SCP-2938

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SCP-2938」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}: 2017/03/24 Fri 00:14:55 
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます

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#center(){&font(b,i,red){}}

SCP-2938はシェアード・ワールド[[The SCP Foundation]]に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(The SCP Foundation)]](SCiP)である。
項目名は『Unpredictably Reactive Substance(予期せぬ反応性物質)』。
[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(The SCP Foundation)]]はSafe。

*概要
SCP-2938は無色透明な物質。
その時の環境で形状・密度・構成は変化し、過酷な状況下では様々な未知の反応を見せるという。

…なんとも大雑把な説明であろうか。一応報告書はもう少し長いのだが、それでも99文字。
流石に[[●●|●●●●●|●●|●>SCP-2521]]や[[内側>SCP-2719]]や[[救いがたきもの>SCP-2165]]、[[ただの箱>SCP-938-JP]]といった短さじゃないが
(というか最初のやつは短いってレベルじゃないが)
正直、めっちゃ薄い。
といってもこれは「実験をやっても全く正体が判然としないから」でしかなく、故にちゃんと実験結果が載っている。

*実験
-①250mLビーカーに入れた5gのサンプル
ビーカー内でわかれた後、未知の力で動いた。

なるほど、一度分かれても再度動くということは液体なんだろうか。

-②0.5mLの放射性染料を注射された5gのサンプル
染料はすぐにサンプル内に拡散したが、放射線は検出されなくなった。

どうやら放射能汚染を中和できるようだ。

-③研究所のマウスにより消費された5gのサンプル
なんとたった5g摂取しただけでネズ公の体の体液が全部SCP-2938に置換された。
更に長期のモニタリングによって、ネズ公の生態学的過程や循環器系が全部SCP-2938に依存していることまで判明した。

…どうなってんだろ?

-④25℃で加圧した5gのサンプル
最大濃度997kg/㎥の未知の液体物質に変化し、圧力が低下すると、SCP-2938に戻った。
SCP-2938の取りうる姿が変質している。

-⑤75℃まで熱された5gのサンプル
50℃で水を含む懸濁液に変わった。

-⑥-25℃まで冷却された5gのサンプル
0℃で水の結晶固体に変化した。これ以上の著しい変化はなかった。

-⑦10mLの水に溶かした5gのサンプル
混合物は、撹拌と同時に液体のDHMO(一酸化二水素)に変化した。テスト終了時、全体質量15gのSCP-2938に戻った。

うーん、これは正体が判然としない…あれ?



*クイズ

この実験群のあと、ミーム&認識災害部門はこのオブジェクトをマークすることにした。
そしてこのオブジェクトは『プロトコルの意義の確認』以外の意味で実験をしないというプロトコルが制定された。

さあなんででしょう?なんでミーム&認識災害部門はこのオブジェクトを急にマークすることにしたのでしょう?
実はこのオブジェクト、後にディスカッションで答えが出され、作者もそれを正解と認めている。
ある種なぞなぞに近いようなものである。
このSCP-2938は一体なんなのでしょう?

一応、ヒントらしきものをあげておく。

①わかれた後再度元に戻る
②放射線を遮蔽できる能力を持つ
③生物の体液を構成する
⑥0℃で水の結晶個体(=氷)に変わる
⑦水にとかしたSCP-2938は一度[[DHMO]]に変化して、その後水の量だけSCP-2938が増えている。






*答え

わかりましたか?SCP-2938は&font(b,blue){水}である。

水の液体は分かれても再度結合することができる。
また、水は放射線を遮蔽できる物質である。
水は生物の体液を構成している。あなたの体もそうである。
水は0℃で氷になる。
DHMO(一酸化二水素)って水のことですよね?酸素ひとつに水素ふたつですもんね?

おそらく、SCP-2938の実験ログだけを読んだ人が気付いたのだろう。
研究しているオブジェクトの特性は明らかに水そのもの。
であるにも関わらず&font(b){Ph.Dを取得した博士たちが寄ってたかって、水であると結論付けられない。}
明らかにそれは水なのに、水だと認識できない、そして何かわからない物質だと伝達しようとする。

SCP-2938はかつて図書館だった[[SCP-2602]]のような認識災害特性と、[[丸くない奴>SCP-055]]のような反ミーム性をもつ&font(b,blue){水}である。
このオブジェクトが仮に自然界に流れた場合、[[アリソン・エッカート>アリソン・エッカート(The SCP Foundation)]]よろしく、全人類がパニックになること請け合いである。
全ての水が情報災害を有してしまうのだから。

ただ情報災害特性こそ有するが、所詮ただの水なので収容さえしていれば問題はないのは救いか。

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#right(){
SCP-2938 - Unpredictably Reactive Substance
by Drewbear
www.scp-wiki.net/scp-2938
scpjapan.wiki.fc2.com/wiki/SCP-2938
この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。
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- 頭柔らかいなぁ  -- 名無しさん  (2017-03-24 00:41:44)
- ある意味SCP-042-Jみたいなものなか 当たり前の物がわからなくなるみたいな  -- 名無しさん  (2017-03-24 01:27:23)
- フランスパン濃度みたいなものか(適当)  -- 名無しさん  (2017-03-24 01:56:06)
- 「ただの水」じゃなく「ミーム汚染効果を持ってる水」なんだな  -- 名無しさん  (2017-03-24 11:12:39)
- みずですよろしくおねがいします  -- 名無しさん  (2017-03-24 13:32:53)
- 普通の水と混ぜちゃってもミーム効果は弱まらないの?  -- 名無しさん  (2017-03-25 12:13:32)
- ↑ごめん自己レス、溶かしたら全部SCP-2938に変化するって書いてあるね タチ悪いな  -- 名無しさん  (2017-03-25 12:18:51)
- []  -- 名無しさん  (2017-04-20 10:08:21)
- 「見ず知らずの物質」として認識してしまうのか。水なのに。  -- 名無しさん  (2017-04-20 10:09:19)
- □≡≡≡≡≡≡  -- 名無しさん  (2017-04-20 11:53:05)
- ↑2  -- 名無しさん  (2017-06-02 01:27:45)
- ↑3 そのままタイトルに出来ると思ってしまった  -- 名無しさん  (2017-06-02 01:28:39)
- これ、全世界の海や川に一滴でも落としたら、たちまち人類、渇きで全滅しちゃうよね?  -- 名無しさん  (2017-06-02 07:16:47)
- 「よくわからない液体だけど飲もうぜ!」となって、危険なよくわからない液体も飲むようになって絶滅するかも  -- 名無しさん  (2017-06-02 07:21:11)
- 河川や海に入ったら終了という所がアイスナインを思い起こさせる。水に影響するモノは何故こうもヤバイモノになるのか  -- 名無しさん  (2017-07-02 21:52:57)
- ⑦のテストの後に「これと自然界の腐食性物質が組み合わさるとHKクラス環境変動シナリオ」って元記事ではなってるけど、自然界の腐食性物質…これもうとっくに流出(ry  -- 名無しさん  (2017-09-01 01:34:20)
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