無双竜機ボルバルザーク

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無双竜機ボルバルザーク」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2010/02/04 Thu 07:06:18
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 25 分で読めます

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&tags()
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#center(){
&bold(){&sizex(5){&font(#ff0000){荒廃していく世界を救うため、異なる文明のドラゴンが}&font(#008000){奇跡の融合を遂げた。これが伝説の始まりとなる。}}}


&bold(){&blankimg(無双竜機ボルバルザーク.jpg,width=405,height=360)}
}
#right(){&sizex(4){&bold(){((出典元:イラストレーター山宗 Pixiv「無双竜機ボルバルザーク」 2009年9月15日投稿 出典元URL:https://www.pixiv.net/artworks/6168939 サイト運営者:ピクシブ株式会社 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids))}}}


《&bold(){無双竜機ボルバルザーク}》とは、[[TCG>トレーディングカードゲーム(TCG)]]「[[デュエル・マスターズ>デュエル・マスターズ(TCG)]]」のクリーチャー。
DM-10 「&ruby(エターナル・アームズ){[[聖拳編>聖拳編(デュエル・マスターズ)]]} 第1弾」に収録されたベリーレアのひとつ。

#openclose(show=●目次){
#contents()
}

*【解説】
|&font(#ff0000){&bold(){無双}}&font(#008000){&bold(){竜機}}&font(#ff0000){&bold(){ボルバル}}&font(#008000){&bold(){ザーク}} VR &font(#ff0000){火}/&font(#008000){自然}文明 (7)|
|クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン 6000|
|■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。|
|&bold(){&font(#ff0000){■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、他のパワー6000のクリーチャーをすべて破壊する。その後、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。そのターンの終わりに、自分はゲームに負ける。}}|
|■スピードアタッカー|
|■W・ブレイカー|

7マナでパワー6000のW・ブレイカー。
火のクリーチャーらしくスピードアタッカーを持っている。
そしてバトルゾーンに出した時に、自身を除くパワーがちょうど6000のクリーチャーをすべて破壊する。

…ここまでなら標準的なスペックである。
だが、問題はこれ。

>そのターンの後に&bold(){&font(#ff0000){もう1度自分のターンを行い、追加ターン終了時に持ち主はゲームに敗北する}}。

デュエマをやったことがない人でも&bold(){何かおかしい}と思うだろう。

TCGでは自分と相手の手番を繰り返しながらゲームを進めていくのが常識。
あるプレイヤーの攻勢に対し、もう1人のプレイヤーにも反撃の機会を与えられているからこそ互いの戦力が拮抗しやすくなり、スリリングなゲーム性が生まれるのである。

&bold(){その基本原則をこのカードははいとも簡単に捻じ曲げる。}

たしかに、&bold(){追加ターンで勝ち切れなければ自滅}というデメリットは無視できない。
準備ができていないときにマナゾーンから《母なる大地》で引っ張り出されれば敗北の可能性はある。((デュエマでは相手ターン中にエクストラターンを取得した場合「自分のエクストラターン→自分の通常のターン」という順番で処理されるため、エクストラターンの後に敗北する《ボルバル》の場合返しのターンで勝てなければ敗北が確定する。))

だが《ボルバルザーク》の場合、&bold(){ターンがもう1度くれば大方勝ってしまえる}のである。

なぜならば…

・&bold(){スピードアタッカーなので召喚したターンに攻撃可能。}
・自分のターンが&font(#ff0000){2ターン連続}になれば、&font(#ff0000){攻撃回数も2倍}となる。こいつ自身も2回攻撃できるので、&bold(){&font(#ff0000){なんと1体でシールドを4枚もブレイクできるのだ。}}&font(l){せめてスピードアタッカーがなかったらこんなことには…}
・相手にターンが渡らないため、相手は&bold(){ブロッカーのアンタップもできず、除去や殴り返しで頭数を減らすこともできない。}
・&bold(){連続して行う2ターン目にマナがアンタップされてカードを1枚引けるため、スピードアタッカーを出せばさらに追撃できる。}

等の影響をもたらすのだ。弱いはずがない。

また単純に攻撃回数が2倍になるので、相手の計算を大きく狂わせることができる。
その上、自分だけアンタップを挟むので、最初のターンに《ホーリー・スパーク》で全タップを喰らってももう1度総攻撃できる。
あとからS・トリガーを封じる《&ruby(カース・トーテム){[[呪紋の化身]]}》でも出されたらもう目も当てられない。

相手の場にブロッカーを持つクリーチャーが存在せず、自分の場に攻撃可能なクリーチャーが他に一体でも居る状態だと、&bold(){こいつを出せば(少し運が絡むが)まず勝てるというレベル}。
勝てなければ上記の効果により自身が負けるので文字通り&bold(){&font(#ff0000){出せば終わり}}のカード。

でも7マナは当時としては重いんじゃ…なんて思ってはいけない。
なぜなら自然が入れば4積みされるのが当然である、あの&bold(){《[[母なる大地>母なる系呪文(DM)]]》が最盛期の時代}だったからだ。
サーチする手段も《ディメンション・ゲート》に《クリスタル・メモリー》そして《鳴動するギガ・ホーン》と必要十分であった。

こうして《ボルバルザーク》は&bold(){出せば勝ち、そして出すのも簡単というトンデモカード}になってしまった。

そんな壊れカードの《ボルバルザーク》だが、実は出た当初はプレイヤーから「ゲームに負けるとかwwwヨワスwwwww」&bold(){とあまりに強烈なデメリット故にハズレカード扱いをされていた}。
聖拳編は飛躍的にカードパワーが上昇したセットでもあり、その他の安定して強力なカードの方が注目されていたのである。後述する漫画での扱いも一因だと思われる。

強さを認識していたプレイヤーからも、最初は光や闇のパワーカードを組み込まないビートダウン型のデッキとして組まれることが専らであり、デッキパワーでどうしても【イニシエート】や【アクアン】に劣りがちであったことから、「ボルバル本体は強いがデッキは弱い」と見做されがちであった。

実を言うと、開発陣もあくまでハイリスク・ハイリターンなカードとして認識しておりそこまで壊れカードだと思っていなかった。
実際パワー6000以下ではなくジャスト6000を破壊する効果は実質デメリットも同然であり、2枚目の《ボルバルザーク》を事実上使用不可にする他、同等の問題児である《呪紋の化身》((S・トリガーを封じる当時の逆転要素完全否定の現プレミアム殿堂。))と並べられないようにする事で逆転要素を否定しないための調整の名残である。

&font(#808080){尚、Sトリガー封じは同等の事ができる《[[ボルメテウス>ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン]]》や《ガラムタ》が代理で使われたので、この配慮はほぼ無意味になった。&br()自分の場のみならず相手の場の6000ジャストも吹っ飛ばすので、効果対象が少しでも違えば最高の抑止力になったであろう《アングラー・クラスター》などが涙を流することとになったりと上述の通りぶっちゃけ役に立ってない。}


*【ボルバル・マスターズの到来】
研究が進み強さが認知されると、当然ながら大会ではこのカードを使用したデッキが上位を独占。
&bold(){「ボルバルが入っていないデッキはボルバルが入っているデッキの劣化」とまで言われた}こともあった。
そして2005年の夏に殿堂入りを果たす。

…だが結局のところ1枚制限なので、サーチ手段が豊富なデュエマにおいてはシールドに行ってしまう事故が起きない限りは問題なし、結局《ボルバルザーク》がデッキに組み込まれるのには変わらなかった。どころか結果的に&bold(){引いたもん勝ちが助長された}。
その後も《ボルバルザーク》を使用したデッキタイプは様々な形で増えていった。
そのパターンも下記の様に多岐にわたる。
&s(){流石《ボルバル》、格が違う。}

このカードが現役だった時期は&bold(){「ボルバル・マスターズ」}と揶揄される&bold(){一大暗黒期}であり、デュエル・マスターズで最もユーザーが少なかった時代とも言われている。
当時は、&bold(){「ボルバルザークを禁止に!」}という運動が起こったほど、このカードの与えた影響は非常に大きかった。

#openclose(show=▷主なデッキタイプ){
・【ボルバルステロイド】
初期型の火+自然を使用したビートダウン。《ボルバルザーク》デッキの基本形。
その強さを世に広めた元祖。

・【ボルバルブルー】
ステロイド型に水文明のドローを加えたタイプ。
手札補充を組み込むことで息切れの激しかった【ボルバルステロイド】の欠点を補っている。
メジャーになった【ボルバル】デッキと言えばこの形。
また[[青赤緑ビートダウン>青赤緑ビートダウン(デュエル・マスターズ)]]はこのデッキタイプを潮流とする。

・【リーフボルバル】
《[[アストラル・リーフ]]》と混ぜた非殿堂タイプ。
レギュレーションの問題により一時期のみ存在したタイプ。

・【ボルバルホワイト】
ステロイド型に光を混ぜたタイプ。
従来の【ボルバル】デッキへのメタデッキなのだが、
結局のところこれにも《ボルバルザーク》が採用されていたのだった。

・【ボルバルブラック】
【ボルバルブルー】に闇を混ぜたタイプ。つまり3色ではなく4色。
《ボルバルザーク》が1枚挿しでも機能するように除去コントロールに近くなっている。

・【除去ボルバル】
【ボルバルブラック】に除去カードを多めに入れたタイプ。コントロール型。

・【カウンターボルバル】
【除去ボルバル】に対抗するために質のいいアタッカーを多く積んだ【ボルバルブルー】の亜種。
&s(){要するに【ボルバルブルー】亜種同士の喧嘩である。}

・【バジュラズブルー】
【ボルバルブルー】に《バジュラズ・ソウル》を入れたタイプ。

・【除去バジュラズ】
【除去ボルバル】に《バジュラズ・ソウル》を入れたタイプ。【ボルバル】デッキの完成系。
}

またこのカードを出されたら、出した人の負けという形であっても&bold(){絶対に勝負が決まってしまう点}にも批判が集まった。
《ボルバルザーク》がフィールドに出たら最後、&bold(){対戦相手は完全にTCGの勝敗を決定することから排除されてしまう}。使用したプレイヤーが勝つか、自滅するかしか残っていないのである。
この事に関してピンと来ないならば、&bold(){「勝てなかったら試合を放棄する」}とほぼ同義であると言えば大体理解できるのではないだろうか。
本来TCGとは対戦相手の駆け引きを楽しむゲームであり、このカードのデメリットはそれを否定しているにも等しい。
というかこのカードが一番嫌われている点は恐らくこの点であると、現代では開発含め認識されている節がある。強い弱いの話だけではないのだ。

環境が1枚のパワーカードに支配されてしまうことは珍しくないが、この時期のデュエマは、&bold(){文字通り《ボルバルザーク》によって勝敗が握られているゲーム}だったのである。
勝ったのも《ボルバルザーク》が原因、負けたのも《ボルバルザーク》が原因…ということである。自分のデッキで勝てないということに関する虚無感が如何にプレイヤーにとってしらけるかは想像に難くない。
「ボルバル・マスターズ」呼ばわりされたこの時期であるが、勝敗すら握ってしまうこのカードに対しては極めて適切な喩えとも言えるだろう。


*【プレミアム殿堂へ……】
そして&bold(){2006年3月15日にデュエル・マスターズ初の[[プレミアム殿堂>プレミアム殿堂(デュエル・マスターズ)]]に格上げされた}。
使用禁止に至るまで&bold(){2年間}。長かった……。
&font(l){[[この直後に新たな地獄が始まることになるのだが、それはまた別のお話……。>ボルメテウス・サファイア・ドラゴン]]}

現在ではこの事を反省してか、新規でも優秀かつバランスを壊しにくいカードの収録が増えている。
メタゲームを荒らし回る恐れがあると判断されたら、即プレミアム殿堂入り等の対策が取られるようになった。

このカードゲーム史上に轟然とそびえ立つ超強力カードを教訓に、全てのカードデザイナーが二度とこのような過ちを繰り返さないことを願うばかりである。
%%まぁ、実際にはその願いもむなしくデュエルマスターズ含む色々なTCGでアレなカードが作られたのだが。%%

ちなみに現環境のデュエマでは《ボルバルザーク》と相性の良いカードがことごとく規制を食らっていたり、環境の高速化、全体的なカードパワーの上昇、カウンター手段の増加といった要因によって《ボルバルザーク》の評価は「使わない理由のないくらい滅茶苦茶強いカード」から、「よくある強いカード」くらいにまでなってはいるが、それでも規制が緩和される気配は一向にない。

それは%%不名誉極まる%%栄えあるプレミアム殿堂第1号という事もさながら、&bold(){出した時点で勝敗が必ず決まってしまうことが問題視されている}ためと考えられている。
実際このカード以外の大半の特殊敗北は、&b(){負けそうになった時、最後の一ターンをプレイさせる}などの行為を行わせるカウンターカードのデメリット…
というか、&b(){本来負けていたタイミングを遅延させるためのカード}や、いわゆる&b(){ボスが破壊される=使用者も命を失う}事を再現した上での特殊敗北条件として付いているのが普通であり、その面でも&bold(){たった一枚のcipのデメリットとして特殊敗北を持っているこのカードはおかしいのである}。

更に言えば、7コストで出しただけで追加ターン・SA・2打点というのは2022年現在ですらこんなに高い打点のものは存在していない。
というかコストも軽すぎる部類なので、追加ターンを得る基準として非常に緩いのである。
#co{
//ただこのカードが生み出された当時、パックの種類の増加に伴い初心者と古参のカード資産差は絶望的なレベルで開いてしまっていた。
 
//そのため新規に始めようとするには敷居が高く、またせっかく始めても古参にボコされるので嫌になって辞めてしまう…というプレイ人口の縮小化へといたるカードゲーム特有の負のスパイラルに、デュエル・マスターズもまた差し掛かろうとしていたのである。

//このような時代背景を考えると、《ボルバルザーク》は手持ちのカードが少ない初心者でも古参と対等に戦えるように…という初心者救済的な意味合いを持たされて生まれてきたカードだったと考えることもできる。

//そう思えば、このカードの存在も許せるようになる…



//#center(){&sizex(7){&font(#ff0000,b){…ワケないだろう!}}}



//本来そういった問題は、「使えるカードの再販」「扱いやすい構築済みデッキの発売」など、販売レベルで克服すべき問題である。

//断じて&bold(){「初心者でもカンタンに勝てるカード作ったよー^ ^」}などというトンデモ行為に及んでいい訳ではない。
//初心者が使って勝てるようになるカードなぞ、資産と知識の豊富な初心者以外が使えばさらに強くなるのが道理である。

//しかしこの時期は近年のような強力カードの再録や過剰なルール整備は「古参プレイヤーを減らす」と言われていたので、その歪んだ意識から生まれたカードとも言える。((忘れられがちだが《ボルバルザーク》が登場した聖拳編はまだデュエマの展開が始まって2年目、TCGというジャンルが生まれて10年ちょっとの段階である。))
//筆者の予想を含んでいるようも見える。「ハイリスクハイリターンのカード」として設定したのであれば初心者向けのカードとは矛盾するのでは。
}


*【アニメでの活躍】
TCG版での現役時代に放送された「デュエル・マスターズ チャージ」にて勝舞の切り札として登場。
映画第1作「闇の城の魔龍凰」でも冒頭のデュエマで登場し、ダイレクトアタックを決めている。

プレミアム殿堂に指定されて以降は長らくアニメに登場することがなかったが、ブラック・ボックス・パックでの再録に合わせて「ビクトリーV」44話で再登場。
[[勝太>切札勝太]]がトッキュー8((後に[[超天篇>超天篇(デュエル・マスターズ)]]で制定されたシールド戦に近い方式のフォーマット。あちらは未開封のブースターパック15パックを開封し、メインデッキが30枚になるようにデッキを構築するが、こちらは8パック開封して出たカードを全て使用して構築する。いずれも殿堂レギュレーションは考慮しない。))でのデュエマの際に引き当てており、《真実の皇帝 アドレナリン・マックス》と共にフィニッシャーとなった。
「2017」32話では場に出ることはなかったものの、勝舞のマナゾーンに置かれる形で登場している。

#center(){
&font(#FF0000){「なんだ、}&font(#00B400){水か!?」}

&font(#168F93){「いいや、温泉さ!」}
}


そして「WIN」16話では、地下マスターとの殿堂ゼロデュエルにおいて斬札ウィンが特別ゲストと称し使用。
地下マスターの[[4連轟轟轟>ブランド(デュエル・マスターズ)]]に対抗する形で、これまた殿堂カードの《インフェルノ・サイン》から湧き出る温泉と共に登場し、ウィンの窮地を救った。


*【漫画での活躍】
漫画版でも、「&bold(){負けるハイリスク}をどうするか?」といった試練として登場。
あの切札勝舞が劣勢の状況で召喚して殴りかかるも返り討ちに遭い、あっけなく出番は終わる。

ただし、エクストラターンの効果は消えないので、うまく利用して勝利はしている。
当時の&bold(){主人公が使う切り札}という存在が、なかなか殿堂入りに踏み込めなかった原因だと思われる。&font(l){[[FWD>ファイアウォール・ドラゴン(遊戯王OCG)]]「ナカーマ」}((こんなのでもまだ相手の勝ち負けまで握らないだけまともに見えるぐらい《ボルバル》の方がアレだったりするが。))


*【派生カード】
最終的にはプレミアム殿堂に送られてしまったものの、その能力を調整した派生カードが何度か登場している。

**[[戦国編>戦国編(デュエル・マスターズ)]]~[[神化編>神化編(デュエル・マスターズ)]]
|&bold(){&color(red){ボルバルザーク・紫電・ドラゴン}} SR 火文明 (7)|
|クリーチャー:アーマード・ドラゴン/サムライ 7000|
|侍流ジェネレート|
|各ターン、このクリーチャーがはじめてタップした時、アンタップする。|
|W・ブレイカー|

|&bold(){&color(blue){蒼神龍ボルバルザーク・紫電・ドラゴン}} P(VR) 水文明 (7)|
|クリーチャー:ポセイディア・ドラゴン/サムライ 6000|
|ブロッカー|
|各ターン、このクリーチャーがはじめてタップした時、アンタップする。|
|このクリーチャーはブロックされない。|

プレミアム殿堂からおよそ2年後に登場した調整版とその亜種。
初代《ボルバルザーク》の「追加ターンで実質2回攻撃」という性能を意識したのか、2回攻撃できるようになっている。
どちらも強くはあるが壊れてはおらず、良き浪漫カードとしてみんなに愛された。
良かったね《ボルバル》!

その人気の高さから《ボルバルザーク》より独立して「紫電」という一つのカテゴリが作られるに至った。
より詳しくは[[こちら>紫電(デュエル・マスターズ)]]で。



**[[エピソード1>エピソード1(デュエル・マスターズ)]]
…ところがさらに3年後、彼は限りなく本家に近い姿と効果で突如帰ってきた。


#center(){&font(i){&sizex(4){&font(#ff0000){「ボルバルザーク}&font(#008000){の名は永遠なり!」}}}}

|&font(#ff0000){&bold(){ボルバルザーク}}&font(#008000){&bold(){・エクス}} SR 火/自然文明 (7)|
|クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン/ハンター 6000|
|■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。 |
|&bold(){&font(#ff0000){■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンにあるカードを全てアンタップする。} }|
|■&bold(){スピードアタッカー} |
|■&bold(){W・ブレイカー}|

…また何かが明らかにおかしい。

わからない人に簡単に言うと、

#center(){&bold(){&font(#ff0000){0マナで召喚酔いの無いW・ブレイカーが出る。}}}

と言えばおわかりになるだろう。
ちなみにこの能力にターン1制限などはないので、複数体を同一ターンに展開できる。

&bold(){&font(#ff0000){《エクス》を手札から4体召喚しても最終的に0マナ。}}

スピードアタッカー持ち故にすぐ攻撃できるので、ワンショットキルの打点が簡単に揃ってしまう。
そして本家と違い、居座れるので実質ノーコストで進化元にもなる。
手札によっては《[[爆竜 GENJI・XX]]》や《[[ガイアール・カイザー]]》などのスピードアタッカーで追撃したり、《[[ロスト・ソウル]]》で反撃手段を断ったりできる。
&font(#0000ff){《サイバー・N・ワールド》}を組み込んだ【エンペラー・キリコ】や【GENJIビート】【ラムダビート】、果ては即死コンボの【[[紅蓮ゾルゲ>紅蓮ゾルゲ(デュエル・マスターズ)]]】等の様々なデッキに投入がされ、猛威を振るった。
5枚ものカードを引ける《[[サイバー・N・ワールド]]》との相性は格別であり、6→7と綺麗に《エクス》に繋げることができた。この組み合わせは「Nエクス」と呼ばれ、多くのデッキで使用されてきた。

ただしあくまでも《エクス》は転生版。元祖《ボルバルザーク》のような「出せば勝ち」というベクトルの強さではない。
特に手札の確保は重要な課題であり、せっかくマナをアンタップしても続けてプレイできるカードがなければ意味がない。

そのため、一見相性の良さそうな【連ドラ】での採用率は思ったように伸びなかった。
また《N》で引けるとは言っても、元の手札は墓地と一緒にすべて山札に入れてシャッフルされるので、うまく引いてこられるかは運次第。

さらに、《N》は相手にもドローされるのでミラーマッチでは扱いが難しい。
「Nエクス」は当時盛んに使用されたグッドスタッフだったが、その豪快さと裏腹に繊細なプレイングが要求された。

…しかし、研究が進むにつれ、マナ召喚を可能にする《ゴエモンキー!》が注目される。
《セブンス・タワー》で大量にマナブーストした後に《ゴエモンキー》を召喚することで、
&bold(){マナゾーンから《エクス》が飛び出る}という地獄絵図を展開。

そしてまた殿堂入りしてしまった。
登場から1年以内という速さだったが、誰もが納得の殿堂入りであった。

「Nエクス」のコンボをデッキに主軸にすることは難しくなったが、
強力なことには変わりないため、相変わらず多くのビートダウンで使われている。

他にはマナのアンタップに目を付けられ、&bold(){無限ループのエンジン}という予想斜め上の利用法も開発された。
具体的には、大量のマナを用意した状態で《エクス》→《[[GILL>THE FINAL カイザー/超銀河竜 GILL]]》→《ファタル・スパイラル》……と繰り返せばみるみる内に相手のシールドが消し飛んでゲームセットとなる。
【ラララオプティマス】でも《獰猛なる大地》で出し入れすることで、マナをアンタップする重要なパーツとなっている。

殿堂入り以前は《ボルバルザーク》の再来として恐れられた彼だが、今では何だかんだ愛される存在になっている……はず。

より詳しくは[[個別項目>ボルバルザーク・エクス]]を参照。


#center(){&font(i){&sizex(4){&font(#ff0000){「ザコの相手はまかせろ!}&font(#008000){オレが「勝」につなげる!」}}}}

|&bold(){&font(#ff0000){無双}&font(#008000){竜鬼}&font(#ff0000){ミツルギ}&font(#008000){ブースト}} P(UC) 火/自然文明 (5)|
|クリーチャー:アース・ドラゴン/アーマード・ドラゴン/ハンター 5000|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンに置いてもよい。そうしたら、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体、破壊する。|

ボルバルザークの力を受け継いだもう1体のハンター。
こちらはエクスと対照的に火力効果の方を継承しており、cipでマナゾーンに置く事でパワー6000以下の相手クリーチャーを1体破壊できる。
クリーチャーというよりはチャージャー呪文感覚で使えるが、呪文禁止の《[[光神龍スペル・デル・フィン]]》にも対応できるのは他にないメリットがある。


**[[革命ファイナル>革命ファイナル(デュエル・マスターズ)]]
そしてさらにさらに5年後。彼はまたしても帰ってくる。
今度は&font(b,#ff0000){大勢のデュエリストから望まれるという形で。}


#center(){&font(i){&sizex(4){&font(#ff0000){「ドラゴンの真の王を名乗るのに、}&font(#008000){我ほど相応しい者はおるまい?」}}}}

|&font(#ff0000){&bold(){キング・}}&font(#008000){&bold(){ボルバルザーク}} SR 火/自然文明 (7)|
|クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン/ 6000|
|■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。 |
|■スピードアタッカー |
|■W・ブレイカー|
|■このクリーチャーの攻撃の終わりに、バトルゾーンに自分の他のドラゴンがあれば、&bold(){自分のクリーチャーをすべて山札の一番下に置いてもよい。&font(#ff0000){そうしたら、このターンの後、自分のターンをもう一度行う。} }|

2月に行われた投票で見事ぶっちぎりの1位に輝いた事で得た、《ボルバルザーク》の新たな姿である。

エクストラターンを得るには他のドラゴンが必要な上に、&bold(){自分のクリーチャーを全てデッキボトムに送る必要がある}……と上2つに比べるとかなり性能は控えめとなっている。

だがEXターン獲得に必要なドラゴンは現状ならあまりにも簡単に用意できる。超次元やドラグハートを使ったり、何なら上の《エクス》を使ってダブル「ボルバル」をしても良い。
革命ファイナルで軽量コストのドラゴンが大量に追加されたのも追い風と言えるだろう。

ボトム送りで自分の場がガラ空きになるのが痛い所ではあるが、《キング》の性質上《モルトNEXT》や《ドギラゴン剣》などのスピードアタッカーを用意しやすいので後続に困る事はないだろう。
どうしてもガラ空きになるのが嫌だという人は《インフィニティ・ドラゴン》を利用するといい。《キング》と《インフィニティ》が存在する限り無限にターンが続いていく。

多くのデュエリストからの支持を受け、見事1位の座に輝き、新生して舞い戻ってきた《ボルバルザーク》。
元祖や《エクス》のように悪夢のような猛威を振るうのか、はたまた良カードの立ち位置に落ち着くのか。
デュエマの未来は果たして。

ちなみに以前CMに登場し、その後スクリーンショットそのままのイラストで再録された時は温泉でのんびりと隠居していた彼だが、なんと《キング》として復活すると同時に《クイーン・アマテラス》即ち同じくプレミアム殿堂の《[[蒼狼の始祖アマテラス]]》と&bold(){温泉で出会いそのまま結婚していた}ことが判明。何万年も世界崩壊の危機を乗り越えて生き続け既に末裔までいるというのに、元気なおじいちゃんである。


#center(){&font(i){&sizex(4){&font(#ff0000){その姿を見た者は、あまりの偉大さに}&font(#008000){畏れ、動けなくなったと言う。}}}}

#right(){&font(#ff0000){―いにしえより伝わりし}&font(#008000){竜族の伝説}}

|&bold(){&font(#ff0000){無双と竜}&font(#008000){機の伝説}} SR 火/自然文明 (7)|
|呪文|
|パワー6000のクリーチャーをすべて破壊する。|
|&bold(){このターンの後にもう一度自分のターンを行う。}|
|追加ターンにこの呪文を唱えることはできない。|

《キング・ボルバルザーク》と同時期に登場した呪文。ルビは《&ruby(エターナル・ボルバルエッジ){無双と竜機の伝説}》。
原典にあった強制敗北が無くなり、アドバンテージのみを享受できるようになった。

なんだかんだで関連カードがちょくちょくでており、完全な引退は遠そうである



**[[王来篇>王来篇(デュエル・マスターズ)]]
…とか思っていたら、恐るべき[[ディスペクター>ディスペクター(デュエル・マスターズ)]]が襲来してしまった。


#center(){&font(i){&sizex(4){&color(red){隠されし真の}&color(green){12番目の王}&color(blue){、襲来}}}}

|&bold(){&color(blue){禁断}&color(red){竜}&color(green){王} &color(red){Vol-}&color(green){Val-}&color(blue){8}} KGM 水/火/自然文明 (9)|
|クリーチャー:ディスペクター/[[アーマード・ドラゴン>アーマード・ドラゴン(デュエル・マスターズ)]]/[[アース・ドラゴン>アース・ドラゴン(デュエル・マスターズ)]]/禁断 54321|
|EXライフ|
|スピードアタッカー|
|T・ブレイカー|
|ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず攻撃されない)|
|このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から5枚を見て、その中から2枚まで手札に加える。残りを好きな順序で山札の下に置く。その後、パワー6000以下のクリーチャーをすべて破壊してもよい。|
|&bold(){自分のターンの終わりに、このターン、クリーチャーが4体以上破壊されていれば、このターンの後に自分のターンを追加する。}|

同じくターン追加効果を持つ《[[禁断機関 VV-8]]》と魔合成させられた姿。
詳細は[[個別項目>禁断竜王 Vol-Val-8]]を参照。


#center(){&font(i){&sizex(4){&font(#ff0000){「歴史の裏側に封じられた力の凄まじさ、理解できたようだな。」}}}

&font(i){&sizex(4){&font(#008000){「この制御不能なほどの力を得ても、押さえつける自信がお前にあるのか?」}}}}

|&bold(){&color(red){無双}&color(green){龍騎} &color(red){ボルバル}・&color(green){モモキング}} SR 火/自然文明 (8)|
|スター進化クリーチャー:ジョーカーズ/アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン/レクスターズ 25000|
|スター進化:レクスターズ、火のクリーチャー、または自然のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)|
|Q・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを4つブレイクする)|
|このクリーチャーが出た時、自分のシールドを2つブレイクする。その後、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このクリーチャーとそのクリーチャーをバトルさせる。|
|自分のターンの終わりに、パワー6000以下のクリーチャーをすべて破壊してもよい。|

「[[超獣王来烈伝>超獣王来烈伝/邪鬼王来烈伝]]」に連なる王の一人&bold(){「殿堂王」}として《モモキング》に継承された姿。
地味に肩書きが「無双&bold(){竜}機」から「無双&bold(){龍}騎」に変わっている。

元祖のW・ブレイカー二回攻撃を反映してかQ・ブレイカーになっており、召喚時にシールド二枚を犠牲にして相手クリーチャーとバトルさせる効果を持つ。
直前の《Vol-Val-8》には及ばないものの、パワーが派生クリーチャーとしては破格の25000を誇るため、バトルで倒せる相手は多いだろう。
また、ターン終了時にはパワー6000以下のクリーチャーを全破壊できる。

手札補充できる相性の良さから、環境では主に《&bold(){&color(red){未来王龍} &color(green){モモキング}&color(red){JO}}》の進化先として重宝されている。


#center(){&font(i){&sizex(4){&font(#ff0000){殿堂王来空間にてボルバルザークとアマテラスの間に生まれたボルバルザークJr.。}}}

&font(i){&sizex(4){&font(#008000){闘いを知らぬ彼が、闘いの地を求めて超獣世界へと降り立った。}}}}

|&font(#ff0000){&bold(){覚醒}}&font(#008000){&bold(){竜機}}&font(#ff0000){&bold(){ボルバル}}&font(#008000){&bold(){ザーク}}&font(#ff0000){&bold(){Jr.}} VR 火/自然文明 (7)|
|クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン 6000|
|■スピードアタッカー|
|■W・ブレイカー|
|各ターンの終わりに、このクリーチャーを《殿堂王来空間》側に裏返す。|
|(ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自身の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)|
|↑ ↓|
|&bold(){&color(blue){殿堂王来空間}}  VR 水文明 (2)|
|サイキック・フィールド|
|いずれかのプレイヤーが自身のマナゾーンにカードを置いた時、そのプレイヤーは[無色(2)]を支払ってもよい。そうしたら、そのプレイヤーはカードを1枚引く。その後、このフィールドを《覚醒竜機ボルバルザークJr.》側に裏返す。|

なんとなんと、同じプレミアム殿堂である&bold(){《[[蒼狼の始祖アマテラス]]》との間に生まれた息子が参戦}。
温泉内でもプレミアム殿堂同士親しげな事はフレーバーテキストで度々触れられてはいたが、そこまで親しげな関係に発展していたとは知らず往年のファンを大いに驚かせた。

能力としては父親からターン追加効果を抜いたものだが、ターンの終わりに裏返るため除去されづらい。
何気に初の覚醒を持たずに自力で裏返る事ができるサイキック・クリーチャーである。
イラストでは右半身にオリジンの意匠を受け継いだ武装が、左半身に《ボルバルザーク》のメカニクルな武装が装備されている姿が確認できる。

裏側の《&bold(){殿堂王来空間}》はこれまた史上初の単体でのサイキック・フィールドカード。
マナブーストした時に2マナを払う事でカードを1枚ドローすると共に《ボルバルJr.》に裏返せる効果を持つ。
ただしこの効果は相手ターンに相手も使えるため、裏返ったところを除去されてしまう可能性には注意したい。
イラストでは《キング・ボルバルザーク》と《クイーン・アマテラス》が仲良く温泉に浸かっており、奥には《[[聖鎧亜キング・アルカディアス]]》が《[[アクアン>アクアン(デュエル・マスターズ)]]》を両手で掴んで温泉に入ろうとしている様子を《呪紋の化身》が和やかに眺めている姿が見られる。

詳しくは[[個別項目>覚醒竜機ボルバルザークJr./殿堂王来空間]]を参照。


*【[[デュエル・マスターズ プレイス]]】
|&font(#ff0000){&bold(){無双}}&font(#008000){&bold(){竜機}}&font(#ff0000){&bold(){ボルバル}}&font(#008000){&bold(){ザーク}}|
|SR &font(#ff0000){火}/&font(#008000){自然}文明 (7)|
|クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン 6000|
|■スピードアタッカー |
|■W・ブレイカー|
|■召喚によってバトルゾーンに出た時、&bold(){次の自分のターン開始時まで、自分は「S・トリガー」を使えない。}&font(red, b){このターンが10ターン目以降なら、このターンの後で自分のターンをもう一度行う。(ただし、それが追加ターンなら発動しない)}|

多色がテーマとなった第三弾カードパック「英雄の時空 -ETERNAL RISING-」にて実装。
いくつかの殿堂入りカードが調整されて登場している本作でもコイツは流石に実装されないという予想もあったが、PVのラストにて&bold(){「EXTRA TURN」の文字とともにサプライズで実装が発表された}。
レアリティは当然の様にSRに昇格して収録パックの書き下ろしイラストのシークレット枠を獲得しており、シークレット版を入手するとプレマとスリーブが手に入る。

エクストラターンの発動条件が&bold(){10ターン目以降かつ召喚時限定}という条件となり、エクストラターンの連続取得は不可に(敗北回避能力が実装されていない現状だとほぼ誤差のようなものだが)。ジャスト6000除去も消滅とかなり弱体化されている。
同一ターンに何体も出せばその分エクストラターンを得られるが召喚コストの高さ故に難しく、またオーバーキル気味なためあまり実用性はない。
特殊敗北能力は消滅しておりこいつの最大の弱点でもあり問題点でもあった「こいつが出れば結果がどうであろうとゲームが終わる」が解消される形となった。
全体的には弱体化されているが汎用性と扱いやすさは上がった。

色々と弱体化したものの特殊敗北が消滅しているので【連ドラ】等に組み込みやすくはなっている。
ただし召喚で出した場合には&bold(){次の自分のターン開始時までS・トリガー使用不可となる}重いデメリットが発生するので、《ツインキャノン・ワイバーン》のように安易に出すのは危険。

一応、《ツインキャノン》と異なりドラゴンではあるので《コッコ・ルピア》《紅神龍バルガゲイザー》《幻想妖精カチュア》などのドラゴンサポートを受けられるし、踏み倒しならばS・トリガー発動不可のデメリットも無視できる。
しかしその場合でも《ボルシャック・スピード・ドラゴン》や《[[神滅竜騎ガルザーク]]》なりの方が使いやすく強力なのでやはりエクストラターンを狙いたい所。
ドラゴンデッキは《ガルザーク》がコントロール向けの効果を持つように調整されたり同弾で《無双竜機 ドルザーク》や《爆炎龍舞》といったコントロール向けの新規カードが登場しているので10ターン稼ぐのは意外と容易。
召喚でしか効果が発動しないがそこは《バルキリー・ドラゴン》等で手札に持ってくる事でカバーしよう。

その他コントロール系デッキならば普通に動かすだけで10ターン稼ぐのは余裕なのでその強さを十分に発揮できる。
が、赤緑というのは【コントロール】に最も向いていない色なのがネック。クリーチャーコントロールに寄せた【ラムダビート】ならば採用価値はあるか。
そんなこんなで当初の環境でエクストラターン効果を目当てに採用されるのは%%《エクス》の生まれ変わり%%《[[ダイヤモンド・ブリザード]]》軸デッキと【ドラゴン】デッキくらいで、あとはエクストラターンはおまけ程度でSA持ちWブレイカーとしての採用が多い。

…と発表当時は微妙な評価を受けていたが、《ダイヤモンド・ブリザード》の弱体化が決定して【速攻】デッキのシェアが落ち込み始めてからは立場が一変。
難しいと言われていた10ターン以降の制限も環境の低速化のおかげで特段コントロールを意識しなくても達成できる事が判明し、コントロール系デッキでの採用のみならずビートダウン系デッキが長期戦で一気に攻め込むためのメタカードとして使われる事に。

色が合わせにくい問題点もデュエプレのマナ仕様では「7マナとその中に赤と緑のマナを持つカードが1枚でもあればいい」となっているため、同名カードを複数積むだけでも解消することが可能。
それに加え盤面をコントロールできるS・トリガーの《ナチュラル・トラップ》《バースト・ショット》などと一緒に採用されることが多い。
評価が見直された結果、3弾のトップレア扱いとなっており面目は保たれた。
後に「メインカラーは青黒、タッチで赤を足して緑はこのカードだけ」なんてデッキが大会で優勝しているなど往年に近い暴れっぷりを披露している。

4弾では[[《ヘブンズ・ゲート》>ヘブンズ・ゲート(デュエル・マスターズ)]]の追加と、それと相性の良いブロッカーが追加されたため更に状況は悪化。
【5C天門】というブロッカーで時間を稼ぎつつコントロールし、準備が整ったら《ボルバルザーク》で〆るというデッキが誕生してしまった。
TCG版と違いエクストラターンで勝てなくても普通にゲームは続くのでとりあえず召喚して場を整えるなんてこともできてしまっていた。

取り敢えず《ボルバル》を出して盾を割り、追加ターンで手札に送った盾もろとも《ロスト・ソウル》で叩き落としてターンエンドなどという理不尽極まりないムーブも存在。
なんとか生き延びても2体目のこいつが次のターンに召喚され結局負けるという事も発生。
&b(){最大の問題点である特殊敗北が消えたらそれはそれで問題があるという事態になってしまった。}
「&bold(){デュエプレ版『ボルバルマスターズ』}だ」「このカードのエクストラターン権利が先に手に入る先攻が絶対的に有利になった」など様々な感想を残している。

ランクマッチでは使用率41.9%、公式大会のデッキ分布では【ボルバル】系統の使用率が38.7%((【5C天門】が19.9%,【ハンデスボルバル】が18.8%))ベスト4は【ボルバル】系列のデッキが独占と暴虐の限りを尽くしていた。
TCG版と違い環境を独占する程の存在ではなく対策が不可能という訳ではなかったが、公式大会の結果から「ナーフされるのは時間の問題」と言われる程であった。

**Ver.1.4.2後
|&font(#ff0000){&bold(){無双}}&font(#008000){&bold(){竜機}}&font(#ff0000){&bold(){ボルバル}}&font(#008000){&bold(){ザーク}}|
|SR &font(#ff0000){火}/&font(#008000){自然}文明 (7)|
|クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン 6000|
|■スピードアタッカー |
|■W・ブレイカー|
|■召喚によってバトルゾーンに出た時、次の自分のターン開始時まで、自分は「S・トリガー」を使えない。このターンが&font(red, b){自分の}10ターン目以降なら、このターンの後で自分のターンをもう一度行う。(ただし、それが追加ターンなら発動しない)|
|&font(red, b){※DP殿堂(このカードはデッキに一枚しか入れられない。)}|

2020年9月17日のアップデートに伴い、デュエプレ独自の殿堂レギュレーションDP殿堂に設定されデッキに一枚しか投入できなくなった。
《ダイヤモンド・ブリザード》と違い下方修正ではなく枚数制限という措置がとられたのは、上述するようにS・トリガーついでのタッチで組み込んでもフィニッシャーとして機能してしまうという点が大きな問題であった点や、切り札としての存在を保つという点からか。

同時に環境に最も多く存在していたハンデス型は主力である《ゴースト・タッチ》と《汽車男》がセルフハンデスへとナーフされる措置を受け大きく弱体化。【天門】にタッチで組み込む型に関しても色を揃えづらくなったことで安定性が減ることとなった。
サーチが「探索((指定された条件のカードの中から、ランダムに選ばれた3枚のみの内から選択する効果。))」に弱体化していることもあって、現状では紙のカードのように殿堂入りしてもなお環境を支配するという事態には至っていない。
現状は色が合えば投入されることもある程度に留まっている。

ついでにエクストラターンの発動条件が自分の10ターン目以降に変更されているが、これはデュエプレでは未実装の《星龍の記憶》のようなS・トリガーを付与するカードを実装したときとの兼ね合いのためと思われる。
事実、次弾「超獣の転生」では《インビンシブル・オーラ》に《星龍の記憶》と同じ効果が追加されて実装されている。


*【余談】
・イラストを担当したのは最初期から活躍している山宗氏。&br()その後も《ボルバルザーク・エクス》や《Vol-Val-8》、《ボルバルザークJr.》などの派生カードを度々描いている。

・デュエプレではDP殿堂時のメンテが長期間に及んだため、&bold(){「メンテのエクストラターン」「ボルバル最期の抵抗」}とネタにされていた。



[[聖剣炎獣バーレスク]]「追記・修正は追加された自分のターンで」

相手プレイヤー「追記・修正はこいつのエクストラターンを耐えきった人がお願いします」

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