&font(#6495ED){登録日}:2009/10/30(金) 00:49:26 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- ヨーヨーとはプラスチックにヒモつけてぶん回す遊びである。 最近はプラスチックだけでなく、木とかアルミとかマグネシウムとか様々な材質の物が出てきているが、 プラスチックとアルミ以外は殆ど存在しない上に需要も無い。 ヨーヨーの歴史は意外に古く、何と紀元前2000年のギリシャの壁画にヨーヨーらしき物で遊んでいる人が描かれている。 某デュエリストの3000年前のエジプトの王様がやけにヨーヨーが上手かったのも納得である。 正確にヨーヨーの起源とされるものは、フィリピンの原住民が狩猟のために使っていた道具であるとされるが、勿論戻りなどしない。 ましてやループ・ザ・ループなど不可能である。 ごめんよ僕のファイヤーボール。 その後、世界中にヨーヨーは広まり、かのナポレオンも遠征の際に馬に乗りながらヨーヨーで遊んでいたという。 日本に最初に伝わったのは江戸時代。 当時のヨーヨーは糸がヨーヨーに固定されていて空転をせず、ただ投げて戻ってくるだけの単調な遊びだったが、これが大ヒットとなる。 その後、アメリカでヨーヨーは画期的な進化を遂げる。 糸をよる事で糸の輪を作り、その中にヨーヨーを入れることでヨーヨーが空転するようになった。 そして今までの単調な遊びから一転、様々な技が瞬く間に開発され、日本でも「コカ・コーラヨーヨー」として一世を風靡した。 それから数十年後、アメリカのヨメガ社が歴史的な発明をする。 遠心力を利用したクラッチをヨーヨー内部に取り入れる事で、回転が弱まると自動的に戻るシステムを作り上げた。 更に空転時間を伸ばすために金属ベアリングを内蔵したヨーヨーなど様々な発明がなされ、それらのヨーヨーは「ハイパーヨーヨー」として日本に上陸。 殆どがアメリカでの倍の値段というとんでもない値段で売られていたが、大ブームを引き起こした。 当時放送された超電磁ロボコンバトラーVでは必殺武器としても登場しており、ヨーヨーを扱う実写カットが入れられたりもした。 またスケバンの武器でもある。 ブームは廃れたが、ヨーヨー、プレイヤー双方の進化は今も日夜進んでおり、 現在も日本では全国五会場での地区大会、そして全日本大会、更には世界大会も毎年アメリカのフロリダ・オーランドで開催されている。 全日本大会や世界大会の上位陣はもはやテニヌやドラベースの世界の住人なので、是非ニコニコ動画やようつべなどで見て頂きたい。 何気に日本はヨーヨー最強国家であり、毎年毎年世界大会には多数の日本人が登場。 たまに全6部門を全て日本人が制覇したりする。 以下は現代のヨーヨー事情に触れる。 現在、ヨーヨーには多数のプレイスタイルが存在し、大会は曲に合わせて3分間自由演技を行う「フリースタイル」という形が取られる。 基本的にルール違反(卑猥な単語を使う曲を使ったり、ヨーヨーに危険な改造をしたりなど)をしなければ何でもアリなので、 いきなり歌い出す選手までいてかなりカオスである。 それぞれの部門を簡単に説明すると、 1A シングルハンドストリング 一つのヨーヨーであやとりのようにごちゃごちゃした動作を行う。 全ての部門の基本であるが故に、最もプレイヤー人口が多い。 他の部門はこの部門がある程度できないと話にならないため、どの部門をやるにせよ、この部門をある程度マスターする必要がある。 また、最もプレイヤーの個性が出る部門とも言われ、ユーロビートやメタルやロック、ポップや電波ソングなど、非常に様々な曲が使用される。 余談だが全日本大会で「恋のみくる伝説」を使用する猛者が現れた。 2A ツーハンドルーピング 両手によく戻るヨーヨーを持ち、ぶん回すスタイル。 「ループ・ザ・ループ」や「ダブル・ループ」と言われると覚えがある方も多いはず。 見た目通り一番体力が必要な部門で、技によっては高い身体能力が要求される上に、 この部門に関しては「技の構造を理解する」より「体で覚える」しか技の習得方法が無い。 更に基本そのものの習得に血の滲むような努力が必要なので、最も敷居が高い部門と言われる。 また体によくヨーヨーがぶつかるので、一番危険な部門とも言える。 しかし素人ウケは最高に良いので、ある程度2Aのスキルを磨いておけば学校の文化祭や忘年会などでヒーローになれるかも。 曲もハイスピードな曲がよく使用され、ユーロビートが主に使われる。 3A ツーハンドストリング 1Aヨーヨーを両手に持って行うスタイル。 金がかかる、地味、面倒くさいの三拍子揃っているため、一番競技人口が少ない。 素人ウケもお世辞にも良いとは言えず、筆者も2Aの基礎技は大絶賛されたが、地区大会で通用するレベルの技をやっても首を傾げられて終わった。 更に2Aのスキルがある程度あった方が圧倒的に飲み込みが早いため、敬遠されがちなスタイルである。 曲はゆったりとした感じの曲が好まれる。 4A オフストリングス 糸からヨーヨーを外して行うスタイル。 見た目も派手で2Aほど敷居が高いわけではないので人気は割と高い。 だが1Aのスキルはある程度要求される。 室内で練習するときはくれぐれも部屋をきちんと片付けて、割れ物が近くに無いことを確認してやろう。 1Aほどではないが自由度が高いため、アップテンポの激しい曲からジャズまで様々な音楽が用いられる。 5A カウンターウェイト 今度は糸を指に付けずにおもりに付けて振り回すスタイル。 他の部門ほど1Aの技量が要求されず(ある程度はやはり要求される)、技の習得も割と簡単なため、競技人口は多い。 (しかし『綺麗に行う』ためには相応の努力が要求される) 1A同様に曲の自由度は高い。 AP アーティスティックパフォーマンス 何でもあり。基本的に世界大会のみ行われる。 これのみ時間制限が無いのでやりたい放題。 毎年のように元気な変態が大暴れしたり、真面目に一つのストーリーを演じたりと、プレイヤー毎の温度差が激しい。 ・実際にヨーヨーをやりたくなった方へ 残念ながらまともなヨーヨーは現在はほぼ通販でしか入手できない。 以下の通販サイトが挙げられる。 ・ヨーヨーショップ スピンギア 国内ヨーヨー通販最大手。 基本的に何でもあるが若干高い。 それにサイトが重いため、貧弱貧弱ゥ!なパソコンだとすぐ止まる。 中野ブロードウェイに店舗があるため、近隣の方は行ってみよう。 ・HOYU 化粧品メーカーではないため注意。 安いが注目方法が面倒だったり、サイトがゴチャゴチャで訳が分からなくなる。 大阪に店舗がある。 ・初心者にお勧めのヨーヨー 適当に遊びたいなら、ヨーヨージャム社製の「ジャーニー」がオススメ。 ノーメンテで高い性能を発揮してくれるし、安い。 本気でやる気なら、ヨメガ社の「ファイヤーボール」。 ハイパーヨーヨーのファイヤーボールと同一品なのでそれでも良し。 きちんと定期的にメンテナンスしないと戻ってこないためにメンテナンスの重要性を、 正確に投げないとロクに空転してくれないのでスパルタ的に基本の大切さをそれぞれ体に叩き込んでくれる。 値段もジャーニーより安い。 オイルはメーカー品より薬局で買える白色ワセリンの方が相性が良いため、そちらをオススメする。 ちなみにファイヤーボールは現在でも2A部門における最強機種で、軸とベアリングを変えたものを世界中のプレイヤーが愛用しており、 2A部門入賞者の殆どがファイヤーボールかファイヤーボールの軸・ベアリング違いの「レイダー」を使用する。 ちなみにレイダーとファイヤーボールは基本的にボディは全く同じだが、レイダーにナイロン製のスペーサーを装備した物が世界で良く使われるため、 便宜上ファイヤーボールでも「レイダー」と表記される。 実際いちいちレイダーを買うよりファイヤーボールの軸を変えた方が安上がりなので、大抵のプレイヤーはファイヤーボールを使う。 また、各地で練習会も毎月のように行われている。 よほど変な言動をしないかぎりハブられないが、練習会によっては身内意識が強い場合があるので注意。 追記・編集よろしくお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - わかりました。とりあえず元に戻しますね -- 名無しさん (2013-12-28 18:48:44) #comment #areaedit(end) }