進撃の巨人(実写版)

「進撃の巨人(実写版)」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
進撃の巨人(実写版)」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2015/09/22 (火) 00:22:57
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます

----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----

#center(){&bold(){この世界は、&color(red){残酷か―――}}}






2015年夏に公開された、前後編で構成された日本映画。

2013年にアニメ化もされた、[[別冊少年マガジン]]で連載中の、諌山創原作の大人気漫画『[[進撃の巨人]]』の実写映画作品である。
8月1日に前編、9月19日に後編『エンドオブザワールド』が公開された。

監督には平成『[[ガメラ>ガメラ 大怪獣空中決戦]]』シリーズの特技監督、『日本沈没』、『巨神兵東京に現わる』で知られる、日本の特撮界に精通している樋口真嗣、
脚本にはマニア御用達の映画雑誌『映画秘宝』のメインライター・町山智浩と『[[ガッチャマン>ガッチャマン(実写映画)]]』の渡辺雄介、
音楽には『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』の鷺巣詩郎が起用された。

主題歌は若者の間で人気のグループ、SEKAI NO OWARIが担当した。



【ストーリー】
100年以上前、文明社会に突如出現した、人間を食う「&bold(){巨人}」。
この巨人との戦いの中で人類の半数が犠牲となり、激しい戦いで文明は崩壊した。
残された人間たちは、高さ50メートルもの巨大な壁を三重に渡って築き上げ、内地に文明を作り上げることで平穏を取り戻した。

―――しかし。100数年後の現代、その平穏は一瞬で崩れ去った。
突如現れた60メートルものの超大型巨人により外乃壁は破壊され、内側に入り込んだ巨人たちの猛攻で壁の穴のすぐそばの町モンゼンは壊滅。
そこに住む普通の少年エレンは、想い焦がれていた幼馴染の少女・ミカサを、殺戮の中で失ってしまう……。
農場地帯は巨人に占拠され、人類は二番目の壁・中乃壁へと後退し、文明は衰退した。

それから2年、若者を中心とした、有志の志願者を集めて外乃壁の修復作戦が決行される。
その中には、想い人を亡くし復讐心を抱くエレンの姿もある。
果たして、壁修復作戦は成功するのか。そして、巨人がこの世界に出現した秘密とは……?


【登場人物】
原作ではドイツ系の名前がほとんどだが、舞台設定上日本人ということになっており原作と同じ名前が付けられているのは一部に限られている。

●[[エレン>エレン・イェーガー]]
演:三浦春馬
モンゼン地区に住む普通の少年。
原作の、人並み以上の勇敢さのある精神力はなく、殺人の経歴もない。
ミカサには片想いしている。
平穏な、だが停滞した生活にうんざりし喧嘩に明け暮れ、いつの日か壁の外に出る(悪く言えば、&bold(){逃避する})ことを夢見ている。
しかし超大型巨人の襲撃で故郷モンゼンが壊滅し、ミカサを亡くしたと思い込む。
巨人への復讐心を抱きながら外乃壁修復作戦に加わるが、別人のようになってしまったミカサと再会し絶望する。
その後の戦闘で巨人化し、勝利を収めた直後処刑されそうになった直後、謎の巨人に拉致される。
そして世界の秘密を知り、自分に課せられた使命を知る。

彼のキャラの改変に関しては、原作者の諌山創のオファーによるもの。

●シキシマ
演:長谷川博己
人類最強の隊長。
ポジションとしては原作の[[リヴァイ>リヴァイ(進撃の巨人)]]だが、あくまでポジションだけでキャラとしては全くのオリジナル。
何故かリンゴを齧ってキメ顔する気障な男で、自分が兵士として育てたミカサを可愛がり、エレンを「飼い馴らされた家畜」と見下すような態度をとる。
その後エレンを拉致した組織の一員として再登場し、先ほどとは一転、エレンを世界の救済の戦力として彼を唆す。
しかし本当の目的は別にあった。

●[[ミカサ>ミカサ・アッカーマン]]
演:水原希子
原作とは異なり(当初は)ごく普通の少女。
巨人襲撃の際に赤ん坊を助けようと人込みの中に紛れた直後行方不明になり、死亡したかに思われていた。
だが実際はシキシマに拾われ調査兵団の優秀な兵士として成長し、最強の班長として恐れられている。
エレンに対しても当初は冷たい態度を取っているが、本心では想いを諦めきれていない。

●[[アルミン>アルミン・アルレルト]]
演:本郷奏多
原作同様、頭が良く心優しい少年。
原作とは違い黒髪。
原作ほどの弱虫さは低減され、積極的に発言することが多い。
機械いじりが趣味で、近代兵器が多数登場する実写版では発明面で役に立っていた。

●[[ジャン>ジャン・キルシュタイン]]
演:三浦貴大
安全な内地区で暮らしていたが、好戦主義な父親に強引に壁修復作戦に参加させられた。
原作以上に毒舌を振り撒いている印象が強く、割と中盤までエレンとは険悪な仲だった。
原作同様、過酷な戦場下で徐々に戦士として覚醒していくが…。

●[[サシャ>サシャ・ブラウス]]
演:桜庭ななみ
原作とは異なり、おっとりした真面目な性格。
だが食い意地が張っているのは相変わらず。親戚夫婦からその食欲で疎まれているようだ。
原作と同じく弓矢の達人で、かつてはシロという犬や村の狩人達と共に野鳥を狩っていた。
シロとは壁が破壊された日に離れ離れになってしまった(シロはサシャが置いて逃げた弓矢の回収へ向かった。尚、その弓矢は後にハンジが壁外調査の際に発見してサシャに返却した)
まさかのアルミンとフラグが立った(アニメのEDでもそれっぽい描写がある)。

●サンナギ
演:松尾諭
五兄妹の長男で、両親のいない中の大黒柱。
大柄な体格に気さくな性格の兄貴分で、原作における初期の[[ライナー・ブラウン]]に近い(後篇の劇場パンフレットによると、町山氏は当初ライナーを出そうと考えていたが、原作でライナーが巨人化能力者であることが判明したため、別キャラクターにしたとのこと)。
戦闘ではその体格を生かして巨人を転ばせたり斧による攻撃したりした。

●ヒアナ
演:水崎綾女
映画オリジナルのキャラクター。
赤ん坊を抱えた未亡人で、子供を養うための資金が欲しくて作戦に参加した。
情緒不安定気味で作中では無断行動により部隊を危機を招いてしまう。
ミカサとシキシマの仲に傷心気味のエレンと傷の舐め合いとして彼を誘惑するが、その直後無惨な最期を迎える。
[[『イイもの』を求める女幹部>エスケイプ(特命戦隊ゴーバスターズ)]]ではない。

●フクシ
演:渡部秀
●リル
演:武田梨奈
原作のフランツとハンナにあたるキャラクター。
ドラマでは二人が婚約に至るまでが描かれた。
作中ではB級ホラー映画のお約束的に待機中だというのに行為に及ぼうとした。
フクシの死後、爆弾を積んだトラックが盗まれた際、半狂乱になったリルはさらにそれを強奪し、巨人の群れに向かって特攻。
結果作戦に使う予定だった爆弾は失われてしまう。
フクシは[[メダルを使ったりはしない>仮面ライダーOOO]]。

●[[ハンジ>ハンジ・ゾエ]]
演:石原さとみ
恐らく、今作で原作に最も忠実なキャラ。
映画では狂気寄りになっている節があり、やけにオーバーアクト。
巨人だけでなく、失われた文明の兵器を見つけてヒャッホイした挙句、大爆発からもギャグ的に生還してしまう。
一方で巨人から自由を勝ち取ろうという思いは強い。
原作とは異なり、彼女が立体機動装置を開発した。
ネット配信では彼女主役のスピンオフドラマが製作されている。

●ソウダ
演:ピエール瀧
原作の[[ハンネス>ハンネス(進撃の巨人)]]にあたるキャラクター。
外乃壁崩壊後落ちぶれ、年配ながらも壁修復作戦に参加。
実はエレン巨人化の秘密を知っており、両親に代わって彼を育てていた。

●クバル
演:國村準
軍の士官で、外壁修復作戦の総責任者。
一見政府に忠実な人格者のように思えるが、巨人襲撃の際に外壁修復員を置き去りにしたりするなど傲慢な描写が目立つようになる。
そして巨人化したエレンを人類の敵と断じ、周囲の制止も聞かずに処刑しようとするが、直後現れた巨人の攻撃により死亡した。
と思われていたが…。

●ユノヒラ
演:神尾佑
ドラマに登場する訓練兵団の教官。
原作におけるキースの立ち位置でサシャに手を焼いている。
また、イズルと共に暴走しがちなハンジのストッパーになっている。
サシャに自分の食事を全て食われてしまう等の災難にあう。

●エレンの両親
演:草彅剛/緒川たまき
エレンが幼い頃に事故で死亡したと聞かされていたが、実は政府により逮捕されていた。
その直前、旧文明の研究をしていた父は息子のエレンを実験台にある薬を投与する。
彼ら曰く、エレンの他に「上の子」がいるらしいが…。

●イズル
演:平岡裕太
dTVオリジナルドラマ『反撃の狼煙』にのみ登場する統制局の予算管理官。
原作におけるモブリットの立ち位置でハンジの巨人研究に協力し、彼女に振り回される苦労人。
立場上ハンジより上だが彼女を尊敬している。また、ハンジが着けているゴーグルは彼が贈った物である。
ハンジが捕らえていたビーンに対して取った行動が立体機動装置開発のヒントになった。


【[[巨人>巨人(進撃の巨人)]]】
『巨神兵東京に現わる』でも発揮させていた、日本の古き良き特撮・最新鋭のCG技術を結集している、実写版最大の見どころである。

●超大型巨人
原作の看板ともいえる巨人で、今回の実写映画版では120メートルもの体躯を持つ。
原作を忠実に再現した、特撮技術の総決算として襲撃シーンは迫力がある。
原作とは異なり、通常巨人と同じ「軍勢」には属していない。

●エレン巨人体
原作同様、巨人に飲み込まれたエレンが腹の中で覚醒した。
原作では初陣以外負け続けている印象があるが、今作ではあの鎧の巨人(にあたる巨人)にも格闘勝ちしている。

●(名称不明)
髪型こそ違うが原作の「鎧の巨人」にあたる。
原作同様超硬質の皮膚を持ち素早い動きによる抜群の戦闘力を持つ。

●通常巨人
エキストラの皆さんが身体を張って演じてくださった。
巨大なゾンビのようで前編序盤の捕食シーンは今作きっての恐怖シーン。



【世界観】
原作では中世ヨーロッパをもとにした世界だったが、映画では現代社会のような文明が巨人との戦争で崩壊し、退化した文明の下で復興したという設定。
わずかに旧文明の技術も残っており、ガソリンを使った自動車(劇中ではトラック、装甲車)も使用している。
さらにモンゼン地区には不発弾や墜落したヘリも残っており、軍事色が強い。




【余談】
今作の企画は、当初『[[嫌われ松子の一生]]』、『[[告白>告白(湊かなえ)]]』等の[[中島哲也]]監督の下で映画化される予定で、
映画化発表当初はその話題でもちきりだった。
しかし、あまりに膨大になった予算と構想、作品が抱えるビッグネームのプレッシャー等により中島監督は降板し、樋口監督に白羽の矢が当たった。
中島監督の構想だと現代の東京に突然、人を食う巨人が現れるという、よりオーソドックスな怪獣映画に近いものだったらしい。
なお中島監督は降板した後、次に映画化を決めていた『[[渇き。>果てしなき渇き]]』で鬱憤を晴らすかの如く個性を爆発させた怪作を撮っている。

作中のロケ地は長崎県の、世界遺産にも選ばれた旧炭鉱都市軍艦島。








&bold(){※現在公開中の作品につき、過度の対立煽りと馴れ合いをしないよう、十分に注意していください。}

#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,4)
}
#include(テンプレ3)

#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 大分たまったのでコメ欄リセットします。  -- 名無しさん  (2016-05-07 15:38:11)
- 漫画の実写化の駄作率に煽られてか、つまんないって評価が多い気がするけど実際どうなの?  -- 名無しさん  (2016-05-08 18:46:18)
- ↑他の実写化作品と違って特撮はガチで凄いし俳優の演技も原作との相違を度外視すればそこまで悪くない。ただ脚本がひどすぎて全部台無し。  -- 名無しさん  (2016-05-08 20:11:16)
- うん、ガチで見なくてよかったなあ  -- 名無しさん  (2016-05-08 20:36:15)
- ↑3 金出して映画館で観るぐらいなら募金箱にぶち込んだ方がマシってレベル。 なんせレンタルでも借りたくないしwowowに加入してたら怖いもの見たさで観るかなぁってぐらい。  -- 名無しさん  (2016-05-08 20:51:50)
- 特撮はそう悪くないが、脚本が糞なのと何よりヨーロッパ風の世界観をモロ日本人でやろうとしたのがそもそもの間違い。あとついでに、監督含むスタッフのやる気が無かった(癖してプライドは一人前な)事も判明  -- 名無しさん  (2016-05-08 21:07:48)
- まだ見てないけど(これからも見ないだろうけど)ドラゴンボールのちょい上くらいとは聞いた  -- 名無しさん  (2016-07-17 21:29:47)
- 流石に『公開中の作品』ってくだりはそろそろ変えていいんじゃない?  -- 名無しさん  (2016-07-17 21:36:23)
- 特撮はすごいのとエグいシーンもあるし役者も結構がんばってるのでオリジナル映画だとしたら悪くない出来だと思った  -- 名無しさん  (2016-07-19 19:02:44)
- 最近見たけど普通に見れる。原作との違いを受け入れられないときついとは思う。風評に流されず一度見てほしい作品  -- 名無しさん  (2016-08-06 22:24:01)
- 原作を知っていなくても見るのがキツイのがデビルマン。こっちはまだ原作を知っていようがいまいが見れる。  --    (2016-08-06 22:42:55)
#comment
#areaedit(end)
}

復元してよろしいですか?