&font(#6495ED){登録日}：2011/03/01(火) 14:10:03 &font(#6495ED){更新日}：&update(format=Y/m/d D H:i:s)&new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}：約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#ff0000){&bold(){※この項目には本編のネタバレを含みます。閲覧は自己責任でお願いします。}}} #center(){&bold(){我々は、決して開けてはならない『モノ』を、開けてしまった ――ヒジカタ隊長}} *◆完全生命体イフとは テレビシリーズ『[[ウルトラマンマックス]]』の15話「第三番惑星の奇跡」に登場する生命体。 一応怪獣ではあると思われるのだが、デフォルトと思われる形態に生体反応がない為、&bold(){「完全生命体」}という位置付けとなっている。 容姿はデカくて白いマッシュルームそのもので弾力がある。 *◆作品中での活躍 当初は宇宙からの飛来物であるが、落ちただけで何の反応も示さず、 落下した付近が居住地区に近い事もありDASHの調査対象となっただけの『物質』であった。 しかしカイトが棒でつついても反応が無く、更にどのセンサーにも反応しない事から問題無しとし、 焼却処分となり上空から焼夷弾を投下し全体を燃やそうとした。 しかし……… #center(){&font(#ff0000){以下がネタバレ}} #center(){&bold(){ヒジカタ隊長「変身した……！？」} &bold(){エリー「コレは、受けた攻撃に応じて、」} &bold(){ヒジカタ隊長「…何？」} &bold(){エリー「火で焼こうとしたら火を吹くものに、ミサイルで攻撃したらソレを発射するものになったのでは」} &bold(){ヒジカタ隊長「…ということは、攻撃をすればする程？」} &bold(){エリー「その分強力になってしまう可能性があります」}} 焼夷弾を受けた瞬間変貌を開始し、容姿が変化。 トゲの塊の様な姿、&bold(){「第二形態」}に変化し周囲に敵を追尾する火炎弾を吐き出し周りを焼却し始める。 DASHが直ちに撃破しようと、戦闘機からミサイルやレーザーで攻撃をかけると岩で出来たタタリ神の如き姿、&bold(){「第三形態」}に変化し周囲に火炎弾、ミサイル、レーザーをばら撒いて暴れ回る。 地上からレーザー銃で攻撃を掛けると、目からもレーザーを出せる様になる。 イフの最悪の特性を理解したヒジカタ隊長は即座に攻撃停止命令を下すがもう後の祭り。 攻撃を立て続けに吸収し凶暴化したイフは都市部へ目掛け侵攻を開始。 そのまま暴れ回るがここでウルトラマンマックスが登場し、必殺のマクシウムカノンでイフを木っ端微塵にしたのだが……、 跡形も無く吹き飛んだ筈の怪獣は、全身を荘厳で禍々しい怪獣の姿である、&bold(){「第四形態」}に再構成して復活((ネット等でよく見る怪獣然としたイフのビジュアルは、この第四形態のものである。))。 コピーしたマクシウムカノンを&bold(){エネルギー切れを起こす事無く連射して}マックスを圧倒し、 マクシウムソードで反撃されると体からマクシウムソードを連続で撃ち出し、遂にはマックスを返り討ちにしてしまった。 その後はDASHが対策を練るも、世界中の兵器を集めて攻撃したとしても、それをそのまま返してくるであろうイフ相手に成す術がない。 出現地域一帯が焦土と化した。 その圧倒的な力の前にヒジカタ隊長は絶望混じりで&bold(){「恐らくアイツは…地球上に存在する全ての兵器を集めて、一斉に攻撃を仕掛けても……ソレを全て撃ち返すモノに育ってしまう」} と焦土と化した街を眺め呟いている。 参考までに書いておくと、当時発売された資料には、マックスの必殺技のマクシウムカノンは『対象を電子レベルまで分解』してしまうという驚異の威力だった。 &bold(){当然イフも電子レベルで分解された筈である。}正に完全生命体の名に相応しい。 この『完全生命体』の前に全てが絶望に沈む筈だったが、事態は一人の少女によって思わぬ方向に向かう事になる。 ネタバレはここまでにしたい。 結末は是非その目で確かめるか誰かステルスで追記していただきたい。 そして、この回における円谷スタッフの力と魂の込め具合を是非観て欲しい。 但し、一つだけ忘れて欲しくない事がある。 イフにより街は焦土と化したのではない。 我々人類の兵器の力があれだけの被害を出せるものだったというだけなのだ。 ウルトラマンマックスの技については違うと思うものもいるだろうが、 それも逆に&bold(){「ウルトラマンはこれだけの破壊を引き起こしうる存在」}という証明にもなっている。 イフが何故現れたのか、何故存在するのか、劇中では語られていない。 だが力を持つという事がどういう事か、それを教えてくれる生命体であった事だけは間違いないだろう。 *【解説】 因みにここまでイフの事を書いてきたが&bold(){「怪獣のページなのに、身長や体重のスペックが無いのは何故？」}と思った人はいないだろうか。 #center(){&bold(){書く意味が無いのだ。}} 作中では攻撃を受ける度に強化され、全長は4〜54m、体重に至っては3万2千トンから4万9千トンまで変貌したものの、 あくまで&font(#ff0000){&bold(){「イフは何かしらの刺激を受ける度に変化し続ける存在である事」}}しか描かれておらず、 公式でもイフの能力の限界について語られたことはないのだ（「第三番惑星の奇跡」のテーマを考えると限界が無い可能性もある）。 もし、マックスの技よりも更に強力な攻撃を受ければどうなってしまう事やら… この記事を閲覧している貴方が昭和ウルトラファンなら、「もしも[[ギエロン星>超兵器R1号(ウルトラセブン)]]にイフが住んでいたら」と想像してみてほしい。 ここでアニヲタらしく考えてみよう。最強談義やクロスオーバーが好きなのはバトル好きにはよくある事だが、 ここまで読んで、 もしもイフが他のバトル系作品の世界に行ったら こう書けばやはりイフの恐ろしさが伝わるだろう。 何せ、どんな攻撃を受けても何食わぬ顔で再生し、受けた攻撃をそのまま返してくるのだ。 あらゆる攻撃や兵器が効かないこいつがソードアートオンラインやFaTeシリーズや兵器ならサイコミュやビームライフルやコロニーレーザー等ヤバイ物が大量に出て来るガンダムシリーズ等の世界に出てきたらどうなってたか言うまでもないだろう。 例えば ・核を撃つ→核を撃ち返してくる ・次元ごと斬りさく→次元ごと斬り返される ・ブラックホールで吸い込む→ブラックホールごと吸われる ・恒星で焼き尽くす→恒星ごと焼き尽くされる ・スパークドールズにする→スパークドールズにされる ・銀河を投げる→銀河を投げ返される ・爆弾にして爆破→再生後逆に爆弾にされて爆破される ・喰う→逆に喰われる ・消滅させる→逆に消滅される ・凄まじい衝撃を与える→凄まじい衝撃をこっちが食らう。 ・超時空消滅爆弾で宇宙ごと無に返す→他の宇宙ごと無に返される 恐ろしい。 「因果律を操作する」「歴史を改変する」等の手段なら、万が一にも対抗出来るかもしれないが、 [[魔デウス>胡蝶の夢(ウルトラマンマックス)]]という怪獣がいる事と、イフの能力の限界が設定されていない以上、 イフが因果律操作や歴史改変で受けた影響を返して相討ち、もしくは「『最初からイフがいなかった事にした』という事を無かった事にした」になる可能性も否定出来ないのだ。 「第三番惑星の奇跡」の結末も併せて考えると、此奴は&bold(){誰かが手出しをしない限りは何もしない、全くの無害な白い塊の姿であり続ける}のだから、 &font(#ff0000){&bold(){“イフを倒そうと思う事自体が誤り”であり、“無駄の極み”}}なのかもしれない。 と言っても、劇中では攻撃を返しているだけなのでスパークドールズにするといった封印等には弱い可能性があり、 また自然に出来たブラックホールや隕石等といったものにも反応するのかは不明である。 つまり、ここまで出来ると書かれていない為、過剰評価されている可能性も無い訳ではない。 また、イフは先述の通り何もしなければ無害で更に受けた攻撃をそのまま返すだけであるので返した攻撃が攻撃してきた相手に通じなければ相手を倒す事は出来ない。 最強というよりも、「無敵」と言った方が今の所は正しいのかもしれない。 [[最強議論]]する際にはこれらの事も頭に入れて議論して、荒れない様にしよう。 だが後述する小林泰三氏の小説によると、宇宙ごとの物理法則の違いか個体差かは不明ながら、パラレル宇宙のイフには倒せるものもいる模様。 また、「結局イフは何者だったのか？」もよく議論の的となる。 「[[神]]が遣わせた天使・使徒だったのではないか？」「神そのものだったのではないか？」等諸説あるが、 地球に来た理由については、&bold(){「何らかの理由があったとすれば、その理由は『人間の傲慢を戒める為』あるいは『力の意味を人間に理解させる為』だろう」}との見方が大多数を占めている様だ。 この他、少数意見ではあるが、 「危険な文明を持つ攻撃的な生物を一方的に裁く為の生体兵器ではないか」 「攻撃性等が微塵も無い種族が楽しむ為に造ったのではないか(作中の有様は地球人の獰猛さが生み出した予想外の事態だったという事になる)」 「宇宙人が危険な文明を滅ぼしつつ、友好的な文明とは交流する為に造ったコミュニケーションツールではないか」 さらにはメタな視点から 「不毛な最強議論に明け暮れる者たちを嘲笑し、おちょくるための存在ではないか」 という説も見られる。 劇中で判明しているのは「刺激を反射する」でしかなく、イフ自身に意思や感情があるのかそれすらも不明である為、今も議論の決着は付いておらず、話が話なので&bold(){決着が着かない}方が正しいのかもしれないが……。 *◆[[ウルトラマンF]] ゼットン星人に[[ハイパーゼットン>宇宙恐竜 ハイパーゼットン]]の食料として異世界からM78世界へとやって来た。 何も知らない科特隊の攻撃を受けては進化し、それをそのまま返すと言う事を相変わらずやってのけ、 科特隊は様子見をする事になる。 またここでの描写により、マルス133の様なスぺシウムを用いた光線兵器を食らった場合は、 両腕が剣の様な形状に変化した後[[スペシウム光線]]に似たポーズで相手に返すという事が判明している。 その後、ハイパーゼットン(コクーン)と遭遇し、暗黒火球を食らってしまう。 即座に再生し進化しようとするが、進化する前に再度攻撃を食らい粉砕、更に再生を――を繰り返す。 掲載誌が『S-Fマガジン』というのもあってか、人間の細胞に分裂回数がある様に、 イフの再生回数にも限界があるという設定が追加されており、最終的に完全に粉砕され、粒子状態にされてしまう。 その後はハイパーゼットンに吸収されてしまった。 なお、この描写についてのファンからの質問に[[小林泰三>小林泰三(小説家)]]氏は、 「&b(){あの描写は「イフの再生回数に限界がある」という井手隊員の推測も短く纏める為のものであり、&br()実際にはイフは倒されてはいないが、再生までに一定の時間が必要なので、その隙をついてハイパーゼットンが吸収しただけである}」 と回答している。 実際単行本化の際にはこの発言に沿う様な形で加筆が施され、「イフの再生には限界がある」等の設定は削除された代わりに、 &b(){「再生途上の形態を繰り返し攻撃したので再生機能が疲労状態に陥って速度や精度が劣化し、再生を開始するまでの間は光の粒子状態になった}」 と改変された。 また「&b(){ハイパーゼットンは吸収した怪獣の力を借りているだけで、その後の再分離も可能である為、吸収した怪獣を殺している訳ではない}」とも発言しているので、あれでイフが死んだという訳ではない模様。 ただこのイフがマックスに出ていたものと同一の能力値・個体であったかは小林氏から言及がない為不明。 マックスに出ていた個体は公式からアナウンスが無い以上、倒せるかは未だに不明のままである。 ……最後に。 この回の翌週は、[[宇宙化猫タマ・ミケ・クロ]]が登場する&bold(){&font(#ff0000){マックス一のカオス回}}「わたしはだぁれ？」である。 イフの物語の結末を知った方は追記・修正をお願いします。 #include(テンプレ２) #right(){この項目が面白かったなら……＼ポチッと/ #vote3(time=600,50) } #include(テンプレ3) &big(){&bold(){&color(red){過度な雑談およびキャラに対して誹謗中傷・愚痴等を行った場合、IP規制・コメント欄撤去等の措置が取られる事がありますのでご了承ください。}}} &big(){&bold(){&color(red){また、最悪の場合は記事の閲覧が出来なくなる可能性もありますので、マナーにはお気をつけますようお願いいたします。}}} #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - コメントが多くなっていたのでリセット -- 名無しさん (2017-07-17 13:47:56) - 時天空だとかアメコミだとかチートな奴らが現れてるが、どうなんだろうなぁ -- 名無しさん (2017-08-08 22:34:45) - 某財団の世界に落下してたら間違いなくketer認定されるだろうな -- 名無しさん (2017-09-12 16:59:37) - ↑特別収容プロトコル：SCP-max-ifは現在特別専用収容サイトU-MAXに収容されています。SCP-max-ifに対するあらゆる外的刺激を与えることは禁止されています。収容違反が発生した場合、カバーストーリー「第三番惑星の奇跡」を流布して下さい。 -- 名無しさん (2017-09-12 17:29:22) - やまびこ山「何て恐ろしい…」 -- 名無しさん (2017-09-14 14:31:10) - ↑↑↑ほっときゃ何もしないから収容できたのならSafeクラスでしょ 財団がやらかして収容できない程に強化されたとか無限残機博士のしょうもないイタズラのせいで悪質化したとかなら別だけど -- 名無しさん (2017-09-14 16:40:52) - 原因はDASHだのいう奴もいるがんなもんただの結果論だ -- 名無しさん (2017-10-13 15:02:58) - あのマシュマロもどきが最初の姿とは明言されていないんだよね（宇宙のどこかで無害な物質の影響を受けて地球に来た時あの姿だったかもしれないし） -- 名無しさん (2017-10-13 19:41:55) - ↑x2その理屈はまずDASH叩きありきの論理で動く人間には通用しない。現実でテレビのニュース番組を見て、自衛隊や在日米軍のニュースを見れば明白だ。 -- 名無しさん (2017-10-13 22:39:29) - 完全に殺すことはおそらく不可能だし一時的に活動不能にするだけでもハイパーゼットン級の強さが必要、だけど適切に対処さえすればまったくの無害。なんというか特異な存在すぎて強さ議論がそもそも成り立たない気がしてくる -- 名無しさん (2017-10-13 23:24:07) - ぶっちゃけいらんちょっかい出した時点でアウト・・・別のもんに例えれば、スパロボシリーズのシュウにめっちゃヤバくなった要素をブッ込んだようなもんか -- 名無しさん (2017-12-23 09:54:31) - まさかアメトーークでオチに持ってこられるとはｗｗｗ -- 名無しさん (2018-05-20 21:12:20) - 倒そうと思った時点で既にこっちの負け -- 名無しさん (2018-05-22 14:32:13) - 異論がないなら、翌日ログ化します -- 名無しさん (2018-09-17 08:10:00) - 申し訳ありません、ログ化は一旦取りやめます -- 名無しさん (2018-09-19 22:08:07) - ↑３ もっと言ってしまうと攻撃しようとした時点で負け -- 名無しさん (2018-11-16 09:59:37) - 最初にカイト隊員が棒でつついた時もプニッとしたから弾力があると思ったけど、あれも「押された」から「同じ力で押し返した」っていう方が正しいんだろうね -- 名無しさん (2019-02-27 20:58:50) - 同じ理不尽特性持ちでも有を食らい無に帰すグリーザとは互いを牽制しあう関係になりそう。第三者からの刺激でイフが励起する→グリーザが「有」になったイフを食う→イフ、再生してグリーザをコピーしようとするがグリーザは「無」なのでエネルギーがゼロのマシュマロ状態に戻る→グリーザ、エネルギーがゼロになったイフに飽きて立ち去る、みたいな -- 名無しさん (2019-03-07 11:45:51) - ↑３ただし、グレートゼオライマーやグレートガンバスター、イデオンやバイカンフー、飛影は除く、これらは賭博を滅ぼすために作られたからね -- 名無しさん (2019-08-25 10:20:48) - 性質さえ理解すれば無害化するのは簡単なんだよな。回復光泉みたいな技を浴びせれば、有効利用すら可能かもしれない。 -- 名無しさん (2019-08-25 22:54:55) - 色々考えてみたら因果律操作とか全能でも倒せなさそうな気がした。メタ能力でもなければ無理かな？ -- 名無しさん (2019-10-25 03:22:37) #comment #areaedit(end) }
