚し王位を継承、ゴクドーに共同統治を勧めるも脱走された。
ゴクドーの事は一応「弟」だと思っているが、後に伝わる彼のアホさ、DQNさ加減にはホトホト呆れている。
本編完結語が舞台の外伝2巻でカエルにされ、ゴクドーに&bold(){ストローで膨らまされた}。いくら神が宿ってるからってお前も死んじまうだろ。
息子にラッキー王子(ただし彼も悪の心が分離してアンラッキーという別人格が生じた)、その娘(セイギの孫、ゴクドーの又姪)にウンピーナがいる
・魔王[[ルシファー>ルシファー(悪魔)]]
CV:沢木郁也
魔界の支配者。プリンスに輪を掛けたアホで、人間界に度々侵攻している大迷惑なオジン。
人間界では見るも醜い怪物(ゴクドー曰く「あれが魔王ならテメー(バーサン)も本性はブタか猪のバケモンだろ」)だが、
本来の姿はプリンスによく似た色黒のナイスミドル。
エシャロット国王の身体を奪い人間界に侵攻した、いわば&bold(){本作の諸悪の根源}。
美女の生き血を集めてヒャッハーしようとしたが、ゴクドーとセイギに討伐され魔界に引き返した。
実は××××との間に×××がいる。
・光の女王
闇の女王の従妹で、魔界と対を為す精霊界の重鎮。闇の女王とは対照的に白い肌に金髪の美女。
「イトコ殿」と呼ぶ闇の女王とは事あるごとに喧嘩している。
・[[ペガサス>ペガサス(ギリシャ神話)]]
CV:志賀克也
パルミットでゴクドーとルーベットが拾った黒毛の天馬。元々はケルナ姫の婚約者の宮廷魔導士ヤー・セーガ卿の愛馬。
メスだが、イナホ皇国では老人と女ばかり((この時ゴクドーはヨボヨボに老化し、ジンは美少女モードだった。))のパーティを護るためにジンにターザンのような大男に無理矢理変身させられた。
後にジン夫婦と共に魔界に行くが、フェンネルで再登場を果たす。
・ココ姫
CV:[[桑島法子]]
パルミット王家の三女。パルミット砂漠で起きた異変を鎮めるべく、ゴクドーを婚約者として擁立する。
長姉はエルマ、次姉はケルナという。
&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){パルミット砂漠の異変の黒幕はエルマで、ニアリーの愛人であった。原作小説ではエルマは極悪人であるが、アニメ版では造反はプリンスの独断によるものでエルマは改心している。}}
・イッサー
CV:[[保志総一朗]]
パルミットの魔法大学のヘタレ生徒。ゴクドーの従者として婿探しレースに参加する。
&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){実はココ姫の恋人であり、最初からココ姫とグルでゴクドーを使い潰す腹積もりだった。お家騒動終了後はココ姫と結婚し子供までこさえている。}}
ゴクドーと二人旅しているシーンは今見ると非常に腹筋に悪い([[中の人>機動戦士ガンダムSEED]][[的な>最遊記シリーズ]][[意味で>テイルズ オブ エターニア]])。
・ギョーザ大王
CV:[[チョー>チョー(声優)]](アニメ版)、青野武(ラジオドラマ版)
「ゴクド~!! 銀貨8枚返せアル~!!」
エシャロット王国一の中華料理店を経営するオヤジ。デブに糸目で協和訛りという[[テンプレ中国人>中華キャラ]]。
ゴクドーに銀貨8枚分も食い逃げされた事を怒り、店を放り出して追いかけ、パルミットでヤー・セーガに弟子入りしてまで取り立てようとする。
外伝8・9巻では子供たちが登場したが……?
・一休
CV:大本眞基子(アニメ版)、柏倉つとむ(ラジオドラマ版)
ヤー・セーガが間違って呼び出した小悪魔。魔王城の隣にある寺の小坊主。なぜ魔界にホトケ一族の寺院が…。
名前の通りトンチが利く性格で、腹黒さはゴクドーに勝るとも劣らない。
外伝7巻では幼少期のゴクドーと共に主役を務める。
・ナーニャ
CV:浅川悠
チンゲンツァイに棲むキバ族族長の娘。実直でマジメなクールビューティー。
半神半人の身体を持ち、満月の夜には白虎に変身する。
仏族滅亡後もゴクドー一行と行動を共にしていたが、やがてジンと結婚し寿退職を果たした。
原作終了後が舞台の外伝2巻とかには登場しない。%%作者が考えてなかっただけ%%たぶん魔界で暮らしているんだろう。
*○俺たちが回った所を振り返ること
登場する地名の殆どは、モデルとなった国にちなんだ食用植物の名から取られている。
(エシャロット→玉葱、パルミット→椰子、イナホ→稲穂、チンゲンツァイ→青梗菜、ヤム→山芋、ターメリック→ウコン、フェンネル→茴香)
・エシャロット王国
ゴクドー、セイギ、ルーベット、アーサガの生まれ故郷。中世ヨーロッパをイメージした国家。
魔王ルシファーにより度重なる侵攻を受けている。
特に第1巻では国王の首が挿げ替えられたのを皮切りに、軍が魔族に乗っ取られ圧政を敷いていた。
セイギが国王着任後はしばらく落ち着いた。
・%%中近東%%パルミット国
エシャロットの隣国。砂漠が多く広がっている常夏の魔法大国。魔族とも懇意にしているが、魔王とは不仲らしい。
王家は代々女子しか生まれず、結婚の際には婚約者が王家の墓に眠る謎を解かねばならない。
二アリーが第一王女・エルマ姫に取り入り国家転覆を目論んでいた。
外伝2巻ではエルマ姫は亡霊となりながらも二度目の国家転覆を計画したが、ココの娘(超天才の幼女)により討ち取られた。
・%%日本%%イナホ皇国
東海の端っこにある島国。龍神と太陽神・菜乃が支配しているが、ホトケ一族との抗争状態にある。
最後は外道丸なるクソバカ((もちろんゴクドーの事。))のおかげで神もホトケも放逐された俗物国家になり、外道丸なるクソバカは国賊扱いされることとなった。
・%%中国%%チンゲンツァイ国
イナホのすぐ隣にある大国。妖怪とホトケ族が度重なる戦いを繰り広げている。
・%%アフリカ%%ヤム国
南の暗黒大陸に属するジャングルに囲まれた国。
太陽神リュウ・ジーと月神ネガナ・ルーナを祀っている。
表紙をめくったとたんに&bold(){全裸}のワニ仮面褐色女が登場する事でも有名。よくこのエピソードアニメ化できたな。
・オーロラ国
南極に存在する伝説の国。
・%%インド%%ターメリック国
年中高温多湿なカレーの国。
・フェンネル国
エシャロットのもう一つの隣国。
・ロボット王国
オーロラ国のすぐ近くにあった、ロボットが支配するもう一つの世界。
物語の根幹にかかわる設定。
「ゴクドーくん、追記・修正どうしたの?」
「ああ、あれならとっくに売っぱらってきたぜ」
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- 上・下巻で下巻だけ出ないって、どういうことやねん! -- 名無しさん (2015-05-04 05:16:57)
- ルーベットとキクエとウクライナは股間に悪すぎた -- 名無しさん (2015-07-14 01:11:46)
- なんつーか、ラノベ初期の色々なものが大らかだった時代の作品だよなぁ。変なお面をつけた謎の男が出てきて「げげっ、てめえはウルトラマン!」とかやったり、1巻の登場人物の名前が俳句のもじりだったり。今のラノベは全体的に生真面目というか型にはまった印象はあるなぁ(老害並感) -- 名無しさん (2018-09-16 20:35:33)
- 登場人物の名前が俳句なのは、1巻だけじゃなくて本編全巻だよ -- 名無しさん (2021-01-12 23:04:29)
- アニメじゃルーベットの身体になったゴクドー君その他女性陣で諸事情でアイドルユニットを結成。CV石田そのままで歌を披露してたな。しかも2回。あと無敵音痴なルーベットのせいで作戦が破たんするのを危惧して自分からメインを分捕っての熱唱だったっていう。 -- 名無しさん (2021-03-25 00:19:41)
- 極道くんは元はコンプティークのイボンヌ時代のネタだっけ -- 名無しさん (2024-01-17 20:07:42)
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