カバルドン

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カバルドン」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2010/05/25(火) 13:21:57
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます

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[[ポケットモンスター]]シリーズに[[ダイヤモンド・パール>ポケットモンスター ダイヤモンド・パール]]から登場した[[ポケモン>ポケモン(ポケットモンスター)]]。

*■データ
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全国[[図鑑>ポケモン図鑑]]No.450 
じゅうりょうポケモン
英語名:Hippowdon  
高さ:2.0m 
重さ:300.0kg
[[タマゴ>タマゴ(ポケモン)]]グループ:陸上
性別比率:♂50♀50
タイプ:[[じめん>じめんタイプ(ポケモン)]]

[[特性>特性(ポケモン)]]:&font(#994c00){すなおこし}(戦闘に出ると天気がすなあらしになる)
[[隠れ特性>隠れ特性(ポケモン)]]:[[すなのちから>すなのちから(ポケモン)]](天候が砂嵐の時、[[いわ>いわタイプ(ポケモン)]]・じめん・[[はがねタイプ>はがねタイプ(ポケモン)]]の技の[[威力>威力(ポケモン)]]が1.3倍になる)

[[種族値]]
HP:108
攻撃:112
防御:118
特攻:68
特防:72
素早さ:47
合計:525

[[努力値]]:防御+2

ヒポポタスがLv34でカバルドンに[[進化>しんか(ポケモン)]]する。


*■概要
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名前の通り[[カバ]]がモチーフのポケモン。
進化前のヒポポタスはマスコットのように可愛らしい見た目をしているが、カバルドンに進化すると目つきが鋭くなり、「じゅうりょうポケモン」の名の如く重く巨大な身体になる。

背中には穴が開いており、ここから砂が溢れ出している。
[[第五世代>世代(ポケモン)]]までのグラフィックでは、この砂に身体が埋もれていた。

体内に砂を溜め込んでおり、戦いになると体中の穴から砂を吹き出し、砂嵐や竜巻を巻き起こして攻撃する。
口の直径は2メートルあり、噛み付く力は自動車のボディを容易くペシャンコにする程。
意外にも凶暴な性質で口を大きく開けることで周囲に自身の強さをアピールする。
時々穴に石が詰まってしまうが、[[イシズマイ>イワパレス]]がそれを取ってくれるので、彼らを大切に守る。

図鑑分類の「○○○○○ポケモン」は、当時5文字までという制約があったが、カバルドンは「&bold(){じゅうりょう}ポケモン」と、初めて6文字の分類を成しえた。


*■ゲームでのカバルドン
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進化前のヒポポタスはいせきマニアのあなでしか出て来ず、
しかもヒポポタスは[[アンノーン>アンノーン(ポケモン)]]を捕まえた種類の数によって出現率が変わるため捕獲の難しい(めんどくさい)ポケモンなのだが、
進化後のカバルドンは228ばんどうろで野生で出て来るため、ヒポポタスも卵孵化でついでに手に入る。
アンノーン全種集めて殿堂入り後にカバルドンに遭遇した時の脱力感は異常である。

[[カイオーガ]]や[[グラードン]]などと同じく、出しただけで天候を変化させる特性、&font(#994c00){すなおこし}を持っているのが特長であり、
[[シンオウ地方>シンオウ地方(ポケモン)]]の[[四天王>してんのう(ポケモン)]]の[[キクノ>キクノ(ポケモン)]]の手持ちでもある。
雄個体は黄色っぽい色をしているが、雌個体は全体的に黒色でありほとんど別物なので、
キクノ老の♀カバルドンを見た時「あれ?[[色違い>色違い(ポケモン)]]?」と思ったプレイヤーは多いだろう。
 

*■対戦でのカバルドン
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見た目通りHP・攻撃・防御に優れた物理重戦車型の種族値を持つ。
HPが高いためやや低めの特防もある程度補われているが、それでも素では受けとしてはやや弱めなので補強が欲しい。

特性は「すなおこし」。
同じ特性を持つポケモンには[[バンギラス]]・[[ギガイアス]](第7世代から)が存在する。
600族であるバンギラスはともかく火力面でもギガイアスに劣り、すなあらしによる特防補正も受けられないが、代わりにこの2種より弱点が少なく[[でんき>でんきタイプ(ポケモン)]]技も無効、回復技・補助技・一撃必殺技持ちといった独自の強みも多く、差別化は可能。
そのためカバルドンを優先的に採用、またはバンギラスと併用するプレイヤーも多い。

また鈍足である事を活かし、同じく天候変更系の特性ゆきふらしを持つ[[ユキノオー]]と対峙した時でも天候を砂嵐に持っていけるのもバンギラスには出来ない芸当である。
ただし天候の上書きが出来るだけでユキノオーに直接勝てる訳では無いので注意。
物理技の一致「ウッドハンマー」なら耐えられるが、大抵は「[[ふぶき>ふぶき(ポケモン)]]」を持っているので食らえばまず間違いなく瀕死級のダメージを負って「こおりのつぶて」で落とされる。一応、「ほのおのキバ」で反撃はできるが。
世代を重ねて天候特性持ちは増えたものの、第9世代現在でもカバルドンより遅い天候特性持ちは[[コータス]]のみであるためその強みは変わっていない。
[[メガリザードンY>リザードン]]を主力とするパーティの場合、苦手な相手を受けるためにカバルドンが使われることも多い。

攻撃技のバリエーションは四足歩行ながらなかなかで、一致となるじめん技はもちろんの事
[[サブウェポン>サブウェポン(ポケモン)]]も三色キバや各種いわ技、「ボディプレス」「かみくだく」「アイアンヘッド」などが揃う。
「じわれ」もあるため強行突破もお手の物。
しかし、威力100どころか90を超える技が「じしん」や「ストーンエッジ」「すてみタックル」程度と少なく、奇襲にはなるがあまりアタッカーに向いているとは言い難い。

補助技はポイントを押さえているものが揃っており、「あくび」「ふきとばし」「ほえる」「[[ステルスロック>撒き技(ポケモン)]]」と有用な補助技を数多く備わっている。特に「あくび」を覚える点はバンギラスとの差別化という点からも非常に優秀。
しれっと[[回復技>回復技(ポケモン)]]「なまける」も備えているので生半可な攻撃ならすぐ回復してまた「あくび」ループに繋げられる。
また、第7世代までは「[[どくどく>どくどく(ポケモン)]]」も覚えられたため、同じ耐久型の[[クレセリア>クレセリア(ポケモン)]]に「どくどく」と砂嵐によるダメージで「つきひかり」による回復以上のダメージを蓄積させられた。第8世代で没収されてからはこの戦法はできない。
また、積み技として「たくわえる」「ドわすれ」も覚えるため低めの特殊耐久もある程度補強できる。

なお、「ふきとばし」と「ほえる」は選択だが「ぼうおん」や「じごくづき」に防がれない上にPPも変わらないため「ふきとばし」が推奨((ただし第四世代では「ふきとばし」を覚えられなかったため、必然的に「ほえる」が使われていた。))されている。
一方「ふきとばし」はタマゴ技なので育成の手間を省くなら「ほえる」になり、稀にPP切れ対策からか両方備えているのもいる。


技のバリエーションとその特性により、先発での場作りとしての運用が一般的。
[[砂パ>砂パ(ポケモン)]]の初手として運用されることも。
特に一般的なカバルドンとなると「あくび」「ステルスロック」「じしん」で固め、残り一枠を「ふきとばし」「ほえる」「なまける」のいずれかと言う形になる。
なんと&bold(){初登場時以降約17年間に渡って全く戦法が変わっていない}。ある意味[[化石ポケモン>化石(ポケモン)]]以上に生きた化石である。

上述の起点作成型が有名すぎるためマイナー寄りだが、前述の通り優秀な積み技である「[[のろい>のろい(ポケモン)]]」「たくわえる」を覚えるので積みアタッカーにもなれる。
元々硬い上に1回積めば「つるぎのまい」を1回積んだ[[ガブリアス]]の「[[げきりん>逆鱗]]」ですら倒れなくなるほか、微妙に足りない攻撃性能も補える。
一応、夢特性は「すなのちから」であるため補強もできなくはない。


欠点としては、基本場作り要員であるため「ちょうはつ」にすこぶる弱い事。
特に攻撃技も「じしん」一本になりやすい事から、ひこうタイプにちょうはつされるだけで何もできない哀れなカバさんに成り下がってしまう。
「あくび」型だと「ミストフィールド」「エレキフィールド」で行動が縛られやすいのも難。
また、先述の通り補強手段があるとは言え特殊耐久は鈍足ポケモンとしては低めであるため、初手に特殊アタッカーが来たら一撃で沈む事もしばしば。積む前に特殊アタッカーに鉢合わせたら出来るだけ逃げたい。
「じゅうりょうポケモン」の名の通り体重は300kgもあるため弱点である「[[くさむすび>くさむすび/けたぐり(ポケモン)]]」が[[威力>威力(ポケモン)]]120なのも辛い所か。
特に弱点の水は特殊技が多いので相性の悪い相手には素直に引いて他のポケモンに任せよう。


持ち物は耐久性をさらに高める「オボンのみ」「たべのこし」や、接触技を受けた時に相手のHPを1/8削る「ゴツゴツメット」が相性が良い。
特に「ゴツゴツメット」型は[[メガガルーラ>ガルーラ]]対策としても候補に上がることも。
[[ガブリアス]]や[[ランドロス]]に比べると接触技を受けない時でも「すなあらし」でHPを削れること、「なまける」で回復できるのが利点。
無論「れいとうビーム」であっさりやられることもあるため、過信は禁物。



第四世代開始当初は、前世代のバンギラスの特性が活躍したとは言い難かった事に加えてすなあらし状態でいわタイプの特防が1.5倍になる仕様があまり周知されていなかった事もあり「砂を起こすだけ?」と過小評価されていたが、程無くして起点作り型として評価が上がった。
ただ、まだそのすなあらしを活かせるポケモンも少なかったため、どちらかと言うとフラットルール適用前のバンギラスの代打のイメージが強め。

第五世代では起点作り型としてシングルバトルにおけるトップメタに立つに至った。
特に特性すなかきを持ち砂パのエースとなる[[ドリュウズ]]が登場したのもこの世代で、カバドリとして第八世代まで長く活躍する事となる。

第六世代でもやはり起点作り型としての運用がされている。[[メガシンカ]]の実装により凶悪なアタッカーが増えたことで、
そういったアタッカーを活躍させるための起点作りとして縁の下の力持ちとして需要が増加。
[[ルカリオ]][[カイリュー]]と組んだカバルカイリュー、[[リザードン]]と組んだカバリザ、[[ボーマンダ]]と組んだカバマンダなど様々な並びが開発された。

第七世代では、前述したギガイアスをはじめとした過去作、新規ポケモンに天候始動特性を持つようになったこと、
新ポケモンの[[コケコ>カプ・コケコ]]と[[レヒレ>カプ・レヒレ]]のフィールド効果であくびが使いにくくなったこと
特に本作に導入されたZワザで自慢の耐久も突破されやすくなったことなど向かい風が吹くことに。
それでも持ち前の性能は健在で、リザードン、ドリュウズといった良く組まれるポケモンの躍進、
じめん枠でライバルだったガブリアスが環境で採用率の低下が相まってシングルでは上位の採用率を誇っている。

第八世代ではダイマックスわざでの天候書き換え、「ダイフェアリー」、「ダイサンダー」による「あくび」無効化が頻発したにもかかわらず、それまで通り起点作り型として使われる。
シーズンを重ねるにつれてサイクル戦も第七世代のように行われるようになりステルスロックが腐りにくくなったこと、
ダイマックスを相手に切られる前、切られて「ダイフェアリー」、「ダイサンダー」を飛ばされても相手がひこうタイプや「ふゆう」持ちなら「あくび」が有効であることも評価の一助か。
カバルドンの隠れ特性である「すなのちから」は「すなおこし」が強すぎるため使用されることはほぼなかったが、
この世代では「ダイロック」により攻撃しながら砂を起こせるようになったため、アタッカーとして稀に採用されることも。
もっとも、アタッカーを任せるとしても「すなおこし」にして起点作りと偽装させた方が汎用性が高いのは黙っておこう。

第九世代においてもやはり起点作りが主。有用な新規習得技もなく、かれこれ15年以上起点を作り続けていることに。
しかし、ここに来て能力値がほぼ上位互換で地面タイプの準伝説である[[ディンルー]]が登場。
「すなおこし」と「あくび」はカバルドンにしかないものの、ディンルーはカバルドンより高い耐久を持ち、
「ステルスロック」「ふきとばし」も覚え、専用技「カタストロフィ」による削り技がと高耐久の地面タイプの起点作り役として競合することに。
回復技「なまける」もPPが5と減少したのも痛手。
実際、ディンルー解禁前と解禁後では大きくカバルドンの使用率が下がっており、
砂を活かせる相方が[[ハカドッグ]]程度であまりいないことも逆風となっている。
その後にもランドロス、ガチグマといった地面タイプが解禁された事で採用率を大きく落としてしまった。


*■その他
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[[ポケモンGO>Pokemon GO]]では2019年5月18日に[[フカマル>ガブリアス]]、[[チェリンボ>チェリム(ポケモン)]]共々実装された。

修得技は「かみつく」「ほのおのキバ」「かみなりのキバ」「こおりのキバ」の4つ、ゲージ技は「のしかかり」「じしん」「だいちのちから」「ストーンエッジ」「ウェザーボール(いわ)」「やつあたり(シャドウ)」「おんがえし(ライト)」の7つ。

アタッカーとしては使えるといえば使えるが、技のタイプが揃えられないので使い勝手は他のじめんタイプに劣る。[[グラードン]]や[[ガブリアス]]、[[ランドロス]]といったより火力を出せるじめんタイプがいなければ代打として使えるくらいか。

一方、&bold(){ジム防衛では自身の高い耐久力を存分に発揮できる}。ガブリアスやドサイドン、マンムーと違って単じめんタイプなので余計な被弾を考える必要性が小さく、&bold(){高CPのじめんタイプとして考えるなら適任}と言えるだろう。
「ほのおのキバ」と「だいちのちから」はジム攻略要員としてよく選ばれる[[ルカリオ]]と[[メタグロス]]によく刺さる。「かみなりのキバ」と「こおりのキバ」も弱点を突こうとしてくるみずタイプとくさタイプ対策になるので十分あり。ゲージ技は1つは避けを強要させる「だいちのちから」はまず確定としてもう1つは相性補完にもなる「ウェザーボール(いわ)」か技の出が早い「のしかかり」、もしくはまず避けられない「おんがえし」にするのがいいだろう。
かくとうタイプの技を軽減できないので[[カイリキー]]のゴリ押しを許しかねない一面はあるが、ルカリオやメタグロスの交代を促進できる点は評価できる。

じめんタイプのジム防衛のライバルには[[ドンファン>ドンファン(ポケモン)]]がいる。あちらは技のタイプをじめんタイプやフェアリータイプで揃えられ、かくとうタイプのゴリ押しを防げるという利点がある。

安定のドンファン、奇襲のカバルドンといったところか。
1つ前のポケモンによってドンファンとカバルドン、どちらが適任か判断しよう。
ただし、どちらも[[カイオーガ]]を持ち出されると速攻で突破される。

2023年8月には「だいちのちから」よりも更に発生に優れた「ねっさのだいち」を習得。ジム防衛の優秀さに更に磨きがかかった。

更に2024年3月にはじめん版れんぞくぎりの新技「すなかけ」を新たに習得。
技タイプを両方一致技で揃えられるようになってジム防衛の手数が更に増えたばかりでなく、PvPにて「ウェザーボール(いわ)」や「ねっさのだいち」といった低コストで優秀な技を「すなかけ」による脅威的なゲージ回収率によりかなりの速度で連射する戦法が強力に。


カバルドン「砂パの起点は俺! これでいいのだ!」
バンギラス「…バカボン?」


追記・修正は物理技でカバルドンを突破してからお願いします。

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- ワルビアルと言い、こいつと言い、水棲生物の癖に水に弱いってどういう事なの?  -- 名無しさん  (2015-05-01 23:30:54)
- 性別で体色が異なるからこいつの色違いはある意味レア。  -- 名無しさん  (2015-06-30 10:00:28)
- こいつの起点作り性能は特筆に値する。天候書き換え、ステロ、欠伸、耐久力と一通り網羅している  -- 名無しさん  (2017-09-12 18:07:18)
- 起点役としての性能は第四世代の頃から備えていたものの本格的に評価され出したのは皮肉にも砂起こしの弱体化した第六世代からなんだよね。  -- 名無しさん  (2018-03-21 23:27:40)
- フルアタダイマカバルドンとかいう今までからすれば変態にしか見えないのが流行り始めてる  -- 名無しさん  (2020-02-06 18:59:55)
- なんか雑多で色々と実態に則さない内容が多いからガラッと書き換えたいな…。耐久型っつうか高耐久を活かして起点を作る仕事人タイプだし。  -- 名無しさん  (2020-02-20 03:24:08)
- 起点作り役とかの話もほしいし、いいんじゃないかな?  -- 名無しさん  (2020-02-20 09:36:02)
- ちなみに今はあまりにも強すぎたせいか禁止されたみたいだね。  -- 名無しさん  (2020-10-24 14:34:57)
- ↑5 いや普通に五世代から強かったしカバドリとかめっちゃいたぞ  -- 名無しさん  (2023-07-30 13:26:44)
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