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&font(#6495ED){登録日}:2017/06/25 (日) 23:50:37 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &font(b,19px){おわりのない} &font(b,14px){Get me out} &font(b,19px){かなしみから} &font(b,14px){of this endless loneliness…} &font(b,19px){どこかへ…} } &bold(){「dis-」(ディス)}は[[有坂美香]]の楽曲。彼女のデビューシングルでもある。作詞・岩里祐穂。作曲・M Rie。編曲・M.I.D。 テレビアニメ&bold(){『[[無限のリヴァイアス]]』のオープニングテーマ}。 本項では『無限のリヴァイアス』OPの説明も行う……というかそっちがメインかも。 ---- #contents() ---- **曲 シングル盤は1999年発売。それまでバックコーラスを主に活動していた有坂女史のメジャーデビュー作となった。 カップリング曲には『リヴァイアス』エンディングテーマとなる「夢を過ぎても」を収録している。 テクノポップの音に有坂女史の力強いボーカルを載せた名曲。 1番では少年少女の鬱屈と諦めが謡われる。 やりきれない寂しさよりは、他人を傷つけることも、自分が傷つくこともない今のままでいいと、内向的な歩みを続ける。 誰にも伝わらないなら、それで楽になれるならと、果て無く閉ざされた闇の様な世界で、瞳を閉じてしまう。 一方、2番ではその諦観から歩み出す様子が謡われる。 やり方は分からなくても違う場所へ行くために、見えないもののありかへ向かうために、「最後の宇宙」を壊して明日へ向かおうとする。 陰鬱な『リヴァイアス』本編と妙にリンクしており、作品との関連がゴリゴリに出ているわけでもない、オサレ系アニソンの鑑たる歌。 ***バリエーション とにかく変奏がやたらめったら多く、しかもそのほとんどすべてが名アレンジ。 好き嫌いはあれど、「まぁどれも良い曲だよね」と殆どのアニヲタは思うのではないだろうか。 &font(b,15px){◆dis-(TV Version)} 基本。TV本編で使われたバージョン。 &font(b,15px){◆dis-(CLUB MIX Version)} シングル盤とアニメサウンドトラックに収録。TVバージョンのフルコーラス版。 男性の英語ラップから有坂女史のスキャットに繋がる間奏が追加。このラップが日本語歌詞とは異なる希望にあふれた内容。 TVバージョンのサビは2番で使われている。 &font(b,15px){◆dis- (ENGLISH Version)} アニメサウンドトラックに収録。その後2000年にシングルカット発売された。 留学・海外公演の経験豊富な有坂女史だけあって、全編英語の歌を見事に歌唱している。 &bold(){歌詞がオリジナルとは正反対の内容になっている}ことでファンの間では有名。正統派ロボットSFアニメのそれである。 &font(b,15px){◆dis- (English version Song Bird Mix)} アニメ最終話で使用。ゆったりとしたアレンジ。 &font(b,15px){◆dis-(R&B Version)} 2000年シングルに収録。少し乱暴なたとえだがEnglish ver Song Birdの日本語訳風。 &font(b,15px){◆dis-(2006 Version)} 2006年のサウンドリニューアルDVD収録。演奏と歌唱のアクセントが一部変更された新録盤。 オリジナルより少し優しい響きになっている。 &font(b,15px){◆「ハクア starring 早見沙織」カバー} 『[[神のみぞ知るセカイ]] キャラクター・カバーALBUM2 〜選曲:若木民喜〜』に収録。ハクア役・[[早見沙織]]のカバー。 オリジナルよりアップテンポで、熱血具合が増している。歌唱力に定評のある早見女史だけあってクオリティは折り紙つき。 **オープニングアニメーション アバンタイトルラストから冒頭コーラスが入り、OPアニメに入るパターンと、コーラスをカットしてOPアニメに入るパターンで分かれる。 &font(b,15px){<Aメロ>} 少年たちのグラフィティ調タイトルロゴから、主要登場人物たちが次々と移り変わる。 リヴァイアス艦内、少年少女が屯する通路を一人ぼっちで歩く[[相葉昴治]]。 破れた隔壁の裏側で、兄に背を向ける位置で俯き気味に立つ相葉祐希(とエリナ・リグビー)。 思い思いのポーズをとる操船科二期生・ツヴァイの面々。しかし、ユイリィ・バハナは一人目をそらしている。 やはり思い思いのポーズをとるチーム・ブルーの面々。エアーズ・ブルーが頬を緩めた直後、謎の少女の目が見開かれる。 右肩を左手で抱きながら見つめる昴治と、その背中越しに兄の肩を見つめる祐希。 背を向けて別々の方向に歩き去る兄弟。蓬仙あおいが2人の間に入るが、その瞬間にあおいは一人になってしまう。 鏡の破片に写る様々な表情のあおい。現実のあおいは気づかぬ様子で顔をそむけるが、鏡の中のあおいはそれを見て顔を曇らせる。 光の中に揺らぐ長髪の女性のシルエットを見つけた尾瀬イクミは、一瞬、喜びの表情を浮かべるが、直ぐに悲しげな表情になって顔をそむける。 その視線の向きには、全身がずぶ濡れになり、靴を左手で持ちながら、友人たちの方へ歩く和泉こずえの姿が。 しかしこずえがふと顔を上げた瞬間、彼女の進路を塞ぐように低反動ニードルガンを持った手が突きだされる。 &font(b,15px){<ここからBメロ>} ゲトゥルトの海を背景に、パット・キャンベルを守るようにしゃがむユイリィ。その背後にはルクスン・北条とブルーが立つ。三人の視線が交わることはない。 暗闇でペットのラーフラを抱くファイナ・S・篠崎。彼女の背後で、昴治の後ろ姿に光が当たる。 ファイナの手をすり抜けていくラーフラ。自らの手を見たファイナは何かに脅え、叫ぶ。 向かい合う昴治とあおい、同じ方向を見て怒りの表情を浮かべる祐希とブルー、優しげなイクミの笑顔、悲鳴を上げて光の中に消えるこずえ。 フラッシュカットで晒されるそれぞれの表情は何を意味するのか? &font(b,15px){<ここからサビ>} 闇へ向けて掲げられる無数の手。そこから伸びる無数の細い光は謎のボンテージ少女に繋がっていく。 光の中に消える少女から現れるように、巨大な機械の人形が登場する。 以後、様々な場面が次々と映し出される。 地球軌道のリーベ・デルタ、宇宙を往く「黒のリヴァイアス」、爆炎の中に沈んでいく昴治のシルエット、昴治に凸ピンをするあおい、ツヴァイを代表して未来を指差すルクスン、あいまいな態度のイクミに怒るこずえ、険しい表情で座り込む祐希、体をもたげるラーフラ―― 全てが終わった後、再びメインキャストたちが次々と入れ替わるフラッシュカットに入る。 腕を払うイクミ、何かを言いかけて止めるルクスン、誰かを呼び止めるユイリィ、何かを睨むブルー、笑うあおいとこずえ。 最後に祐希が現れると、カメラは一気に引き、祐希の回りの名もなき学生たちを映す。 そして無数の人影の頭上を飛び越え、再びカメラはある一点――昴治をズームする。 イクミ、あおい、こずえ達と宇宙を見つめる昴治。その視点の先で放射状の光がまたたく。 **すべておわったあと ちなみにこのOPアニメ、非常に凝った作りをしている。 全26話視聴後に見直すと、実はOPアニメ全編が&bold(){物語展開の暗示となる要素のオンパレード}だった、ということに気がつくはずである。 以下、ネタバレ全開なので、未視聴者は頑張って全26話をマラソンしてきてほしい。 途中で投げ出したくなっても見続けること。それだけの価値は間違いなくあるアニメの筈。 ***サビのバリエーション 物語進行と共に、サビ映像が変化していく。基本的にはその時点で起きている戦闘が描かれる。 &bold(){-Sere1~3:}「黒のリヴァイアス」はほぼ未登場。特殊可潜艇「タンデル」とコンラッド艦長、リーベ・デルタが描かれる。ちなみにコンラッドはOPに登場する唯一の大人。タンデルとリーベ・デルタはこのVerのみに登場。 &bold(){-Sere4~7:}木星軌道で起こる爆発の中に消える昴治のカットが初挿入。フラッシュカットの間に、ゲトゥルトの海から飛翔する「黒のリヴァイアス」の雄姿が挟まる。このVerをもってコンラッドは一時退場。 &bold(){-Sere8~13:}人物カットが一切なく(ネーヤ除く)、消える昴治の代わりに「黒のリヴァイアス」が飛ぶ。土星圏を飛ぶ「黒のリヴァイアス」の映像で構成される。ゲトゥルトの海でバルジキャノンを斉射する映像もここ。 &bold(){-Sere14~17:}「青のインプルス」戦。バルジキャノン斉射、咆哮するギッター、放たれる回転衝角!! &bold(){-Sere18~20:}「真紅のディカスティア」戦。美しく収納されるエイステラールのカットが見どころ。わめくオバン二人を貫くように、アインヴァルトがバルジキャノンをぶっ放す。 &bold(){-Sere21~23:}消える昴治のカットが「黒のリヴァイアス」にかぶさる形で復活したが、昴治も「黒のリヴァイアス」もどちらも消えるようになった。それ以外の人物カットは一切なく(ネーヤ除く)、アインヴァルトの映像が主。 &bold(){-Sere24~25:}「灰のゲシュペンスト」戦。消える昴治と「黒のリヴァイアス」はそのままに激闘が描かれる。「灰のゲシュペンスト」のマーヤと、艦長になって帰って来たコンラッドも登場。 &bold(){-Sere26:}最終回。Sere7以来久々に主要人物のフラッシュカットが復活。「タンデル」・コンラッド・リーベ・デルタを抜いて「黒のリヴァイアス」のカットを追加したSere1~3版ともいえる。 以上、&bold(){計8種のバリエーション}が制作されている。 ちなみにSere1版はカット以降のタイミングが微妙に異なるため、厳密には全9種になる。 ***伏線 &font(b,15px){Aメロ編} -一見すると一人ぼっちで歩いているように見える昴治だが、よく見ると彼の周囲には友人たちがおり、次のカットへの移行前に一瞬だけはっきり描かれてもいる。 --どこか遠い目で昴治を見るイクミ、昴治を気遣うように見るあおい、他の面子から顔をそらし一人だけ完全に別の方向を向いているこずえ、昴治を見ているようで実は彼の視線と90°違う所を見ているファイナ。 --さらによく見ると、あおいとこずえがそれぞれ離れていくように歩いている。 -ツヴァイからチーム・ブルーへの視点移動は、ツヴァイがブルーに権力を奪われる暗示だろう。 --左側にいる三人(ユイリィ、ルクスン、ラン)がEランク扱いをされ、そして最後まで正気を保っていたのは偶然だろうか。 --ユイリィは左(=カメラが動く向き=ブルーが居る向き)を見ているが、いざカメラが動き始めると正面に視線を戻す。そしてユイリィがさっきまで見ていたところでは、裏切者・チャーリーが後ろめたそうにチーム・ブルーの方向へ歩き出している。 -兄の肩を見る相葉兄弟。2人の不和の原因となった昴治の怪我を気にしていることは一目瞭然である。 -ガラスの破片に写るあおい。おせっかいの割に自分のことは疎かにしがちで、しかも実は対人コミュニケーションが得意なわけではない彼女の本質を描いている。 -イクミが笑みを浮かべる女性のシルエットは、彼がかつて愛し合っていた実姉の象徴。 -ずぶ濡れのこずえは本編18話のラストシーンとダブる。『リヴァイアス』における暴力の象徴・ニードルガンを突き付けられる(ように見える)のも彼女の受難を表しているのか。 &font(b,15px){Bメロ編} -ゲトゥルトの海に現れるキャラクターは、パット以外、歴代のリヴァイアス艦長である(イクミは艦長ではない)。 --それぞれの視線が交わらず、焦点もあわないのは、彼らの立場や方針の違いを示しているのだろうか。 -昴治に光が当たり、ラーフラが離れ、ファイナが自分の手を見る。これはそのまま「昴治の指摘でファイナが自らの真の過ちに気付く」第25話の展開に当てはまっている。 -同じカットで怒るブルーと祐希。方法は違えど、両者とも「力とは正義」のスタンス。 -髪がほどけて光の中に消えるこずえ。本編を見た人ならこれが何を意味するか、最早解説するまでもないだろう……。 --直前にイクミの笑顔が映るのも、本編後半の彼の変貌に繋がっているのかもしれない。 &font(b,15px){サビ編} -無数の細い光=光の糸でつながれたネーヤと、光の中から浮かぶVG・アインヴァルト。ネーヤの正体を暗示している。 -ここから無数の集合画まで各話ごとにカットが異なるが、昴治が消えていくカットはしっかり元ネタがある。初期構想で考えられていた「昴治が死ぬ」エンディングの名残とのこと。 -最後のカットを逆再生すると「手で顔を隠すブルー」→「それを呼び止めるように叫ぶユイリィ」→「その後ろで複雑な表情で口ごもるルクスン」という、もろ三角関係の暗示になる。 -祐希→雑踏→昴治へのカメラワーク。遠くから眺めただけでは「428人の少年少女」に過ぎないが、1人1人にもしっかり繋がりがあり、それぞれの物語があることを示している。 --昴治の回りの友人たちは分かりやすいが、実は祐希の傍にもエリナとカレン・ルシオラがいるのだ。 やたら祐希と一緒に描かれているエリナ……? そーいえば彼女だけ思わせぶりして結局本筋に絡まずじまいだったなぁ……。 追記修正は最後の宇宙を壊してから。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 接頭辞と紛らわしいので()つけよう -- 名無しさん (2017-06-25 23:54:59) - その接頭辞の項目もないし、他にかぶってる項目も検索した限りなさそうなので別にいいかなと思う。 -- 名無しさん (2017-06-26 00:05:34) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2017/06/25 (日) 23:50:37 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &font(b,19px){おわりのない} &font(b,14px){Get me out of} &font(b,19px){かなしみから} &font(b,14px){this endless loneliness…} &font(b,19px){どこかへ…} } &bold(){「dis-」(ディス)}は[[有坂美香]]の楽曲。彼女のデビューシングルでもある。作詞・岩里祐穂。作曲・M Rie。編曲・M.I.D。 テレビアニメ&bold(){『[[無限のリヴァイアス]]』のオープニングテーマ}。 本項では『無限のリヴァイアス』OPの説明も行う……というかそっちがメインかも。 ---- #contents() ---- **曲 シングル盤は1999年発売。それまでバックコーラスを主に活動していた有坂女史のメジャーデビュー作となった。 カップリング曲には『リヴァイアス』エンディングテーマとなる「夢を過ぎても」を収録している。 テクノポップの音に有坂女史の力強いボーカルを載せた名曲。 1番では少年少女の鬱屈と諦めが謡われる。 やりきれない寂しさよりは、他人を傷つけることも、自分が傷つくこともない今のままでいいと、内向的な歩みを続ける。 誰にも伝わらないなら、それで楽になれるならと、果て無く閉ざされた闇の様な世界で、瞳を閉じてしまう。 一方、2番ではその諦観から歩み出す様子が謡われる。 やり方は分からなくても違う場所へ行くために、見えないもののありかへ向かうために、「最後の宇宙」を壊して明日へ向かおうとする。 陰鬱な『リヴァイアス』本編と妙にリンクしており、作品との関連がゴリゴリに出ているわけでもない、オサレ系アニソンの鑑たる歌。 ***バリエーション とにかく変奏がやたらめったら多く、しかもそのほとんどすべてが名アレンジ。 好き嫌いはあれど、「まぁどれも良い曲だよね」と殆どのアニヲタは思うのではないだろうか。 &font(b,15px){◆dis-(TV Version)} 基本。TV本編で使われたバージョン。 &font(b,15px){◆dis-(CLUB MIX Version)} シングル盤とアニメサウンドトラックに収録。TVバージョンのフルコーラス版。 男性の英語ラップから有坂女史のスキャットに繋がる間奏が追加。このラップが日本語歌詞とは異なる希望にあふれた内容。 TVバージョンのサビは2番で使われている。 &font(b,15px){◆dis-(CLUB MIX Version 2)} 00年発売の「有坂美香 VOCAL ALBUM/Over The Dream」や06年発売の「無限のリヴァイアス Song Collection」に収録されているバージョン。 基本的にCLUB MIX Versionと同じだが男性の英語ラップパートだけ無くなって代わりの間奏になっているのが特徴。 大人の事情で男性パートが使えなくなった為、用意されたバージョンではないかと推測される。 &font(b,15px){◆dis- (ENGLISH Version)} アニメサウンドトラックに収録。その後2000年にシングルカット発売された。 留学・海外公演の経験豊富な有坂女史だけあって、全編英語の歌を見事に歌唱している。 &bold(){歌詞がオリジナルとは正反対の内容になっている}ことでファンの間では有名。正統派ロボットSFアニメのそれである。 &font(b,15px){◆dis- (English version Song Bird Mix)} アニメ最終話で使用。ゆったりとしたアレンジ。 &font(b,15px){◆dis-(R&B Version)} 2000年シングルに収録。少し乱暴なたとえだがEnglish ver Song Birdの日本語訳風。 &font(b,15px){◆dis-(2006 Version)} 2006年のサウンドリニューアルDVD収録。演奏と歌唱のアクセントが一部変更された新録盤。 オリジナルより少し優しい響きになっている。 &font(b,15px){◆dis-(2006 English Version)} 2006年版の英語版、こちらももちろん新録されている。 &font(b,15px){◆「ハクア starring 早見沙織」カバー} 『[[神のみぞ知るセカイ]] キャラクター・カバーALBUM2 〜選曲:若木民喜〜』に収録。[[ハクア]]役・[[早見沙織]]のカバー。 オリジナルよりアップテンポで、熱血具合が増している。歌唱力に定評のある早見女史だけあってクオリティは折り紙つき。 **オープニングアニメーション アバンタイトルラストから冒頭コーラスが入るパターンと、コーラスをカットしてそのままOPアニメに入るパターンで分かれる。 &font(b,15px){<Aメロ1>} グラフィティ調タイトルロゴから、主要登場人物たちが次々と移り変わる。 リヴァイアス艦内、少年少女が屯する通路を一人ぼっちで歩く[[相葉昴治]]。 破れた隔壁の裏側で、兄に背を向ける位置で俯き気味に立つ相葉祐希(とエリナ・リグビー)。 思い思いのポーズをとる操船科二期生・ツヴァイの面々。ユイリィ・バハナは一人目をそらしている。 やはり思い思いのポーズをとるチーム・ブルーの面々。エアーズ・ブルーが頬を緩めた直後、謎の少女の目が見開かれる。 &font(b,15px){<ここからAメロ2>} 右肩を左手で抱きながら見つめる昴治と、その背中越しに兄の肩を見つめる祐希。 背を向けて別々の方向に歩き去る兄弟。蓬仙あおいが2人の間に入るが、その瞬間にあおいは一人になってしまう。 鏡の破片に写る様々な表情のあおい。現実のあおいは気づかぬ様子で顔をそむけるが、鏡の中のあおいはそれを見て顔を曇らせる。 光の中に揺らぐ長髪の女性のシルエットを見つけた尾瀬イクミは、一瞬、喜びの表情を浮かべるが、直ぐに悲しげな表情になって顔をそむける。 その視線の向きには、全身がずぶ濡れになり、靴を左手で持ちながら、友人たちの方へ歩く和泉こずえの姿が。 しかしこずえがふと顔を上げた瞬間、彼女の進路を塞ぐように低反動ニードルガンを持った手が突きだされる。 &font(b,15px){<ここからBメロ>} ゲトゥルトの海を背景に、パット・キャンベルを守るようにしゃがむユイリィ。その背後にはルクスン・北条とブルーが立つ。三人の視線が交わることはない。 暗闇でペットのラーフラを抱く[[ファイナ・S・篠崎]]。彼女の後ろで、昴治の後ろ姿に光が当たる。ファイナの手をすり抜けていくラーフラ。 自らの手を見て脅えるファイナ、叫ぶ。向かい合う昴治とあおい、同じ方向を見て怒りの表情を浮かべる祐希とブルー、優しげなイクミの笑顔、悲鳴を上げて光の中に消えるこずえ。 フラッシュカットで晒されるそれぞれの表情は何を意味するのか? &font(b,15px){<ここからサビ>} 闇へ向けて掲げられる無数の手。そこから伸びる無数の細い光は謎のボンテージ少女に繋がっていく。 光の中に消える少女から現れるように、巨大な機械の人形が登場する。 以後、様々な場面が次々と映し出される。 地球軌道のリーベ・デルタ、宇宙を往く「黒のリヴァイアス」、爆炎の中に沈んでいく昴治のシルエット、昴治に凸ピンをするあおい、ツヴァイを代表して未来を指差すルクスン、あいまいな態度のイクミに怒るこずえ、険しい表情で座り込む祐希と彼を見つめるエリナ、体をもたげるラーフラ―― 全てが終わった後、再びメインキャストたちが次々と入れ替わるカットに入る。 腕を払うイクミ、何かを言いかけて止めるルクスン、誰かを呼び止めるユイリィ、何かを睨むブルー、笑うあおいとこずえ。 最後に祐希が現れると、カメラは一気に引き、祐希の回りの名もなき学生たちを映す。 そして無数の人影の頭上を飛び越え、再びカメラはある一点――昴治をズームする。 イクミ、あおい、こずえ達と宇宙を見つめる昴治。その視点の先で放射状の光がまたたく。 **すべておわったあと ちなみにこのOPアニメ、非常に凝った作りをしている。 全26話視聴後に見直すと、実はOPアニメ全編が&bold(){物語展開の暗示となる要素のオンパレード}だった、ということに気がつくはずである。 以下、ネタバレ全開なので、未視聴者は頑張って全26話をマラソンしてきてほしい。 途中で投げ出したくなっても見続けること。それだけの価値は間違いなくあるアニメの筈。 ***サビのバリエーション 物語進行と共に、サビ映像が変化していく。基本的にはその時点で起きている戦闘が描かれる。 &bold(){-Sere1~3:}「黒のリヴァイアス」はほぼ未登場。特殊可潜艇「タンデル」とコンラッド艦長、リーベ・デルタが描かれる。タンデルとリーベ・デルタはこのVerのみに登場。 &bold(){-Sere4~7:}木星軌道で起こる爆発の中に消える昴治のカットが初挿入。フラッシュカットの間に、ゲトゥルトの海から飛翔する「黒のリヴァイアス」の雄姿が挟まる。このVerをもってコンラッドは一時退場。 &bold(){-Sere8~13:}人物カットが一切なく(ネーヤ除く)、消える昴治の代わりに「黒のリヴァイアス」が飛ぶ。土星圏を飛ぶ「黒のリヴァイアス」の映像で構成される。ゲトゥルトの海でバルジキャノンを斉射する映像もここ。 &bold(){-Sere14~17:}「青のインプルス」戦。バルジキャノン斉射、咆哮するギッター、放たれる回転衝角!! &bold(){-Sere18~20:}「真紅のディカスティア」戦。美しく収納されるエイステラールのカットが見どころ。わめくオバン二人を貫くように、アインヴァルトがバルジキャノンをぶっ放す。 &bold(){-Sere21~23:}消える昴治のカットが「黒のリヴァイアス」にかぶさる形で復活したが、昴治も「黒のリヴァイアス」もどちらも消えるようになった。それ以外の人物カットは一切なく(ネーヤ除く)、アインヴァルトの映像が主。 &bold(){-Sere24~25:}「灰のゲシュペンスト」戦。消える昴治と「黒のリヴァイアス」はそのままに激闘が描かれる。「灰のゲシュペンスト」のマーヤと、艦長になって帰って来たコンラッドも登場。 &bold(){-Sere26:}最終回。Sere7以来久々に主要人物のフラッシュカットが復活。タンデル、コンラッド、リーベ・デルタを抜いて「黒のリヴァイアス」のカットを追加したSere1~3版ともいえる。 以上、&bold(){計8種のバリエーション}が制作されている。 ちなみにSere1版はカット以降のタイミングが微妙に異なるため、厳密には全9種になる。 ***伏線 &font(b,15px){Aメロ1編} -一見すると一人ぼっちで歩いているように見える昴治だが、よく見ると彼の周囲には友人たちがいる。 --あおいとこずえがそれぞれ離れていくように、ファイナが昴治に近づくように歩いている。昴治の少し前にはニックスと明弘もいる。 --更に、友人たちは次のカットへの移行前に一瞬だけ大きく描かれている。どこか遠い目で昴治を見るイクミ、昴治を気遣うように見るあおい、他の面子から顔をそらし一人だけ完全に別の方向を向いているこずえ、昴治を見ているようで実は彼の視線と90°違う所を見ているファイナ。 -ツヴァイからチーム・ブルーへの視点移動は、ツヴァイがブルーに権力を奪われる暗示だろう。 --左端の3人(ユイリィ、ルクスン、ラン)がEランク扱いをされ、そして最後まで正気を保っていたのは偶然だろうか。 --ユイリィは左(=カメラが動く向き=ブルーが居る向き)を見ているが、いざカメラが動き始めると正面に視線を戻す。そしてユイリィがさっきまで見ていたところでは、裏切者・チャーリーが後ろめたそうにチーム・ブルーの方向へ歩き出している。 &font(b,15px){Aメロ2編} -兄の肩を見る相葉兄弟。2人の不和の原因となった昴治の怪我を気にしていることは一目瞭然である。 -ガラスの破片に写るあおい。おせっかいの割に自分のことは疎かにしがちで、しかも実は対人コミュニケーションが得意なわけではない彼女の本質を描いている。 -イクミが笑みを浮かべる女性のシルエットは、彼がかつて愛し合い、死別した女性の象徴。 -ずぶ濡れのこずえは本編18話のラストシーンとダブる。『リヴァイアス』における暴力の象徴・ニードルガンを突き付けられる(ように見える)のも彼女の受難を表しているのか。 &font(b,15px){Bメロ編} -ゲトゥルトの海に現れるキャラクターは、パット以外、歴代のリヴァイアス艦長である(イクミは艦長ではない)。 --それぞれの視線が交わらず、焦点もあわないのは、彼らの立場や方針の違いを示しているのだろうか。 -昴治に光が当たり、ラーフラが離れ、ファイナが自分の手を見る。これはそのまま「昴治の指摘でファイナが自らの真の過ちに気付く」第25話の展開に当てはまっている。 -同じカットで怒るブルーと祐希。方法は違えど、両者とも「力とは正義」のスタンス。 -髪がほどけて光の中に消えるこずえ。本編を見た人ならこれが何を意味するか、解説するまでもないだろう……。 --直前にイクミの笑顔が映り、こずえも一瞬笑みを浮かべている。こずえ受難の原因、そしてイクミの変貌の暗示かもしれない。 &font(b,15px){サビ編} -無数の細い光=光の糸でつながれたネーヤと、彼女から生まれるように浮かぶVG・アインヴァルト。ネーヤの正体を暗示している。 -昴治が消えていくカットは初期構想で考えられていた「昴治が死ぬ」エンディングの名残とのこと。 -最後のカットを逆再生すると「手で顔を隠すブルー」→「それを呼び止めるように叫ぶユイリィ」→「その後ろで複雑な表情で口ごもるルクスン」という、もろ三角関係の暗示になる。 -祐希→雑踏→昴治へのカメラワーク。遠くから眺めただけでは「487人の少年少女」に過ぎないが、1人1人にもしっかり繋がりがあり、それぞれの物語があることを示している。 --昴治の回りの友人たちは分かりやすいが、実は祐希の傍にもエリナとカレン・ルシオラがいる。カレンが祐希側につくことはこの時点で明かされていたことになる。 やたら祐希と一緒に描かれているエリナ……? そーいえば彼女だけ思わせぶりして結局本筋に絡まずじまいだったなぁ……。 追記修正は最後の宇宙を壊してから。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,3) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 接頭辞と紛らわしいので()つけよう -- 名無しさん (2017-06-25 23:54:59) - その接頭辞の項目もないし、他にかぶってる項目も検索した限りなさそうなので別にいいかなと思う。 -- 名無しさん (2017-06-26 00:05:34) - 無限のリヴァイアス主題歌シングルって言う8cmCDまだ持ってるわ -- 名無しさん (2017-06-26 00:35:23) - 歌詞かなり重いよね…アニメ本編もだけど -- 名無しさん (2017-06-26 02:32:10) - 余談ですが、スクライドの小説で同名のアルターが出ていましたが…作者繋がり? -- 名無しさん (2017-06-26 08:04:10) - 当時ろくすっぽ見てないのにOPだけ気に入って覚えて学校の行き帰り唄ってた思ひ出(当時中学生)。まだ全然唄えるな、TVバージョンだけだけど。Amazon primeビデオでおっかけてみるかー -- 名無しさん (2017-06-26 10:41:31) - パットと歴代リヴァイアス艦長のシーンだけど、ブルーとだけは、これといった絡みがなかったな。 -- 名無しさん (2017-06-26 19:24:08) - ENGLISH Versionの歌詞見たら明るすぎて笑ってしまった -- 名無しさん (2017-06-27 05:41:04) - 最後に大勢のクルーを見せることで「群像劇」ってのを前面に出してたのが印象的 -- 名無しさん (2017-06-27 14:34:31) - 接頭詞と紛らわしいってよりそもそも何の項目かわかりづらいから(楽曲)とかつけたほうがいいとおもう。 -- 名無しさん (2017-06-28 20:30:07) - dis-なんて普通に調べたら英語の接頭詞が真っ先に出てくるし、(楽曲)は付ける必要があると思う -- 名無しさん (2020-07-13 19:21:55) - 同意。(楽曲)なら紛らわしくなくていいんじゃない? -- 名無しさん (2020-07-13 23:15:19) - みんなこの項目ここまで力入れて作ってる人の事もっと褒めようお -- 名無しさん (2022-08-29 22:39:08) #comment #areaedit(end) }

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