ウー(ウルトラ怪獣)

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ウー(ウルトラ怪獣)」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2015/08/30 Sun 12:31:44
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます

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&bold(){&big(){ウー}}は、ウルトラシリーズに登場する怪獣。
別名は「&bold(){伝説怪獣}」。
この項目では、円谷プロで企画されていた同名の特撮番組&bold(){&big(){『WOO』}}についても解説する。

*【概要】
全身が白い毛に包まれた、雪男のような姿の怪獣。造型者の成田亨によるとデザインイメージは[[仙人]]。
口から猛吹雪を吐く事が出来る他、怪力を披露する事も多い。
 
下記の通り、大半の作品でウーは怪獣と言うよりも妖怪や守護神に近い存在となっているため、体重が設定されていない。
ただし実体は存在しているようで、足跡が雪に残されていたり、[[ウルトラマン]]に投げ飛ばされて家を潰したりしている。 
 
*【登場作品】
・[[ウルトラマン>ウルトラマン(作品)]]
・[[ウルトラマンA>ウルトラマンエース]]
・ウルトラマン・ウルトラセブン モーレツ大怪獣戦
・[[ウルトラファイト]]
・[[レッドマン>レッドマン(TV番組)]]
・[[エイプリルフール企画>エイプリルフール企画(円谷プロ)]]
・[[ウルトラマンSTORY 0]]
・[[ウルトラマン80>ウルトラマン80(作品)]]<※回想シーンのみ>
・甦れ!ウルトラマン
・[[大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE]]<※ベリュドラのパーツとして登場>
・[[ウルトラゾーン]]<※アイキャッチのみ>
・[[ウルトラ怪獣擬人化計画]]

*【主な活躍】
**◇ウルトラマン
 登場:「まぼろしの雪山」(30話)
 身長:40m
 体重:幻のため存在せず
夏でも雪が降り積もり吹雪が荒れ狂う「&bold(){まぼろしの雪山}」こと飯田山の伝説として語り継がれていた存在であったが、
ある時を境に本物のウーが現れるようになり、近くの村の人々は恐怖に怯え、観光客も来ない事態になった。

そんな村の人々から、迫害を受ける1人の少女がいた。
肉親も育ての親も亡くし、1人ぼっちで生き続ける孤児の少女「&bold(){ゆき}」である。
雪ん子と揶揄された彼女こそが、ウーが現れる原因だと決めつけられていたのだ。
現に、村人がゆきを虐めたり追い回したりする度に、彼女の呼ぶ声に応えてウーが出現していた。
どんなに吹雪が起きても、彼女だけは何故か無事だったのである。

実は怪獣ウーの正体は、ゆきを残して命を落としてしまった母親の魂が転生した、いわば守り神や妖怪のような存在。
怪獣の姿になってもなお、お母さんは娘を必死に守り続けていたのだ。
本編では示唆されるのみであったが、関連書籍や総集編番組などでははっきりと明言される事が多い。

そんなある日、最悪の事態が起きた。
村の子供たちがゆきを落とすために堀っていた落とし穴に酔っぱらった猟師が転落、そのまま死んでしまった。
村人たちはそれをゆきのせいだと勝手に考えた挙句、命を奪おうと動き出してしまったのである。
必死に逃げるゆきの叫びを聞き、激怒したウーが飯田山のスキー場、そして村を破壊した事で、[[科学特捜隊]]もビートルで出動する事態となった。

#center(){&bold(){怪獣は所詮、人間社会には入れてもらえない悲しい存在なんだ……。}}

そして[[ハヤタ>ハヤタ・シン]]もウルトラマンに変身。
必死に戦うウーだが戦いはウルトラマン優勢となり、とうとうトドメの[[スペシウム光線]]のポーズを取る寸前、その時だった。

#center(){&bold(){やめてー!!}}

ゆきの悲痛な叫びにウルトラマンは光線を撃つことはなかった。
そして、『娘』の声を聞いたウーは、幻のように消えていった。

#center(){&bold(){ウー……ウーよぉ……。}}
 
そして、誰もいない雪山には、「ゆき」であった亡骸が横たわっていた…。

#center(){
&bold(){あんな清らかな心の持ち主には、}
&bold(){二度と再び、会う事もないような気がするな……。}
}


差別や偏見をテーマにした、幻想的ながらも切なく重い物語。
これは脚本を担当した金城哲夫が沖縄出身のため、沖縄と本土人の関係を元にしていると言われる。

ハヤタ役の黒部進氏も、物語の内容と共に印象的な怪獣の1体であると語っている。

**◇ウルトラマンA
 登場:「神秘!怪獣ウーの復活」(42話)
 身長:57m
 体重:幻のため存在せず
初代ウルトラマンのウーとの関係はないが便宜上「二代目」となっている。
飯田峠で神として崇められていた&bold(){氷超獣アイスロン}によって谷底へ落とされ、
命を奪われた父親・良平の魂が娘・小雪を守るために姿を変えたもの。
彼の遺体が立ち上がり、無数の雪の結晶に包まれる事でウーに転生する様子が描かれた。
以前現れたウーとは異なり力強い男性のような姿になり、大きさもより巨大になっている。

娘を守るためにアイスロンに立ち向かったが、(当時の)怪獣よりも強い力を持つ超獣の前には勝てず、
崖下に落とされた挙句雪崩に巻き込まれて身動きが取れなくなってしまった。
だが無事一命はとりとめ、[[TAC>超獣攻撃隊 TAC]]と[[ウルトラマンエース]]の連携でアイスロンが撃破された後、
無事であった小雪の姿に安心したかのように雪山へと消えていった。

なお、内山まもる氏が手掛けた漫画ではファイヤーモンスとスノーゴンの寒暖タッグとの対決となっている。


**◇ウルトラファイト
 登場:多数
 身長:40m
 体重:幻かどうか分からないが存在せず
上記の作品とは全く異なり、「&bold(){喧嘩屋}」の異名を持つほどの乱暴者。
激しい動きはしにくい外見だが接近戦では凄まじい強さを発揮する。
ただ、どんなに攻撃をしてもリンゴをむさぼり続けるキーラーを見て何かを感じ、涙を流しながら共にリンゴをかじると言う締めになった話もある。
[[イカルス>イカルス星人]]との絡みが多く、話によってライバルだったり恋人同士だったりと様々な関係で登場、そして戦いに発展する。
また上記のとおりキーラーとも妙な縁があり、一緒にダンスを踊る時もあれば座頭市同士で対決する時もある。

最初の頃は『ウルトラマン』で見せた白い綺麗な毛並みだったが、野外での戦いが続く中でどんどん汚くなり、
最終的には砂埃のような何かをまき散らしながら戦う&bold(){モップの塊}のような姿に変貌してしまった。
なお『ウルトラマン』で使用されたものとは別の着ぐるみを使用している。

なお通算成績は18勝26敗9分と怪獣勢の中では頑張っている方。流石ウーさんである。

**◇レッドマン
 登場:19話~22話、24話、64話、72話、76話
あの&bold(){&color(red){赤いあいつ}}の番組。
様々な怪獣とタッグを組んだり単独で挑んだりしたが、やはりレッドマンには勝てなかった。

動くモップと化してしまった『[[ウルトラファイト]]』の着ぐるみが続投している。
損傷がかなり激しく、モップどころか毛が明らかに剥げてきてしまっている。


**◇エイプリルフール企画
ウー本人は登場していないが、『カネゴンの78ちゃんねるまとめブログ』に掲載されたスレの1つに……

#center(){&bold(){【ガケから転落】生きる伝説宇宙最強怪獣ウーさんについて語るスレ【岩が頭部直撃】}}

……と言うものがある。スレ立てはブースカが担当。

『[[ウルトラファイト]]』での大暴れぶりを基にしたスレで、
ウルトラマンや怪獣宇宙人問わず多数のスレ民([[マグマ星人]]以外)から「&bold(){ウーさん}」として崇められている。
女性だという情報に[[エンペラ星人]]が食いついたり、相手を追い回した挙句、
崖から落とされる様子が火サスでよく見る光景だと[[ネクサス>ウルトラマンネクサス(登場キャラクター)]]に突っ込まれたり、ウーオタが熱く語りまくるカオスなスレになっていた。
さらにブログのコメント欄もやりたい放題になっており、P&Gの洗剤「ボールド」とのコラボが希望されたり、
イチロー選手と対談すると宇宙の法則が乱れてしまうと称されたり、ケチをつけたイカルス星人が貶されたり、
挙句の果てに「&bold(){全盛期のウーさん伝説}」なるコピペが貼られるほど。

・白いと思ったらもう汚れていた。
・駅のトイレの床だと思ったらウーさんだった。
・ウーさんとウルトラマンが戦う話は視聴率が140%だった。&br()国民全員が見て、更に次の日のお昼の再放送を見るの意で140%。
・ウーさんがガッツポーズをしただけで視聴率が10%上がった。
・ウーさんの名前を聞いただけで、[[ゼットン]]が爆発した。
・[[ゾフィー]]が地球に降り立たなかった理由は簡単「ウーさんが居るから」
・[[ウルトラ大戦争]]の決着が付かなかった理由は、ウーさんが中立を守り続けたから。
・ウルトラシリーズの生みの親は本当はウーさん。

なお、ウルトラマンやカネゴンの発言によると「&bold(){ウーさんモップ}」と言う掃除用品が発売されており、それなりに人気らしい。

**◇甦れ!ウルトラマン
科学特捜隊に銃撃された[[ゼットン星人]]が操る怪獣軍団の一体として登場。飯田山を襲撃し分身したウルトラマンと戦う。
ヒドラと共に悪の怪獣扱いである。映像は『ウルトラマン』の流用だがウルトラマンにのしかかった所で終わり決着は描かれない。
 
**◇ウルトラゾーン
 登場:12話(アイキャッチのみ)
アイキャッチのイラストで登場。
夜なべをしながらマフラーを編んでいた。

**※ウルトラマン80
直接は登場していないが、第46話「恐れていたレッドキングの復活宣言」で壺の精マアジンにウーの玩具を出してほしいと願った悪ガキがいた。
結果はレッドキング、しかも間違えて本物が登場して大暴れする事態になったが、
もしかしたら[[レッドキング]]ではなくウーが復活宣言をし、ウルトラマン80と戦っていたかもしれない。
なお、上記の理由のためウー本人は登場していないが、紹介も兼ねた回想シーンで『ウルトラマン』での映像が使用されている。

**[[ウルトラ怪獣擬人化計画]]
KADOKAWA版にて2018年2月度のラインナップとして発表された。デザインはモタ氏が担当。
前述のゆきを彷彿とさせる小さな雪だるまを抱えているのが特徴。


*【「WOO」について】
怪獣「ウー」と言う名前は、円谷プロが最初に企画していた特撮テレビ番組「&bold(){&big(){WOO}}」から付けられたのではないかと言われている。
この作品に登場する「WOO」は、故郷を失った不定形の生命体。地球に降り立った後、
ヌードカメラマンの秋田譲二に助けられ、その助手の団太郎らと共に様々な不思議な事件を解決していく…という物語が考えられていた。
毎回ゲストキャラとしてセクシーな美女が登場する予定となっており、結構&color(hotpink){お色気な感じ}の内容だったのかもしれない。
企画では各クールで新たな宇宙生物が登場し、その度にタイトルも「&bold(){ラッパー}」「&bold(){スペースホース}」と代わる予定だった。

だが、様々な事情が重なった事でこの番組は没となってしまった。
そしてそのせいで円谷プロは大変な事態になった。この作品に向けて、
フィルムを合成する事が出来る機材「オプチカルプリンター」をアメリカから輸入する事になっていたのだが、
その代金(現在の金額で&bold(){2億円相当})が支払えなくなってしまったのだ。
しかもキャンセルしようにも既に製品は港を出て日本に向かっていると言う、どうにもこうにもどうにもならない緊急事態である。

そんな時に動いたのは、円谷英二社長の息子である円谷一氏であった。
TBSの社員でもあった彼の計らいで、オプチカルプリンターはTBSの費用で購入。
それを用い新たな番組を制作する事で、無事一件落着したのであった。
企画時の「アンバランス」から名を変えたその番組の名は『&bold(){ウルトラQ}』。
日本中に怪獣ブームを巻き起こし、そして半世紀にわたって続く「&bold(){ウルトラシリーズ}」の始まりとなった作品である。
上記の「全盛期のウーさん伝説」のラストには『ウルトラシリーズの本当の生みの親はウーさん』と言う文面があるが、あながち間違いではないかもしれない。

なお、「WOO」の内容は2006年にNHKで放送された『&bold(){生物彗星WoO}』へと活かされている。


ちなみに怪獣「ウー」の名前に関しては、沖縄の方言「ヲゥー」が由来となったのではないかと言う説もある。



怪獣に生まれ変わっても大事な人を守り抜く覚悟がある人、追記・修正お願いします。

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- 村人たちとしても収入断たれる事態になってるんだから同情の余地はなくもないんだよなぁ・・・・・・・それを1人の少女におしつけていいわけもないが。  -- 名無しさん  (2015-08-30 15:05:16)
- 80でウーを候補に挙げた悪ガキ、かなりコアな怪獣マニアだなw  -- 名無しさん  (2015-08-30 15:28:53)
- ↑毎回怪獣が町破壊してる世界でも「怪獣は格好いい」って考えはあるのね。  -- 名無しさん  (2015-08-30 16:11:45)
- ↑シリーズ間の作中の描写的にウルトラマンの人形を欲しがる子供が多い印象。  -- 名無しさん  (2015-08-30 17:20:00)
- 空想科学読本だと体重の有無で色々あったなぁ・・・  -- 名無しさん  (2015-08-30 18:01:28)
- ↑×2~4リアルでも、広島のプラモ屋でB29のプラモ(しかもエノラ・ゲイが再現可能が売れたりするしなあ(マジ)  -- 名無しさん  (2015-08-30 18:35:50)
- 雪山出身だが冷凍攻撃を持たない(というより攻撃手段そのものを持っていない)怪獣。  -- 名無しさん  (2015-08-30 19:08:27)
- 怪獣に出て欲しくないんだったら、雪ん子をいじめるのを止めれば良いだけの事なのに。大人にもなって、「いじめは絶対にしてはいけない悪い事」という簡単な事実さえ分かろうとしない連中がいるから…雪ん子の死は怪獣災害扱いになるのかな。本当なら、彼女を追い回したクソ村人どもが傷害致死でまとめて逮捕されるべきなのに  -- 名無しさん  (2015-08-30 19:57:00)
- ウル忍ではブス忍獣として登場。恐怖の必殺技「冷凍波口移し」で暴れたが、マンのウルトラ忍法「現実を見ろ」に負けた  -- 名無しさん  (2015-08-30 20:50:10)
- きたっ!帰ってきた!えっ!ウー!?ウルトラマンは!?  -- 名無しさん  (2015-08-31 11:27:46)
- メイツ星人ビオ「これだから地球人は・・・!!」  -- 名無しさん  (2015-08-31 11:34:08)
- 田舎、特に山は非常識が常識だったりするのよ……  --    (2015-08-31 19:00:54)
- c4e5f@  -- 名無しさん  (2015-08-31 20:27:06)
- そういえば去年だっけかおととしだっけか、山奥の村でそんな殺人事件があって話題になったっけか  -- 名無しさん  (2015-08-31 20:30:12)
- ジャミラ事件での経験もあってか、イデですら倒すのに躊躇した怪獣  -- 名無しさん  (2015-09-01 13:16:23)
- ↑そういや何気にジャミラとは誕生経緯が似てるんだよな・・・・・・・・こちらは環境への適応ではなく純粋は「想い」によるものだが。  -- 名無しさん  (2015-09-05 12:59:43)
- 追記と言う形で、竹内義和さんの「ウルトラマンの墓参り」と言う小説も入れてください。文中で、怪獣ショーをやることになった主人公の夏木祐太朗と友人・浅黄智也の会話で
「智也がウーに感情移入する理由」について触れるシーンが出たり、年上の女性と智也がウーの魅力を語りあう場面やラストで智也と祐太朗がウルトラマンとウーの着ぐるみを着て暴力団の事務所に殴り込むシーンがあるので。  -- 名無しさん  (2015-10-30 19:43:38)
- レッドマンでの扱いは許さん。  -- 名無しさん  (2016-04-28 15:17:57)
- この項目WOOはまったく別の怪獣なんだから項目別に作って分けるべきでしょう  -- 名無しさん  (2016-04-29 00:46:53)
- ↑付け加えるとWOOは単品の作品で充分項目立てられるだけの情報があるんだから似ている名前の怪獣として紹介するくらいでいいと思う。  -- 名無しさん  (2016-04-29 13:48:12)
- レッドマンの彼はウーであってウーじゃない…はず  -- 名無しさん  (2016-06-16 19:17:51)
- もののけ姫がバッドエンドになったらウーさん。  -- 名無しさん  (2016-06-16 20:19:49)
- 落とし穴を掘ったクソガキ共は過失致死、雪ん子を凍死に追いやった猟師は殺人未遂及び傷害致死、銃刀法違反・・・最悪な村だな、いっその事完膚なきまでに滅ぼされた方が、溜飲が下がった。  -- 名無しさん  (2016-07-27 21:56:32)
- ↑7その小説は知らないけど、着ぐるみはすべからく視界最悪の代物なのに自殺行為もいいところだな  -- 名無しさん  (2016-10-10 11:24:32)
- awesome小寒~  -- 名無しさん  (2016-10-10 17:06:24)
- ウルトラファイトやレッドマンでは生き生きとしている  -- 名無しさん  (2017-03-04 19:02:17)
- アイスロンに最後まで猟銃で立ち向かった父親も、タイミングさえよければウルトラマンになれてたかもしれんね  -- 名無しさん  (2017-06-30 03:44:55)
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